【千と千尋の神隠し】ラストの車の違和感の理由は?ほこりや葉っぱから時間経過を考察

「千と千尋の神隠し」のラストの車の違和感についてまとめています。なぜ車に違和感があるのかを徹底解説!千尋たちが神々の世界で過ごしたのは、現実世界でどのくらいの時間経過だったのかも、葉っぱやほこりの状態から考察しています。また、千尋の父親が運転していた車のナンバーや種類も説明しています。他にも、千と千尋の神隠しの感想や評価をネタバレ紹介しているため、気になる人はチェックしてみてください。

【千と千尋の神隠し】ラストの車の違和感の理由は?ほこりや葉っぱから時間経過を考察のイメージ

目次

  1. 千と千尋の神隠しとは?
  2. 千と千尋の神隠しのラストの車のシーンの違和感の理由
  3. 千と千尋の神隠しの車のシーンのほこりや葉っぱから時間経過を考察
  4. 千と千尋の神隠しの車のナンバーの意味や車種
  5. 千と千尋の神隠しのラストの車に関する感想や評価
  6. 千と千尋の神隠しのラストの車の違和感まとめ

千と千尋の神隠しとは?

「千と千尋の神隠し」は、千尋と両親が不思議な世界へ迷い込んでしまう物語です。千尋は豚にされた両親を救うために、異世界で奮闘します。ラストで現実世界へ戻ってくると、あっさりと終了しました。しかし、現実世界へ戻ったときに、車や周辺の環境に違和感を覚える人も多かったようです。本記事では、ラストの車の違和感についての考察をまとめています。

千と千尋の神隠しの概要

千と千尋の神隠しは、2001年7月に公開された宮崎駿監督による長編アニメーション映画作品です。800万の神々が集う湯屋を舞台に、異世界に迷い込んだ千尋の成長と活躍を描いた物語となっています。興行収入が316億8000万円を突破し、日本歴代興行収入第1位の記録を達成しました。

他にも、「アカデミー賞」の長編アニメーション賞、「ベルリン国際映画祭」の金熊賞をはじめ数々の賞を獲得します。2022年には舞台化されて、女優の橋本環奈さんと上白石萌音さんが、主役の千尋を演じることで話題となりました。

千と千尋の神隠しのあらすじ

10歳の千尋は両親と共に、車で引っ越し先のニュータウンへ向かっていました。その途中、父親が謎めいたトンネルに興味を示し、みんなで歩いて入ってみようと提案します。すると、トンネルの向こう側は、人間が足を踏み入れてはならない神々が住む異世界だったのです。何も知らない両親は街を散策し、無人の食堂へ入って食べ物に手をつけます。神様の食べ物を食い散らかした咎で、千尋の両親は豚にされてしまいました。

千と千尋の神隠し - スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI

千と千尋の神隠しのラストの車のシーンの違和感の理由

千と千尋の神隠しは神様やもののけ、魔法使いなど、謎めいたキャラクターが多く登場します。神々が住む不思議な世界へ、千尋と両親が迷い込んだところから物語は始まりました。千と千尋の神隠しで車が登場するのは、最初とラストのシーンです。

実は父親が運転していた車が、最初とラストのシーンで比較すると違和感があると言われています。なぜなら、車の状態や周りの環境がかなり違うからです。ここでは、ラストシーンで車のどのような点に違和感があるのか、くわしく解説していきます。

理由①ほこりや葉っぱだらけだった

千と千尋の神隠しのラストで、千尋と両親は現実世界へ戻ります。トンネルの近くに停めていた車の上には、葉っぱが積もっていました。そして、父親が車内を見て「ほこりだらけだ」と言います。異世界へ行く最初のシーンでは綺麗だった車が、戻って来たときには葉っぱやほこりだらけだったことに、違和感があるという声が上がりました。

車に葉っぱが積もりほこりだらけになった描写によって、千尋と両親が異世界で経験したことは、決して夢ではないことを伝えたかったのでしょう。同時に、大量の葉っぱとほこりの存在で、千尋たちが異世界へ行っている間、確実に時間が経過したことを表現していると考察できます。

理由②草が生い茂っている

千と千尋の神隠しの最初とラストのシーンでは、トンネル周辺の景色にも違和感があります。千尋たちが通ったトンネルの入り口は、時間経過を感じさせるほどの草やツルなどが生い茂っていました。また、車周辺の草も、父親のスネの高さまで伸びています。駐車した車と地蔵の位置は変わっていませんでしたが、草木が随分と成長しており、まるで別の場所のようです。

