スター・ウォーズのヨーダは最強のジェダイ？フォースの力や隠された秘密を考察

本記事で特集するヨーダが登場する映画スター・ウォーズについて紹介します。スター・ウォーズ（Star Wars）とは、アメリカの映画監督ジョージ・ルーカスが構想を立て、彼の配下ルーカスフィルムが制作するスペースオペラ（宇宙活劇）を指しています。映画スター・ウォーズを原作としてアニメや小説、コミックス、ゲームなど様々なメディアミックス展開が行われました。

映画スター・ウォーズシリーズには、旧三部作・新三部作・続三部作と、合わせて9つのエピソードがあります。時系列順に説明すると新三部作では、主人公アナキンがダース・ベイダーになるまでを、旧三部作ではアナキン・スカイウォーカーの息子ルーク・スカイウォーカーがジェダイの騎士となり帝国に打ち勝つまでが描かれます。また、完結編となる続三部作では、ルークが帝国を打倒した30年後の世界が舞台となっています。

映画スター・ウォーズシリーズの興行収入は、「マーベル・シネマティック・ユニバース」に次いで歴代世界2位の記録を残しています。

第2作目となる映画「スターウォーズ エピソード5／帝国の逆襲」で初登場したヨーダ。緑色のキャラクターとして誰しも一度は目にしたことのあるヨーダは、スターウォーズシリーズを代表するキャラクターなのはもちろん、あらゆるSF映画を象徴するキャラクターでもあります。以下にスター・ウォーズシリーズに登場するキャラクター、ヨーダのプロフィールを記します。

• 名前：ヨーダ
• 生年：銀河標準歴紀元前896年
• 身長：60.96cm
• 体重：13kg
• 称号：ジェダイ・マスターおよびジェダイ最高評議会グランド・マスター
• 死亡：銀河標準歴4年
• 享年：900歳

最強のジェダイ・マスターであるヨーダは、銀河系最果ての沼とジャングルからなる惑星ダゴバで俗世を離れて隠遁生活を送っていました。そんなヨーダを訪ねた若きルーク・スカイウォーカーは、ヨーダの最後の弟子となります。ヨーダと初対面した時、ルークは「変なしゃべり方をするおじいさん」という印象をもったそうです。

スター・ウォーズ最強のジェダイ・マスター、ヨーダはとても洞察力に富んだ人物で多くのジェダイを育て上げました。しかし、種族や生い立ちなどヨーダの詳しい経歴は語られることなく、多くが謎に包まれたままとなっています。そんなヨーダは最後の弟子ルークを送り出すと、実に900歳という年齢で大往生を遂げました。

ヨーダはジェダイ・マスターに就任してから最後の弟子ルーク・スカイウォーカーに至るまで、800年の長きにわたり多くの弟子たちの訓練に携わってきました。

最強のジェダイ、ヨーダが育てた弟子には、ジェダイの騎士から後にシスの暗黒卿へと転身したドゥークー伯爵（暗黒卿となってからはダース・ティラナスに改名）、惑星スリア出身のジェダイ評議員キ＝アディ＝ムンディなどがいます。そのほか、パダワンになる前の師匠を持たない幼いジェダイ候補生たちを弟子として迎えることもありました。そうしたヨーダの弟子の一人がオビ=ワン・ケノービでした。

最強のジェダイ・マスターでありながら、新たな術の修得にも意欲的だったヨーダ。アニメ「クローン・ウォーズ」では、そんなヨーダの一面が描かれています。ヨーダは同じくジェダイ・マスターのクワイ＝ガン・ジンから新たなフォースの術を学びます。その術とは、死後に霊体として現世に現れるというもの。ガン・ジンの霊体を追って惑星ダゴバに入ったヨーダは、ひたすら修行の日々を送ることになりました。

スター・ウォーズシリーズ最新作となる「スター・ウォーズシリーズ9/スカイウォーカーの夜明け」が2019年12月20日に公開されます。果たしてヨーダはこのスター・ウォーズ最新作に登場するのでしょうか？

「スター・ウォーズシリーズ9」は、スター・ウォーズ続3部作の完結編であり、スター・ウォーズシリーズ全9作を締め括る作品であることから、巷ではヨーダを含めて今までのキャラクター総出演では？という希望的観測まで飛び出しているようです。しかし、現時点でヨーダ登場に関する具体的な情報はありません。スター・ウォーズ最新作の公開日を楽しみに待ちましょう。

