2018年05月22日公開
2018年05月22日更新
ヒソカの過去編をネタバレ!石田スイが描いた内容は?【ハンターハンター】
「東京喰種トーキョーグール」の作者の石田スイ先生がファンだと公言している「ハンターハンター」の登場人物のヒソカ。ミステリアスな雰囲気が魅力な人気キャラで彼の過去も様々な視点で考察されてきました。そのヒソカの過去編が石田スイ先生の手により描かれた作品があることをご存じでしょうか?「ハンターハンター」の作者である冨樫義博先生公認で描かれたこのヒソカの過去編である「少年H」のあらすじをネタバレ満載で紹介していきます。
目次
- 石田スイがヒソカの過去編を描いたきっかけは?
- ヒソカの過去編「少年H」の作者である石田スイとは?
- 石田スイと冨樫義博による夢の対談!
- 原作「ハンターハンター」でのヒソカはどんな人物?
- 原作「ハンターハンター」のヒソカの能力は?
- ヒソカの過去編「少年H」の作品舞台とあらすじ紹介
- ヒソカの過去編「少年H」の登場人物紹介
- 「少年H」ネタバレあらすじ紹介1物語冒頭
- 「少年H」ネタバレあらすじ紹介2サーカスを観るヒソカ
- 「少年H」ネタバレあらすじ紹介4ヒソカの過去が垣間見れる手品シーン
- 「少年H」ネタバレあらすじ紹介4ヒソカがサーカス出演を名乗り出る
- 「少年H」ネタバレあらすじ紹介5ヒソカの化粧シーン
- 「少年H」ネタバレあらすじ紹介6ヒソカのサーカス初舞台
- 「少年H」ネタバレあらすじ紹介7ヒソカにとって初めての念
- 「少年H」ネタバレあらすじ紹介8ハンターについてのことを聞かされるヒソカ
- 「少年H」ネタバレあらすじ紹介9ヒソカの念能力の才能は?
- 「少年H」ネタバレあらすじ紹介10ヒソカの念系統を調べる
- 「少年H」ネタバレあらすじ紹介11ジョン・ドゥが現れる
- 「少年H」ネタバレあらすじ紹介12ヒソカとモリトニオの会話
- 「少年H」ネタバレあらすじ紹介13ヒソカVSモリトニオ
- 「少年H」ネタバレあらすじ紹介14決着後のそれぞれ
- 「少年H」から判明し推測できたヒソカの過去
- ヒソカの過去編「少年H」はどこで見れる?
石田スイがヒソカの過去編を描いたきっかけは?
ヒソカの過去編「少年H」を描く石田スイはヒソカのファンだった!
「東京喰種トーキョーグール」の作者である石田スイ先生は中学生の時に初めて漫画の模写をしたのがヒソカだと公言する程、ハンターハンターのファンでありヒソカのファンでした。普段は奇術師らしく髪を奇抜に上げているヒソカがシャワー後に髪を下ろしているシーンに胸を打たれ「描かなきゃ」と思い模写したそうです。
ヒソカの過去編執筆のきっかけはエイプリルフールのネタ?
2015年にエイプリルフールのネタとしてTwitter上に石田スイ先生がアップしたヒソカの絵が話題になりました。この作品が掲載されたジャンプ+の前身であるジャンプLIVEで石田スイ先生は過去に連載経験があったこともあり、2016年にハンターハンターのヒソカの過去編である「少年H」が石田スイ先生の手で描かれる事となったのです。
ヒソカの過去編「少年H」の作者である石田スイとは?
石田スイのプロフィール
石田スイ先生は1986年12月28日生まれで福岡出身の男性漫画家です。名前からは性別が判別しづらく素顔を公開していないのでファンの間で石田スイ先生の性別は議論されていましたが、過去の受賞時の記録から男性と判明しました。2010年に「東京喰種」の読切作品が賞を取り、2011年に同作品の連載開始されました。現在は続編である「東京喰種トーキョーグール:re」が連載され、同作品はアニメ化や実写映画化もされています。
石田スイの別名である「そとなみ」とは過去のペンネーム?
