映画マレーナのネタバレあらすじと感想!モニカ・ベルッチ演じる美女の物語

イタリアの名作映画『マレーナ』はアカデミー撮影賞やアカデミー作曲賞にノミネートされるほど高評価を得ている作品です。主演のモニカ・ベルッチを世界的にブレイクさせた映画であり、そのネタバレあらすじや見た人の感想なども注目されています。今回は美女に翻弄される純粋な少年の目線から描いたノスタルジック青春映画とされるイタリアの名作映画『マレーナ』について紹介していきます。

映画マレーナのネタバレあらすじと感想!モニカ・ベルッチ演じる美女の物語のイメージ

目次

  1. マレーナとは?
  2. マレーナの映画あらすじをネタバレ
  3. マレーナの映画結末をネタバレ
  4. マレーナの登場人物・キャスト
  5. マレーナの映画ロケ地
  6. マレーナに関する感想や評価は?
  7. マレーナの映画ネタバレまとめ

マレーナとは?

人気女優モニカ・ベルッチを世界的な女優へとブレイクさせた映画『マレーナ』は思春期の葛藤や戦争への悲哀、戦争がもたらす貧困などを青春映画という視点から描いた名作映画であり、内容だけでなく映像や音楽も高評価を得ています。2000年代を代表するイタリア映画として知られ、監督ジュゼッペ・トルナトーレの代表作としても知られています。ここでは『マレーナ』の基本情報や制作人について紹介していきます。

マレーナの映画作品情報

『マレーナ』は、2000年10月27日に公開されたイタリア人監督ジュゼッペ・トルナトーレによって製作されたイタリア映画で、日本では2001年6月9日に公開されました。主演はモニカ・ベルッチであり、美しいシチリア島を映した映像美はアカデミー撮影賞にノミネートされ、さらに映画音楽界の巨匠エンニオ・モリコーネの楽曲はアカデミー作曲賞にノミネートされるなど世界中で絶賛されたイタリア映画となっています。

マレーナの予告編動画

第二次世界大戦という激動の時代のイタリア、シチリア島を舞台に純粋な少年レナードの目を通じて、変わりゆく街と美女『マレーナ』の変遷を描いた青春映画となっています。ノスタルジックな雰囲気とメッセージ性の高いストーリーは高評価を受け、妖艶な美女『マレーナ』を演じたモニカ・ベルッチは世界的に絶賛されてイタリアを代表する女優になりました。ここでは『マレーナ』の予告編動画を紹介します。

マレーナの監督

『マレーナ』の監督を務めたのはイタリア・シチリア島のバゲリーア出身で映画監督や脚本家として著名なジュゼッペ・トルナトーレです。イタリア映画界を代表する監督であり、『ニュー・シネマ・パラダイス』や『海の上のピアニスト』など世界的に評価された作品で知られています。監督自身がシチリア島出身であるために、『マレーナ』では美しいシチリア島が印象的に撮影されています。

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マレーナの映画あらすじをネタバレ

『マレーナ』は少年の目線を通した時代の混乱や戦争の悲惨さ、思春期の葛藤などを描いたストーリーとなっており、その脚本やメッセージ性などが高評価を受けています。ここでは『マレーナ』のネタバレあらすじを紹介していきます。前半は少年から見る妖艶な年上の美女『マレーナ』の様子や生き方が少年の葛藤と共に描かれており、そうしたマレーナの生き方が後半への伏線となっています。それではあらすじを見ていきましょう。

あらすじネタバレ:一目惚れ

第二次世界大戦中の1940年の春、イタリア・シチリア島に住む純粋な少年であるレナートはようやく12歳半になったところでした。念願の自転車を買ってもらい、年上の少年たちと行動するようになります。そんな彼らが夢中になっているのは、島の住人であるニノと結婚し最近島に来た『マレーナ』という美女であり彼らは彼女を見るために海辺でたむろしているのでした。レナートもマレーナの美しさに一目ぼれしてしまいます。

あらすじネタバレ:ニノの不在

27歳であるマレーナの夫であるニノは結婚して2週間で戦地へと招集されてしまいます。マレーナはラテン語教師をしている耳の悪い父親と共にシチリア島へ来ていましたが、別々に暮らしているため孤独な日々を送っていました。レナートはマレーナに夢中になり、彼女の部屋を覗ける穴を見つけて夜な夜な覗きに行っていました。いつみてもマレーナはニノを想い悲しみに暮れていました。

