イニシエーション・ラブの映画あらすじ・伏線をネタバレ解説!結末が原作と違う?

映画「イニシエーション・ラブ」は2015年に公開された日本映画です。ミステリーとトリックが含まれている謎多き映画として公開され、原作の評判もあり映画「イニシエーション・ラブ」もかなりの高評価を得ました。そんな謎多き映画のあらすじや伏線、ネタバレ解説になりますが、一気にみていく事にします。映画と原作の違いなども発見して、さらに映画を楽しんでみてはいかがでしょうか。

イニシエーション・ラブの映画あらすじ・伏線をネタバレ解説!結末が原作と違う?のイメージ

目次

  1. イニシエーション・ラブの映画あらすじや伏線をネタバレ解説!原作との違いは?
  2. イニシエーション・ラブの映画あらすじをネタバレ解説!
  3. イニシエーション・ラブの映画の結末をネタバレ解説!
  4. イニシエーション・ラブの原作小説と映画の違いとは?結末が違う?
  5. イニシエーション・ラブの伏線をネタバレ解説!
  6. イニシエーション・ラブの映画を観た人の感想や評価を紹介!
  7. イニシエーション・ラブのタイトルの意味とは?
  8. イニシエーション・ラブの映画あらすじや伏線まとめ!

イニシエーション・ラブの映画あらすじや伏線をネタバレ解説!原作との違いは?

映画「イニシエーション・ラブ」は2015年公開された日本の映画ですが、公開当時は映画を観た人たちは絶対にこれから観る人たちに結末やあらすじ、そして伏線等々の内容を言わないで下さいと謎めいた映画として話題を呼びました。そこには2005年に発売した乾くるみの小説が元になっており、小説「イニシエーション・ラブ」からきている原作モノであることで、ミステリーやトリックが含まれていたからだそうです。

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イニシエーション・ラブの映画あらすじをネタバレ解説!

それではここで、映画「イニシエーション・ラブ」のあらすじ、解説、そして伏線と呼ばれているプロットラインなどをネタバレ必至ではありますが一気に紐解いてみる事にしましょう。映画「イニシエーション・ラブ」の結末までみていきますのでさらに映画の内容がわかるようになるでしょう。

ちなみに時代設定は1986年〜1987年になっており、映画「イニシエーション・ラブ」は80年代のファッションや文化、流行などたくさんの80年代の要素が含まれています。特に80年代に流行った歌がまたストーリーをより楽しく見せる演出も評判が良いそうです。ネタバレにもなる演出もあるのでよくみてみる事にしましょう。

Side:A

映画「イニシエーション・ラブ」は1987年7月10日から物語が始まります。そしてこの物語は「Side:A」から始まります。ネタバレになりますが、Side:AとSIde:Bと二つの物語があるように構成されてます。主人公の鈴木は静岡市に住む静岡大学の学生で就職活動中である設定です。鈴木が家にいると一本の電話が入ります。それは友人の望月からで今日コンパがあってそれに参加しないかという電話でありました。

コンパに呼ばれたネタバレですが、人数合わせで呼ばれたらしく、鈴木自体は自分の事をデブで朴訥としている人間なんて普通はコンパに呼ばないと断定している。おそらく望月が他に呼ぶ人間がいなかったから仕方なく自分を読んだと踏んでいるらしいです。実際にコンパのスタートは実に硬く場慣れしている様子が微塵もない雰囲気でスタートしていると頃に鈴木への共感があると言われています。

すると女子が到着して物語は進みます。男性陣は盛り上がり、一人鈴木だけは緊張感に包まれています。ここからさらにネタバレなあらすじですが、一人、二人、三人、と入ってきて最後の四人目に鈴木が目を奪われます。その彼女に対しての出会いをナレーションで語り、さらにシーンはスローモーションになり、四人目の女性が入ってくるところに焦点があるイメージ的なシーンに仕上がっています。そしてコンパはスタートです。

