蛇にピアスの映画あらすじをネタバレ!結末・ラストの意味と犯人は?

2008年9月20日に公開された映画「蛇にピアス」のあらすじをネタバレしていきます。また映画を観ているだけでは分かりにくかった結末・ラストの意味と犯人についても考察していき述べていきます。映画「蛇にピアス」は2003年に発行された金原ひとみによる小説を原作としており、本人の映画化の意向により蜷川幸雄が監督を務めて映像化されました。今回はそんな「蛇にピアス」の映画版について詳しくまとめていきます。

蛇にピアスの映画あらすじをネタバレ!結末・ラストの意味と犯人は?のイメージ

目次

  1. 蛇にピアスの映画ネタバレが知りたい!
  2. 蛇にピアスの映画作品情報
  3. 蛇にピアスの映画登場キャスト
  4. 蛇にピアスの映画あらすじネタバレ
  5. 蛇にピアスの映画のラスト結末の意味と犯人について
  6. 蛇にピアスの映画を観た感想や評価は?
  7. 蛇にピアスの映画ネタバレまとめ

蛇にピアスの映画ネタバレが知りたい!

映画「蛇にピアス」の映画のあらすじを分かりやすく紹介し、衝撃的なラストシーンのネタバレもしていきます。映画「蛇にピアス」は主人公であるルイが舌に蛇のような切れ目を入れる身体改造であるスプリットタンを進めながら、当時の若者の心の内を細かく描いており、様々な批評が飛び交った話題作です。今回は「蛇にピアス」のあらすじを検証していったものをまとめていき、さらに視聴者による多くの感想も述べていきます。

蛇にピアスの映画作品情報

「蛇にピアス」は小説家である金原ひとみが2003年に発表した小説で、デビュー作にもかかわらず「第130回芥川龍之介賞」を受賞しました。金原ひとみの「蛇にピアス」を映画化したいという意向により、2008年には監督を蜷川幸雄が務め映画化され、ルイ役を演じた吉高由里子にとっては初主演の作品となりました。また映画「蛇にピアス」は原作である小説の激しい性的描写を再現しているためR-15指定を受けています。

蛇にピアスの映画登場キャスト

吉高由里子/ルリ

映画「蛇にピアス」の主人公であり、なんとなく人生を生きていましたがスプリットタンに興味を持った事で転機が訪れるというルイを演じたキャストは吉高由里子です。東京都出身で1988年7月22日生まれの現在30歳で、高校1年生の時に原宿でスカウトされた事がきっかけで芸能界入りし、2008年に映画「紀子の食卓」に出演した事で女優デビューを果たしました。スカウトされた当初は女優には全く興味が無かったという事です。

その後2008年に本作の映画「蛇にピアス」で初主演に抜擢されて演技が認められた事で「日本アカデミー賞新人俳優賞」を受賞し認知度を得ました。吉高は映画「蛇にピアス」の主演が決まった数日後に交通事故を起こして重傷を負いましたが、この頃の吉高はなかなか仕事が貰えずにふてくされていた時期でこの事故によってどれだけ自分が周りに助けられていたかを知った事から「蛇にピアス」は自分の中で大切な作品だと語っています。

そんな吉高はバラエティ番組などに出演した際などにしばしば食べる事が趣味だと語っており、食べる事を我慢した事が無く、食材なども買いだめするので家の冷蔵庫は常に満杯に詰まっているという事です。しかし体系は痩せ型で足も細いため、羨ましがるファンも多くいます。また交友関係では女優で歌手の柴咲コウと仲が良く、プライベートでもよく一緒に行動していてお互い「由里子」「コウちゃん」と呼び合っているという事です。

