盲目の戦士チアルート・イムウェがかっこいい！名言・過去やジェダイなのか考察

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリーとは、『スター・ウォーズ』シリーズの映画本編を補完するスピンオフ作品です。「アンソロジー・シリーズ」の第1作目にあたる作品となっており、映画本編とは違いオープニング・クロールが存在しません。タイトルの「ローグ・ワン」には3つの意味が込められており、1つ目に「コールサイン」としての意味です。これは戦闘中に集団あるいは個人を指します。

2つ目が「アンソロジー・シリーズ」の第1作目にあたる本作が「Rogue(反乱者)」だという意味です。そして最後の3つ目が本作の主人公であるジン・アーソをはじめ、主人公を取り巻く戦士たちも「Rogue(反乱者)」と呼べる人物たちであるという意味になります。なお、物語の時系列は3部作最終章『スターウォーズ エピソード3/シスの復讐』の直後、『スターウォーズ エピソード4/新たなる希望』の直前にあたる物語となっています。

チアルート・イムウェは、1年中冬でありながら砂漠に覆われた惑星の出身です。ウェルズの寺院で「気高き僧兵団」と言われる守護者の一員となりました。厳しい訓練を経てザマ＝シウォーといったジェダ独自の武術を身に付けており、ジェダで帝国軍の支配に反発が起きたとき、チアルート・イムウェはソウ・ゲレラの反乱に加勢していました。

ソウの攻撃は帝国軍のみならずジェダの民間人にも大きな被害を与えており、それによって多くの子供たちが孤児になってしまいます。そのとき、チアルート・イムウェは帝国軍の宇宙船から友人のベイズと共に物資を盗む計画を実行に移していました。

しかし、仲間の裏切りにあってしまい、ソウの構成員は彼らが盗んだ物資を使い、新たな攻撃を仕掛けようとしていたのです。この裏切りが原因で、チアルートとベイズはソウの元を去りました。それからはジン・アーソとの出会いがきっかけとなり、「ローグ・ワン」の一員になっています。

ここでは、チアルート・イムウェが残した名言を紹介していきます。ローグ・ワンの中でも高い人気を誇る理由は彼が持つ独特な個性によるものでした。名言からチアルート・イムウの個性がうかがえるので、彼が残したかっこいい名言をぜひご覧ください。

チアルート・イムウェはいつも呪文のように「我はフォースと共にあり、フォースは我と共にある」とセリフを唱えています。この名言は彼がフォースへの憧れと同時に強く信じている信念がよく表現されており、そんな彼にベイズはあきれていますが、それでも2人の友情は決して揺らぐものではありません。

チアルート・イムウェがストームルーパーたちと戦った時に言った名言が「私は何も恐れない、全てフォースの意志だ」というものでした。上記の名言「我はフォースと共にあり…」からもうかがえるように、フォースをほぼ宗教的な信仰に近いほど強く信じている彼が、信念によって冷静さを保っているのが分かります。

惑星イードゥーにてジンの後を追ったチアルート・イムウェでしたが、その時にベイズが「行くのか？気をつけろよ」と声をかけたとき、チアルートが「大丈夫、お前がいるから」と名言を残しました。この名言を聞いたベイズはあきれ顔をしながらも彼についてきており、チアルートは遠回しに「一緒に来い」と言っていたのです。

チアルート・イムウェが息を引き取る際に「フォースを探せ、そうすればいつでも私を見つけられる」と名言をベイズに残しました。これまでにフォースを信じていなかったベイズでしたが、この一言で信じるようになっています。最期までフォースを強く信じており、さらにベイズとの絆の固さもこの名言からうかがうことができます。

チアルート・イムウェがソウ・ゲレラの手下に連行されたときに「目隠しをするのか？私は盲目だぞ」と言っていました。例外なくチアルートを含めローグ・ワンの面々は目隠しをされていましたが、それに対して笑いながら捨てゼリフを吐きました。チアルートの言うように確かに必要ありませんが、相手から見ると盲目を装っている可能性は見逃すわけにはいきません、

