【忘却バッテリー】ネタバレあらすじと感想まとめ！漫画の登場人物や見どころは？

漫画「忘却バッテリー」は、記憶喪失により野球への興味を失った捕手と、彼とバッテリーを組む投手コンビの奮闘や成長を描いた野球漫画で、スポーツものには珍しい、ギャグ要素満載のコミカルな作風が人気を集めています。以下では、漫画「忘却バッテリー」のあらすじネタバレや、登場人物・キャラまとめ、作品の見どころまとめや「打ち切り」の検索の理由などを、あらすじネタバレを交えながらまとめて紹介します。

野球と記憶喪失を掛け合わせた異色の漫画作品「忘却バッテリー」は、2018年から「ジャンプ＋」にて配信されているウェブコミックで、単行本は2021年8月時点で、計11巻が刊行されています。「ジャンプ 」2020年1号への出張掲載をきっかけに人気急上昇、次に来るマンガ大賞2019年webマンガ部門・第6位に選ばれるなど、「ジャンプ＋」の代表作に数えられます。

漫画「忘却バッテリー」の作者・みかわ絵子先生は、「red hospice」でフタヌーン四季賞2014年夏のコンテスト・準入選、2015年に「のらりーまんとにーと姉ちゃん」でデビューしました。2016年～2017年には、「good!アフタヌーン」にて、演劇を舞台にした「ブタイゼミ」を連載しました。

以下では、怪物バッテリーと呼ばれた主人公たちの活躍が注目される、「忘却バッテリー」の漫画あらすじのネタバレや最終回の内容考察について、まとめて紹介します。

シニアリーグを震撼させた清峰葉流火・要圭のバッテリーは、対戦相手のバッターへ深い挫折を与えることで恐れられ、怪物バッテリーとの出会いをきっかけに、中学野球部で腕を鳴らしていた有望な選手たちが、次々と野球を辞める事態が起きました。彼らとの圧倒的な才能の差を見せつけられた山田一郎は、野球への思いを断ち切るべく、野球部のない都立小手指高校に進学します。

小手先指高校には、山田と同じ考えを持つ元野球選手が顔を連ね、その中には怪物バッテリーこと清峰と要の姿がありました。要は、事故の影響で記憶喪失になってしまい、自宅から近いとの理由からここの学校を選び、清峰は要がいなければ野球をやらないとの理由から、強豪校からの誘いを断って、野球部のない高校に進学しました。

野球に関する記憶を一切失った要には、かつて知将と呼ばれた面影こそないものの、野球の素質は忘れずにあり、要と清峰・山田は、発足したての野球部に入部します。また、小手指高校には、かつて清峰・要と対戦した球児たちが次々と集まり、天才が集まってできた新野球部は、甲子園を目指して日々練習に励みます。

漫画「忘却バッテリー」は、要圭の記憶が戻るか否かによって今後のストーリーが大きく変わると考えられます。劇中では、一時的に記憶が戻り知将モードが表に出るものの、要自身の主人格はギャグを飛ばすお調子者の方なので、仮に記憶が戻ってもこれまでの経緯をきっかけに新たな自分に生まれかわり、怪物バッテリー時代とは異なる活躍を見せるでしょう。

野球漫画でありながら、ギャグシーンの多さが人気に火をつけた「忘却バッテリー」は、個性豊かな登場人物・キャラたちの掛け合いはもちろん、記憶喪失というハンディを背負った要圭や、チームメイトたちの成長も見どころです。以下では、「忘却バッテリー」の見どころを、あらすじネタバレを交えながらまとめて紹介します。

交通事故により記憶喪失になってしまった要圭は、野球のこともすっかり忘れてしまい、野球への意欲も失っていました。一方、身体の方では球児だった頃の記憶をとどめており、野球初心者とは思えない活躍を見せています。しかし、反射的に動いてしまう身体に対し、要自身は野球に全く興味もなく、やりたいとも思っていません。

そのため、野球経験者でありながら、初心者を思わせる率直な感想で緊迫した空気を壊すこともあるものの、要の素人目線や発想の数々は、チームの勝機を生み出しています。普段は、元来の性格であるお調子者な人格が表に出て、くだらないギャグで周囲を笑わせる一方、記憶が戻った際には一変して、冷静沈着な知将モードに切り替わります。

知将モードは、ピッチャーの清峰をサポートするべく生み出された、要の第二の人格であり、要の野球への情熱や並みならぬ努力の末に生まれました。要の知将モードは、記憶が戻った際に出現する一時的な人格ですが、知将モードでは元来のふざけたキャラが封印され、チームメイトへの的確な指示を与えたり、試合ではチート級の腕を見せつけるなど、同一人物と思えない姿を披露しています。

