映画グロテスクの感想とあらすじをネタバレ！謎の男の正体と衝撃的な結末は？

「グロテスク」というタイトルの映画をご存じでしょうか？ホラー映画好きでもなければそうそうに手を出そうとは思わないタイトルですが、その内容はタイトルに違わぬグロテスクさを含んでいます。今回はそんなグロテスクという映画について、ネタバレを含めたあらすじや結末をご紹介します。ホラーやグロテスクな映画に耐性が無く苦手だという人には向かない内容となっている為、閲覧にはくれぐれもご注意ください。

まずはグロテスクとはどういった映画なのか、あらすじをご紹介する前に簡単な説明をしていきます。グロテスクとは2009年に日本で公開されたホラー映画作品であり、R-18指定になっている邦画です。登場人物は僅か三人だけであり、物語は殆ど閉鎖的な密室の中で進められていく映画となっています。そのあまりにも過激な内容の為に、イギリスではDVDの販売が禁止となってしまった程のグロテスクで恐ろしい作品です。

「リング」や「呪怨」といった邦画ホラーによく見られる心理的な恐怖を描いた作品ではなく、グロテスクは邦画にしては比較的珍しくスプラッター描写の強い映画です。描かれているのは理不尽な暴力であり、決して気持ちの良い作品であるとは言い難い映画となっています。軽い気持ちで鑑賞してしまうと後悔する可能性もある為、予告編動画を観て危険を感じたら本編は観ない事をオススメします。

こちらはグロテスクの予告編動画となっていますが、予告だからと侮れないほどグロテスクな描写が満載となっています。スプラッター映画を鑑賞し慣れている人であれば大丈夫かもしれませんが、再生ボタンを押す際にはくれぐれもご注意ください。簡単なあらすじは予告を観てわかる通り、一人の男性によって二人の男女が拷問を受けていくという恐ろしいストーリーとなっていますが、詳細を知ると更なる恐怖に突き落とされます。

続いてはいよいよ映画グロテスクのネタバレを含めたあらすじを順番にご紹介していきます。邦画ホラーなので登場人物は全員日本人となっていますが、その身近さが自分にも起こり得る出来事であるのかもしれないといったリアルな恐怖を感じさせてくれます。まだグロテスクを鑑賞しておらずネタバレをされたくないという人は、ここから先は多大なネタバレを含みますので閲覧にはご注意ください。

メインの登場人物となる会社員の和男は、同僚で想いを寄せているアキを初めてのデートに誘う事に成功します。喫茶店で談笑をしていた二人ですが、アキに対する好意が膨らみ過ぎた和男はその場で告白をしてしまいます。この場面だけを見る限りでは初々しい二人の様子を微笑ましく見守る事ができますが、二人が店を出て暗い路地裏を歩いていると突然雰囲気が一転しこの後に起こる出来事の不穏な空気を匂わせます。

人気の無い路地裏を歩いていた二人は、突然謎の男の襲撃に遭いあっという間に拉致されてしまう事となります。目を覚ました二人は互いに向かい合う様に拘束された状態となっており、猿ぐつわをされ喋る事ができません。二人が監禁されているのは見た事の無い薄暗い地下室で、そこにいたのは和男もアキも顔見知りではない謎の男でした。怯える二人に構わず謎の男は目を覚ました和男の元へと歩み寄ってきます。

和男に対して「一番目と二番目どっちがいい？」という謎の問いかけを向けてきます。猿ぐつわをされたままの和男は喋る事はできないものの、恐怖から必死に叫びを上げていました。すると謎の男は突然アイスピックを手に持ったかと思うと、何の躊躇もなく猿ぐつわの隙間から喉目掛けて和男にアイスピックを突き立てたのです。続けざまに謎の男は和男の脇腹へもそのアイスピックを刺し、和男は嘔吐と失禁をしてしまいます。

あまりの痛みから痙攣を起こし始めてしまった和男に対し、医師免許を持っているという男はその傷口に薬を塗ってやります。拷問される和男を前にただ涙する事しかできないアキでしたが、和男が気絶してしまうと謎の男は今度はアキの元へと近づいてきます。今度はアキに対する拷問が開始されるのかと思いきや、男はアキの涙を舐め上げるだけに留めてその場で手を出す事はしませんでした。