高良健吾/アマ

映画「蛇にピアス」で、スプリットタンをきっかけにヒロインであるルイと同棲をはじめる事になるアマ役を演じたキャストは高良健吾です。熊本県出身で1987年11月12日生まれの現在30歳で、高校生の時に地元である熊本県のタウン情報誌である「クマモト」にスタッフ兼モデルとしてスカウトされ、以前から俳優業に興味があったため雑誌の副社長から芸能事務所の社長を紹介された事がきっかけで芸能界デビューを果たしました。

2005年にドラマ「ごくせん」に出演した事で念願叶って俳優デビューをし、2008年には本作である映画「蛇にピアス」に出演しました。映画「蛇にピアス」で演じたアマは全身にピアスと入れ墨があるという役どころであったので、高良は特殊メイクをほどこして撮影に臨みました。2013年に主演した映画「横道世之介」で受賞した「ブルーリボン賞主演男優賞」をはじめ、現在まで数々の賞を受賞しており演技派として知られています。

「蛇にピアス」以外の代表作に映画「ソラニン」の種田成男役や映画「シン・ゴジラ」の志村祐介役などがあり、多くの主要人物を演じてきました。またゲーム作品「クロヒョウ 龍が如く新章」では主人公である右京龍也の声を演じた事で声優としても活動を始め、活躍の場を広げました。趣味は野球観戦で「福岡ソフトバンクホークス」の大ファンであり2016年4月10日には公式戦でホークスのユニフォームを着て始球式も行いました。

井浦新/シバ

映画「蛇にピアス」で、スキンヘッドに全身ピアスとタトゥーだらけという強烈な見た目が特徴のシバ役を演じたキャストは井浦新です。東京都出身で1974年9月15日生まれの現在44歳で、大学生の時にモデルとしてスカウトされた事がきっかけで事務所入りし、「メンズノンノ」や「an・an」などの有名雑誌でトップモデルとして活動していくようになり、1990年代後半には「パリコレ」への出演するなど大きな活躍を見せました。

モデルとして成功を収めてからは俳優の仕事もこなすようになっていきますが、本人は俳優になりたいという気持ちは少なく記念のつもりでやっていたという事ですが、仕事をこなしていくうちに役者の面白さや奥深さを知り現在では俳優をメインに活動しています。代表作は2002年に公開された映画「ピンポン」で、月本誠を演じた事で「好きなメガネ男子」で1位に選ばれるなど俳優としての自分に火をつけるきっかけにもなりました。

俳優の瑛太をリスペクトしており役者としての演技力などを高く評価しているという事で、2017年に井浦が主演を務めた映画「光」で共演を果たした際には監督の意向でお互い自由に演じており、上手く瑛太と演技のキャッチボールをしながら作品として成立させることが出来た事を嬉しく思っていると語っています。私生活では2児の父親として子供たちと遊び、同じ趣味を共有する事で子供にしかない感性を教わっているという事です。

あびる優/マキ

映画「蛇にピアス」で、ヒロインであるルイの友人として登場し、ルイを気づかう場面の多かったマキを演じたのはあびる優です。福岡県出身で1986年7月4日生まれの現在32歳で、2001年に子供向けバラエティ番組「おはスタ」におはガールとして出演した事で芸能界デビューを果たしました。おはガール卒業後は「ロンドンハーツ」などのバラエティ番組を中心にタレントとして活動していくようになり知名度を上げていきました。

幼少時から東京都麻布で育ち、父は歯科医で母は元女優の中山貴美子であることから恵まれた環境で生活してきたいわゆるセレブであり、「おはスタ」でデビューした時は中学生であったにも関わらずメイン司会者である山寺宏一の誕生日にブランド物の小物をプレゼントするというエピソードがありました。「ロンドンハーツ」の「格付けしあう女たち」では過激な発言が目立ち、女性共演者と口論による激しいバトルを繰り広げていました。