要の主人格・知将モードのふり幅の大きさが与える周囲の影響は大きく、一方では要の変貌ぶりに失望し、あるいはクールでキザなキャラに心をときめかせています。しかし、清峰だけは、要を相棒として信頼しており、要のキャラの振り幅の大きさに唯一、振り回されていないでしょう。

かつてシニアリーグを震撼させた怪物バッテリーの成長・活躍が見どころの「忘却バッテリー」は、主人公をわきを固める登場人物たちの存在も欠かせません。その中でもサブキャラ3人は、共にシニア時代に球児として研鑚を積んでいたものの、清峰・要との試合をきっかけに、才能の差を見せつけられたり、努力だけでは超えることが出来ない壁にぶちあたり、野球を辞めてしまいました。

怪物バッテリーとの試合でのミスがきかっけでイップスを発症した藤堂は、自分1人の努力に加え、仲間の支えを受けてイップスから回復していきました。また、努力だけでは超えることができない壁にぶち当たった千早は、仲間との信頼関係を通じて正面から野球へと向き合い、持ち前の頭脳を駆使して、要に次ぐブレーンとしての活躍の幅を広げることに成功します。

一方、清峰たちが所属する小手指高校野球部には、突出した才能を持つ球児ばかりではなく、何の取り柄のない平凡な球児も所属しています。その1人は、清峰たちの同期・山田太郎で、彼も怪物バッテリーとの試合を受けて、野球の道を断念した球児でした。

小手先・野球部の1年部員では目立たない存在の山田でしたが、個性派揃いのチームの調整役として欠かせず、かつ地道な努力を惜しまない精神的な強さも秘めています。また、人知れず努力する山田の姿は、知将モード時の要からも一目置かれ、平凡な球児の成長や活躍も、「忘却バッテリー」の見どころです。

スポーツ漫画と言えば、頂点を目指して仲間と切磋琢磨する青春ストーリーや、相手チームとの駆け引きなど、シリアスな展開が多いでしょう。漫画「忘却バッテリー」でも、スポーツもの特有のシリアスさが描かれる一方、クセの強いキャラが繰り広げギャグシーンの数々が、笑いを誘います。キャラの個性を生かしたギャグや彼らにツッコミを入れる常識人・山田の軽快なツッコミは、「忘却バッテリー」の最大の魅力でしょう。

以下では、個性豊かなキャラクター性や、困難を克服するべく奮闘する姿に注目が集まる、「忘却バッテリー」の登場人物・キャラをあらすじネタバレを交えながら紹介します。

漫画「忘却バッテリー」の主人公で、140km/hを超える豪速球と打撃センスに恵まれた、完全無欠の天才の右投右打の投手です。野球やバッテリーを組む要以外には興味がなく、過去に自分が絶望に追い込んだ選手の名前を忘れるだけでなく、弱者の気持ちに寄り添えない点や、要以外の人間に対する尊大な態度等から、コミュニケーションに難点が見られます。

要圭とは、宝谷シニア時代に怪物バッテリーとして名を馳せた相棒であり、要以外とはバッテリーを組まないと固く誓っています。そのため、強豪校からの誘いを断り、要の後を追って野球部のない都立小手指高校に進学しました。しかし、野球部のない高校にも関わらず、シニア時代に名を馳せた元球児たちが一同に集結したことで彼らとチームを組み、甲子園を目指します。

漫画「忘却バッテリー」のもう1人の主人公で、清峰とバッテリーを組む右投左打の捕手です。宝谷シニア時代には、天才捕手として清峰と共に名を馳せたものの、交通事故の影響で記憶喪失となり、野球に関する興味や知識も一切なくなってしまいました。しかし、野球センスはなくなっておらず、捕手の構えを正しく取る事が出来たり、清峰の豪速球を捉えるなど、無自覚ながら能力の高さを披露しています。

また、要の記憶喪失は性格にも影響を及ぼし、かつて知将と呼ばれた頃の冷静沈着な性格から、ギャグを繰り出すお調子者へと変貌しました。実は、要の本来の主人格は、お調子者の要であり、幼い頃の野球への並みならぬ情熱から後の知将の人格が出来上がりました。記憶喪失により、本来の人格が表に出るようになるも、記憶が戻ると冷静沈着な状態に戻ることもあり、その症状は二重人格の影響と言われています。

