狗神のあらすじ・結末をネタバレ解説!坂東眞砂子原作の小説を実写化

映画『狗神』は、小説家の坂東眞砂子(ばんどうまさこ)が1996年に出版した『狗神』を原作として、制作されたホラー映画であり、ロマンチックな描写から、恋愛映画としても位置付けられています。高知県の伝統ある緑豊かな村を舞台に、主人公の美希の禁断の愛や、村で行われている差別、または、その土地に伝わる悪習についても言及がされています。全体的に閉鎖的で、官能的な雰囲気を醸し出している映画です。ここでは、映画『狗神』のあらすじとネタバレ、物語の結末を中心に述べ、観た人の感想や評価も紹介していきます。

狗神のあらすじ・結末をネタバレ解説!坂東眞砂子原作の小説を実写化のイメージ

目次

  1. 狗神のあらすじや結末のネタバレが知りたい!
  2. 狗神の映画作品情報
  3. 狗神の映画出演キャスト
  4. 狗神の映画あらすじネタバレ
  5. 狗神の結末ネタバレ
  6. 狗神を観た感想や評価は?
  7. 狗神のあらすじや結末のネタバレまとめ

狗神のあらすじや結末のネタバレが知りたい!

映画『狗神』は、ホラー映画と恋愛映画の性質を持った、官能的且つ怪奇な映画作品であり、主演の天海祐希(あまみゆうき)さんの色気に翻弄され、魅了された人も多かったとされています。ここでは、恐ろしくも官能的な描写が溢れる映画『狗神』の全体的なあらすじとネタバレ、そして気になる結末を紹介していきます。

狗神の映画作品情報

映画『狗神』は、小説家の坂東眞砂子(ばんどうまさこ)さんが、1996年に出版した小説『狗神』を原作に制作された作品で、2001年1月27日に公開されました。舞台は四国高知の自然豊かな田舎の村で、一見美しく平和そうに見えます。しかし、村では狗神憑き(狗神筋)の家系に対する偏見や差別、または近親相姦などが行われており、様々な禁忌が犯されています。

美しい自然に囲まれている村で、住人達が織りなす因習が描かれ、その普通ではない環境で行われる、男女の交わりは、妖艶且つ美しく、時には禍々しさも発しています。映画『狗神』では、それらの要素を恐ろしくも美しく、そして切なく描いています。

狗神の映画出演キャスト

美しくも危うい世界観は、映画『狗神』の肝となっています。妖艶な場面に隠された禁忌や、村に潜んでいる、ものを言わせぬ恐怖も、全て登場人物達が作り上げています。ここでは、その不可思議な世界観を生み出す登場人物達を演じた、『狗神』出演キャストを紹介します。

坊之宮美希役:天海祐希

『狗神』で、主演の美希を務めた天海祐希さんは、元宝塚の月組男役トップスターで、多数のドラマで主演を飾っています。『狗神』では、中年女性から若々しい女性へと変化する難しい役柄を演じています。また、和紙作りの職人役として、和紙作りにおける紙漉き(かみすき)のシーンを丁寧に演じていたりと、様々な場面の魅せ方を心得ており、圧巻される女優魂が垣間見れます。

奴田原晃役:渡部篤郎

晃役の渡部篤郎さんは、当時33歳で『狗神』に出演していました。『狗神』で演じた晃は中学校の先生で、髪の毛が少し長く、まるで20代のような若々しさを、醸し出しています。設定の濃い役柄を演じることも多く、『狗神』の晃も、実の母とは知らずに美希を好きになってしまう、という独特な設定の役柄です。

坊之宮隆直役:山路和弘

山路和弘さんは、『狗神』では、美希と晃の仲を邪魔する隆直(たかなお)役として出演し、悪役を演じています。山路さん自身、他の作品でも悪役を演じることが多く、悪役を演じるのは楽しいと語っています。また、声優としても活躍し、イギリスの俳優であるジェイソン・ステイサムの吹き替えを、多く担当しています。

土居誠二役:原田遊人

原田遊人(はらだゆうじん)さんは、アメリカのカリフォルニア州ロサンゼルス生まれで、小学校は日本で卒業しました。高校はアメリカのSouthwestern Academyを卒業し、その後は、ニューヨークなどで俳優業を学んだりと、とても国際的な経歴を持っています。『狗神』では方言を悠長に操り、美希を実の母のように慕う優しい青年を演じています。

