2019年02月05日公開
2019年02月05日更新
SHINOBIの映画あらすじと結末をネタバレ!感想やキャストは?【仲間由紀恵】
日本映画「SHINOBI」は、2005年に松竹映画が制作した時代劇です。原作は山田風太郎「忍法帖シリーズ」の第1作。「SHINOBI]」は設定やストーリーが原作とは変更されているため原作のファンからは人気がありませんでしたが、ヒロインの仲間由紀恵さんをはじめ、オダギリジョーさん・沢尻エリカさんなど若手俳優を多くキャストしエンターテイメント性の高い作品となっています。ここでは映画のあらすじや結末のネタバレなどをご紹介します。
目次
SHINOBI(映画)をネタバレ!主演の仲間由紀恵やキャストもまとめて紹介
「SHINOBI」(映画)は時代に翻弄された甲賀と伊賀の忍達の生き様を描いている作品です。愛し合いながら敵対しなければならない朧(仲間由紀恵)と弦之介(オダギリジョー)の悲恋と、それぞれにいろいろな宿命を背負った若き精鋭たちの悲運を、アクションを用いてエンターテインメント映画に仕上げた「SHINOBI」(映画)のあらすじと結末ネタバレをご紹介します。
SHINOBI(映画)とは?
SHINOBI(映画)は山田風太郎の忍法帖シリーズ第1作目「甲賀忍法帖」を原作に描く忍者アクション映画です。太平の世となった江戸時代の忍、甲賀卍谷と伊賀鍔隠れに潜む一族はともに服部半蔵に率いられる忍者群同士でありながら互いに憎悪を抱く不倶戴天の敵同士でもありました。そんな中、甲賀の頭領の孫・弦之介(オダギリジョー)と伊賀の頭領の孫・朧(仲間由紀恵)は恋に落ちていきます。
「SHINOBI」(映画)相関図
「SHINOBI」(映画)に登場する主な人物相関図です。策略を巡らせる徳川幕府の主要人物と、翻弄される伊賀と甲賀の忍びたちの役柄などが分かりやすい図になっています。
SHINOBI(映画)は仲間由紀恵が主演!キャストを紹介
映画「SHINOBI」で伊賀の女頭領の孫娘「朧」にキャスティングされている仲間由紀恵さんのプロフィールと、ヒロインの「朧」についてご紹介します。
仲間由紀恵さんプロフィール
仲間 由紀恵さんは1995年ドラマ『日本一短い母への手紙2』でデビュー、ドラマ『TRICK』で注目を集め、『ごくせん』シリーズ、NHK大河ドラマ『功名が辻』、映画『大奥』など様々な作品に出演する日本の女優です。出身は沖縄県浦添市、生年月日 は1979年10月30日 (年齢 39歳)、血液型はA型、身長160 cm、本名は芸名と同じ、兄3人姉1人の5人兄弟の末っ子、特技:琉球舞踊(腕前は師範レベル)と言われています。
伊賀の「朧」(仲間由紀恵)
「朧」はSHINOBI(映画)のヒロインとしてキャストティングされています。伊賀鍔隠れの頭領、お幻(りりィ)の孫娘で怒りで人を殺すことができる瞳術の持ち主ですが、基本的には戦いを好まない性格です。偶然出会った弦之介(オダギリジョー)と密かに愛し合うようになります。合戦の際で蛍火(沢尻エリカ)が殺された時には、怒りで容赦なく敵を屠るくらい恐ろしい特殊能力の持ち主でもあります。
「SHINOBI」(映画)もう一人の主役「弦之介」キャスト紹介
映画「SHINOBI」で甲賀の頭領の孫「弦之介」にキャスティングされているオダギリジョーさんのプロフィールと、ヒロイン「朧」を愛する「弦之介」についてご紹介します。
オダギリジョーさん プロフィール
オダギリ ジョーさんの出身は岡山県津山市、生年月日は 1976年2月16日 (年齢 42歳)、血液型はO型、身長は176㎝、本名は小田切 譲、『仮面ライダークウガ』(2000年)の主人公にオーディションで選ばれ注目を集め、以降は映画を中心に活躍し、数多くの賞を受賞している演技派俳優として高い評価を受けています。代表作は、映画『アカルイミライ』、『血と骨』、『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』など。
甲賀の「弦之介」(オダギリジョー)
「弦之介」はSHINOBI(映画)のヒロインと恋に落ち苦悩する敵対する甲賀忍者してキャスティングされています。甲賀卍谷の頭領、弾正(吉田稔)の孫と生まれ、甲賀のエリート忍者として優れた能力を持つ最強の後継者。しかし統率力が低いために黄河の里では孤独となり、偶然出会った朧(仲間由紀恵)と愛を育みます。最後まで戦いを避けようとしますが叶わず朧にすべてを託します。
SHINOBI(映画)のあらすじをネタバレ解説!
