スターウォーズ・最後のジェダイを徹底考察!気になる疑問点や残された謎とは?

『スターウォーズ・最後のジェダイ』について考察しています。スターウォーズシリーズ第8作目のナンバリングタイトルとなった『最後のジェダイ』は、前作までの展開と異なり、フォースに関する新たな設定・能力が描かれました。その分、疑問点や謎も多く生じ、ファンの間では賛否両論を巻き起こしつつも様々な考察がなされる作品となりました。この記事では、『最後のジェダイ』の疑問点や謎、そしてそれらに対する考察をまとめて紹介します。

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目次

  1. スターウォーズ・最後のジェダイを徹底考察!気になる疑問点や謎をネタバレ考察!
  2. スターウォーズシリーズとは?
  3. スターウォーズ・最後のジェダイのあらすじをネタバレ考察!
  4. スターウォーズ・最後のジェダイのラストをネタバレ考察!
  5. スターウォーズ・最後のジェダイの気になる疑問点をネタバレ考察!
  6. スターウォーズ・最後のジェダイを見た人の感想・評価を紹介!
  7. スターウォーズ・最後のジェダイの考察まとめ

スターウォーズ・最後のジェダイを徹底考察!気になる疑問点や謎をネタバレ考察!

スターウォーズの第8作目『エピソード8』にあたる『最後のジェダイ』は、ライアン・ジョンソン監督のもとで制作され、2017年に公開された作品です。前作『エピソード7/フォースの覚醒』から予想されていた物語の展開を大きく裏切り、新たなスターウォーズの世界観を構築、賛否両論を巻き起こす問題作となりました。

前作までの流れを踏襲しない部分が多かったことから、そのぶん様々な疑問点や謎が生じています。この記事では、『最後のジェダイ』におけるそういった疑問点・謎について調査した結果をまとめ、ネタバレ込みで考察していきます。

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スターウォーズシリーズとは?

スターウォーズシリーズとは、ジョージ・ルーカス監督による『スターウォーズ・エピソード4』を1作目として制作が開始された、SF映画シリーズのことです。3作品をひとまとまりとしてエピソードが構成されていて、初期シリーズの『エピソード4・5・6』が1977年から1983年、エピソード4以前の物語を描く2シリーズ目の『エピソード1・2・3』が1999年から2005年の間に公開されました。

そして最新シリーズである『エピソード7・8・9』が2015年より順次公開されています。本記事で考察する『最後のジェダイ』はエピソード8にあたり、2017年に公開されました。さらに本シリーズの最終作である『エピソード9』が2019年に公開予定となっています。

本記事では、公開が待たれる次回作『スターウォーズ・エピソード9』に向け、『最後のジェダイ』で生じた疑問点・謎について改めて考察していきますが、まずはその前に『最後のジェダイ』のあらすじを簡単におさらいしていきましょう。

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スターウォーズ・最後のジェダイのあらすじをネタバレ考察!

ルークとレイの対面

惑星オクトーでは、主人公レイがついにルークと対面していました。レイは、レジスタンスがルークを待っていることを伝えますが、ルークはまともに取り合おうとしません。諦めずルークを説得しようと島に残ることにしたレイは、ある時、どこからか呼ばれるような感覚を覚え、導かれた洞の中でジェダイの書物を発見します。ルークからここに来た本当の理由を問われたレイは、フォースの修行をつけてほしいと頼むのでした。

ルークは一度は師となることを拒否しますが、レイたちが乗ってきた懐かしのミレニアム・ファルコン号で盟友のアンドロイドR2-D2と再会します。R2の説得もあり、その翌日からレイに修行をつけることにするのでした。

ファーストオーダーによるレジスタンス襲撃

一方のその頃、ハイパースペースの移動も追跡できる新技術を開発したファーストオーダー軍の執拗な追撃により、レジスタンス軍はピンチに陥っていました。レジスタンスのポーは、「敵の戦艦へ侵入し、追跡装置を停止させる」という作戦を立案します。この案に乗ったフィンとローズは、敵の防衛シールドを突破するため、ある優秀なコードブレイカー(暗号解読者)を探しに惑星カントニカに向かうことにしました。