坊之宮百代役:深浦加奈子

深浦加奈子(ふかうらかなこ)さんは、劇団や舞台で活躍し、テレビドラマでも多くの作品に携わっていました。2003年頃からは、癌と闘いながら懸命に仕事へ出向き、2008年8月25日に大腸癌で亡くなっています。『狗神』は2001年に公開されたので、深浦さんが闘病していない頃の作品だとされています。『狗神』では、他所から坊之宮(ぼうのみや)に嫁いできた、美希の義姉である百代を演じました。

坊之宮園子役:街田しおん

街田しおんさんは、社会人とモデル業を経て女優となり、テレビドラマや映画、CMなどにも出演しています。映画の初出演作は『狗神』とされています。『狗神』では、隆直の妻であり、ヒステリックな性格の園子を演じました。

坊之宮理香:渡瀬美遊

渡瀬美遊(みゆう)さんは、スカウトされたことがきっかけで芸能界入りし、女優、タレント、モデルをこなしています。『狗神』では、ボーイッシュな容姿をしている理香を演じました。理香は、百代の娘であり、美希の姪で、誠二の想い人という、脇役の中でも重要な立場の役柄です。

狗神の映画あらすじネタバレ

坊之宮美希は、奴田原(ぬたはら)晃と運命的な出会いを果たします。美希と晃は、深い愛を育むものの、土着の信仰や風習、そして生物学的な関係が、二人の愛を脅かします。ここでは、残酷な運命に翻弄される美希と晃の姿を妖しく切なく描いた、映画『狗神』のあらすじ、ネタバレ、結末を紹介します。

狗神のあらすじネタバレ①工房を襲う獣のように荒い風

高知県の尾峰という村で、坊之宮美希は和紙工房を所有し、毎日和紙の製造を行っていました。美希の髪は所々白髪が混じってボサボサしており、実年齢よりも老けて見えました。美希が工房の外で、和紙を板に貼りつけて乾かしていると、突然強風に襲われます。和紙の貼りついた板は、ほとんど倒れてしまい、工房の中も散々な状況になっていました。

荒れた工房内の掃除をしている美希の所に、突然女性が怒り狂った素振りをしてやって来ました。その女性は坊之宮園子と言い、美希の兄である坊之宮隆直の妻でした。園子は、夫である隆直が、女性と頻繁に会っていることに腹を立て、美希に愚痴を言いに来たのです。怒りのあまり、園子は美希の工房内で木材を壊し続けますが、美希は冷静に「あれは浮気ではない」と、園子の怒りを鎮めようとします。

狗神のあらすじネタバレ②山道で足止めをくらっていた青年

山道にバイクが停めてあることに気がついた土居誠二は、車を停め、「誰かいるのか?」とその場で尋ねました。そこにいたのは、バイクのガス欠に困っている一人の男性で、ガソリンスタンドまで乗せてほしいと、誠二に頼んできました。誠二は、彼の頼みを承諾し、車に乗せてあげることになりました。

狗神のあらすじネタバレ③不純に侵される工房

美希の工房にもう一人の来訪者がやって来ました。それは兄であり、園子の夫である隆直でした。隆直は一瞬ジロッと美希を見た後、突然園子を殴りました。園子は激怒しましたが、すぐに隆直に諭されてしまいます。二人は、美希のことなど構わず、自分達の身体を絡ませるのでした。

狗神のあらすじネタバレ④運命的な出会い

誠二が山道で出会った青年は、奴田原晃と言い、中学校教師としてこの土地に赴任して来たと話します。誠二は、車を走らせながら、晃に尾峰の村を見せて回り、近々行われる「先祖祭り」という、坊之宮一族だけが催す祭りについても言及しました。晃は誠二と村を歩いていると、ある視線に気がつきます。晃を見つめていた人物は、美希の兄である隆直でした。

晃は、誠二と森を歩いている最中に、突然眩暈に襲われ、その場で倒れてしまいます。目が覚めた彼は、美希の工房にいました。誠二が、晃に対して「美希は母のような存在」と言うと、晃は戸惑いながら笑いました。晃は、美希のことを「若くて綺麗だ」と本気で褒めますが、誠二に「目がおかしいのか?」と冗談交じりに否定されてしまいます。しかし、晃は本心から、美希のことを美しいと感じていました。

