2018年07月30日公開
2018年07月31日更新
パイレーツオブカリビアンのウィル・ターナーとは?息子や呪いについて考察
パイレーツオブカリビアンのウィル・ターナーは母親と暮らすが亡くなったあと父親を探しに海へと出る。ジャマイカ行きの船に乗船するもブラックパール号に襲われ漂流する。エリザベスが発見し一命をとりとめた。青年になったウィルは高貴なエリザベスと恋に落ちるも海賊に誘拐された。ジャック・スパロウと二人で海へ出て探しに出るが何度も危機にあうも苦難を乗り越えエリザベスを救出する。二人の恋の行方とジャックの奇想天外な物語を描くパイレーツオブカリビアンの考察をまとめた。
目次
パイレーツオブカリビアンのウィル・ターナーとは?息子や呪いについても考察!
パイレーツオブカリビアンのウィル・ターナーの出生
パイレーツオブカリビアンのウィル・ターナーは両親とノースカロライナで暮らしていた。しかし父親がブラックパール号の乗組員に加わり去ってしまった。母親はウィルを連れイングランドに移住し二人で暮らすことになる。ウィルは父親が善人な商人をする船乗りであると信じていた。アステカのメダリオンを送ってくるなどしているからよけいに信じてしまう。そんなおり母親が亡くなってしまう。
エリザベスがウィルを救う!
パイレーツオブカリビアンのウィルは金のメダリオンを首から提げ海に出た。父親のビルを探し始める。ほどなくしてブラックパール号がウィルが乗る船を襲撃した。ウィルは気を失い流木につかまって難破しているところをドーントレス号に乗っていた幼い少女のエリザベス・スワンに発見され一命をとりとめた。
ウィル・ターナーとビル・ターナー!
ウィルは鍛冶屋の職人として暮らす。やがて凄腕の剣士となる。エリザベスの追跡を機に海賊として活躍し手を組んだキャプテン・ジャック・スパロウと冒険を共にする。ウィルはエリザベス救出のほか目的ができる。父親の靴紐のビルと名でよばれる海賊ビル・ターナー救出である。パイレーツオブカリビアンの物語が動き始める。
海賊ビル・ターナーと高貴なエリザベス
ウィルは母から父のビル・ターナーは商船の船乗りであると話し聞かされていた。母親の死後、ウィルは金のメダリオンをつけて父を探し故郷を後にした。乗船したプリンセス号から救助されウィルはドーントレス号に一命を救われた。そこで初めてエリザベス・スワンと出会った。身分差を感じながらもエリザベスと恋に落ちる。パイレーツオブカリビアン唯一のラブストーリーである。
ジャック、ビルが父親であるとウィルに話す!
パイレーツオブカリビアンで、ウィルはキャプテン・ジャック・スパロウと出会い手を組むことになる。ジェームズ・ノリントンらによる追跡から逃れるも呪われた海賊たちと対決する。ウィルの父親が海賊ビル・ターナーであるとジャックから聞かされショックを隠せず失望した。ウィルは苦心しながらもエリザベス救出に成功する。
フライング・ダッチマン号の船員ビル・ターナー
パイレーツオブカリビアンのウィルの父親は通称靴紐のビルとして呼ばれている。フライング・ダッチマン号の船員として搭乗している。顔や体にヒトデやフジツボなどの魚介類が付着している。パイレーツオブカリビアン第2作から登場している。
その昔バルボッサの反乱にただひとり反対したためバルボッサが海へ落とした。その時ビル・ターナーはアステカの金貨の呪いが掛かっていたため死ぬことはなかった。それからデイヴィ・ジョーンズに拾われ契約を交わす。フライング・ダッチマン号の船員として働くことになる。海賊と呪い、パイレーツオブカリビアンのもうひとつの醍醐味である。
ウィルとエリザベス恋に落ちる
ウィルはポート・ロイヤルの鍛冶屋職人でいるときはエリザベスをミス・スワンと呼んでいた。エリザベスはファーストネームで呼び合うことを望むも海軍総督である家柄に臆していた。刀鍛冶職人のウィルの暮らしは貧相なものである。パイレーツオブカリビアンの世界観にはおもしろみがある。
刀に触れ剣闘の練習に明け暮れる日々に凄腕の剣士になった。それは海賊を憎んでいるウィルはいつでも海賊と渡り合うことのために腕を磨いるのである。パイレーツオブカリビアンの剣術戦闘は見ごたえがある。
エリザベスの理想!
