【恋せよまやかし天使ども】ネタバレあらすじと感想！猫かぶり主人公のラブコメ漫画

「恋せよまやかし天使ども」は、主要な登場人物が完璧な美男美女な少女漫画です。学園のマドンナだといわれている主人公の桂おとぎと、同様に柔らかな物腰で人気の一刻（にのまえ とき）は、裏の顔を持っています。お互いの本性を知った二人が、少しずつ関係性を深めていく様子がコメディタッチに描かれています。恋せよまやかし天使どもは、月刊漫画雑誌「デザート」で、2023年4月から連載されている漫画です。

個性的な登場人物と美麗な絵で、恋せよまやかし天使どもは多くのファンから支持されている漫画です。漫画業界からも注目されている作品で、2023年の「このマンガがすごい!2024 オンナ編」では、ランキング18位にランクインしました。さらに、「出版社コミック担当が選んだおすすめコミック2024」では4位を獲得するなど、盛り上がりを見せている漫画です。恋せよまやかし天使どもは、2024年4月までに2巻が刊行されています。

恋せよまやかし天使どもを描いているのは、漫画家の卯月ココ先生です。ギャップのあるキャラクターを好むという卯月ココ先生は、キャラクター作りをしていると必然的にギャップが生じてしまうと話します。そのため、恋せよまやかし天使どもではギャップ自体をメインにした作品にすることを決めました。恋せよまやかし天使どもは、X（Twitter）に1話が投稿されると、瞬く間に19万以上もの「いいね」を獲得しました。

卯月ココ先生の恋せよまやかし天使ども以外の作品は、「ほてりほてってファーストキス」という漫画があります。こちらはキスを題材とした、オムニバスの恋愛漫画作品です。恋せよまやかし天使どもの続きはもちろん、今後の活躍が期待される漫画家です。

恋せよまやかし天使どもは、どのような内容の漫画なのかあらすじも気になるはずです。恋せよまやかし天使どものあらすじについてを、ネタバレ込みで詳しく紹介します。あらすじはコミックスの2巻まで、全8話分の内容を紹介しています。甘酸っぱさを感じさせるストーリーはもちろん、魅力的な登場人物たちにも要注目です。

桂おとぎは、「心撃の天使（しんげきのエンジェル）」という異名を持つ学園のマドンナです。学級委員長を務めるおとぎと同様に、副委員長の一刻もまた、美麗な容姿で一目置かれる男性でした。けれど、おとぎの本性はマドンナとは正反対で、ナルシストな一面も持っています。一刻に恋心は抱いていないものの、完璧な彼は自分の初恋人にぴったりだと考えていました。おとぎは、一刻が自分によく似ていると考えます。

そして、彼にも裏の顔があるのではと考え、一刻を観察することにします。しかし、彼はどこから見ても完璧ないい人でした。ある時、一刻と二人で帰宅している最中に、おとぎは見知らぬ男性に絡まれます。間に入った一刻が難癖をつけられたことでキレたおとぎは、うっかり本性を露にしました。その姿を見た一刻は、まるで別人のような雰囲気と口調でおとぎを助けます。一刻は、互いの本性は内緒にしようと提案しました。

普段通りの一刻の姿に、彼の裏の顔は幻だったのではないかとおとぎは考えます。一刻から二人きりになりたいと誘われたおとぎは、本性を見せるのかと期待します。けれど、連れられた先には同じクラスの森という女子生徒がいました。関という教師からセクハラされていると、彼女は相談を持ち掛けてきます。自分に任せろという一刻は、関先生のところへ行って「生徒とそういう関係なのか」と直球な質問を投げかけました。

否定する関先生に、一刻はあっさり納得して引き下がります。彼に任せておけないと思ったおとぎは、自らを囮として関先生を呼び出しました。おとぎの想像以上にイカレていた関先生は、おとぎを抱き締めて離しません。困っているおとぎのもとに、一刻がやってきて本性を現し、彼女を助け出してくれました。おとぎの本性は自分だけが知っておきたいという一刻に、おとぎは確かにときめきを覚えてしまいました。

おとぎは自分が一刻に振り回されていると自覚します。ある時、メールを通じて一刻から休日の誘いが入りました。一刻に指定されたカフェに向かうと、店の中から店員の姿をした一刻が現れます。長い髪の下は刈り上げられており、普段とは違ってピアスをしている一刻は、別人のような雰囲気でした。店内には、一刻の幼馴染みで「弦兄（げんにい）」と呼ばれる男性がいます。一刻は時々、店の手伝いにやってきていました。

