ジャバ・ザ・ハットは犯罪組織のボス！本名は？ハン・ソロとの関係や最期も考察

本記事で特集するジャバ・ザ・ハットの話題に入る前に、彼が登場するスター・ウォーズの作品情報を紹介します。

ジョージ・ルーカス監督が、長年温めてきた構想を彼が設立したルーカスフィルムで映像化したSFスペースオペラ（宇宙活劇）の代表作「スター・ウォーズ」。

銀河系を舞台に数世紀にわたる帝国の栄枯盛衰を描きます。ストーリーの軸となるのは、超常的な能力フォースを用いて繰り広げられる相対する勢力の因縁の対決。対立する勢力とは、フォースのライトサイドを駆使して銀河宇宙に平和をもたらそうとするジェダイの騎士と、反対に怒りや憎しみなど負の感情によって生じるダークサイド（暗黒面）のフォースにより銀河系を支配しようと暗躍するシスの暗黒卿やダークジェダイ。

宇宙戦闘機やロボット兵器により繰り出されるスケールの大きな戦闘シーンと、騎士による一対一の手に汗握る死闘との対比が見る者を釘づけにすると言われています。また、クローン技術の軍事転用など制作時の最先端科学技術を積極的に取り入れ話題にも事欠きません。

毎作莫大な予算を投じて制作されたスター・ウォーズシリーズですが、興行収入は、「マーベル・シネマティック・ユニバース」に次ぎ世界歴代2位の記録を樹立しています。

スター・ウォーズの原作映画は、新旧三部作のほかシリーズ完結編としての続三部作、合わせて9つのエピソードから構成されています。

まず、新3部作は、主人公アナキン・スカイウォーカーがジェダイとなり、クローン戦争に参加したことでダークサイドに落ち、ダース・ベイダーへと変貌を遂げるまでを描いています。アナキンエピソードとも呼ばれ、1999年のエピソード1/ファントムメナス、2002年のエピソード2/クローンの攻撃、2005年のエピソード3/シスの復讐からなります。

また旧3部作はルークエピソードとも呼ばれ、1977年のエピソード4/新たなる希望、1980年のエピソード5/帝国の逆襲、1983年のエピソード6/ジェダイの復讐からこうせいされています。銀河帝国の圧政に果敢に立ち向かうジェダイの騎士、若きルーク・スカイウォーカーの活躍が描かれています。

最後の続3部作は、レイエピソードと呼ばれることもあり、2015年のエピソード7/フォースの覚醒、2017年の エピソード8/最後のジェダイ、2019年のエピソード9/スカイウォーカーの夜明けで構成されています。舞台となるのは旧3部作から30年後の世界。帝国軍の残党であるファースト・オーダーと新世代のジェダイの戦いを描いています。

齢600歳のギャング、ジャバ・ザ・ハットは、ルーク・スカイウォーカーの故郷である惑星タトゥイーンを根城に暗躍する犯罪王。ハット族の統治機構であるハット大評議会の総統を務める影響力の強い大悪党でした。

彼の息のかかるギャング団には、帝国から銀河系の外縁領域、アウター・リム・テリトリーでの免責が与えられ無法の限りを尽くしていました。それ故、帝国とは固い絆で結ばれ、強い忠誠心を持っていました。

広大な砂漠が広がる惑星タトゥイーンに建てられてた犯罪王ジャバ・ザ・ハットの宮殿。金属と石でできた豪華絢爛たる建造物です。地上9階建ての宮殿には、通行に危険を伴う迷宮部分と居住スペースや娯楽施設、そして大食堂などが整備されていました。

贅の限りを尽くした宮廷にを舞台にして、毎晩のように盛大な宴を催すジャバ・ザ・ハット。彼の財力にすり寄ってくる大勢の取り巻きたちと共に、銀河帝国の誇るミュージシャンやダンサーのパフォーマンスに今宵も酔いしれていました。

部下だけでなく賞金稼ぎに奴隷など多くの者たちがこの宮殿に詰めかけていましたが、彼らに課せられた使命はジャバを楽しませる事。このようにジャバ・ザ・ハットは、まるで国王のような裕福な生活をしていました。

ジャバ・ザ・ハットには多くの取り巻きがいましたが、彼は信頼できる部下を厳選し側近として重要な役職に就けていました。最初にジャバの右腕の座を獲得したのは、長年にわたり従順な僕として仕えてきたナルーン・キューザス。ところが組織を抜けたいと言い出した途端、キューザスはすぐさま始末されてしまいます。秘密を知り過ぎたのが仇となったのです。

