2018年09月29日公開
2018年09月29日更新
四月は君の嘘のあらすじをネタバレ!映画の感想や最後の手紙の内容は?
実写映画化で再び話題を呼んだ青春ラブストーリー四月は君の嘘。原作である新川直司さんのコミック、その原作コミックを忠実に再現し、さらに原作では再現不可能な音楽をしっかりと取り入れる形でさらに人気を爆発させたアニメと非常にファンの多い作品です。今回は実写映画化された四月は君の嘘のあらすじをネタバレしつつ、あらすじ最後の手紙の内容や映画の感想もネタバレありで紹介していきます。
目次
四月は君の嘘(映画)のあらすじは?最後の手紙の内容までネタバレ紹介
漫画家、新川直司さん原作の大ヒット青春ラブストーリー「四月は君の嘘」、アニメ化を経て高い人気を集めた本作はその内容もあって実写映画化される事にもなりました。原作、アニメの人気の高さから話題作になった本作ですが、そのあらすじはどのようになっているのでしょうか?
映画化発表後、主演を注目の若手俳優である山崎賢人さんと広瀬すずさんのW主演で務める事が発表されるとさらにその期待は高まる事になりました。元々原作漫画、アニメで高い人気を集めた四月は君の嘘はその高い期待を背負って公開される事になります。
先にネタバレするとその内容はネタバレあらすじを読んで中身を知っても尚楽しめ、感動出来る程の青春ラブストーリーに仕上がっています。今回は実写映画版四月は君の嘘のあらすじをラストシーンとなるかをりからの手紙の内容まで全てネタバレありで紹介しつつ、実写映画版四月は君の嘘を見た人の感想を紹介していきます。
四月は君の嘘(映画)とは?
四月は君の嘘の実写映画はは元々は漫画家の新川直司さんが、2011年、講談社が発行する漫画雑誌月刊少年マガジンで連載を開始した漫画を原作としています。漫画の時点でその甘酸っぱいあらすじと表現力の高さ、魅力的なキャラクターで話題を集め、2012年マンガ大賞にノミネート、2013年講談社漫画賞少年部門受賞と確実に評価され、徐々に人気を集めていきました。
原作コミックの人気を受けてメディアミックス展開がされる事になり、2014年10月から2クール全22話でアニメ化、原作をほぼ忠実に再現したあらすじと、原作ではどうしても表現が難しい音楽をダイレクトに伝えられる事で、さらにその人気を高める事になります。その後、ノベル化やモデルとなった舞台とのタイアップ企画など着実にその知名度を高めていき、実写映画化が発表されました。
2016年に実写映画として山崎賢人さんと広瀬すずさんW主演という形で公開されると、若手俳優の中でも注目株だった2人の共演という事もあって話題を集める事になりました。映画ではネタバレになりますが公生達の年齢が中学生から高校生に引き上げられる、原作で後半に登場した絵見や武士など同世代のピアニスト達が登場しないなど映画という限られた時間に合わせた改変が行われています。
四月は君の嘘(映画)のキャスト一覧
ここからは四月は君の嘘の映画に出演する主要なキャストをそれぞれが演じたキャラクターと共に紹介していきます。尚先にネタバレしておくと原作では中学生の設定だった主要なキャタクター達ですが、実写映画版では高校生に設定が変更されています。ここでのキャラクター紹介は基本的に原作に準拠させているので、実写映画版での設定に差異がある場合があります。
有馬公生/山崎賢人
四月は君の嘘の主人公が有馬公生です。幼少期には母親の厳しい指導の元、「正確かつ厳格」と評される演奏で数々のコンクールで優勝を果たしていましたが、母親の死、そして母の最期、喧嘩したからとはいえぶつけてしまった言葉への後悔をきっかけに、自分の演奏するピアノの音が聞こえなくなるという症状を発症。ピアノから遠ざかっていました。映画内で、かをりと出会った事をきっかけに再びピアノに向きあうようになります。
実写映画版ではかをりに、原作漫画ではかをりに加えて他の同年代のピアニスト達に多大なる影響を与えた過去があり、表舞台から姿を消した後も特に同年代の間では有名人として名が知られていました。四月は君の嘘のあらすじは下記のネタバレあらすじを読むと分かりますが、恋愛物語であると同時に公生がいかにピアノに向きあうかを描く成長物語としての側面も持ち合わせています。
そんな公生を演じる事になったのが俳優の山崎賢人さんです。「今日、恋をはじめます」「L・DK」「ヒロイン失格」「orange」など数々の話題作に出演する実績を誇る期待の若手俳優さんです。四月は君の嘘へのキャスティングが決定した後、実際に撮影が始めるまでの約半年の間、ピアノを猛練習した上で撮影に臨むなど、役作りにもこだわりをもっておこなっています。
