2018年09月21日公開
2018年09月21日更新
空海 美しき王妃の謎の映画キャストまとめ!日中豪華出演者や原作・あらすじも紹介
2018年、染谷将太主演の映画空海「美しき王妃の謎」は莫大な製作費と豪華なキャストで話題になりました。映画空海「美しき王妃の謎」は、実は日本の小説家夢枕獏の「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」という小説が原作ということをご存知でしたか?日中合作ということで、日本だけでなく中国の俳優陣もそろい踏みした映画空海のキャスト、日本語吹替版のキャストや原作、また映画のあらすじも詳しくご紹介します!
目次
空海 美しき王妃の謎の映画キャストを紹介!原作やあらすじもネタバレ!
映画空海「美しき王妃の謎」は日本円にして150億円もの莫大な製作費をかけて制作された歴史スペクタクル映画です。監督は中国の巨匠チェン・カイコー(陳凱歌)監督。チェン・カイコー監督はカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した「さらば、わが愛/覇王別姫」や「北京バイオリン」「始皇帝暗殺」などが代表作です。
映画空海「美しき王妃の謎」にはどんな俳優が出演しているのか?日中の豪華キャストと共に、映画の原作である夢枕獏の小説、そして映画のあらすじを見ていきます。途中映画のネタバレも含む場合がありますので、未見の方はくれぐれもご注意ください。
空海 美しき王妃の謎の原作とは?
映画空海「美しき王妃の謎」の原作は「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」という長編小説です。著者は多くの作品が原作として映画やコミカライズされている人気小説家、夢枕獏。代表作は野村萬斎主演で映画化もされ大ヒットとなった「陰陽師」シリーズ。他にも「餓狼伝」「大帝の剣」「神々の山嶺」「上弦の月を食べる獅子」など多数あります。
映画空海「美しき王妃の謎」の原作である「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」は歴史伝奇小説です。夢枕獏は密教的なエレメントを散りばめた作品を得意としていますが、この「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」も史実を元にしながらも伝奇的な要素が多く取り入れられています。映画空海では空海と白楽天がバディとしてストーリーが進んでいきますが、原作では橘逸勢という人物が空海の相棒となっています。
長編小説を2時間弱の映画にまとめていますので、映画ではチョイ役とも思えるキャラクターが原作ではたびたび登場するということもあります。映画空海を鑑賞する前に原作を読んであらすじを予習してみるのもいいですし、映画を観た後に読んで映画との違いを見つけるのも楽しいかもしれません。原作「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」は読み応えのある長さではありますが、面白くて一気に読破できたという方もいらっしゃいます。
空海 美しき王妃の謎の映画キャストを紹介!
映画空海「美しき王妃の謎」の原作について見てきましたが、ここで映画の豪華キャストについてご紹介します。中国や台湾の俳優・女優は日本ではあまり馴染がないかもしれませんが、この映画空海を機に他の出演作品もご覧になってみてはいかがでしょうか。同じアジア人であり外見は似ていたりしますが、文化やジェスチャーの違い、日本では見たことのない食べ物など新しい発見があり大変興味深いです。
染谷将太/空海