次にジャバ・ザ・ハットは、都市型惑星コレリアの海賊、ビドロ・クワーヴと雑食性のヒューマノイドであるトゥイレックのビブ・フォチューナに2代目の側近の座を競わせます。2人はジャバ・ザ・ハットの誕生日プレゼントとして巨大な爬虫類ランコアを贈ります。ジャバはこのプレゼントを大層喜び、2人に謝意を表します。

片方には新しい執事の座を、もう一方には「さらに大きな名誉」を与えると伝えました。欲深いビドロ・クワーヴは「さらに大きな名誉」を欲しました。結局ビブ・フォチューナには新たな執事の座が授けられ、ビブ・フォチューナには宮殿における怪物ランコアの最初の餌食になるという、大いなる名誉が与えられたのでした。

職務に失敗したものや意にそぐわない者については、死の制裁を加えるのがジャバ・ザ・ハットのやり方でした。彼は、雑食性の蟻地獄のような大型生物サーラックの生息するカークーンの大穴に哀れな囚人たちを突き落とし、大きな帆とエンジンを使って移動するセール・バージに乗りその光景を見物するのを楽しみにしていました。

ジャバ・ザ・ハットが信頼する部下は、ごく少数のメンバーに限られていました。例えば、自称ジャバの代理人を名乗り賞金稼ぎや密輸業者を束ねていたヒーターにしても、ジャバにとっては単なる使い捨て部品に過ぎませんでした。

1983年に公開された「スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還」に初登場したジャバ・ザ・ハット。ジャバが人間だという噂は本当なのでしょうか？彼の正体が人間だというのは誤りです。正確にはジャバは人間ではなく、当初の企画ではジャバを人間が演じようとしていたという事になります。

実は、エピソード6以前にもジャバ登場の企画がありました。「エピソード4/新たなる希望」がそれで、この時は人間がジャバを演じ、ストップモーション・アニメで動きを表現する事になっていました。ところが当時の技術で人間がジャバになるのは困難を極め、また予算的にも人間が演じるのは折り合いがつかず、結局人間が演じるというこの企画はお蔵入りとなりました。

ハット族の植民地となった惑星ナル・ハッタに生まれ育ったジャバ・ザ・ハット。このジャバ・ザ・ハットという名前は本名ではありませんでした。本名は、ジャバ・デシリジク・ティウレと言います。

本名ジャバ・デシリジク・ティウレ、通称ジャバは、ハット族犯罪シンジケートの中でも最大勢力を誇るデシリジク氏族の一員として生を受けました。叔父であり氏族の長を司るジリアクが抗争で命を落とすと、彼の後継者として氏族の長に就きました。

本名ジャバ・デシリジク・ティウレ、通称ジャバの職業ですが、既に説明したように砂漠の惑星タトゥイーンを根城に暗躍する犯罪組織『ハット・カルテル（ハット・クラン）』を率いるボスでした。

ハットカルテルが取り扱うのは、奴隷の売買から麻薬取引、そして殺人に詐欺と犯罪の総合商社といったことろです。犯罪王とも呼ばれるジャバ・ザ・ハットの権力は強大で、その影響力は政界にまで及ぶと言われています。

一度見た者の脳裏に刻み込まれるような醜悪な容姿をした本名ジャバ・デシリジク・ティウレこと、ジャバ・ザ・ハット。上半身はカエルで下半身はナメクジのようでもあります。また巨大な見た目通りに身長は3.9m、体重は1359kgもあります。

名優ハリソン・フォードが演じ、スター・ウォーズシリーズの中で最も高い人気を誇るキャラクターのひとりであるハン・ソロ。チューバッカとのコンビを思い起こす人も多いことでしょう。

そんなハン・ソロが密輸業に手を染め、ジャバ・ザ・ハットのもとで仕事を請け負うようになります。高速宇宙船ミレニアム・ファルコンを操縦するハン・ソロは、最高の密輸業者と評価されるようになりました。

ある時、密輸取引に向かっていたハン・ソロたちは、帝国軍の検問にかかってしまいます。違法取引の摘発を恐れたハン・ソロは、ジャバから預かり運んでいた品でるスパイスを捨ててしまいます。

ところがそのスパイスの正体は、高値で取引されるドラッグでジャバの貴重な収入源でもあったのです。このことは、当然ジャバの逆鱗に触れてしまいました。

怒り心頭に達したジャバ・ザ・ハットは、ハン・ソロと相棒のチューバッカに賞金を懸けました。ボバ・フェットら賞金稼ぎに追われることになったハン・ソロたち。最後はダースベイダーの手にかかりカーボン凍結された上、ジャバの宮殿に飾り付けられてしまいました。