先ほどの女子は成岡繭子(前田敦子)で、静岡市内で歯科助手をやっている子でした。すると一人の男が、自分の歯をみて欲しいと繭子にアピールし始めるのですが、その瞬間に鈴木が突然自己紹介を始めます。鈴木夕樹と言い理学部数学科で富士通に内定している優等生です。趣味は読書と話し望月が鈴木はコンパに初めてきた真面目を絵に描いた人間だと話したのでした。

ちなみにここで重要なネタバレあらすじですが、このシーンで繭子がルビーの指輪をしています。繭子は自分の誕生日に自分で買ったと言いますが、これは後々の伏線で重要なポイントになるシーンでもあります。ルビーの指輪が二つの物語を交錯させるのです。

その後トイレに立つ鈴木が用を足してトイレから出ると繭子とタイミングよくトイレの前で会います。繭子は鈴木にありがとうと伝えました。その理由は繭子は女性になれている男性が苦手だと言い、さっきの自己紹介の件で鈴木が助けた事にお礼を言ったのでした。ネタバレではありますが、鈴木は意図して繭子を救ったのではなさそうな素ぶりではありましたが、繭子は鈴木に好意持っているような雰囲気が出ているシーンです。

映画のネタバレあらすじは続きます。とある日再び望月から電話があり、皆で海に行くからと誘われました。鈴木は海と聞いてやや怯みます。原因は鈴木の体型、これがコンプレックスになっているようです。しかしネタバレあらすじですが、鈴木は今回海に来た事によって大きな展開を手に入れる事になるのです。海の1日の結末は鈴木が繭子から電話番号を聞くことができるのでした。

そしてここでさらに伏線の大きなポイントになります。ネタバレ解説になりますが、海へ行く事で繭子は日焼けをするのですが、そこが再び二つの物語が交錯するのです。

その後鈴木はなんとか躊躇しつつも勇気を振り絞って繭子に電話するのです。すると繭子が電話に出ます。繭子はもう電話はかけてくれないかと思ったと言い、鈴木は家族が出るかもしれないからと話す。しかし繭子は一人暮らしで、ずっと待っていたと話すのでした。ネタバレになりますが、ここのシーンで繭子はスカートを何かタオルで拭いています。このシーンは後々の伏線にもなる重要なポイントでもあります。

そして二人はとうとうデートをします。緊張感に溢れる鈴木と相反する繭子の態度。二人はお互いの趣味の読書を話します。そしてここでさらに伏線のネタバレポイントですが、繭子はとあるカットで「タック」と言います。鈴木が「タック?」と反応すると繭子は鈴木の着ているスラックスのタックを指して、もっとおしゃれな格好してもいいんじゃないですかと鈴木に伝えるのでした。ここは大きな伏線が見えるポイントでもあります。

その後繭子と鈴木はデートを終えます。伏線のポイントとして結末に行き着けばわかるのですが、このデートでは鈴木を変貌させるような言葉を何個か繭子は言います。おしゃれ、コンタクトレンズ、免許等です。そしてそれを鈴木は実行するべく、洋服を買い、コンタクトレンズに変え、そして免許のために教習所に通うのです。

そして次のデートの時に鈴木はおしゃれに変貌し、コンタクトレンズに変え、教習所に通った事を繭子に見せます。そしてここでさらなるネタバレ伏線ポイントですが、鈴木の名前は「鈴木夕樹」という名前なのですが、繭子はその名前の漢字から「夕」という「た」と読む事で繭子は鈴木のあだ名を「たっくん」と呼ぶようになるのです。ここは先ほどの繭子が「タック」と言ったシーンに大きく関係するポイントでもあります。

ある日鈴木が車の運転の練習をしていると繭子から電話がかかってきます。すると次のデート(二人はいつも毎週金曜日をデートの時間に設定します)が体調が悪くて行けないと伝えます。実はこの体調が悪いという事も伏線のストーリーラインが結末でわかるのですが、そのポイントでもあります。その後別日にデートした時に体調不良は便秘が原因だったと話しますが、これも引き続き結末までの大きな伏線ポイントです。