過去の弦の髪形を真似しているという一刻は、弦にとても懐いていることがわかります。一刻が席を外した時、弦は一刻から電話を受けた時のことを話してくれました。一刻は、おとぎのことを「初めて心を許せる相手」だと語っていたのです。学校では気が抜けないおとぎに対して、たまにカフェで休憩しようと一刻は提案しました。恋ではないと否定していたおとぎは、彼に対する気持ちを少しずつ自覚し始めます。

心撃の天使として自身も心を撃ち抜きたいおとぎは、一刻の表の顔やさりげないフォローに心をときめかせ続けます。一刻に話しかけようとしたおとぎは、彼のそばにいた同じクラスの鳳ネネから質問攻めにされます。一刻を好きなのかと問うネネは裏の顔があるのかと思いきや、一刻を人類一かっこいいと思っているアホの子だと理解しました。彼が去った後、どこかに行っていた一刻がいつの間にかおとぎの隣に立っています。

頼まれごとをされたという一刻に呼ばれてついていくと、人のいない教室で彼と二人きりになります。ネネが一刻を人類一だと認定していると話す中で、一刻はおとぎもそう思うかと問います。しかし、おとぎは「人類一は自分」だと断言しました。別れ際におとぎは、咄嗟に彼を「いっこく」と呼んでしまいます。それを気に入った一刻は、二人の時はそう呼んでほしいといいました。おとぎはとうとう、一刻への恋心を自覚します。

オリエンテーション合宿で、ハプニングで一刻の隣の席になったおとぎは、緊張であまり喋ることができません。それどころか、合宿の最中も思うように一刻と会話するタイミングがありませんでした。合宿の最中、女子が一刻に告白をするという話を耳にします。おとぎは一喜一憂する恋心を厄介に思います。自分と同じように一刻も部屋風呂を使用しているのだろうかと考えた時、おとぎは窓の外に一刻の姿を見つけました。

思わず走り出したおとぎは、一刻の姿を見つけると嬉しそうな笑顔を見せます。散歩に誘われたおとぎは、予想通り一刻も部屋風呂を使用していたことを知りました。人の声が聞こえた二人は、念のためにと草むらに身を潜めます。現れたカップルが目の前でいちゃつき始め、初めて目にするキスシーンにおとぎは顔を真っ赤にしました。同時に、一刻から同じシャンプーの匂いを感じて、二人の視線が交わります。

緊張感の高まる中、カップルが巡回をしていた教師に見つかって怒られます。教師に見つからないよう、一刻は咄嗟におとぎの口を塞ぎました。心音が大きくなる中で、おとぎは彼に気持ちを伝えてしまいそうになります。どうにかやり過ごして部屋に戻る途中で、一刻は「色々やばかった」と漏らします。その表情と言葉の意図はわからないまま、おとぎは動揺を隠してクラスメイトの待つ部屋に戻りました。

男女別の部屋では共に恋バナが始まっており、おとぎと一刻は互いの顔を思い浮かべていました。翌日、おとぎは一刻が告白されている姿を目撃します。そこで、「心撃の天使」の名付け親だという男性に出会います。彼に用事を頼もうとしたおとぎの背後から、やってきた一刻が「自分の役割だから」と男性をけん制しました。その姿が嫉妬しているように見えたおとぎは、彼に淡い期待を抱きながら合宿を終えました。

おとぎは弦のところに合宿の土産を届ける口実で、一刻に声を掛けようとします。タイミングを掴めないままのおとぎのもとへ、合宿で会った青年がやってきました。二神雷（ふたがみ らい）と名乗る彼は、学年一のモテ男だと判明します。一方、一刻からのメールで弦のもとへ行くかとの誘いが入りました。待ち合わせ場所に、普段と違った雰囲気の一刻がやってきます。変装をするといい、一刻は自分のパーカーをおとぎに被せます。

カフェにやってきた二人は、弦に催促されて合宿の思い出話に花を咲かせます。ハプニングは無かったのかと問われた流れで、おとぎは一刻が3人に告白されていた事実を知ります。帰り道、雨が降ってきたことで急ごうとしたおとぎは、足を滑らせて盛大に転びます。その姿を見て笑う一刻もまた、同様に転倒して二人は爆笑しました。一刻を好きだという気持ちが増すおとぎは、彼も同じ気持ちでいてほしいと願いました。