宮園かをり/広瀬すず
四月は君の嘘のメインヒロインと言えるのが宮園かをりです。原作、アニメ、映画共に、彼女の1つの嘘がこの物語が始まるきっかけとなっています。幼少期に公生の演奏を聞いて憧れを持ち、公生と共演したいという理由だけでピアノからヴァイオリンに転向する事になりました。楽譜に忠実に弾く演奏よりも個性的な演奏をする事を好んでいます。言ってしまえば自分勝手に見える性格ですが、それは全て残された時間が少ないからです。
そんな宮園かをりを演じたのが女優の広瀬すずさんです。山崎賢人さんと同じく「海街diary」「ちはやふる」とその時々の話題作に出演し、確かな実績を持つ女優さんです。「海街diary」で演じたサッカーシーンが話題になったりもしましたが、四月は君の嘘でもそのヴァイオリン演奏シーンが話題を呼ぶ事になりました。
澤部椿/石井杏奈
公生の幼馴染で、公生にかをりを紹介するのが澤部椿です。ソフトボール部に所属し、非常に活発な女の子ですが、公生が中途半端にピアノから離れ、時間が止まってしまっていると思いもう1度公生にピアノを弾いてほしいと考えています。そんな思いが同じ音楽家であるかをりを紹介するきっかけにもなりました。一方で、徐々に公生への自身の特別な思いを認識するようになり公生とかをりが一緒にいるのを切なげに見つめたりもします。
主要な登場人物の中で映画ではそもそも登場しなかったキャラクターを除けば、一番わりを食ったキャラクターも椿です。原作漫画では比較的椿視点での公生とかをりを描くシーンや椿自身の想いを描くエピソードなども描かれていますが、映画化に当たり、そのエピソードは大きくカットされる事になってしまいました。
そんな椿を演じたのが女優でE-girlsのメンバーとしてダンサーとしても活躍する石井杏奈さんです。E-girlsのメンバーとしてもそして個人でも多数のドラマ、映画に出演しており、「ガールズステップ」「LIVE! LOVE! SING! 生きて愛して歌うこと」などでは主演も演じた実績を持つ女優さんです。
渡亮太/中川大志
公生と椿の幼馴染でサッカー部の部長として活躍するのが渡亮太です。その見た目とスポーツ推薦で高校に入学出来る程の運動神経を持ち合わせているので女子にモテ、亮太自身も女好きのナルシストだったりします。公生や椿の事を大切に思っており、時々良い事を言って励ましたりします。
出典: https://mdpr.jp
亮太を演じるのは俳優の中川大志さんです。「家政婦はミタ」「夜行観覧車」などの人気ドラマに出演し実績を重ねていました。映画出演は四月は君の嘘が3作目でしたがその演技は好評で、以降「きょうのキラ君」「ReLIFE」「坂道のアポロン」「虹色デイズ」など数々の漫画原作実写化映画に出演している俳優さんです。
有馬早希/檀れい
映画四月は君の嘘の本編の時間軸では既に故人ですが、公生の過去や、イメージの中で登場する事になるのが公生の母、有馬早希です。公生にとってはピアノを弾く理由そのものであり、その指導方法もあって重大なトラウマを残すきっかけを作ってしまいます。しかしそれは、自分の死期を悟り、残される公生が音楽で食べていけるようにしたいという愛情故の行動でした。
そんな早希を演じたのが女優の檀れいさんです。宝塚出身の女優さんで、宝塚退団後、舞台、テレビドラマ、映画に出演を続けて活躍しています。2011年には俳優の及川光博さんと結婚しましたが、その後も精力的に女優としての活動を続けています。
瀬戸紘子/板谷由夏
学園物の側面を持つ四月は君の嘘ですが、同時に公生周辺の大人もしっかりと登場しています。中でも活躍が目立つのが公生のピアノの師匠となる瀬戸紘子です。日本屈指のピアニストであると同時に公生の母、早希と音大時代の同期で、公生にピアノをやらせるべきと進言した張本人でもあります。その事で後悔していましたが、後に公生の思いを受けて、指導者として公生の師匠となります。
原作では中盤から登場するキャラクターですが、映画では序盤から登場して公生を支えている姿が見受けられます。そんな瀬戸を演じたのが女優の板谷由夏さんです。2児の母親になった現在でも精力的にテレビ、映画に出演を続ける女優さんで、「映画ホタルノヒカリ」「ぼくたちの家族」「3月のライオン」などにも出演しています。
四月は君の嘘(映画)のあらすじをネタバレ解説!
