2018年10月23日公開
2018年10月23日更新
吉原炎上のあらすじと映画の結末は?かたせ梨乃などメインキャストも紹介
1987年に公開された吉原炎上の映画に関するあらすじと、衝撃の結末、そしてかたせ梨乃など圧巻の演技を見せるキャストなども一挙公開。吉原炎上のあらすじは、ある一人の女が花魁としての道をあるくことになるのだが、身体を売ることへの抵抗や、かたせ梨乃など地い堕ちて行く女を描いている。衝撃的あらすじや、かたせ梨乃はじめとする豪華キャスト陣が出演する吉原炎上のネタバレも一挙公開。
目次
吉原炎上の映画あらすじと結末が気になる!
1987年に公開された吉原炎上の映画に関するあらすじと、衝撃の結末、そしてかたせ梨乃など圧巻の演技を見せるキャストなども一挙公開。吉原炎上のあらすじは、ある一人の女が花魁としての道をあるくことになるのだが、身体を売ることへの抵抗や、かたせ梨乃など地い堕ちて行く女を描いている。衝撃的あらすじや、かたせ梨乃はじめとする豪華キャスト陣が出演する吉原炎上のネタバレも一挙公開。
吉原炎上とは?
吉原炎上の映画が公開されていたのは、1987年。原作は斉藤真一が制作した絵草紙の吉原炎上である。映画版の吉原炎上の監督は五社英雄だ。吉原炎上の人気は映画だけでなく、舞台化もされその後、2007年には、テレビドラマ化もされ、人気ぶりは続いていた。映画版キャストでは今も活躍しているかたせ梨乃などが出演しているのだが、ドラマ版では主演キャストとして観月ありさが抜擢されている。
映画版では女優陣の体を張ったヌードやレズビアンのシーンなども多い作品だ。色気と狂気が組み合わさった独特な雰囲気な世界観を表現しており、遊女たちの苦悩も見事に描いていると言われている。また、吉原炎上は実際に起こった大火事を元に作った作品でもある。大火事の詳細は後ほど詳しく紹介していくのだが、実際にあった遊郭花街の美しい吉原の舞台も見所だ。
吉原炎上の映画キャストを紹介!かたせ梨乃なども出演!
上田久乃(名取裕子)
吉原炎上の主役である上田久乃は、花魁として後に若汐、紫太夫と名を変えていく。彼女は実家の借金を返済するために売られてきた19才の女性である。あらすじのネラバレになるが、彼女は最初の客をとった時に、怖くなってしまって逃げ出してしまう。そこで出会った古島信輔により、後の花魁人生がどんどん変わってゆくのだ。ごく普通女性が花魁として意識を高めて行く姿は圧巻だと評判になっている。
そんな上田久乃のキャストに抜擢されたのは、1957年生まれの女優である名取裕子だ。彼女は「3年B組金八先生」や「黄金の日日」など数多くの作品に出演している。かたせ梨乃と同じく、吉原炎上で演技力の高さを評価されたキャストの一人だ。
九重(二宮さよ子)
久乃(のちの若汐であり紫太夫)の姉さんとして世話係をすることになった花魁。あらすじのネタバレになるが、彼女は久乃が初めての客で逃げ出した時に、自分自身の身体を使って、お客をもてなす方法を叩き込んだ。彼女は人気No1の花魁であり、上客をたくさん持っている。久乃のことを気に入っており、また久乃の香りを特に好いていることがわかるシーンが多い。
そんな九重のキャストに抜擢されたのは、1948年生まれの女優である二宮さよ子だ。彼女は「化石の森」や「陽暉楼」など数多くの映画やテレビに出演している。かたせ梨乃と同じく、吉原炎上で演技力の高さを評価されたキャストの一人だ。
吉里(藤真利子)
久乃が働くこととなった中梅楼で、九重に次ぐ2番手の花魁。あらすじのネタばれになるが、彼女は男運がめっきりなく、信じていた客にお金をせびられ、なんとか工面しようと奮闘する。しかし、客はそんな吉里のことを裏切るのだった。裏切られた彼女は半狂乱になり自らの命を絶ってしまう。
