ターミネーター3の評価が低い理由は?ジョンが別人で監督もキャメロンじゃない?

アーノルド・シュワルツェネッガーが主演した『ターミネーター3』に対する評価が低いといわれています。ストーリーもさることながら、出演者もひどいと低い評価を下されています。『ターミネーター3』が「ひどい」と評価される理由や、重要な部分のあらすじとネタバレを、『ターミネーター3』を見た感想と併せてご紹介します。『ターミネーター3』をまだ見ていない場合は、あらすじやネタバレを多く含みますので、十分にご注意ください。

ターミネーター3の評価が低い理由は?ジョンが別人で監督もキャメロンじゃない?のイメージ

目次

  1. ターミネーター3とは?
  2. ターミネーター3の評価が低い理由は?ジョンが別人?
  3. ターミネーター3のあらすじネタバレ
  4. ターミネーター3の結末ネタバレ
  5. ターミネーター3のキャスト一覧
  6. ターミネーター3の続編
  7. ターミネーター3に関する感想や評価
  8. ターミネーター3の評価まとめ

ターミネーター3とは?

1984年のシリーズ第1作『ターミネーター』、世界的ヒットとなった1991年の第2作『ターミネーター2』に続く第3弾『ターミネーター3』は、2003年に公開されたアメリカSFアクション映画です。キャッチコピーは「恐れるな。未来は変えられる。」となっていて、基本路線は前2作を踏襲しています。未来で反乱軍のリーダーになっている人物を、タイムマシンで過去にさかのぼって抹殺(ターミネート)しようとします。

第1作目の『ターミネーター』は、シュワルツェネッガーがロボットの悪役で登場します。ドイツ語訛りが残る、たどたどしい英語が機械らしく聞こえて好評でした。第2作目の『ターミネーター2』では、新型ターミネーターからサラとジョンを守るためにシュワルツェネッガーが活躍し、1作目の「I'll be back」と同様に「Hasta la vista, baby」が世界的に流行語になりました。

ターミネーター3の概要

『ターミネーター3』の配給は、アメリカではワーナー・ブラザース、日本では東宝東和が配給しました。『ターミネーター3』の上映時間は109分で、ごく一般的な長さでした。『ターミネーター3』の興行収入は日本では82億円とされ、大ヒット作品となっています。『ターミネーター3』の副題は「Rise of the Machines」となっており、殺人マシンが再びやってくることを暗示しています。

『ターミネーター3』の企画最終段階での製作費は約2億ドルと、当時の映画の中では最高金額でした。また、『ターミネーター3』の主演であるシュワルツェネッガーの出演料は当初3000万ドルといわれ、これも当時のハリウッド映画界では最高金額でした。撮影は2002年4月から約半年の間、主にロサンゼルスで行われました。シュワルツェネッガーは、『ターミネーター3』の公開後、カリフォルニア州知事になっています。

ターミネーター3の制作スタッフ

1984年の第1作『ターミネーター』と1991年の第2作『ターミネーター2』で監督だった、生みの親ともいえるジェームズ・キャメロン監督は、『ターミネーター3』には関与していません。『ターミネーター3』は、映画『U-571』を監督したジョナサン・モストウがメガホンを取りました。実はジェームズ・キャメロン監督は当初、『ターミネーター3』制作プロジェクトに参加していました。

ところがジェームズ・キャメロン監督は「2作目で完結したはずだから、続編は作るべきではない」と考え直し、『ターミネーター3』制作プロジェクトからは完全に外れ、代わりにジョナサン・モストウ監督が引き継いだのです。他にも音楽を担当していたブラッド・フィーデルは担当を外れ、マルコ・ベルトラミへと交代しています。

映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』公式サイト| 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント

ターミネーター3の評価が低い理由は?ジョンが別人?

アーノルド・シュワルツェネッガーの出世作となった第1弾の『ターミネーター』は世界規模のヒット作品となりました。実は『ターミネーター』は、いわゆるB級映画として作られており、続編の制作権利などは複数の会社が保持していました。それを乗り越えての大作が『ターミネーター2』でした。『ターミネーター2』は、その年のアカデミー賞で4つの部門で受賞していることでわかる通り、世界規模のメガヒット作品になりました。

『ターミネーター3』は、興行収益は前作に及ばないものの、それなりの収益を上げています。にもかかわらず、世間での『ターミネーター3』への評価は「ひどい」という感想が多く、あまり芳しいものではありません。『ターミネーター3』の評価の低さの理由について、ネットなどを中心に様々な意見や感想を見ることができます。

