ソドムの市のあらすじと結末ネタバレ!トラウマ必至の名作映画?【閲覧注意】

この記事では、映画・ソドムの市のネタバレが描かれています。ソドムの市のあらすじは、不道徳且つ非常識な内容なので、結末とラストシーンを含め、心臓の弱い方やグロテスクな描写に耐性のない方は閲覧注意です。トラウマ映画とも呼ばれるソドムの市ですが、過激過ぎるが故にネタバレを求む声が多い作品でもあります。「ソドムの市で常識の全てを覆された」という声も上がるほどです。しかし、ラストシーンまで目が離せない至極の作品であることも確かなのです。結末までネタバレを見たい方は、是非最後までご覧ください!

ソドムの市のあらすじと結末ネタバレ!トラウマ必至の名作映画?【閲覧注意】のイメージ

目次

  1. ソドムの市とは?
  2. ソドムの市の閲覧注意なあらすじネタバレ
  3. ソドムの市の閲覧注意な結末ラストネタバレ
  4. ソドムの市の映画監督
  5. ソドムの市に関する感想や評価
  6. ソドムの市の映画あらすじや結末ラストまとめ

ソドムの市とは?

こちらの項目では、映画・ソドムの市の本格的なネタバレに入る前に、映画情報や原作者・マルキ・ド・サドのことについて述べます。映画と原作者についての記載は、ソドムの市のネタバレをより深く楽しむためのスパイスであることをご了承ください。

ソドムの市の映画情報

ソドムの市は1975年に制作され、1976年に公開されたイタリア・フランスの合作映画です。原作は1785年にマルキ・ド・サドによって執筆された小説『ソドム百二十日あるいは淫蕩学校』で、未完の作品であるとも言われています。映画内では、血が噴き出るほどの痛々しい暴力描写、性器の過度な露出、オープンなスカトロ描写がラストまで何度も繰り返され、そこらのホラー映画よりも恐ろしい内容が視聴者を襲います。

ソドムの市の映画概要

映画・ソドムの市の舞台設定について述べます。原作の舞台設定は「18世紀のスイスの山奥の城」ですが、ソドムの市の映画監督・ピエル・パオロ・パゾリーニは、それらの設定を「20世紀のイタリア」に変更し、現代社会へのメタファーを描くことにこだわりました。

映画はダンテの『神曲』を彷彿させる4章で成り立っており、それぞれ順番通りに並べると、第1章「地獄の門」、第2章「変態地獄」、第3章「糞尿地獄」、第4章「血の地獄」となります。過激な描写が原因で、ソドムの市を上映禁止とする国が、当時続々と現れました。

ソドムの市の原作者

ソドムの市(ソドム百二十日あるいは淫蕩学校)の原作者は、マルキ・ド・サド(1740年6月2日~1814年12月2日)というフランスの貴族・小説家です。テレビやマンガでよく聞く「ドS(サディズム)」は、彼の名前が語原だとされています。ソドムの市で描かれる極めて放蕩な描写の数々は、サドの願望そのものだと言えるでしょう。

また、ソドムの市に登場する4人の権力者達は、歪んだ性癖を抱えるサド自身を投影した姿であると言われています。サディズムの権化であったサドは、問題行動を起こして収監された経験が幾度もありました。ソドムの市は、バスティーユ牢獄に閉じ込められたサドが、心血を注いで執筆した作品であり、話の端から端まで彼の魂が込められているのです。

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ソドムの市の閲覧注意なあらすじネタバレ

こちらでは、ソドムの市のあらすじをネタバレし、いかにこの映画が放蕩で残酷なのかを紹介します。閲覧注意と記した通り、不快な表現や人によってはトラウマになるようなシーンが盛りだくさんなので、読む際にはそれらのことを踏まえて閲覧することをおすすめします。

閲覧注意!あらすじネタバレ①少年少女の悲劇

第1章「地獄の門」。4人の男性が書類にサインをする場面から始まります。これが4人の権力者(公爵、司教、最高判事、大統領)を含めた男女の放蕩生活の始まりでした。イタリアの各地で少年少女が誘拐される事件が起こります。少年少女達は皆美貌の持ち主で、4人の権力者の欲望のためだけに集められた不幸な子供達でした。