そんな吉里のキャストに抜擢されたのは、1955年生まれの女優である藤真利子だ。彼女は「ガラスの仮面」や「やんちゃくれ」など数多くの映画やテレビドラマに出演している。かたせ梨乃と同じく、吉原炎上で演技力の高さを評価されたキャストの一人だ。
小花(西川峰子)
久乃が働くこととなった中梅楼で、九重、吉里に次ぐ3番手の花魁。あらすじのネタばれになるが、彼女は弟のために働いていると周囲に話していたのだが、彼女自身が病気になってしまう。血を吐いてしまい、もう働けなくなってしまった小花は、自分の地位を久乃に取られてしまい、半狂乱になってしまう。
そんな小花のキャストに抜擢されたのは、1958年生まれの演歌歌手であり女優である西川峰子だ。彼女は「青春家族」や「鬼平犯科帳」など数多くのテレビドラマや映画に出演している。かたせ梨乃と同じく、吉原炎上で演技力の高さを評価されたキャストの一人だ。
菊川(かたせ梨乃)
久乃の先輩でとても仲のよかった2人。あらすじのネタバレになるが、菊川は女将によって別の遊郭に異動させられてしまう。菊川はあまり人気がなく、女将も他のところにやりたかったのだ。その後菊川は結婚するのだが、浮気されてしまい、結局身売りに戻ってしまう。しかし戻る場所のない菊川は、最下層の女郎にまで地位が落ちてしまうのだった。
そんな菊川のキャストに抜擢されたのは、1957年生まれの女優であるかたせ梨乃だ。かたせ梨乃の芸能界デビューはCM出演であった。その後かたせ梨乃はテレビドラマにも出演するようになり、どんどん人気が上がっていった。かたせ梨乃は『「大江戸捜査網」や「極道の妻たち」など数多くの作品に出演している。特にかたせ梨乃はこの吉原炎上でも名演技をしていると高く評価されている。
大倉スミ( 佐々木すみ江)
久乃の働く中梅楼の女将であり、すべてを監視している。彼女は久乃を初めて見た時から売れると確信しており、久乃を売り込むことに必死になる。そしてあらすじのネタバレになるが、この吉原で花魁道中をしたいという思いから、久乃を「紫」という江戸から伝わっている伝統的な名前にしたのだ。
そんな大倉スミのキャストに抜擢されたのは、 1928年生まれの女優であり声優の佐々木すみ江だ。彼女は「花より男子2」や「ゲゲゲの女房」など数多くのテレビドラマ、映画の作品に出演している。
古島信輔(根津甚八)
あらすじのネタバレになるが、彼は久乃にとって大事な太客である。初めて久乃が客を取る時に逃げ出したところを助けようとしたのが彼だった。結局久乃は連れ戻されたが、その後も彼は久乃のことを思い続け、中梅楼に顔を出したのだ。彼は財閥の御曹司でお金持ち。彼は一度も久乃のことを抱くことはなかったが、久乃が花魁道中をすることができたのは、彼からもらった資金があったからである。
そんな古島信輔のキャストに抜擢されたのは、1947年生まれの俳優である根津甚八だ。彼は「タスマニア物語」や「ルビーフルーツ」など数多くのテレビドラマ、映画作品に出演している。
坪坂義一(小林稔侍)
あらすじのネタバレになるが、久乃が紫と名を変えてから中梅楼にくるようになった太客である。お金持ちで余裕のある彼だが、紫と結婚し、岡山に移り事業をしたいと思っている。そして紫に正式に、結婚を申し込むのだ。
そんな坪坂義一のキャストに抜擢されたのは、1941年生まれの俳優である小林稔侍だ。「新仁義なき戦い 組長の首」や「味いちもんめ」など数多くのテレビドラマや映画に出演している。
お春(野村真美)
菊川の後輩。彼女は久乃に捨てられた古島に気に入られ、指名をうけていた遊女。明るくてあやとりや歌などが好き。彼女は古島との結婚を楽しみに心待ちにしていた。
そんなお春を演じるのは、1964年生まれの女優である野村真美だ。彼女は「渡る世間は鬼ばかり」や「暴れん坊将軍」などのテレビドラマや映画に出演している。
吉原炎上の映画あらすじをネタバレ!
