【誰も知らない】ゆきの死因は？モデルとなった実話の巣鴨子供置き去り事件と違う？

2004年に公開された「誰も知らない」は1988年に発覚した事件を元にした作品だったようです。モデルとなったのは巣鴨子供置き去り事件でした。作中ではゆきが死亡しますが、映画での死因と実際に起こった事件での死因が違うと話題になっていたそうです。この記事では、実際に起こった事件の経緯などを解説をしていきながら映画との死因の違いや映画のあらすじについても紹介をしていき、映画の魅力に迫っていきます。

映画「誰も知らない」は、2004年に日本で公開された映画でした。監督を務めたのは是枝裕和です。興行収入は9億2300万だったという情報が明かされていました。1988年に起こった巣鴨子供置き去り事件という実話を元にしており、監督である是枝裕和は15年間構想を練ってきたようでした。主演を務めた柳楽優弥は第57回カンヌ国際映画祭で男優賞を受賞しています。また、この他にも様々な賞を受賞していたそうです。

映画「誰も知らない」のあらすじを簡単に解説していきます。ある時、2DKのアパートに1組の親子が引っ越してきました。母親は旦那が長期出張中で母子2人だと大家に説明をします。しかし実際には長男の他にも3人の子供がいたようでした。子供達は学校に通わせてもらえず、母親はしばらく経つと恋人の家から帰ってこなくなります。それからは長男が幼い子供達の面倒を見るようになりますが、次第に資金が尽きていきました。

ここからは映画の元になった巣鴨子供置き去り事件について解説をしていきます。巣鴨子供置き去り事件とは、1988年に起こった保護者責任遺棄事件を指していました。1973年に長男は生まれたようですが、出生届は出されておらず1979年に父親が姿を消したそうです。その後母親は長男の他に4人の子供を産んだようでした。次男は生まれてすぐに死亡してしまいますが、埋葬されず白骨化してしまっていたということが判明してます。

母親は長男と2人で暮らしていると嘘をついてアパートを借りますが、新しい恋人の家に入り浸るようになりました。子供達には生活費として時々お金を送っていたようです。幼い子供達の面倒は長男が見ていたようですが、1988年に三女に暴行した結果三女を殺害してしまいます。長男は三女の遺体を秩父市内の雑木林に遺棄したそうでした。3ヶ月後、大家からの通報によって警察がアパートに駆けつけ事件が発覚したようです。

「誰も知らない」は巣鴨子供置き去り事件という実話を元にした作品ですが、三女ゆきの死因は実話とは異なっているようでした。映画では、椅子から転落したことがゆきの死因だったとされています。あらすじでも解説したように「誰も知らない」では出て行った母親の代わりに長男が子供達の面倒を見ている姿が描かれていたようでした。しかし、ストレスを抱えた長男は耐えきれずに家出し日常を忘れて野球を楽しみます。

帰ってきた長男は、次女・ゆきが椅子から転落し目を覚ましていないことを知ります。家に残された弟や妹は次女のことを呆然と眺めていました。子供達にはゆきを病院に連れていく手段もお金もなく、長男は薬をゆきに与えるために万引きをしてしまいます。けれどゆきが目覚めることはなかったようでした。モデルとなった事件とはゆきの死因や家族構成が異なっていると多くの話題を呼んでいたようです。

「誰も知らない」は実話である巣鴨子供置き去り事件をモデルにしていますが、ゆきの死因が変更されていました。映画の監督を務めた是枝裕和は実話をそのまま映画にするのではなく、子供達が親に置き去りにされたという部分に焦点を当てたようでした。是枝裕和は、親のいない子供達が逞しく生きていく様子や非日常感を描きたかったそうです。こうした考えから、三女・ゆきの死因が変更されたのではないかと言われていたようでした。

長男は母親が出て行った後、2人の中学生と出会ったそうです。中学生達は、三女のゆきや他の弟・妹も暮らしているアパートに出入りするようになったようでした。ある日、前日に買っていたはずのカップ麺がなくなっていることに長男の友人が気づいたそうです。この時三女・ゆきの口元にのりがついていたことから、長男や友人達はカップ麺をゆきが食べたのではないかと考えたようでした。

そこで長男達は三女のゆきに体罰を与えることにしたそうです。当時、ゆきはまだ2歳だったようでした。そんなゆきの上に飛び降りたり、ゆきを押し入れの布団に乗せて畳に落ちるのを見て楽しんでいたということを長男の弁護士が話していたようです。結果、この時の暴行がゆきの死因となってしまったと言われていました。長男はゆきだけではなく、言うことを聞かない妹達に時々体罰を与えていたと話していたそうです。

巣鴨子供置き去り事件でのゆきの死因は長男達による暴行だったようです。ここからは長男がゆきに暴行を与えた経緯について解説をしていきます。長男は母親や妹達と共にアパートで暮らしていましたが、ある時から母親が帰って来なくなります。それからは、母親が生活費として送ってくる金を頼りに妹達の面倒を見ていたようでした。妹達の面倒を見ていた長男はある時近所にあった菓子店で中学生の2人組と親しくなったそうです。

この頃になると、母親からの送金も足りず家賃を滞納するようになっていたようでした。料金を払えず、ガスや電気が止められ始めたようです。そんな中、友人が買っておいたカップ麺がなくなるという事件が起こります。長男達は三女・ゆきが犯人だと思い、体罰を与えたそうでした。ゆきへの暴行は4〜5時間程度行われていたと言われており、この時の長男達の暴行が死因となったとされているようです。