ここからはジャバ・ザ・ハットの最期について考察していきます。ジャバが最期を迎える発端となったのは、レイア姫の取った行動でした。

惑星オルデランの女王でありながら反乱軍を支援したレイア姫。出会った当初は反発し合うものの次第にハン・ソロに惹かれていきました。そして、ジャバの宮殿に展示されていたハン・ソロを救出するため、レイア姫は大胆な行動に出ます、賞金稼ぎに扮装して宮殿に忍び込んだのです。

宮殿に侵入した後、何とかハン・ソロを助け出したレイア姫でしたが、ジャバ・ザ・ハットに捕らえられてしまいます。レイア姫を一目見て気に入ったジャバは、彼女を鎖につないで拘束しました。それが自身の最期を招くことになるとは、夢想だにしていなかったことでしょう。

ジャバの最期のストーリーもクライマックスを迎えます。ハン・ソロを助けた後、レイアは捕縛され鎖につながれてしまいます。そこに現れたのはルーク・スカイウォーカー。レイアを助けるために駆けつけました。ルークに気を取られたジャバに一瞬の隙ができました。

その時です。ジャバの後ろから近づいたレイアが、彼の大きな首に鎖を巻き付けたのです。こうして犯罪王ジャバ・ザ・ハットは最期を迎えました。結局女好きが仇となり、レイア姫に絞め殺されるというあっけない最期を遂げてしまいました。

ここまで、スター・ウォーズの悪役ジャバ・ザ・ハットを特集してきましたが、最後にジャバに関する感想や評価を紹介します。

ジャバ・ザ・ハットに関する感想や評価、最初に紹介するのはジャバのご利益（りやく）を利用するあすかさんのツイートです。

結婚が勝ち組の条件と考えているような人からクソバイス（クソのようなアドバイス）を受けた時、「ジャバ・ザ・ハットって知ってます？」って聞いたら二度と近づいてこなくなったといいます。嫌な相手を撃退すのにジャバ・ザ・ハットは有効だったというお話でした。

続いて紹介するジャバ・ザ・ハットに関する感想や評価は、ジャバがかわいいという”まらかに”さんのツイートから。

感性は十人十色、人それぞれです。大抵のツイートが醜悪なものの比喩としてジャバを使っていたのに対して、かわいい！と断言しているのはこの方くらい。貴重な感性の持ち主と言えるのかも知れません。

醜悪なものの象徴であると同時に、見た目からぶくぶくと太った人や動物の例えにもなるジャバ・ザ・ハット。

紹介するツイートは、自らの際限なき食欲を戒めるためにジャバを使っている方のものです。「食べては寝て」を繰り返していると、ジャバ・ザ・ハットへ待ったなしと自らに言い聞かせていました。

ここまで、人気SF映画スター・ウォーズに登場する犯罪組織のボス、ジャバ・ザ・ハットを特集し、彼の本名などプロフィールからハン・ソロとの関係、そしてジャバが人間？という噂の真相、さらには壮絶な最期までお届けしてきました。

スター・ウォーズ「エピソード6/ジェダイの帰還」に初登場した、醜悪な容姿のジャバ・ザ・ハット。身長3.9m、体重1.3㌧の巨漢で、上半身はカエル、下半身はナメクジ、しっぽは蛇のようでもあります。ルーク・スカイウォーカーの故郷である惑星タトゥイーンに君臨する、齢600歳の犯罪王です。ありとあらゆる犯罪で稼いだ潤沢な資金を元手に、豪華絢爛たる宮殿に住み裕福な生活を送っていました。

ジャバ・ザ・ハットは本名をジャバ・デシリジク・ティウレと言い、犯罪組織「ハット・カルテル」を率いるボス。気にくわない者は容赦なく殺害、恐怖政治によって組織を率いていました。そんなジャバは、組織の収入源である密輸業で、かのハン・ソロの手を借ります。ある重要な取引でハン・ソロが損失を出すと、彼の首に懸賞金をかけて捕まえ凍結保存、宮殿の飾りにしてしまします。

ところが、それが仇となってレイア姫に絞め殺されることに。呆気ない最期でした…。この記事で隠れた人気キャラクター、ジャバ・ザ・ハットに興味を持った方は、スター・ウォーズ・エピソード6を彼に注目してご覧になってはいかがでしょう。悪役でありながら根強い人気を誇る彼の魅力を感じて頂けるかも知れません。