先輩から告白を受けたおとぎは、その様子をネネに目撃されていました。双子の兄弟のノノも同席していて、彼も好きな子に告白をして振られたと話します。図書室で一刻と資料探しをしているおとぎは、放課後も彼と共に過ごせる時間を幸せに感じます。そこで、本棚を挟んだ向かい側にいる生徒の声が聞こえ、おとぎと目が合います。彼らは、一刻が顔でおとぎを選んだという嫌味を聞こえるように話していました。

おとぎを傷つける言葉を吐く生徒の声に、一刻が裏の顔をしていることに気がつきます。彼らのもとに向かった一刻は、告白を断った女性の友人だと思い出しました。おとぎを傷つけた彼らに怒りをぶつける一刻に、おとぎは涙を浮かべます。帰り道、互いに本性を知ったのが駅のホームだったと思い返します。一刻に感謝を伝えたおとぎは、彼のおかげで毎日が楽しいと話します。そして、彼に好きだと気持ちを伝えました。

同じように裏の顔を持つ二人の関係性が魅力の恋せよまやかし天使どもは、登場人物が魅力的だという点が大きな見どころです。表向きは完璧なキャラクターを演じているおとぎと一刻も、素の口調は荒っぽく少し砕けた雰囲気になります。そのギャップがキャラクターの魅力で、お互いだけが知る秘密を共有しているという点も物語を盛り上げています。メイン以外の登場人物も美男美女が多く、今後の掘り下げに期待が高まります。

さらに、序盤のおとぎはあくまで自分につり合う完璧な異性として、一刻を見ていました。けれど、彼との時間を過ごして一刻を知っていくにつれて、少しずつ芽生えた恋心を自覚していきます。本人すらも否定していたその感情の甘酸っぱさは、読者にとってもキュンとする見どころのひとつになっています。対する一刻側もまた、本心を口にこそしないもののおとぎに様々な表情を見せてくれます。

恋せよまやかし天使どもの見どころといえば、やはりおとぎと一刻の関係にあります。始めは「完璧な自分にふさわしい完璧な相手」という認識だったおとぎが、一刻の本性を知って徐々に恋心が芽生えていきます。キャラクターの微妙な表情の変化や、言葉にはしないもののおとぎに向けられる一刻の視線など、読者をもドキドキさせるシーンが多数あります。告白後の一刻の反応や二神の存在など、先の展開も気になる部分ばかりです。

主人公の桂おとぎは、自他共に認めるほどの完璧な美少女です。容姿端麗で淑女の振る舞いをする彼女は、本性は竹を割ったような男前な性格をしているキャラクターです。目を合わせただけで心を撃ち抜く「心撃の天使」と呼ばれる一方で、一刻に対しては自身が撃ち抜かれてばかりでもあります。これまでは、幼馴染みである桃井以外には本性を見せることはありませんでした。

一刻は180cm以上もある長身で、長髪が似合う完璧な美男子です。穏やかな性格でありながら、少しドジな一面も併せ持つキャラクターです。けれど、裏の顔は一人称が「俺」の荒っぽさを感じさせるもので、おとぎは密かに「ブラックいっこく」と呼んでいます。表情自体はコロコロ変化する様子も見られ、甘いものが好きだということも判明しています。普段は長髪で刈り上げとピアス穴を隠しています。

桃井紅（ももい べに）は、おとぎの幼馴染みです。紅ちゃんと呼ばれており、彼女に対してはおとぎは素の顔で話すことができています。くしゃみの仕方が特徴的で、おとぎからは「おっさんグシャミ」を治した方が良いとも言われています。

白羽弦（しらはね げん）は一刻の幼馴染みで、メガネをかけた穏やかそうな雰囲気の男性です。両親から任された喫茶店の運営をしています。おとぎと一刻の関係を気にかけているようで、時折うっかりを装って確信犯のようなことを口にしたりもします。一刻と同様に、かつては髪を刈り上げて少し悪そうな雰囲気のキャラクターであったこともわかっています。本人曰く、黒歴史とも呼ばれています。