漫画「忘却バッテリー」の語り部兼裏主人公であり、ポジションは捕手から一塁手に転向しました。清峰・要のバッテリーとの試合を通じて、実力の差を思い知らされ、一度は野球の道を諦めるも、進学先の高校で要たちと出会ったことを機に野球を再開しました。登場人物の中では、要たちに比べ地味な存在である一方、穏やかな性格で仲間からの信頼が厚いです。

癖の強さが目立つ小手指高校野球部の常識人であり、劇中ではチームメイトのツッコミ役を担っています。また、山田太郎は、水島新司先生の野球漫画「ドカベン」の主人公の名前に由来し、山田の父親が大の「ドカベン」好きから命名されました。

大泉シニア出身の球児で、ポジションは遊撃手（ショート）、右投右打で強肩強打が持ち味です。シニアリーグ時代には、大型遊撃手として名を馳せるも、清峰・要バッテリーとの対戦試合でのミスをきっかけに、イップスを発症しました。その後は、回復が見込めず、野球から離れたものの、高校での怪物バッテリーとの再会をきっかけに野球を再開しました。

性格は直情的で、野球を辞めたことを受け、一時は荒れた生活を送るも、内心では野球を諦めきれず、密かに練習に打ち込んでいました。また、私生活では、父・姉・妹の4人暮らしで、料理が得意という野球以外の才能も開花させています。

富士見シニア出身の球児で、バットコントロールの高さと俊足を武器に戦う、右投両打の二塁手です。身長:167cmと小柄な体型をカバーするように野球理論と技術力に磨きをかけ、人一倍の努力を惜しまなかったものの、清峰・要の出現から、努力だけでは超えることが出来ない壁にぶち当たり、逃げるように野球から身を引きました。

小手指高校野球部では、要に次ぐ頭脳役としても活躍しており、同期の藤堂とは、彼の直情的な性格をおちょくるなど、仲が良いです。また、ファッションや紅茶・音楽などの多趣味な一面ものぞかせています。

小手指高校野球部の2年生で、ポジションは中堅手で右投右打、軟式野球部出身の先輩部員です。千早に次ぐ瞬足の持ち主でしたが、気弱な性格から部活としての野球部に馴染めず、高校ではフィクションの野球、ゲーム世界に逃げ込んでいました。要の記憶喪失へ憧れのような感情を持っており、一時的に出現する知将モードの要を「圭様」と呼び慕っています。

強豪校・私立帝徳高校の1年生で、ポジションは一塁手で右投左打、チームの長距離砲です。シニアリーグ時代に、清峰・要バッテリーと対戦し絶望を与えられた球児とは対照的に、国都は怪物バッテリーに憧れを抱き、彼らと甲子園に出場することを夢見ます。努力が実り、特S推薦で帝徳高校に受かるも、清峰・要の都立進学により、夢は叶いませんでした。

また、要の事情を知らないため、小手指高校との練習試合にて目の当たりにした要の変貌ぶりに絶望・激怒しました。一方、帝徳野球部では、レギュラーで4番を与えられた実力者であり、真面目で責任感の強い性格から、チームメイトからの信頼があつい反面、冗談が通じない点が玉にキズでしょう。

帝徳高校野球部の2年で、国都の先輩、150km/hを超える豪速球を持ち味とするパワーピッチャーです。投手としての実力はプロ野球界でも知られ、すでにドラフト候補に挙げられるも、自己評価が低い、卑屈な性格をのぞかせています。

強豪校・帝徳野球部の監督で、厳格さと冷静さを兼ね備えた名将です。過去に清峰・要バッテリー、藤堂、千早へ推薦を出すも、いずれも断わられてしまったことに未練を持っており、4人が小手指高校に進学したことを知った際には、情緒不安定に陥っていました。

千早のシニアリーグ時代のチームメイトで、現在は強豪校・私立氷河高校に在籍しています。ポジションは投手で右投右打、恵まれた体格を生かしたパワー型直球を持ち味とし、直球勝負を信条に掲げています。千早のコンプレックスに関わる人物ですが、千早の実力を認めており、敵チームとなった今でも、彼をライバル視しています。

氷河高校野球部の2年生で、多彩な変化球を武器とする、左投左打のエース投手です。登場人物では珍しい、野球留学生として大阪から来た経緯を持ち、クールな見た目にも笑いに厳しい一面をのぞかせています。

漫画「忘却バッテリー」は、2021年12月現在まで、「少年ジャンプ＋」にて隔週木曜更新で連載が継続されています。一方、過去には忘却バッテリーの打ち切り疑惑が浮上し、ネット上で「打ち切り」を検索する動きが多数見られました。以下では、漫画「忘却バッテリー」の打ち切り疑惑の真相について考察しました。