仲の良い芸能人の1人に和田アキ子がおり、2014年9月14日に和田アキ子の冠番組である「アッコにおまかせ!」に出演した際に番組内で格闘家の才賀紀左衛門と結婚する事を発表しまし、その後2015年5月5日に第1子となる女児を出産しました。またあびる優はセレブらしく美食家である事から、料理を綺麗に食べる事でも知られており「芸能人品格チェック」に出演した際に食事の仕方や箸の使い方で専門家から高評価を得ていました。

ソニン/ユリ

映画「蛇にピアス」で、ルイがコンパニオンのバイトをしていた時の同僚であるユリ役を演じたキャストはソニンです。高知県出身で1983年3月10日生まれの現在35歳で、2000年にダンスボーカルユニットである「EE JUMP」のメインボーカルとして芸能界と歌手デビューを果たしました。「EE JUMP」はメンバーであったユウキの失踪や不祥事によって2002年に解散となり、以降からソニンは女優業をメインに活動していきます。

「蛇にピアス」以外の代表作に2006年公開の映画「バックダンサーズ!」があり、劇中に登場するグループのセクシー担当であった大澤巴役に選ばれ、子持ちという役どころだった事が話題になりました。またソニンの国籍は韓国で在日コリアン3世ですが、雑誌「月刊ソニン」で「私は日本人でも韓国人でもなく在日だ」と語っていました。出身は日本ですが幼少時に朝鮮学校に通っていたことがあるので韓国語を流暢に話すことが出来ます。

ソニンはデビュー当時から現在まででも、つんくのプロデュースであった事や、後藤真希の弟とユニットを組んでいた事から「ハロー!プロジェクト」のメンバーであったと思われがちですが、「ハロー!プロジェクト」に属した事は無いという事です。しかし自身もソロ活動中に「ライバルは松浦亜弥ちゃんです」とたびたび発言しており、視聴者が「ハロー!プロジェクト」のメンバーだと思ってしまう理由に拍車をかけた事があります。

小栗旬/吉田光洋

映画「蛇にピアス」で、ルイとマキの事をナンパしようとしたヤクザである吉田光洋を演じたキャストは小栗旬です。東京都出身で1982年12月26日生まれの現在35歳で、小学校6年生の時に女優の内田有紀に憧れた事で新聞に載っていた役者のオーディションを受けて合格し学校に通いながらエキストラの仕事をこなすようになります。その後1998年にテレビドラマ「GTO」の吉川のぼる役に抜擢された事で初のレギュラーを獲得します。

「蛇にピアス」以外に2007年にドラマ「花より男子2 リターンズ」の花沢類役や、映画「クローズZERO」の主人公・滝谷源治役など、話題作の主要人物に次々と抜擢され、一躍人気俳優の仲間入りを果たしました。私生活では2012年にドラマの共演をきっかけに付き合い始めたモデルで女優の山田優と4年の交際を経て結婚し2014年に第1子である女児が誕生しました。2017年には第2子が誕生した事で現在は2児の父となっています。

仲の良い芸能人は俳優の生田斗真で、2007年に放送されたドラマ「花ざかりの君たちへ〜イケメンパラダイス〜」での共演をきっかけに親しくなり、現在では毎日連絡を取り合ってプライベートで一緒にお好み焼き屋などに飲みに行くほど仲が良いという事です。しかし仲が良すぎるため完全に気を許しあっており、一緒に酒を飲んでいるときはお互い無言の時が多く、周りからすると少し異様な光景に見えるという事です。

藤原竜也/横山悟

映画「蛇にピアス」で、前述した吉田光洋と共にルイとマキをナンパしたヤクザである横山悟を演じたキャストは藤原竜也です。埼玉県出身で1982年5月15日生まれの現在36歳で、1997年の時に舞台「身毒丸」の主演オーディションに合格した事で役者デビューを果たし当時15歳とは思えない演技力で話題となりました。その後2000年には映画「バトル・ロワイアル」に主人公である七原秋也役で出演した事で人気と知名度を上げました。