その後再びグループでテニスへと遊びにいきますが、ここで繭子が他の男と仲良くしている事、鈴木が他の子と仲良くしていることにお互いが嫉妬して不毛なやり取りを帰宅後の電話でします。その後お互いの不毛なやり取りがわかり、鈴木が繭子の家に初めて訪れます。そして二人は恋人して結ばれました。またここからいくつかのネタバレ伏線ポイントも出てくることになります。

映画「イニシエーション・ラブ」が結末で大きな展開になるのですが、その結末においての伏線ポイントがこの辺りにさらに見えていきます。一つは鈴木がクリスマスのホテルを予約するところになるのですが、シーンはこのままクリスマスデートになります。そこで鈴木が用意したものはネックレスで、繭子が鈴木にあげたプレゼントは「エアージョーダン」になるのです。ちなみに伏線ですが、繭子は指輪を「無くした」と話します。

デートの流れでジョーダンを履いた鈴木、そして浮かれている様子が見えるのですが、ここで通りすがりの別のカップルからお似合いではない二人と言われ「蓼食う虫も好き好き」と言われます。そこで繭子はちょっとぽっちゃりしてると冗談まがいに言い、そこから鈴木はダイエットする事を決心するのでした。そしてその二人の雰囲気は微笑ましい立派なカップルでもありました。

ここで鈴木のナレーションが入るのですが、Side:Aの結末に差し掛かります。ネタバレなあらすじですが、鈴木は人生がカセットテープのSide:AからSide:Bに変わるという大きな人生の喜びを話すのですが、物語も新たな展開を向かえようとするのです。そしてダイエットをしたのか鈴木の体型に変化が及びます。そして鈴木の姿は松田翔太さんへと変わり、日付は「6月19日」へと変わっていきます。そして続きはSide:Bへと進みます。

Side:B

映画「イニシエーション・ラブ」はSide:Bへと物語を進めていきます。鈴木はすでに就職しており、ある日出社をすると部長(木梨憲武)に呼ばれ、もう一人の海藤(三浦貴大)と座らせ、二人が東京の本社へと出向することになると命ずるのでした。その後鈴木は繭子と会い、出向の件を話します。わざわざ大手の就職を蹴って静岡に残ることにしたのにという話がありますが、ここも先ほどの伏線のあらすじに交錯するポイントです。

しかし繭子を心配させまいと、鈴木は毎週静岡に戻ると繭子に伝え、繭子を安心させるのです。そして「7月1日」に東京へ向かうのでした。ちなみに同僚の海藤が鈴木の部屋の様子を見に来た時に写真を見つけます。その写真も後々の伏線ポイントとしての重要なあらすじになります。映画「イニシエーション・ラブ」の重要な結末へ向かう大きな要素になのものです。

その後鈴木は再び繭子に会うために静岡へ帰ります。そして東京で見つけた「ルビーの指輪」を繭子にあげるのでした。ここも繭子が「無くした」という伏線を張っているところですが、後々結末に向かう物語の面白いポイントになっております。そして日付は「7月6日」になり、鈴木は配属先へと向かいます。そこで出会うのが美弥子(木村文乃)でした。

ある日昼休みに鈴木が自分の席で寝ていると海藤が現れ鈴木と話します。そのタイミングで美弥子が戻ってくるのですが、海藤は美弥子に興味を持つようになります。そしてその後会社の飲み会になった際に部長からお酒を強要されるのに苛立ち鈴木が部長に歯向かおうとするのですが、美弥子が間に入りなんとか事無きを得るシーンではありますが、鈴木と美弥子が近くきっかけにも見えるシーンでもあります。

そして「7月11日」、鈴木は再び静岡へと車を走らせます。繭子の買い物に付き合い、そしてそのあとベッドに行くのですが、日々と疲れと東京での生活で速攻で寝てしまうのです。そしてシーンは変わって会社での帰宅時の様子。パソコンを前に苦戦している美弥子を発見する鈴木ですが、ここで鈴木が美弥子の残業を手伝うことになります。ここでのシーンも映画「イニシエーション・ラブ」の大きな伏線あらすじのポイントです。