出典: https://eiga.com
ここからはいよいよ映画四月は君の嘘のあらすじをネタバレありで解説を含めて紹介していきます。映画は原作からピックアップされたのあらすじが展開されますが、特に前半は基本的に原作に沿う形、ネタバレすると公生の過去を紹介する形で始まります。
ふたりの出会い
子供の頃、公生は天才ピアニストとして数々のコンクールでヒューマンメトロノームと揶揄される優秀な成績を収めていました。その成績の裏には母親、早希からの一見すると虐待とも思える程の厳しい指導がありました。早希は自身の命が残り短い事を悟っていた為になんとか自立させようと厳しく教え込んでいました。病気で苦しむ母に、少しでも元気になってもらおうと感情を込めた演奏をコンクールでした事で喧嘩になってしまいます。
公生はこの喧嘩の中で、「お前なんか、死んじゃえばいいんだ」と言ってしまいます。そしてなんとその直後、本当に容体を悪化させた早希は、そのまま死んでしまいます。公生にとっては母親と最後に交わした言葉が上記の言葉になってしまいます。その母親の死をきっかけに公生はピアノに集中すればするほど自分の円相する音が聞こえなくなるという症状を発症するようになりピアノから距離を置く事になります。
時は流れて高校2年生の公生は幼馴染の椿にかをりを紹介されます。その出会いはとても綺麗な物とは言えませんでした。講演で子供達と共に鍵盤ハーモニカを弾く少女を発見、偶然風でスカートが捲れが合った所を目撃してしまい「盗撮魔」なんて言われてしまいます。躊躇なく公生に拳を振り上げるかをり。2人の第一印象はどちらかと言えば最悪な状態から始まります。
椿と亮太に誘われてかをりのヴァイオリンコンクールに連れていかれる事になった公生。そこで公生は譜面に正確な演奏が求められるコンクールにも関わらず譜面を全く無視した自由奔放で楽しんだ演奏をする音楽家としてのかをりと出会う事になり公生はそのかをりの演奏に聴き惚れてしまいます。しかし椿からかをりは亮太の事が好きだという事を聞かされた公生、自分の思いに蓋をする事になります。
音楽への気持ち
出会う際、あくまでも数合わせだった公生を「少年Aくん」と呼ぶかをり。そんなかをりは公生を次に出場するコンクールの伴走者に任命します。かをりはなんとか公生を音楽の世界に引き込もうとします。一旦は断る公生でしたが、かをりの音楽に対する思いを知って、伴走者を引き受け2人で練習する事になります。コンクール当日、久しぶりのコンクールで緊張する公生でしたが、かをりの励ましを受けて舞台に上がる事になります。
出典: https://eiga.com
初めは順調だった公生の演奏ですが、自分の演奏が聞こえなくなる症状が現れてしまい次第にリズムを乱していきます。かをりの演奏の邪魔をしたくないと弾くのを辞めてしまう公生。しかしなんとか公生と演奏したいかをりは自らも演奏を辞めてしまいます。その時点でコンクールとしては失格、しかしかをりは「アゲイン」と言って再び弾き始めます。2人の演奏は会場の人達の心に響く事になります。
コンクール
コンクールとしては失格だった2人の演奏ですが、入賞者しか参加できないガラコンサートへの出演依頼がきます。かをりは凝りずに公生を伴走者に指名。そこで弾く曲として、公生が母親とのトラウマとして残っている曲クライスラーの「愛の悲しみ」を弾く事になります。夏休みも利用して紘子の指導なども受けて順調に練習を重ねる公生とかをり、しかりコンクール当日、かをりは会場に姿を見せませんでした。
出演時間になって1人ステージに立つ事になる公生、母親への思いを断ち切るように「愛の悲しみ」を弾き遂げます。元々コンクールの対象外であるその演奏は公生による母親へのメッセージであり、同時にかをりの幻覚を見ていました。演奏を終えると同時に公生は母親への思いを断ち、またかをりの幻覚も消えてしまいます。その演奏に会場からは拍手が送られる事になります。