「身毒丸」で監督を務めた蜷川幸雄曰く「ストイックで真面目」だという事で、デビューして以降は映画を中心に様々な人気作品に出演し、「蛇にピアス」以外では映画「カイジ 人生逆転ゲーム」の伊藤開司役や映画「るろうに剣心」シリーズの志々雄真実役など主人公や主要人物を多く演じました。私生活では2013年に一般女性との結婚を発表し2016年には第1子が誕生しました。妻との初デートの場所は京都の鴨川だったという事です。

そんな藤原竜也は趣味に競馬などのギャンブルを挙げており、また酒も好きで喫煙者であるため、バラエティ番組内に俳優仲間である山田孝之と出演した際には山田と共に男らしい昭和な男というように称されていました。また特技は少年時代から続けているサッカーで、現在でも俳優仲間たちと練習や試合などをプライベートでおこなっており、また地元である埼玉県のチームである「浦和レッドダイヤモンズ」のファンだと公言しています。

唐沢寿明/受付の警察官

映画「蛇にピアス」で、ルイが訪れた警察署の受付にいた警察官を演じたキャストは唐沢寿明です。東京都出身で1963年6月3日生まれの現在55歳で、俳優になりたかったことから高校を中退し、1980年に俳優デビューを果たしました。以降は多くの作品に主演で出演し、現在は大御所俳優の1人となっています。しかしデビューしたての頃は食べていけなかったためコンビニやキャバレーの客引きなど多くのバイトを経験したとの事です。

そんな無名時代は「仮面ライダー」シリーズや「スーパー戦隊」シリーズのスーツアクターとして活動しており、照明や衣装などの裏方の仕事も多くこなしたという事です。俳優として成功している現在でも、自分の役者としての基礎を作り上げてくれた特撮ものには感謝しており、カラオケに行った際には「仮面ライダー」シリーズや、「宇宙刑事ギャバン」の主題歌を熱唱するとバラエティ番組の「うもれびと」で語っていました。

私生活では女優の山口智子と結婚しており、非常に仲の良い夫婦だという事ですが、山口の「子供を育てる人生を望まない」という信念があるため、子供はいないという事です。2人の馴れ初めは1988年に放送された連続テレビ小説「純ちゃんの応援歌」で共演した事がきっかけで、山口が唐沢によく悩みを打ち明けていた事から親密になり、交際に発展していったという事で、クリスマスにはプレゼントを贈り合うなどしていたそうです。

蛇にピアスの映画あらすじネタバレ

アマと出会うルイのあらすじをネタバレ

映画「蛇にピアス」の主人公であるルイは、いつも渋谷をふらつきながら目的も無く何となく毎日を過ごしていました。そんなある日クラブを訪れたルイは赤毛でモヒカンに全身刺青という出で立ちの男とふと目が合ったかと思うと、男はこちらに近づいてきて「スプリットタンって知ってる?」と話しかけてきます。ルイは何の事か聞いてみると、男は蛇のように2つに分かれた舌を見せてきて、その舌で起用にタバコをつまんで見せました。

シバと出会ったあらすじをネタバレ

男はアマという名前で、スプリットタンに興味を持ったルイは出会ったその日のうちにアマと男女の関係を持った事で付き合う事になり、一緒に暮らし始める事になります。後日アマはルイを自分にスプリットタンの戦術をおこなったシバという男の店に連れて行きます。シバは「蛇にピアス」のキーパーソンとなる人物で、スキンヘッドに全身刺青とピアスという見た目で、スプリットタンにするための流れをルイに説明してきます。

舌にピアスを開けるルイのあらすじをネタバレ

ルイはさっそく舌に穴を開けてもらい、その時の痛みと穴を広げていくという過程に惹かれたルイは人体改造にのめりこんでいく事になります。その後、シバと共に渋谷の街を歩いていたルイとアマは3人で居酒屋に飲みに行くことを提案します。居酒屋に着くと、酒を飲みつつ大衆の面前で上半身裸になりながら刺青について語るアマとシバの事を見ているうちに、ルイはスプリットタンだけではなく刺青にも興味を持つようになります。