理由①序盤のカーチェイス

『ターミネーター』といえば、アーノルド・シュワルツェネッガーが演じる未来から来た暗殺ロボットT-800 が、とんでもない破壊力を見せつける点が見せ場のひとつになっています。サラ・コナーが逃げ、T-800が追うというカーチェースや爆破などのシーンでは、まさに息をのむシーンの連続でした。液体金属のT-1000が登場する『ターミネーター2』でも、テンポの良いカーチェースが高く評価されました。

ところが『ターミネーター3』での、特に序盤で見せるカーチェースシーンは、評価が低いのです。力を入れすぎた為か、空振りしている感が否めません。ロサンゼルスを舞台に爆破などの迫力は満点なのですが、いかんせん、スピード感が無く、長くてダレるなどと低い評価をされています。追うと追われるの緊張感が感じられず、前2作と比較してしまうと「飽きる」「ひどい」という感想が多く、低い評価をされているのです。

理由②ジョン・コナーとケイトの人間関係

『ターミネーター』と『ターミネーター2』で重要な役となるのが、未来の世界においての人類抵抗軍の指揮官であるジョン・コナーです。ジョン・コナーがこの世に誕生しないようにと、母親のサラ・コナーを抹殺するために未来から送られてきたのがT-800でした。そしてサラ・コナーを守るために未来から送られてきたのが、ジョン・コナーの父親になるカイル・リースです。

人間関係の設定が納得する説得力を持っていた前作に対して、ジョンの未来の妻が「中学時代にちょっと可愛いな」と思っていた相手という、設定が余りにも軽すぎることに「ひどい」という感想が多く、低い評価がなされています。しかも二人の会話からエピソードがわかるだけで、映像シーンはありません。唐突すぎる設定に、低い評価や感想が下されているわけです。

理由③主人公3人の仲が悪すぎる?

第1作目の『ターミネーター』では、未来からやってきたカイル・リースとサラ・コナーが徐々に惹かれあっていくシーンが好評でした。第2作目の『ターミネーター2』では、サラが味方としてT-800を信用できない気持ちと、息子のジョンがT-800に懐いていくのを見守る気持ちが、サラの揺れ動く気持ちの様子が見事に描かれていました。ところが『ターミネーター3』では、主人公3人が仲が悪すぎて歯切れが悪いのです。

プロットとしては、困難を乗り越えながら徐々に仲間となっていくことを描こうとしたのですが、ジョンとT-850との関係も、ケイトの立ち位置も中途半端です。必然性も見られず、また、追われる人間の悲壮感や緊迫感も感じません。ネットなどでは「そんなに嫌いあっているのに、なぜ?」という感想がみられ、「演出がひどい」と低い評価となっているわけです。

理由④T-Xの能力がチート

1作目『ターミネーター』でも、T-800は殺人兵器としての高い殺傷能力を発揮していました。2作目の『ターミネーター2』における新型ロボットのT-1000の設定は、暗殺ロボットとしては完璧といえる設定でした。液体金属で出来たT-1000は擬態能力に優れ、知能もT-800を超えて人間に近い行動もできました。

そして、さらなる進化を遂げたのが、新型ターミネーターのT-Xです。T-1000と同じような液体金属でできたロボットではありますが、いかんせん、能力が漫画じみて高すぎると低い評価を下されているのです。華奢な身体から出される武器や触るだけで操ることができる魔法は、ターミネーターの能力以上で「見てて呆れてしまう」という感想も見られ、T-Xが美女であることに反比例して低い評価が与えらえているのです。

理由⑤街並みがのどか

『ターミネーター3』のロケ地の一部にロサンゼルス市が使用されました。前作『ターミネーター2』でも、市内を流れるロサンゼルス川をバイクで疾走するシーンが有名です。『ターミネーター3』の当初の予定ではロケ地の大半をカナダとしていましたが、シュワルツェネッガーが「舞台はロスだろう」とこだわり、出演料の800万ドルを削減することと引き換えに実現させました。

ところがT-Xとの銃撃戦などが繰り広げられる場所は市街地ではなく、アメリカの田舎町であったり、広大な大地に走る砂利道だったのです。人も出てこないような閑散とした未舗装の道での銃撃戦は、「現実感がなく、緊張感に欠けてる」という感想も多くみられ、評価が低いのです。ロケ地の選定と演出の在り方が、『ターミネーター3』への評価が低い理由があるというわけです。

理由⑥ジョン・コナーが別人問題

前作『ターミネーター2』でジョン・コナーの少年時代を演じたエドワード・ファーロングは、特に日本での人気が高い少年俳優でした。『ターミネーター3』の制作発表があったとき、日本のファンたちの一番の関心はエドワード・ファーロングがどうなったのか、ということでした。当初は続投することになっていましたが、私生活で薬物中毒や素行不良があまりにもひどかったため、降板させられました。

