リリィシュシュのすべてのあらすじをネタバレ解説!豪華キャスト・感想も紹介

『リリィシュシュのすべて』は岩井俊二監督による映画作品です。4人の中学生の「心の闇」を描いたとされるこの作品は、「観ると鬱になる映画」などと評される一方、「中毒性がある」というファンもいます。劇中に登場する架空のシンガーソングライター「リリィ・シュシュ」をキーパーソンとし展開されていく『リリィシュシュのすべて』の物語。今回はこの作品のあらすじをネタバレ解説していきます。また、過酷な現実に追い込まれていく少年少女を演じたキャストや、作品を観た人の感想もあわせてご紹介します!

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目次

  1. リリィシュシュのすべてのあらすじをネタバレ解説!キャストも紹介
  2. リリィシュシュのすべてとは?
  3. リリィシュシュのすべてのあらすじをネタバレ解説!
  4. リリィシュシュのすべてのキャストを紹介
  5. リリィシュシュのすべてをみた人の感想を紹介!
  6. リリィシュシュのすべての小説は単行本もある!
  7. リリィシュシュのすべてのあらすじ・ネタバレ解説まとめ!

リリィシュシュのすべてのあらすじをネタバレ解説!キャストも紹介

2001年に公開された岩井俊二監督による映画『リリィシュシュのすべて』は、いじめ、家庭崩壊、援助交際、生と死などのテーマをリアルに描き出している作品です。そのため、「観るのが辛い」というような感想がよく見られます。一方で、「辛いけど何度も観たくなる」「残酷だけど美しい」という評価をしているファンも多くいます。

そんな『リリィシュシュのすべて』はいったいどんな物語なのか、あらすじをネタバレ解説していきます!また、この映画で過激なシーンを表現するために体当たりで演技をしたキャストたちもまとめて紹介しますので、ぜひあわせてご覧ください。

リリィシュシュのすべてとは?

元は岩井俊二さんによるインターネット小説

『リリィシュシュのすべて』は、映画化の企画が持ち上がったもののプロジェクトが一度白紙の状態に戻り、インターネットという媒体で改めて小説化されました。岩井俊二さんの書き込みによってインターネット掲示板上で物語は進行していき、さらにその閲覧者も自由に書き込みを行える、といった斬新な方法でリリィシュシュのすべての物語は作られていきます。

岩井俊二さんは小説の連載終了後、自身の手で『リリィシュシュのすべて』を映画化、2001年に劇場公開されました。14歳の少年少女の暗く鬱屈とした悩みやトラブルをありのまま描いたこの作品は、「観ると鬱になる」「胸糞が悪くなる」という感想も多く見られます。しかし同時にその美しい映像表現や劇伴、誰もが体験したことのある青春の影の部分の描写に魅了され、高く評価しているファンもいます。

岩井俊二監督とは?

岩井俊二さんは、宮城県出身の映画監督です。アーティストのプロモーションビデオなどを手掛け、テレビドラマの脚本や演出を担当し注目を集めるようになります。初の長編映画作品『Love Letter』は大ヒットを記録し、数々の映画賞を受賞。長編映画2作目の『スワロウテイル』も、岩井監督の独特な世界観が国内外で大きく話題となりました。

『リリィシュシュのすべて』は、これまで製作した岩井監督のノスタルジックな映像作品から一変。登場人物がホームビデオでいじめを撮影するシーンを、実際にハンディカメラを使用して荒れた映像として撮影し、観客はその陰惨さに衝撃を受けました。自身の経歴を活かした映像手法は作品を重ねるごとに洗練されており、多くのファンを獲得し続けています。

リリィシュシュのすべてのあらすじをネタバレ解説!