そしてシーンは「7月14日」。海藤のたってのお願いで美弥子と引き合わせるのですが、美弥子はせっかくだからみんなで飲もうとなり、美弥子の大学の後輩を誘って飲む事になります。すると皆で舞台を観に行くことになりそれが土曜日の18日。その日はいつも繭子に会うために静岡へ戻るのですが、16日に鈴木は繭子に電話をしてどうしても行けなくなったという事を伝えるのでした。

そしてその後鈴木はなかなか都合がつかずに結局繭子に会いに行ったのは「8月8日」の三週間後になるのでした。その日に一つの伏線ポイントがあるのですが、繭子が友達と海に行ったという事です。それはSide:Aへと戻る映画「イニシエーション・ラブ」の伏線ポイントでもあります。そして二人はその日に海へと行くのですが、車中で繭子は生理が来ていないと鈴木に伝えます。そしてその後繭子とは電話のみの関係になります。

そして鈴木と美弥子が二人で会社の食堂で昼食をとっています。その時に美弥子が海藤が苦手である事、そして海藤から電話が来た事を告げられる。鈴木には思い当たる節はないのであるが。そして美弥子はさらに、自分が鈴木が好きだから手を出すのはやめてと後輩連中に伝えるのです。なんとなく聞いていた鈴木がちょっとした美弥子の告白に驚きますが、真面目な鈴木は今付き合いたいとは思わないと話すのでした。

その後再び静岡へ行く鈴木ですが、例の生理が来ないという時点からお互いの関係がギクシャクしている様子も伺えます。そして会うもシーン的には発展もなく、再び東京へ戻るのですが、頭の中に美弥子がいる様子でもあります。そして東京に戻り海藤たちと部屋飲みをするのですが、海藤が勝手に鈴木の部屋に入り美弥子に電話をかけた一連で喧嘩をしてしまうのでした。

そして「8月23日」、鈴木は再び繭子と会い、二人は産婦人科へ行くのでした。ネタバレなあらすじですが、そこで医者に告げられたのは妊娠3ヶ月とのことです。二人は繭子の部屋に戻りますが、繭子が「買った」本で自分が生活を切り詰めている事と相反する繭子に腹が立ち家を出て行きます。そして物思いにふけながら運転してついに鈴木は決意と逃げないと伝え、子供を堕ろそうという事を繭子に伝えるのでした。

そして別の日に再び産婦人科へ向かい、繭子は子供を堕ろし、ここで二人の中での問題がなくなるのでした。映画「イニシエーション・ラブ」としてもこのシーンが鈴木の中での転換期にもなるような素振りも見受けられます。この時点で二人の結末が見え隠れしている様子に見えるようで、まさにそれは今後に発する鈴木のセリフでも物語られる繭子と鈴木の結末が見える発端のシーンでもあります。

そして映画「イニシエーション・ラブ」は「9月4日」に移ります。鈴木と美弥子は二人で夜飲みに行くシーンとなります。そして美弥子は再び鈴木にアピールをするのですが鈴木には彼女がいると話します。しかし美弥子の方が美人だと話す。鈴木がいい加減でないこともわかるけど、「イニシエーション」ではないのかと遠回しに話します。通過儀礼であるという恋愛と美弥子が言い、鈴木はそれに対して合点が行く様子でもあります。

その日鈴木と美弥子は関係を持つようになるのです。そして美弥子も鈴木が彼女がいるにも関わらず、二人の関係を続けて行くのです。その後繭子と会うのも隔週に変わり、美弥子と会う週末が鈴木のルーティーンに組まれていったのです。美弥子と繭子がどっちが本命なのかもわからずになっていった鈴木ですが、徐々に繭子に対しての対応が薄くなってきているのもわかるようなシーンでもあります。

そして「10月31日」大きな結末を物語は向かえます。鈴木が繭子の家にいる時、ビールがない事を繭子が告げ鈴木が買いに行こうかと話すのですが、繭子には聞こえなかったようです。そこで鈴木はもう一度繭子を呼ぶのですが、「美弥子」と口を滑らせてしまいます。そこから鈴木は俺しか会いに来ないなど逆ギレをしてしまい、そのまま繭子を家から出ていくのでした。その時に既に二人は八月から関係が終わってると話します。