レイとカイロの交信

ルークによるフォースの修行を進めるレイは、いつからかフォースを通して離れた場所にいるカイロ・レンと交信できるようになっていました。その交信の中で、レイはレンから「ルークは自分を殺そうとした」「レイの両親はすでに墓の中に眠っている」など、ショッキングな事実を告げられます。二人の交信に気づいたルークはその繋がりを遮断しますが、レイにカイロを殺そうとした件を問い詰められることになります。

ルークは、かつてカイロ・レンが弟子ベンだった頃、彼の中に暗黒面が広がることを感知し、一度ライトセーバーを向けたことがありました。すぐに思い直したものの、ベンは自分に殺意が向けられた気づき逆にルークを攻撃、そのままルークの元を離れスノークの弟子となったのでした。真相を聞いた上で、カイロ・レンを暗黒面から救い出すことができると信じたレイは、ファルコン号に乗り、オクトーの孤島を飛び去ってしまいます。

ヨーダの登場

レイが去ったことで、もう二度と弟子を取るまいと決意したルークは、ジェダイの古文書に火をつようとします。そこに現れたのは、フォースと一体化し霊体となっていたかつてのジェダイマスター・ヨーダでした。本を処分しようとするも躊躇してしまうルークを見かね、ヨーダは自らのフォースで雷を落とし、全てを燃やしてしまいます。そして、「大事なのは書物ではない、失敗から学びとることが大切だ」と諭すのでした。

惑星カントニカ

一方、コードブレイカーを探して惑星カントニカに向かったフィンとローズは、違法駐船の罪で牢屋に入れられてしまいます。しかしその牢屋で出会った謎の男・DJが、なんと自分もコードブレイカーだと言い出し、牢屋のロックをいとも簡単に開けてしまうのでした。脱獄したフィンらは、途中で出会った奴隷の少年たちの協力もあり、惑星から脱出することに成功、DJとともに敵の戦艦メガ・スター・デストロイヤーへ向かいます。

メガ・スター・デストロイヤーでの戦い

メガ・スター・デストロイヤーへの侵入に成功したフィン、ローズ、DJらは、敵の将校に変装し、追跡装置を停止させに向かいます。しかし作戦は失敗、3人は捕らえられてしまいます。そんな中、DJはフィンとローズを裏切ることを選択し、フィンらが話していたレジスタンス側の逃走に関する作戦をファースト・オーダーの幹部に売り渡してしまうのでした。

その頃、レイもまた、カイロ・レンを説得すべく単身でメガ・スター・デストロイヤーに乗り込んでいました。レイはレンと相対するも、彼に捕らえられ、スノークのいる玉座の間へと連れていかれてしまいます。スノークは服従する様子を見せないレイを始末するよう、カイロ・レンに命じました。

しかしレンは命令に反し、なんと逆にスノークをライトセーバーで真っ二つにしてしまいます。師を始末したレンはレイに対し「俺とともに2人で銀河を支配しよう」と申し出ました。レンがダークサイドから戻ってくることを期待していたレイは、その言葉に絶望します。レンの手を取ることなく、メガ・スター・デストロイヤーから去っていくのでした。

ホルド提督の特攻

その頃、DJを通じて逃走作戦の内容が漏れたことで、レジスタンスのメンバーが乗った脱出用のクルーザーは全滅間近まで追い詰められていました。その窮地を見て、陽動のために母船「ラダス」に一人残っていたホルド提督は、ハイパースペースへのジャンプを利用した捨て身の特攻を仕掛け、メガ・スター・デストロイヤーに壊滅的な打撃を与えます。

ホルド提督の命を賭した特攻により、レジスタンスの生存者らは旧反乱軍の古い基地が残る惑星・クレイトまで逃げることに成功しました。崩壊するメガ・スター・デストロイヤーからなんとか脱出を果たしたフィンらも合流します。しかし、ファースト・オーダーの艦隊はなおもレジスタンスを追従し、惑星クレイトに降り立つのでした。

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スターウォーズ・最後のジェダイのラストをネタバレ考察!