4人の中学生の生活を中心に、誰もが体験し得る青春の"影"ともいえる部分を克明に描き出し反響を呼んだ『リリィシュシュのすべて』はいったいどんなあらすじなのでしょうか?ここからはリリィシュシュのすべてのあらすじをネタバレ解説していきます。

あらすじネタバレ解説①リリィ・シュシュと蓮見雄一

中学2年生の「蓮見雄一(はすみ ゆういち)」は、シンガーソングライター「リリィ・シュシュ」の熱狂的なファンです。雄一は、悪い仲間とつるみ万引きしたCDを売りさばいて小遣い稼ぎをする日々を送っていました。ある日CDを売るため訪れたCDショップで、雄一はリリィ・シュシュの身の丈ほどもある大きなポスターを見つけ、それを店員から譲り受けます。

雄一はハンドルネーム「フィリア」の名で、リリィ・シュシュのファンのためのインターネット掲示板"リリフィリア"を管理していました。そこへ集うリリィファンと交流を深めていくうちに「青猫」というハンドルネームの人物が現れるようになり、雄一は青猫を歓迎し、みんなでリリィのニューアルバムについて盛り上がります。

ある日、雄一はそのリリィのアルバムを万引きして店員に捕まります。そこで呼び出された雄一の学校の教師「小山内」の助けでなんとかその場を収めてもらいましたが、後日、学校から事情を説明された母親から叱責を受けます。母親は再婚した男性との間に子供を身ごもり、雄一の夜遊びには普段はあまり関心のない様子です。

その日の夜、雄一は仲間に呼び出されスクラップ場へと向かいました。そこで雄一に万引きをさせている不良グループのリーダー「星野修介」に、「万引きに失敗した罰」として悪質ないじめを受けます。仲間はそれを助けることもできずただ眺めているだけ。雄一は、息苦しい現実から逃れるようにリリフィリアへの書き込みに傾倒していきます。

ネタバレあらすじ解説②南の島にて

雄一と修介の出会いは1年前、二人が中学校に入学してすぐの頃。同じ剣道部に入部した二人は少しずつ仲良くなり、やがて二人を含めた1年生の部員5人はお互いの自宅を行き来する間柄へとなっていきました。彼らは友情を育みながら共に過ごし、夏休みに「沖縄へ旅行しよう」と資金繰りの計画を立てます。

旅費を手に入れるため都会に向かった5人は、不良が大人からカツアゲしているのを目撃し、修介の機転でそれを横取りすることに成功します。沖縄では、ツアーコンダクターの女性や地元案内人の「シーサーさん」、行く先々で現れる「高尾」という不思議な雰囲気の男性と出会い、観光を大いに楽しみました。しかし、花火や海水浴をして沖縄を満喫する5人の雲行きが怪しくなる出来事が次々と起こり始めたのです。

1つめは、光に反応するトビウオのような魚に襲われたこと。2つめは海水浴中に溺れてしまったこと。どちらも命を落としかけたのは修介でした。修介はガイドの男性から「沖縄では、人の魂は7つまであり、修介はそれを2つ失ってしまったから、残りは5つ。だから命は大切にしないといけない」と忠告されてしまいます。

ネタバレあらすじ解説③修介が見たもの

そして海からの帰り道、5人は信じられないものを目にします。人だかりの向こう、人身事故の現場で頭から血を流して倒れているのはなんと高尾でした。救急ヘリで搬送されるも命を落としてしまった高尾。そのあまりにも突然な死を目の当たりにした5人の雰囲気は一変してしまいます。修介はその後のクルージング中札束を海に投げ捨て、仲間が呆気にとられているのをよそに、何かを悟ったように不敵な笑みを浮かべるのでした。

夏休みが終わりクラスメイト達が派手な見た目で新学期を迎える中、ひときわ目立つ格好で登校してきた「犬伏」という生徒がいました。優等生の修介は犬伏を注意しますが、犬伏は馬鹿にした態度で修介をあしらいます。その直後、修介が豹変。突然犬伏に襲い掛かりカッターナイフで髪を切ってしまったのです。驚くクラスメイトたちを不思議そうに眺めた修介は、ひとり教室を去りました。

