イットは実話だった?ペニーワイズのモデルとなった殺人鬼と元ネタ事件まとめ

映画「イットそれが見えたら終わり。」は殺人ピエロのペニーワイズに子供たちが立ち向かう物語です。実話なのでしょうか?完全な実話ではないですが、実話をもとに作られた作品です。予告編ではホラー要素が大きいですが、少年少女の助け合うシーンは友情が見られます。また、イットの鍵であるペニーワイズにはモデルとなった殺人鬼「ジョン・ゲイシー」がいます。今回はその元ネタなどを紹介していきます。

イットは実話だった?ペニーワイズのモデルとなった殺人鬼と元ネタ事件まとめのイメージ

目次

  1. イットは実話って本当?ペニーワイズのモデルとなった殺人鬼や元ネタ事件についても調査!
  2. イットはどんな作品?
  3. イットは実話だった?殺人ピエロ・ペニーワイズにはモデルとなった殺人鬼がいた!
  4. イットを見た人たちの評価・感想まとめ!
  5. イットはあの凶悪殺人鬼の実話を元ネタにした映画だった!

イットは実話って本当?ペニーワイズのモデルとなった殺人鬼や元ネタ事件についても調査!

洋画「イットそれが見えたら終わり。」はただのホラー映画と思ってたら大間違い。実はペニーワイズにはモデルとなった殺人鬼がいて、元ネタになった事件があります。その殺人鬼の名前はジョン・ウェン・ゲイシー。彼は「ポゴ」という名前のピエロに扮してチャリティイベントに参加し、そこで捕まえた子どもたちを次々と殺していきました。そんな彼の異名は「キラークラウン=殺人ピエロ」。

彼は父親から虐待を受けたり、心臓病を患っていたりと、小さい頃から苦労してきました。結婚もできたのに自分の気持ちを抑えきれないことがあり、逮捕され、離婚、尊敬していた父親も亡くなり、釈放後からは殺人に手を染めてしまいます。

映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』オフィシャルサイト

イットはどんな作品?

イットはスティーヴン・キング原作の大人気ホラー映画

原作の「イット」はスティーブン・キングの作品の中でもかなり長い長編小説です。「イット」迫力を感じさせるのは、イットとの対決が子ども時代、大人時代の2回あるということ、またそれを前編、後編と区別するのではなく、ほぼ同時進行に描かれているからだと思われます。さらに後半は、場面転換が多く、そのことによりスピード感も感じ摂ることができます。

また、青春を感じられるのもこの小説の見所です。主人公はみないじめられっ子だったり、のけ者にされていた子どもです。弟を亡くしたビル、仲間外れで孤独の意味も知らない太っちょのベン、痩せっぽっちで思い込みからくる喘息もちのエディー、活発だけど家では虐待をされているベバリー、黒人というだけでいじめにあうマイク。この、のけ者にされたものが集まって「負け犬クラブ」を結成します。

いじめられっ子同士という縁が、やがて絆に変わっていきます。成長した子どもたちは大人になってペニーワイズが再び現れることにより再開します。みんな子どものころとは違い、ベンはスリムになり、成功した建築家、ビルは作家、エディーはリムジン配車会社、リッチーは売れっ子コメディアン、ベバリーはDV夫から逃れようとしています。

全員だいたい成功をしていますが、全員子どもがいません。それはイットの呪いがまだ残っていることを表します。全員で集まることになりますが、イットの再来に耐えられず、仲間の一人は再会前に自ら命を絶ってしまいます。かつての負け犬クラブが一人かけた状況でイットに立ち向かいます。

イットに登場する殺人ピエロ・ペニーワイズはどんなキャラクター?

イットの中で殺人鬼として描かれているピエロ、ペニーワイズ。彼は複数の子どもを誘い込み、襲います。90年代版では、男の子三人が高圧的な態度で女の子ベバリーを囲みいじめるシーンで、いじめの犯行に気づいているにもかかわらず、気付かないフリをする大人がいたという過去のシーンがあります。「見て見ぬふりをする大人たち」には、ペニーワイズの姿が見えないように描かれていました。

子供たちは会話の中で、大人がペニーワイズを見ることができない理由を「大人たちは夢を見ないから」と語っている描写があります。つまり、ペニーワイズが見えているのは子供達だけで、また夢見がちな思春期に姿を見せるお化けとして描かれているのです。しかし、成長した子供たちの所にペニーワイズは現れます。なぜ成長した彼らにも、相変わらずペニーワイズが見えるのでしょうか。

90年代版のイットでは彼らがみな「子どもがいない」ことを語るシーンがあります。「未婚で子どもがいない=まだ大人になりきれていない存在」として解釈していいようです。しかし、誰に見えて誰に見えてないのかについては、90年代版ではかなりアバウトに描かれています。実際のところはどうなのでしょうか?