訳もわからず謎の男の拷問を受け監禁されてしまう事となった二人ですが、次に男は和男とアキに対して何度身体を重ねたのかという問いを投げ掛けてきます。二人はまだ初デートの段階であり、この時点で謎の男が二人について何も知らず、無差別に拉致をしてきたのだという事が窺えます。謎の男がこんな問い掛けをしたのには、ある理由がありました。それが二人が解放される為の条件に繋がるのです。

謎の男が二人を拉致し拷問をする理由は「愛を確かめたい」というものでした。謎の男は生まれてから一度として愛を感じた経験が無く、和男とアキの間にある愛を確かめ、愛というものがこの世に存在すると理解すれば感動する。その為自分の事を感動させる事ができたのであれば、二人を解放すると約束しました。拘束され身動きの取れない二人はこの約束を信じるしかなく、男を感動させる為に新たな拷問を受ける事となります。

謎の男が次に行ったのは痛みを与える拷問ではなく、性的な凌辱を行うという拷問でした。謎の男はアキの身に着けていた下着を切り裂き無防備な状態となった下半身を弄び始めます。紛れもないお色気シーンである筈が、グロテスクという映画の中では色っぽさよりも気味の悪さが勝ります。謎の男は和男にも手をかけ、最終的には和男の体液をアキに付着させる事で愛を確かめる為の儀式の様な行為を終える事となりました。

時間が経過し二人が目を覚ますと、今度は手術台の上に拘束されていました。何故かチェーンソーを取り出した男は、感動を得る為に和男を傷つけるという宣言をしてから和男の指を切り落としてしまいます。更にその指をネックレスにして互いの首に飾り付けるという狂気的な行動をし、黙っているという言いつけを守る事ができなかったアキは、謎の男により乳首を切り落とされてしまう事となりました。

次に釘を取り出した男は、和男の睾丸に対してそれを打ち付ける宣言をします。止める選択肢を与えられるものの、その場合にはアキを拷問すると言われてしまい、和男は自らが痛みを引き受ける事を決意します。凄惨な拷問に耐えて最終的には性器すらも切り落とされてしまった和男の姿に、遂に謎の男は感動したと叫び二人を解放する事を約束してくれました。

あらすじを見るだけでもその恐ろしさと理不尽さが伝わるグロテスクという映画ですが、ここで終わらないのがグロテスクという映画の本当の恐ろしさであると言えるのかもしれません。続いてはグロテスクの結末について、ネタバレも含めて詳しくご紹介していきます。結末までしっかりとネタバレをしている為、あらすじはともかく結末は自分の目で確かめたいという人はくれぐれもご注意ください。

拷問に耐え解放を約束された二人は、男の提案によってまずは療養する事を促されます。しっかりと手当てを受けた二人は回復したら部屋を出ていく事ができる上に、謎の男は目的を果たした為に自首すると約束しました。清潔な衣服に身を包み綺麗なベッドの上で食事をしながら、非現実的な状況の中で愛が芽生えた二人は、脱出する事ができたら一緒にいようと約束を交わしハッピーエンドの空気が漂い始めます。

しかし次に目を覚ました二人が見たのは清潔な室内ではなく、あの薄暗い監禁部屋でした。気が変わったという謎の男は、更なる感動を求めて今度は更に過激なゲームを要求します。その内容とは和男の体内から腸を引きずり出し、クレーンへと引っ掛けた状態で前へと進んでいき、アキを縛る布を切る為のハサミを届けるというものでした。この時点で和男の死は確定となってしまいますが、和男は懸命にアキの元へと進んでいきます。

息も絶え絶えの状態でアキの元へと辿り着いた和男は、必死にアキの布を切ろうとします。しかしどれだけ試してもその布が切れる事はありませんでした。実は布の中には針金が仕込まれており、ハサミ程度では切る事ができる筈もない仕掛けだったのです。どうする事もできず力尽きた和男はその場で死亡してしまい、二人は謎の男が始めから自分達を解放するつもりなどなかったのだという事を悟ります。
 

和男の姿を見たアキは吹っ切れたのか、謎の男にある告白をします。実は謎の男の母親は客を一人も取る事ができないという、有名な売春婦でした。その理由は鼻が悪く自身の強烈な体臭に気付く事ができなかった為で、謎の男からも同じ匂いを感じ取った為に二人が親子である事にアキは気付いていました。それが理由で愛情を得られなかったのだと指摘されると、謎の男は激怒してアキの首を切断してしまいます。