あらすじも解説した「誰も知らない」ですが、モデルとなった巣鴨子供置き去り事件の経緯は映画とは異なっていると言われていました。巣鴨子供置き去り事件でのゆきの死因は長男やその友人による暴行だとされていました。ゆきの遺体は次第に腐敗していき、長男は友人と共にゆきの遺体をビニール袋に包んだようです。その後遺体をボストンバックに入れ秩父市内にある雑木林に捨てたという情報が明かされていたようでした。

巣鴨子供置き去り事件は三女のゆきの死因が話題となっていた事件なようでした。しかし、ゆきだけではなく長女や次女も栄養失調だったと言われています。長男はゆきの遺体を秩父市内の雑木林に放置しますが、その後アパートの大家が不良の溜まり場になっていると警察に通報したそうでした。この通報を受けた警察が部屋を訪れたところ、衰弱し痩せ細った状態で眠っていた長女と次女を発見したと言われています。

母親は子供達の様子をテレビのニュースで知ったそうでした。その後、保護者遺棄の容疑で逮捕されています。またこの時母親は長女と次女の他に三女もいるという情報を話したようでした。2日後、長男はゆきを殺害したことを告白したそうです。母親には懲役3年執行猶予4年という判決が下されたそうでした。この判決について裁判官は今回に限り更生の機会を与えることにしたというようなことを述べられていたようでした。

今回は「誰も知らない」という映画のあらすじや実際に起こった事件と映画の違いについて解説をしてきました。「誰も知らない」はストーリーの内容だけではなく、出演していたキャストも話題になっていたようです。「誰も知らない」に出演していたキャストは現在どのような活動をしているのでしょうか?ここからは、映画「誰も知らない」に出演していたキャスト達の情報や現在の活動について詳しく解説をしていきます。

「誰も知らない」で長男である福島明を演じたのは柳楽優弥でした。柳楽優弥はスターダストプロモーションに所属している俳優です。「誰も知らない」ではカンヌ国際映画祭で男優賞を受賞しています。日本人として初めての受賞というだけではなく史上最年少での受賞にもなり、話題となっていたようでした。2008年頃から仕事量を減らしていたようですが、2010年に公開された映画に出演し復帰を果たしていたそうです。

ゆきの死因も話題になった「誰も知らない」で主役を演じた柳楽優弥の出演作品を紹介していきます。柳楽優弥の出演作品の中には「ピンクとグレー」「銀魂」「太陽の子」「ゆとりですがなにか」「勇者ヨシヒコと導かれし七人」「アオイホノオ」「ディストラクション・ベイビーズ」「包帯クラブ」「夜明け」「フランケンシュタインの恋」「今日から俺は!!」などがありました。

「誰も知らない」で母親である福島けい子を演じたのはYOUでした。YOUは、CIRCLE LINEに所属しているようでした。女優としてだけではなく、バラエティタレントやモデルとしても活動しているそうでした。現在は「セブンルール」「ねほりんぱほりん」などの番組にレギュラー出演しているようです。また過去には「問題のあるレストラン」「我が家のヒミツ」「命売ります」「だから荒野」などのドラマにも出演していたそうです。

「誰も知らない」で長女・京子を演じたのは北浦愛という子役だったようでした。北浦愛は学業のために休業していたようですが、現在は活動を再開させているようです。「誰も知らない」の他には「きみの友だち」「銀の匙」などに出演しています。また、次女として登場した福島ゆきを演じた清水萌ヶ子は2007年以降活動をしていないそうでした。

ここからはあらすじも解説してきた映画「誰も知らない」の登場人物であるゆきに関する感想や評価について紹介をしていきます。ゆきに関する感想や評価の中にはこちらのようなものもありました。こちらの方はゆきの死因について、映画はまだ救いがあるというような感想を述べられています。実際に起こった事件と映画ではゆきの死因が違いました。視聴者の中には死因が変更されてよかったいう感想を抱かれた方もいるようです。

あらすじや死因の違いを解説してきた「誰も知らない」に関する感想や評価の中にはこちらのようなものもありました。こちらの方は子供達がどんどん堕ちていく様子がリアルというような感想を述べられています。「誰も知らない」は、実話を元にした作品でした。あらすじでも解説した通り、映画では母親が出て行き子供達だけで生きていく姿が描かれています。そんな子供達の様子にハラハラした方もいらっしゃったようでした。

「誰も知らない」に関する感想や評価の中には、こちらのようなものもありました。こちらの方は「誰も知らない」について凄く切ないというような感想を述べられていました。今回あらすじを解説した「誰も知らない」ですが、作中では子供達が徐々に飢えていく様子が描かれていたそうでした。そのため、苦しんでいる子供達の姿に悲しくなった視聴者の方は多くいらっしゃるようです。

実話を元にした映画「誰も知らない」に関する感想や評価の中にはこのようなものもありました。こちらの方は「誰も知らない」について救いがなくて気分が落ち込んだというような感想を述べられています。映画で描かれたゆきの死因と実際の死因は異なるようですが、どちらにせよゆきが救われなかったことに悲しんでいる方は多くいるようでした。

今回は是枝裕和が監督を務めた「誰も知らない」を紹介をしてきました。こちらは、巣鴨子供置き去り事件という実話をモデルとしていたようです。巣鴨子供置き去り事件は三女・ゆきが暴行の末死亡したことなどで話題になっていたようでした。実際に起こった事件では長男や友人による暴行が死因だったとされていたそうですが、そんな事件を元にした映画ではゆきの死因が別のものに変更されており話題になっていたようでした。

映画では、椅子から転落したことがゆきの死因だとされていたようです。死因を変更した理由については、子供達が逞しく生きていく姿を描きたいと監督が思ったからなのではないかと考えられているようでした。映画では死因だけではなく、家族構成も変更されていたそうです。本来ゆきは三女ですが、映画では次女とされていました。そんなゆきの死因の違いも注目された映画「誰も知らない」一度ご覧になってはいかがでしょうか?