【ファンタビ】ダンブルドアとグリンデルバルドは恋人同士だった？過去や因縁を考察

『ハリー・ポッター』はJ・K・ローリングの原作小説を基に、ワーナー・ブラザーズが製作した映画シリーズです。1999年末、ワーナー・ブラザーズとデビィット・ハイマンとの映画化権の契約が完了しており、契約が結ばれた段階で2000年のベストセラーリストの上位5位に1巻から3巻までが既に入っていました。

撮影地にはホグワーツの主要なロケ地にグロスター大聖堂が選ばれ、そのほかラコック大修道院やダラム大聖堂、ホイットビー大修道院などで撮影がおこなわれています。

『ファンタビ』はハリー・ポッターシリーズの新作として2013年9月に映画化が発表されました。『ハリーポッターと賢者の石』の70年前にあたるホグワーツ魔法魔術学校指定教科書の『幻の動物とその生息地』の著者・ニュート・スキャマンダーを主人公に据えたスピンオフ作品です。また、舞台となる都市は各作品ごとに違います。

2016年10月にローリングが5本のシリーズの映画から構成されることになると述べており、5本目のシリーズ『ファンタスティック・ビースト5』が2024年に公開されるようです。

アルバス・ダンブルドアは、ハリーがホグワーツに入学した時の校長先生です。ヴォルデモートと戦う「不死鳥の騎士団」の創始者でもあります。ダンブルドアは父パーシバルと母ケンドラの間に生まれ、3人兄妹の長男でした。ホグワーツ始まって以来の秀才と言われるほど、ずば抜けた才能の持ち主だったようです。

『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』では、アルバス・ダンブルドアの弟・アバーフォースが登場し、妹・アリアナは肖像画の姿で登場していました。ダンブルドアの妹・アリアナは、少年たちのいじめで情緒不安定になったと同時に魔力制御が不能になってしまい、ダンブルドアがホグワーツへ入学する直前に娘のためにマグルへの仕返しをした父・パーシバルがアズカバンに送られ獄中死してしまいます。

そして、母・ケンドラも、ダンブルドアがホグワーツを卒業した後にアリアナの魔力暴走によって不慮の死を遂げてしまいました。そんな不遇に見舞われたダンブルドアでしたが、その時にゲラート・グリンデルバルドと出会いました。

ゲラート・グリンデルバルドの才能と思想に魅了されたダンブルドアは、共に死を制することが出来る「死の秘宝」に夢中になりました。ちなみに、『死の秘宝 PART1』ではグリンデルバルドとダンブルドアが並んでいる写真が一瞬だけ登場しています。

ゲラート・グリンデルバルドは、ダームストラング専門学校に在籍していました。この学校はホグワーツのような魔法学校となっており、北欧のノルウェーかスウェーデンなどにあると言われています。おそらく、ゲラート・グリンデルバルドも北欧出身だと考えられ、またダームストラング専門学校ではマグルの入学を許可していないため、純血(魔法族の血のみ)か半純血(魔法族以外の血も混っている)だと考えられます。

純血だと考えるファンもいるようなのですが、作者はまだゲラート・グリンデルバルドに関する出生は明かしていないので、ヴォルデモート同様に半純血である可能性も否定できません。ゲラート・グリンデルバルドはダームストラング専門学校への入学後、闇の魔術につかりました。

他の生徒への危害や闇の魔術の危険な実験を繰り返したため、16歳の時に退学処分となっています。その後、大叔母であるバチルダ・バグショットが住んでいるゴドリックの谷へと行きました。　当時はアルバス・ダンブルドアの家族がゴドリックの谷に住んでおり、そこでゲラート・ダンブルドアはアルバス・ダンブルドアと出会っています。

グリンデルバルドは『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』を視聴した人達から、「グリンデルバルドはアルビノなのか？」という疑問が挙がっています。アルビノとは、メラニン色素を作る機能が生まれつき損なわれているため、色素を全く持たないという症状を言います。

ゲラート・グリンデルバルドの画像をよくみると、髪の色は金髪というよりも白に近く、さらに眉毛も白色となっています。また、ゲラート・グリンデルバルドは片目が白っぽい瞳をしています。これらの特徴を確認すると、ゲラート・グリンデルバルドがアルビノである、という設定は否定できません。

