【忘却バッテリー】千早瞬平は逃げ出し男子？野球を辞めた理由・過去を考察

『忘却バッテリー』の千早瞬平は、公式で「逃げ出し男子」と紹介されています。千早が「逃げ出し男子」といわれる理由は、何でしょうか？その理由は、千早の過去にありました。本記事では、忘却バッテリーの千早の過去について詳しく解説します。

忘却バッテリーは、高校の野球部を舞台にしたスポーツ漫画です。集英社のweb漫画サイトである少年ジャンプ＋で、2018年から連載が始まりました。忘却バッテリーの作者はみかわ絵子さんで、単行本は2024年3月時点で17巻まで発売されています。2024年4月からは、テレビ東京系列などで忘却バッテリーのアニメの放送が予定されています。

シニアで野球をしていた山田太郎は、中学時代に清峰葉流火と要圭の天才バッテリーと対決しました。レベルの違いを目の当たりにした山田は野球を辞め、野球部のない小手指高校に入ります。しかし、なぜかそこで清峰と要の2人と出会い、要が記憶喪失になっていることを知ります。さらに、中学時代に名を馳せた選手である、藤堂葵と千早瞬平も小手指に入学していました。奇跡的に集まった天才たちは、新たな野球部で甲子園を目指すのでした。

忘却バッテリーの千早瞬平は、都立小手指高校の1年生です。誕生日は9月28日、身長はA型です。167cmという低身長ですが、フィジカルの弱点を知識と足の速さでカバーしています。茶色い髪の毛と、メガネが特徴です。メガネは伊達メガネで、特に視力が悪いわけではありません。小手指高校では新設された野球部に入り、二塁手として活躍しています。

忘却バッテリーの小手指高校の野球部には、過去に何らかのトラウマを持ったキャラたちが集まっています。千早瞬平も過去のトラウマに苦しんでいたうちの1人で、試合中にそのトラウマを克服しました。では、忘却バッテリーの千早は、どのような過去を抱えていたのでしょうか？ここでは、千早の過去や、野球を辞めた理由などをまとめます。

中学時代にテレビで小さい野球選手を見た千早瞬平は、興味本位でその選手の身長を調べてみました。そして、その選手の身長は174cmであったことに愕然とします。なぜなら、小さいと思っていた選手が、自分より7cmも身長が高かったからです。この事実を知った千早は、自分には絶望的にフィジカルが足りないことを悟ります。そして、自分のフィジカルが足りないと自覚した瞬間、千早の辛く苦しい日々がはじまったのです。

自分の弱点を知った千早瞬平は、弱点を克服しようと努力を始めます。まずは、手早くカロリーを摂取するため、毎晩溶かしたアイスクリームを飲むようにします。しかし、体重はまったく増えず、身長も伸びる気配はありません。身長は遺伝的なものが多いからと諦めた千早は、体重だけでも増やそうとしました。そこで、牛乳や米、肉などを限界まで食べる生活を続けます。

千早は食べすぎて吐いたりお腹を壊したりしながらも、限界まで食べ続ける生活をやめませんでした。体重増加へのわずかな希望を持ちつつ、千早は知識を増やすこともはじめます。千早は知識を増やしたことで、足が速いという長所を最大限まで活かせるようになります。そして、小技を駆使して相手を翻弄するプレーが得意となりました。

知識と足の速さを活かした野球で、千早は打率も守備力も盗塁数もチームで一番になります。その結果に満足していた千早でしたが、ある試合で粉々に自信を打ち砕かれます。そのときの試合のバッテリーは、清峰葉流火と要圭でした。千早は2人の前に手も足も出ず、得意の盗塁さえも封じられてしまいます。要と清峰に敗れた千早は己の思い上がりを恥じ、さらに努力を重ねるようになります。

これまでの千早瞬平は、マイナスをゼロにする努力をしてきました。しかし、要圭と清峰葉流火に負けたことで、それでは足りないと考えるようになります。そして、今度はゼロをプラスにするため、練習量や勉強量を増やしました。こうして努力を続ける千早でしたが、要と清峰に負けた日から何かが頭をチラつくようになります。その正体に気づいたのは、チームメイトの巻田から成長を自慢されたときです。