閲覧注意!あらすじネタバレ②逃げられない絶望

無理矢理誘拐され、大きな館に集められた少年少女達は、4人の権力者による取捨選択を受けます。悲惨なのは少女達でした。より美しい少女を選定するため、少女達は強制的に裸にされ、体の隅々まで観察される辱めを受けました。少年の中には逃走を試みる者もいましたが、銃殺されてしまいます。少年少女達は逃げることを諦め、これから送る地獄の生活を覚悟する他ありませんでした。

閲覧注意!あらすじネタバレ③語り女の経験談

館には4人の権力者と手を結ぶ4人の語り女がいました。美しいブロンドの髪をした1人の語り女(ヴァカーリ夫人)が広いホールへ訪れました。ホールでは4人の権力者と少年少女達が壁に沿って座り、ヴァカーリ夫人の登場を待っていました。ヴァカーリ夫人は優雅な表情で微笑むと、自分の壮絶な幼少期の体験を語り始めます。

彼女が話した内容は、幼少期に寄宿学校の先生から受けた性的暴行で、小さな頃の彼女は先生から精液を体中にかけられ、性器を猥褻に触られたと語りました。しかし、ヴァカーリ夫人はその経験を何とも嬉しそうに語るのでした。話の途中で権力者から野次が入るものの、ヴァカーリ夫人は最後まで笑顔で話を続けます。

閲覧注意!あらすじネタバレ④非常識な食事会

4人の権力者、語り女、少年少女でテーブルを囲んだ食事会が始まりました。少女の数人は裸にされ、給仕をさせられていました。4人の権力者の忠実な部下である衛兵の1人が、意地の悪い態度で給仕の少女を転ばせると、その少女を無理矢理犯したため、少女は痛みのあまり叫び声を上げました。権力者や衛兵はその光景を笑い飛ばし、少年少女達は戦慄しました。

権力者の1人である大統領は、静かに微笑みながら各テーブルを回り、ズボンを降ろしたかと思うと、自身のお尻を色々な人物に見せて回り、「どうだ、綺麗だろ?」と満足気に言うのでした。権力者、語り女、衛兵は楽し気に笑い、大統領のお尻を見つめます。笑い声で包まれた食事会でしたが、突然衛兵達が暴れ出し、少女達を椅子から立ち上がらせました。

少女達が向かわされた場所は、椅子に悠々と座る大きな人形の元でした。その人形の股間からは、男性器に似た棒が生えていました。少女の1人はその棒を愛撫するように命令され、涙ながらにその棒をしごきました。権力者の1人はその光景を見た後に、自分で人形の棒を愛撫し、衛兵達と共に笑いました。

閲覧注意!あらすじネタバレ⑤男女の強制結婚

食事会の後再びホールに戻ると、語り女・ヴァカーリ夫人が猥雑な経験談を語り始めました。その後、権力者達の提案で、少年少女達の中から1組だけ結婚式を行うように指示が出されました。この結婚式は特に意味がなく、権力者達は「あくまで"善意"による結婚式」だと述べました。

タキシードを着た少年とウェディングドレスを着た少女が並び、指輪交換を終えると、2人はすぐさま裸にされ、権力者達の目の前で交わるように命令されます。しかし、初々しい花婿と花嫁の交わりに興奮を覚えた権力者の2人は、「お前達の花を散らすのは私達だ!」と言うと、花嫁と花婿をそれぞれ襲い、無理矢理犯すのでした。

閲覧注意!あらすじネタバレ⑥犬となる少年少女

ある日、少年少女達は無理矢理裸にされ、犬のように首輪とリードを付けられます。衛兵に連れられ階段を上り、ホールへ赴くと、権力者達が待っていました。権力者達は犬と化した少年少女達に「晩飯だ、食え」と言うと、テーブルの上の食べ物をポンと投げ、少年少女達の口に入るように仕向けます。

しかし、意地の悪い最高判事は、内緒で食べ物の中に針を何本も入れ、1人の少女にそれを食べさせました。不幸な少女は針が口内に刺さると同時に、口から血をダラダラと流し、あまりの痛みに絶叫します。