先に説明したように、ダンブルドアとグリンデルバルドはゴドリックの谷で出会ったので、兄弟関係ではありません。2人が出会ったころ、ダンブルドアは両親を失い家長として弟・アバーフォースと妹・アリアナの面倒を見るという重圧がありました。ゴドリックの谷に拘束された状態にある彼は、これが苦痛だったようです。そんな状況で若く才能あふれるグリンデルバルドに出会い、ダンブルドアは彼に深く魅了されていきました。

ダンブルドアとグリンデルバルドは恋愛関係にあったのでは？と言われています。『ハリー・ポッター』シリーズでは語られていませんが、作者であるJ・K・ローリングが「ダンブルドアはゲイだった」と発言しているのです。しかし、ダンブルドアは独身であり、恋人・恋愛関係については何も語られていません。ただ、ダンブルドアとグリンデルバルドがずっと一緒にいた理由を考えると、2人が恋人・恋愛関係であればそれも頷ける話です。

そして、まだ『ファンタビ』シリーズは続きます。『ファンタビ』シリーズの三作目以降ではどのように描かれていくのか、『ファンタビ』の監督であるであるデヴィッド・ハイマンは今後のダンブルドア像についてインタビューに答えています。それにはダンブルドアは潔白なのではなく、だからこそグリンデルバルドと惹かれあったのだと言っていました。

そして、恋愛関係・恋人へと発展する可能性を示唆しています。「ダンブルドアは、グリンデルバルドのことを邪険にはできない、彼を愛していた」と言っており、今後ダンブルドアとグリンデルバルドの恋人・恋愛関係はディープになっていくと言われていました。

『ファンタビ』ではダンブルドアとグリンデルバルドは禁断の恋人・恋愛関係を「示唆で留めている」ことがうかがえますが、それに対してデヴィッドは「でもはっきりと示唆されていたでしょう。友達以上の関係なんだって」と発言しています。

やはり、『ハリー・ポッター』は一応児童文学なので、恋人・恋愛関係をディープに描くことはないようですが、もしかすると『ファンタビ』ではダンブルドアとグリンデルバルドの恋人・恋愛関係が深いところまで描かれる可能性があるかもしれません。

グリンデルバルドはダームストラング専門学校を退学になった後、「死の秘宝」を求めてゴドリックの谷に向かいました。一方のダンブルドアはマグルの少年らにアリアンがいじめられてしまい、それによって精神状態が悪くなり、さらに父・パーシバルがアズカバンで獄中死という荒れ果てた状況でした。これらの出来事はホグワーツ卒業前のことでしたが、さらに卒業後にはアリアナの魔力暴走によって母・ケンドラも死亡してしまいます。

ダンブルドアはトム・リドルのように才能に溢れた人物であり、その才能を持って成功したい欲求にも駆られていました。そんなときに死の秘宝を探し求めてゴドリックの谷へやってきたのがグリンデルバルドでした。ダンブルドアは「いつか世界を変える」と言うグリンデルバルドに恋愛感情を抱いていきます。

そして、2人は共通の思想「優秀な魔法使いこそ世界を統ベるべき」を持つようになり、死の秘宝を集めた暁にはダンブルドアが両親を蘇らせ、一方のグリンデルバルドは死を制する者になることを望むようになりました。2人の計画は魔法使いは秘匿するという国際魔法使い機密保持法を崩し、魔法使いと魔女が堂々と新体制を樹立するための革命という方向に向かい始めます。

またダンブルドアはこの計画に「アリアナを隠しておく必要もなくなる」という理想も思い描いていました。しかし、2人の関係が崩れ去る事件が起こってしまいます。

2人の関係を崩す発端となったのがダンブルドアの弟・アバーフォースでした。ダンブルドアとグリンデルバルドが計画を実行に移すために旅に出ようとしていましたが、その時にアバーフォースが止めに入ります。アバーフォースは、グリンバルドとダンブルドアが危険な計画を実行に移そうとし、さらにアリアナまでを巻き込むことに腹を立てていました。そんなアバーフォースに怒ったのがグリンデルバルドでした。