マキに出来事を話すルイのあらすじをネタバレ

数日後、ルイは友達のマキに自分がピアスにハマっている事と、アマという彼氏が出来た事などを話しますが、マキは今までとは考え方が変わったルイの事が心配になり、もしかしたら彼氏に洗脳されているのではないかと考えてしまった事で、ルイはマキの心配を解くためにアマと3人で食事に行く事を提案します。その後アマが合流し、最初は恐がっていたマキでしたが一緒に食事をしているうちに意気投合してアマへの心配が解けました。

アマが喧嘩をしてしまったあらすじをネタバレ

3人は食事を終えて渋谷の街を歩いていると、2人のチンピラの男がルイとマキをナンパしてきます。男たちは女遊びがしたいらしくしつこくルイとマキに絡んできており、その事に怒ったアマはチンピラたちに殴りかかりました。アマのあまりの迫力に1人の男は一目散に逃げましたが、アマは残った1人を執拗に殴り続けました。それをルイが止めに入り、アマは男から抜き取った2本の歯を愛の証だと言ってルイに差し出してきました。

刺青を彫る事を決めたルイのあらすじをネタバレ

アマに激しく殴られた男は動かなくなっており、警察のサイレンが聞こえてきたことでルイとアマとマキはその場から急いで立ち去りました。数日後、ルイは刺青を入れたいという思いが強くなってきたことで後日、刺青を入れてもらうために1人でシバの店を訪れて、アマの背中の刺青・龍と、シバの腕の刺青・麒麟が絡み合っているデザインを依頼します。ルイは龍と麒麟が飛んで行かないように目は入れないでほしいと付け加えました。

シバと関係を持ってしまうあらすじをネタバレ

ルイが刺青の料金についてシバに尋ねると、シバは金の代わりに男女の身体の関係を求めてきました。ルイはあっさりと承諾し、サディスティックな性癖を持つシバと関係を持つ事になります。それから2人はアマに内緒で、マキがシバの店に刺青を入れに行く度に何度も身体の関係を重ねていくようになっていきます。そんなある日、ルイは家のテレビで、以前アマが渋谷で何度も殴った暴力団員が死亡したニュースを観てしまいます。

ルイがアマの心配をするようになるあらすじをネタバレ

アマが捕まってしまう事を危惧したルイは、夜中に寝ているアマを叩き起こして赤い髪の毛をアッシュに変え、さらに刺青を隠すために常に長袖を着ているように言いつけます。アマは何のことか分からないでいましたが、素直にルイに従いました。日が経っても特にアマに容疑がかかる様子も無く安心したルイは舌のピアスの拡張を進めていきました。しかし拡張のペースが早く炎症を起こす事を心配したシバはその事でルイに忠告をします。

ルイが酒に逃げるようになってしまったあらすじをネタバレ

しかしルイは気にせずに拡張を続けていきました。ルイは痛みによって生きる意味を見出していたからです。そんな中ルイの刺青がついに完成した事でルイは生きる意味を見失ってしまい、目的の無い人生を歩んでいる自分から逃げるためにアルコール依存症となってしまいます。ルイは痛みを感じている間のみ、生きている実感を得ている事に気付き、アマとシバのどちらが自分を殺すのだろうかという考えが頭を巡るようになっていきます。

アマが行方不明になってしまったあらすじをネタバレ

そんなある日、シバの店に警察から龍の刺青をした赤毛の男を探しているという電話が入ります。シバがルイに連絡をすると、焦ったルイはシラを切り通しますが、ついに警察がアマの捜査している事が分かった事で不安を抱えながら毎日を過ごすようになります。しかしそんな中、突然アマが家に帰ってこなくなり、行方不明になってしまいます。ルイは警察に捜査願いを出そうとしますが、自分がアマの本名を知らない事に気付きます。