吉原炎上の映画版のネタバレ含むあらすじを詳しく紹介。これを読めば、映画を見ていなくてもどんな話かわかる。普通の女性が家の借金を返済するため親に売られ、花魁へと成長していく。辛い思いをしながらもどんどん花魁という仕事に誇りを持ち始め、自分の夢も見つけていく物語である。
19才になった久乃は、父親が船長をしていた船が事故をしてしまい、遺族への慰謝料を払うために遊郭に売られてしまう。吉原は東京浅草にある歓楽街で、久乃は男性に春を売る仕事をすることになってしまう。遊郭に売られた女性は、約5年〜8年かけて身体を売り借金を返済していくのだ。久乃が売られたのは中梅楼という遊郭で、そこの一番人気の花魁の妹分になったのだ。久乃はその美貌から稼ぎ頭になると見られていた。
中梅楼では、美しい着物を着て男性に身体を売っている人が大勢いた。久乃の姉である九重にいい匂いがすると気に入ってもらった久乃であるが、最初に中梅楼での働き方についてスミに色々と教えてもらう。そんな時、身体を合わせている時におしっこをしたとして激昂しているお客さんを発見する。その相手をしていた菊川という花魁のお世話をしていると、めんどくさい客はそうやって切ると教えてもらう。
月日がたち、久乃は若潮という名前で女郎デビューすることになった。その準備をしている時に突然メイクルームに入ってきた男に無理やり胸を触られてします。咄嗟のことに若潮はその人を叩き、突き放してしまう。すると別室に呼ばれ、女郎のくせにお客に向かって手をあげることは何事だと先輩の花魁に手を焼かれてしまう。しかし、襲った男性がやめろと止めに入る。先輩の花魁は若潮に嫉妬していたのだった。
若潮はデビューしたその日に、九重がお客さんに頼んで幕開けをしてくれることになる。そして花魁トップ3と共に上客の前に姿を見せて華やかにデビューを果たした。しかし、いざ男性の部屋に行き、相手の姿を目にした瞬間、若潮は走って逃げて出て行ってしまう。中梅楼のスタッフは急いで若潮を追いかけるが、若潮は川に入って逃げようとする。その時、古島という男性が助けようと、スタッフと戦ってくれた。
しかし、若潮は中梅楼の男性スタッフに捕まってしまい、戻されてしまう。布団で巻かれ、身動きできないようにされた若潮は泣きながら許しをこう。そこにやってきたのは、姉である九重であった。九重のお客さんに幕開けをしてもらったのに逃げ出したことで、自分の顔に泥を塗ったのだということを伝え、若潮は泣いて謝る。その姿をみた九重は布団の紐を全て紐き、自分も服を脱いだ。
九重はお客の喜び肩を教えてやるといい、若潮の身体を触りはじめ、身体を重ねていく。その後、九重は若潮の初見せの客に、自分の太客を紹介してくれたのだ。九重は花魁を卒業することを決めており、スミにもそのことを伝える。そして大学生の彼氏の元にいった。彼は花魁をやめたら結婚したいと言うのだが、九重はお客と花魁の間の約束は信じないとはっきり伝え、その申し出を断るのだった。
若潮は九重が譲ってくれた太客の元へ行き、その間に中梅楼を後にした。若潮は無事客を喜ばせる。九重が中梅楼を去り、御職の役職についたのが吉里だった。そんなある日、若潮の元に、売られる前に付き合っていた男性が会いにくる。部屋に入ると、初めて「辛い」と言い大泣きする。彼は子供を産んでくれといい、身体を重ね合わせた。そんな時、菊川は品川に住み替えをするようスミに言われてしまう。
折角友達になった菊川と離れるのが寂しい若潮だったが、突然上玉が若潮を呼んでいると言われ、そのお部屋にいくことになる。若潮がそのお部屋に入ると、初めての客で逃げ出した時に助けてくれようとした古島だった。古島は有名な財閥の御曹司で父がなくなったことで財閥の若頭首になっていた。古島は以前若潮を助けられなかったことをずっと気に病んでいたのだった。