狗神のあらすじネタバレ⑤女性が冷遇される尾峰

夜になると、美希の住む家屋では夕飯が摂られ、各々が寝支度をしていました。美希の姪である理香は、その際に「いつか尾峰を出る」と美希に伝え、尾峰に住む女性は就職でもどの面でも、男性より冷遇されている、と語りました。美希は、誠二が理香を好いていることを知っているため、「誠二が悲しむのでは?」と言いましたが、理香は「どこかで踏ん切りを付けなければならない」と言い返しました。

狗神のあらすじネタバレ⑥家族全員が悪夢を見ていた

美希は、出産している自分や、自身の和紙工房、そして、赤ん坊が水面から出て来る悪夢を見て、ショックのあまり、真夜中に目を覚ましました。別の部屋から、誰かの声が聞こえ、そこへ向かうと、美希の母である富枝がいました。富枝も悪夢を見て眠れなくなっていたのです。富枝は美希に対して、夢は人の本当の姿を現すものだと言いました。その言い草は、意味深長なものでした。

美希が朝食の支度をしていると、義姉の百代がキッチンの方へやって来ました。百代も奇妙な悪夢を見たと、美希に告げます。美希は、母の富枝も悪い夢を見たと話しました。百代はその後、夫である道夫に、美希が「母の富枝も悪夢を見た」と話していたことを告げると、道夫は少し驚いた態度を取りました。

狗神のあらすじネタバレ⑧徐々に魅かれ合う二人

母の薬がなくなったという理由で、美希は病院を訪れ、薬をもらいに来ていました。院内では村人達の会話が響いていています。所は変わって、誠二は晃の中学校に、和紙を届けに来ていました。誠二は、これらの和紙は美希が製造した紙だと、晃に告げます。晃は書道の達人で、校長から文字を書いてほしいと頼まれていました。文字を書き終えると、晃は美希が作った和紙を見つめていました。

晃は、森の中へ入ると、美希の和紙工房まで辿り着きました。そこで、美希と改めて二人きりで話をしました。晃と美希は心身共に距離が近づいていきましたが、美希が目を離した隙に、晃はどこかへ行ってしまいました。

狗神のあらすじネタバレ⑨狗神筋の家系

誠二は、祖母の克子に呼ばれて、屋内の畳の部屋に座りました。誠二は、前々から美希が自分の本当の母親なのでは、と感じていましたが、克子からはキッパリと否定されます。美希は以前、土居家の工場で働いていました。そして、誠二の父は美希と恋に落ちました。しかし、血筋を重んじる克子は、美希の血筋を調べた結果、彼女の家系は、「狗神筋」という忌み嫌われる血筋であることを知りました。

その血筋は女性にしか受け継がれず、犬の血が入っていると克子は語りましたが、誠二は迷信だと否定しました。以前克子は、美希に「お前みたいな女は、土居家には入れさせない」と罵声を浴びせており、その時の復讐で、今度は理香を誠二にくっつけさせようとしていると、話しました。美希を庇う誠二は、それも真向から否定しました。

狗神のあらすじネタバレ⑩結ばれた二人

尾峰の村で、奇怪な事件が起きました。東京から来た家族が、車内で無理心中を計ったのです。美希は、その現場を見た後に、偶然隆直に会いました。尾峰では悪い事件が起こると、全て狗神のせいだと言われ、坊之宮一族が責められる、と隆直は言いました。

染料になる植物を採取するために、美希は森を歩いていると、スケッチに勤しむ晃の姿を発見しました。美希が晃に近づいていくと、どこかから山犬の気配を感じ、圧倒されてしまいます。美希は、晃と合流したことで、落ち着きを取り戻したものの、豪雨に襲われ、二人は洞窟へと逃げ込みます。

雷の鳴る中、美希は過去の恐ろしい事実を晃に話します。当時、高校生だった美希は、好きになってはいけない相手と恋に落ち、子供を身ごもってしまったのです。結果は死産だったが、つらくはなかったと、美希は語ります。男だけがいれば良い、駆け落ちしても良い、と当時の美希は考えていましたが、病院から尾峰に戻ると、その相手はいなくなっていました。

一通り話し終えると、美希はゆっくりと晃に迫り、彼を抱きしめました。晃は、美希を抱きしめ返すと、抑えきれなかった熱情を、彼女にぶつけました。二人は、洞窟内で体を激しく重ね合わせました。その後も、二人は会う度にお互いの熱をぶつけ、愛を確認し合いました。

