2018年03月31日公開
2018年08月29日更新
GANTZの最終回の評判がひどい?納得できない理由や結末をネタバレ紹介
GANTZ最終回の評判がひどい様です。アニメ化、実写映画化もされ有名な大人気SF漫画のGANTZが遂に最終回を迎えましたが、なぜひどい評判なのでしょう?どんな内容の最終回か紹介していきます。読者が納得できなかった理由や結末をネタバレを交えまとめました。
目次
GANTZとはどんな漫画?
GANTZとは、週刊ヤングジャンプで2000年7月13日発売の31号から連載が開始され、2013年6月20日発売の29号で完結している青年向けのSF漫画です。描写がグロテスクでショッキングな場面もあり、万人向けではありませんがストーリーがとても面白くアニメ化、実写映画化もされ人気を博していました。
主人公である高校生の玄野計は、幼馴染の加藤勝と偶然駅のホームで再会し、電車に引かれそうになっている人を二人で協力し助けます。その際に、自分達は電車に引かれ死んでしまいます。しかし、死んだはずの玄野計と加藤勝は見知らぬ部屋にいて何故か生きていました。そこには二人と同じ様に、死んだはずの人間が集められています。
死んだはずの二人が生きているのは、謎の球体GANTZによる力の為でした。GANTZによって生かされている二人は生きていく為に、同じ境遇の仲間と共に地球を侵略しようとしてくる星人達と激しい戦いを繰り広げていきます。
GANTZ最終回の主な登場人物
【GANTZ主人公】玄野計
推し12 玄野計
— なも (@moo_xx0) February 9, 2018
GANTZの主人公🙃🙃🙃
コイツもクズ、序盤のクズっぷりが何とも言えない、ストーリー中盤から終盤にかけてのヒーローぶりはもう惚れるしかない pic.twitter.com/TLsiEgJPCQ
特に目立つ事も無い平凡な高校生で、世の中を見下しひねくれている所があります。加藤勝と共に電車に引かれて死亡し、GANTZのミッションにより命懸けの戦いをしていく事になります。GANTZのミッションをこなしていくうちに、自分が活躍出来るGANTZの世界で星人を倒す事に執着し自己中心的な行動が目立つ様になっていきます。
順調にミッションをこなしていく玄野計ですが、強大な敵の前に仲間を全て失うという出来事が起こり、大きなショックを受けます。その後の戦いからは失ってしまった仲間達を生き返らせる事を目標に、誰も死なせないという気持ちが芽生え人間性が変わっていきます。
加藤勝
GANTZの加藤くんみたいっすねw pic.twitter.com/9UJVhD1fju
— Ashikaga (@ashikagadj) February 14, 2018
小学校時の玄野計の同級生で、玄野計の事を「けいちゃん」と呼んでいます。一見不良の様な見た目ですが、正義感が強く真面目な性格で年の離れた弟がいる為、面倒見が良く女性にも紳士的で好かれるタイプです。一度GANTZから解放されますが最後に起きたカタストロフィに巻き込まれ、地球を守る為再び戦いに身を投じる事になります。
小島多恵
タエちゃん玄野と付き合ってから可愛くなったよね pic.twitter.com/WsmvKChIJa
— まぞく (@ElMerias) July 29, 2016
主人公、玄野計の彼女。罰ゲームで告白しなくてはいけなくなった玄野計からの告白によって付き合う事になります。その後GANTZによる戦いに巻き込まれていき、カタストロフィが起きた際には星人に拉致されてしまいます。無事に助け出された小島多恵は、玄野計の最後の戦いを地球で見守る事になります。
イヴァ・グーンド【巨人族】
人間よりも遥かに高度な技術を持ち、巨大な体で圧倒的な力を持っている巨人族の上級戦士です。国民的な英雄であり軍神と呼ばれている美男子です。母星を失い、スペースコロニーでのみの生活を改善すべく新しい星を求め地球を侵略しにやってきます。カタストロフィとは、この巨人族からの地球侵略の事です。
地球侵略の戦いの際に、弟のオートラが玄野計により殺されます。それを知ったイヴァは玄野計に復讐するべく、名指し玄野計を指名し宇宙船で最後の戦いが始まります。
GANTZ最終回のあらすじ【ネタバレ】
GANTZ最終回ネタバレ【巨人との戦いに勝利】
GANTZ最終回はどんな内容だったのでしょう。読者の方が納得出来ず、ひどい結末だと評判になってしまった最終回をネタバレ紹介していきます。
沢山の仲間が死んでいく中、玄野計は最後の力でイヴァの頭目掛け特攻します。見事頭に直撃し、イヴァの頭は粉砕されイヴァは死亡します。その様子を地球で観ていた人類は歓喜しています。玄野計は生き残った巨人に宇宙船の自爆をしない様に訴えますが、巨人は自殺してしまいます。それを引き金に宇宙船の自爆が始まります。GANTZに地球への転送を頼みますが壊れていく宇宙船に破壊され玄野計と加藤勝は地球に戻れなくなります。