そしてネタバレあらすじは徐々に結末へと向かいます。鈴木は美弥子との関係を中心に生活をして行きます。ある日美弥子から仕事中にクリスマスイブの予定の事を聞かされます。そしてその日は美弥子の両親に会ってほしいと言うのでした。鈴木はもちろん承諾をします。その後海藤にも美弥子と付き合っている事を問われたが、なんで言わなかったんだと、言われ友情関係も特に崩れている様子ではない具合でした。

その後別れた繭子からは指輪が届いており、終わりを告げた証拠にもなります。そして伏線の結末などが読めるあらすじですが、ある日鈴木が部屋に帰ってきた時に「美弥子」に電話をしなければならなかったのに、なぜかダイヤルは「繭子」にかけていました。思わず驚いた鈴木ですが、その間の間に繭子は「たっくん?」と一言言うのでした。思わず焦った鈴木は電話をきるのです。ここも大きなあらすじのポイントになります。

そして映画「イニシエーション・ラブ」は大きな結末へと向かいます。日付はクリスマスイブ。鈴木は美弥子の家へと食事へいくのです。美弥子の親からも歓迎され二人は食事を終えて美弥子の部屋に行きます。その際に鈴木が繭子に電話してしまったという話をします。何ヶ月も経っているのに「たっくん」と呼んだことに不安に思い、別れた事を知らないで今日の静岡のホテルの前で待っているのかもしれないと話すのでした。

そこに一抹の不安を覚え、美弥子には申し訳ないが、確認をしに行くとの事で、急遽車を走らせて美弥子の家から静岡まで鈴木が行くことになります。ここでさらに結末を迎える大きなあらすじですが、この道中に美弥子の家族とのシーンが重なるのですが、美弥子の母親が父親に鈴木と呼ぶのはよそよそしいのではと言います。そして父親が美弥子に鈴木の名前を聞くのですが鈴木は「鈴木辰也」という名前ということでした。

その後なんとか静岡のホテル前に到着した鈴木ですが、やはり繭子をここで発見します。安堵の表情を見せる鈴木ですが、その瞬間、誰かとぶつかってしまいます。そして映画「イニシエーション・ラブ」の大きな大きな結末になるのですが、その男がSide:Aの鈴木こと「鈴木夕樹」であり、鈴木が二人ということになる結末を映画は向かえるのでした。

イニシエーション・ラブの映画の結末をネタバレ解説!

さて、映画「イニシエーション・ラブ」の細かいネタバレあらすじはいかがでしたでしょうか。Side:AとSideBは時系列で言うとSIde:Bの方が先に始まっているようでしたね。つまり繭子を中心にした三角関係のストーリーラインがメインであるという事でした。そしてクリスマスイブのあの日、ホテルの前で鈴木辰也と鈴木夕樹がぶつかった事で二人の「たっくん」が繭子の前に現れたのです。そして繭子の二股が判明したわけです。

イニシエーション・ラブの原作小説と映画の違いとは?結末が違う?

映画と原作小説がいかにして違う結末なのかと言いますと、1897年12月24日の出来事が映画、小説共に結末となっています。そして映画の場合は辰也が美弥子の家を飛び出して静岡で夕樹と鉢合わせになるのが結末でしたが、小説の場合は辰也と美弥子は美弥子の家で過ごし、繭子と夕樹はホテルでクリスマスを過ごすという、それぞれの結末がハッピーエンドで終わっているそうです。

イニシエーション・ラブの伏線をネタバレ解説!

