【ガンツ(GANTZ)】ネギ星人との戦いシーンを考察!実写映画と原作漫画の違いは?

『GANTZ(ガンツ)』は世界中にファンを持つ大人気作品です。「嵐」の二宮和也が主演の実写映画化で話題になりました。『GANTZ(ガンツ)』の不可思議な不気味な物語の始まりに、ネギ星人との戦いがあります。お父さんネギ星人と子供ネギ星人が登場しますが、子供ネギ星人の駆逐のされ方がなんともかわいそうで見ていられないと、ある意味話題になっています。原作『GANTZ(ガンツ)』と実写版『GANTZ(ガンツ)』のネギ星人との戦いを比較しながらご紹介します。

【ガンツ(GANTZ)】ネギ星人との戦いシーンを考察!実写映画と原作漫画の違いは?のイメージ

目次

  1. ガンツとは?
  2. ガンツのネギ星人との戦いシーンを考察
  3. ガンツのネギ星人の実写映画と原作の違い
  4. ガンツのネギ星人の強さ
  5. ガンツのネギ星人のセリフや口癖
  6. ガンツのネギ星人の実写映画キャス
  7. ガンツのネギ星人に関する感想や評価
  8. ガンツのネギ星人まとめ

ガンツとは?

『GANTZ(ガンツ)』は、福岡県出身の漫画家である奥浩哉(おくひろや)が描いたバトルSF漫画です。『GANTZ(ガンツ)』は奥浩哉の代表作品です。『GANTZ(ガンツ)』は集英社の『週刊ヤングジャンプ』に、2000年7月から2013年6月まで連載されていました。『GANTZ(ガンツ)』のコミックスは全37巻で、その他にもサイズが異なる愛蔵版や小説版や奥浩哉以外の漫画家によるスピンオフ作品なども発表されています。

『GANTZ(ガンツ)』は2004年にテレビアニメ化もされました。さらに『GANTZ(ガンツ)』は、2011年に二宮和也と松山ケンイチが主演の実写映画化もされました。実写映画版『GANTZ(ガンツ)』は、アメリカや中国などやシンガポールでも公開され世界中にファンを持つ作品になりました。その他、2016年には劇場アニメ映画版『GANTZ(ガンツ)』が、また2018年には舞台『GANTZ(ガンツ)』が公開されています。

GANTZの概要

背景画のリアルさが独特な『いぬやしき』や『GIGANT』の作者が漫画家の奥浩哉です。そして奥浩哉哉の代表作品といえるのが、『GANTZ(ガンツ)』です。『GANTZ(ガンツ)』は、奥浩哉が高校時代に大好きだったテレビ時代劇の『必殺仕事人』にSF要素を加え、いわば「日本人に馴染むSF」を目指して書かれたものだと、原作者の奥浩哉は『GANTZ(ガンツ)』連載開始時に雑誌のインタビューで語っています。

『GANTZ(ガンツ)』という言葉自体は、原作者の奥浩哉が影響を受けた漫画家の一人である石ノ森章太郎の代表作『がんばれ!!ロボコン』に登場する「ガンツ先生」から拝借したと、奥浩哉本人が雑誌のインタビューで語っています。さらに『GANTZ(ガンツ)』には奥浩哉が大きな影響を受けた、映画『ダイ・ハード』『インディペンデンス・デイ』や、テレビアニメ『無敵超人ザンボット3』などのオマージュも見られます。

GANTZのあらすじ

『GANTZ(ガンツ)』は、死んだはずの人間たちが戦士となり、『GANTZ(ガンツ)』と呼ばれる黒い球体に表示される命令に従い、地球侵略を目論む宇宙人と戦うバトルアクションです。参加者たちはルール説明さえない状態からミッションに参加させられ、制限時間内にミッションを完遂するために奔走します。戦士たちが『GANTZ(ガンツ)』から提供される武器を理解したり、得点の意味を理解しながら戦いを続けます。

GANTZのルールと戦い方

『GANTZ(ガンツ)』では、まず戦闘参加者がマンションらしき一室に転送されます。全員が転送されると、『GANTZ(ガンツ)』の表面に敵に関する情報が表示されます。そして『GANTZ(ガンツ)』の中から武器などが出てきて、敵がいる場所に戦闘員が順次転送されます。一般人からは戦闘員や宇宙人は認識できません。制限時間内に敵を倒せば終了し、『GANTZ(ガンツ)』のあったマンションに転送され採点されます。