あらすじネタバレ:マレーナは羨望と嫉妬の対象に

マレーナはニノが不在のため、仕事を探していました。しかし、島に来たばかりで浮いた存在の彼女を雇うのもはいませんでした。さらにマレーナが街を歩くとその美しさのあまり男性たちは彼女に視線を送り、女たちは、そんなマレーナへの嫉妬から敵意を剥き出しにして、マレーナの悪い噂を流し始めます。『愛人がいる』という根も葉もない噂でしたが、マレーナは孤立していきます。

あらすじネタバレ:自由

そんな中でもレナートも熱は冷めることなく、マレーナの後をつけ彼女が心優しい女性であることを知ります。しかし、マレーナに悲報が届きます。彼女の夫であるニノが戦死してしまったというものでした。年給や恩給の支払いが延期される中で、マレーナは悲しみに暮れ部屋を出ることさえままならなくなってしまいます。一方のレナートは、マレーナのパンツをかぶっているところを父親に見つかってしまいます。

そのためレナートは部屋に監禁されてしまいます。しかし、レナートはハンガーストライキをして、見事に自由を手に入れることになりました。しかし、町中にマレーナの悪評が広まりついにマレーナの父親の所にもその噂が伝わってしまいます。カデイ中尉は、未亡人になったマレーナを口説き落とし、とうとう彼女をものにします。そんな中、カデイ中尉という人物が未亡人となってしまったマレーナを口説き落とすことに成功します。

あらすじネタバレ:結婚

カデイ中尉が彼女をモノにしたと知り、彼女を狙っていた歯科医がカデイ中尉と喧嘩になり、マレーナは歯科医の妻に裁判を起こされてしまいます。裁判に勝つためにマレーマが頼ったのはブサイクだがやり手の弁護士のチェントルビでした。彼は高額な依頼料の代わりに彼女のカラダを要求しマレーナはそれを受け入れます。チェントルビは裁判に勝ちマレーナとの結婚を考えますが、悪評のあるマレーナとの結婚は反対されてしまいます。

マレーナの映画結末をネタバレ

マレーナへの悪評は日増しに加速していきました。さらに不幸なことに空襲によって、父親が死亡してしまいます。戦況が悪化していく中で、マレーナの生活は困窮していきました。そのためにマレーナは売春婦として生計を立て、外見も変えて町中の男たちが貢物を持って群がるようになりました。そんなマレーナをレナートは見続けて、その変わりように涙を流していました。そして物語は哀しい結末へと向かいます。

結末ネタバレ:弾圧

戦争が終結し、占領軍が入ってくるとドイツ軍へ協力したものへの弾圧が始まりました。ドイツ兵を相手に売春をしていたマレーナも弾圧の対象になりました。街の女たちからリンチされてしまいます。しかし、彼女に手を差し伸べるものはなく、マレーナは島を出ていきます。その姿をレナートは黙って見送りました。その直後、マレーナの夫・ニノが島へ帰ってきます。ニノの死は誤報だったのです。

町の人はマレーナがどういった顛末を送ったのかを言い出せずにいました。そしてニノのもとに特命の手紙が届きます。そこにはマレーナが町が悪意に満ちていたことや仕方なく売春婦になったことなどが書いてありました。

結末ネタバレ:1年後

ニノは手紙を読み終えると、手紙に書いてあったマレーナの行先へと向かいました。そして、時は流れて一年後。ニノはマレーナと共に街へと帰ってきます。街の人間もマレーナを『シチリア女』と認めて受け入れます。レナートはそんなマレーナへすれ違いざまに『お幸せに、マレーナさん』といい、マレーナは不思議そうに振り返ります。レナートはようやくマレーナと決別できました。

マレーナの登場人物・キャスト

ここで『マレーナ』の登場人物やキャスト紹介をしていきます。主演のモニカ・ベルッチはこの作品を気に世界的な女優となったために、この作品はキャストも注目されています。それでは主な登場人物の簡単なキャラクター紹介とキャスト情報を見ていきましょう。

マレーナ・スコルディーア/モニカ・ベルッチ

27歳の女性で島の住人と結婚したために、シチリア島へやってきたマレーナ・スコルディーアを演じるのはイタリア人女優のモニカ・ベルッチです。2000年代の映画を代表するイタリア人女優としてこの作品で世界的な名声を獲得しました。モニカ・ベルッチの代表作に『マトリックス・リローデッド』や『007 スペクター』などがあります。

レナート・アモローソ/ジュゼッペ・スルファーロ

マレーナに一目ぼれしてストーカーまがいの事もするが、マレーナの変貌に心を痛める純粋な少年レナート・アモローソを演じているのはイタリア人俳優のジュゼッペ・スルファーロです。1984年10月7日生まれで現在34歳の青年になっています。『マレーナ』の他の出演作に『Un eroe a Roma (A Hero... in Rome), regia di Panos Angelopoulos (2006)』や『Il sole nero, regia di Krzysztof Zanussi』などがあります。 