エリザベスにとって8年の歳月でウィルが理想の男性に成長してくれたことを嬉しく思っていた。ウィルもまたエリザベスに想いをよせるも身分違いが阻み想いを打ち明けられずにいた。総督であるエリザベスの父が許さないと苦悩する。だがエリザベスの想いは揺るぐことはないのである。
優れた剣術の腕をもっているというのにウィルは一歩を踏み出せずにいる情けなさがあるが、海に出て覚醒していく姿がパイレーツオブカリビアンのかっこよさである。
ウィル・ターナーとエリザベスがジャックを救出!
ウィルは失意に暮れていたそんなときブラックパール号の乗組員がエリザベスを誘拐した。ウィルはキャプテン・ジャック・スパロウと追跡をし呪われた海賊たちと対決する。いくつもの危険を冒しつつもエリザベスの救出に成功した。その後ジャック・スパロウが海軍に囚われてしまい絞首処刑されることとなる。
危険を承知しながらウィルはエリザベスと共にジャックの絞首台から脱出の手助けをする。そして二人の間が脅かされることになるのはそれから一年後となる。パイレーツオブカリビアンの第1作目が終わるところですが、まさかぞくぞくと続編があるとは当時は思ってもみなかったがこの世界観に憧れすら抱いてしまうのはジャックとウィルそしてエリザベスのキャラクターに魅入られるからである。
パイレーツオブカリビアンでウィルとエリザベス結婚!
ジャック救出の1年後、ウィルとエリザベスは身分の差をもろともせずに結婚式を挙げようとするがウィルは逮捕されてしまうのである。
パイレーツオブカリビアンのウィル、フライング・ダッチマン号に乗船!
パイレーツオブカリビアン第2作目となる話しでフライング・ダッチマン号のデイヴィ・ジョーンズと対峙するのである。そしてまた新たな呪いがウィルを襲う。
フライング・ダッチマン号とデイヴィ・ジョーンズ!
ジャックを逃がした罪によりウィルは挙式前に逮捕された。解放の条件としてジャック・スパロウが所持しているコンパスを入手するよう命じられた。そして再び海へと旅立つ。ウィルは成り行きでフライング・ダッチマン号の乗組員となるがそこでデイヴィ・ジョーンズと出会う。
パイレーツオブカリビアンの作品の中でこれほど醜悪な存在はない。この恐怖に誰もが胃袋を縮ませるほどである。だからこそ倒されたときの爽快感がある。
ウィルとビルの再会。そしてジョーンズの呪い!
フライング・ダッチマン号に乗り込んだウィルはそこで父親の靴紐のビルこと海賊ビル・ターナーと再会する。ウィルはここで靴紐のビルを救出するためジョーンズの呪いの強制労働から解放すると誓う。これによりウィルは自ら海賊戦争に首をつっこむのである。そのせいで変わりいくウィルだがエリザベスへの愛は片時も忘れてはいない。
ウィルとエリザベスの誓い。卑劣なジョーンズ!
ベケット艦隊と最後の戦闘の最中ウィルはエリザベスに愛を誓い結婚した。しかし幸福は一時にすぎなかった。ウィルはジョーンズの手によって胸を貫かれてしまう。その直後のことウィルは瀕死の中ジャックの手助けもありジョーンズの心臓を突き刺す。これによりウィルが新たなフライング・ダッチマン号のキャプテンとなった。
ウィルとエリザベスの1日
戦争が終わり、ウィルとエリザベスは1日を共に過ごした。子供をもうけるとフライング・ダッチマン号は10年間も岸にもどることはできない。労働のために旅立つウィルを見送るエリザベスだった。しかし約20年後が経ってウィルの息子のヘンリーがポセイドンの槍を破壊してすべての呪いを解きウィルは家族と暮らすことになる。
パイレーツオブカリビンの全ての海の呪いが解放されたわけだが、それでも最後の最後で醜悪な影をみせる恐ろしい魔物が、ウィルとエリザベスの前に現れたのか謎のまま終わりを迎えるのである。
パイレーツオブカリビアンのウィル・ターナーの呪いとは?