しかし宙を舞うアキの生首にはまだ意識が残っており、そのままアキは男の首へと噛み付きます。更に既に絶命したと思われていた和男は最後の力を振り絞って男にメスを突き刺す事に成功します。二人の協力により謎の男は死亡する事となり、和男とアキは見つめ合いながら互いに息を引き取ります。後味の良い映画であるとは言えませんが、謎の男を二人で倒すという結末によって多少のすっきり感は得られるかもしれません。

たった三人という最低限の人数で進行し、最後まで恐ろしさを感じさせる映画であったグロテスクですが、続いてはそんなグロテスクに登場する三人のキャストについてもプロフィールと共にご紹介します。

生年月日：1985年3月29日(現在33歳)
出身：静岡県
身長：160cm
スリーサイズ：83/57/84cm
職業：女優、タレント、AV女優
所属：現在は芸能界を引退

長澤つぐみさんは現在は芸能界を引退している状態ですが、元々はバラエティ番組の再現VTRに出演をしたりテレビドラマなどにも出演をしていました。2005年にデビューをし、事務所を移籍後にAV女優に転身するなど経歴を見てみると、演技と過激なお色気シーンも必要であった今回のグロテスクという映画において最適なキャスティングであったと言えそうです。

生年月日：1977年6月20日(現在41歳)
出身：日本
身長：179cm
血液型：O型
職業：俳優
所属：MSエンタテインメント

俳優の川連廣明さんは主に映画やVシネマなどでご活躍をされており、グロテスクの白石晃士監督の作品である「口裂け女」にも出演しています。現在はMSエンタテインメントに所属をしていますが、過去にはジョリー・ロジャーに所属をしており、2015年にはとちぎ未来大使を委任されています。

生年月日：1974年3月16日(現在44歳)
出身：熊本県
身長：165cm
血液型：O型
職業：俳優
所属：株式会社エム・ケー・ツー

グロテスクで気味の悪い謎の男、立川正義役を演じたのが俳優の大迫茂生さんです。映画「招かれた男」「戦慄怪奇ファイルコワすぎ！劇場版」などでは主演を務める事もあるだけではなく、いきものがかりの「ありがとう」のPVへの出演をするなど幅広い活躍を見せている俳優です。

とても恐ろしく万人にオススメできるとは言い難い映画のグロテスクですが、実際にグロテスクを鑑賞した人はどの様な感想を抱いたのか、自分以外の人の感想が気になるという人もいるかもしれません。続いては映画グロテスクの感想についてを少しだけご紹介します。感想と言われても恐ろしいの一言に尽きそうですが、果たして世間ではどの様な感想が多いのでしょうか？

そもそもスプラッター系の映画を好むという人の場合、グロテスクさをメインとして映画探しをする事もあるかもしれません。邦画ホラーは基本的にグロテスクというよりも心理的に訴えかけてくるものの方が多いですが、邦画でスプラッターといえばグロテスクを挙げる人もいる様です。邦画でスプラッター映画を観たいのであればグロテスクという感想になるのかもしれません。

タイトルにある様なグロテスクさを求めるのではなく、精神的なエグさが足りないという感想もありました。単純に拷問で痛みを与えるだけではなく、気が滅入る様な精神攻撃要素も盛り込まれていたら更に感想の評価が上がった映画であったのかもしれません。

自宅のテレビ画面で観るだけでも目を背けたくなる映画グロテスクですが、劇場で鑑賞したという強者ももちろんいる様です。ひたすらに拷問が続くストーリーは鑑賞していて晴れ晴れとした気持ちにはなりませんが、再び鑑賞したいという感想もありました。恐ろしさと凄惨さの中にも何か後を引く面白さがある作品なのかもしれません。

グロテスクという映画について、ネタバレを含めたあらすじや結末、更に鑑賞した人の感想などをご紹介しましたが、気になった人はいたでしょうか？人によってはある種の満足感を得られる映画かもしれませんが、スプラッター描写に耐性が無い人がいきなり挑むのには向かない映画であるとも言えるのがこのグロテスクです。

今現在も邦画の中でグロテスクを超える様なスプラッター描写の盛り込まれた映画は登場していない筈ですが、今後これ以上の過激な作品が登場しないとも言い切れません。慣れない人にとってはトラウマにもなりかねない映画グロテスクですが、楽しめそうだという人は是非挑戦してみてください。