この日を境に修介は変貌してしまいました。部活動へは行かなくなり、放課後は配下に収めた不良仲間とスクラップ場でたむろするようになります。雄一は先輩からの伝言を伝えるため修介の元へ向かいますが、そこでやり込められ、それ以降修介のグループで犯罪行為を強制されられるようになってしまったのです。

ネタバレあらすじ解説④詩織と陽子

雄一は荒んだ現実に嫌気が差しており、リリィの存在とその歌だけが心の拠り所となっていました。そんな中、修介の命令でクラスメイトの「津田詩織」という女子生徒を尾行することになります。雄一の役目は、詩織の初仕事を監視することでした。詩織は修介に弱みを握られ、売春を強要されていたのです。雄一は仕事を終えた詩織を家まで送ることになり、二人は田園風景の中を黙々と歩いて行きます。

そこで詩織は、自分の分け前として貰った金を雄一に差し出します。雄一もまた修介に虐げられ、金を強請られていたことを知っていたからです。しかし雄一が金を受け取ろうと手を差し出すと、詩織はその金を地面に叩きつけます。鬱屈した現実に対するいら立ちをぶつけるように、詩織は雄一を殴り、蹴りつけ、落とした金を踏みにじり、濁った川へ飛び込んでいきます。ずぶ濡れで慟哭する詩織を、雄一は立ち尽くして見ていました。

季節は過ぎ、雄一は暗澹とした気持ちのまま秋を迎えます。学校では合唱コンクールの準備や練習が進んでいました。投票で選ばれたピアノ担当の女子がそれを辞退したことにより、伴奏は「久野陽子(くの ようこ)」という女子生徒が行うことになりましたが、クラスの女子グループがそれに反発します。美しい容姿をした陽子は男子生徒から人気がありますが、反面、女子生徒からは嫌われいじめを受けていたのです。

結局、陽子の提案により伴奏なしでもアカペラで歌えるよう曲がアレンジされ、雄一のクラスは難しいアカペラ合唱を歌い切りました。修介は、合唱中もただピアノの横に立ったままの陽子をアリーナ席から眺めています。数日後、雄一は学級委員の「佐々木」と一緒に下校します。そこで佐々木が詩織に気があることを知り、二人を引き合わせるよう手を貸しました。

ネタバレあらすじ解説⑤少年少女の心の行方

雄一が佐々木に会うよう詩織に連絡した直後、修介から「陽子を廃工場へ連れて来い」という連絡がありました。修介に逆らうことのできない雄一は陽子を呼び出し、工場の中へ送り出します。そこへ現れたのは、陽子をいじめている女子グループのリーダー「神崎」です。神崎は、「この工場はもともと修介の家のものだったが、去年の夏休みに会社が倒産し一家離散していた」ということを雄一に打ち明けます。

修介に起こった変化、いじめに立ち向かう陽子の姿、そして、詩織の選択。リリフィリアに閉じこもっていた雄一は青猫と心を通わせ、ともにリリィのライブに行くことを決意します。リリィ・シュシュというひとりのカリスマアーティストに惹かれた少年少女たちの結末はどこへ向かうのか、ぜひ映画を観て確かめてください。

リリィシュシュのすべてのキャストを紹介

ここからは、『リリィシュシュのすべて』の主な登場人物と演じたキャストを紹介していきます。物語の中心となる少年少女には全員「リリィ・シュシュのファン」という共通設定があります。目を背けたくなるほどリアルな中学生の心の闇を体当たりで演じた新人キャストたち。どんなキャストが出演しているのかまとめましたので、ご覧ください。

キャスト紹介①市原隼人(蓮見雄一役)