アステカの金の呪い
アステカ金貨の呪い、石櫃から直接とった者が呪われるということだが、その者が他の者に金貨を手渡しても効力はないという。よって間接的に金貨を手にした者には呪われないということらしいが、石櫃から直接とった者が金貨を他者に譲り渡しても呪いから解放されることはない。呪われた海賊たちで間接的に金貨を持っていたウィル・ターナーとエリザベスがともに呪われていないことで明らかである。
パイレーツオブカリビンの中で海賊は貪欲で不死身になれる力を得たにもかかわらず、その呪いを解くために海をさまよい奮起する姿には人間味を感じてしまう。やはり最後は人間として死ぬことを望むのである。
エリザベス金のメダリオンを盗る!
海で溺れかけていた少年を介抱するエリザベス・スワンは少年ウィルの首にかけられた金のメダリオンに懸念を抱いた。それは海賊なのではないかと心配をする。海賊は縛り首だからだ。とっさにウィルの首から金のメダリオンをはずした。8年間ずっとエリザベスが保管していた。そしてそのせいで海賊に誘拐される。
ジャックの真意!
インターセプター号でエリザベスはウィルに金のメダリオンを返す。ウィルはこのメダリオンが海賊たちが掛けられた呪いを解くのに必要と知る。呪いを解く方法としてウィルの血も必要と知った。このままではエリザベスにまた危険が及ぶ。そのため遠ざけてしまう。しかしこのときウィルは知らなかった。ジャックがブラックパール号に同乗し追跡されているウィルに呪いを解くのはウィルの血が必要だと打ち明ける。
パイレーツオブカリビアン、海賊を憎むウィルの父親ビルが海賊!
ウィルは呪いを解くためイスラ・デ・ムエルタに向かった。ウィルは父親の海賊ビル・ターナーの悲劇をピンテルとラゲッティから聞かされる。ビルは呪われた海賊たちに報いを与えようとした。バルボッサの氾濫に反対した唯一の善悪の判断ができる男ビル・ターナー。しかしアステカの金貨の呪いにかかってしまった。息子のウィルは海賊を憎んできたが父親は憎めなかった。
フライング・ダッチマン号の操舵手となるビル!
フライング・ダッチマン号に独房に幽閉されていたビル。息子のウィルを逃がした罪により捕らわれしまう。深海生物化が進み船の一部になりかけていた。さらに意識も混濁していた。ウィルの顔すら判断できずにいた。デイヴィ・ジョーンズがウィルの胸に剣を刺しビルの息子であることを思い出す。ジョーンズが死んで新たなフライング・ダッチマン号のキャプテンとなるウィル。ビルはその船の操舵手となった。
パイレーツオブカリビアンの物語は恋愛や冒険だけではなく親子愛もまた描かれている。ウィルとビルもそうだが、のちにウィルとヘンリーもそうだ。思い返せばジャックも少しだけ描かれていた。それがまた面白さを感じさせる。
パイレーツオブカリビアン海賊の呪い、ジャックとバルボッサの対決!
島に到着するとバルボッサはウィルの血を一滴残らず絞りとろうとしていた。そこにジャック・スパロウが現れ儀式が中断された。ドーントレス号が外で待ち伏せしていると話す。このときジャックは自ら金貨の一枚を手に取り呪いにかかってしまう。最高のタイミングを待ち呪いを解くと話しバルボッサは信じて乗組員をドーントレス号へ攻撃させた。
狙われるエリザベス!
洞窟でジャックとバルボッサの対決が始まるとウィルも手下相手に剣を振るう。ドーントレス号からエリザベスが抜け出すとウィルに協力をするのである。バルボッサだけがその場にいる。
ジャックは一枚手に入れたメダリオンに血をつけウィルに抛った。ウィルも自分のメダリオンに血をつけ櫃にもどそうとする。その瞬間バルボッサはエリザベスに銃口をむける。ジャックがピストルを抜き先に引き金を引きバルボッサの心臓を撃ち抜いた。バルボッサは呪いが解かれたことを悟りそのまま倒れて死んだ。
ジャックとバルボッサはライバルのようで敵対心むきだしだったが、パイレーツオブカリビンの2作目以降は諸所にジャックに協力したり仲間になったりと友情な部分を見ているものには感じさせる場面がある。きっと切り離せない何かが二人にはあるのだろうと見ていて思うところがある。
ウィル、父親ビルへの苦悩!