石田スイ先生は「東京喰種」よりも前に別の作品をWeb漫画で公開していました。その際に使用していたペンネームが「そとなみ」だったのです。連載していた作品は「ペニスマン」という一般誌では敬遠されそうなタイトルですが、ラフ画で描かれるこの作品の絵柄やストーリーは無料公開作品とは思えないくらい魅力のある作品でした。
現在の「東京喰種トーキョーグール」に繋がる世界観やキャラ設定など、石田スイ先生のファンならば必読の作品でした。しかし残念ながら「ペニスマン」は第2部が始まりすぐに更新されなくなり、未完のまま現在はこの作品自体の公開もされていないようです。
石田スイと冨樫義博による夢の対談!
ヒソカの過去編「少年H」公開によって2人の初の対談が実現!
石田スイ先生も冨樫義博先生も現在の漫画業界で、その才能を高く評価されています。しかも石田スイ先生はハンターハンターのファンでありヒソカの大ファンであることから、この対談は注目されました。特に石田スイ先生にとっては正に夢が現実になった瞬間だったのでしょう。
ヒソカの過去編と言われながらも
2人の対談内でも語られていますがこの「少年H」のあらすじはヒソカの過去編と言われながら、その内容はヒソカの出生等も明らかになっておらず彼の過去のほんの一部を描かれた内容です。ミステリアスな雰囲気が魅力的なキャラなので、まだ謎に包まれている部分が多く原作ハンターハンターのヒソカの魅力を損なわない読切作品となっています。
原作「ハンターハンター」でのヒソカはどんな人物?
過去をほとんど語らない謎の奇術師
ハンターハンターでのヒソカは過去を語らず気まぐれで嘘つきなので掴み所が無く、天才的な格闘センスと頭の回転の早さで他キャラとは一線を画する物語のキーとなる人物です。強い相手を存分に戦い殺害する事に快楽を見いだす危険な面もあり、主人公のゴンの成長を助け見守りながらも、いつの日か自分の手で殺害する事を夢見ているような異常な言動が目立ちます。
ハンターハンターでは幻影旅団のメンバーでありながら団長と闘う為に手段を選ばず、結果旅団からは脱退します。その後念願の団長との闘いは繰り広げられ善戦するも団長に敗れます。自分の念の力で一命はとりとめますが事前に勝つための準備をしてきた団長に対して考えが浅かった事を悟り、団長の能力を削るために他の旅団員達を殺害し始めます。現在はその幻影旅団とヒソカの命の狙い合いが始まりつつある状態です。
原作「ハンターハンター」のヒソカの能力は?