レナートの父/ルチアーノ・フェデリコ

マレーナに夢中になるレナートに手を焼いているレナートの父親を演じるのはイタリア人俳優のルチアーノ・フェデリコです。『マレーナ』の他の出演作品に『Una piccola storia, regia di Stefano Chiantini (2007)』や『The Passion, regia di Mel Gibson (2004)』などがあります。

ニノ・スコルディーア/ガエタノ・アロニカ

マレーナの夫であり、シチリア島出身で戦地で戦死してしまうニノ・スコルディーアを演じるのはガエタノ・アロニカです。マレーナで本格的に俳優活動を開始した俳優となっています。『マレーナ』の他の代表作に『Tre giorni di anarchia - regia di Vito Zagarrio (2004)』や『Baarìa - regia di Giuseppe Tornatore 』などがあります。

マレーナの映画ロケ地

『マレーナ』はキャストやストーリーなどの他に撮影地や劇中音楽なども注目されています。イタリア映画は魅力的な音楽でも有名であり、ノスタルジックな雰囲気作りにも一役買っています。美しいシチリアの街もシチリア出身の監督ならではの注目ポイントとなっています。ここでは『マレーナ』の魅力の一つであるロケ地シチリア島の『オルティジャ島』や大物作曲家による劇中音楽について紹介していきます。

マレーナの映画ロケ地はオルティジャ島

『マレーナ』の撮影地はシチリア島の一部であるオルティジャ島です。オルティジャ島は歴史的な建造物をそのままに残しており、多くの世界遺産がある町『シラクーザ』が撮影の中心地となっています。マレーナが羨望のまなざしの中歩くバロック様式の壮麗なドォーモ広場やレナートが自転車を買ってもらう自転車屋などが残っています。さらに、レナート少年の家、マレーナの父親の家、弁護士の家などを撮影したのは『ノート』です。

また、シチリア南東の端に位置している世界遺産のバロックの田舎町である『シクリ』も『マレーナ』には登場します。『マレーナ』ではレンガの屋根が立ち並ぶ、風景として『シクリ』の町が撮影されています。

劇中音楽はアカデミー賞ノミネート

『マレーナ』では世界的な映画音楽家として知られるエンニオ・モリコーネの楽曲が高い評価を得て、アカデミー作曲賞にノミネートされました。劇中では音楽性の高さが評価されており、エンニオ・モリコーネの評価をさらに高いものにしました。エンニオ・モリコーネは近年では80歳を越えて、オスカーを受賞するなど第一線で活躍を続けています。

マレーナに関する感想や評価は?

ここでは世界中から大絶賛された『マレーナ』の感想などについてまとめていきます。『青春映画』という側面や『哲学的映画』という側面を持っている『マレーナ』なので見る人によって様々な見方や感想があります。それではTwitter上に挙がっている感想や評価などを見ていきましょう。

モニカ・ベルッチがとにかく美しい

『マレーナ』は妖艶な美女・マレーナが物語の軸であるので、マレーナ役の女優は美しさが際立っていなければなりません。その女優に選ばれたのがモニカ・ベルッチであり、『マレーナ』で最も多い感想は『モニカ・ベルッチが美しすぎる』という感想です。この映画はモニカ・ベルッチの美しさ抜きでは成り立ちません。

ノスタルジックな雰囲気が素晴らしい

『マレーナ』の感想で多いのは、その雰囲気を称賛する感想です。『ノスタルジック青春映画』とも言われており、そうした雰囲気作りが成功した映画となっています。青春映画としての側面を残しながら、どこか懐かしい雰囲気を作り出すジュゼッペ・トルナトーレ監督への賞賛の声も多くあります。

音楽がとにかくいい!

『マレーナ』が世界的に絶賛されているのは劇中の音楽です。『切ない恋物語を表現している』という大物作曲家モリコーネを称賛する感想が多くあります。映画界でも評価され、『アカデミー賞作曲賞』にもノミネートされるほど高評価を受けています。

マレーナの映画ネタバレまとめ

今回はイタリア映画の名作として知られる『マレーナ』のあらすじやキャスト、感想などについて紹介してきました。その美しさから『イタリアの宝石』ともいわれるモニカ・ベルッチの代表作であり、モニカ・ベルッチの代表作として色褪せない名作として高い評価を受けています。あらすじだけでなくロケ地や劇中音楽などにも注目してみるとより『マレーナ』を楽しめるので、ぜひイタリアの名作映画『マレーナ』を一度ご覧ください。

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