アマが発見されたあらすじをネタバレ

それから数日後、警察からアマらしき人物の死体が横須賀で発見されたという連絡がルイのもとに来ました。ルイが警察に行き死体を確認してみるとその死体はまぎれも無くアマで、身体中にタバコの火を押し付けられた跡があり、爪は全部剥がされ、陰部にはお香が差し込んであるという変わり果てた姿になっていました。警察がルイに、アマはバイセクシャルだったかを尋ねてきた事で、ルイはアマがレイプされて殺された事を理解します。

ルイがシバと暮らす事になったあらすじをネタバレ

シバはアマが死んだことで今まで以上に完全に生きる意味を失ってしまったルイを家に連れて帰り、一緒に暮らす事にします。ルイはある日、アマに貰った愛の証である2本の歯を砕いて飲み込み、自分の身体に吸収された事を実感すると、今まで眼だけ入っていなかった龍と麒麟の刺青に眼を入れて完成させてほしいとシバにお願いし、シバもこれを承諾します。

ルイが1人で生きていく事を決めたあらすじをネタバレ

それからルイはスプリットタンを諦め、舌の拡張をする事も辞めてシバの家も出ていく事を決めます。舌にただ大きな穴が残ったルイは、舌に開けたピアスと背中に入れた刺青が自分にとってどのようなものだったのかを知り、心の中で「もう大丈夫、シバがアマを殺したのだとしても大丈夫」と呟きながら、アマに出会う前の自分のように渋谷の街へと戻っていきました。ここをラストシーンとして映画「蛇にピアス」の物語は幕を閉じます。

蛇にピアスの映画のラスト結末の意味と犯人について

犯人はシバ

映画「蛇にピアス」で、アマを殺した犯人というものは劇中で詳しく描かれていませんでした。これは「蛇にピアス」のラストでルイが「シバがアマを殺したのだとしても大丈夫」と言っているように、シバが犯人だと考えられます。理由の1つはアマの死体に押し付けられていたタバコの銘柄がマルボロであるという事で、シバが愛煙しているタバコの銘柄と一致しています。シバは居酒屋などでマルボロを吸っているのが確認できます。

またアマの陰部に刺さっていたお香の種類ですが、これは日本ではあまり出回っていないもので、シバの店で炊いていたお香の種類と一致しています。ルイはこの事に気付いた事から「蛇にピアス」のラストでシバが犯人だと確信していました。さらにアマの死体には首を絞めた跡がありましたが、これもサディスティックなシバの性癖と合致しており、シバとアマが肉体関係にあった描写も「蛇にピアス」の回想シーンで描かれていました。

この事からシバが同性でも相手に出来るという、「蛇にピアス」の劇中でも警察が言っていたバイセクシャルだという事が分かり、シバが犯人だという事が分かります。殺した理由としては、アマの彼女であるルイを奪い取りたかったという事が考えられ、事実シバはルイに告白するシーンもあります。もう1つ考えられることは、サディスティックなシバの性癖から察するに単純に殺してみたかったのではないかとも考えられます。

映画「蛇にピアス」のラストで龍と麒麟に眼を入れた理由は?

映画「蛇にピアス」のラストシーン付近で、ルイがシバに龍と麒麟の刺青に眼を入れてもらうというものがあり、映画「蛇にピアス」の分かりにくい部分の1つとなっています。以前のルイは、わざわざ眼を入れないで欲しいと言っていたにも関わらず、なぜラストでは眼を入れたくなったのかという事ですが、これはそもそも眼を入れなかったルイの考えが理由になっています。

このルイの考えは中国の故事である「画竜点睛(がりょうてんせい)」に由来していて、眼は最も重要な部分とされており、龍と麒麟は眼を入れなければ飛び立つことが出来ないとされているため、刺青の龍と麒麟に眼を入れない事で自分が惹かれている2人にすがっていたいと考えたからです。しかしルイはアマの死を経て、ラストシーンで自分1人で生きていこうと覚悟を決めた事で、2人と決別するために眼を入れてもらったという事です。

映画「蛇にピアス」のラストの意味は?