コンクール会場に姿を見せなかったかをり。なんとコンクール当日、家を出た途端に倒れてしまい緊急搬送されて入院していました。元気な姿を見せるかをりでしたが、その身体は既に重い病気に耐えきれなくなっており入院は長引き学校に姿を見せない日々が続きます。ある日、公生は突然今日から登校したというかをりと再会します。お見舞いに来ない公生にかをりは薄情者と言って、亮太の代役とデートに連れ出します。
出典: https://thetv.jp
散々遊んだ後にかをりは今日1日だけ外出許可を取った事、そこで初めて公生に自分が重い病気だという事を伝えます。病院に戻ったかをり。それでもお見舞いにいかない公生を亮太が炊き付けます。亮太は公生がかをりを好きな事に気付いていました。そして公生はお見舞いに行き、かをりの思いに背中を押されるようにしてピアノコンクールに出る事を決めた事を伝えます。
かをりの嘘
そんな公生に背中を押されてかをりもまたそれまで受ける事を拒否していたリスクの高い手術を受ける事を決めます。手術日は偶然にも公生のピアノコンクール当日。2人はそれぞれの場所で戦う事になるのです。
季節が流れて再び4月が訪れます。公生の日常は相変わらずで、亮太はサッカー部、椿はソフト部でそれぞれ頑張っていましたが、そこにかをりの姿はありませんでした。そして公生の手にはかをりからの真実と嘘を告白する手紙が握られていました。かをりの思いを胸に公生がまたピアノに向かいあう事ができるようになった所で映画のあらすじは締め括られています。以上が映画四月は君の嘘のネタバレあらすじです。
四月は君の嘘(映画)のかをりの手紙の内容をネタバレ!
ネタバレあらすじを読んでもらうと分かるように四月は君の嘘の名シーンと言えるのがラストに送られるかをりから公生への手紙です。この手紙でそれまで秘められていたかをりの思いの全てを知る事ができます。ここからはかをりから公生に送られた手紙の内容をネタバレしながら紹介していきます。
手紙で知った「嘘」の正体
かをりはこの手紙で思いを伝えるまで、実に多くの事を公生を始め、仲良くなった椿や亮太、そして読者にも隠していました。それは全て自らの命が長くない事を知った上での覚悟であり、誰も傷つけず、それでも自分の思いを叶えたいというささやかな抵抗だったのです。そしてこの手紙で初めてタイトルである「四月は君の嘘」の意味をもネタバレされる事になります。
手紙の中身で触れられているように、かをりの行動には大きく分けて2種類の行動があります。「本当の事を言っていなかっただけ」の内容と「明確な意志を持っての嘘」です。かをりの行動の多くは前者の「本当の事を言っていなかっただけ」という内容になっています。
その例の代表的な物が、かをりが椿に接触して公生と知り合う前、遥か昔から公生の事を知っているという事です。かをりは5歳の時に出演したピアノ発表会にて公生の演奏を聞いて公生の事を知っていた事がこの手紙で初めて明かされます。そしてかをりがピアノを辞めてヴァイオリニストになったのもまだ知りあってもいない公生といつか共演したいという思いからで、まさに公生はかをりの人生を変えてしまった存在なのです。
そしてこちらもこの手紙で初めて明かされた「本当の事を言っていないだけ」の内容なのが、そんな憧れの存在であった公生が偶然にも同じ高校だという事に入学した時点で気付いていたという事です。しかし遠巻きにも分かる公生と椿、亮太の仲の良さを見て自分が入る隙間はないと諦め、ただ眺めているだけになっていました。