伸縮自在の愛(バンジーガム)
ヒソカの念系統は変化系で、伸縮自在の愛(バンジーガム)は自分のオーラをゴムとガムの性質を持ったものに変化させる能力です。単純な能力に思えますがよく伸びよく縮む、付けるもはがすもヒソカの自由でその活用法は様々です。ハンターハンター本編でもヒソカの能力は闘いづらいと公言しているキャラもいます。名前の由来はヒソカが子供の頃に好きだったお菓子からつけられています。
薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)
薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)はオーラを様々な質感に変えて、物体の表面を覆い変化させる能力です。再現できる質感は千を超え、皮膚や文字なども変化させることが出来ます。しかし実際の物を触られるとすぐにバレてしまうこともあり、ヒソカはそのバレるかもしれないリスクも込みでこの能力を気に入っています。奇術師であるヒソカには適した能力であり、この能力はほとんど周りの人物には知られていません。
ヒソカの過去編「少年H」の作品舞台とあらすじ紹介
ヒソカの過去編「少年H」の作品舞台
「少年H」の作品舞台は享楽の都・グラムガスランドという世界のショービジネスの中心地です。ハンターハンター本編で幻影旅団が登場したオークション会場のあったヨークシンシティの北東に位置するこの街は、かつては貧しい地でした。しかし街の発展のためにカジノ経営を手がけ集客のために各ホテルで様々なショーが開催され、ショービジネスが代表的な産業活動となりました。
ヒソカの過去編「少年H」のあらすじ紹介
出典: http://kntym.com
「少年H」の大まかなあらすじはハンターハンター本編では語られていないヒソカの念の初体験であり、その習得~実用までの物語と言えます。作品舞台であるグラムガスランドに突如現れるヒソカはサーカス団に拾われ、行動を共にする中で念と出会い興味を持ちます。その頃街では正体不明の連続殺人鬼「百面ジョン・ドゥ」が暗躍していて、街には不穏な空気が溢れていました。
ヒソカの過去編「少年H」の登場人物紹介
ヒソカ=モロウ
「少年H」の主人公であり以前の過去は一切不明の謎の少年です。グラムガスランドに倒れているところを発見されて自分を拾ってくれたサーカス団と行動をともにします。モリトニオの行動や特技などに興味を示しています。
アキバ
サーカス団の一員の少女です。サーカス団の中では1番下っ端の様で雑用をしながら、ほぼ同世代のヒソカの話し相手となります。念の修行中の身でもあります。
モリトニオ
サーカス団の座長で周りの反対を押し切りヒソカをサーカス団で引き取った人物です。念能力に精通していてアキバに念を教えています。
ジョン・ドゥ
街で暗躍している連続殺人鬼で、被害者の状況から同一犯による犯行であるにもかかわらず監視カメラに残る顔が全て違うことから「百面ジョン・ドゥ」と呼ばれています。ジョン・ドゥという名前の由来は名前が明らかになっていない人物の事を指し、日本でいう名無しの権兵衛の様なものです。
「少年H」ネタバレあらすじ紹介1物語冒頭
過去も素性も不明な少年が倒れているシーンから
ここからは詳しいネタバレ紹介をしていきます。ネタバレNGの方は注意してください。グラムガスランドの路上で血を流し倒れている少年に老人が名前を尋ねます。「ヒソカ」と名乗るその少年は自分の過去も何故そこで倒れていたのかも語りません。そのヒソカに興味深そうに名前を尋ねたのはサーカス団長のモリトニオです。
「少年H」ネタバレあらすじ紹介2サーカスを観るヒソカ
人気のあるモリトニオ一座