それではここで映画「イニシエーション・ラブ」の二つストーリーを時系列で並べてプロットラインをしっかりと確認してみましょう。より明確に映画の内容がわかるようになります。

二人の鈴木

映画「イニシエーション・ラブ」は繭子と二人の鈴木という三角関係で物語が展開されていきます。映画のプロットラインはSide:AとSIde:Bで繭子と鈴木という恋愛事情のストーリーが、静岡編、そして東京へ行った鈴木編の二つではありましたが、実はSIde:AもSideBも違う鈴木であった事が最後にわかりました。そしてストーリーは常にシーンの冒頭で画面に出ていた「日付」を逆算して映画が最終結末へと進んで行くのです。

イニシエーション・ラブの結末は時系列のおさらいに

そして映画「イニシエーション・ラブ」は最後の数分で時系列が巻き戻しになります。言うなればストーリーの答え合わせのような感覚だと言われています。1987年7月10日から映画はスタートしました。鈴木夕樹が電話を取りコンパに参加するところからです。しかし物語はさらに前からスタートしており、1986年4月25日に鈴木辰也がコンパに参加して、繭子と出会う所が本来のスタートとなっているのです。

その後は1986年8月2日に皆で海に行く所です。そこで繭子と鈴木辰也は結ばれています。そして1986年11月14日に繭子の家でアインシュタインの本を読みつつ辰也が解説をします。その時借りた本が、鈴木夕樹が繭子の家にきて気が付いた同じアインシュタインの本になるのです。続いて1987年2月4日に繭子が辰也にエアージョーダンをプレゼントします。その時繭子は自分の誕生日が7月で誕生石が「ルビー」であると話します。

その後1987年4月1日に辰也は地元の企業に就職します。そして1987年6月19日に東京へ行く辞令が下されます。その夜繭子は東京の色に染まらないでと辰也に話します。そして1987年に7月1日に東京で部屋を片付けているときに海藤が辰也の写真を見つけます。Side:Bでこのシーンがある時は観客にはわからないが、夕樹と辰也が別人である事がここで判明するのでした。

そして1987年7月2日には繭子と辰也はホテルで繭子の誕生日を迎えます。そしてルビーの指輪をプレゼントするのです。ここからが「夕樹」の時系列も参加してのストーリー展開です。1987年7月10日に繭子がコンパに参加して夕樹に会います。その時他の男から指輪を指摘されるが、自分へのプレゼントだと繭子は話します。その次の日、1987年7月11日は辰也が東京から来て繭子とショッピングに行くシーンになります。

そして1987年8月2日は繭子が夕樹たちと海へ行くシーンになります。この時に繭子は夕樹に自分の電話番号を教え、そして1987年8月8日に久しぶりに辰也が繭子に会いに来るシーンですが、日焼けをしています。これそこが辰也たちと行った海での日焼けという事がここで明らかになるのです。そして1987年8月9日は繭子が生理が来ていない事を辰也に告げるシーンになります。そしてその夜夕樹から初めて電話を繭子はもらいます。

さらに大きなポイントがありますが、1987年8月14日ですが、繭子が思わず「たっくん」と言ってしまいます。しかしながらなんとか回避をして繭子は「タック」の話からおしゃれの話へと無理やり展開させています。そして1987年8月16日は二人の鈴木が路上ですれ違うシーンになっており、翌週の1987年8月21日は繭子が夕樹から本の借りることになります。そしてここで夕樹の事も「たっくん」と呼ぶようになります。

続いて1987年8月23日は繭子が妊娠して3ヶ月と判明した日で、そして夕樹から借りた本を見た辰也が繭子が「買った」本だともちろん思い、そこから辰也が自分だけ切り詰めていることに腹が立ち家を出て行きます。そして8月26日にはいつもの金曜日の夕樹とのデート、つまり「8月28日」に会えないと伝えます。その理由は8月30日に繭子が手術をして退院する日だからです。

そして8月30日を終えて、9月4日になると再び繭子は夕樹と会い始めます。そして体が治った。病気は便秘だったと話しケロッとしている様子が窺えます。そして9月15日には夕樹と繭子が結ばれます。初めての相手がたっくんで良かったと繭子は小悪魔的な笑顔で言うのです。そして10月31日、つまり辰也と繭子の最後の日、名前を言い間違えた日が訪れ、二人は別れを迎えることになるのです。