鳳ネネ（おおとり ネネ）は、おとぎと一刻のクラスメイトです。一刻のことを人類一だと認定しており、何かと懐いてはそばにいる青年です。一刻に憧れて髪を伸ばし始めており、後ろで結んでいるキャラクターです。現状では特に恋愛対象となる相手は目に見えていないものの、主要キャラクターの一人でもあるため、今後恋が生まれる可能性もありそうです。

鳳ノノ（おおとり ノノ）は、おとぎたちの隣のクラスの男子生徒で、ネネの双子の弟です。明るく騒がしいネネとは正反対に、落ち着いた性格をしているキャラクターです。好きな子について尋ねられた際に、おとぎに意味深な目線を向けていました。詳細については明かされていないキャラクターであるため、今後の展開で大きく関わってくる可能性も期待できそうです。

多数の魅力的な登場人物と恋模様を楽しめる恋せよまやかし天使どもは、読者からどのような感想を得ているのかも気になるはずです。実際に恋せよまやかし天使どもを読んだファンの、X（Twitter）上でのネタバレ感想や評価についても少しだけ紹介します。二人の恋模様を追うストーリーへの感想はもちろん、魅力的なキャラクターへの感想も注目が集まります。

恋せよまやかし天使どもは、とにかく良すぎるという感想もありました。特に2巻のラストではおとぎが一刻に告白するシーンで終わっており、感情をかき乱されたファンも少なくないようです。読者目線で見れば、二人はとっくに両想いだという感想もありました。くっつきそうでくっつかない、もどかしい距離感を楽しむ感想も見られる作品です。気になりすぎて、連載を追い始めたという声もありました。

恋せよまやかし天使どもは、自分で読むだけでなく人にも読んでほしいという感想も多数見られました。絵の美しさも相まって、登場人物の可愛さやかっこよさに心を撃ち抜かれたという人の感想もあります。絵柄とキャラクターがドンピシャでハマったという感想もあり、試し読みをしただけでは止まらなくなる作品なのかもしれません。

恋せよまやかし天使どもは、少女漫画を購入する機会が減った人にもハマりやすい作品です。個性的で魅力あふれる登場人物に、夢中になってしまったという感想もありました。少女漫画があまり得意ではないという人も、感想を見て興味を持つこともあるかもしれません。

恋せよまやかし天使どもは、ニヤニヤが止まらない作品だという感想もありました。人によって気に入るシーンに違いはあるものの、本作に関しては登場シーンすべてが好きだと感じる人も少なくないようです。穏やかな長髪キャラはあまり好まないという人でも、恋せよまやかし天使どもを読んでギャップに落ちることもあるかもしれません。少女漫画でキュンとしたい読者にとって、たまらない内容の作品です。

近年は電子書籍で漫画を揃える人も増えてきている中で、電子版を買った上で書籍を購入しようと検討する人も多いようです。恋せよまやかし天使どもは、ファンにとって紙の本で手元に置いておきたくなるほど面白い作品であるといえるのかもしれません。書店によっては最新刊となる2巻が売り切れていて、入手できないといった声もありました。それほど人気の高い作品であるため、今後の展開にも要注目です。

少女漫画といえばイケメンヒーローに目が行きがちです。しかし、恋せよまやかし天使どもはヒロインのおとぎが好きだという声も多く見られます。ビジュアルが可愛いのはもちろん、性格が男前でかっこいいにも関わらず、一刻に対しては振り回されている姿が読者のツボに入るようです。初恋ということもあり勝手が掴めない姿も含めて、一刻と結ばれて幸せになってほしいと願う声もありました。

恋せよまやかし天使どもは、ギャップが大きな売りとなっている作品です。これまで長髪キャラに反応することがなかった人も、一刻のギャップにやられることが多いようです。ビジュアルで食わず嫌いをしてしまうこともあるかもしれませんが、これまでの常識を覆す作品となる場合もありそうです。

漫画「恋せよまやかし天使ども」のあらすじネタバレや感想、登場人物についての詳細をまとめて紹介しました。特徴的なタイトルや美麗な表紙イラストに、作品が気になっていたという人も多かったのではないでしょうか？あらすじネタバレや感想を見た上でも、恋せよまやかし天使どもの面白さは十分に楽しむことができるはずです。単行本も揃えやすい巻数なので、ぜひ恋せよまやかし天使どもを読んでみてはいかがでしょうか？