ウィル・ターナーは最後のアステカの金貨を櫃にもどし呪いを解いた。きっと大海原の海底のどこかで靴紐のビルこと海賊ビル・ターナーは普通の人間にもどったことになる。人間が海底の中で生きてはいけない。おそらくそのまま溺死しているだろう。ウィルは罪の意識に苛まれ苦しんだ。
パイレーツオブカリビアンのフライング・ダッチマン号の呪いとは?
ウィル、父親ビルとフライング・ダッチマン号での再会!
ジョーンズの幽霊船フライング・ダッチマン号が現れるとジャックはウィルを渡す代わりにツケの清算を持ちかける。ジョーンズは魂の価値は平等ではないとこれを拒否。99人分の魂を欲する。そうすると強制徴募したウィルをフライング・ダッチマン号で働かせることにした。フライング・ダッチマン号でウィルは契約に従い幽霊船で働く靴紐のビルこと海賊ビル・ターナーと衝撃的な再会をした。息子と出会う靴紐のビルも衝撃だった。
ジョーンズの心臓とビルの親心!
ウィルはライアーズダイスというゲームにおいて死者の宝箱の鍵と魂の引き換えに賭けでジョーンズに挑む。そこに靴紐のビルもゲームに参加するのである。息子のウィルが未来永劫フライング・ダッチマン号で労働することを妨害するためだった。
靴紐のビルは自らの自由を代償に意図して負けた。その夜のことウィルはジョーンズが肌身離さず持ち歩いている鍵を盗みだすことに成功するのである。ウィルはいつかビルの自由を約束しフライング・ダッチマン号から脱出した。
パイレーツオブカリビンの中で考えさせられるシーンでもある。親が子のために苦難の道を歩ませないために遠ざけようとするも、子が這い上がってくるのだから親の心子知らずというのがぴったりと嵌る。しかし、のちにウィルもまたヘンリーにビルがしたように遠ざけるところが描かれているのが実に胸を打つ場面である。
パイレーツオブカリビアンのウィル・ターナーとノリントンとジャックの三つ巴の闘い!
十字架島に到着するとウィルは死者の宝箱を掘り出すエリザベス、ジャック、ジェームズ・ノリントンと再会を果たす。ウィルはジョーンズの心臓を剣で刺して海賊ビル・ターナーを自由にしようと目論む。だがジャックにノリントンもそれぞれの保身や望みのため宝箱をめぐる三つ巴の闘いが始まる。
ジャックが宝箱を解錠して心臓を手に入れるがのちにノリントンは心臓と私掠免許の両方を盗み取る。ウィルは心臓を手に入れられずブラックパール号に乗りこんだ。パイレーツオブカリビンの見どころも剣術シーンは欠かせない場面である。コミカルな戦闘シーンではあるが、観る側としては飽きさせないように描かれている。これもパイレーツオブカリビアンの醍醐味の一つである。
ジャックとエリザベスの偽証の口付け!
ブラックパール号はフライング・ダッチマン号を引き離すもウィルの考えどおりクラーケンが襲ってきた。ウィルは乗組員と共に船を放棄した。エリザベスはクラーケンがジャックを狙っているということに気づき激しいキスで誘惑しジャックの手に手錠を帆柱に繋いだ。ブラックパール号がクラーケンに襲われ海に消えていくのをロングボートから見守る。
パイレーツオブカリビンの恋愛担当がウィルとエリザベスと思っていたが、この辺りのシーンではジャックに恋をしていると思わせるシーンが諸所に描かれている。エリザベスの態度からもそう感じさせる場面があったが、最後に線上で二人がキスをするところはウィルが振られたと思ったがエリザベスの奇策に驚かされる。
ジャックの死後!
ウィルたちはティア・ダルマの小屋に避難しジャックを失ったことに気持ちが沈んでいた。ウィルはブラックパール号があればデイヴィ・ジョーンズを打破し父親のビルを自由にできる。ジャックの救出をティア・ダルマは提案する。世界の果てに赴きブラックパール号とジャックを救出ができる。最後にティア・ダルマが復活させたヘクター・バルボッサが現れ新たな旅が始まる。
ウィルの目的はブラック・パール号を手に入れ父親のビルを呪いから解放することだった。ジャックの救出に関心はなかった。
パイレーツオブカリビンの主人公がクラーケンに食われて死んでしまうというショッキングな結末には予想はできなかった。またのらりくらりとピンチをかわすかと思ったがとても残念な思いにさせられた。だがパイレーツオブカリビアンの3作目は世界の果てにいるジャックを救出するところから始まるから面白さが持続できる。
パイレーツオブカリビアンのウィル・ターナー、最後の呪いを解く方法!