映画空海「美しき王妃の謎」で主役である空海を演じたのは、染谷将太。1992年生まれで、映画空海には20代前半での出演ということになります。初めての海外での作品が映画空海であり、全編中国語を覚えて演技をしました。染谷将太は子役出身で、ヴェネツィア国際映画祭では映画「ヒミズ」で日本人初となる「マルチェロ・マストロヤンニ賞」を受賞しています。
マルチェロ・マストロヤンニ賞は1998年に創設された新人俳優賞のことで、染谷将太と共に「ヒミズ」に出演した二階堂ふみも同作で受賞しています。染谷将太の出演作は他に「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」「悪の経典」「さよなら歌舞伎町」など。妻は国際的な活躍を見せる女優菊池凜子で子供が一人います。
ホアン・シュアン(黄軒)/白楽天
次のキャストは、映画の中で空海とバディを組んだ白楽天を演じたホアン・シュアン(黄軒)です。ホアン・シュアンは1985年中国生まれ。染谷将太より8歳ほど年上になります。ホアン・シュアンは「女医明妃伝」「私の嫌いな翻訳官」などに出演しており、アラン・マック監督「ミッション:アンダーカバー」では主演を務めています。
またベルリン国際映画祭銀熊賞(芸術貢献賞)を獲得した映画「ブラインド・マッサージ」やマット・デイモン主演、チャン・イーモウ(張芸謀)監督の米中合作映画「グレート・ウォール」など話題作にも出演しています。若手実力俳優として活躍するホアン・シュアンの出演作品も是非ご鑑賞ください。
チャン・ロンロン(張榕容)/楊貴妃
映画空海で絶世の美女楊貴妃を演じたのはチャン・ロンロン(張榕容)です。チャン・ロンロンはサンドリーナ・ピンナという英語名を持つ1987年生まれ、台湾台北出身の女優さんです。チャン・ロンロンの父はフランス人、母が台湾の人なのでチャン・ロンロンはハーフになりますが、中国映画史上初めてのハーフの楊貴妃として話題になりました。夫は台湾の歌手であり作曲家でもある紀佳松(ジー・ジアソン)で子供が一人います。
チャン・ロンロンは「一年之初」「52Hzのラブソング」など台湾のドラマによく出演しています。また日本の監督岩井俊二が監修の一人であるオムニバスストーリー「恋する都市5つの物語」のキャストであり、この映画の中でホアン・シュアン(白楽天役)と共演しています。
阿部寛/安倍仲麻呂
日本からの遣唐留学生であり、楊貴妃に恋情を抱いている安倍仲麻呂のキャストは阿部寛です。阿部寛は1964年生まれ、身長は189cmでカリスマモデルから人気俳優へと転身しました。どこかユーモラスな3枚目役に定評があり、数多くの映画・ドラマに出演しています。映画空海と同じく夢枕獏が原作の映画「大帝の剣」では、主演を務めています。
代表作は仲間由紀恵とバディを組んだ「TRICK」や京極夏彦原作の映画「姑獲鳥(うぶめ)の夏」、掘りの深い顔立ちを生かした映画「テルマエ・ロマエ」やテレビドラマ「結婚できない男」などがあります。阿部寛は一般人の女性と結婚しており、二人のお子さんがいらっしゃいます。
松坂慶子/白玲
阿倍仲麻呂の側室で、仲麻呂の死後も長安で生活している白玲を演じたのは松坂慶子です。松坂慶子は1952年生まれで日韓のハーフですが国籍は日本です。児童合唱団や児童劇団を経て多くの映画・ドラマに出演する一方、歌手としても精力的に活動されています。NHKの大河ドラマにの出演回数は上位にランクインしており、日本アカデミー賞最優秀女優主演賞など名のある賞も何度も受賞しています。
代表作は映画「男はつらいよ浪速の恋の寅次郎」「蒲田行進曲」「死の棘」など。2009年には「学術芸術上の発明改良創作に関し事績著明なる者」に授与される紫綬褒章(しじゅほうしょう)も受賞しています。夫はジャズギタリスト、作曲家の高内春彦で、娘が二人います。
大師/火野正平