ジェダイを統治するジェダイ・オーダーの最高評議会でグランド・マスターを務めるヨーダ。他のどのジェダイよりも強力なフォースを操る最強のジェダイ・マスターでした。その技術はさらに進化し、最後には武器を使わずとも紛争を解決する究極の術を編み出すに至ります。

また、エネルギー体・フォースとライトセイバーを使った戦闘技術では右に出る者はいない存在でした。スター・ウォーズシリーズで、フォースとライトセイバーを手にしたヨーダが敵わなかった相手は、銀河帝国の初代皇帝ダース・シディアスだけでした。

クローン戦争でも、20万余の援軍を率いて並みいるシス卿たちと壮絶な戦いを繰り広げたヨーダ。その中でも、かつての弟子・ドゥークー伯爵との戦いは、後世に語り継がれる名勝負となりました。最後はヨーダに敵わないと悟ったドゥークー伯爵が逃走して幕となりました。

ある惑星で生まれたヨーダは、自分の持つ能力（フォース感知者）もわからないまま、友人と共に職を求めて惑星を後にします。しかし、目的地に向かう途中で宇宙船が故障し近くの惑星に不時着。そこでジェダイ・マスターだったヌカタ・デル・ゴーモに出会います。ゴーモは2人にジェダイとしての資質を見出し、訓練を施します。これが最強とまで言われたジェダイ・ヨーダの誕生秘話です。

それではヨーダの全盛期は？となるとここが全盛期だと断定できるところは明確ではありません。ジェダイ・マスターになった時点ですでに齢90歳になっていましたし、ヨーダの種族の生態も不明なのです。スター・ウォーズでは、ライトセイバーは肉体的な衰えに左右されますが、フォースについては年齢・経験を積み重ねるに従い力が増していくとも言われています。

ヨーダの顔のデザインは、メイクアップアーティストのスチュアート・フリーボーンが担当しました。彼は自分の顔に模してヨーダの造形を作ったとされています。ただ一カ所だけ、自分以外の人物を参考にしたパーツがありました。それは、上唇です。ヨーダの顔を見ると、鼻の下からつながり盛り上がっている独特な上唇が目につきます。

この上唇を参考にした人物ですが、何とも意外な人物、あの天才物理学者アルベルト・アインシュタインだったのです。アインシュタインというと誰しも思い浮かべる立派な口ひげ。フリーボーンは、その口ひげをモチーフにしてヨーダの唇を完成させたのでした。

ヨーダのキャラクター名についても隠れた秘話がありました。企画段階ではは「バフィ」という名前が候補に挙がっていました。ところがこの名前では神秘性にかけるという事で没に。次いで上がった名前は「ミンチ・ヨーダ」。こちらは何だか弱々しそうな響きがあるという事で、ミンチを取って最終的には「ヨーダ」に落ち着きました。

ちなみにヨーダという言葉は、サンスクリット語で戦士を意味します。まさにヨーダを表すのにふさわしいキャラクター名となりました。

続いてヨーダの外見のデザインです。最初のコンセプトデザインでは、尖った足に白いひげをはやした青い男として描かれたヨーダ。スマーフのようなかわいい外見デザインは没に。

次にルーカスが考えたのは、杖を持った可愛いサルのヨーダでした。ところが実際にヨーダのマスクをつけてみると、可愛いとは言えない風貌になってしまいました。ヨーダの外見が決まるまでには、このような試行錯誤があったのです。

ヨーダの登場回数ですが、実写版スター・ウォーズシリーズ8作中、エピソード1,2,4を除く5作に登場しています。しかし、ルーカスの企画段階ではルークの訓練士としての役割しか与えられておらず、エピソード5のみの登場予定でした。

ところが、ルーカスが知人の児童心理学者から「ダース・ベイダーがルークの父という事実は子供たちに受け入れられないかも知れない」と指摘されたことをきっかけに、ヨーダの役割は大きく見直されることになりました。

さっそくスター・ウォーズ・エピソード6で、ヨーダがダース・ベイダーとルークの親子関係を認めるシーンが新たに追加されました。最強のジェダイ・マスター、ヨーダが言う事なら子供たちも信用するだろうという、期待からの措置でした。その後、最強のジェダイであるヨーダは、スター・ウォーズでメインキャラクターの地位を確立しました。

ここからは、ヨーダが残した名言の数々を紹介します。最初の名言は、「スター・ウォーズ・エピソード8/最後のジェダイ」で悩む愛弟子ルークに向かって述べた言葉です。この時ルークは、レイにジェダイとしての訓練を行うべきか迷っていました。

そんなルークの前に霊体のヨーダが現れます。ヨーダは、自分が学んできたことを教えればよいと伝えます。これまで教わった技や強さ、弱さ、そして何より失敗こそが最高の教師だと、最後の弟子に最後の言葉を贈ったのでした。