ウィルたちはサオ・フェンの浴場にたどり着くとバルボッサとエリザベスが捕らえられていた。ウィルのことは知らないと話すもサオ・フェンはウィルを刺そうとする。突如エリザベスの悲鳴にフェンの部下たちがバルボッサの乗組員と戦闘を開始しようとする。
そこにマーサー率いる東インド貿易会社の兵隊が乗り込んできた。ウィルやフェンら他の乗組員たちは脱出を余儀なくされた。戦闘の最中ウィルはサオ・フェンとの取引を行いハイ・ポン号を手中に入れた。パイレーツオブカリビアン第3作目である。
ジャックのいる世界! ジョーンズとの四つ巴!
ウィルやエリザベスは凍てつく海を進行した。ほどなくしてハイ・ポン号は世界の果てにある広大な滝にたどり着き落下した。一行はデイヴィ・ジョーンズ・ロッカーと最後の闘いのためにジャック・スパロウとブラックパール号を発見した。世界の果てから戻ったウィルやジャック、エリザベスはデイヴィ・ジョーンズと銃口を向け合う。水に使った火薬のせいで銃弾はでずに使えなかった。対立の緊張感が和らぐ。
ジャック、ウィルに父親ビルの救出を提案!
ジャックはウィルの父親靴紐のビルとエリザベス、両者において心が揺らいでいたことに気づく。そしてある計画を提案する。それはジャックがデイヴィ・ジョーンズを殺し不死身となる。呪いから解放された父親のビルとエリザベス、そしてウィルは共に一緒に暮らすという計画だ。ウィルはジャックのコンパスを手にベケット率いるエンデヴァー号に乗り込み難破船入り江に向かうよう仄めかした。
ジャックの策はいつも自分中心的な方法で周りを利用しているところがあるが、それがまたパイレーツオブカリビン物語の中ではカッコいい主人公でありながらずる賢さがあるのが面白いのだろう。まさに孤高の海賊とはよくいったものである。
パイレーツオブカリビアン。ウィルとエリザベス、そしてジャックの最後の闘い!
最後の戦争の前にウィル、ベケット卿、デイヴィ・ジョーンズの三人は敵対するバルボッサ、ジャック、エリザベスとパーレイを行う。いわば交渉だ。これによってウィルとジャックが交換された。ウィルは評議会でカリプソを束縛の方法を教えた裏切り者がデイヴィ・ジョーンズと明かし彼女の解放に手を貸す。
パイレーツオブカリビンの海賊が一同に現れたシーンでもある。ジャック、バルボッサ、デイヴィ・ジョーンズとそれ以外にも多くの海賊がいることに面白みが一気に増したシーンである。
ブラックパール号とフライング・ダッチマン号!
大渦巻きの荒れ狂う海の中ブラックパール号とフライング・ダッチマン号は戦闘をはじめた。ウィルはブラックパール号の甲板の上で戦闘の最中エリザベスに求婚を申し出る。エリザベスはバルボッサに見届け人となってもらうため呼びかけた。二人は兵隊やフライング・ダッチマン号の乗組員と闘いながら夫婦になることを誓い合った。
ジョーンズの強さ!
ウィルはフライング・ダッチマン号に乗り込み幽閉されている父親のビルに襲われる。息子であるとさえわからなくなっていた。ウィルは壁際に飛ばされ優勢を取り戻し靴紐のビルの手から剣を叩き落とす。エリザベスがデイヴィ・ジョーンズに圧されるのをみるとウィルは救出に向かった。ウィルの剣技を持ってしても圧倒されてしまう。愛を誓い合ったウィルとエリザベスを目の当たりにしエリザベスにウィルを殺すと脅迫する。
デイヴィ・ジョーンズの最後!
こんどはジャックが宝箱の中からデイヴィ・ジョーンズの心臓を突き刺すと脅迫した。ジョーンズは怯むことなくウィルの胸に剣を刺した。妻のエリザベスが駆け寄るなかウィルの意識は遠のいていく。息子が死にゆく様を海賊ビル・ターナーは正気を取り戻す。
するとジョーンズに猛襲するのである。二人が争いジョーンズは靴紐のビルに剣を振り上げると瀕死のウィルにジャックがウィルの手を握らせジョーンズの心臓に刃を刺した。もろくもジャックの不死身になる夢はついえた。パイレーツオブカリビアン最大のシーンである。
ジョーンズの死とフライング・ダッチマン号の呪い!