閲覧注意!あらすじネタバレ⑦食べろと吠える男

語り女の1人・マジ夫人は化粧を終えると、ホールへ降りて来ました。すると、大統領はマジ夫人にお尻を見せるように求め、マジ夫人もそれに応えて、下着を纏っていないお尻を突き出しました。マジ夫人の話は、糞尿趣味のある男の前で排便し、男に便を食べさせたという内容でした。権力者の1人・公爵はその話を再現しようと乗り出し、ホールの真ん中でズボンを降ろすと、少年少女達の前で排便を行いました。

公爵は1人の少女に目をつけると、「早く食え」と怒鳴りつけ、少女が大便を食べるように促します。不幸な少女は涙を流しながらスプーンで大便をすくい、吐き気を催しながらもそれを食しました。その日から「糞尿地獄」が始まり、少年少女達は便意を我慢するように命令を受けるのでした。

閲覧注意!あらすじネタバレ⑧婚礼の儀

何故少年少女達は排泄を我慢させられていたのでしょうか?それは糞尿趣味の権力者達に大便を与えるためでした。場面は変わり、最高判事と1人の少年が婚礼の儀を行うことが決定しました。少年は白いウェディングドレスを着せられ、華やかに着飾られていましたが、表情は浮かないままでした。

そんな中結婚式のメインディッシュがテーブルに運ばれ、料理の紹介がされました。メインディッシュはなんと少女達の大便で、1日中お腹で大きく育てた立派なものでした。ウェディングドレスの少年は最高判事に促され、大便を嫌々食します。最高判事は少年との初夜を楽しみに考え、便が付いた口で少年にキスするのでした。

閲覧注意!あらすじネタバレ⑨飲みたい男

一行はホールに戻ると、語り女のマジ夫人が再び自身の経験談を話し始めました。今度はお尻と糞尿に関する話で、マジ夫人は亡くなる寸前の男性の前でお尻を出し、彼に自身のお尻の穴を愛撫させた後に排泄を行ったという内容でした。

それを聴いて興奮を覚えた公爵は、1人の少女を別室に連れ出すとその場で寝転び、少女におしっこをするようにと脅迫しました。少女が公爵の頭を足で挟み、尿を放出すると、彼の顔面にビタビタと尿がかかりました。公爵はその尿を恍惚とした表情で飲むのでした。

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ソドムの市の閲覧注意な結末ラストネタバレ

内容が色々な意味で濃すぎるソドムの市ですが、ついに結末とラストシーンのネタバレに辿り着きました。ここまで耐えられた方は、最後まで読むことをおすすめします。人権侵害、性的暴力、糞尿地獄の次に待っているのは果たして地獄か天国か、どうぞご覧ください。

閲覧注意!結末ラストネタバレ①お尻コンテスト

懐中電灯だけが頼りの暗い部屋で、少年少女達が裸のまま尻を突き出す体勢で床に伏せていました。これは権力者達の道楽で、少年少女達の中で誰が一番綺麗なお尻をしているか品定めをする催しでした。権力者達(公爵、最高判事、大統領)は全員少年のお尻を選び、女装して彼らと結婚式を挙げました。その晩、残りの1人・司教も気に入った少年と自室のベッドに入り、自身の"穴"を少年に犯させ、行為に耽りました。

閲覧注意!結末ラストネタバレ②襲われる少年

司教と少年が愛し合った同じ晩、規則破りがいるとして、権力者達は少年少女達の部屋を駆け回り、罰を受けるべき者を血眼で探し始めました。その規則とは、少年少女達は自由に体を重ねてはならないという内容でした。館中を探し回った結果、1人の少年が規則破りとして発見されました。

その少年はメイドの女性とベッドを共にしていたのです。少年は覚悟を決めたかのようにその場で立ち上がり、右手をぎゅっと握り、天井へ向けて伸ばしました。4人の権力者は銃を少年に向けると何発も発砲し、彼を亡き者としました。

閲覧注意!結末ラストネタバレ③惨たらしい処刑劇

語り女の演説がいつものように始まりました。今回のテーマは拷問で、男性の口内に排便した後に焼ゴテで肩を焼かれた者、刃の付いた車輪に固定され皮膚をはぎ取られた者、性器の中にネズミを入れられた者など、様々な拷問の話が展開されました。その後、権力者達の拷問に対する欲望は少年少女達に向けられました。