戦場から離れると、脳内に埋め込まれた爆弾が爆発するように仕組まれており、参加者は脱走できないようになっています。ミッションが終わり『GANTZ(ガンツ)』の部屋で採点が終わると日常生活に戻ることができます。そして不定期に招集され、戦いに送り込まれます。さらに点数がたまると戦闘から解放されたり、より強力な武器がもらえたり、かわいそうに死んだ仲間を再生することができます。

GANTZ:O|ガンツ:オー 公式サイト

ガンツのネギ星人との戦いシーンを考察

『GANTZ(ガンツ)』の出す駆逐対象宇宙人の情報は、嘘の情報ではないにせよ、あまりにも少ないものでした。2つ程度の特徴と好きなもの、口癖などの情報しかありません。このため、宇宙人がどの程度強いのか、どのような武器を保持しているのかなど、ミッション参加者たちは戦闘に重要な情報を全く持たず、『GANTZ(ガンツ)』の命令に従って戦闘区域に飛ばされ、宇宙人駆逐のミッションに強制参加させられます。

『GANTZ(ガンツ)』でのミッション第一号対象宇宙人が、ネギ星人でした。『GANTZ(ガンツ)』が提示した対象者情報は、子供ネギ星人についての情報だけでした。このミッションに参加したのは原作コミック版では10人で、そのうちの8人はルールも理解できていない、かわいそうにもドッキリ番組だと思い込んでいるような初体験者たちでした。10人はネギ星人が潜伏しているであろう多摩市一ノ宮に転送されました。

ネタバレ①子供ネギ星人の登場

ネギ星人駆逐ミッションの制限時間は1時間以内、というものでした。西丈一郎の偽情報に踊らされ、4人の初心者戦士が腕にあるコントローラーを頼りにネギ星人を探します。子供ネギ星人は、多摩市一ノ宮のアパートの一角で発見されます。戦士に取り囲まれた恐怖心から、かわいそうな子供ネギ星人は全身から臭いのキツイ汗のようなものを流します。追いかけてきたミッション参加者に、その液体をつけてしまいます。

このことに怒ったミッション参加者の畑中寛は、子供ネギ星人を相手に手加減なく殴打します。子供ネギ星人は更に臭い吐瀉物を吐き出し、逆にそのことでミッション参加者たちの怒りを買ってしまいます。加藤勝はケガをした子供ネギ星人をかわいそうと感じ庇おうとしますが、西丈一郎に踊らされてしまった戦士たちは聞く耳を持ちません。負傷しながらも必死に逃げる子供ネギ星人を、戦士たちはかわいそうとも思わず追いかけます。

ネタバレ②子供ネギ星人の最期がかわいそう?

子供ネギ星人は、負傷しながらも逃げ回ります。ミッションとはいえ、子供程度の大きさの宇宙人を大人たちが追いかけまわし、銃を向けるのです。この構図が、いじめがエスカレートしていく人間の心理をも描写しているのではないかと言われることになりました。そして『GANTZ(ガンツ)』に出てくる宇宙人たちのなかで、最も過激でリアルで、かわいそうな駆逐の仕方だといわれているのが、この子供ネギ星人の最期です。

子供ネギ星人は追い詰められ、ミッション参加の戦闘員に囲まれ、一斉射撃されます。腕を、足を、徐々にもぎ取られていく描写は虐殺という言葉があてはまる、惨くかわいそうなシーンでした。このため、のちの実写映画版や劇場アニメ映画版などには、視聴年齢制限が設けられた程です。指先の少し伸びた鈎爪程度しか武器を所持していなかった子供ネギ星人は、反撃することもなく、かわいそうに駆逐されてしまったのです。

ネタバレ③お父さんネギ星人の登場

子供ネギ星人が残虐でかわいそうな殺され方をしていた現場に、音もなく表れたのがお父さんネギ星人でした。原形を留めていないほどに撃ち抜かれてしまった子供ネギ星人を直視するお父さんネギ星人は、目から臭いのキツイ涙のようなものを流しています。見るからに、お父さんネギ星人は怒り狂っています。戦士の一人の畑中寛はお父さんネギ星人に因縁をつけ頭突きをします。ところが怪我をしたのは畑中寛の方でした。

稲盛貴史が銃を撃つと、お父さんネギ星人は畑中寛を盾にしました。畑中寛の胴体は吹き飛び、頭はお父さんネギ星人がつぶしました。続いて子供ネギ星人をガンツ銃で惨殺した稲盛貴史も山田雅史も吉岡清も、お父さんネギ星人の鋭い爪の餌食になりました。そして唖然としていた加藤勝にもお父さんネギ星人は襲い掛かります。最期の力を振り絞った吉岡清が銃口を向けるもむなしく、加藤勝は崖から転落してしまいます。