映画「蛇にピアス」のラストシーンは、渋谷の交差点でルイが1人で空を見上げるというところで幕を閉じるため、よくわからなかったという視聴者の意見が多くありますが、このラストシーンがどういう意味を持っているのかを解説していきます。これは映画「蛇にピアス」開始時点で生きる意味を見つけられなかったルイがアマとシバという2人の生きる意味を見つけますが、再び生きる意味を探すことになるという人生を表現しています。

人生の目標はそう簡単には見つからないという事をこのラストシーンで伝えているという事です。またルイがシバの元から離れて1人で生きていくという事を決めた理由は、抜け殻のようになってしまっていた自分を癒してほしいとはいえ、アマを殺した犯人だと分かっていながら、しばらくシバと一緒に暮らしてしまった事への罪滅ぼしで、自分に罰を与えているのではないかと考えられます。

蛇にピアスの映画を観た感想や評価は?

映画「蛇にピアス」はストーリーが凝っていて素晴らしい!

映画「蛇にピアス」は過激で痛々しい表現も見所の1つですが、それだけではなくストーリーの面白さや奥深さがすごいという視聴者がいます。映画「蛇にピアス」は前述でラストシーンの意味について述べてきたように、ルイの1つ1つの行動に実は意味があり、考えさせられる作品に仕上がっています。また映画「蛇にピアス」のラストでルイはもしかしたらアマの子供を妊娠しているのではないかという意見もあります。

映画「蛇にピアス」はピアスが痛そう!

「蛇にピアス」は2008年に公開された映画ですが、当時話題になったという事で今でも初見で観るという視聴者がいます。「蛇にピアス」はピアスを開けるシーンや刺青を入れるシーン、殴り合いの喧嘩をするシーンなど痛そうなシーンがたくさんありますが、映画「蛇にピアス」の見所の1つとなっています。またルイを演じたキャストの吉高由里子は、映画「蛇にピアス」で初のヌードを披露しており綺麗だという視聴者も多くいます。

映画「蛇にピアス」の井浦新の演じ分けがすごい!

映画「蛇にピアス」は今までの井浦新とはイメージが違い過ぎるという感想があります。映画「蛇にピアス」のシバを演じた井浦新は、今までの作品の中で爽やか系やインテリ系などを演じる機会が多かったですが、「蛇にピアス」のシバ役を演じた事で新しい役どころにチャレンジし、見事に演じきりました。井浦新も「蛇にピアス」に出演した事で演技の幅が広がったという事で、映画「蛇にピアス」は大切な作品の1つだと語っています。

映画「蛇にピアス」はラストが難しい!

映画「蛇にピアス」は曖昧な表現が多かったため、特にラストシーンが分かりずらいという感想を持っている視聴者は多くいます。しかしだからこそ映画「蛇にピアス」は話題作となり、考える部分の多い面白い作品に仕上がっています。また見た目は恐いが中身は一途だというアマが素敵だという女性の感想もありました。これはアマ役を演じた高良健吾のルックスや演技力も大きく貢献しており、「蛇にピアス」の人気に繋がっています。

蛇にピアスの映画ネタバレまとめ

映画「蛇にピアス」のあらすじをラストシーンまでネタバレを含みながら紹介し、謎の多かった物語も詳しく解説してきましたが、面白い作品に仕上がっている事が分かります。また「蛇にピアス」を彩った豪華キャストについてもまとめてきましたが、作品の完成度に大きく貢献している事が分かります。今回のネタバレを含んだ映画「蛇にピアス」のあらすじ記事を読んだことによって読者様が作品を面白く観る事が出来たなら幸いです。

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