普段はピエロの恰好をしているイットのペニーワイズですが、子どもの怖がるものに姿を変えることができます。姿をひそめているのはどこなのでしょうか?実は下水道そのものがペニーワイズの住処なのです。子どもたちがどこにいても突如現れるペニーワイズ、下水道に住んでいるのでどこからでも現れることが出来たのです。

イットは実話だった?殺人ピエロ・ペニーワイズにはモデルとなった殺人鬼がいた!

イットの殺人ピエロ・ペニーワイズのモデルとなったのは殺人鬼「ジョン・ゲイシー」

イットのピエロ・ペニーワイズにはモデルとなった殺人鬼がいます。彼の名前はジョン・ウェイン・ゲイシー。子どもたちを楽しませるためにパーティーでピエロに扮することが多かったため、「キラークラウン(殺人ピエロ)」という異名を持つようになります。イットは実話ではありませんが元ネタとなったのは彼が起こした事件です。

殺人鬼「ジョン・ゲイシー」の生い立ち

イットの元ネタとなったジョン・ゲイシーはどのような家庭で育ったのでしょうか。1942年3月17日、ポーランド系の父親とデンマーク系の母親の間に生まれます。父には、脳内の手術が不可能な場所に腫瘍があり、情緒は極めて不安定、やり場のない怒りが突如湧き上がることもあり、自分の家族に矛先を向けました。初めての息子に期待を込めて西部劇で人気の名優ジョン・ウェインの名を授けましたが息子に心臓疾患があると知り失望します。

父はジョンに対して厳しく、小さな失敗をしても暴力を振るわれ、徹底的な虐待を受けていました。ことあるごとに「クズ」「間抜け」「おかま」「お前はホモになる」と責め立てられ肉体と精神の両面で痛めつけられたジョンは、パニック障害や心臓発作を頻繁に起こしますが、そのことに対して父から罵倒されるのが嫌でストレスや身体の不調を我慢し、そのたびに失神していました。

そのことで激しくののしられるジョン。母が父に息子の身体をいたわってほしいと懇願しますが、それに対しても「あのガキは気をひいている」と鼻で笑ったと言います。ジョンは高校を4つ変わったことで普通校を落第となります。その後、職業訓練校に編入し、優秀な成績をあげます。

ジョンは18歳の時、当時の女友達と性向に及ぼうとしましたが、意識を失ってしまいます。それを知った父は「お前の中のおかまが登場した」と言いました。こんなことを言う親だけど、ジョンにとっては尊敬する父親です。最終的には家を追い出されたジョンですが、自身を罵倒し続けた父を心から愛し、いつか父に認めてもらおうと一生懸命に働きました。

殺人鬼「ジョン・ゲイシー」の元ネタ事件

イットの元ネタとなったジョン・ゲイシーはいったいどのような事件を起こしてきたのでしょうか。彼はまじめに働き周りの信頼も得ますが、すべて父に自分を認めてもらいたいという想いでの行動でした。そしてジョンは結婚をしますが、結婚の少し前、一緒に酒を飲みに行った男と無意識のうちに手を出してしまいます。父に言われたことが現実となり恐怖と嫌悪を抱きました。

その3年後、青年会議所会員の息子で15歳になるドナルドを「ポルノ映画を見よう」と誘い、地下室で関係を持ちます。ことが済んでからジョンはドナルドにお金を払いますが、その後も関係は続き、そのたびにお金を要求するようになりました。しかし、ジョンの選挙を目前にドナルドがジョンを訴え、反自然性交の容疑で逮捕されます。その後、服役中に離婚、父も亡くなります。

ここからがイットの元ネタ事件と言っていいでしょう。ジョンは釈放から一年半後、拾った青年と一夜をともにします。朝、目を覚ますとその青年がナイフを持って立っているのを見てパニックを起こし、刺し殺してしまいます。青年は朝食のサンドイッチを作ってるところで、ナイフを持ったままジョンを起こそうとしたようです。ジョンの最初の殺人がこの青年となります。

混乱したゲイシーは死体を床下に隠しました。これ以降、殺人が習慣となっていきます。その後シカゴに家を購入したジョンは2度目の結婚をします。休みの日にはピエロの「ポゴ」に扮して福祉施設を訪れ、子どもたちの人気となります。このようにピエロになるところは実話を元ネタに映画がつくられたことが分かります。

ジョンは少年たちを家に誘って強姦した後に殺害しました。被害者を誘う手口は最初と一緒で「ポルノを見ないか」と地下室に誘い込み、手錠で動きを封じてから殺害するというものです。死体は床下に埋めその上に石灰をまきました。時には塩酸をかけることもあったため、後の家宅捜索ではメタンガスを発生しており、現場の警官たちがめまいや吐き気を訴えることもありました。

