スターウォーズのパドメ・アミダラを紹介！豪華衣装や影武者を演じた女優も紹介

パドメとは惑星ナブーの女王であり、退位後は銀河共和国の元老院議員に就任した人物で、エピソード1から3までの主要人物です。初登場シーンでは女王の侍女に変装しており、女王の代役には影武者を使っていました。影武者も含め多くの豪華な衣装を作中にまとっており、スターウォーズの世界を彩っています。

パドメは14歳でアミダラの名前を継承し女王に即位しました。その後ジェダイの騎士クワイ＝ガン・ジンと、オビ＝ワン・ケノービと共に宇宙船の修理のために立ち寄った惑星タトゥイーンで奴隷として働く少年アナキン・スカイウォーカーと出会い、彼女の人生を大きく変える事になります。この時パドメは侍女に変装しており、まだ仲間たちは彼女の正体に気付いていません。

パドメは惑星ナブーの平民の家に次女として生まれました。アミダラという名前は女王即位のときに与えられた名前で、元々の名前をパドメ・ネイベリーといいます。父はルーウィー、母はジョバルという名前で、ソーラという姉もいます。幼いころから政治に興味を持っていたため、女王になるための修業をするために王宮に入りました。

13歳のとき映画「LEON」に出演し、大人顔負けの演技で鮮烈なデビューを飾った事で有名なハリウッド女優であるナタリー・ポートマンが18歳の時に演じたのがパドメ・アミダラで、スターウォーズは彼女の代表作となりました。またパドメ役を演じたことによって、男勝りで知的な美人というイメージがつきました。本人は今まで演じた役柄の中で、パドメ役が最も愛着のある役であると語っています。

スターウォーズに出演したことによって女優としての演技力が認められ、その後数々の映画作品に出演し、アカデミー助演女優賞、ゴールデングローブ賞など様々な賞を獲得します。また2010年公開の「ブラック・スワン」ではアカデミー主演女優賞を獲得し、スターウォーズ以来の自身のヒット作となりました。

「スターウォーズ エピソード1/ファントムメナス」の開始時点で演じていたナタリー・ポートマンは18歳であり、役柄であるパドメは15歳とされています。しかし自身の役作りや演技力によって、視聴者に年齢を感じさせず、違和感なく観る事が出来ます。女王としての威厳を持ちながら、15歳の少女としての活発さも作中で現れています。

パドメの吹替えを担当したのは声優の坂本真綾さんです。またパドメ役だけではなく、ナタリー・ポートマンの出演している映画の日本語吹き替え版のほぼすべての声を担当しています。8歳頃から子役として活躍しており、現在は歌手活動もおこなうマルチな声優です。代表作に「天空のエスカフローネ」のヒロインである神崎ひとみや、「エヴァンゲリヲン 新劇場版」の真希波・マリ・イラストリアスなどがあります。

エピソード2の時点で、女王としての任期を終え退位したパドメは銀河元老院議員となっており、軍隊創設法案に反対する議員の一人として、彼女の暗殺未遂事件が起こってしまいます。その後、パドメと10年ぶりに再会したアナキン・スカイウォーカーはマスターであるオビ=ワン・ケノービと共に彼女の護衛につくこととなり、二度目の暗殺を食い止める事に成功します。その後アナキンとパドメは恋に落ちる事になります。

「スターウォーズ エピソード3/シスの復讐」において、クローン戦争が起きた直後にアナキンとパドメの二人は結婚しますが、ジェダイの騎士は例外を除き、生涯独身でいなければならないという掟がありました。恋愛による執着によってダーク・サイドに落ちてしまう可能性を防ぐための決まりです。よって二人の結婚式は内密に行われたものだったのです。

「スターウォーズ エピソード1/ファントムメナス」の初登場時パドメは15歳、アナキンは9歳だったので、6つの歳の差があります。その10年後の「スターウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」でパドメが25歳、アナキンが19歳の時に二人は恋に落ちます。10年ぶりに再会したパドメはアナキンにかっこよくなったと発言しています。