代役探しは難航し、最終的にニック・スタールが演じることになりました。ニック・スタールは、エドワード・ファーロングとは似ても似つかぬ風貌だったために、期待していたファンからは「ひどい」という感想を突き付けられました。自堕落な生活を送ったために様相も変わり果ててしまったという設定は理解できても、あまりにもかけ離れた容姿に「顔がオッサン顔でひどい」という低い感想や評価を下されてしまったのです。

理由⑦ギャグや不快なシーン

エンターテイメント性を高めたことが、むしろ『ターミネーター3』にとって致命傷となったこともひどいと評価される理由になっています。それはアメリカ映画にありがちな、ユーモアを入れた点です。前作『ターミネーター2』でも「クスっ」と笑えるシーンはありましたが、それらには後に続く人間関係などへの布石として使われ、『ターミネーター』の緊迫した世界観を邪魔するものではありませんでした。

ところが『ターミネーター3』では、T-850にふざけたサングラスをかけさせたり、T-Xにモンローウォークをさせたりと、脱線が多すぎるのです。緩急をつけようとした演出ではあるのですが、世界の終末を目の前にした悲壮感や絶望感を伴うはずの状況に相応しくないと、ファンの間では「これはひどい」という感想が目立ち、不快なシーンが多いと低い評価が与えられているのです。

理由⑧敵が女性である必要性がない?

未来から送り込まれた暗殺ロボットである『ターミネーター』は、無機質で表情も少なく、特に1984年の第1作目におけるシュワルツェネッガーのT-800は「片言しかしゃべらない」という設定も絶妙でした。さらに1991年の第2作でのT-1000は無表情で冷血さを見事に演じており、さらに液体金属でできているという設定が完璧ともいえ、ターミネーター同士の戦闘シーンの迫力が最大の魅力となっていました。

『ターミネーター3』の暗殺ロボットT-Xは、プロポーション抜群の女性型ロボットです。世間一般の感想として、女性型のロボットが殴られたりする戦闘シーンは不快に感じるという声が多くみられます。サラ・コナーの精神的な強さの成長や変化が物語の軸になっていたはずが、表情のない女性型暗殺ロボットが大きなブレを作ってしまい、その結果、低い評価につなげてしまっているということです。

理由⑨サラ・コナーの死

サラ・コナー役のリンダ・ハミルトンは台本に目を通した後、「ドラマが感じられない」と早々に『ターミネーター3』への出演を断っています。仕方がないので、サラ・コナーの設定を『ターミネーター2』の後に白血病にかかり、3年の闘病の後、死亡したことにしています。墓場のシーンでは、サラ・コナーらしく棺の中には大量の武器が隠されているなど、うまい演出には使われています。

しかし、本来『ターミネーター』は、サラ・コナーの物語であり、人類抵抗軍のリーダーのジョン・コナーを産み育てた母であることが重要だったはずです。少なくとも事情を理解し自らを鍛え上げ、さらに息子に生きていく術を教えていくはずのサラ・コナーが、自堕落なジョン・コナーを放置するはずがないのです。サラ・コナーの設定に、不満な感想を表し「ひどい」と低い評価を与えるファンは多く存在します。

理由⑩ケイトのヴィジュアル

第1作の『ターミネーター』で、サラ・コナーは最初のシーンで大学生であり、レストランでウエイトレスのアルバイトをしている女性でした。そして第2作『ターミネーター2』では身体を鍛え上げ、武器の扱いも軍人並みに習得していることが描かれています。ケイト・ブリュースターは、後にジョン・コナーの妻となる女性です。しかも人類抵抗軍のサブリーダーとなる女性です。

父のロバート・ブリュースターが軍人でしたが、だからといってケイトが軍事事情に詳しい設定にはなっていません。『ターミネーター3』以降で軍事訓練をしていく設定なのでしょうが、『ロミオとジュリエット』で可愛いジュリエット役だったクレア・デインズが華の感じられない動物ケアセンター職員というのは「ひどい」ではないか、という感想もネットでは見られます。

理由⑪2作目の幻影が打ち砕かれる

続編の作り方が非常に難しいことは、理解できるでしょう。前作を引き継ぐだけでは飽きられ、また設定を大幅に改変するとファンに離れられてしまいます。その匙加減が続編がシリーズ化できるか否かの鍵になっています。『ターミネーター』シリーズは、ジェームズ・キャメロン監督が「2で完結」とまで言い切った作品でした。それを覆すには、様々な点を否定する必要があったのです。

ところが『ターミネーター3』に期待されていたのは、『ターミネーター2』のラストシーンの続きでした。あの美少年のジョン・コナーがどうなったのか、サラ・コナーは更にどうなったのかが『ターミネーター2』のファンにとっては一番の関心だったのです。その点において、『ターミネーター3』は不完全燃焼でした。前2作とは異なった新しい『ターミネーター』シリーズとなってしまったということです。