火野正平は1949年生まれの日本の俳優です。映画空海では空海の師を演じていますが、独特の味がある往年の名バイプレーヤーです。火野正平の女性遍歴は有名ですが、その人柄からなのかほぼ悪評が立たないという不思議な人物です。しかも私生活のいわゆる「プレイボーイ」ぶりが本業の俳優業にも大きく影響しており、女性にモテる役柄も多くこなしています。
火野正平は飄々としていてちょっと悪いところもあるが、どこかセクシーで憎めないキャラクターを得意としています。出演作品は映画「極道の妻たちシリーズ」や大河ドラマ「国盗り物語」「草燃える」他たくさんありますが、近年はバラエティ番組「にっぽん縦断こころ旅」が人気です。
チャン・ルーイー/玄宗
唐の第9代皇帝玄宗を演じたのはチャン・ルーイー(張魯一)です。チャン・ルーイーは1980年生まれの中国の俳優、監督です。映画、ドラマなどに出演していますが日本公開作品は今のところ多くはありません。史実の玄宗皇帝は楊貴妃より34歳年上であり、玄宗を演じるには若すぎるという評もあります。2017年に「容疑者Xの献身」の中国版リメークである「嫌疑人X的献身」に王凱と共に出演し好評を博しました。
チン・ハオ/陳雲樵
チン・ハオ(秦昊)は映画空海で皇帝の護衛を務める金吾衛の頭領である陳雲樵を演じました。チン・ハオは1979年生まれの中国の俳優で、2012年の映画「東京に来たばかり」では日本での撮影も経験しています。チン・ハオが主演したロウ・イエ監督作品の映画「スプリング・フィーバー」はカンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞しています。チン・ハオの妻は台湾の女優・歌手である伊能静です。
キティ・チャン(張雨綺)/春琴
映画空海で陳雲樵の妻、春琴を演じたのはキティ・チャン(張雨綺)です。キティ・チャンは1987年生まれの中国の女優で、香港の俳優・監督であるチャウ・シンチー(周星馳)の映画「ミラクル7号」が出世作です。チャウ・シンチーの映画「人魚姫」にも出演しています。
キティ・チャンはチャン・シンチー関連で、日本の映画「少林少女」にも出演しています。また日中合作映画「夜の上海」では本木雅弘や竹中直人らと共演、中国映画「ソード・ロワイヤル」では安藤正信とも共演しており日本との関わりが深い女優です。
リウ・ハオラン(劉昊然)/白龍
映画空海で楊貴妃を慕っていた白龍は、リウ・ハオラン(劉昊然)が演じています。リウ・ハオランは1997年生まれの中国の俳優です。リウ・ハオランは安倍夜郎作の漫画「深夜食堂」の中国版ドラマに出演しています。また中国・台湾で空前の大ヒットとなった宮廷復讐ドラマ「琅琊榜(ろうやぼう)」のシーズン2となる「瑯琊榜之風起長林」やWEBドラマ、映画にも出演しています。
オウ・ハオ(欧豪)/丹龍
映画空海で、幻術師黄鶴の息子であり白龍と兄弟弟子でもあった丹龍を演じたのは中国の俳優・歌手オウ・ハオ(欧豪)です。オウ・ハオは1992年生まれで、代表作は日本の小説が原作で映画、漫画、ドラマ化、舞台化もされた「世界の中心で、愛を叫ぶ」の中国版です。またエディ・ポンやショーン・ユーなどと共演した映画「悟空伝」も有名です。
チャン・ティエンアイ(張天愛)/玉蓮
映画空海で妓楼胡玉楼の妓女、玉蓮を演じたのはチャン・ティエンアイ(張天愛)です。チャン・ティエンアイは1990年生まれの中国の女優で、モデルでもあります。出世作はネットドラマ「太子妃協奏曲(ラプソディ)」で、張天愛演じる主人公は身体は皇太子妃だが心は現代からタイムスリップしてきたプレイボーイが憑依しているというあらすじです。この作品での男性的な演技が評判となり「国民的旦那様」と呼ばれました。
日本への留学経験があり、日本人を演じた役で最優秀助演女優賞を受賞したこともあります。出演作品は映画「落桜」「勝利」「建軍大業 」などがありますが、日本では公開されていません。
空海 美しき王妃の謎の日本語吹き替えキャストを紹介!