その頃吉里は、若潮の人気にひがんでおり、お客に対してもあたしを買いたかったらもっと派手に楽しませるよう言い、「あたしゃ惨めなのが大っ嫌いなんだよ」と吐き捨てる。若潮は古島と一夜を共にすることとなったが、彼は若潮に指一本触れず、朝までゆっくりおやすみと言う。戸惑う若潮であるが、優しい声でゆっくりおやすみと繰り返すのだった。
若潮は婦人科検診で妊娠していることが発覚した。落ち込みながら帰っていると、その姿を吉里に見つかってしまう。吉里には堕ろすように言われ、また中絶には鬼灯の汁を使うことを教えてもらう。また、古島から50円借りてもらえないかと言う。吉里は思いを寄せている客のために必死にお金をかき集めていたのだった。その男性にいざお金を渡そうとした時、その男は吉里を捨てる。
妊娠している若潮の元に、警官がくる。以前付き合っていて、一度中梅楼でも身体を重ねた男が、造船所から50円という退勤を持ち出して女と逃げたというのだ。若潮の子供の父親はその彼だったのだ。若潮は女がいたこと、そしてそんな罪を犯していたことに傷つき、川の中でお腹の子を堕したのだ。川はどんどん血に染まっていくのだった。
吉里は前に帰れと行ったお客と寝ていた。そしてその客に一緒に死のうかと言う。お前とだったらいつでも死ねるよ、というお客の言葉に喜ぶ吉里は朝まで飲み明かそうと言う。若潮は中絶後に道端で倒れているところを助けられ、中梅楼で休んでいた。そして朝、吉里はお客を起こし、一緒に死のうって約束したよね、というが、お客はそんなの嘘に決まってるだろという。すると、吉里はカミソリで斬りかかる。
お客は逃げるように走り、吉里は刃物を振り回しながら「冗談だよ、芝居だよ」と言って追いかけ回す。楼内では心中だと悲鳴があがり、そのままお客は外に逃げていった。刃物を持ったまま立っている吉里は、見世物のように見られ、近くにあった金魚鉢を蹴り割る。その持ち主が怒ってしまいもみ合いになると、その刃物で相手の首を切ってしまった。
すると吉里は逆上して死んでやるよ!と叫びながら、割れた金魚鉢の破片を自分の首に突き刺すのだった。その瞬間、外は悲鳴につつまれた。休んでいた若潮は不安な顔をするが、店の亭主に耳をそっと塞がれた。吉里が死んでしまい、若潮はお墓に向かって「弱虫」と吐き捨てるのだった。吉里が亡くなってから一年たち、若潮はすっかり人気の花魁となっていた。しかしいつまで経ってっも古島は手を出してこなかった。
若潮はなぜ抱いてくれないのか、と聞いてしまう。しかし古島のものは反応せず、謝られてしまう。古島のものは何をしても反応しない身体で、実際に身体を重ねることができないのだった。場面が変わって小花であるが、頻繁に咳を繰り返しており、身体の調子がよくないようだ。小花は弟の大学費を稼ぐために根詰めて働いていた。しかしいよいよ血を吐いてしまう。
小花の状態を見て、スミは若潮に御職を継げるようにように頑張って欲しいこと、そして江戸から伝わる由緒正しい「紫」という名前を若潮に授けたいと言う。また、なんとしても花魁道中を復活させたいと言うのだ。そのことに心動かされる若潮だったが、小花のことも考えて、弟を探し出して、引き取り所が決まってからにしてほしいと伝える。しかし弟の居場所は一切言おうとしなかった。