ファーストオーダーVSレジスタンスの戦いが佳境へ

レジスタンスは、基地に残されていた旧型兵器でファーストオーダーに立ち向かいますが、最新鋭の装備を持つ相手にやはり苦戦します。ミレニアム・ファルコン号に乗ったレイとチューバッカも駆けつけ敵の戦闘機を撃墜していきますが、ファースト・オーダーは巨大レーザー兵器を起動、レジスタンスの基地の隔壁を破壊してしまいます。万策尽き、もはやこれまでかと思われたその時、ついにルークがレジスタンスの前に現れます。

驚くべきルークの能力

ルークはなんと基地から出て行き、単身でファーストオーダーに立ち向かっていきました。その隙にフィンらはどうにかして基地の裏手から逃げる方法を探すことにします。憎きルークの姿を確認したカイロ・レンは、兵器による集中砲火を浴びせます。しかし砲撃による砂煙が止んでみれば、なんとルークは無傷のままそこに立っていました。逆上したレンは、ライトセーバーを手に自らルークの前に降り立ちます。

ライトセーバー同士による戦いが始まりますが、ルークはレンの攻撃をひたすら避け続けます。「最後のジェダイであるルークを殺し、レジスタンスも滅ぼす」とレンは言いますが、ルークは「自分は最後のジェダイではない」と述べ、ライトセーバーを収めてしまいます。レンは突進をしかけますが、なんとレンのライトセーバーはルークの体をすり抜けてしまいました。

実はこの時、ルーク本人は惑星オクトーにいたままで、惑星クレイトに現れたルークはフォースにより生み出した幻影のようなものだったのです。一方その頃、基地の裏手では、埋め尽くされた土砂により行く手を阻まれたレジスタンスのメンバーを、レイが救出していました。レイはフォースを扱う力を完全に覚醒させていて、巨石を含む土砂を強力なフォースの力で持ち上げたのです。これによりレジスタンスは逃走に成功するのでした。

レジスタンスが逃げるための時間を稼げたことを感じ取ったルークは、能力を解き、カイロ・レンらの前から忽然と姿を消します。惑星オクトーの本来の自分の元に意識を戻したルークは、美しい夕日の中で、フォースと一体化し霊体となっていきました。遠く離れた場所でレイとレイアはルークがフォースと一体となったことに気づきつつ、この後のファーストオーダーとの戦いに向けて新たに決意を固めるのでした。

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スターウォーズ・最後のジェダイの気になる疑問点をネタバレ考察!

それではここから『スターウォーズ・最後のジェダイ』の謎や疑問点について考察していきます。『最後のジェダイ』は、前作『フォースの覚醒』までの物語から展開が大きく変わっている面があるため、結果的に数多くの謎・疑問点が生じています。まずは、「タイトルにある『最後のジェダイ』とは一体誰のことを意味するのか」という謎・疑問点ついての考察から確認していきましょう。

謎・疑問点その1.最後のジェダイは一体誰だったのか?