モリトニオ達のサーカス団は有名で人気がある一座です。ジャグリングや火吹きなどサーカスらしい芸を次々と団員達が披露して歓声があがっています。その舞台をヒソカは遠くの建物から眺めています。するとモリトニオが登場し観客席からは「空水泳!」とコールが始まります。モリトニオは空中へ浮かび上がり、壁を歩いて登り天井に逆さで立つという常人には不可能と思われる芸を披露し、ヒソカは興味深そうな表情を浮かべます。
ヒソカの入団を反対する団員達
団員達は素性も過去も分からない少年を拾うのは一座にとってよくないと反対しています。モリトニオは自分自身も過去はスリ師だったし、この一座は素性の悪い人間の集まりだと説得をします。しかし一座にとっては2ヶ月後に控えている「ロイヤルグラム」というでかいイベントの為の大事な時期なので、団員達も引き下がりません。するといつの間にか反対する団員の後ろにヒソカが現れ、団員は不満そうにその場を去って行きます。
「少年H」ネタバレあらすじ紹介4ヒソカの過去が垣間見れる手品シーン
手品を披露するヒソカと念の練習をするアキバ
モリトリオに促され手品を成功させるヒソカは誰に習ったか聞かれ「母が器用だった」と応えます。ヒソカは基本的に嘘つきなのでどこまで本当の話か分かりませんが、本人の口から「母」という言葉が出た事に驚きです。するとアキバが勢いよく入室してきてモリトリオはアキバとの稽古の時間だったことを思い出しアキバとモリトリオは別室へと去って行きます。
念能力の一つである纏を維持しながらアキバはモリトニオにヒソカをこのまま一座に置いておくのか尋ねています。モリトリオは行くあてのない人間を追い出すことは出来ない、同世代だからヒソカと仲良くするようにとアキバに伝えます。孤独なヒソカに自分と重ねながら日々を送るアキバはある日、殺人鬼「ジョン・ドゥ」の張り紙を街で見つけます。モリトリオは夜道は出歩かないようにアキバに伝えます。
「少年H」ネタバレあらすじ紹介4ヒソカがサーカス出演を名乗り出る
サーカス団の一員が怪我をしてしまう
アキバたちが戻るとジャグリングをするメンバーのキシタが足を骨折してしまったと騒ぎになっています。モリトニオはプログラムを変更しジャグリングを無しにしようと準備を始めようとします。するとそこで「僕が出ようか」とヒソカが名乗り出ます。
キシタの相方のヤスダは自信満々に名乗り出るヒソカが気に入らない様子ですが、ヒソカはその場で即興のジャグリングを披露します。何度も練習で見たから手順は覚えたと話すヒソカを見てヤスダは悔しそうにヒソカの出演を承諾します。そしてヤスダは本番でヒソカに恥をかかせようと心に決めるのでした。
「少年H」ネタバレあらすじ紹介5ヒソカの化粧シーン
過去から判明したヒソカの化粧のきっかけ
本番前にヒソカは控え室で化粧をしています。左頬に涙を描き見後頬には☆を描いていて、その出来上がりは原作のハンターハンターでのヒソカの化粧のままです。この頃のサーカスの経験からヒソカはピエロの様に化粧を始めたのだと分かる貴重なワンシーンと言えます。
「少年H」ネタバレあらすじ紹介6ヒソカのサーカス初舞台
ヒソカに恥をかかせようと企むヤスダだが
化粧を終えヒソカの初舞台であるショーが始まります。ヤスダは完璧なジャグリングを披露するヒソカを見て落胆しながらも、負傷したキシタとしか練習していない新技をヒソカに向けて放ちます。少し驚いた表情を浮かべるヒソカですが反射神経だけで受け止めます。更に今初めて見た技をそのままヤスダに返すという芸当を見せつけ、ヤスダは自信を無くしひっそりと一座を抜ける事になってしまいます。