小花の過去を調べてみると、母親は底辺の女郎で、相手は誰かわからず、5才の時に捨てられてしまったとのこと。しかし、14才のとき母親が突然現れて引き取り、そのまま質屋の親父に売られたのだ。実際には弟おおらず、小花は自分の惨めな過去を知られないようにずっと嘘をついていたのだった。その話を聞いて落ち込む若潮だったが、そこに菊川が現れる。菊川は結婚していて幸せそうだった。
出典: https://mixi.jp
紫になった若潮は、御職になっていた。するとそこに体調不良の小花がやってくる。小花は客がほしい、と騒ぎ、中梅楼の中に入っていく。そして御職の部屋に行く。しかしそこには紫の荷物があり、ここは私の部屋だと半狂乱で叫びながらカミソリを使って布団をズタボロにする。そこに紫がお客と登場する。その姿を見た小花は紫に向かって泥棒猫と叫びたてる。紫はそのことに怒りを覚える。
紫は小花のために色々と尽くしてきたつもりだったのに、家族のことも嘘ばかりだったこと、その上こんな仕打ちを受けたことに怒りを露わにする。古島は小花に御職の部屋をやって許してやれと言う。しかし紫は、自分の体で勝ち取った部屋を渡したくないと言うのだが、古島は「君はいつから心の底まで娼婦に成り下がってしまったんだ」と言う。すると紫は「そうです。娼婦ですよ、この門をくぐった日から、嘘も隠れもない娼婦ですよ」といい放ち、古島の元を去った。
そして紫は小花のいる部屋に向かう。そこには狂った小花がいた。血を吐きながら、お願いだから誰か抱いて、ここ噛んで、と叫び続けている。その姿を目の当たりにした、紫は思わず涙してしまい「今までどんな目に遭ってきたのよ」と優しく呟く。そのまま小春は息を引き取ってしまうのだった。
そこからまた月日は経ち、紫の元に古島はいなかった。しかし、また別のお金持ちである坪坂に気に入られ、スミからも次から次へとお金持ちに気に入られる紫は運の強い子だと絶賛する。坪坂と一緒に街を歩いていると、お客に対し暴言を吐く女性を見かける。よく見るとその人は菊川だった。結婚して幸せに暮らしているはずの菊川が底辺女郎のお屋敷にいたのだった。
菊川は、結婚したものの、旦那が他の女と浮気している現場を目撃してしまい、飛び出してきたというのだ。自分の店を持つことを夢見てまた頑張ろうと意気込んでいた。対して紫はというと、坪坂に結婚を申し込まれていた。坪坂は岡山に帰って事業をしようと考えていた。坪坂の妻は亡くなっており、そのこともすっぱり諦めると言う。その言葉に対し、紫は自分には花魁道中をする夢があると言い結婚の話は一旦断る。
場面は代わり、紫は古島に呼ばれる。久しぶりに会う2人。古島は2000円もの大金を紫に差し出す。古島は家から勘当され、手切れ金を手にしていた。そのお金を紫にあげる、自分と一緒になってほしいと言いかけた時に、紫はこのお金を花魁道中に使わせてほしいと言う。古島は君にあげるお金だから自由に使うといい、といい紫の元を再度去って行ったのだった。紫は涙を流しながら、これでいい、と何度も自分に言い聞かせた。
菊川の元に浮気相手の女性が会いにきていた。その女は旦那が病気になってしまったからお金が欲しいと言う。菊川は帰れというものの、優しい性格の為、落ち込んで帰って行く姿をみるといてもたってもいられず、引き止めて自分のお金をかき集める。「どこまで私に痛い思いさせりゃ気がすむんだよ」と一人部屋ですすり泣くのであった。
吉原では、紫による華やかな花魁道中が開催されていた。美しい着物に身をつつみ、桜が舞う中、優雅でかつ自信に溢れた様子で紫は花魁道中を行なっていた。無事花魁道中が終わると、スミや他のスタッフ一同に感謝をされていた。そこで、古島の居場所を聞き、紫は走って古島に会いに行く。紫は自分の素直な気持ちに気づき、古島の胸に飛び込みたいと思っていたのだ。
吉原炎上の映画結末をネタバレ!