「最後のジェダイ」というのは誰のことを指しているのでしょうか。これについては本作の監督を務めたライアン・ジョンソン監督が一応の答えを示しています。ジョンソン監督は、『最後のジェダイ』公開前のニューヨーク・タイムズ紙のインタビューで、下記のように答えています。

『フォースの覚醒』のオープニング・クロールに書いてあるよ。ルーク・スカイウォーカーが今、最後のジェダイだね。この映画にはいつも考えの余地があるし、すべて特定の観点から来ているけど、僕たちのストーリーにおいては、彼が最後のジェダイなんだ。彼は自分自身を排除して、この島で一人なんだよ。理由は明らかになっていないけれどね。

実際、本作『最後のジェダイ』の作中でも、ルークは次世代のジェダイを育てることをやめており、さらにルークを探しにきたレイに対して「 It’s time for the Jedi to end. ジェダイが滅びる時が来た」と述べています。自らが最後のジェダイとなる心づもりでいたことがわかります。よって、少なくとも本作『最後のジェダイ』中盤までは、ルークこそがタイトルにある「最後のジェダイ」であったと言えます。

しかし一方で、『最後のジェダイ』終盤、カイロ・レンとの戦いの最中で、ルークは「私は最後のジェダイではない」と言います。そしてルークがこの台詞を発するのと同じ頃、フォースを扱う能力をどんどんと覚醒させているレイが、無数の岩をフォースで浮かせ、レジスタンスの仲間を救出するのでした。このシーンは、レイが今後ジェダイになりうることを示唆していると言えるでしょう。

本作でルークは、フォースは万物に宿るエネルギーのようなものであると表現しています。もちろん素質の問題はあるものの、決してジェダイが固有に持つ力などではないことから、潜在的には訓練次第で誰にでも扱えるのがフォースであるとも言えます。

これらの描写や、ルークの「自分は最後のジェダイではない」という台詞を総合し、「現状で最後のジェダイと呼べるのはルークではあるものの、ルーク以降に新たなジェダイとなりうる存在もいることから、今後は必ずしもルークが最後のジェダイにはならない可能性がある」と考察されています。

謎・疑問点その2.レイの正体は何者なのか?

続いて、レイの正体についてこれまでに出ている考察を確認しておきましょう。前提として、前作「スターウォーズ/フォースの覚醒」は、主人公・レイがスターウォーズにおける重要人物の血を引いていることを仄めかすような物語展開となっていました。実際ファンの間では、「ルークの娘説」「ハン・ソロの娘説」「オビ=ワン・ケノービの孫説」など、レイの血筋・正体について様々な考察がなされていました。

しかし本作『スターウォーズ・最後のジェダイ』で、そういった大方の予想は裏切られることになりました。レイの両親は、名もない一般の人物だったことが明らかにされたのです。カイロ・レンは、レイに対し「お前の両親は惑星ジャクーで廃品を回収していた何者でもない夫婦だ」「酒を買うお金のためにお前を売った」「とっくに死んで、砂漠にある墓に眠っている」と言います。

前作『フォースの覚醒』の冒頭でレイは、いつか家族が自分を迎えにきてくれることを信じて、砂漠の惑星ジャクーで一人待ち続けていました。きっと何か理由があって自分を置いていっただけで、用事が済めばまた会えるはずだという希望にすがっていたのです。しかし、実はそうではなかったことをカイロ・レンに言い当てられます。

さらにカイロはレイに対し、「お前はずっと知っていて隠していたんだ」と続けます。実際レイは、ルークによるフォースの訓練中、ダークサイドの誘惑にかられ洞窟の底へと落ちていったとき、延々と続く鏡に映った自分の姿を通して「自分が何者でもない」ということに気づいていたのです。

自分がまやかしの幻想に囚われていたことをカイロ・レンに指摘されたレイは、一度はショックを受けます。しかし最終的には、自らの意思で戦うことを選び取りました。こうしてレイが決意を固めたことで、『最後のジェダイ』は「何者でもない者が、自らの足で立ち、自らの力で戦っていく」という物語になったのです。

スターウォーズ・エピソード1〜6では、スカイウォーカーファミリーとパルパティーンの戦いが物語の根幹でしたが、本作『最後のジェダイ』での「何者でもないレイ」の決意により、スターウォーズは特定の家系の物語を離れ、「何者でもない全ての人」に通ずる物語となったのです。このテーマについて、実際にライアン・ジョンソン監督はメディアのインタビューで以下のように応えています。