2005年9月に公開された「SHINOBI」は、戦うことを使命とする忍たちの、切ない恋を描いた物語です。長い間いがみ合ってきた伊賀忍者と甲賀忍者にとっても、徳川家康の時代に入り、忍びの世界にも一時の平和が訪れます。そんな時に出会った弦之介(オダギリジョー)と朧(仲間由紀恵)は、お互いの立場を知りながらも、惹かれる気持ちを抑えられず二人で秘密の結婚式を行います。
SHINOBI(映画)ネタバレ豆知識「伊賀と甲賀」
「SHINOBI」この物語に出てくる忍者は戦の際に、傭兵として戦国大名に仕えていました。その中でも三重県伊賀市「伊賀の里」の伊賀忍者と滋賀県甲賀氏湖南市「甲賀の里」の甲賀忍者が特に有名です。忍者の里では共同体組織が構成され、伊賀、甲賀それぞれに特徴ある組織編成がなされていました。
ネタバレあらすじ「天下人の思惑」
SHINOBI(映画)の中では天下人・徳川家康(北村和夫)と天海(石橋蓮司)は伊賀と甲賀を潰す策略によって、伊賀と甲賀は、5対5の忍術合戦を命じられます。しかも、その結果次第で次期将軍を決めることになりました。伊賀の頭領、お弦(りりイ)と甲賀頭領の弾正(吉田稔)は各5人の精鋭が選び、そのうちのひとりに選ばれた朧(仲間由紀恵)と弦之介(オダギリジョー)は、敵同士として戦うことになります。
ネタバレあらすじ「選ばれし者たち」キャスト紹介
天下泰平の世となった徳川幕府は世継ぎ選びという名目のもと、甲賀と伊賀の忍者たちに殺し合いを命じました。この合戦のために伊賀と甲賀から選び抜かれた若き精鋭の忍たちは人間の能力をはるかに超える技を身につけた超一流の忍たちで、個性もそれぞれ豊かで考え方も様々でありました。原作の設定人数よりもSHINOBi(映画)の中では少なく各5人ずつとなっています。SHINOBI(映画)の選ばれし者たちをご紹介します。
伊賀の薬師寺天膳(椎名桔平)キャスト紹介
SHINOBI(映画)の天膳は円月輪(チャクラム・インド由来の投擲武器)の名人で不死者の忍者でとても野心家です。伊賀では頭領のお弦(りりイ)よりも里について詳しく、総髪で白髪、紫色の唇に青白い肌を持つかなりのイケメンです。この物語の中では不死身であることが心の負担になっているのか?不死身であることを自嘲する言葉を出し陽炎との対戦の時に、自ら口づけをし陽炎の毒による死を選びます。
甲賀の陽炎(黒谷友香)キャスト紹介
SHINOBI(映画)の陽炎は幼い頃より毒を飲みながら育ち、全身が猛毒で作られ吐く息からも毒が出て、肌を重ねてきた男を腕の中でしとめるという恐ろしい毒女忍です。それゆえに弦之介(オダギリジョー)に心を寄せますが愛することができない苦悩を持ったまま合戦で命を落とします。その毒は不死身の者すら屠るほど強力で、伊賀の薬師寺天膳は陽炎によって不死の宿命から解き放たれます。
蛍火(沢尻エリカ)キャスト紹介
SHINOBI(映画)の蛍火は自然を愛する心清き少女で人を殺したことはなく、毒蛾を操り特殊な粉を使用します。夜叉丸とは恋愛関係なく、朧(仲間由紀恵)とは幼いころより姉妹同然と育ってきており、この合戦で朧をかばって蛍火が殺されたことがきっかけで伊賀と甲賀の戦いは熾烈化していきます。
夜叉丸(坂口拓)キャスト紹介
SHINOBI(映画)の夜叉丸は氷のように冷酷で人を殺めることを至上の喜びとする殺人狂の美少年で、プライドがとても高く傲慢で残酷で、忍者としての能力の低い朧(仲間由紀恵)を軽んじています。黒い糸を操る奇怪な術を使い己の殺戮欲求を満たす相手を常に探しています。
蓑念鬼(伊藤俊)キャスト紹介
SHINOBI(映画)の蓑念鬼(伊藤俊)は里近くで拾われた野生児で人と話すことがなく、両手に鋭い鉤爪を仕込み、忍者離れした野生の動物のような素早い動きで戦うことができます。
