ニュー・シネマ・パラダイスのあらすじとキャストまとめ!感動のラストシーンは?

1988年公開のイタリア映画「ニュー・シネマ・パラダイス」。映画好きの少年が映画への愛情を綴った映画です。「ニュー・シネマ・パラダイス」は長い間停滞していたイタリア映画を復活させた!あらすじとキャストをまとめ、感動のラストシーンを考察します。また、「ニュー・シネマ・パラダイス」は音楽も高評価です。映像と音楽の融合により、なぜあそこまで見るものから涙を奪うのか?その理由にも言及します。

ニュー・シネマ・パラダイスのあらすじとキャストまとめ!感動のラストシーンは?のイメージ

目次

  1. ニュー・シネマ・パラダイスのあらすじとラストシーンまとめ!出演キャストも紹介!
  2. ニュー・シネマ・パラダイスとは?
  3. ニュー・シネマ・パラダイスのあらすじを紹介!
  4. ニュー・シネマ・パラダイスのラストシーンを紹介!
  5. ニュー・シネマ・パラダイスのキャストを紹介!
  6. ニュー・シネマ・パラダイスを見た人の感想・評価を紹介!
  7. ニュー・シネマ・パラダイスは音楽も高評価!
  8. ニュー・シネマ・パラダイスのあらすじとキャスト紹介まとめ!

ニュー・シネマ・パラダイスのあらすじとラストシーンまとめ!出演キャストも紹介!

1988年公開のイタリア映画「ニュー・シネマ・パラダイス」。感動の名作と言われ、イタリア映画復活のきっかけになったといわれる「ニュー・シネマ・パラダイス」について、あらすじと有名な涙のラストシーンを映画の評価や感想もまじえ、まるごと解説します。出演キャストについては可愛らしいと評判の「トトの少年期」と味があると人気の「アルフレード」の二つのキャストにしぼって、深く細部まで紹介します。

ニュー・シネマ・パラダイスとは?

「ニュー・シネマ・パラダイス」とはどのような映画でしょう?イタリアの巨匠、ジュゼッペ・トルナトーレ監督が世界的に低迷していたイタリア映画を復活させた映画です。映画のなかのイタリア語がなんとも言えぬ雰囲気を醸し出しています。1988年11月にイタリアで公開され、日本では翌年の1989年12月に公開されました。1989年にカンヌ映画祭審査員特別賞、同年にアカデミー外国語映画賞を受賞しています。

「ニュー・シネマ・パラダイス」が映画好きにはたまらない映画となっている理由の一つは、劇中でアルフレードやトトが上映する映画にたくさんの名作が隠れているところです。ローマの休日、カサブランカ、風と共に去りぬ、駅馬車をはじめとして、40作ほどの映画が劇中で流されます。映画好きの愛らしい少年で、彼が大人になってから自分の人生を回顧するストーリーも、映画好きの視聴者の感情を鷲づかみにします。

1989年12月の日本公開当時、日本ではハリウッド映画全盛でした。その為、座席数200程度のシネスイッチ銀座で封切りされました。その後、じわじわと人気を集め、40週ものロングラン上映となりました。単一映画館で観客動員数27万人というとてつもない記録を立てました。単純計算で1日約960人、1日5回転だとするとほぼ満席で280日間、しかも駅から少し離れたシネスイッチ銀座に観客が入り続けたということになります。

そんな大記録を樹立した映画「ニュー・シネマ・パラダイス」のあらすじを紹介していきましょう。

ニュー・シネマ・パラダイスのあらすじを紹介!