『お前の両親は誰々で、お前の立ち居地はこうだ』というのはレイにとって一番言われて簡単なことだし、視聴者にとっても簡単な答えだ。それで願いが叶って『やったね、私はこういう人物だったんだ』となるより、『お前にはその答えは決して分からないのだ』という言葉のほうが、聞くに堪えないと思う。…(中略)…彼女は、自分の足で立ち、自分が何者であるかを自分で定義しなければならなくなるんだ。

よって、レイの正体は「何者でも無い一般人」であることがわかります。少なくとも『最後のジェダイ』においては、制作側もそのつもりで描いていたと言えるでしょう。ただしライアン・ジョンソン監督は「続編でストーリーがどこに向かうかは自由だ」とも述べています。実際、カイロ・レンの台詞は、両親への固執があるレイを精神的に揺さぶるべくついた嘘だったのではないか、という考察も一部にはあります。

続編『エピソード9』を担当するのは、前作『フォースの覚醒』を監督したJ・J・エイブラムスです。主人公であるレイの出自となると物語の根幹に関わりますが、それが再び『フォースの覚醒』の路線に戻るのか、それとも『最後のジェダイ』の流れを踏襲するのか、次回作での展開を期待しましょう。

謎・疑問点その3.レイの「ここを知っている」という発言はなんだったのか?「選ばれし者」とは?

惑星オクトーでルークを見つけ、レジスタンスに復帰させようとするレイでしたが、ろくに相手をしてもらえません。それでもなんとかルークを説得しようと島に残ったレイは、ある時だれかに呼ばれるような感覚を持ち、島内の洞にやってきます。その場所には、ジェダイの古文書が保管されていました。ルークによると、古文書を保管する場所として何千年も前に作られた場所が、この洞だったということでした。

そんなルークに対しレイは、「ここを知っている」と言います。実際に足を踏み入れるのは初めてでしたが、レイはこの場所を夢の中で見ていたのです。彼女はフォースによってこの場所を予期し、さらにフォースによってこの場所まで導かれていたのでした。この「フォースによりレイが導かれる」という描写は、レイが「選ばれし者」であることを意味しているのではないかという考察があります。

この説は、レイがフォースで導かれたことに加え、この直後に発生したレイとルークの会話の内容を根拠にしています。ここでルークは、それまでレジスタンスの使いとしか思っていなかったレイが、強いフォース能力を持っていることに初めて気づきます。そしてレイがなぜここにきたのか、一体何者なのかを尋ねます。その会話の中でルークの「どこから来た?」に対してレイが「どこでもないわ」と答える場面があります。

さらにこのレイのセリフに対してルークは、「君はなぜここにいる?『どこからともなくやってきた』レイ?」と返します。ここで連想されるのが、かつて「選ばれし者」であることを期待されジェダイとして育てられた、アナキン・スカイウォーカーの出自です。当時存在していたジェダイ騎士団には、「フォースにバランスをもたらす『選ばれし者』がいずれ現れる」という予言が存在していました。

アナキンの息子ルークが強いフォース感応力を持っていたことから、フォース感応力には遺伝性が見受けられます。このため、『選ばれし者』を見つけるのであれば、優秀なジェダイの子供などから探すのが自然です。しかしジェダイ騎士団は、「愛」が執着となりフォースのダークサイドに囚われてしまうことを懸念し、ジェダイの騎士に恋愛や結婚、子を成すことを禁じていました。

そのため、親子揃っての2世ジェダイというのは存在していませんでした。ジェダイの騎士団では、「選ばれし者」は出自やジェダイの血統に関わらず、あくまでフォース自身の意思によって『どこからか』現れると信じられていたのです。実際にこの頃のジェダイ騎士団は、銀河各地でフォース感応力を強く持つ子供を見つけ、次代のジェダイとすべく訓練を受けさせていました。