そして11月4日、東京の辰也の部屋には繭子から、送ったルビーの指輪を宅急便で返されるというシーンになります。11月14日に夕樹と繭子はデートをしていて、繭子からクリスマスはホテルに泊まってデートをしたいと夕樹に伝えます。そして一方の辰也が同日に予約をしたホテルをキャンセルをします。さらに同日今度は夕樹がホテルを予約します。空いてないはずでしたが、急遽辰也がキャンセルしたために運よく空いた部屋でした。

そして12月18日、辰也が間違えて美弥子ではなく繭子に電話をかけてしまいます。そのときに繭子が「たっくん」と言ったのに対して辰也が悶々と考えます。しかしそれは夕樹への「たっくん」であって「辰也」へのたっくんではなかった事がここで判明するのでした。電話は当然無言で切れ、その瞬間すぐに繭子は夕樹へ電話をして今電話したか確認をするのです。明らかに辰也への気持ちではなくて夕樹への気持ちだとわかります。

そして12月24日のクリスマスイブ、夕樹が繭子に指輪はしてないのかと尋ねます。すると繭子はあの指輪は「無くした」と話すのでした。そしてクリスマスのプレゼントの交換ですが、繭子はエアージョーダンをプレゼントします。繭子はその時「男の人にプレゼントした事がない」と言うセリフを辰也同様夕樹にも話すのでした。そして同じ12月24日に辰也が美弥子の家から出て繭子の静岡へと向かうのでした。

そして前述の通り、二人の鈴木は繭子の前でぶつかり、繭子が二股をかけていた事がわかる瞬間となるのです。繭子の小悪魔的な笑顔、そして純朴な女性であるキャラなのかとずっと思い続けていた事が、この瞬間に全て崩れ去って行くのでした。

イニシエーション・ラブの映画を観た人の感想や評価を紹介!

それではここで映画「イニシエーション・ラブ」の世間的な評価を垣間見てみましょう。映画への高評価や原作の小説への評価などもあるのでチェックしてみてはいかがでしょうか。

映画の好評な感想を紹介!

この映画は恋愛映画ではなくミステリーの要素、サスペンス的な要素が多く含まれていると言う話が多く、たくさんの人が騙されたという感想を多く抱いているそうです。

また映画と同様に原作の小説の方もかなりの人気があるようです。読んで行くと恋愛小説ではなくこれはこれでサスペンス的な要素が多く含まれているのではという声も多いようです。

こちらも高評価なツイートです。前田敦子さんの可愛さからの小悪魔さを楽しめる作品。そして通過儀礼という恋を誰しもが体験する、若い頃を思い返すとの事でおすすめされる方も多いようです。

映画の不評な感想を紹介!

こちらは映画がおすすめしている「二回観ます」という謳い文句をバッサリと一度で十分とツイートしている内容で、謎解きがわかればそれで十分であるという意見もあるようです。

こちらのツイートには伏線回収的な映画を純粋に楽しめるようにしてほしいという願望が出ているようです。映画の宣伝の問題でもあるのですが、この謳い文句で集客を狙っているようですが、純粋に映画を予定調和なしで観たいという人も多いようで、こちらは映画の宣伝配給の部門に対しての投げかけだと言われてます。

イニシエーション・ラブのタイトルの意味とは?

映画のタイトル、「イニシエーション・ラブ」とは「通過儀礼の愛」と言う意味合いで、「通過儀礼」の事を映画のコンセプトとして置かれてます。つまり初めての恋は次のもっと深い恋や愛に発展するための通過点でしかないと言う事を言っているようです。これは美弥子が前の彼に言われた事で劇中でも露呈している内容でもあり、辰也が繭子との関係がそうであると自負した瞬間でもあります。

イニシエーション・ラブの映画あらすじや伏線まとめ!

さて、映画「イニシエーション・ラブ」のネタバレ解説、伏線解説はいかがでしたでしょうか。この映画で御法度としているエンディングの解説などは新たに映画を見直す方々にも最適であります。そしてこの映画を恋愛映画でありサスペンス的な映画である事をさらに噛み締めて鑑賞するのはいかがでしょうか?

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