「スター・ウォーズ・エピソード1／ファントム・メナス」でヨーダが言ったこの言葉。実は他にも多くのキャラクターが述べています。

『フォースと共にあらんことを』は、ジェダイやレジスタンスのスローガンともなっており、スター・ウォーズシリーズでは最も有名な名言のひとつです。

ヨーダが隠遁生活を送る惑星ダゴバに到着したルーク・スカイウォーカー。ところが乗ってきた宇宙船が沼に沈んでしまいます。そこでヨーダは、フォースで船体を引き上げるよう命じます。ルークが「わかりました、試してみます」と答えると、ヨーダの口から発せられた最初の教えがこの名言でした。

スター・ウォーズシリーズでヨーダのパペット兼声優を担当したのは、アメリカの俳優フランク・オズです。

• 名前：フランク・オズ（Frank Oz）
• 性別：男性
• 生年月日：1944年5月25日
• 年齢：75歳（2019年11月現在）
• 出生地/国籍：イングランド・ヘレフォード/アメリカ合衆国
• 職業：映画監督・プロデューサー・俳優・声優

セサミ・ストリートでマペット人形の操作と声を長年担当しているフランク・オズ。スター・ウォーズでは、当初ヨーダの動きの演技だけを行う予定でした。ところが彼の声を聞いたジョージ・ルーカス監督が、ヨーダの声優に適任だとして声も担当することになりました。

映画スター・ウォーズシリーズでヨーダの吹き替えは、声優の永井一郎が担当しています。

• 名前：永井 一郎（ながい いちろう）
• 性別：男性
• 出生地：大阪府池田市
• 生年月日：1931年5月10日
• 没年月日：2014年1月27日
• 享年：82歳
• 職業：声優、俳優、ナレーター

永井一郎は、「サザエさん」の磯野波平役でお馴染みの声優です。スター・ウォーズでは、1980年のスター・ウォーズ・エピソード5/帝国の逆襲から2008年クローン・ウォーズまで担当。2014年に永井一郎が亡くなった後は、声優の多田野曜平に引き継がれました。

ここまでスター・ウォーズ・ヨーダ特集をお届けしてきましたが、最後にヨーダに関する感想や評価を紹介します。

ヨーダに関する感想や評価、最初に紹介するのは、幼い娘さんをヨーダに見立てているツイートから。ミカンを独り占めにして延々と楽しい話をしている娘さんに、人間を惹き付けるヨーダ顔負けのフォースを感じたという事です。

続いて紹介するヨーダに関する感想や評価は、ヨーダをビジネスマンの世界に例えたツイートです。フォースの使い方（商談などのノウハウ）とライトセイバー（ビジネスツール）を備えた、ヨーダのようなビジネスマンがいたら最強ということでした。

ヨーダに関する感想や評価、最後に紹介するのはヨーダの必須アイテム杖に関して蘊蓄（うんちく）を語るアカウントから。ヨーダが劇中で杖をついているのは、フォースを用いていないため。フォースを使えば、ドゥークー伯爵との戦いで見せた超人的な動きをすることも可能だという事でした。

ここまで、スター・ウォーズシリーズに登場する個性的なキャラクター、ヨーダについて特集。最強のジェダイ・マスターと言われる理由やフォースの力、そして隠された秘密を考察してきました。

 

エピソード5／帝国の逆襲で登場した最強のジェダイ・マスターことヨーダ。誰しも一度は目にしたことのあるキャラクターではないでしょうか？銀河系最果ての惑星ダゴバで隠遁生活を送っていたヨーダのもとを若きルークが訪ね、ヨーダ最後の弟子となりました。900歳で天寿を全うしたヨーダは数多くのジェダイを育てています。

ヨーダの弟子には、ドゥークー伯爵やジェダイ評議員となったキ＝アディ＝ムンディなどがいます。パダワンになる前の幼いジェダイ候補生たちを指導することもあり、そうしたヨーダの弟子の一人がオビ=ワン・ケノービでした。また、新たな術の修得にも意欲的で、クワイ＝ガン・ジンから新たなフォース、死後に霊体として現世に現れる術を学んでいます。

多くの人から愛されて止まないキャラクター、ヨーダ。この記事で改めて興味を持たれた方は、キーワードとして挙げた「最強のジェダイ・マスター」や「フォース」、「名言」に注目して鑑賞し直してはいかがでしょうか？別の視点で見ると気づかなかったヨーダの魅力を発見できるかも知れません。