ネタバレ④お父さんネギ星人と玄野計との戦い

その直後、岸本恵と玄野計がお父さんネギ星人と遭遇してしまいます。玄野計は恐怖のあまり、岸本恵を置き去りにして逃げだしますが、お父さんネギ星人が追いかけてきます。他の参加者と違って、玄野計はお父さんネギ星人から逃げることができました。実は玄野計は参加者のなかで唯一ガンツスーツを着ていたために、戦闘能力が格段に上がっていたのです。危ういところを加藤勝に救われるも、玄野計はお父さんネギ星人を捉えます。

隠れていた西丈一郎が現れ、お父さんネギ星人をもう一つのガンツ銃で拘束します。とどめを刺せと催促する西丈一郎に対して、加藤勝からの影響を受け始めた玄野計は攻撃用のガンツ銃のトリガーを引くことができませんでした。このため、お父さんネギ星人は西丈一郎の銃で、異世界に送り込まれ、ミッションが終了することになりました。ネギ星人の得点は3点で、西丈一郎のみ得点する結果になりました。

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ガンツのネギ星人の実写映画と原作の違い

原作コミックス版の『GANTZ(ガンツ)』と、実写映画版の『GANTZ(ガンツ)』には、多少の違いが見られます。コンピューター技術の発達により、映画撮影の特殊効果技術は格段の進化を遂げました。それでも、予算が潤沢に取れない作品である場合は、費用のかかる特殊効果は導入できません。その場合は、原作を変える必要が出てきます。また他にも、上映時間内に収めるために原作とは違う演出をとることがあります。

『GANTZ(ガンツ)』はSF作品なので様々な点で現実離れしたものがあり、原作をそのまま忠実に再現することは難しいといわれていました。今でこそCGを駆使したりVFXを活用する技術がありますが、『GANTZ(ガンツ)』の実写映画化では予算も限られ無理でした。原作とは若干違う宇宙人戦の中で、ネギ星人編だけは原作コミック『GANTZ(ガンツ)』を忠実に再現できているのではないかと、高い評価を得ています。

違い①鈴木とやくざ吉岡は登場しない

ネギ星人討伐ミッションに送り込まれた10人のなかに、鈴木吾郎がいました。メンバーの中でも64歳と高齢の鈴木吾郎は子供ネギ星人を追うどころか、ミッションに全く興味がなく、戦闘エリアから出てしまいました。このため、脳内の爆弾が爆発し、死亡します。原作コミック版『GANTZ(ガンツ)』では、玄野計と加藤勝が、頭部が爆発で吹き飛んでしまった鈴木吾郎の遺体を発見します。

鈴木吾郎は元東京都知事でした。知事を辞めてからも政治に関与していましたが、癌を発症して入院生活を余儀なくされました。気がかりだったのは、30歳も年下の妻と、その間にできた息子のことでしたが、入院先の病院で死去します。そしてその後、『GANTZ(ガンツ)』に招集されました。この鈴木吾郎は、実写映画版『GANTZ(ガンツ)』には登場せず、鈴木吾郎の各シーンは映画版ではカットされています。

原作コミック版『GANTZ(ガンツ)』での吉岡清は、畑中寛と行動を共にしている登場人物です。吉岡清は子供ネギ星人殺戮現場に居合わせたため、お父さんネギ星人に殺されます。瀕死の状態であったにもかかわらず、加藤勝がお父さんネギ星人に襲われているところを所持していた拳銃で反撃します。最期の力を振り絞っての発砲ではありましたが、お父さんネギ星人には全く効果がありませんでした。そして吉岡清は死亡します。

吉岡清は、暴力団土居組の幹部です。畑中寛は吉岡清の部下でした。二人とも対抗組織の襲撃を受け、銃弾によって死亡しています。畑中寛が岸本恵の全裸を見て興奮したり、ネギ星人に因縁をつけたりヤクザらしい行動をとるのに対して、吉岡清は無関心な性格です。生きていた時も畑中寛の力を借りて生きていた節があり、根性なしのヤクザでした。この鈴木吾郎と吉岡清は、実写版『GANTZ(ガンツ)』には登場しないキャラです。