「ニュー・シネマ・パラダイス」のあらすじを紹介します。この映画は主人公であるローマ在住の監督が、幼少の頃から高校まで、お世話になった映写技師が亡くなることから始まる回顧物語です。親子以上に歳の離れた師匠であり、親友でもあった映写技師が映画を通して愛や人生や故郷について教えてくれる物語です。あらすじと言っても、細部まで気にになる人に向けて作成いたしましたので、是非ご覧ください。

主なキャストを紹介します。と言っても、主なキャストは二人だけです。一人目のキャストは、主人公のサルヴァトーレ・ディ・ヴィータ(幼少期の通称:トト)です。シチリアの小さな村出身の映画監督です。現在はローマに在住しており、もうすぐ50歳になりますが未婚です。恋人はいますが、高校時代の彼女への思いが強く、結婚には至っていません。

もう一人のキャストがアルフレード。10歳の頃から村の唯一の映画館で映写技師をしていました。奥さんと二人でつつましく暮らしており、子どもはいません。あまりにも幼少の頃から仕事をしていたせいで小学校を卒業できていませんが、すっと映画にふれた生活をしてきたので、感情豊かでかつ繊細です。当然、名画の名台詞は空でいえるほどです。

サルヴァトーレ(トト)は映画が大好きだったので、アルフレードが働く映写室にこっそり忍びこむのが日課でした。ですが、当時の映写技師は、暑い部屋の中で黙々と一人で仕事をしなければならなかったので、トトはアルフレードにとってじゃまくさい子どもでした。当時のフィルムは40℃ぐらいで自然発火してしまう危険があったので目が離せない仕事だというのに、なおさらです。

ちょこまかと動き回るトトに、正直アルフレードは手を焼いていました。でもトトの憎めない愛くるしい瞳にアルフレードはつい許してしまうのです。と、キャストの紹介のつもりが、あらすじを話し始めてしまいました。少しだけフライングしてしまいましたが、あらすじを読んでいただく前に知っておいてほしいことだったので、ご容赦願います。

映画をご覧になった事がある方は、ラストシーンが強烈過ぎて、スタートシーンがあやふやな人も多いでしょうが、スタートはシチリアの海辺の家で、サルヴァトーレの母親が電話をするシーンで映画が始まります。それでは感動のラストシーンまで、あらすじをお楽しみください。

映画監督のサルヴァトーレ

映画監督になったサルヴァトーレはローマに在住しており、田舎のシチリアにはもう30年も帰っていません。ある日、幼少の頃世話になり、親友でもあったアルフレードが亡くなったことを恋人から聞きます。でも実は、なかなか電話の繋がらないサルバトーレに、サルバトーレの母は何度も何度も電話をかけてくれていたのです。サルバトーレの母は、それだけサルバトーレとアルフレードとの仲を理解してくれていたのです。

サルバトーレの姉は、30年もシチリアに帰って来ない弟に何度も電話してアルフレードの死を伝えようとする母親に、きっと忘れているからいいかげん電話するのをやめようと言いますが、サルバトーレの母は「私にはわかる」「知らせなかったら悲しむよ」と言い、また電話をします。

そんなことを全く知らない映画監督サルバトーレは深夜に仕事から帰り、一緒に住んでいる恋人から母親から電話があり、アルフレードがなくなったことを聞きます。アルフレードの死を知ったサルバトーレはベッドにつくも眠れず、昔の懐かしい思い出を思い返します。そして、40年ほど前のサルバトーレ、幼少期のトトがスクリーンに現われます。トトはいたずらっこですが憎めない感じの少年として描かれていました。

当時の映画はシチリアでは貴重な娯楽でした。しかし、放映する映画は教会の神父が厳しくチェックしていて、ちょっとしたキスシーンも不謹慎とされカットして放映していました。当時のシチリアの映画館は、送られてくる映画フィルムを教会の神父に見て貰い、神父が放映禁止と定めたのシーンをカットする為に映画館の映写技師がフィルムをつぎはぎしてから放映していました。フィルムはとても燃えやすく、映写技師は特殊技能でした。

少年トトは映画館の映写室が大好きで何度ももぐりこんでいましたが、その度に映写技師アルフレードにつまみ出されていました。村の人は映画が大好きでしたが、肝心なシーンになると突然カットされシーンが飛んでしまうので、その度に映画館は大ブーイングになりました。少年トトは大人がこんなことでブーイングを起こすのをむしろ面白がっていました。少年トトは、とにかく映画だけでなくこの映画館が大好きでした。