殺人鬼「ジョン・ゲイシー」の最後

ここからも実話なのですが、刑務所に入ったジョンに興味を持ち手紙を送ってきた人物がいます。ジェイソン・モスという当時18歳の少年です。ジョンは文通を始め、彼の電話番号を突き止めて、電話でやり取りをするようになります。その後、少年に「人殺しの本当の理由を教える」など言い、刑務所に招待、面会もするようになります。

だんだん欲情を抑えられなくなったジョンはジェイソンを34人目の被害者にしようと計画します。ジョンは刑務所内では模範囚だったので、その立場を利用して看守抜きの面会を実現させます。少年と2人での面会が叶い彼を監視カメラの死角に誘い出して犯行に及びますが、看守が通りかかり、未遂に終わります。

彼の死刑は1994年5月10日の深夜、ジュリエット刑務所にて執行されました。薬物注射による死刑です。通常、薬物による死刑は平均で7分前後で絶命しますが、彼の場合⑳分近く苦しんで絶命したと言います。その後2011年から、身元不明の被害者の再調査が始められました。

イットを見た人たちの評価・感想まとめ!

「イット」の映画を観た人たちの評価はどうだったのでしょうか?日本でも話題となった「イットそれを見たら終わり。」を観た人の評価や感想をまとめました。ホラーだったと思う人や友情物語だったと思う人などさまざまです。あなたは観たらどう思うでしょうか。

イットは怖いだけじゃない!子どもたちの友情物語が良かった!

恐怖映画というよりは少年少女たちの青春映画、あるいは冒険映画という印象が強いです。ペニーワイズの存在は確かに怖いですが、見せ方を含めた演出が怖いのであって、リアルな恐怖はさほど感じません。それよりもむしろ「負け犬クラブ」の交流が甘酸っぱくていい感じです。「スタンド・バイ・ミー」を思い出します。

イットはホラーが苦手でも観れる本格ホラー!

「ホラーというよりは青春もの」といったレビューもありましたが個人的には十分怖いです。ペニーワイズの動きが最高にホラーで、あんな生き物に肩を掴まれて至近距離で口を開かれたら、泡を吹いて卒倒する自信があります。様々なシーンが凝っていて惹きつけられ、子どもが題材だとどうしても弱くなりがちな恐怖感をぐぐっとあおってきます。

もう一つの「スタンド・バイ・ミー」

ホラー映画としての「怖さ」はそれほどではないのですが、家や人間関係に問題を抱える「負け犬クラブ」の通過儀礼を描いたものとしては素晴らしいです。ピエロ・ペニーワイズの怖さと同時に、どこか憎めないユーモラスや可愛げもあって、ホラー映画界のニュースター登場という感じでした。

階段

子どもから大人になるって、妄想で生み出したり、命の危機を感じるほど心が敏感になっていて、大人になったら感じられないことがたくさんあることを思い出しました。子供たちの通過儀礼に、社会の闇というか不健全さが表れてしまうところが面白かったです。

実話かと思った

妙にリアルな情景だったり感情があるので、フィクションと分かりつつも実話かと勘違いしてしまいそうになりました。観終わってから元ネタのことなどを調べましたが、怖い結果でした。映画も怖かったけど実際にこんなことがあったらかなり恐ろしいです。

イットで本当に怖いのは人間

いわゆる「ホラー」ではありませんでした。怖くおぞましいのは人間の方で、その典型がいじめっ子のリーダーです。その類の子どもたちは「イット」にちょっと背中を押されるとホラーになる。「イット」は人間の醜悪さの象徴です。「イット」に立ち向かうのは人間の勇気や友情、愛です。「負け犬クラブ」がそれを身に着け、成長していく姿は清々しいです。

違いの分かる大人への成長

映画の中ではことあるごとに「偽もの」という言葉が出てきます。このお話は「偽物」に騙されない、本物を知る大人に成長する子供達のストーリーだったのです。また、「負け犬クラブ」で色んな意味で重要な役柄を果たした女の子ベバリーを演じた子は非常に魅力的です。「偽もの」に影響されない本物の大人へと成長した彼らの続編が気になると評判です。

イットは外国のホラー映画という感じ

突然ピエロが現れたり大きな音がしたりでビックリはするけど深い内容の物語かというとそうでは無いです。しかし「何かが居る」という雰囲気があると必ず期待通りのものが出てきてそこは海外の作品といった感じで見ていてすっきりしました。子どもが一致団結して仲間を助けに立ち向かう!という構成はほっこりしました。ホラーながらファンタジーな作品です。

イットはあの凶悪殺人鬼の実話を元ネタにした映画だった!

イットは凶悪殺人鬼「ジョン・ゲイシー」の実話を元ネタにスティーブン・キングが作った映画でした。かなり怖いと感じた方もいれば、怖さよりも友情を感じたという方もいて、意見はさまざまです。しかし、どちらの要素も兼ね備えられた名作なので、気になった方はぜひご覧ください。

Thumbイットのピエロ・ペニーワイズとは何者?演じているのはイケメン俳優? | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

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