グリンデルバルドは、アバーフォースに対して禁じられた魔法「磔の魔法」を使ってしまいます。ダンブルドアは弟が磔にされているのを見て、彼もまたグリンデルバルドに対して腹を立ててしまうのです。ダンブルドアはグリンデルバルドに杖を向け、ついにダンブルドアとグリンデルバルド、そしてアバーフォースの三人の戦いが起こってしまいます。しかしそんな決闘をアリアナが止めに入りました。

それによってアリアナは誰かの魔法にあたってしまい、死んでしまいます。これを見たグリンデルバルドはすぐに逃亡。そんなグリンデルバルドをよそにダンブルドアを殴るアバフォース、ただ茫然と立ち尽くすダンブルドアの姿がありました。

アリアナの死後、ダンブルドアはホグワーツに変身術の教師として入ります。このときのダンブルドアは自分の弱点が「権力への渇望」であることを理解していました。しかし、一方でこれを求めたのがグリンデルバルドとヴォルデモートだったのです。

グリンデルバルドは死の秘宝の1つである「ニワトコの杖」をグレゴロビッチが研究しているという噂を聞きつけ、この杖を盗みだすことに成功します。そしてダンブルドアと練った計画を実行に移していきました。

それから『ファンタビ1』の舞台である数十年後となりました。ダンブルドアとグリンデルバルドはお互いに40代、世界最強の魔法使いとなったダンブルドアと、世界最強の闇の魔法使いとなったグリンデルバルドがいました。グリンデルバルドは革命のために各国で軍隊を結成しており、かのビクトール・クラムの祖父も彼によって命を奪われていました。

『ファンタビ』の副題が「黒い魔法使いの誕生」となっているのはグリンデルバルドがここから名を馳せたからです。いよいよ『ファンタビ 2』で血の誓いである魔法アイテムを受け取ったダンブルドア。これを壊すことでグリンデルバルドと戦うことができるのです。

そしてついに1945年、魔法史に名を残すダンブルドアとグリンデルバルドとの決闘の火蓋が切って落とされました。この決闘ではグリンデルバルドよりもわずかにダンブルドアの実力が上で、敗北したグリンデルバルドは自分の作ったヌルメンガード城に幽閉されました。このあたりが『ファンタビ 5』で描かれると考えられます。かつては恋人・恋愛関係に至るほどの仲だった2人はここで運命が決したのです。

グリンデルバルドがヌルメンガード城に幽閉されて再登場したのが53年後の『ハリー・ポッター 死の秘宝』でした。その時、グリンデルバルドがヴォルデモートと出会います。ヴォルデモートはグリンデルバルドからニワトコの杖のありかを聞き出そうとしていましたが、グリンデルバルドは「お前は無知だ」とヴォルデモートを挑発し、結局ありかを教えることはありませんでした(この時の所有者はダンブルドア)。

実は『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』の中で少しだけゲラート・グリンデルバルドの青年期が、ダンブルドアが覗いた「みぞの鏡」の中で登場していました。みぞの鏡とは『ハリー・ポッターと賢者の石』で登場しており、ハリー・ポッターが禁書の棚がある場所でみぞの鏡を見つけ、そこでハリーの両親と笑い合うハリーの姿が映し出されていました。

つまり、みぞの鏡を反対から読むと、「のぞみ鏡」という言葉になるので、この現象から望みを叶える鏡だということが分かります。ところで、ダンブルドアがみぞの鏡を覗いた時にグリンデルバルドとの姿がなぜ映ったのでしょうか？

これの理由は3つ挙げられます。1つ目にまたグリンデルバルドと一緒に過ごしたいと思ったこと、2つ目にグリンデルバルドへ恋愛感情を持っていたこと、3つ目に「血の誓い」をグリンデルバルドと交わす様子を見たいと思った、ということが考えられます。

「血の誓い」については、原作小説や映画『ハリー・ポッター』、『ハリー・ポッターと呪いの子』でも一切語られていませんでした。そのため、血の誓いとは『ファンタビ』の中で新たに登場した概念だということになります。実際にダンブルドアとグリンデルバルドが血の誓いを交わしたとき、「互いに戦わない」という血の誓いを立てていました。