如月左衛門(木下ほうか)キャスト紹介
SHINOBI(映画)の左衛門は己の存在を消すことに命を賭けていて、素顔を見られる時は最期であると考えています。骨格と筋肉を生かした謎の術を持っています。
室賀豹馬(升毅)キャスト紹介
SHINOBI(映画)の室賀豹馬は盲目ながら鍛えられた心眼で常人よりものが見え先読みに長けています。博識で弦之介(オダギリジョー)にとっては心の師でもある存在です。
筑摩小四郎(虎牙光揮) キャスト紹介
SHINOBI(映画)の小四郎は弦之介(オダギリジョー)の幼なじみで、天才である弦之介に劣等感を持ちながらも修練に励む努力家で、棒手裏剣を自在に操る武芸達人でもあります。頭領である弦之介を呼び捨てにするなど不可解な一面もあるが憎めない存在です。
ネタバレあらすじ「合戦のはじまり」伊賀&甲賀頭領キャスト紹介
表向きは忍びの者を一つにまとめ、勝者を頭領と定めるとなっていましたが実は、忍術合戦の指令の裏には、家康と天海の、“忍の根絶やし”と言う真の目的が隠されていたのです。そのことにただ一人気が付いた弦之介は、戦いを回避させようとしますが、時すでに遅し。その合戦の前に伊賀の頭領、お弦(りりイ)と甲賀頭領の弾正(吉田稔)が戦い相打ちとなり伊賀と甲賀は戦いを始めまてしまいます。
SHINOBI(映画)の結末をネタバレ解説!
天下泰平の世に忍の存在価値は無くなってしまいます。この映画の中では「忍は武器だ。したがって武器を使う人間がいなくなれば、忍の存在価値はない」という文脈で語られているように、小さいときからすべてを犠牲にして、忍の術を身につけることだけに集中して生きてきた忍にとって、自分のその術を買って活用してくれる雇い主が現れなければ意味がないことは当然であり、戦わざるを得ない運命が悲しく描かれています。
ネタバレあらすじ「それぞれの想い」
弦之介(オダギリジョー)はこんな戦いはやめさせてほしいと徳川に直訴しようと城を目指しますが、ひそかに弦之介に思いを寄せていた陽炎(黒谷友香)は、二人がと恋仲であることに気が付き裏切られたと思います。また他の仲間も戦おうとしない弦之介を非難し「戦わなければ価値がない」と戦いを始めてしまいます。どちらの里も「やられたら、やり返す」を繰り返し、どんどん激しい戦いとなっていきます。
ネタバレあらすじ「不死の終わり」
弦之介(オダギリジョー)に対する陽炎(黒谷友香)の恋心を利用し、弦之介を抹殺しようとした天膳(椎名桔平)ですが、合戦では「生まれ変われば忍になるな。わしを終わらせてくれ」と死にゆく陽炎に口づけます。これが天膳と陽炎、両者の最期となりますが、不死身であることに自嘲気味だった彼が、陽炎という女性によって終わりを迎えることになります。
ネタバレあらすじ「望まない戦い」
それぞれの里の仲間の死を背負った朧(仲間由紀恵)と弦之介(オダギリジョー)は、どうしても戦いを避けることができなくなります。そんな宿命の対決では、愛する人を殺せないと悟った朧と弦之介はわざと負けて死のうとしますが、弦之介が朧に両里の命運を託し、朧に刺され絶命します。元々、忍びを根絶させるつもりであった徳川は伊賀と甲賀の里は攻撃を始めます。
ネタバレあらすじ「悲しい結末」
最後まで生き残り駿府の徳川家康のもとにたどり着いた朧(仲間由紀恵)は、弦之介(オダギリジョー)の遺志を伝えようとしますが、報復を恐れた徳川の兵に囲まれてしまいます。朧は報復の意思はないと家康の前で自ら両目を潰し秘術を封印したうえで里の攻撃をやめるように懇願します。朧の強い意志を読み取った家康は総攻撃をやめさせ朧を里へ返します。
SHINOBI(映画)を見た人の感想をネタバレ紹介!