GANTZ最終回ネタバレ【地球に帰還】
間一髪の所でGANTZバイクに乗り込み、宇宙船からは無事に脱出しますが二人は海に落下してしまいます。冷たい海の中で凍える二人は、今までの事を振り返りながら今にも死んでしまいそうになってしまいます。二人は救助に来たヘリコプターの音で目を覚まし、陸に流れ着きました。二人の元に、大勢の人達と小島多恵、加藤勝の弟が駆け寄ってきます。
GANTZ最終回の結末【ネタバレ】
二人に駆け寄り、安堵の表情で抱きとめる小島多恵と加藤勝の弟。二人は気を失う様に倒れ込みます。周りには沢山の人達が二人を迎えに来て、感謝の気持ちを叫び玄野計の勝利に歓喜しています。膝で眠る玄野計に涙を流しながら、愛おしそうに小島多恵が見つめています。
地球の存亡をかけた戦いに勝利し感動的な最終回ですが、かなりあっさりと終わっています。読者の期待していた結末とはかけ離れていたんですね。これが最終回だと、読者の人の期待が大きかった分ひどい評判になるのも仕方ないですね。これで本当に終わり?という気持ちになってしまいます。
GANTZ最終回に納得できない理由
あまりにあっけない結末
長い連載期間と、どんどんスケールの大きくなっていく内容にどんな結末になるのか期待していた読者の方がとても多かった様です。ですが、「ありがとうー」「ありがとうー」の連呼であっけなく終わってしまった最終回だったので、読者の方が置いてけぼり感を強く感じる原因になってしまいました。
読者の望んでいた結末は?
その後の描写が一切無く終わっている為、後日談が知りたかったという読者の方がとても多かったです。宇宙規模の戦いの後が一体どうなったのか気になるのは当たり前です。玄野計と小島多恵のその後の様子などが少しでも描いてある結末が望まれていました。
GANTZ最終回の評判
ネット上の評判
納得出来なかった読者の方が非常に多く、ひどい評判が9割、この結末で満足しているという読者の方が1割位の結果でした。人気作品だった分、読者の方が望んでいた結末とはかけ離れていてこの様な評判になっています。
「GANTZ終わり方ひどい」「最終回ショボい」「やっと完結したー、しかし最終回なんか微妙」といった不満を訴える読者の方が非常に多かったです。新刊の発売を待ちわびて、最終回の結末に期待していた読者の方にとっては味気無い結果になってしまった様です。やはり人気漫画だけあってこれだけの期待がされていたのでしょう。
「みんなに感謝されてるから良いと思う」「とりあえず無事に勝ったから良かったじゃん」という感想の読者の方も、少数派ですがいました。きちんと完結してくれただけで満足したという事です。
ひどい評判の最終回になったのは何故か?
この様な評判の結末になったのは何故か?理由はとても簡単でした。GANTZの作者である奥浩哉先生の目指した理想的なラストだったからです。奥先生は子供の頃に見ていた「ザンボット3」というアニメが大好きで、GANTZが終わるかなり前からラストは「ザンボット3」のオマージュにしようと決めていたとGANTZ完結記念のインタビューで答えています。
ひどい評判の結末に影響を与えた「ザンボット3」とは?
GANTZ最終回に強い影響を与えた「ザンボット3」とは、1977年にアニメ放送されています。ガンダムの様な見た目のロボットの名前が「ザンボット3」です。主人公は神勝平という12歳の不良少年で、地球人ではありません。元々はビアルという星に住んでいましたが、ガイゾックという敵に母星ビアルを滅ぼされ一家で地球に移住してきています。平和に暮らしていた神一家ですが、ガイゾックの魔の手は地球にまで迫っていました。
地球を守る為に神一家はガイゾックと戦う事になるのですが、何も知らない地球人は神一家がガイゾックを地球に連れて来たと誤解をし大きな避難を浴びせます。そんな中でも戦いを続け、遂に宇宙での最終決戦に勝利しますが、共に戦っていた親族を全て失い一人で生還します。神一家が地球の為に戦っていたと知った地球人達は、帰って来た勝平に感謝しガールフレンドに見守られ終わります。GANTZ最終回とまさに同じです。
GANTZ最終回は奥先生の思いが詰まっていた!
GANTZって最終回がムカつくだけでそれ以外はワクワクしたよなwwww https://t.co/tpTCfzbt6C pic.twitter.com/IZe2s7FlLN
— あんてな (@antena_man) March 11, 2018
GANTZ最終回について、いかがでしたでしょうか?読者の方が待ちに待っていた最終回の結末は、作者である奥先生の大好きだった「ザンボット3」の影響により随分と前から決まっていたんです。ひどい結末だと評判になってしまった最終回ですが、奥先生にとってはとても意味のある最終回でした。漫画は既に完結しているので、奥先生の意図を頭に入れて読んでみるとまた違った発見があるのではないでしょうか?