ある日、母親に黙って映画館で映画を見た帰り、母親に見つかってしまいます。母親はお遣いに渡された50リラを映画代に使ってしまったトトにものすごい形相でしかってしまいます。そこに出くわしたアルフレードは落し物と偽って自分の50リラをトトに渡してくれます。トトの父親は戦争に行ったっきりで帰って来なかったので、それ以来、アルフレードはトトの父親のような存在にななっていきました。

トトの母親は夫が帰って来ない寂しさや不安と、家族の生活を支える日々の生活で、心身ともに精一杯になっていました。そんなときに、トトがアルフレードから貰ったフィルムの切れはしが家で燃えてしまい、幼い妹が火傷をしてしまいます。トトの母親はトトだけでなくアルフレードに怒りをぶつけ、アルフレードにもうトトを映画館にいれないでくれと言います。

それでもトトは映画と映画館への思いに引き寄せられるように映写室に来てしまいます。そしてアルフレードが働いているのをこコソコソ見ているうちに、見よう見まねで映写機の使い方を覚えてしまいます。トトは大人が手を焼くようないたずらをしますが、とても賢い少年です。それに対して、アルフレードは生活のために、10歳のころから誰もやりたがらない映写技師の仕事をしていたので、小学校も卒業できないでいました。

そして、トトの小学校の卒業試験の日に、小学校を卒業できていない者としてアルフレードも一緒に同じ教室で試験を受けることになったのです。賢いトトはすらすら試験の問題を解きますが、アルフレードは頭を抱えています。アルフレードは年甲斐も無く、トトに答えを教えてもらおうと必死になります。こんなアンバランスな関係がトトとアルフレードを歳の離れた親友同士にしていきます。

試験の日を境に、トトは映写室に入れてもらい、本格的に映写技師の修行を始めます。フィルムのセットの仕方、フィルムが燃えてしまったときの対処法、カットしたフィルムをゼラチンでつぎはぎするしかたなど…。トトはみるみると仕事を覚えます。そして人々の生活の少しずつ豊かになり映画館は連日は入れない人が出るほどになって行きました。ある日、何時間待っても教会に入れない人のためにアルフレードが粋な計らいをします。

その日の最後の夜の放映時間に映写機のガラスで映像を反射させ、映画館の外の建物に映像を移したのです。簡易的に小さいスピーカーを外に向けて音までつけました。映画館に入れなかった人は夜の広場が大きな映画館に早がわりしたことに大喜びしました。興奮しているトトを見て、アルフレードは広場に見に行っておいいよと促します。トトは大喜びで広場で映画を見ていましたが、ここで大事件が起こってしまいます。

トトはアルフレードを助けに行く!

アルフレードがちょっと目を離している隙にフィルムひ火がついてしまいます。アルフレードは必死に火を消しますが、なかなか消えず、フィルム全体に火が回り、アルフレードは目を焼いてしまいました。トトはすぐ映写室に戻りますが、すでに火を消せる状態ではなく、トトはアルフレードを助けるしかありませんでした。アルフレードは一命を取り留めますが、映画館は丸焼けになり、一夜で人々から唯一の娯楽を奪ってしまったのです。

朝になって、広場に集まる人々は、丸焼けになった映画館を見て呆然としていましたが、そこについ先日サッカーくじで大金を当てたナポリ人が現われます。彼は勢いで立て直すお金を出すハメになってしまいました。でも、そのナポリ人のおかげで、映画館が綺麗にリニューアルされました。その名も「ニュー・シネマ・パラダイス」そして、映写機を操れる唯一の村人であるトトが映写技師をすることになったのです。

そして、トトの映写技師人生が始まります。しかも時代の流れとともに、キスシーンなどの当時はポルノ扱いになっていたシーンも放映して構わなくなっていきました。そして、トトが日々頑張って映写技師の仕事をしていると、ある日元気になったアルフレードが映写室に現われました。アルフレードはあの事故で失明してしまいましたが、それ以外は以前と何も変わらないアルフレードのままでした。