パドメは「スターウォーズ エピソード3/シスの復讐」でアナキンとの間に双子を授かります。この二人の子供こそが、スターウォーズシリーズの旧三部作の主人公であるルーク・スカイウォーカーと、その妹レイア姫です。二人の子供は赤ん坊の時に、オビ=ワン・ケノービによってそれぞれ別々の星の親の元へと預けられる事になります。

アナキンはパドメが子供を産んだ直後に死んでしまうという予知夢を見るようになってしまった事で精神が乱れ、そこをダース・シディアスであるパルパティーンによって揺さぶられた事で、ダークサイドへと堕ちるきっかけとなってしまいます。そしてジェダイの最高位に位置するマスター・ウィンドゥーまで殺害してしまいます。

アナキンは愛する母親が盗賊タスケン・レイダースにさらわれたという事を知り、タスケン・レイダースの村に向かいますが一足遅く、母はアナキンの腕の中で息を引き取ります。逆上したアナキンは村人全員を虐殺してしまいます。任務や緊急以外での殺しはご法度であったためアナキンは後悔の念に苛まれますが、そこをダース・シディアスにそそのかされ、彼はダース・ベイダーという名を得て暗黒面へと堕ちていってしまいます。

ダーク・サイドに堕ちてしまった夫を説得しようとパドメはアナキンとの話し合いの場を設けるが、パドメの背後にオビ=ワンが潜んでいることを知り、妻に裏切られたと思ったアナキンはフォースでパドメの首を絞めてしまいます。瀕死の状態からなんとか生存したパドメでしたがもはや生きる気力を失い、二人の子供を産んですぐに亡くなってしまい、27歳という短い生涯を閉じました。

パドメは少年時代のアナキンから貰った「ジャポーのお守り」を長い間大切に保管し、エピソード3でアナキンと再会するときには身に着けているという事からも、女性としても純粋なところがあることが見受けられます。またパドメの葬儀では、純粋な少年だったアナキンから貰った「ジャポーのお守り」を手に握っていたことから、ダークサイドに堕ちてしまった夫を最後まで愛していた事がわかります。

パドメはナブーのためだけではなく、クローン戦争に参加するなど宇宙の平和のために活動してきており、勇気ある行動力、またその美貌によって惑星ナブーだけではなく、その他の星でもパドメを支持する民衆は非常に多かったといいます。そのため作中だけではなくスターウォーズファンからも人気の人物となりました。

スターウォーズの第一作目「スターウォーズ エピソード4/新たなる希望」で、パドメとアナキンの子供であるルークとレイア姫が登場しますが、レイア姫は18歳の時に惑星オルデランの女王に選ばれ、帝国元老院の議員となっているため、若くして女王となったパドメと似た経歴となっております。ルークも父であるアナキンにジェダイとしての心を取り戻させた事から、母のようになにものにも惑わされない強い精神力を持っています。

エピソード1でシード宮殿に攻撃を仕掛けた際や、エピソード2でのコロシアムでの大戦闘において、見事なブラスターの腕前を見せており、怪我ひとつせずに生還していることから、戦闘能力はかなり高い事がわかります。また白い戦闘服に身を包んだその姿は美しい女戦士といった風貌で、スターウォーズファンの間ではかっこいいと話題になりました。

エピソード1にて、侍女に扮したパドメはフェデレーションによって収容所に移動している最中、ジェダイの騎士であるクワイ=ガン・ジンとオビ=ワン・ケノービの二人によって救出され、それから行動を共にするようになり、パドメを安全な星までエスコートすると申し出されます。

その後一行は船の部品の調達のために立ち寄った惑星タトゥイーンでアナキンと出会い、ポットレースでの勝敗に運命を任せようとするクワイ=ガンの考えにパドメは賛同できなかったが、アナキンは本当にレースに勝ち、自分の考えを改め、二人のジェダイと信頼関係が結ばれた。特にオビ=ワンは長い間パドメと関わっていく事となります。