そして『エピソード1』の時代で、ジェダイ騎士団はアナキン・スカイウォーカーを見つけたのです。アナキンの母親は、アナキンについて「父親はいません。自然に身ごもって産んだ子なの」と表現しており、フォースにより「どこからか」やって来たような存在であると描写されています。

これらのことから、本作『最後のジェダイ』でレイが「どこからともなくやって来た」存在であることをあえて言葉にしたレイとルークの会話は、彼女がアナキンと同様にフォースによって導かれた「選ばれし者」であることを意味しているのではないかと考えられているのです。果たしてレイがフォースに再びバランスをもたらす者となるのかどうか、エピソード9の展開に注目が集まっています。

謎・疑問点その4.カイロ・レンと対峙したルークは何者?分身だったのか?

続いて、「カイロ・レンと対峙したルークは何者だったのか」という謎・疑問点について紹介します。終盤、古い基地がある惑星クレイトへ逃げ込んだレジスタンス軍は、カイロ・レン率いるファースト・オーダー軍の攻撃により要塞の隔壁を破壊され、あわや全滅の危機に陥ります。その窮地に、ついに現れたのが、ルークでした。

ファースト・オーダー軍の総攻撃を無傷でやり過ごしたルークにしびれを切らし、カイロ・レンが自ら出撃、ライトセーバー同士による一対一の戦いが始まります。カイロ・レンの攻撃を全てかわすルークでしたが、最終的にレジスタンスのメンバーが裏手から逃げる見込みが立ったタイミングで、ライトセーバーを構えることをやめました。そしてルークに突進したレンのライトセーバーは、ルークの体をすり抜けてしまったのです。

実はルーク本人はこの時も惑星オクトーにいたままでした。惑星クレイトに現れたのはルークの分身体だったのです。分身といえど実体はなく、見た目だけを再現した幻影のようなものでした。実際、カイロ・レンが立ち回るたびに砂塵が巻き上がるのに対し、実はルークがいくら動いても地面の砂が動くことはありません。カイロ・レンの攻撃を避け続けていたのも、実体がないことを悟られないようするためだったことがわかります。

このフォースの能力はこれまでの作品には登場していなかったもので、ルークがシリーズで初めて使用しました。これまでにもヨーダやオビ=ワンなど一部の優秀なジェダイ・マスターは、自身を霊体化することで死後もその精神を現世にとどめ、生者と会話することができましたが、今回のルークの幻影を生み出す能力はその応用技であると考察されています。

実際、幻影創出の能力は死に近づくようなものであるのか、使用後、本体ルークは激しく消耗していました。そしてルークは自らの死期を悟ったのか、そのまま霊体化していきます。彼の出身地である惑星タトゥイーンを思わせる美しい夕日の光に包まれ、ルークの体は消失していくことになりました。

かつて父をそして銀河を救った英雄でありながら、その後はカイロ・レンを正しく導けなかったことの苦悩に苛まれることになったルークでしたが、最終的に再び希望を取り戻し後進に未来を託していくという、かつての主人公にふさわしい美しい最期を迎えることになりました。

遠く離れた場所でのルークの死をレイが感じ取るシーンがありますが、ルークに短い期間ながら教えを受けた彼女がエピソード9でどんな活躍を見せるのか、そして果たして霊体化したルークは登場するのかどうか、次作の展開が期待されます。

謎・疑問点その5.スノークは本当に死んだのか?