違い②強化スーツを着ているのが玄野から岸本に変更

主人公である玄野計は、無気力な青年という設定です。ミッションに参加させられた時も、戦う気持ちなど全くありませんでした。他の参加者が子供ネギ星人を捜索していたとき、岸本恵と玄野計は一緒にいました。玄野計は岸本恵を慮り戦闘区域から逃がそうとしていましたが、偶然、お父さんネギ星人と加藤勝との戦闘場所に出くわしてしまいます。この時、玄野計は岸本恵を置き去りにして、逃げ出してしまいます。

原作コミック『GANTZ(ガンツ)』では、このときガンツスーツを着ていたのが玄野計でした。このため、玄野計とお父さんネギ星人の壮絶な戦いが繰り広げられるのですが、実写版『GANTZ(ガンツ)』では、それがありません。実写版でガンツスーツを着ていたのは岸本恵だったからです。さらに、原作と実写版とでは西丈一郎の行動も違います。実写版ではお父さんネギ星人を捕獲するのではなく、西丈一郎は殺害しているのです。

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ガンツのネギ星人の強さ

『GANTZ(ガンツ)』は地球に侵略してくる宇宙人と戦う、バトルアクション漫画です。『GANTZ(ガンツ)』が招集したメンバーたちが異常に強く、スーパーヒーローたちで、無敵状態になるわけではありません。ルールも武器の使用方法もわからず、混とんとした中で戦いに対して成長していくのです。しかも敵である宇宙人たちには個性があり、それを見越した戦いをしないと得点できない仕組みになっています。

『GANTZ(ガンツ)』のルールがゲーム的になっているため、宇宙人殲滅に対しての得点は一定値ではありません。高得点を得られる宇宙人もいれば、低い得点の宇宙人もいます。その点数は、ミッション開始時に『GANTZ(ガンツ)』から情報提供されません。また、ラスボスを駆除して初めてミッションクリアになります。例えばネギ星人編では、お父さんネギ星人を倒したので、西丈一郎だけが3点が与えられています。

子供ネギ星人の強さ

『GANTZ(ガンツ)』が提示したネギ星人の情報は、子供ネギ星人とお父さんネギ星人の情報が混ざったものでした。「つよい」とあった情報はお父さんネギ星人のものであり、「友情」は子供ネギ星人のものだったといえます。子供ネギ星人の戦闘能力は、皆無にも等しいといえます。体格は人間の、小学生くらいの体つきと同じです。ただし、走ることは得意であり、人間の大人と同じ速さで走ることができます。

武器らしいものといえば、まず臭い体液が挙げられます。ネギ星人の特色にもなっている「顔を背けるほどのネギ臭さ」という「臭い」は、動物や昆虫に見られる防衛能力の一つと考えられます。また、指の腹には鈎状の爪があり、これが子供ネギ星人の唯一の武器らしい武器です。しかし、その鈎爪の威力は乏しく、畑中寛のズボンを切る程度のものでした。子供にしては俊足ですが、大人の走る速さ程度でしかありません。

お父さんネギ星人の強さ

子供ネギ星人に対して、お父さんネギ星人の強さは強力でした。ネギ星人特有の臭いにおいは子供ネギ星人と同じです。加えて鈎状の爪は長く伸びて、戦闘に参加したメンバーの腕などを切り落とし、殺すことが可能でした。また、体は固くなっており、コンクリート並みの固さと表現されています。その証拠に、お父さんネギ星人に頭突きをした畑中寛は逆に額をケガするほどでした。

回復能力も高く、吉岡清に拳銃で撃たれても大きな傷を負うことはありませんでしたし、ガンツスーツを着て素早く逃げる玄野計を追うときに自動車に轢かれても数秒で回復しています。『GANTZ(ガンツ)』からの情報である「つよい」は、あながち嘘ではなかったといえます。この能力をもってしても、『GANTZ(ガンツ)』から与えられたスーツを着た玄野計には、最後には負けています。

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ガンツのネギ星人のセリフや口癖

『GANTZ(ガンツ)』に登場した宇宙人第一号がネギ星人でした。『GANTZ(ガンツ)』には特徴的な宇宙人が登場します。『GANTZ(ガンツ)』の世界観では、宇宙人共通語を使うことが一般的としています。ですが、人間の言葉を理解・使用する宇宙人も存在するとしています。そのような宇宙人の中で、子供ネギ星人は片言の日本語を覚えており、『GANTZ(ガンツ)』の原作でも実写版でも、主に3つの口癖がありました。