漫画「忘却バッテリー」が打ち切りになっていない根拠は2つあり、1つ目は、作品の配信サイト「ジャンプ＋」での人気が挙げられます。およそ300作品近くが配信される「ジャンプ＋」にて、「忘却バッテリー」は、上位20位内にランクインする高い人気を誇り、野球作品がヒットしないと言われたジャンプのジンクスを打ち破る勢いです。

また、「忘却バッテリー」が打ち切りになっていない2つ目の根拠として、2020年10月11日に開催された「ジャンプアニメフェスタ」の企画で、オリジナルアニメの制作・披露されました。「ジャンプ＋」の作品で唯一アニメ化されたことは、「忘却バッテリー」の人気の高さをうかがえ、打ち切り終了となる可能性は低いでしょう。

ジャンプ作品では珍しい、野球を題材にした「忘却バッテリー」は、野球とギャグという斬新な組み合わせが読者に受け、主人公コンビの活躍に期待が高まる一方、過去には忘却バッテリーの打ち切りが検索される事態も発生しました。忘却バッテリーが「打ち切り」で検索された理由は、ある程度人気のあった作品が次々と打ち切り終了となったことが原因と考えられます。

読者アンケートを重視する「ジャンプ」では、比較的早い段階で打ち切り終了となる作品も多いことで知られています。また、ある時期には打ち切り終了となった作品が多数出てきた時もあり、その中には、「忘却バッテリー」と同程度の人気を集めていた作品も含まれていました。ジャンプの異例の事態を受け、次は「忘却バッテリー」が打ち切りに選ばれるという憶測が、「打ち切り」で検索されることにつながったでしょう。

また、「忘却バッテリー」の打ち切りの憶測は、野球やサッカー作品がヒットしないというジャンプ誌のジンクスも挙げられ、比較的早い段階で打ち切られる傾向が多く見られます。そのため、野球漫画の「忘却バッテリー」も打ち切りになるという心配の声が、「打ち切り」の検索へ拍車をかけたでしょう。

しかし、「打ち切り」の検索の多さは、見方を変えればそれだけ「忘却バッテリー」に対する読者の思い入れや、人気の高さを示しており、ジャンプを代表する野球漫画になる日も、そう遠くはないでしょう。

ジャンプ作品では異色の作風とされる「忘却バッテリー」は、個性豊かな登場人物によるコミカルなやり取りや、無名の高校から甲子園出場を目指す主人公コンビの活躍に期待が高まります。以下では、漫画「忘却バッテリー」に関する感想や評価を、あらすじネタバレを交えながらまとめて紹介します。

野球漫画に興味がなかった読者も虜にしてしまう「忘却バッテリー」は、野球初心者でも読みやすい作風や、あらすじネタバレのように、従来の野球漫画にはない斬新な設定が人気に拍車をかけました。また、登場人物たちのキャラクター設定も緻密で、ストーリーを追うごとに作品の世界観の奥深さにハマっていくような、独特の面白さが高く評価されています。

「忘却バッテリー」の主人公および主要登場人物は、様々な事情から一度野球をやめた経緯を持っており、特に要圭は野球そのものに興味がない状態でした。しかし、かつてのライバルからチームメイトとなったことを受け、自分の弱さを向き合いながら奮闘・努力していく登場人物たちの姿も、「忘却バッテリー」の見どころであり、作品の人気を高めています。

あらすじまとめのように、野球を題材にしながらギャグ要素をふんだんに取り入れた「忘却バッテリー」は、スポーツ漫画を読んでこなかった読者も夢中にさせています。一方、SNS上では、「忘却バッテリー」のアニメ制作を望む投稿も見られ、忘却バッテリーのアニメへの期待も高まっています。

野球漫画と言えば、体育会系特有の熱い展開が特徴で、漫画の好みが分かれやすいジャンルの1つですが、「忘却バッテリー」は、あらすじまとめのように、野球漫画らしからぬ作風や、魅力に富んだ登場人物が人気に火を付けました。また、「忘却バッテリー」を読んで野球をやりたいとの声も見られ、野球そのものに対する注目も高まりつつあります。

漫画「忘却バッテリー」のあらすじネタバレ、登場人物・キャラまとめ、作品の見どころまとめなどを、あらすじネタバレを交えながらまとめて紹介しました。高校野球を題材にした「忘却バッテリー」は、仲間同士が助け合い、甲子園を目指す王道の展開はもちろん、個性豊かな登場人物が繰り出す、ギャグシーンの多さも、「忘却バッテリー」の人気に拍車をかけています。