巻田から「身長が2cmも伸びた」と言われた千早は、無意識に「いいなぁ」と言ってしまいました。そこで初めて、千早は自分が「嫉妬」という感情を抱いていることに気づきます。他人を妬むみっともない感情に耐えきれなくなった千早は、そこで野球を辞めることを決意しました。

野球を辞めた千早瞬平は、グローブを封印して「野球は嫌いだ」と自分自身に言い聞かせます。野球名門校の帝徳から声がかかりますが、それすら断ってしまいます。千早は今までできなかったことをやろうと、オシャレや音楽などさまざまなものに手を出しました。しかし、何をしても楽しいとは思えず、時間もまったく進みません。それでも千早は、野球部のない都立高校に行って趣味さえ作れば、野球を忘れられるはずだと思っていました。

ところが、野球を諦めようと思って入った小手指高校で、要圭と清峰葉流火に再会してしまいます。そこで圭に誘われて野球部に入った千早でしたが、まだ過去のトラウマを忘れたわけではありませんでした。千早は再び野球をしながらも、野球は嫌いだと自分に言い聞かせ続けてきました。しかし、過去と向き合ったことで、本当は野球が好きだと素直に認められるようになります。

忘却バッテリーのアニメでは、声優の島﨑信長さんが千早瞬平役を担当することが決まっています。島﨑信長さんは多くのアニメに出演してきた人気声優で、ファンの間では島﨑信長さんの起用に喜びの声が上がっています。島﨑信長さんとはどういった声優か、詳しいプロフィールやこれまでの出演作品などを見ていきましょう。

忘却バッテリーの千早瞬平役の島﨑信長さんは、1988年12月6日生まれの声優です。血液型はA型で、出身地は宮崎県塩竈市です。高校卒業後に歯科医を目指しますが、半年ほどで進路を変更します。その後、第1回81プロデュースオーディションに参加し、最終選考まで残りました。同オーディションに落選後、青二塾に入所し、2009年に声優デビューを果たしました。

島﨑信長さんは2013年に第7回声優アワード新人男優賞を、2021年に第15回声優アワード助演男優賞を受賞しています。趣味は料理とお菓子作りで、特技はパソコンの自作です。2023年の1月に、結婚を報告しています。

島﨑信長さんの主な出演作品と担当キャラは、『銀の匙 Silver Spoon』の相川進之介、『ダイヤのA』の降谷暁、『暗殺教室』の二代目 死神、『斉木楠雄のΨ難』の海藤瞬、『バギ』の範馬刃牙などです。その他、ルパン三世PART6』の八咫烏五郎、『後宮の烏』の温螢、『ブルーロック』の凪誠士郎などを演じています。

忘却バッテリーの26話では、千早瞬平の過去が詳細に描かれます。千早の過去エピソードは反響が大きく、感動を伝えるコメントが多く見られました。また、逃げてしまった千早や、嫉妬を感じてしまった千早に共感を覚える人も大勢いました。

忘却バッテリーの千早瞬平が好きな人は多く、千早がタイプだという感想や推しキャラだという感想が上がっています。千早に関しては外見だけでなく、口が悪いところや、クールそうに見えて内面が熱いところなども人気でした。

忘却バッテリーの千早瞬平は、「かわいい」といわれることも多いキャラです。顔がかわいいという感想だけでなく、性格の悪いところがかわいいという感想も見られます。また、音楽の話題になると語ってしまうところや、プライドが高いところも「かわいい」といわれています。

忘却バッテリーの千早瞬平の過去や、野球を辞めた理由などをまとめました。千早は要圭と清峰葉流火に負けたことで、逃げるように野球を辞めてしまいます。しかし、入学した小手指高校で要と清峰に再会し、今度は彼らと一緒に甲子園を目指すようになりました。過去のトラウマから抜け出すことができた千早は、今後もさらなる成長を続けていくでしょう。