ひとつは『GANTZ(ガンツ)』の球体に映された情報にも書かれてあった「ネギだけで十分ですよ」というセリフです。その他の口癖は、「ネギあげます」「2本で十分ですよ」の二つが挙げられます。お父さんネギ星人は無口でしたので、これらは子供ネギ星人が口にしたセリフです。逆に言えば、ネギ星人はミッション参加者たちと意思の疎通ができていません。言語によるコミュニケーションは不可能ということです。

ネギ星人のセリフ「ネギあげます」

ネギ星人など、宇宙人の名前は便宜上つけられただけで、世界共通のものではないのが『GANTZ(ガンツ)』の世界観です。『GANTZ(ガンツ)』の球体にしても、ガンツと呼ばれるほか、黒あめちゃん・ブラックボールなど呼ばれています。ネギのような頭をした宇宙人だったので、便宜上、ネギ星人と名付けたと考えられます。子供のネギ星人の「ねぎあげます」には、かわいそうな場面が用意されていました。

ネギ星人も日本に潜伏したことから、日本語を習得したと考えられています。言語学習能力はあまり高くなかったと考えられ、「ねぎあげます」程度の日本語しか覚えていなかったとされます。「かわいそう」「残虐」と評価されたのが、子供ネギ星人の最期です。腕や足が吹き飛ばされ、瀕死の重傷である子供ネギ星人が「ねぎあげます」というのです。「かわいそうで見てられない」と言われた問題のシーンです。

ネギ星人のセリフの元ネタは映画「ブレードランナー」?

子供ネギ星人のセリフである「2本で十分ですよ」というセリフの元ネタと言われているのが、1982年に公開されたハリソン・フォードが主演のハリウッド映画である『ブレードランナー』です。『GANTZ(ガンツ)』の原作者である奥浩哉は『ダイ・ハード』や『インディペンデンス・デイ』などのハリウッド映画作品を好み、それらの影響が大きいとインタビューで語っています。

映画『ブレードランナー』のワンシーンに、主人公であるハリソン・フォード演じるデッカードが、寿司屋でメニュー片手に注文するシーンがあります。この時に、日本語で返す日系人俳優のロバート・オカザキが言ったセリフが「2つで十分ですよ」というものでした。『GANTZ(ガンツ)』ファンの間では、このシーンがもとになっているのだろうといわれています。

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ガンツのネギ星人の実写映画キャス

原作コミック『GANTZ(ガンツ)』の特徴的な絵は、その精密さや躍動感が高く評価されています。奥浩哉は大友克洋や池上遼一などの劇画タッチに大きな影響を受けたとインタビューなどで語っていますが、より特徴を際立たせているのが背景にデジタル処理を加えている点です。このため、非常にリアルな絵が『GANTZ(ガンツ)』独特の雰囲気を醸し出しているのです。

そうなると、それに見合う「リアルな装備」「原作のイメージを損なわないキャラクター」などを持ち合わせた登場人物の描写も要求されます。しかも『GANTZ(ガンツ)』には個性の光るキャラクターが何人も登場し、「だから実写化するのは無理なんじゃないか」とさえ言われていました。その壁を乗り越え、2011年に世界同時公開されたのが『GANTZ(ガンツ)』の実写映画版でした。

子供ネギ星人はフィフティーカーニバルの五十嵐翔

子供ネギ星人の体格は、人間の小学生並みの大きさでした。このため、実写版映画『GANTZ(ガンツ)』では、顔の部分と体の部分を合成処理するという手法で、子供ネギ星人の撮影処理を行いました。この処理が、むしろ宇宙人らしい「気持ち悪さ」「体のバランスの悪さ」を表現でき、ファンの間からは「いけてる」「再現力高い」などと評価されています。「かわいそう」と評価された最期のシーンも見事に再現されています。

子供ネギ星人の顔の部分を演じたのは、お笑い芸人だった五十嵐翔です。五十嵐翔は、東京アナウンス学院お笑いタレント科を卒業し、その後、学院同級生の安川亮介と「フィフティーカーニバル」というお笑いコンビを結成し、サンミュージックに所属していました。2012年には解散し、その後もコンビを結成したらしいのですが、現在の五十嵐翔の情報は少なく、その後の詳細は不明です。

お父さんネギ星人は長江英和

お父さんネギ星人は、原作コミック『GANTZ(ガンツ)』でも、かなり大柄の設定です。身長が高いということだけではなく、胸板も厚い頑強な身体をしています。このお父さんネギ星人をリアルに演じたのが、ベテラン俳優の長江英和です。特殊メイクの力もさながら、長江英和の醸し出す、「かわいそうな死に方をした我が子を悲しむ父」「怒り狂う父」を見事に再現したといわれています。