トトが仕事があるから学校に行っていないというと、アルフレードは「これはお前の仕事ではない。お前にはもっと別の大きな仕事が待っている。」と言って学校に行くように勧めます。おかげでトトは学校を辞めずに仕事を続けました。トトは高校生になり、映画館の仕事と学業を両立していましたが、もう一つ興味のある物を見つけます。それはカメラとフィルムで自分で映像を作ることでした。

トトは子牛を絞めているシーンや街角の風景など手当たり次第撮っていました。すると、ある日ファインダーに青い瞳の素敵な女の子が映ってきました。トトは一瞬で恋に落ちてしまいます。彼女は同じ高校に転校してきた高校生でした。相変わらずアルフレードとは毎日のように映写室で話していたので、いつのまにか恋の悩みまで相談していました。アルフレードは数多くの映画を見てきていたので、いつも文学的なヒントをくれました。

彼女の名前はエレナ。トトは何度かアタックを試みますが、あまりにもウブなトトは自分の気持ちを伝えることができません。しかし、ある日教会で千載一遇のチャンスを得ます。そんなときもアルフレードの力を借りるのですが…。エレナが教会で懺悔をしようと懺悔室に入るのを見かけたトトは、神父の変わりにトトが懺悔室に入り、エレナと二人の時間を作ります。

しかも、神父が懺悔室に入ってこないようにアルフレードに時間稼ぎをしてくれと頼んで、二人の時間を作るのです。そこで猛烈なアタックをします。しかし、エレナに気持ちは伝わらず、トトはエレナにふられます。「いい人だが愛していない」と…。 それでもトトはくさがります。「構わない、待つよ」…と。トトはエレナに、「仕事が終ったら毎晩エレナの家の下で待っているから、気持ちがかわったら窓を開けてくて」と頼みます。

そう言って、エレナの家の下で待つのを8月から初めたが年が明けてもエレナの部屋の窓は開きませんでした。諦めかけていたトトでしたが、とうとうエレナは自分からトトが働いている映写室に現わます。やっとトトの愛が実ったのです。その後は、楽しくて充実した日々が続きました。ピクニックにいったり、ドライブに行ったり。でも楽しい日々も束の間、エレナは大学進学のために引越すことになります。

めったにエレナに会えなくなってしまったトトは、すっかりふてくされていましたが、たまに突然現われるエレナに心癒されるのでした。しかし、トトはとうとうローマの軍隊に徴兵されることになり、全く会えなくなってしまいました。トトはローマに経つ前日の5時に映画館で会うことをエレナと約束したが会えず、その後、彼女は音信不通になってしまいます。

徴兵が終わり、トトは無事に村に帰ってきましたが、当然、映写室には別の男がいて、トトの仕事はありませんでした。エレナとも連絡がつかずトトは落ち込んでいましたが、唯一頼れるアルフレードに会いに行きました。そこで、アルフレードはトトに「人生はお前が観た映画とは違う、人生はもっと困難なものだ。行け!ローマに戻れ。お前は若い。前途洋々だ。もうお前とは話さない。お前の噂を聞きたい。」と言って聞かせます。

その言葉を胸に、トトはローマに旅立ちます。ローマに旅立つ日、駅のホームで、アルフレードはトトにもう一度言い聞かせます。「帰ってくるな。私たちを忘れろ。手紙も書くな。ノスタルジーに惑わされるな。全てを忘れろ。我慢できずに戻ってきても、私の家には迎えてやらない。分かったか。」と。そして、アルフレードは「自分のすることを愛せ。子供のとき映写室を愛したように。」と付け加えます。

列車に乗った後も、トトはアルフレードの大きな背中を見続けました。そして、トトはアルフレードの言葉を守り、飛行機ならたった1時間で帰られるシチリアに30年間帰りませんでした。