一座の団員達はヒソカに技を盗まれまいと警戒し隠れて練習するようになります。モリトニオはヒソカに他の団員の技なんて興味無いだろうと言い、ヒソカは一つだけ興味があると応えます。それはモリトニオの「空水泳」でした。モリトニオはこの技は才能とは別だから教えないと言いますがヒソカは特に驚きもせず「そのうっすら流れているものと関係があるんだろ?」とモリトニオから出るオーラを指摘しモリトニオを驚かせます。
「少年H」ネタバレあらすじ紹介7ヒソカにとって初めての念
アキバの念の練習現場へ
モリトニオのオーラが見える事からヒソカには念の才能が眠っていると判断したモリトニオはヒソカに念能力の事を教えます。誰しもがオーラは備わっていて通常の人間は垂れ流しの状態になっているオーラを自分の身体に留める技術である纏(てん)、そのオーラを増幅させる技術が練(れん)だと言います。実際に見た方が早いということでヒソカの前でアキバに練を披露させることになります。
練を習得するには纏を磨くことが不可欠であり、アキバのレベルに達するには3年かかることをモリトニオはヒソカに伝えます。アキバは9ヶ月でまず纏を身につけたようです。そしてモリトニオはヒソカに毎週サーカスに出演する事を条件に念の稽古をつけることを提案します。「オーケー」と応えるヒソカを纏うオーラはモリトニオの目には大きくゆらいで映るのでした。
「少年H」ネタバレあらすじ紹介8ハンターについてのことを聞かされるヒソカ
アキバの夢とは
ヒソカはアキバにサーカス団員はみんな念能力者なのか尋ねますが、アキバはそれを否定します。モリトニオが念を教えたのは素質のあったアキバだけのようです。そしてモリトニオは元々ハンターを目指していたと聞かされます。ヒソカはハンターのことを当時はまだ知らずハンターという職業について教えてもらいます。ハンターとは財宝や遺跡や秘境、更にはグルメなど様々なジャンルがありますが「なにかを狩る人たち」です。
モリトニオがハンター試験を受けた年の合格者は1名のみで、その試験の場でモリトニオは自分との才能の差を痛感し挫折してしまったようです。モリトニオがアキバに念を教えてくれるのは才能がある人物を育てたいからだと思い、自分の夢はモリトニオの代わりにハンターになることだとアキバは語ります。ちなみにハンターハンター本編でもキルアが合格した年は合格者はキルア一人のみでした。
一方モリトニオは
同じ時、別の場所でモリトニオは室内で何やら要すがおかしい状態になっています。椅子に座り頭を両手で抱え込み、身体を小刻みに振るわせながら「ば、やば、」と呻いています。自分の中の何かを押さえつけているような危険な状態にあるように感じさせられる描写です。
場面はヒソカとアキバの2人に戻りヒソカはアキバになにを狩るつもりか尋ねます。しかしアキバは応えられません。どうやらハンターになるまでの事は考えていますがその後の事はまだ考えていないようです。慌ててしまったアキバにバンジーガム(能力ではなく本物)を差し出すヒソカに対し、アキバは慌てていないと不満げな顔でガムを膨らませます。逆にアキバはヒソカに纏の修行がちゃんと進んでいるか尋ねます。
「少年H」ネタバレあらすじ紹介9ヒソカの念能力の才能は?
ヒソカが才能を見せつける
アキバの問いに対しヒソカはアキバとモリトニオのいる場で答えを見せます。モリトニオは先ほどの発作のような物は収まったらしく落ち着いています。アキバは纏を身につけるまで9ヶ月かかり、練までは早くて1年かかると言われていました。普通の人間なら3年はかかるとも言われていましたがヒソカはたった一週間で練まで習得してしまいました。
ヒソカの才能を見せつけられ、アキバは膝をついてしまいます。一方モリトニオは身震いしています。ヒソカはこれで合っているか尋ねますが、モリトニオは次の段階に進もうと提案します。どうやらヒソカの練はすでに言うことは無いと判断した様子です。
