【忘却バッテリー】山田太郎は常識人の主将！中学時代・過去や藤堂との関係は？

『忘却バッテリー』の山田太郎は、物語序盤から登場する主要キャラです。個性的な天才たちに囲まれた常識人で、何かと気苦労の多い日々を送っています。本記事では、忘却バッテリーの山田太郎について詳しく解説します。アニメの声優も紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

忘却バッテリーは、みかわ絵子さんによる野球漫画です。2018年4月から、web漫画配信サイトの少年ジャンプ＋で連載が始まりました。2024年4月時点で、単行本は17巻まで発売済みです。次にくるマンガ大賞2019webマンガ部門では、6位を受賞しています。2024年4月からは、テレビアニメの放送も始まりました。

中学で野球を辞めた山田太郎は、野球部のない都立小手指高校に入ります。しかし、野球部がないはずの高校で、天才バッテリーと恐れられている清峰葉流火と要圭に出会いました。2人と知り合った山田太郎は、要が記憶喪失になっていることを知ります。小手指高校には清峰と要だけではなく、中学時代に天才プレイヤーとして有名だった藤堂葵と千早瞬平までいました。期せずして出会った天才たちは、同じ野球部で甲子園を目指すことになります。

忘却バッテリーの山田太郎は、3月3日生まれの高校生です。ドカベン好きの父親によって、「太郎」と名づけられました。身長は164cm、血液型はO型です。最初は捕手をしていましたが、後に一塁手に転向しました。常識的で穏やかな性格で、誰からも信頼されています。ずば抜けて野球がうまいわけではありませんが、堅実で安定したプレーでチームを支えます。

忘却バッテリーの山田太郎は、物語の語り手としての役割を担っています。山田太郎は口数が少ないキャラですが、心の中では突っ込みを入れたり解説したりと大忙しです。山田太郎の心の声がなければ、ボケが多い忘却バッテリーは収拾がつかなくなったでしょう。

忘却バッテリーの山田太郎は、中学の頃弱小シニアで野球をしていました。チーム内にはそれほど優れた選手はおらず、山田太郎はその中で大きな顔をするお山の大将でした。ところが、名門シニアの清峰葉流火・要圭バッテリーと対戦したことにより、山田太郎の自信はあっさりと砕け散ります。

山田太郎は清峰の速球に恐怖を覚え、中学時代で野球を辞めました。ただ、山田太郎はもともと過剰なプライドを持っていたわけではないため、大きな挫折感は抱いていません。そのため、清峰と要に再会したときも、憧れの選手を見つめるような視線を彼らに送っています。

忘却バッテリーの藤堂葵は、中学時代に清峰葉流火・要圭バッテリーと対戦したことがあります。その試合で2人に打ちのめされ、さらに試合中に送球ミスをしてしまいます。藤堂は一塁への送球ミスをきっかけにイップスを発症し、一塁への送球ができなくなりました。藤堂は野球を辞めて髪の毛を伸ばし、それからは喧嘩に明け暮れる毎日を送ります。

野球への未練を断ち切るために野球部のない小手指高校に入りますが、何の因果か清峰や要と野球をすることになりました。再び野球に向き合うようになった藤堂でしたが、それでもイップスを克服することはできませんでした。藤堂はイップスを克服しようと、一塁への送球を練習します。しかし、一塁への送球は大暴投はうまくいかず、藤堂の顔色も悪くなるばかりでした。

藤堂の様子を見かねた山田太郎は、一塁手に立候補して藤堂の練習に協力します。藤堂は山田太郎の人柄と安定した捕球によって落ち着きを取り戻し、ワンバウンド送球であれば一塁に投げられるようになりました。ただ、バウンドなしではまだ送球することはできず、この時点では完全なるイップス克服には至っていません。

藤堂がイップスを完全に克服したのは、定徳高校との試合の最中です。これまでの試合、藤堂はずっとワンバン送球で何とか乗り切ってきました。しかし、強豪校の定徳相手にはワンバン送球が通用せず、アウトを取れるはずの場面で何度かヒットにされてしまいます。藤堂は要のエラーをきっかけに、自分を救えるのは自分しかないと改めて気づきました。