映画空海は、日本では当初日本語吹替版のみの上映でした。しかし映画空海を観た人たちから中国語音声/日本語字幕版への期待が高まり、日本語吹替版公開より1か月ほど遅れて「インターナショナル版」として中国語音声/日本語字幕版が公開された経緯があります。しかし日本語吹替版も役者との相性が良いという声も聞かれます。映画空海の日本語吹替版のキャストをご紹介します。
白楽天/高橋一生
空海と事件の謎に迫る相棒、白楽天の日本語吹替キャストは高橋一生です。高橋一生は児童劇団を経てテレビ「民王」や「カルテット」他多くの作品があります。NHKの朝ドラや大河ドラマも多く、「おんな城主直虎」では小野但馬守政次を演じ「政次ロス」を引き起こしました。
映画「ほしをつぐもの」「リリイ・シュシュのすべて」「スウィングガールズ」など多くの日本映画に出演しており、海外作品としてはクェンティン・タランティーノ監督の「キル・ビル」にも出演しています。また劇団扉座に所属しており、舞台にも立っています。声優としてはジブリ作品「おもひでぽろぽろ」「耳をすませば」があります。
楊貴妃/吉田羊
映画空海のヒロインであり、傾国の美女と呼ばれた楊貴妃の吹替は女優吉田羊が演じています。吉田羊は牧師家庭に生まれ、本名及び以前の芸名を「吉田羊右子(ようこ)」といいます。デビュー当初は劇団員として舞台を数多くこなしていましたが、次第に活躍の場を映画、ドラマへと広げフジテレビの月9ドラマ「HERO」で一躍全国区となりました。
吉田羊の出演作品は映画「20世紀少年」「八日目の蝉」「映画ビリギャル」「そして父になる」他多数。2015年のアニメーション映画「心が叫びたがってるんだ。」で声優を務めています。
玄宗/イッセー尾形
映画空海で、楊貴妃を熱愛する玄宗皇帝の吹替を担当したのは日本の俳優・小説家のイッセー尾形です。イッセー尾形は東京芸術大学を卒業後デビュー。映画、テレビに多数出演しているベテラン俳優の一人です。特に舞台において、1時間半強の長丁場を一人で演じる「一人芝居」のスタイルを確立した人物として知られています。
イッセー尾形は渥美清主演の映画「男はつらいよ」シリーズや、村上春樹原作の映画「トニー滝谷」、お笑いコンビ麒麟の田村裕原作の映画「ホームレス中学生」他に出演しています。
白龍/東出昌大
映画空海で幻術師黄鶴の弟子白龍の吹替を担当したのは、日本の俳優でモデルの東出昌大(ひがしでまさひろ)です。東出昌大は1988年生まれで身長189cm、妻は渡辺健の娘で女優の杏で3人のお子さんがいます。東出昌大はその長身と美貌を生かしてパリ・コレでもランウェイを歩いたこともあります。代表作は映画「桐島、部活やめるってよ」「クローズEXPLODE」「アオハライド」など。
丹龍/寛一郎
映画空海で、兄弟弟子白龍を陰ながら見守ってきた丹龍の声を担当したのは、1996年生まれの俳優寛一郎(かんいちろう)です。寛一郎は祖父が三國連太郎、父が佐藤浩一という名優の家系であり、将来を嘱望されている若手俳優です。出演作は映画「心が叫びたがってるんだ」「ナミヤ雑貨店の奇跡」など。
妖猫/六平直政
映画空海の陰の主役ともいえる妖猫の声を担当したのは、日本の俳優六平直政(むさかなおまさ)です。父親が秋田県の真言宗大谷派寺院の関係者であり、真言宗の開祖空海とは縁がある俳優です。強面であり、刑事ややくざなどアクの強いキャラクターを得意とする個性派俳優の一人です。映画「ミンボーの女」「いつかギラギラする日」「極道の妻たち」シリーズなどに出演しています。
空海 美しき王妃の謎の映画あらすじをネタバレ !