「少年H」ネタバレあらすじ紹介10ヒソカの念系統を調べる
念系統について
念系統は強化・変化・放出・操作・具現化・特質という6つのタイプがあります。念能力者には相性の良い系統があり、相性に近い系統は覚えやすく、遠いほど覚えにくいです。なので自分の系統はどのタイプなのかを調べる必要があります。どうやって調べるのか尋ねるヒソカに対しモリトニオはその意欲の高さにゾクゾクしています。
そしてモリトニオは水の入ったコップを出し「これを使う。水見式と言います」とその水にオーラを込めます。オーラを込めた際の水の変化によって自分の念系統を調べるといった方法です。まずは見本でモリトニオがオーラを込め始めます。見た目は特に変化がありません。水を舐めるよう促されその水をアキバが舐めます。アキバは「苦っ」と顔を歪めます。水の味が変わるというのは変化系だということです。
ヒソカとアキバの念系統が判明
続いてアキバが水見式をやると水の色が変わります。水の色が変わるのは放出系の反応です。最後にヒソカも水見式を試します。モリトニオ同様、見た目は水に変化がありません。味を舐めてみるとモリトニオの時とは違い酸っぱい味になっています。この反応によりヒソカもモリトニオ同様に変化系だということが分かります。
余談ですがハンターハンター本編でヒソカは独自の観点で念系統別の性格診断をしています。強化系は単純で一途、操作系は理屈屋・マイペース、放出系は短気で大雑把、具現化系は神経質、特質系は個人主義者・カリスマ性あり。そしてヒソカとモリトニオの変化系は気まぐれで嘘つきだそうです。本編ではこの性格診断は結構当たっているように感じます。
「少年H」ネタバレあらすじ紹介11ジョン・ドゥが現れる
アキバVSジョン・ドゥ
夜道をアキバが歩いているとどこからか悲鳴が聞こえます。その方角へアキバが駆けていくとそこには特徴の無い平坦な顔をした人間と、頭が押しつぶさせそうにされている被害者がいます。アキバはこの人物がジョン・ドゥなのではと察知し、念を込めた縄跳びを鞭の様に使い攻撃します。
念を込めた攻撃は普通の人には防ぎようが無く、半人前のアキバでも念を込めれば縄跳びが鉄縄以上の威力を発揮する事が出来ます。しかしジョン・ドゥはその攻撃を避けただけでなく素手で受け止めます。そしてアキバの腹に膝で反撃し、アキバは血を吐きます。ジョン・ドゥの犯行現場は全て被害者が圧死だという不可解な状況と、この身体能力の高さからアキバはジョン・ドゥも念能力者だと感じます。
ヒソカが助けに来る!
絶体絶命の危機に陥ったアキバですが、突如上空からヒソカが現れジョン・ドゥを攻撃しアキバを救います。トランプでジョン・ドゥの左目を切り裂き、続いて追撃しますが、ジョン・ドゥはその追撃をかわすとそのまま建物を登り逃げ去ってしまいます。ジョン・ドゥを攻撃したトランプを見つめているヒソカにアキバがどうしたのか尋ねると、ヒソカは「噓臭い感触」だったと言います。
サーカス団のメンバーにもジョン・ドゥが現れたことは伝えられモリトニオは公演前だから気をつけるように注意を促します。その様子を影から見つめるヒソカはすでに何かを感じているようです。そしてヒソカの入浴シーンでは覚えたての念能力で風呂の水をネバネバにして、遊びながらも念能力のコツを掴んできているようです。
「少年H」ネタバレあらすじ紹介12ヒソカとモリトニオの会話
ジョン・ドゥの正体
大きなステージでのショーを無事に成功させ一座は打ち上げをしていますが、その場にモリトニオとヒソカがいません。建物の屋上で2人は話しています。今後の為にもっと語り合おうと言うモリトニオに対しヒソカは「左目の調子はどうだい?ジョン・ドゥ。頬が剥がれてるよ」と言います。とっさに自分の頬を確認してしまいモリトニオは自分がジョン・ドゥの正体だと白状します。