感想は、大きく分かれるものですが、このSHINOBI(映画)の場合原作のストーリーを大きく変えているため、原作のファン層からはかなり酷評を受けた作品で、2005年度文春きいちご賞(※日本版ゴールデンラズベリー賞)ワースト1位、『映画秘宝』2005年度ワースト9位に選出されましたが、若いファン層や原作からではないファン層からはからはかなりよい評価を受けていますのでご紹介します。
仲間由紀恵さんがキレイすぎる!
もともととてもお綺麗な女優さんですが、特にこの「SHINOBI(映画)」の仲間由紀恵さんの美しさと演技力の高さに高評価が続きます。あの「ごくせん」のイメージが強かった仲間由紀恵さんの自然豊かな背景に溶け込む美しさには目が離せなくなります。
「バジリスク」ってなに?
SHIBNOBI(映画)のネット上にある多くのコメントの中に「バジリクス」という言葉がありましたので簡単にご紹介します。『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜』はせがわまさき氏による日本漫画で、山田風太郎氏の「甲賀忍法帖」を原作として作られたテレビアニメです。
映像がとてもキレイ!
「映像がとてもキレイである」「背景がステキ」というコメントが多く寄せられています。特に冒頭の朧(仲間由紀恵)が水を手ですくい口に運ぶシーンの繊細な映像は素晴らしく、また忍たちの華麗な術の香港映画でおなじみのワイヤーアクションとCGを用いた特殊な映像効果VFXについては「お粗末である」「ちゃちい」など厳しい意見がありますが当時では最先端で現代と比べるのは少々酷な気がします。
原作との違いに厳しいコメント
原作と比べると、登場人物の人数や設定などの内容がかなり変更され物語として薄くなってしまっていると言われても仕方がなく、上記のように「なぜ?」がこの「SHINOBI(映画)」には存在しています。キャスティングだけを見ると豪華で素晴らしいのですが、登場する人物の性格やラストのストーリーが全く違うなど、ミスキャストでは?という厳しい意見のコメントにも納得してしまうところがあります。
宣伝効果がワースト1!?
その作品の出来栄えは勿論のことですが、どんなキャッチコピーを作り、どのファン層に向けて宣伝していくのかの方向性が映画のヒットや評価を左右します。この作品は特にその影響が大きく出たのではないかというコメントも多く、観てみたら面白かった!山田風太郎原作の「甲賀忍法帖」という単語が宣伝に入っていたら見に行ったのに・・という意見もチラホラ見かけます。
SHINOBI(映画)を是非ご覧あれ!
「SHINOBI」(映画)はどこに視点を置くかで賛否が大きく分かれていることがわかります。原作ファンからは内容を変えすぎたために違和感を感じると言われていますが、元々実写化は難しいといわれていた作品であることを考慮すれば、映像の美しさもさることながら出演している俳優陣の初々しい姿が見ることができる作品です。