ジョーンズの死亡によりウィルに呪いが降りかかる。フライング・ダッチマン号の新たなキャプテンとなり永遠の命を手に入れたウィル。海賊ビル・ターナーが父親として息子のウィルの心臓をえぐり出し死者の宝箱に納めた。するとフライング・ダッチマン号は渦巻きの中に沈み消えた。
フライング・ダッチマン号の新たなキャプテン!
その一方ジャックとエリザベスはブラックパール号に戻りエンデヴァー号との最後の対決に備える。そのときフライング・ダッチマン号が深海から浮上しそこにはウィルの姿も目撃された。ブラックパール号と協力してエンデヴァー号に無数の砲弾を浴びせた。ベケットはこの奇襲に戦意喪失しエンデヴァー号と共に死亡した。フライング・ダッチマン号が裏切り残った艦隊は逃げ出した。最後の戦いは海賊の勝利に終わった。
すべてがうまくいったように思ったが、パイレーツオブカリビンの物語で決して揺るぎないものが呪いである。ウィルは生き返ったがエリザベスに愛はあっても引き裂かれる命運を背負ったことに悲痛さは隠せないだろう。そう物語はこれで終わりではないということである。
フライング・ダッチマン号とウィル!
最後の戦いに勝利した海賊たちは歓喜に満ちた。しかしその代償は小さくはなかった。ウィルとエリザベスは夫婦になったというのに切り裂かれてしまう。フライング・ダッチマン号の船長となり10年に一度しか陸にあがることができない。二人の愛は決して幸福ではない。
ウィルは死者の魂を死後の世界へ運ぶ職務を開始する。その前にウィルはエリザベスに自分の心臓を託した。死者の宝箱を手渡し永遠にエリザベスのものであると告げる。陸上にあがることが許されるたった一日でエリザベスはウィルとの子供を身ごもった。
ウィルはフライング・ダッチマン号に乗船し日暮れの地平線に緑の閃光が走り一瞬のうちに消えた。パイレーツオブカリビアン、ウィルの冒険はこれで終わるのである。
パイレーツオブカリビアンのウィル・ターナーの息子とは?
パイレーツオブカリビアン五作目、ウィル・ターナーの息子ヘンリー・ターナーとは?
ウィルは息子のヘンリーが生まれたことも知らずにフライング・ダッチマン号の船長として大海原をさまよっていた。それが勤めであるからしかたがないが初めてウィルがヘンリーと出会ったのはパイレーツオブカリビアン第3作の最後にみせた10年後のシーンにヘンリー・ターナー10歳の姿が現れた。なんともいえない切ないシーンでもあった。
ウィルと妻のエリザベスとの間に生まれたヘンリー・ターナーは父親が10年に一度しか会えないことを知るとその原因となる呪いを解こうと海へ出る。フライング・ダッチマン号の呪いが強力なためになにをしてもできなかった。父のウィルがフライング・ダッチマン号の呪いにかかっているため家族で暮らせない事実を知ったヘンリーは成長すると共に打開策をみつける。それがポセイドンの槍で呪いを解くものだった。
ヘンリーとジャックの新たな冒険!
ポセイドンの槍を探しつつもイギリス海軍の兵士になったヘンリー・ターナーはほどよくして戦艦モナーク号に乗船した。父のかつての冒険仲間でもあるキャプテン・ジャック・スパロウを探していた。それはジャックに死が近いという警告をある人物から伝えられたからだ。それが海の死神サラザールだった。
ジャックを見つけだしまたポセイドンの槍を探している天文学者のカリーナ・スミスと共にパイレーツオブカリビアン、ヘンリー・ターナーの新たな冒険が始まる。
パイレーツオブカリビアン最後の海賊、ポセイドンの槍に迫る!
海賊ジャック・スパロウの過去を知る最恐の敵・海の死神サラザールが大海原に解き放たれた。それはこういわれていた。海賊絶滅へのカウントダウンの始まりである。ジャックはサラザールの復讐から逃れるためある方法しかなかった。それを見つける旅に出るのである。
まさかウィルにかかった呪いが解放できる方法があるとは思わなかった。これで長きに渡るパイレーツオブカリビンの物語のすべての呪いが解かれることになる。
ヘンリー・ターナーとポセイドンの槍!