30年ぶりに実家に帰ったトトを、母は温かく出迎えてくれました。30年ぶりに見る実家は綺麗に建て直されていました。母は、30年前にトトが大事にしていた映画スターの写真や映写機、そしてアルフレードと仲良く手をつないでいるトトの写真など、トトのものは全てトトのための部屋に綺麗に飾っておいてくれました。アルフレードが言っていた通り、ノスタルジーに惑わされずに、永く帰ってこなかったからこそ味わえた感動でした。

この地方では、葬儀のとき故人を棺にいれて故人のゆかりの場所を歩き回ります。アルフレードの妻は、このときトトを見つけ感極まります。そして、「ずっとアルフレードはトトの話ばかりしていた。形見があるのでわたしたい。」と言います。しばらく歩くと、実は6年前に閉館になってしまった映画館の前でに着き、一度、棺が止まります。改めてトトは周りを見渡すと、すっかり老けてしまった懐かしい顔ぶれと目が合います。

葬儀がおわり、アルフレードの家によって、アルフレードの妻から形見のフィルムを貰うとき、トトはアルフレードが自分に会いたがっていたか聞きました。しかし、答えは「いいえ、一度も」。それどころか、トトの母親がトトを呼び戻そうと言ったら、ものすごく怒って、「トトは帰ってきてはいけない。」と言ったらしいのです。アルフレードは最後まで、トトの人生はトトに大切にして欲しいと願っていたのです。

トトはローマに戻る前に、取り壊す直前の映画館に立ち寄ります。そしてホコリだらけになった映写室に入り、郷愁の思いに浸ります。実家に戻ったトトは高校時代に撮ったフィルムを見つけ、高校生のエレナに再会します。高校生のエレナはやはり美しく、トトは思い余って目に涙を溜めます。そして30年経った今も決して強くなっていない自分の心に気付きます。でも、それはいけないことではない、と母は教えてくれます。

トト(サルヴァトーレ)はノスタルジーと一言で片付けてはいけない感情を胸に秘め、ローマに戻ります。そしで会社の映写室でアルフレードの形見のフィルムを見ます。もう、ここからは有名なラストシーンとなっていますので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。アルフレードが残してくれたものは、当時、放映された映画の禁止されたキスシーンをつなぎ合わせたものだっやのです。

トトはそのシーンは見た事がなくても、その前後のシーンや、それぞれの映画のストーリーやセリフを思い出したことでしょう。そして、アルフレードとの大切な思い出を大切に胸にしまったのでしょう。アルフレードが作ったこのフィルムも最後に「fine」(イタリア語のフィーネ:終わりの意)の字幕で終わり、映画「ニュー・シネマ・パラダイス」も終わります。

ニュー・シネマ・パラダイスのラストシーンを紹介!

あらずじをラストシーンまで紹介してきましたが、あえてラストシーンだけ切り抜きます。実は「ニュー・シネマ・パラダイス」には「劇場版」と「完全版」があり、「劇場版」にはなかったトトが恋人エレナと再会するシーんがありますので、このあらすじも紹介します。さまざまな感想がありますが、エレナとの再会があるかないかでラストシーンのトトの感情が異なって受取れるととファンからは評価されてます。

1988年にイタリアで劇場公開されたのは155分の「完全版」でしたが、あまりヒットしませんでした。そこで、エレナとの再会シーンをカットして123分の「劇場版」として、全世界に公開されたのです。このジュゼッペ・トルナトーレ監督の采配により、映画「ニュー・シネマ・パラダイス」は大成功を収めました。

青年になったトト

完全版はラストシーンの前にもう少しトトが故郷に残るシーンがあります。トトは30年ぶりに帰った故郷で何気なく入ったレストランから窓ごしに若い娘を見かけます。その娘はあのエレナにうり二つでした。もしかしたらエレナではないかと一瞬思うが、年齢からしてありえません。でも、同時にもしかしたらエレナの娘かもしれないと思うのです。そしてその若い娘の後をつけ、家を確認します。