パドメとジャー・ジャー・ビンクスは「スターウォーズ エピソード1/ファントムメナス」の時点ではまるで友人のような接し方をし、容量が悪く適当なジャー・ジャーの行動をパドメが丸く収めるといった息の合ったコンビのようなところが見受けられます。その後ジャー・ジャーは女王を退位し元老議員として活動するパドメの下級代議員として仕え、パドメの死後は正式な議員となります。

「スターウォーズ エピソード1/ファントムメナス」にて、アミダラ女王の影武者として中盤まで登場していた侍女がいますが、彼女を演じていたのはイングランド・ロンドン出身の女優で当時14歳であったキーラ・ナイトレイです。ナタリー・ポートマンに似ているという事から大抜擢されます。

スターウォーズに出演し、さらに美人という事でその後売れっ子女優となり、ジョニー・デップ主演の「パイレーツ・オブ・カリビアン」でエリザベス役を演じるなど、ヒット映画に次々と出演します。また映画「プライドと偏見」ではアカデミー主演女優賞にノミネートされるなど、女優としての演技も認められ、現在でも活躍中の女優です。

アミダラ女王の初登場シーンで、赤い衣装を着ているときは本物のアミダラ女王ですが、その後収容所に連行される時に入れ替わっています。ここから侍女に扮したアミダラはジェダイの騎士とともに惑星タトゥイーンでアナキン・スカイウォーカーと出会い、「スターウォーズ エピソード1/ファントムメナス」の見所であるポッドレースという危険なレースを観ます。

しばらくは入れ替わったままでしたが、パルパティーンに迎えられ、室内で日本の着物のような衣装でパルパティーンと話すときに影武者と入れ替わり本物のアミダラ女王として対談します。その後惑星ナブーに戻った際にはまた影武者と入れ替わっています。二人が入れ替わっている事に気付かない視聴者は多く、これはナタリー・ポートマンとキーラ・ナイトレイが似ている事で出来た演出でした。

エピソード1の物語の開始時点で、アミダラ女王は政治家として軍隊創設法案に反対しましたが、それによりトレード・フェデレーションに暗殺されてしまう危険性があった事から、侍女の一人に影武者として女王の代役を任せたのです。影武者とジェダイの騎士二人の活躍でアミダラ女王は暗殺を免れます。

パドメ・アミダラは影武者を含め、作中多くの豪華衣装に身を包み、スターウォーズの世界を盛り上げていますが、細部にまでこだわった数々の衣装は、1着3、4か月かかったものまであるようで、スタッフのこだわりが見えます。デザインに関しては映画衣装デザイナーであるトリシャ・ビガーが担当し、ナブーの女王としてふさわしい気品が漂うデザインに仕上がっています。

パドメは侍女に扮しているときは低めのポニーテールでお団子ヘアーとなっており、動きやすい髪型をしていますが、豪華衣装に身を包んでいるときは被り物を頭にかぶっている事も多いですが、それ以外は非常に特徴的で派手な髪型となっております。ある時は強いパーマをかけ、ある時は日本舞踊を思わせる髪型をしているなど、その種類はシーンによって様々です。

スターウォーズシリーズを語るうえで欠かせないヒロインが、エピソード4から登場したレイア姫、エピソード7から主人公となったレイ、そしてパドメがいますが、三人には共通点があり、それは全員普段はお団子ヘアーという事です。またパドメはお団子が一つ、レイア姫は二つ、レイは三つとなっており、スターウォーズの物語の時系列を示しています。

パドメが派手な衣装を身にまとっているには理由があり、女王として自身が惑星ナブーの象徴にならなければならないという考えから常に様々な種類の豪華な衣装、そして髪型を意識しています。またナブーの古来からの文字が衣装にはちりばめられており、どこにいてもナブーの女王と分かる衣装となっております。

パドメ・アミダラは女王として献身的に政治活動に参加し、身体を張って戦闘にも参加したりする美しい才色兼備の女性でしたが、夫がダークサイドに堕ちてしまったことをきっかけに27歳という若さでこの世を去ってしまいました。しかしパドメの宇宙平和のための活動はスターウォーズの世界に大きな変化をもたらしたことから、素晴らしい女性だったという事がわかります。