本作の主人公で、シンガーソングライター「リリィ・シュシュ」の熱狂的ファンの中学生です。リリィのファンが集う非公式サイト"リリフィリア"を運営しています。中学1年生の夏休みに起きた出来事がきっかけで雄一を取り巻く環境が悪化してしまい、過酷になっていく現実と敬愛するリリィの世界との溝を埋めるように、リリフィリアに現れた「青猫」と心を通じ合わせていきます。

市原隼人さんは神奈川県出身の俳優で、小学5年生のころスカウトされ芸能界デビューしました。人気ドラマに多数出演し、『ウォーターボーイズ2』ではドラマ初主演を果たします。2008年に放送された青春野球ドラマ『ROOKIES』ではピッチャーを熱演、後に映画化もされ大ヒットを記録しました。『リリィシュシュのすべて』は忍成さんとのW主演であり、自身の映画初主演作品となっています。

キャスト紹介②忍成修吾(星野修介役)

スポーツ万能・成績優秀で生徒会長でもあった星野修介は、クラスの中でもひと際目立つ男子生徒です。雄一とは部活動を通して交流を深め、一緒に遠方へ旅行するほど仲の良い「親友」とも呼べる存在でした。しかし、中学1年生の夏にあることがきっかけで周囲への態度が豹変。不良グループをまとめ上げ、雄一もその悪事に巻き込まれてしまうことになります。

忍成修吾さんは高校時代から雑誌の読者モデルとして活動しており、1998年に芸能界入りしました。翌年、ドラマ『天国に一番近い男』で俳優としての仕事を始め、その後も数々のドラマや映画に出演。2009年には『ビロクシー・ブルース』で舞台デビューも果たしました。悪役や性格にクセのある人物を演じることが多く、『リリィシュシュのすべて』でも複雑な内面をもった思春期の少年を見事に演じています。

キャスト紹介③蒼井優(津田詩織役)

津田詩織は、雄一のクラスメイトです。修介に弱みを握られたため「援助交際(売春)の仕事」を強いられ、それによって得た金を修介に渡しています。雄一とは初仕事の帰り道に付き添われてから、それ以降仕事のたびに一緒に行動するようになりました。

蒼井優さんは1999年、1万人の中からミュージカル『アニー』のポリー役に選ばれ女優としての経歴をスタートします。2006年に出演した『フラガール』では多くの映画賞を総なめにし注目を集めました。ドラマや映画での女優業の他、『ミヨリの森』などのアニメで声優業にも挑戦しています。岩井俊二監督の作品には、『リリィシュシュのすべて』に出演している他、鈴木杏さんとともに『花とアリス』でW主演を務めています。

キャスト紹介④伊藤歩(久野陽子役)

雄一が密かに憧れている相手であり、中学2年生の時にクラスメイトになった女子生徒です。修介とは小学生の頃からの付き合いですが一度転校し、中学校で再会してからは他人のように接しています。修介にリリィ・シュシュを教えた人物でもあります。容姿端麗な姿で男子から人気が高く、また、それを妬む女子からは嫌われています。

伊藤歩さんは6歳の頃から雑誌でモデルの仕事を始めその後女優を志すようになり、1993年に『水の旅人-侍KIDS-』で映画デビューします。岩井俊二監督の『スワロウテイル』に出演しその演技が高く評価され、当時16歳ながら日本アカデミー賞で新人俳優賞、優秀助演女優賞を受賞します。『スワロウテイル』でのヌードシーン、『リリィシュシュのすべて』での剃髪シーンなど、衝撃的な映像も大きく話題を呼びました。

キャスト紹介⑤salyu/リリィ・シュシュ

ファンから「リリィ」「リーシュ」の略称で呼ばれ愛されている、日本のカリスマシンガーソングライターです。音楽チャートで1位を獲得するほど大人気で多くのファンがいますが、一部で熱狂的な信者がいることでも有名です。リリィのファンは"エーテル(様々な色を持つ、精神を満たすオーラのこと)"など独自の用語を使って、インターネット掲示板で交流しています。

salyu(さりゅ)さんは『リリィシュシュのすべて』と連動する形で、映画内の架空のシンガーソングライター「Lily Chou-Chou」として音楽ユニットを始動します。映画内で使用された楽曲が収録されたCDアルバムが実際に発売されたり、ライブが行われたりもしました。映画では物語のキーパーソンとなる人物ですが、リリィ・シュシュとしての出演はプロモーションビデオの映像内のみにとどまっています。

リリィシュシュのすべてをみた人の感想を紹介!