エレナと再開を果たす

すると、家から出てきたその娘の父親は、トトの高校の同級生でした。彼はトトとエレナを取り合った仲だったのです。彼と娘がいないタイミングで、彼の家に電話し、とうとうエレナを声を聞くことができました。トトはエレナに会いたいと話しますが、あっさり断られてしまいます。やりきれないトトは、昔よく行った海辺に行く。そこで彼女を思い出しながら思いに耽っていると、突如エレナが現われたのです。

エレナは、昔トトがよくここに来ていたことを覚えていてくました。しかし、トトは最後エレナを待っていたのに、エレナが現われなかったことを責めましたた。でも、すべては行き違いだったのです。エレナは、昔トトがよくここに来ていたことを覚えていてくました。しかし、トトは最後エレナを待っていたのに、エレナが現われなかったことを責めました。でも、すべては行き違いだったのです。

エレナはなんとか言付けしたいと思い、アルフレードのもとを訪れるが、アルフレードはトトの将来を考え、別れることを勧めたということが分かります。エレナも諦めきれず、映写室にメモを残すが、それもフィルムの検査証に紛れ、行き違いになってしまったというのが事実でした。

完全版ではこのシーンのあとが、形見のフィルムを見るラストシーンになります。この展開だと、ラストシーンでトトの失恋の思いを強く感じてしまい、ひいては映画全体がトトの恋愛物語であるような感想をもちます。エレナとの再会シーンなしでラストシーンを迎えたほうが、アルフレードとの友情や「映画」というものを通して繊細な郷愁の思いを感じとれると評価されています。

ニュー・シネマ・パラダイスのキャストを紹介!

ここで、「ニュー・シネマ・パラダイス」のキャストについて、その人となりを紹介します。この映画のキャストで重要な人物は、やはりトトとアルフレードです。トトの母の壮年期を演じたプペラ・マッジオも気になりますが、ここでは二人のキャストだけを紹介します。

サルヴァトーレ・カシオ:サルヴァトーレ・ディ・ヴィータ(少年期)役

一人目のキャストは、少年期のトト役、サルヴァトーレ・カシオです。彼は、その愛くるしい目と人なつっこい演技で、世界的に有名になりました。その演技が認められ1990年の英国アカデミー賞の助演男優賞を受賞しています。また、映画の役と同様、本人もシチリア島出身です。しかし、サルヴァトーレ・カシオはこの映画で爆発的な人気を得ますが、その後の役やヒット作に恵まれず、人気が長続きしませんでした。

サルヴァトーレ・カシオは映画「ニュー・シネマ・パラダイス」の後、「みんな元気」、「ドッグ・イン・パラダイス」、「法王さまご用心」などの映画に立て続けにキャストされますが、その後は主だった芸能活動はしておりません。1979年生まれの可愛らしいサルヴァトーレ・カシオも現在はアラフォーになり、芸能界を引退しているそうです。

フィリップ・ノワレ:アルフレード役

もう一人のキャストはアルフレード役のフィリップ・ノワレです。彼の演技は、この映画の中でも特別観客の目を惹きました。少年トトと映画というものに向けられた大きな愛が、映画を見た人皆に伝わっていくような演技が評価されています。無学なようで、でも詩人のようで…。映画を愛している小さな村の映写技師が、視力を失っても映画を愛し続けている様を見事に演じきっていました。

フィリップ・イワレはこの「ニュー・シネマ・パラダイス」のアルフレード役で、1990年の英国アカデミー賞主演男優賞とヨーロッパ映画賞男優賞を受賞しています。フランス出身で、舞台俳優経て、スクリーンデビューしています。フランスを代表とする俳優で、100本以上の映画にキャストされています。2003年ごろまでは映画にキャストされていましたが、癌を発病し、2006年に癌でなくなりました。享年76歳でした。

ニュー・シネマ・パラダイスを見た人の感想・評価を紹介!

ニュー・シネマ・パラダイスを見た人の感想といえば、一言で「泣いた!」という人が多いと思います。しかし、その感想(感動?)をできるだけ詳細に表現していただいているものを紹介します。感想を聞くだけで泣いてしまうかもしれません。

人との繋がりの暖かさを感じる!