昔から人の驚く顔が好きで家族によく手品を見せていたが「つい妹を殺しちゃってね」とモリトニオは語り始めます。別の方法で人を驚かそうとハンターか旅芸人になろうと決め人間らしくなりたいと願いましたが、ショーの後は気持ちが昂ぶり人を殺したい衝動に駆られるようです。自分をどうする気か尋ねるモリトニオにヒソカは欲しかったカードも手に入れたし興味は無いが、自分を驚かせてみてくれとモリトニオを挑発します。
「少年H」ネタバレあらすじ紹介13ヒソカVSモリトニオ
ジョン・ドゥの顔の謎
先にヒソカが動きトランプでの攻撃を仕掛けますがモリトニオは避けながら帽子で目隠しし蹴りを放ちます。ヒソカの反撃もモリトニオにガードされカウンターで腹を殴られます。口から涎を垂らしながらも鋭い目つきを向けるヒソカにモリトニオは百面のからくりのタネ明かしをします。タネも仕掛けも無いハンカチを顔に被り自分のなりたい顔を思い浮かべるとモリトニオの顔が変化します。
モリトニオの念能力「継ぎ接ぎされた真実(スカーフフェイス)」によって変化したその顔は、以前ヒソカが会ったジョン・ドゥの顔に変化しています。バキバキ、メコメコと音が鳴っていてハンカチから目や鼻などが飛び出している描写から、この能力は肌などの表面だけでなく骨格まで変化させることが分かります。この能力はジョン・ドゥとしての奇術であり、今度はモリトニオの奇術を披露すると言い左手を前に出します。
モリトニオの謎の能力
「タネも仕掛けもございます」とモリトニオが言うと、突然ヒソカの身体が右側から見えない力に潰されます。「ハンバーグターイム」とモリトニオが言った瞬間に大きな衝撃が起こり、ヒソカは何かに感づき避けますがモリトニオはすでに空中にいます。モリトニオが「1(ワン)2(ツウ)3(スウリイ)」と呟くとヒソカは両側から押しつぶされ吐血します。
しかしその瞬間ヒソカの目にオーラが集中しヒソカは「やっと見えた」と呟きます。モリトニオはヒソカの念の才能に驚きます。ヒソカのこの行動は「凝」と呼ばれる念能力の高等技術でありモリトニオはまだその技術の存在すら教えていなかったからです。ヒソカの両側に鉄の柱の様なものが現れ、ヒソカを押しつぶしていました。
鋭いヒソカの観察眼
ヒソカが柱から抜け出すと柱同士がぶつかり合います。その激しい衝撃音からヒソカはタネが磁石だと推測します。モリトニオがサーカスで空水泳をする時にヒソカは観客のネックレスが不自然に動いていた事を確認していました。最初に見せた能力は念能力が可視化されたものだと印象づけるためのもので、この能力のタネは「強く引き合う見えない磁石の柱」だとヒソカは言い当て、モリトニオは秘密を明かされてしまったと笑います。
バレたトリックはタネ明かしをするのが流儀と言うモリトニオはこの磁石の柱の能力である「鉄塗りの双極性(ブラックマグネット)」を発動させます。すると磁力を含んだ無数の鉄の柱がモリトニオの周りに浮かび上がりヒソカめがけて飛んでいきます。上に逃げるヒソカの手にはオーラが纏われロープ上に伸びていますが煙が舞い視界が悪いためモリトニオには見えていない様子です。
ヒソカの才能に驚愕するモリトニオ
モリトニオはヒソカを見失ってしまいますが、ヒソカはモリトニオの背後の上空にいました。この芸当はモリトニオの得意とする「空水泳」です。空水泳は鉄製のシークレットブーツが無ければ出来ないはずの別の能力であり、そもそもこの能力に必要な「発」と呼ばれる念の技術もまだ教えていないのでモリトニオは驚愕します。。そして「この感覚、あのとき(ハンター試験)と同じ。」とモリトニオは内心思います。
ヒソカの奇術で決着!