独特な個性を醸し出すチアルート・イムウェは謎めいた存在です。ここでは、チアルート・イムウェの過去を探るため、ローグ・ワンの描写から盲目になった理由やベイズとの関係、僧侶の恰好をした理由などを解説していきます。

チアルートの過去を知る上で特筆すべきなのが盲目だということです。チアルート・イムウェが盲目になった理由については、俳優のドニー・イェンのアイディアをギャレス監督が採用したからのようです。なぜ盲目の戦士というキャラクター設定をしたのか、ということについてドニー・イェンにインタビューがあったようなのですが、その答えは明かされませんでした。残念ながらチアルートが盲目になった過去に深い意味はないようです。

次にベイズとの関係はチアルートの過去と関係があるのでしょうか？名言からもうかがえたようにチアルート・イムウェとベイズ・マルバスには強い信頼関係があったようです。2人の関係はチアルートがフォースの敬虔な信者であり、棒術の達人。ベイスが巨大なエネルギー銃を背負った、手荒い闘士。一見デコボコのコンビのように見えますが、そんな2人は尊敬し合い、二人三脚でどちらかがピンチになれば命を失う覚悟で助け合う関係でした。

このような関係について脚本のクリス・ワイツは制作初期の頃に「チアルートはベイズの父親あるいは告解者のような存在」という見解に至ったようなので、この見解からベイズがチアルートの過去をよく知る人物だということがうかがえます。

次にチアルートイムウェが僧侶の恰好をしている理由が過去と何らかの関係があるのではないか？と考えられますが、彼の恰好は少林寺のオマージュだと解釈できます。俳優のドニー・イェンは全ての映画で作品独自の「マーシャルアーツをそれぞれ作っている」と言っており、今回は『ローグ・ワン』専用のマーシャルアーツを少しデザインしたと言っていました。

僧侶の袈裟というよりも、武道着といったほうがよいでしょう。彼の達観した振る舞いと雰囲気、フォースを強く信じる信念が僧侶のように見えたと解釈することができるので、チアルートの過去とはあまり関係がないのかもしれません。

チアルート・イムウェは、ジンたちが帝国軍のストームトルーパーに囲まれ、捕らわれそうになったときに登場していました。そのとき、チアルートは「その人達を放してやれ」と言葉をかけていますが、それを聞いたストームトルーパーはチアルートを囲みます。

しかし、たった一人で相手をやっつけており、戦闘シーンではチアルートの身のこなしが素早く、圧倒的な戦闘能力が魅力的でした。そして、盲目であるチアルートの感覚になったなったように、ストームトルーパーの足音や声などを敏感に聞き分けるカットもあり、それによって臨場感が出て彼に魅了された人は多いのかもしれません。

チアルートのかっこいい魅力に「座る姿」があります。チアルートは座り姿が基本ポジションで、武器の棒を持ちながらよく座っているシーンがありました。後半で見せた激しい戦闘においても、ストームトルーパーを倒したあとにすぐ座っており、その時が強く印象に残るシーンかもしれません。

次に「腕のプロテクター」もチアルート・イムウェの魅力です。腕についたプロテクターは敵からの攻撃から防御する役割を持っていました。実際に戦闘シーンではこのプロテクターを上手く使いこなして戦っており、このように無駄がなくわずかな隙も見せないというところも彼が圧倒的な戦闘能力を持つ秘訣なのかもしれません。

チアルート・イムウェは、惑星イードゥーでキャシアンから待機指示によりベイズやK2-SOと共にしばらく待機していました。しかし、その時反乱同盟軍が反撃に出たことで、チアルートたちも対抗することになります。

このときがベイズとのやり取りで「一人じゃない。お前がいる」と名言を残したのです。その後、Xウィングとタイファイターとの空中戦になります。チアルートはタイファイターの気配を敏感に感じ取り、ビームが出るボウガンでタイファイターを見事仕留めていました。

ローグ・ワンの物語はラストへと向かいます。チアルートはジンと共にチーム「ローグ・ワン」を結成し、惑星スカリフといった帝国建造物の設計図が全て保管されている場所へと向かいました。向かった先でキャシアンが「10人を100人に見せるんだ」とローグ・ワンメンバーに命令を下し、いたるところに爆弾を仕掛けています。