最後の海賊のみが見つけだせる伝説の秘宝ポセイドンの槍を入手することだった。ジャックと冒険を共にしたウィルはその息子であるヘンリー・ターナーと天文学者のカリーナにバルボッサを仲間にして秘宝を求め大海原へ出でるのであった。
ポセイドンの槍で父の呪いを解く!
ポセイドンの槍は最後の海賊のみが見つけ出せる伝説の秘宝である。海の神ポセイドンの伝説の槍で神の武器そのものだ。この槍は海の生き物を制御したり雷や大津波を生み出せる。
若き日のジャック・スパロウの冒険をしたときにこの槍はキャプテン・トーレンツの手に渡る。トーレンツの死亡後、槍はトンラという半魚人が持っていた。ほどよくして槍はポセイドンの墓に収められ数十年経ちジャックとカリーナによって発見される。パイレーツオブカリビアン最大の海の謎が解き放たれるのである。
パイレーツオブカリビアンのウィルと少年ヘンリー・ターナーの悪ふざけ
初めてあってから2年後のことヘンリー・ターナーは呪われたウィルが10年に一度しか陸上できないことにイラついた。もし海で溺れれば助けにくると信じてわざと溺れようとした。海に沈むヘンリーの海底下からフライング・ダッチマン号が現れた。ヘンリー・ターナーは溺死せずにすんだ。初めて少年の悪ふざけに叱咤するウィルは父親らしかった。
ウィルは息子のヘンリー・ターナーにかける言葉!
ウィルは息子を怖がらせ遠ざけようとフジツボと海藻に覆われた姿をみせつけた。ヘンリーがフライング・ダッチマン号の乗組員になろうとすることを懸念し遠ざけるのだった。それでもヘンリーは諦めようとはしなかった。ヘンリーは船外に投げ出されてもすぐに戻ると言い張った。怒り任せにヘンリー・ターナーは呪いを解く方法がポセイドンの槍にあるといった。
ヘンリーがジャック・スパロウと槍を探すことを言うとウィルは怒り海から離れるよう厳しく激昂した。それはまさしくかつてウィルの父親ビルがそうしたように同じものだった。船が沈むなかヘンリーに謝罪と呪いを解くことは不可能であるとつたえた。だがウィルは船が沈みきる前にヘンリーに愛をつたえた。パイレーツオブカリビンの親子愛が描かれたシーンでもある。
フライング・ダッチマン号の呪い!
フライング・ダッチマン号の呪いは10年に一度しか陸に上がることができない。ヘンリーは父の呪いを解くためポセイドンの槍を探す旅にでる。成長したヘンリーは大冒険の中ポセイドンの槍を破壊することに成功した。すると海におけるすべての呪いが解かれた。
ウィルはフライング・ダッチマン号から解放された。ウィルはヘンリーと再会しネックレスを手渡す。ウィルは息子のヘンリーを抱きしめながら呪いを本当に解いたことに驚きを隠せなかった。パツレーツオブカリビアンの海の呪いが解放されたのである。
ジョーンズの気配!
海岸でウィルとヘンリーが一緒にいるのをエリザベスはその目で見るとウィルの視線を釘付けにした。これからは共に陸地で暮らせるようになった二人は熱いキスを交わした。
その夜ウィルとエリザベスに忍び寄る影が揺らいでいた。侵入者がウィルとエリザベスに近づくと部屋に響き渡る足音に恐怖がせりあがった。かつてこの命を奪った恐るべき爪の手をウィルは目にして飛び起きた。悪夢にうなされただけだと思うことにしたウィルだったがベッドの下にはフジツボと海水がのこされていた。デイヴィ・ジョーンズが生き返ったのである。
パイレーツオブカリビン最後の海賊。ジャック・スパロウの誇り!