そんなかをりの心を押す事になったのが奇しくも彼女が抱える病気です。両親と医者の会話から自分の命が長くない事に気付いたかをりは、やりたい事をやりきってから死ぬ為、「明確な意志を持っての嘘」を1つだけつきます。それが「かをりが好きなのは亮太」であるという事です。そしてその嘘の結果、かをりの前には「少年Aくん」として公生が現れる事になりました。
この嘘を付いた本質には椿があります。椿自身が自覚していなかった公生への想いをかをりは亮太を紹介してもらう時点、つまり四月は君の嘘の1巻のあらすじ以前から気付いていました。だからこそ椿を傷つけずに公生との距離を埋めるべく、2人の側にいる亮太を利用する事にしたのです。だからこそかをりは手紙の中でも公生を通して椿に謝ってほしいという事を記しています。
そして手紙は「亮太の代役」だったはずの公生との思い出が語られる事になります。同時にそこには、かをりはもう死ぬ事を覚悟しているような内容も含まれているのです。上記の椿の為の嘘も、「すぐにいなくなるだろう自分が間に入ってしまった事で公生と椿の関係を壊すような事はしたくない」というかをりなりの優しさと自身の想いを叶える為の苦渋の嘘でした。
そして手紙の最後は自らの想い、そして告白で締め括られます。かをりは自らの人生を変えた公生が大きくなっても心に残っていたように、公生にもまた少しでも自分の事を覚えておいてほしいという想いを手紙に込めるのです。それが自分のわがままである事を悟り、謝りながらもそれだけの思いを込めて明確に「有馬公生くん、君が好きです」と記すのです。
これらの内容は映画のネタバレあらすじではもちろんの事、原作漫画を読んでも明かされていない部分が多く含まれています。伏線に近いような事はもちろんありましたが、この最後にかをりから送られる公生への手紙で全てが分かるのは漫画もアニメも映画も変わりません。だからこそ下記でも紹介しますがこのシーンを取り上げた感想が多く集まる結果になっています。
四月は君の嘘(映画)を見た人の感想をネタバレ紹介!
ここからは映画四月は君の嘘を視聴した人の感想や評価をネタバレありで紹介していきます。感想全体を少しネタバレするとやはり原作、アニメを知っているかどうかで抱く感想が分かれる結果になっていると言えます。
ラストシーンがよかった!
映画四月は君の嘘の名シーンは?と聞かれた視聴者がほぼ全員上げるであろうシーンがやはり上記でも別途ネタバレ紹介したラストシーン、かをりからの手紙のシーンです。かをりが秘めていた想い、全ての真実が明らかになるこのシーンは映画の締めくくりとしても相応しく、「感動した」「泣いた」など感想として最も触れられるシーンになっています。
下記でも少し触れますが、この手紙で終わる締め括りは、原作漫画、アニメも全て共通の締め括り方であり、四月は君の嘘を象徴するシーンでもあります。それ故に良かったという感想の中には、「手紙のシーンが良かった」という感想と原作、アニメファンからの「色々カットされてたけど手紙のシーンはカットされなくて良かった」という感想が混在しているのも事実です。
ふたりのセッションシーンは圧巻!
映画四月は君の嘘の中盤の見せ場と言えるシーンで、手紙のシーンの次に感想で触れられる機会が多いのが、コンクールでの公生とかをりのセッションシーンです。音楽をテーマとして扱いながらも心情が描かれる事が多い四月は君の嘘では、最終的にこのシーンしか公生とかをりがセッションを実現させたシーンはなく、それがまたこのシーンを際立たせているとも言えます。
演じた山崎賢人さんと広瀬すずさんがそれぞれにピアノとヴァイオリンの練習した上で臨んだという撮影によるこのシーンは、音楽面においては特に四月は君の嘘を代表するシーンです。原作のネタバレになりますが、後半の公生1人でのピアノコンクール、そこでの同年代のピアニストとの切磋琢磨などが描かれない映画では特にこのシーンを印象的だとする感想も多くなっています。
主題歌と挿入歌がイメージにぴったり!