長江英和の身長は192㎝と、日本人としてはかなり大柄な体格を持つ俳優です。長江英和の体重は92㎏、足のサイズは28㎝と、日本人離れした身体の持ち主です。長江英和の強面と大きな身体から、殺人犯やヤクザの役などが多いようです。長江英和の代表作品は『ケイゾク』などです。「子供の死を見つめるお父さんネギ星人も、原作通りかわいそうに見えた」と高い評価を得ています。

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ガンツのネギ星人に関する感想や評価

リアルな描写が評判の原作コミック版『GANTZ(ガンツ)』に対しては、様々な意見・感想・評価を見ることができます。様々な原作コミックが実写映画化されていますが、高い評価を得ている作品は限られています。原作コミックスの評価が高ければ、作品に対するファンたちのイメージは固定され、その分、実写化の壁は高くなってしまうのです。その点、『GANTZ(ガンツ)』は実写化に成功した作品のひとつといえます。

実写映画版『GANTZ(ガンツ)』に対しては、主演がジャニーズのアイドルグループ「嵐」の二宮和也であったり、他にも松山ケンイチや吉高由里子などの豪華なキャストであるがために、注目されました。女優の夏菜のヌードシーンも語り継がれています。それ以外にも「ネギ星人のかわいそうな最期」や「ガンツスーツの出来栄え」など、コミックスの実写化映画としては再現力が高いと評価されているのです。

ネギ星人の再現力

ネットに見られるネギ星人に対しての感想や評価の中で、一番多かったものが「再現力が高い」という声でした。「ジュニアネギ星人、そっくり」「大きなネギ星人、かなり似てると思う」「さすがに残虐死シーンはアレだけど、ネギ星人は似せたよね」など、原作によく似ている点に対しての高い評価が見られます。主人公たちに対する再現度評価よりも、ネギ星人に対しての評価の方がより高くなっていたのが特徴的です。

ホラー映画

「原作が怖いから、映画も怖いと思って、見ていない」「ニノって、役者としてうまいよね。でも、怖いわ。」「ガンツのリアルな部分が怖くて見たいんだけど見れないというか」など、『GANTZ(ガンツ)』がSFアクション漫画ではなく、残虐シーンの多さからホラーの一種と感じている人が多いようです。実際、子供ネギ星人の最期は「あまりにも、かわいそう」という感想が多く、グロテスクとまで言われています。

ネギ星人のヘアスタイル

「ツートップとか、ベッカムヘアとか、一歩間違えればネギ星人だよね」「ちょっとだけトップを残し過ぎたら、ネギ星人の出来上がり」など、ヘアスタイルに対して「リアルネギ星人」と呼んでいる声が後を絶ちません。『GANTZ(ガンツ)』が世に出てから時間がたちますが、いまだにこうした声が聞こえるということは、『GANTZ(ガンツ)』は高い評価をされているということを意味します。

誘われる作品

「繰り返し観ることができる映画って、少ないと思う」「ガンツって、細かいシーン、楽しめるよね」「原作との違いを発見する楽しさ、ある」「ジュニアネギ星人の殺され方、かわいそうなんだけど、何度も見ちゃう」など、何度見ても『GANTZ(ガンツ)』は楽しめるという声があります。特にネギ星人編は実写版でも原作コミック版でも人気が高く、「ジュニアの最期がかわいそうで、涙が止まらない」などの声が見られます。

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ガンツのネギ星人まとめ

原作コミック『GANTZ(ガンツ)』及び実写映画版『GANTZ(ガンツ)』に登場するネギ星人は、参加者たちが初めて遭遇した宇宙人でした。そのためか、ルールも武器の使用方法もわからない状態のため、退治の仕方が「やり過ぎ」の部分があり、子供ネギ星人はかわいそうな殺され方をしています。ネットでは、子供ネギ星人の殲滅シーンの描写がリアルすぎて、あまりにもかわいそうで衝撃的だといわれています。

『GANTZ(ガンツ)』といえば、女優の夏菜の体当たりシーンで非常に有名ですが、ネギ星人の五十嵐翔や長江英和の原作コミックに似せた演技や特殊メイクなどの演出も、高く評価されています。実写版では主人公の二宮和也や松山ケンイチなどの演技は安心して楽しめます。加えてネギ星人の不気味さや怖さ、そしてかわいそうと思える部分を、原作だけではなく、実写版『GANTZ(ガンツ)』でも楽しませてくれる作品です。

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