ここで、敵の目をジンから背けていたのがチアルートでした。チアルートはブラスタータイプのボウガンを使って応戦しており、遠距離攻撃を繰り出しつつ近くに来たストームトルーパーたちも次々と撃破していきました。

チアルートが応戦していたころにローグ・ワンの同盟軍が到着しました。しかし、圧倒的な数を誇る帝国軍との戦闘では、やはりローグ・ワンが劣勢に立たされてしまいます。そんな中、ボーディーたちが通信ケーブルをつなぎ、宇宙にいる反乱同盟軍の人たちに対してジンからの伝言を届けようとします。無事に通信ケーブルをつなぎ、あとはスイッチを入れるレバーを動かすだけでした。

しかし、帝国軍の圧倒的な兵力にローグ・ワンは押されており、なかなかスイッチを入れることが出来ません。そんなとき、チアルートが思いついたように「我はフォースと共にあり、フォースは我と共にあり」と呪文のように唱えながら、ブラスター光線が飛び交う戦場を横切り、スイッチの場所にたどり着きました。そして、ようやく通信ができる状態になります。

無事に通信スイッチを入れることが出来たチアルートだったのですが、その時に起きた爆発に巻き込まれてしまいました。この爆発によってチアルートは力が尽きそうになりますが、そのときベイズが駆け寄ってきました。

ベイズはチアルートに対し、「我はフォースと共にあり、フォースは我と共にあり」と淡々と呼び掛けていました。ローグワンの物語当初はフォースを馬鹿にしていたベイスでしたが、最期はチアルートが強く信じていたフォースを信じるようになったのです。そして最期を迎えたチアルートはスッと命を手放したかのように、苦しむことなくこの世を去りました。

『スターウォーズ エピソード3/シスの復讐』の直後にあたるローグ・ワンは、前作にてほぼジェダイが絶滅した状態です。そのため、ジェダイが用いていたフォースはほぼ迷信のような存在になっており、ベイスがフォースを馬鹿にしていたようにチアルートもまた熱心な信仰者、というようにしか見えてなかったのです。

名言にもみられたようにフォースを強く信じているチアルートでしたが、当然ながら彼は実際にフォースが使えるのか？という疑問が浮上します。しかし、実際はフォースを使えないようで、ただフォースの力を信じているといったほうがいいのかもしれません。ジェダイが使っているような、遠くのものを動かすという描写はなく、またフォースによって何かを感じるという表現もチアルートからは見られませんでした。

ただ、最期の軌跡が起こった様子や戦闘シーンを見ると、ジェダイほどまではいきませんが「フォースとの結びつきが得られた」とも解釈することもできます。

さまざまな魅力や名言、何かしら秘密の過去を持っているような雰囲気を醸し出しているチアルート・イムウェは、絶大な人気があります。そのため、グッズも同時に人気があるようです。

武器である棒とブラスターボウガンの武器が付いたチアルートフィギュアや、チアルートの顔が大きくなったデフォルメフィギュア、レゴブロックとチアルートのコラボ商品であるチアルートのレゴブロックなど、どれもAmazonで販売されているので、一度ご覧になってみてはいかがですか？

チアルートはジェダイなのか？ということですが、前述したようにチアルートはフォースを使えないので、ジェダイではありません。しかし、ジェダイというのはフォースを強く信じ、さまざまな戒律を守るという存在なため、このような意味においてはチアルートもジェダイだといえます。また、彼は盲目でありながら上空を飛行するタオファイターをボウガンで撃ち落としたり、相手の動きや考えを察知するなど超人的な力を有しています。

ただジェダイがいたころのように、師という存在がいなかったためフォースの使用方法を知らなかったのかもしれません。ジェダイと同じようにチアルートも厳しい修行を積み重ねているので、極めてジェダイに近い存在だと考えられます。

チアルートがフォースを強く信じるようになった理由、これも彼の過去と同じように気になる要素なのではないでしょうか？これは推測になりますが、「ジェダイの騎士」に憧れていた過去があったという可能性があります。厳しい修行を積み重ねて武術を会得し、さらにフォースの力を強く信じる、というのは過去にジェダイの騎士がやっていたことと同じです。