紫は菊川にここに古島がいると聞いたこと、そして彼に合わせてほしいと言う。しかし菊川は、古島はすでに可愛い子がいること、そして古川を袖に使っておいて今更会わせないと言う。その言葉にショックを受ける紫であるが、菊川はひどいことをしているのはお前だと言われる。紫は本当に愛していたのは古島であること、そしてどうしても会いたいと再度伝える。しかし菊川は追い払うのだった。
紫はショックを受けながらもその場を後にする。古島は菊川の後輩と良い関係になっていたのだった。そこからまた月日が経ち、紫は坪坂の結婚を受け入れ、中梅楼に勤めて4年で出ることになった。こんなに幸せな子はいないと中梅楼のスミも話していた。その頃古島は、まだ菊川の後輩と良い関係になっていた。年期を開けたら結婚する約束もしていたが、古島の目はいつもどこか寂しげであった。
そして楽しく2人で歌を歌い仲良くしていると、アルコールの入った便が倒れる。それがランプの方にいくのを古島は見つめていたが、何もせずそのまま抱き続けた。その瞬間、ランプが爆発したのだった。知らせを聞いた紫は一人で走って吉原に向かう。古島は日に包まれる中、彼女を抱き続けていた。吉原一体が火の海と化し、人々は逃げ惑った。紫は焼けて行く中梅楼を見て悲しみに暮れた。
花江戸からずっと受け継がれてきた吉原の街は、もう全体が焼けてしまい、もう二度とその伝統が蘇ることはなかった。
吉原炎上の映画は事実だったのか?
吉原炎上の結末である火事は本当にあった
吉原炎上のあらすじでは予想できなかった衝撃的な結末。その大火事については、実は実際に起こっていたことだった。昼の大火事だったため、死者は8人だけだったが、花街である吉原が全焼してしまったという驚きの出来事となってしまった。当時のマスコミは被害総額700万円と報道しているのだが、明治時代のお金の相場は1円が現代の約3,500〜5,000円と言われており、その被害の大きさが伺える。
当時のニュースによると、その大火事は明治44年4月9日に起こっている。江戸の中でも最大級の花街遊郭として栄えていた吉原に、火が立ち上ってから消化までの時間は10時間にもなり、6500戸もの家を次々に燃やしていったのだった。当日はちょうどお花見のシーズンで、観光客も含めて人が多く、大変賑わっている時間帯であった。その時、「美華登楼(みかどろう)」から煙がのぼり始める。
時間はちょうどお昼の12:00頃。お昼時ということもあり、人々はすぐに気づき逃げ回る。火を消すために、消化活動もすぐ行われていたのだが、火の手が早く、どんどん次から次へと火が燃え移っていってしまうのだ。火の手は吉原だけでなく、北へ南へと燃え広がってしまい、周辺の家屋はほとんどが焼けてしまう。消化が完了したのは、午後9:00頃と言われており、約9時間も燃え続けたのだった。
明治時代のお金の価値はどのくらい?
50円で大喜びしているシーンなどもあるが、現代で50円ももらっても大金ではない。しかし明治時代では、50円は大金だったのだ。本作の明治44年の頃の貨幣価値といえば、1円が3800円相当になる。なので50円となると、約20万円に相当するのだ。お小遣いでぽんっと20万円を渡す古島はまぎれもないお金持ちだと言える。そして紫に差し出す2000円は、現代の価値で言うと760万円にも相当する。
760万円を使って花魁道中をする、ということでどれだけお金のかかるものなのか、であることがわかる。しかし、明治44年の1円の貨幣価値は、現代の3800円と言われてはいるものの、当時の賃金から見るともっと高いという意見もある。当時の一ヶ月の賃金は約8円〜9円で、一人前の職人や役職などで20円ほどだ。そこから考えてみると、1円は3800円ではなく2万円ほどの重みがあったと言われてもいる。
自動車などは何よりも高級品として売り出されており、なんと1台5000円もする。3800円の価値であれば、1,900万円、そして2万円の価値であれば、なんと1億円だ。今よりも台数が少なく、部品も高かったという面から考えると、やはり1億円くらいの感覚の方が正しいのではないかと言われている。すると、花魁道中も約4千万の価値があると言われているのだ。
まさしく花魁道中ができる花魁は、超売れっ子であり花形である。花を咲かせることができた成功の証なのだ。江戸の時代に花魁道中の文化はほとんどなくなり、明治ではお祭りのように見物客も多く華やかなに花を咲かせるため、楼中の人たちも鼻が高く、実際に行った花魁はもてはやされていたのだ。
吉原炎上の映画を観た感想や評価を紹介!