ヒソカは次々に繰り出される鉄の柱を回避しモリトニオは手が止まってしまいます。「幕にしようかモリトニオ。僕の奇術で。」とヒソカが言い指を鳴らすと辺りに散らばっていた鉄の柱が一斉にモリトニオを襲います。予想外の攻撃に反応できずモリトニオは潰され血を吐きます。上出来だと言うヒソカは「僕の能力はガムとゴム両方の性質を持つ」と自分の能力のタネ明かしを始めます。
ヒソカはモリトニオの鉄の柱の残骸にゴム状のオーラを付着させ、そのオーラの反対側をモリトニオに付けていました。モリトニオには自分の能力による衝撃で起こった煙などで視界が悪かったため、そのオーラが見えていなかったのです。ヒソカは付着させたオーラを一気に収縮させる事でモリトニオに鉄の柱を向かわせたのです。
「少年H」ネタバレあらすじ紹介14決着後のそれぞれ
ヒソカとモリトニオの決着後のやり取り
ヒソカは自分の能力名を「伸縮自在の愛(バンジーガム)」とモリトニオに伝えます。モリトニオは能力名の由来が子供のお菓子だということに気がつき、ヒソカらしいと言いかけて倒れます。「ハンターハンター」本編の主人公であるゴンやキルアが念習得から自分の能力を編み出すまでの期間を考えると、ヒソカの能力披露は相当早く、その才能の凄さが分かります。
仰向けに倒れているモリトニオに対し布を被せるヒソカは、気まぐれでジャグリングを真似た時の様にモリトニオの能力を真似ます。モリトニオの能力とは違うのが表面上を変えるだけの能力ですが、ヒソカはモリトニオの顔をジョン・ドゥの顔に変化させます。そして「その方が似合っている」と言い残しヒソカはその場を去って行きます。
一人残されるアキバ
ジョン・ドゥの正体がモリトニオだったことや、ヒソカとモリトニオが闘っていたことを何にも知らないアキバは一人残されモリトニオとヒソカを探しています。「ごはん、なくなっちゃうよ」と呟く彼女の姿でこの「少年H」は幕を閉じます。最後にヒソカがモリトニオの顔を変化させたので、モリトニオはきっと犯人としては扱われずに失踪したことになるのでしょう。残されたアキバを気遣ってのヒソカの優しさだったのかもしれません。
「少年H」から判明し推測できたヒソカの過去
判明した過去はヒソカの念習得の経緯やピエロメイクのきっかけ
ここまで「少年H」のネタバレあらすじ紹介をしてきましたが、この作品から分かったヒソカの過去をおさらいし、それ以前のヒソカの過去を推測していきます。「少年H」ではヒソカの念習得やピエロメイクなどヒソカの過去を推測する上で重要な部分が明らかになりました。しかしキャラクターの重要な要素である出身地などは未だに明らかになっていません。ヒソカのようなキャラは特に幼少期や家族構成などが気になるところです。
では「少年H」以前のヒソカの過去は?
ヒソカは冒頭で血だらけで倒れている状態で登場しました。物語終盤ではモリトニオとの会話で「欲しかったカードを手に入れた」と言っています。その事からヒソカは念能力者と闘い敗れ血だらけで倒れていたのではと推測できます。この後ヒソカは念を習得したのでその念能力者にリベンジを果たしに行くのではないでしょうか。モリトニオのオーラにも注目していたので、念について何となくは知っていたのではないかと思われます。
ヒソカの母は器用だった?
ネタバレあらすじ紹介でも触れましたがヒソカが手品を披露する際にモリトニオが誰に習ったのか尋ねると「母が器用な人だった」と応えます。ヒソカは嘘で人を翻弄させるのが好きで、時に必要の無い嘘をついたりもします。この話もどこまで本当かは定かではありませんが「母」という存在は誰にとっても絶対に居るので、本当の話の可能性もあります。ヒソカの母が器用だとしたらどんな人だったのでしょうか?
漫画ではヒソカの様な奇抜で異常なキャラは幼少期に親からの虐待に遭っていたようなエピソードが多いですが、ヒソカの親はどうなのでしょう。ヒソカは異常ですが見た目が整っていて品があります。そして自由な発想や言動が多いです。もしかしたらヒソカの幼少期は虐待とは別で溺愛されていたのではないでしょうか?何だかそっちの方がヒソカのキャラのイメージに合っているようにも思えます。
ヒソカの過去編「少年H」はどこで見れる?
ヒソカの過去編「少年H」は現在は見れない
以前は石田スイ先生と冨樫義博先生の対談ページに貼ってあるリンクから、無料で公開をしていたのですが現在は見れなくなってしまっています。書籍化もまだされていないので現状はどこでも見る事は出来ません。しかしこのままお蔵入りとするには、あまりにももったいない作品なのでもしかしたら今後書籍化される可能性もあります。