サラザールが“悪魔の三角水域”から解放されたのは、キャプテン・ジャック・スパロウのせいである。ウィキッド・ウェンチ号の船長から譲り受けたコンパスをその手から放してしまったことである。手放すことを断じて命じていたが魔法のコンパスをラム酒で交換したことによりジャックは海賊としての誇りまで捨ててしまった。
サラザールとの戦いでコンパスを再び取り戻しジャックは海賊としての誇りをもその手に戻したのである。そしてウィル、ヘンリー、エリザベスの3人とカリーナに見送られたジャックはブラック・パール号の船長となって大海原に出る。新たな冒険に向かい“最後の海賊”になったのである。
パイレーツオブカリビンでジャックの過去が描かれるのは初めてのことで、そして過去を知るサラザールの登場もジャックが真の海賊として誇りを取り戻し大海原に出るのは長年ジャックが夢に見ていたことでもある。
天文学者カリーナ・スミス
パイレーツオブカリビアンで初めて登場したカリーナ・スミス。彼女は孤児院で育った孤独な女性である。天文学や占星術などが得意なために周囲から魔女として捕らわれ処刑までされるところだったのである。この時代、女性に学問をするなど許されるはずがない時代だった。しかし彼女は大学で研究を志すのである。
カリーナは伝説の“ポセイドンの槍”を探しだし科学者としての能力を周囲に証明しようと旅にでるのであった。
孤児院で暮らすことになったカリーナには唯一、顔も知らない父が託した“ガリレオの日記”を手にしていた。それにはポセイドンの槍のありかと思われるヒントの記述に気づいたのである。実はカリーナが持っていた“ガリレオの日記”は、バルボッサがイタリアの船から盗み出したものだった。
バルボッサはマーガレット・スミスという女性との間に娘が産まれた。マーガレットは出産直後に亡くなってしまった。だがバルボッサは娘の人生を案じて“ガリレオの日記”を託し孤児院に預けた。そしてパイレーツオブカリビン最後の海賊でポセイドンの槍を探す旅で同行するのである。
パイレーツオブカリビン5作目で新しい登場人物のカリーナだが、ここでも親子愛がにじみ出ていますね。まさかバルボッサが父親とは思いもよらないこと。いずれ出くわしたときに目印のようにガリレオの日記を託していたのには、いつの日か父親として償いたい思いがあるのかもしえない。
パイレーツオブカリビン最後の海賊サラザール
キャプテン・アルマンド・サラザールとはスペイン海軍の伝説の海賊ハンターである。サイレント・メアリー号の船長として海賊を全滅させるため海賊を殺してきたのである。その功績は高く評価され海軍において高い地位に就いている。ある海賊船を追いかけているときに、ある海域において船がこつぜんと消えるという話を知った。それが“悪魔の三角水域”である。
その水域に誘い込まれ船ごと呑まれてしまった。そこに海賊船を操っていたのが若き海賊ジャックだったのである。砲撃に倒れてしまった船長の代わりを務めているが、この活躍によって魔法のコンパスと「スパロウ」という姓を手に入れたのである。
サラザールと乗組員が乗船していたサイレント・メアリー号は全壊してしまい乗組員は全員命を落とした。サラザールたちはゴーストとなってこの水域に捕らわれるのである。だがゴーストとなって力を増したサラザールは何年もの間スパロウを捜し復讐心を燃やしているのであった。パイレーツオブカリビン最後の海賊が誰か、それを決める作品である。
パイレーツオブカリビアンのウィル・ターナーについてネタバレまとめ
ウィル・ターナーは準主役となって物語の中では主役級の活躍する。鍛冶屋のさえない職人として成長し暮らしているが海賊に襲われ海で難破したところエリザベスに救われた。そのことがきっかけでもありエリザベスにひそかな想いを寄せ続けていた。恋愛感情を8年間も燻らせながら高貴な家柄のエリザベスに煮え切らない恋心を募らせていく。そこにバルボッサ率いる海賊がエリザベスを誘拐し物語は急速に展開していく。
救出に向かいたいがウィルは躊躇っていた。そんなときジャック・スパロウと出会う。その出会い方も剣を交えながら互いを認め合うことになる。いや利用しあうといったほうがいいだろう。
幾度の危機を乗り越えながらも海に出てエリザベスと再会するまでに至る。ゆえに様々な冒険の苦難と平行にウィルとエリザベスという二人の男女の恋物語が展開し主人公のジャックが手を貸しまた利用し、はたまた裏切りながらも協同していく人間模様がおもしく描かれている。
パイレーツオブカリビアンは誰もがウィルとエリザベスの愛が実ることを願い見ながらも呪いや境遇といった要因に引き裂かれるさだめにもどかしく、そして儚さを抱きながら素敵な恋愛をみさせる二人に感銘を受ける物語である。