映画空海のキャスト、日本語吹替のキャストを見てきましたが、次に映画空海「美しき王妃の謎」のあらすじをご紹介します。映画空海は現在(空海と白楽天がいる時代)と過去(楊貴妃が生きていた頃)を行ったり来たりするのであらすじがわかりにくいという方もいらっしゃいます。鑑賞された後にあらすじを読んでみると内容が整理されるかもしれません。あらすじには結末に関するネタバレも含まれますのでご注意ください。
陳雲樵の妻春琴
映画空海は原題を「妖猫傳」といいますが、その名の通り幻術を使い生き物の目玉を食べる恐ろしい黒猫が登場します。黒猫は、皇帝の身辺警護を担当する金吾衛の頭領陳雲樵(ちん・うんしょう)の家を訪れます。黒猫は雲樵の妻春琴に宝のありかを教えるのですが、春琴は憑りつかれたように瞳が光ります。
空海と白楽天は黒猫を追う
日本から唐へやってきた空海は皇帝の奇病を治すため宮中に呼ばれますが、皇帝は突然崩御しその背後に猫の気配を感じとります。皇帝の記録係、白楽天も皇帝の死を不審に思い空海と共に謎を追うことになります。人語を解する猫の行方を追って雲樵の後を追った空海と白楽天は、妓楼で黒猫に遭遇します。また新皇帝が倒れたとの知らせを受け、空海たちは一連の出来事が皇帝にまつわる呪いなのではないかと考えます。
黒猫の訴え
蠱毒に侵された妓女玉蓮を助けた空海たちは、雲樵の家へ赴きます。雲樵の妻春琴は黒猫に憑りつかれており、屋根の上で李白が楊貴妃に贈ったとされる詩歌を吟じます。黒猫の呪いは楊貴妃が関わっているのではと考えた空海たちに、黒猫は白楽天が書いている「長恨歌」の内容が偽りだと訴えます。猫は玄宗の愛猫でしたが、戦乱になると自分を生き埋めにしたというのです。
楊貴妃の侍女
雲樵は気が触れてしまい妻春琴を殺してしまいます。「私の運命はあの方と同じ」という謎の言葉を残した黒猫に、空海は楊貴妃も伝承とは違い生き埋めにされて殺されたのではないかと疑いを持ちます。しかし楊貴妃と玄宗の純愛を信じたい白楽天=白居易は二人の愛の証として楊貴妃が遺した遺髪を手に入れていました。事の真相を確かめるため、空海たちは楊貴妃の侍女であった女性を訪ねます。
阿倍仲麻呂の書簡
侍女だった女性から楊貴妃の死に顔が穏やかだったと聞かされ、空海らは「楊貴妃は高力士に絞殺された」のが嘘ではないかと推測します。更なる証拠を求めて、空海らは当時玄宗に仕えていた阿倍仲麻呂の屋敷へ向かいます。側女白玲が保管していた阿倍仲麻呂の手紙には、30年前の都の様子、楊貴妃の誕生会についての描写がありました。阿倍仲麻呂は楊貴妃に恋心を抱いていたのです。
安史の乱
楊貴妃の誕生会の10日後、安禄山(あんろくざん)が皇帝に反旗を翻します。玄宗と楊貴妃、阿倍仲麻呂は都を離れ馬嵬(ばかい)に落ち延びますが、警護に当たっていた金吾衛の頭領陳玄礼(雲樵の父)が元凶である楊貴妃を殺せと脅します。幻術士黄鶴の秘術により、楊貴妃を仮死状態にして敵の目を欺こうという作戦が実行されます。しかし空海はその作戦が楊貴妃を殺すためのものだったと考えます。
白龍と丹龍
楊貴妃の墓に遺体はありませんでした。空海と白楽天は、楊貴妃が棺の中で仮死状態から目が覚めた形跡を見つけます。黄鶴の弟子丹龍と白龍が楊貴妃を救いに墓へやってきて、違う場所に運んだのでした。しかし楊貴妃は既に亡くなっており、生前に仕込まれていた蠱毒に蝕まれようとしていました。楊貴妃の死を信じたくない白龍は身代わりに自分の体を差し出し無くなりますが、魂は黒猫に乗り移ります。
長恨歌と恵果和尚
丹龍は「二度と苦痛を覚えない救い」を求めて白龍と袂を分かちますが、密かに白龍を見守っていました。白龍は楊貴妃の死を認め、昇天します。白楽天は事の顛末を知りましたが長恨歌を書き換えることはせず、空海は念願であった青龍寺の恵果和尚を訪ねます。恵果和尚は実は丹龍だったのです。
空海 美しき王妃の謎を見た人の映画評価を紹介 !