チアルートの役を演じるドニー・イェンは本物のカンフーを使いこなす俳優です。そのため、ヴィジュアルだけで言うと、棒術のキレといい格闘シーンはジェダイよりも格上でした。では、実際にフォースを使いこなせるジェダイとチアルートはどちらが強いのか。やはり、ジェダイがフォースを覚醒している分、やはりジェダイの方が有利だといえます。

ただ、彼がジェダイの師からフォースについての適切な指導を受け、フォースを使いこなすことが出来たのであれば『最期のジェダイ』の1人に名を連ねるほどの存在になったのかもしれません。

• 本名：ドニー・イェン(甄子丹)
• 出生地：中国広東省広州市
• 生年月日：1963年7月27日
• 職業：俳優、監督、武術指導、アクション監督、プロデューサー
• ジャンル：映画、テレビドラマ
• 活動期間：1983年～

ドニー・イェンは、11歳の頃に母国である中国を離れてアメリカのボストンに移住しています。映画界にデビューする前は、ボストンとチャイナタウンの映画館で、カンフー映画を見てその動きを真似したり、ブルース・リーを特にアイドル視していたようです。その後、スタントマンとしてウーピン監督に声がかかり、『妖怪道士』という作品に参加し、1984年に公開された『ドラゴン酔太極拳』に出演したことで映画デビューを果たしました。

その後、1992年に公開された映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地大乱』で香港電影金像奨で助演男優賞にノミネートし、90年代後半には監督業に進出するなど順調な俳優活動をしています。そして、『イップ・マン 序章』では主演を務め、この作品でアクションだけでなく演技力も高く評価されたようです。

またドニー・イェンはスタントやアクションの指導者としても活躍しています。ドニー・イェンが持つスキルの特徴が、映画のキャラクターによってアクションを大きく演じ分けるというものなので、彼のアクションはドニー・イェンという名にちなんで「イェン・クンフー」と呼ばれています。

• 1990年～：タイガー・コネクション(ドラゴン・ヤウ遊龍 役)
• 1991年～：ドニー・イェン邪神拳(シャン・チン・フェイ商劍飛教授 役)
• 1998年～：ドニー・イェン COOL(キャット・リー 役)
• 2002年～：ブレイド2(スノーマン 役)
• 2008年～：エンプレス/運命の戦い(雪虎將軍 役)
• 2014年～：モンキー・マジック 孫悟空誕生(孫悟空 役)
• 2015年～：イップ・マン 継承(イップ・マン 役)
• 2018年～：アイスマン 宇宙最速の戦士(ホー・イン 役)

チアルート・イムウェの戦闘シーンを見ての感想です。戦闘というよりも舞と言われており、武術を超えたもののような印象を受けているのがうかがえます。盲目でありながら、光線をも避けてしまう戦闘能力に驚いた人も多いかもしれません。

こちらはチアルート・イムウェを演じたドニー・イェンに関する豆知識が紹介されています。自らがコンタクトを持ち込んで監督を説得したほどで、『ローグ・ワン』専用のマーシャルアーツを自作したということも含めると作品への熱がうかがえます。

チアルート・イムウェことドニー・イェンがかっこいいと言われています。着物をひらりと纏う武術の達人が見せる戦闘シーンは、やはりかなり高い支持を得ているようで、彼が見せる戦闘シーンに魅了された人が多いことが分かります。

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』に登場したチアルート・イムウェについて、名言や活躍、過去などを交えて紹介してきましたが、いかがでしたか？チアルート・イムウェの圧倒的な強さが見せるアクションシーン、フォースへの信仰心、ベイズとの友情など魅力が溢れる彼は世界中の観客を熱狂の渦に巻き込みました。

また、チアルート・イムウェを演じたドニー・イェン、彼の実力なしではこれほどの個性溢れるキャラクターにはならなかったでしょう。ぜひ、この機会にドニー・イェンと共に、チアルート・イムウェの勇士をご覧になってみてはいかがでしょうか？