それでは、血の誓いを破った場合はどうなるのでしょうか？『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』ではニュートがダンブルドアと出会い、そこでグリンデルバルドが持っていた血の誓いの結晶をダンブルドアに渡していました。ニュートは「壊せますか？」と問いますが、ダンブルドアは「多分」と答えています。

このことから血の誓いは結晶を壊すことで、誓いが破棄されるということが分かります。おそらく、血の誓いは破ると死ぬなどの不幸に見舞われるものと考えられます。

血の誓いと言えば『ハリー・ポッター』シリーズで出てきた「破れぬ誓い」に言葉が似ています。『ハリー・ポッターと謎のプリンス』に登場した言葉なのですが、その時はドラコ・マルフォイの母であるナルシッサとセブルス・スネイプが破れぬ誓いを交わせていました。絶対に破ることができない誓いであり、破ると死ぬというものだと言われています。そのため、「血の誓い」と「破れぬ誓い」は別物だといえるでしょう。

二つの違いは、血の誓いであれば結晶のようなものを壊すことで誓いから解放される状態になりますが、一方の破れぬ誓いは一度誓いを交えた場合、解放される方法はなく誓いを破れば死ぬ、ということになるので、相当な覚悟が必要になります。

ダンブルドアとグリンデルバルドの大きな違いは思想かもしれません。2人が恋人・恋愛関係を持っていたころは、「優秀な魔法使いこそ世界を統ベるべき」という思想を共有していたのですが、関係が崩れた後の2人は全く別の道に進み始めました。グリンデルバルドは闇の魔術を使って勢力を拡大し破壊行為を繰り返しつつも、結局は正義の魔法(闇の魔術ではない)によって勢力が衰えます。まるでヴォルデモートと同じだといえるでしょう。

一方、ダンブルドアはそれに反して人を守る善としてグリンデルバルドと戦っており、またダンブルドアと行動を共にしているハリーも母の愛によってヴォルデモートから身を守ることが出来ていました。ダンブルドアには「愛」が取り巻き、一方のグリンデルバルドはそれがないので、これが善と悪を分ける決定的な違いとなるのかもしれません。

ダンブルドアとグリンデルバルドが繰り広げた伝説の決闘では、グリンデルバルドが世界最強の杖と言われる「ニワトコの杖」を使ってもダンブルドアには勝つことが出来ませんでした。ということは、ダンブルドアの方がグリンデルバルドよりも強いといえるでしょう。

『ハリー・ポッター』の原作を読んでいて、ダンブルドアがグリンデルバルドに対して明確な恋愛感情を持っていたと解釈していたと言われています。監督のインタビューでも2人の関係は示唆されていると言われていたので、原作を読んで同じように思った人は多いのかもしれません。

J・K・ローリングがダンブルドアがゲイだと明言したころから、やはり議論が巻き起こっているようです。その議論を見て今が過渡期だと思っているようです。世界中で絶大な人気を誇る『ハリー・ポッター』シリーズが、今後どのような影響を与えるのか、感想のように気になる人はきっと多いことでしょう。

J・K・ローリングが言った言葉が素敵だと言われています。ダンブルドアとグリンデルバルドの関係性について明言される前に視聴したようなのですが、ローリングが言った「彼らがお互いをどう思い合っていたのか、それが人間関係で最も興味深い部分だと思う」と述べたことに対して共感していることがうかがえます。

『ハリー・ポッター』シリーズの著者であるJ・K・ローリングが言った「ダンブルドアはかつてゲイだった」と明かしたとき、世界中のファンが騒然となりました。それからダンブルドアとグリンデルバルドが恋人・恋愛関係にあるということに発展し、デヴィッド監督へのインタビューで恋人・恋愛関係が示唆される形となっていました。

結局、恋人・恋愛関係が破綻する2人でしたが、『ハリーポッターと死の秘宝』でヴォルデモートからニワトコの杖のありかを聞かれたとき、ダンブルドアが持っていたのを言わなかったことから、2人は今も想い合っているのではないか？とも考えられます。

今後の『ファンタビ』では、ダンブルドアがディープになっていくと監督は言っているので、恋人・恋愛関係がより深く知ることが出来るかもしれません。今後『ファンタビ』に登場するダンブルドアとグリンデルバルドの恋人・恋愛関係に注目です！