そして、これ以上相手に得点を許すことができない場面で、バウンドなしの送球を試みます。それでも投げる瞬間、藤堂には迷いや不安が生じました。その藤堂の負の感情を打ち消したのが、山田太郎の「藤堂くん！」という声かけでした。その声が聞こえた瞬間、藤堂の頭からすべての思考が削ぎ落とされます。

そして、藤堂はついにイップスを克服し、バウンドなしの一塁送球を成功させたのでした。藤堂がイップスを克服できたのは、彼自身の精神力が過去のトラウマに打ち勝ったからです。しかし、藤堂1人では、イップスは克服できなかったはずです。山田太郎への信頼感があったからこそ、藤堂は過去の忌まわしい記憶から抜け出せたといえるでしょう。

忘却バッテリーの山田太郎は、後に野球部の主将に就任することになります。山田太郎が主将になったのは、高校2年に進級したときです。これまで小手指野球部は、先輩の鈴木が主将を務めてきました。

しかし、鈴木は野球は好きでも、経験と実力に乏しい選手です。そこで、山田太郎が2年になった際、彼を新たな主将に任命したのです。この話を聞いた他のメンバーは、当然のように山田太郎の新主将就任を受け入れました。このエピソードから、山田太郎がチームメイトからいかに信頼されているかがわかります。

忘却バッテリーのアニメでは、山田太郎の声を声優の梶裕貴さんが担当しています。梶裕貴さんは、これまでにも数々のアニメに出演してきた人気声優です。山田太郎の声を聞いて、声優が梶裕貴さんであることに気づいた人もいるのではないでしょうか？ここでは、山田太郎役の梶裕貴さんのプロフィールや、過去の出演作品などを紹介します。

山田太郎役の梶裕貴さんは、1985年9月3日生まれの声優です。東京都生まれの埼玉県育ちで、血液型はO型です。梶裕貴さんは日本ナレーション演技研究所を経てアーツビジョンに所属し、2013年10月からはヴィムスの所属となりました。梶裕貴さんはこれまでに、第3回声優アワード新人男優賞や第12回東京アニメアワード個人部門声優賞など、多くの賞を受賞しています。2012年からは、歌手としての活動も始めました。

梶裕貴さんの主な出演作品や担当キャラは、『進撃の巨人』のエレン・イェーガー、『ポケットモンスター XY』のシトロン、『ハイキュー!!』の弧爪研磨、『僕のヒーローアカデミア』の轟焦凍、『あひるの空』の車谷空などです。その他、『鬼滅の刃』の錆兎、『ドラゴンクエスト ダイの大冒険（2020）』のヒュンケル、『七つの大罪』のメリオダス、『マッシュル-MASHLE-』のレイン・エイムズなども演じています。

忘却バッテリーの山田太郎は、どちらかといえば平凡で地味なキャラです。しかし、山田太郎が推しだというコメントは多く、他のキャラに負けない人気があることがうかがえます。山田太郎の優しさや誠実な人柄に、魅力を感じる人が大勢いました。

忘却バッテリーの山田太郎は、作品の解説役としても大きく活躍しています。山田太郎の解説があるおかげで、野球が知らない人でも楽しく漫画を読むことができます。山田太郎の解説には、「ありがたい」という感想が寄せられています。

忘却バッテリーの山田太郎は、解説役だけでなく突っ込み役も担っています。忘却バッテリーでは記憶喪失の要圭がボケ、それに対して山田太郎が突っ込むという場面が多く見られます。山田太郎の突っ込みに関しては、「面白い」「突っ込みが鋭い」などの感想が見られました。

忘却バッテリーの山田太郎の中学時代や過去、作中での役割やアニメの声優などをまとめました。山田太郎は物語の語り手としてだけでなく、個性的な選手が多いチームをひとつにするために欠かせない存在です。山田太郎がいなければ、いかに強力な選手が揃っていても、小手指野球部がうまく機能するこはなかったでしょう。忘却バッテリーの重要人物である山田太郎の活躍を、ぜひ漫画やアニメで確認してみてください。