理由③車止めの蛙人の彫刻

異世界へ繋がるトンネル入り口の前に、ダルマのような石像がありました。千と千尋の神隠しのラストシーンでは、この石像にも違和感があります。ダルマのような石像は、蛙人(あじん)と呼ばれるものです。蛙人はトンネルの入り口付近に置かれている、車止めの石柱の役目を果たします。ただ、他にも役目があるようです。

父親が車を暴走させている際、千尋は車窓から林の中に蛙人の石像が立っているのを、見たシーンがあります。なぜ、車止めに使われる蛙人が、林の中に立っていたのでしょうか?千尋たちが異世界から戻って来たときには、蛙人は普通の石像に変化していました。

このことから、トンネル入り口や林の中に置かれてい石像は、魔法にかけられた影響で、蛙人になったと推察できます。そして、車に乗った千尋一家はトンネルに入る手前から、すでに異世界に入り込んでいたのでしょう。異世界から帰って来たときには、すでに魔法が解けていたため、蛙人が本来の石像の姿に戻ったと考察できます。

理由④車のバッテリーは上がっていない

千と千尋の神隠しのラストシーンで、車には葉っぱやほこりが積もっていたことから、時間経過が読み取れます。ただ、父親が葉っぱやほこりを手で取り払うと、すぐに車を発進させました。つまり、車のバッテリーは上がっていないということです。一般的に、車のバッテリーが上がるまでの放置期間は、約1年といわれています。このことから、現実世界での時間経過は、1年よりは短いことが考察できます。

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千と千尋の神隠しの車のシーンのほこりや葉っぱから時間経過を考察

千と千尋の神隠しの千尋たちが異世界へ行っている間、現実世界での時間経過はどのくらいだったのでしょうか?ラストシーンでの車に積もった葉っぱやほこりの状態から、時間経過の考察について紹介していきます。

時間経過①4日程度

単純に物語で描かれた日にちだけで計算すると、4日程度となります。1日目は、現実世界から異世界へ迷い込み、両親は豚にされてしまいました。千尋は両親が人間に戻るまでは、異世界にとどまる決心をします。ハクと出会い湯婆婆にも会いに行きました。2日目は、千尋が油屋で働き始めます。くされ神がやってきて、千尋が接待をすると河の神だということが判明しました。

3日目は、龍になったハクが銭婆の魔法と戦ったことで、瀕死の状態になります。暴走するカオナシを千尋が鎮めて、共に銭婆の家へ行きました。4日目は、ハクの名前を思い出させます。両親を人間に戻すことができて、現実世界へ戻りました。映画での出来事を順に追って行くと4日ですが、特別な日だけをトピックにして描いている可能性もあります。車に積もっていた葉っぱやほこりの量から、4日だけでは短すぎるかもしれません。

時間経過②1週間以上1ヶ月未満

千と千尋の神隠しの物語で登場するセリフから、4日説よりも長いことが考察できます。例を挙げると、千尋が油屋で働いていた際、先輩が「千は今日から大湯番だ」と言いました。このセリフから、油屋で働き始めて数日あるいは数週間が経ち、仕事内容を覚えてきたため、大湯番をまかされたことが分かります。また、序盤のくされ神が登場したシーンでは、夜空に満月が浮かんでいました。

そして、終盤の千尋がハクと手を取り合い夜空を駆けるシーンでは、上弦の月が描かれています。月の満ち欠けの周期では、満月から上弦の月まで約3週間かかるそうです。したがって、少なくとも3週間は神々の世界で過ごしていたことになります。他にも、ラストシーンでの車の状態や草の伸び具合からみて、1週間以上1ヶ月未満の時間経過が妥当ではないかという考察も上がっていました。

時間経過③何年も経っている

千と千尋の神隠しの千尋と両親は、神々のいる世界へ迷い込みました。そもそも神々の世界には、時間の概念が存在していないかもしれません。異世界では数日でも、現実世界では100年だったということもあるでしょう。

したがって、千尋が湯屋で過ごした日々は、現実世界ではさらに長い時間経過だったことが考察できます。1年以上経った車のバッテリーは劣化するため、あり得ないという声もありました。しかし、ファンタジーや魔法的にいえば、神々の力によって車のバッテリーを劣化させなかったという説も否定できません。