狗神のあらすじネタバレ⑪狗神を否定する美希

先祖の霊が祭られている部屋で、富枝が先祖祭りに使うツボを見て、何かを数えている所を、美希は目撃しました。その壺は、富枝が本家から分家へ嫁いで来た際に、受け継いだ壺であり、中には坊之宮一族の狗神が入っていると、言われていました。美希はその話を疑い、富枝に制止されながらも、壺の中に手を入れて「狗神はいない」と主張し続けました。その声は家中に響き渡りました。

狗神のあらすじネタバレ⑫災難の中で生じる災難

先日の一家無理心中や、バイクの転倒事故など、尾峰では、次々と不可解な事件が起きていました。村人達は、全て狗神筋の坊之宮一族のせいだと思い込み、坊之宮一族の敷地に、汚物を投げつけて来る輩まで出て来ました。美希は、習わしだから仕方がないと、冷静に努めました。しかし、その混乱に乗じて、克子と隆直が、美希の和紙工房を解体しようとしている計画を耳にした途端、美希は冷静でいられなくなりました。

狗神のあらすじネタバレ⑬和紙工房の取り壊しに抗議する美希

美希は、克子に講義をするため、土居家へと向かいました。そこには、誠二と談笑する晃もいました。誠二は、祖母とは会わない方が良いと、美希の身を案じて、彼女を克子に会わせないようにしますが、運の悪いことに、そこへ克子がやって来ました。

克子は、美希を見るなりに罵声を浴びせ、美希が誰にも知られたくない秘密を、バラしてしまいます。それは、かつて美希と隆直の間で、子供が出来たことでした。美希は、実の兄と恋仲になっていたのです。隠し続けていた過去をバラされ、美希は怒りから「黙れ」と克子に怒声を浴びせます。その瞬間、克子の体は黒く染まっていき、口からは血が流れ、そのまま克子は死亡してしまいました。

狗神のあらすじネタバレ⑭美希と晃を追い詰める隆直

克子の死後、晃は中学校に辞表を出しました。晃は、美希に会うために和紙工房へ向かいますが、そこには美希はいなく、代わりに隆直がいました。隆直は酒を飲みながら、晃が来てからこの村はおかしくなったと言い、美希は自分のものであると、まるで対抗心を燃やすように、晃に怒鳴りました。

坊之宮家で家族会議をした結果、克子の葬儀には、美希一人だけが行くことになりました。美希は葬儀の帰路で、待ち伏せしていた隆直と会います。隆直は突然美希を抱きしめ、「晃との関係は一時のものだ」と言って美希を責めます。抵抗する美希を無理矢理押し倒し、美希を好きだと言う隆直ですが、美希はそんな彼を強く拒絶し、彼から離れると、その場を去りました。

その夜、美希の工房は、坊之宮一族に反感を持っている者達に、無残に取り壊されてしまいました。翌日の朝、美希は呆然としながら、工房内の崩れていない場所に座っていました。失望感を味わった美希でしたが、晃から一緒に村を出る提案をされ、藁にも縋る思いで、その提案を呑みました。

狗神のあらすじネタバレ⑮母である富枝の正体

美希は晃と共に、坊之宮家の者達に、尾峰から出ることを伝えました。しかし、家が大変な状況にあるため、義姉の百代からは反感を買ってしまいます。百代が「出ていくなら、お母さんの意見を聞けば?」と挑発的に言うと、美希の様子が次第におかしくなります。美希は、母である富枝の居場所を必死に示しましたが、他の者には、富枝の存在は見えていませんでした。

混乱のさ中、突然富枝が現れ、しっとりとした声で話し始めます。しかし、その声は次第に美希のものへと変わっていきました。実は、富枝は一年前に既に亡くなっており、今まで美希の前に姿を現していた富枝は、美希自身が見ていた幻覚で、母の人格を自分の心に作り出していたのです。晃は、美希を助けようとするものの、なす術もなく追い返され、尾峰を去ります。

狗神の結末ネタバレ

狗神の結末ネタバレ①晃は美希の息子だった

晃が尾峰を去ってから一か月、誠二は晃とネットチャットをしていました。誠二が、美希が晃の子を妊娠していることを告げると、突然コンピューターにバグが起こり、会話は終了しました。尾峰では、隆直の妻である園子が狂い、子供を刺殺した後、森で首を吊って自殺していました。