四月は君の嘘は映画こそ青春ラブストーリーが全面に押し出されていますが、特にアニメでは音楽に関しても押し出していた作品だけに映画化が発表された後も主題歌や挿入歌に関して関心が集まっていました。中にはアニメ版のOPである「光るなら」「七色シンフォニー」EDの「キラメキ」「オレンジ」を始めとした楽曲をそのまま使ってほしいというようなファンの声も有りました。
実際には映画では主題歌をいきものがかりが歌う「ラストシーン」、挿入歌としてwacciが歌う「君なんだよ」が採用される事になります。どちらも映画四月は君の嘘とのタイアップを前提として製作された楽曲という事もあって、映画で取りだしたイメージに合っているので、映画で初めて四月は君の嘘に触れた人はもちろん、原作漫画、アニメファンからも好評を集める事になりました。
原作が良すぎて映画だと物足りない
原作漫画を持つ実写映画では多くの作品で上がってしまう感想ですが、やはり原作漫画11巻、アニメだと2クール22話で放送した四月は君の嘘の内容を2時間の映画で収めるにはどうしてもカットされるシーンが多くなり、物足りない、ダイジェスト版だとする感想もやはり見られます。特に原作漫画、アニメで公生を際立たせるピアニスト達、絵見や武士、凪が登場しない事が音楽面での盛り上がりに欠けるとする感想もあります。
それらの登場しないピアニスト達との切磋琢磨による公生の精神的な成長も描かれていない事から、上記でもネタバレしたラストの手紙のシーンでの重みが足らないとする感想もあります。カットされたシーンはここだけではなく、登場しているキャラクターであっても心情などはほとんど描けていないとする感想もあり、特に公生とかをりが仲良くするのを複雑な思いで見る椿という図はもう少しあってほしかったという感想も見られます。
原作漫画である四月は君の嘘はネタバレすると青春ラブストーリーとしての側面とピアニスト公生の音楽面での側面で人気を集めた作品だけにその一方だけを取り出す形になった映画では、どうしてもこのような感想が出てしまうは仕方ない事だと言えます。或いは青春ラブストーリー側だけでもカットなく描ければいいのでしょうが、そちらもカットがないわけではないのが残念だとする感想もあります。
ただこの感想の中身をネタバレすると全て「原作が良すぎる」という感想が前提が含まれています。1つの映画として見れば酷評する程悪い出来でもなく、特に公生とかをりの物語として見れば十分に観る事ができる内容です。しかし四月は君の嘘が本来持つ、それぞれのキャラクターの細かな心情、特に椿の心情に関してはもう少し書いてほしかったとする感想が多いのも事実です。
四月は君の嘘(映画)のネタバレまとめ
映画四月は君の嘘は1つの映画として見れば非常に高い完成度と涙なしには見る事ができないストーリーで高い人気を集める事になりました。もちろん原作漫画、アニメファンからすれば物足りないという感想もありますが、それは元の原作漫画、アニメの完成度故にハードルが上がりすぎているからであり、予備知識なしに見れば、映画の完成度も非常に高く、あらすじにも無理がない展開で描かれています。
四月は君の嘘は音楽一辺倒のストーリーではないとはいえ、音楽面もしっかりしている所もポイントです。原作漫画も描かれる際には音楽プロデューサー、演奏家の人達に取材協力を依頼した上で執筆されているので音楽のコンクールについて知っている人でも十分に納得できる内容になっています。映画でもそこはしっかりと補完されているので、違和感が生まれる事もありません。
何より漫画でありながら音が鳴らない音楽を扱う事で、原作漫画を読むだけでは味わえない作中の音楽についても感じ取るができます。演者の猛練習の甲斐もあってか演奏シーンは迫力のあるシーンになっていて聞いていて惚れ惚れとします。音楽シーンだけでも十分に見応えがありネタバレあらすじを読んだだけではその良さを理解は出来ません。まだ視聴していないという人はぜひ1度映画四月は君の嘘を視聴してみてはいかがでしょうか。