少年少女達は館の庭に連れ出せれ、数々の拷問を受けます。乳首を火で焼かれる少女、舌をナイフで切り取られる少年、首吊り処刑される少女、眼球をナイフで抉られる少年、頭皮をナイフで切り取られる少女など、残酷この上ない地獄絵図が完成したのです。権力者達はその光景を屋外または館内から観賞し、笑みを浮かべるのでした。

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ソドムの市の映画監督

ソドムの市のネタバレはとてもショッキングな内容です。原作者のマルキ・ド・サドも、作品同様に癖が強い人物であるため、ソドムの市を映像化した監督も変な人なのでは?と思われるかもしれません。この項目では、ソドムの市の監督にスポットライトを当て、人物像やソドムの市以外の作品も紹介します。

映画監督はピエル・パオロ・パゾリーニ

ソドムの市の映画監督・ピエル・パオロ・パゾリーニ(1922年3月5日~1975年11月2日)は非常に多才な人物で、映画監督の他に脚本家、小説家、思想家としても名を馳せていました。父親・カルロ・アルベルトは軍人で、国家ファシスト党の政治家・ベニート・ムッソリーニの命を助けた有名人でした。パゾリーニの芸術家気質は母親から受け継いだもので、彼は7歳から詩を書き始めていました。

芸術家であり思想家でもあったパゾリーニですが、1949年に一度青年への淫行疑惑で捕まったことがあります。ソドムの市を制作した後、パゾリーニは不可解な事件に巻き込まれ、53歳で逝去しました。パゾリーニはソドムの市が原因でネオファシストに襲われ、死亡したと言われていますが、詳しい真相は解明されていません。

ピエル・パオロ・パゾリーニの映画作品

ソドムの市の映画監督として有名なパゾリーニですが、その他にも代表作品があります。脚本家として参加した『カビリアの夜』(1957年)では陽気で貧しい娼婦を描き、原案として参加した『殺し』(1962年)では娼婦の殺人事件をテーマに映画を制作しました。その他にも、『アポロンの地獄』(1967年)、『テオレマ』(1968年)などの映画が挙げられます。

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ソドムの市に関する感想や評価

衝撃的な結末を迎えたソドムの市ですが、視聴者はこの映画を観て何を感じたのでしょうか?全編を通して不快と思われる描写が続いたソドムの市。ここでは、そんなソドムの市を観た人の感想や評価を紹介します。

ソドムの市の感想①食欲がなくなる

糞尿を食べることは当たり前で、大きな快楽を得られると考えている4人の権力者。そして、そんな権力者達に無理矢理大便を食べさせられる少年少女達の姿は、ひどく哀れに見えます。ソドムの市ほど大量に大便を食する映画はそうそうありませんので、食欲が皆無になる視聴者も続出です。

ソドムの市の感想②鬱になる

観ると後悔する映画としても有名なソドムの市。あまりにも不道徳なその内容は、観賞者を不快な気分にし、鬱々とした気持ちさえも抱かせます。映画の内容はバッドエンドそのものなので、暗い気持ちになりたくない方は観賞を控えた方が良いかもしれません。鬱映画が大好きな方にはおすすめの作品です。

ソドムの市の感想③とにかくグロテスク

「グロテスクな映画が観たい!」と思った方は、ソドムの市を観賞しましょう。しかし、内容がトラウマ必須なので、それなりの覚悟が必要です。そのため、ソドムの市を観る前に、他のグロ映画を観て肩慣らしをすることが推奨されます。

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ソドムの市の映画あらすじや結末ラストまとめ

今回の記事では、ソドムの市のセンセーショナルなあらすじのネタバレ、そして胸糞悪いと称される結末とラストシーンのネタバレをお届けしました。断言してしまうと、あらすじ、結末共に、映像で観た方がショッキングで恐ろしいです。特にラストシーンの痛々しさは、映像作品ならではのものだと言えます。

そのため、このネタバレ記事を読んで逆にソドムの市が気になった方は、是非映画本編を視聴することをおすすめします!救われない結末とラストに気分がどんよりするかもしれませんが、ソドムの市が観れたらもう何も怖いもの(映画)はない!と思えることでしょう。

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