その後、村長や尾峰の老人達、隆直に呼ばれた坊之宮の男衆は、美希と晃に関する話を聞かされました。美希自身は、隆直との子を死産したと思っていますが、それは母富枝が仕組んだ嘘であり、美希は死産ではなく、男児を出産していました。美希が出産した男児は、奴田原という夫婦に引き取られ、晃という名前を付けられました。美希と晃は母子ですが、それを知らずに恋仲になってしまったのです。

狗神の結末ネタバレ②先祖祭りに隠された陰謀

尾峰で行われる先祖祭りが近づいて来た時、晃は尾峰に戻って来ました。晃は、例え美希が自分の母親だとしても構わない、女性として愛するという強い決意を抱いていました。先祖祭りに出ることを許された晃は、祭りの当日に、坊の宮一族と共に山を登って行きました。祭壇の上には、自分の人格をなくし、儀式に集中する美希の姿がありました。

女性と子供から先に、祭りの盃を開けて飲めと、隆直は命令しました。その時、早めに盃を開けて飲んでいた百代が血を吐き、倒れました。盃には毒が入っていたのです。これは、村の災いを全て狗神のせいに仕向ける村の者、そして隆直が仕組んだことでした。狗神筋の坊之宮一族の血筋が絶えることは、新たな始まりなのだ、と隆直は捉えていました。

隆直は祭壇に上り、美希を殺めようとしますが、母富枝の人格で話す美希に恐怖し、倒れてしまいます。美希は、隆直が倒れた衝撃で、狗神が入っている壺を抱いたまま、祭壇から地面へと転がっていきました。そして目覚めると、母の人格は消え、美希自身の人格へと戻っていました。美希は、一族の者達の死体が転がる凄惨な場面を目にしながら、歩き始めました。

晃は、理香や幼い子供達を守るために、一度祭壇付近から離れた場所へ移動していました。晃は、再び美希のいる祭壇の方へ向かいました。すると、美希がこちらの方へ歩いて来るのを、見かけました。しかし、美希の後ろには隆直がおり、美希を捕らえようとしていました。晃と美希がお互いに駆け寄り、手を取った瞬間、美希の後ろにいた隆直が「お前の父親は俺だ」と叫びましたが、晃は素早く斧を振りかざし、隆直を殺害しました。

狗神の結末ネタバレ③逃亡の末に

その後、美希と晃は、二人で森の中へ逃げ込みました。しかし、村長が遠くからライフルを構えて、二人を見ていました。ライフルが発射されると、弾は晃の額に命中しました。ライフルを撃った村長自身も、その場で倒れ込んでしまいました。晃と美希は、銃撃の衝撃で倒れ込んでいたものの、意識はありました。美希は、傷を負った晃を支えながら、その場から立ち上がり、二人で森の奥深くへと消えていきました。

狗神を観た感想や評価は?

日本の因習を恐ろしくも神秘的に扱ったホラー映画

映画『狗神』では、古くからその土地に伝わる恐ろしい因習が描かれているため、因習に対しての恐怖を述べた感想が見受けられました。古い因習と日本家屋、そして閉鎖された人間関係など、陰鬱な恐怖が観る人の心を襲う映画だ、と評価されています。

出演キャストの妖艶な演技に酔いしれる

渡部篤郎さんが若い、セクシーだという感想や、中年女性から若返り、妖艶な演技を見せた天海祐希さんが美しいという感想など、出演キャストの容姿や演技を賛美する意見が、多く寄せられました。『狗神』が公開された年が2001年なので、出演キャストの現在の姿とのギャップや、変わらぬ美しさについての感想なども、述べられていました。

狗神のあらすじや結末のネタバレまとめ

今回は、映画『狗神』のあらすじ、ネタバレ、結末を紹介しましたが、いかかでしたでしょうか?『狗神』の主人公美希と晃の衝撃的な関係や、二人の辿るミステリアスな結末は、視聴者を感嘆させます。映画が気になった方は、是非『狗神』本編をご視聴ください。文字では伝わりにくい、美希役の天海祐希さんの美しい肢体や、作品内のおどろおどろしい雰囲気を、鮮明に味わうことが出来ます。

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