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千と千尋の神隠しの車のナンバーの意味や車種

千と千尋の神隠しの千尋の家族が乗っている車は、左ハンドルの外国車だということで話題となります。千尋は裕福な家庭だったのかという声も上がっていました。ここでは、父親が運転していた車種や、ナンバーには何か意味があるのかについて解説しています。

考察①車のナンバーの意味

千と千尋の神隠しに登場する車のナンバーは「多摩34 へ19-01」です。まず、なぜ多摩なのでしょうか?「摩」の字に注目すると略字体になっています。そして、「摩」と「魔」の漢字は、同じ略字体が使われているのです。つまり「魔」とも読み取れて多魔となり、多くの悪魔を意味しているとも考察できます。

原作者が意図的に略字体で描き、これから千尋家族に降りかかる悪魔的な展開を、予測させているという考察もありました。確かに千尋の両親は、このあと魔法で豚にされてしまうのです。ちなみに、多摩ナンバーが略字体になっているのは物語の中だけで、本来は使用されていません。

続いて「へ」は屁を連想させるということで、普段は車のナンバーに使用されない平仮名となっています。しかし、なぜ「へ」であるのかは不明です。ナンバー「19-01」においては、単純に引き算だと思われます。「19-01=18(6+6+6)」で、悪魔の数字を連想する「666」を示唆している可能性が高いです。もし、考察通りであれば、多摩を多魔に変えた理由にも納得できるでしょう。

考察②車種はアウディ?

千と千尋の神隠しで、父親が運転していた車は「アウディA4クワトロ」です。当時の価格が700万円ほどの高級車だったことから、千尋は裕福な家庭の可能性もあります。では、千尋の父親の車がアウディA4だったのは、意味があるのでしょうか?実は、宮崎駿監督の愛車がアウディA4でした。ジブリ作品の中に、宮崎駿監督やスタッフの愛車を登場させるのは、ファンの一部にはよく知られているようです。

また、千と千尋の神隠しのエンドロールでは、協力企業として「アウディジャパン」の記載がありました。本作には、父親の運転する車が石畳の上を走るシーンが登場します。その際、実際に広報車を貸し出して、ドアの開閉や走行音などを録音することに協力したそうです。

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千と千尋の神隠しのラストの車に関する感想や評価

最初は「千と千尋の神隠し」というタイトルに違和感を持っていた人もいました。ラストシーンで、千尋の父親が「車の中までほこりだらけだ」と言います。このセリフでようやく納得することができたという感想がありました。千尋と両親は現実世界から一時的に消えていたとすれば、まさに神隠しにあっていたということでしょう。

他にも、序盤の車内のシーンでは冷静に話をしていた両親が、降車したとたんに小学生みたいにはしゃいでいました。知らない土地にもかかわらず、どんどん先へ先へと進み好奇心旺盛な様子に、違和感があったという声も上がっています。もしかすると千尋の両親は、トンネルの前ですでに魔法の影響を受けていたのかもしれません。

千と千尋の神隠しのラストシーンで、車の上に葉っぱや枝が積もり中はほこりだらけで、どれだけ時間にズレが生じたのか気になるという感想が上がっています。最初とラストシーンでの車の状態に違和感があり、時間経過が気になる視聴者が非常に多いようです。

ラストで母親は、「引っ越し業者が待っているから急ごう」と言いました。しかし、現実世界で葉っぱが積もるほど時が経っていれば、3人が行方不明になったと大騒ぎしているだろうと推察する声もあります。異世界から戻った千尋家族のその後を知りたいというファンもいました。

最初の車内での千尋は、可愛いくもなく魅力もない少女だと思ったけれど、ラストでは見違えるほど輝いていたという感想がありました。異世界でさまざまな経験をした千尋が、確実に成長したことを感じたという声も上がっています。

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千と千尋の神隠しのラストの車の違和感まとめ

千と千尋の神隠しのラストシーンの車は、葉っぱやほこりまみれの状態になっており違和感がありました。車に違和感を持たせたのは、千尋たちが異世界で過ごした時間は夢ではなかったこと、現実世界との時間経過のズレなどを表現したのだと考察できます。

ただ、宮崎駿監督は「本作を合理的な作品として制作していない」と語りました。ラストの車の違和感を、理論的に考えるのも、魔法や神的な力として捉えるのも良いでしょう。想像を膨らませながら、千と千尋の神隠しをラストシーンまで楽しんでください。

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