マツコの番組で改めて話題になった #吉原炎上
— ともちNOTE (@dougahaishin_ex) October 17, 2018
明治の吉原遊廓について、この映画1本でお勉強もできます
しかし名取裕子をはじめ、女優の美しいこと。さすがです。https://t.co/HwMfxFJUMs#映画好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/y2aoDjStud
吉原炎上の映画は内容は重いけれど引き込まれてしまって最後まで一気に見てしまうという意見もある。吉原炎上の映画に関する感想としては、全体的に面白いという高評価の意見が多かった。
吉原炎上観賞終了
— タカ・ハルフォード (@painkillermg82) October 20, 2018
一言で言うと重い
なんだこの誰も報われない映画
でも久々に面白い邦画を観ますた
マツコデラックスが吉原炎上の映画について話したことで若い人たちも興味をもち見始めた人が最近多いという声がある。そして1987年に公開された吉原炎上だが、キャストの女優陣が美しすぎるという声もあった。美しい着物に身を包み、女性のやわらかな仕草や表情と、強くたくましい精神が合わさって、なんともいえない色気を醸し出している。
「吉原炎上」は、映画としても面白いし、ああいう場所が昭和の半ば近くまであったんだよと子供にこっそり教えるためにもフジテレビは定期的に放送すべき。 #ss954
— イグナチオ (@7oolong) November 27, 2014
現代の日本ではほとんど見なくなってしまった遊郭の花魁だが、日本の歴史として知っておくべきという意見もあった。華やかな着物に身を包む花魁の姿も美しく、吉原炎上の映画はやはり面白いという意見が多くある。
吉原炎上(ドラマ版)を見た。とても面白かったけど、この主人公は女郎としてめちゃくちゃ幸せなパターンで、実際はこんなハッピーエンドはそうそう無かったんだろうな…遊郭の闇と奥が深い。昔の映画版も見たくなりました
— skrbゆい (@skrb_gs) October 11, 2018
吉原炎上のドラマ版ではあらすじが少し映画と異なっている。ドラマを見てから映画も見たくなったという声もあった。
五社英雄監督「吉原炎上」観ました!
— 大神拓哉 (@OogaTakuya) April 20, 2016
ただ一言、、、凄い!!!!!
絶対に今じゃ出来ない映画やと思いました。
映像の力強さが半端ない。日本映画って凄いね。昔の映画もっと観ないとな。
そして若かりし頃の竹中直人さんも出てて感動した♩ pic.twitter.com/X6A2PjGP9W
吉原炎上を見てその映像の迫力に衝撃を受けたという声もあった。かたせ梨乃などキャストの演技力の高さもわかる映画となっているのでおすすめという意見も多くあがっている。
吉原炎上のあらすじと結末まとめ!
吉原炎上では見る人がトラウマになると言われているほどの迫力ある演技などが見られる。特に小花が最後血を吐きながら服を脱ぎつつ発狂して迫り来るシーンは脳裏にやきついて離れないという声もある。名言なども多く言われている吉原炎上だが、実際に起きた大火事の犯人も、格下の遊女が精神的苦痛により火を放ったともいわれているという声もあった。
映画、舞台、そしてドラマ化もされた吉原炎上。キャスト陣の迫力ある演技だけでなく、日本にあった遊郭と、そこで働く女郎の悲しくも強く生きる力というものを見せつけられる映画だ。花魁の持つの葛藤や苦しみなどもリアルに再現されているので、まだ見ていなくても、興味が出たという人はぜひ一度ご覧あれ。