『リリィシュシュのすべて』のあらすじとキャストをネタバレ解説してきましたが、実際にこの映画を観た人はどのような感想をコメントしているのでしょうか?ここでは『リリィシュシュのすべて』を観た人の感想を紹介し、映画のテーマに触れながらネタバレ解説をしていきます。

映画の感想とネタバレ解説①美しい世界観

『リリィシュシュのすべて』の感想で多く見られるのが、「一回見ただけではうまく感想をまとめられない」というものです。中学生のリアルな心の痛み、観る者に突きつけられる人間の悪意、誰もが経験し得る青春の負の部分。これらが隠されることなく描かれている『リリィシュシュのすべて』は、「辛くて最後まで見られない」という感想も少なくありません。

しかし、それに反して『リリィシュシュのすべて』の世界観に惹かれ「何度も観たくなる」という感想を抱くファンもいます。どうしようもない閉塞感が漂う少年少女の日常を包む、のどかな自然の風景とクラシックの旋律。このどこか現実感のない美しい世界観が中毒性の高さに繋がっているのかもしれません。

『リリィシュシュのすべて』において、季節の移り変わりは自然の風景を通して感じられることができます。これは逆に、季節の色づきくらいしか変化のない風景もまた、田舎の「閉塞性」を表しているとも言えます。このように風景は非常に大きな要素として、しかし主張しすぎず静かに物語を彩っているのです。

映画の感想とネタバレ解説②生と死の物語を彩る、映像と音楽

上記の感想紹介でも触れましたが、重苦しいテーマを扱った『リリィシュシュのすべて』の中で中学生たちの壮絶な日常に加えて特に印象に残るのが、美しい田舎の風景と劇中で流れる楽曲です。どこまでも広がる田園と青空、そして登場人物たちが抱える心の闇は強烈なコントラストとなって目に焼き付けられます。

また、劇中ではリリィ・シュシュの楽曲や有名なクラシックの楽曲が使用されています。その中でもドビュッシーの「アラベスク」は特に印象的という感想も見られました。この曲は映画のラストシーンにも使用されており、雄一の周りで起こった過去の出来事やこれからくる未来を曲に乗せて語りかけるようなシーンとなっています。このように、『リリィシュシュのすべて』は視覚と聴覚に訴えかけてくる感覚的な作品だとも言えるのです。

リリィシュシュのすべての小説は単行本もある!

『リリィシュシュのすべて』は岩井俊二さんがインターネット掲示板で綴った物語が元となっており、小説として単行本化もされています。インターネット掲示板への投稿記事が13章で構成され、各章冒頭にはリリィ・シュシュの詩が織り込まれています。

前半ではリリィのファンサイトに集う人々がそれぞれリリィへの想いや、それを揶揄する書き込みなどをしていますが、話題は徐々に「ある事件」について集約されていきます。後半はファンサイト管理人のモノローグが中心で、ここが映画化された部分です。小説版と映画版では、登場人物の設定や結末が一部異なっていますので、映画を観た人も楽しめる内容となっています。

リリィシュシュのすべてのあらすじ・ネタバレ解説まとめ!

『リリィシュシュのすべて』のあらすじやキャストをまとめて紹介いたしましたが、いかがでしたか?この映画はどの登場人物に焦点を当てるかによって、見終わってからの感想も変わってくる作品となっているので、何度観ても新しい発見があります。また、孤独で繊細な少年少女を見事に演じ切ったキャストたちにも注目してみてください。

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