前作『フォースの覚醒』より、新たなダークサイドのフォースの使い手として登場したのが、ファーストオーダーの最高指導者・スノークでした。エピソード1〜6までは、共和国元老院のパルパティーンが、実はシスの皇帝ダース・シディアスであり、6作を通した真の悪役として裏で糸を引いていました。対してスノークが何者なのかは『フォースの覚醒』では明らかにされず、その出自・正体について様々な憶測がなされていました。

そんな中、本作『最後のジェダイ』で、スノークは弟子であったカイロ・レンの裏切りに会いあっけなく倒されます。しかし本編中盤までは、スノークはカイロ・レンの内心をフォースを通して全て見通していました。そんなスノークがあまりにあっさり倒されてしまったことから、「実はスノークは死んだと見せかけただけで、実際には生きているのではないか」という考察が一部ファンの間から挙がっています。

このスノーク生存説の根拠には、スターウォーズの映画シリーズでは名前だけが登場している人物、ダース・プレイガスの存在があります。ダース・プレイガスとは、前述のダース・シディアスの師であり、シディアスの裏切りにより殺害されたとされています。シディアスは、元老院の議員・パルパティーンという表の顔を演じていた頃、アナキンを暗黒面へと誘惑するために、「ダース・プレイガス」という名前を口にしました。

シディアスによると、プレイガスはかつて、フォースの源として万物の中に眠る存在・ミディ=クロリアンに影響を及ぼし、生命を創造する方法を発見したとされています。シディアスは「このダース・プレイガスが編み出した方法を使えば、人を死から救い出すこともできる」と説明し、最愛のパドメが死ぬ夢が現実となるのではという不安に苛まれるアナキンをダークサイドに誘うのでした。

しかしここで一つの疑問点が生じます。それは「人を死から救い出す術を見つけたような人物が、果たして弟子に裏切られた程度で本当に死にうるのか?」という疑問です。つまり、ダース・シディアスが殺したと思い込んでいるだけで、実はダース・プレイガスは生きているのではないか、という考察があるのです。

そしてこのダース・プレイガス生存説が直接、スノーク生存説に繋がります。「死を超越したプレイガスは実は生きていて、パルパティーンの死をきっかけに再びスノークとして表舞台に出てきたのではないか」と考察されているのです。死を偽装する理由は不明ですが、仮に「死んだと思わせることはプレイガスに何らかの利益を生じさせる」と仮定すれば、本作で再び自分の死を偽装した可能性は十分にあることになります。

また、仮にダース・プレイガスがスノークと同一人物であれば、エピソード1から続く物語を真に裏で操っていた大ボスが彼ということになるので、スターウォーズの物語に一本の軸が通ることになります。その意味でも、「ダース・プレイガス=スノーク説」には一定の説得力があると言えるでしょう。

スネークの正体については「ダース・プレイガス説」以外にも様々な考察がされているほか、もちろん現状では「スノークは弟子であるカイロ・レンに簡単に殺されるほどに、取るに足らない小物だった」というだけの可能性もあります。次回作の『エピソード9』で果たしてスノークが真の悪役として登場するのか、それとも順当にカイロ・レンが悪役として流れを継ぐのか、注目です。

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スターウォーズ・最後のジェダイを見た人の感想・評価を紹介!

キャスト陣が豪華!

前作『フォースの覚醒』でも出演シーンの多かったレイア姫役のキャリー・フィッシャーに続き、本作『最後のジェダイ』ではルーク・スカイウォーカーを演じるマーク・ハミルが重要な役所で登場しました。これは往年のファンにはやはり格別だったといえます。さらに、謎の新キャラクターDJにはベニチオ・デル・トロが起用されるなど、新旧合わせて豪華なキャスト陣が揃った作品となっています。

新しいスターウォーズとして楽しめる!

前作までと大きく変えた展開や新たなフォースの設定は、謎や疑問点を生じさせた分、賛否両論を巻き起こしました。これまでとは異なる全く新しいスターウォーズの世界観を作り出していることから、往年のファンには拒否反応を見せる人もいたものの、「新しいスターウォーズとして楽しめる」と絶賛の声も多く挙がっています。

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スターウォーズ・最後のジェダイの考察まとめ

以上、『スターウォーズ・最後のジェダイ』の謎や疑問点、そしてそれらに対する考察をまとめて紹介しました。改めて『最後のジェダイ』についておさらいしておき、2019年12月に公開予定となった次作『エピソード9』を楽しみに待ちましょう!

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