映画空海のあらすじをご紹介しましたが、映画空海を鑑賞された方たちの感想がどのようなものか、見ていきます。
美しく切ない映画
映画『空海』鑑賞。豪華絢爛な映像美もさることながら人が人を真摯に愛する心の美しさと切なさに涙する。ラストに流れる #RADWIMPS の『Mountain Top』に、丹龍と空海、白龍と白楽天が目指した、それぞれの頂きからの風景が、微かに見えた気がする。
— kibi (@kibi_sugar) September 9, 2018
映画空海のテーマである愛や心の美しさを切なく感じる方もいらっしゃるようです。RADWIMPSの楽曲が映画に合っていたという感想も散見されました。
楊貴妃のキャストが素晴らしい
昨日は公開終了間際の「空海」という映画を見た。楊貴妃が出てくるのだが、彼女という美人のために身を粉にする男たちの物語だった。美はそれだけで強い。楊貴妃がセンスもへったくれもないみすぼらしい格好でも、その美しい顔があるだけで別に物語に支障はなかっただろうと思った。
— こっこ@綺麗になったブス (@COCOinEN) May 11, 2018
映画空海の醍醐味の一つは絶世の美女楊貴妃の美しさですが、物語のあらすじなんか凌駕するほどの「美」に感じ入った方もおられます。
映像美と猫そして主演キャスト二人が見所!
たまっていた配信レンタルした映画を、ほぼ流れ作業のように流していたんですが(期限が切れそうだった💦)、その中で『空海−KU-KAI−』が予想以上に面白かったです。映像の美しさに、猫ちゃんの可愛さに、空海と白楽天のバディぶりに、想定外の方向からぶち込まれた萌え要素と、見どころ満載でした🐈
— 仙道🐰🐯はるか (@sendoharuka) September 17, 2018
映画空海は黒猫が物語の重要なキーとなっていますが、猫好きの方は黒猫の可愛さに着目されたようです。
想像と違ってた映画
映画の「空海」見たんだけど、タイトルからして空海の生涯的な話かなって思ってたら全然違うせいで頭全くついていけなかった(๑˃̵ᴗ˂̵) あれ、もう楊貴妃ってタイトルに変えた方がいい(๑˃̵ᴗ˂̵)(๑˃̵ᴗ˂̵)(๑˃̵ᴗ˂̵)(๑˃̵ᴗ˂̵)
— 重力禁煙中'99 (@98mls_gravity) September 15, 2018
邦題に空海の名がつけられていますので、空海の生涯を描いた映画だと思われた方も多くおられました。
原作との違い
原作の「沙門空海~」の空海は余裕しゃくしゃくの成熟した男性って感じしたけど映画版の染谷空海は「唐に来ても青龍寺に入れないし自信なくなってきたから日本帰ろうかな」とか言っててどっちかというと逸勢だった…
— 原稿の終わりは新たな原稿の始まり (@Tychotom) September 11, 2018
原作を読んでから映画を鑑賞された方の中には、空海のキャラクターが原作と映画では違うと感じた方もおられるようです。
日本人キャストの中国語
日本人キャストも中国語で演じていたそうですが日本では字幕はなく、全部吹き替えなのが悲しい…。
— 8時間睡眠 (@s_yumeaka) July 4, 2018
あとフルネーム「空海 -美しき王妃の謎-」とあるように楊貴妃が中心となっていく話なので封神演義で楊貴妃ちゃん好きになった人は観て欲しいし、あと黒猫!!!!!黒猫関連は泣く!!!!!切ない!
日本公開当初は日本語吹替版のみの上映でしたので、せっかく日本人俳優たちが苦労して覚えた中国語を聞きたいという声も聞かれます。
あらすじを無理に追わなくてもいい!
空海、少し前に回ってきた紹介ツイでわたしも気になって観てみたよ〜!
— そらみみ (@solamimix) September 16, 2018
ストーリーが幻想的な映像とともに進んでくので 話の筋をきっちり追おうとするより、スケールの大きい映像美とキャラを愛でる気持ちで観て楽しんだ☺️💕
映画空海はあらすじがわかりにくいと思われる方もいらっしゃるようですが、あらすじを無理に追うよりも映像の美しさなどを感じるだけで十分だという意見もありました。
空海 美しき王妃の謎の映画キャストまとめ!
映画空海「美しき王妃の謎」の原作やキャスト、また日本語吹替え版のキャストやあらすじ、映画の評価をご紹介しましたがいかがでしたか?空海、または楊貴妃や玄宗皇帝たち中国の歴史に興味がある方、そして染谷将太や阿部寛などキャストから入った方、吹替えを担当した高橋一生らのファンなど映画の入り口は様々ですが、普段日本を除くアジアの映画に縁がない方もこれを機にいろいろな映画をご覧になってみませんか?