ニュー・シネマ・パラダイスを見た人の感想をいくつか紹介します。特に多かった感想は、「ラストシーンも素敵だし、音楽も名曲」「一生を綴ったトトとアルフレードの関係性が素敵。ラストシーンのキスシーンが、とてもよかった」という感想です。他にも「音楽を聴いただけで胸がキュンとなります。特にラストシーンがとても好き。映画愛に溢れる素晴らしい作品」といった感想がありました。

やはりラストシーンを鮮明に覚えている人が多いようです。それ以外にも「トトとアルフレードの温かい繋がりを感じる」という感想や、「トトの全てを理解してくれる母の姿が素敵だ」という感想を挙げる人もいました。どちらもよく理解できる感想です。他にも「アルフレードの葬儀のときにいた故郷の人々の一人一人に物語を感じる」という感想もありました。やはり人との繋がりに心をゆすぶられたという感想を言う人が多いです。

ラストシーンが感動!

ラストシーンの感想は、やはり「感動!」の一言が多いのですが、これは、つぎはぎされたキスシーン一つ一つを見ることで、トトはその映画のあらすじを思い出し、そのあらすじとともに当時の映画館や村の人々を思い起こしているのを感じとれることが大きな要因のようです。

自分の生きてきた人生のあらすじを思い返すことで、大切な瞬間を胸に刻めます。キスシーンのつぎはぎが名作のあらすじを思い出させてくれることに驚きを感じたファンの方も多いようです。

ニュー・シネマ・パラダイスは音楽も高評価!

映画「二ュー・シネマ・パラダイス」が、ここまで有名になったのは、映像や俳優の演技が素晴らしいのはもちろんですが、、巨匠エンニオ・モリコーネが作った美しい劇中音楽の貢献も大きいです。エンニオ・モリコーネはイタリアのローマ出身でさまざまな映画音楽を手がけています。「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」、「アンタッチャブル」などが有名で2003年の日本の大河ドラマ「武蔵」も音楽担当をしています。

エンニオ・モリコーネは数々の功績を残してきましたが、その功績が認められ、2007年の第79回アカデミー賞で名誉賞を受賞しました。また、2016年には、映画「ヘイトフル・エイト」で第88回アカデミー賞作曲賞を受賞しました。

ニュー・シネマ・パラダイスの主題曲を紹介

「ニュー・シネマ・パラダイス」の主題曲はその名も「Cinema Paradiso(シネマ・パラディーソ)」という題名で、「ニュー・シネマ・パラダイス」の公開後には世界中でCM音楽としても使われ、様々なミュージシャンがカバーしました。二ュー・シネマ・パラダイス」といえば、誰もがこの曲を思い出すほどのヒットとなった主題曲です。

メインテーマ「Cinema Paradiso」を紹介

主題曲の「Cinema Paradiso(シネマ・パラディーソ)」、聴くだけで「ニュー・シネマ・パラダイス」映像を思い出します。そして、心地よくすっと耳に入ってくるので、何度聴いても飽きがきません。「ニュー・シネマ・パラダイス」の映像を思い出したい人は、動画サイトで動画がUPされていることもありますので、是非探して聴いてみてください。

この「Cinema Paradiso(シネマ・パラディーソ)」を聴いた人の感想は、「シチリアの風を思わせるさわやかなメロディが良い」とか、「切ないハーモニーが映画にぴったりで最高」とか、感想を言う人もアルフレードのように文学的です。

ニュー・シネマ・パラダイスのあらすじとキャスト紹介まとめ!

ニュー・シネマ・パラダイスのあらすじとキャストを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。感想を紹介したところにも書きましたが、キスシーンつぎはぎがその映画のあらすじを思い出させ、そのあらすじと同時に自分の人生を振り返ってみるきっかけになる映画として知られています。公開から時間の経った今でも、郷愁に浸りながら自分を見つめ直すことができる最高の映画として評価の高い映画です。

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