理由⑫ラストバトルがあっさり終わる

第1作でも第2作でも、『ターミネーター』の醍醐味は「まだ死んでいない」と、執拗にサラたちを追いかけるターミネーターでした。逃げても逃げても追いかけてくる、戦って壊れたはずなのに、予備電源が作動して再び動き始めるというような、ジェットコースターのような演出が見事な作品でした。特にラストシーンは、どちらの作品も「手に汗握る」という形容詞がぴったりの戦闘シーンで、見終わると疲労感さえ感じる迫力でした。

ところが『ターミネーター3』での最後の戦いは、2体のロボットが爆発して終了してしまいます。前作の「自分は存在してはいけないから」と自ら溶鉱炉に入っていく名シーンや、第1作目の赤く光っていた目が徐々に消えてゆき、サラの「You are terminated」というセリフが見事にマッチしたシーンが逸品でした。そういった演出が無く、ありがちな終焉に「あまりにもひどい」と感想を書かれ、低い評価が付けられているのです。

理由⑬監督がキャメロンじゃない?

『ターミネーター3』の評価が低い最大の理由は、ジェームズ・キャメロンが監督ではないということに尽きるといえます。サラ・コナー役のリンダ・ハミルトンが台本を手にしたときに言ったとされる「ここにはドラマがない」ということが、すべてを語っているともいわれています。『ターミネーター』は、実際に、第三次世界大戦勃発の危機やコンピューターの誤動作などが危惧された時代の中で制作されました。

現代社会で当たり前のように行われていることが、先の未来で危険なことに変化してしまうことへの警鐘が、ターミネーターシリーズのテーマの一つになっています。こうした設定上のリアルさなどが、『ターミネーター3』のメガホンをとったジョナサン・モストウ監督には感じられず、「次作につなげるためだけのひどい演出」と感想を書かれ、低い評価をされてしまっているのです。

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ターミネーター3のあらすじネタバレ

「ひどい」と低い評価を得てしまうことが多い『ターミネーター3』ですが、前2作とは別のものとして楽しむ分には良いという評価もネットでは多く見られます。ハリウッド映画らしい迫力満点のシーンもあり、前作から引き継がれた「審判の日」ということも、機械による支配ということも織り込まれています。シリーズの軸になっている「未来から暗殺ロボットがタイムスリップしてくる」ことも健在です。

以下、『ターミネーター3』のあらすじやネタバレをご紹介します。あらすじやネタバレが続きますので、『ターミネーター3』を先入観なく視聴したい場合や、まだ『ターミネーター3』を鑑賞していない場合は、十分にご注意ください。逆に『ターミネーター3』の設定や演出を理解したい場合には、以下のネタバレやあらすじが重要なヒントとなり、見どころがはっきりするでしょう。

あらすじネタバレ①10年後のロサンゼルス

あらすじとネタバレの一つ目は、物語の始まりです。『ターミネーター2』での激しい戦闘から10年後、ジョン・コナーは仕事もせず、バイクで放浪の旅に出ていました。1997年8月29日の「審判の日」から7年が経過していましたが、決して平和な気持ちにはなれず、無気力な生活が続いていました。母親のサラ・コナーは白血病を患い、3年間の闘病生活の後、他界しました。ジョン・コナーは母が死んだ日に、放浪の旅に出たのです。

母親が生きていた時は、それでも戦争はいつか起こるだろうと身体を鍛えたり、武器についての知識を蓄えたりしていましたが、母の死により、そうしたことからも興味が失われ、無気力な人間となっていたのです。そんなある日のロサンゼルスでのことです。事故を起こしたジョン・コナーは、鎮痛剤を求めに近くの動物病院に忍び込みました。このことが、ネタバレとあらすじの中でも最初の重要シーンです。二人の出会いです。

あらすじネタバレ②動物ケアセンターへ

重要なネタバレとあらすじが続きます。傷を負いながら近くの動物病院に不法侵入し、鎮痛剤を探していたジョン・コナーの前に現れたのは、幼馴染のケイト・ブリュースターでした。二人は中学校の同級生で、なんとなく雰囲気でキスまでしたことがある仲でしたが、その当時はそれ以上に発展することはなく、卒業と同時に合うこともなくなっていました。この設定が『ターミネーター3』の低い評価の理由のひとつです。

ジョンは幼馴染だったケイトと昔話に花を咲かせ、鎮痛剤をもらおうと画策していましたが、ケイトは不真面目な装いのジョンを信用することはしませんでした。ケイトはジョンを大型犬の檻に閉じ込めると、警察に電話を掛けます。その直後、T-Xがケイト暗殺のために現れます。さらにT-Xは血痕からジョンが居合わせることも認識します。T-Xにプログラミングされた暗殺指令はジョンが第1対象、ケイトが第2対象でした。

あらすじネタバレ③墓地へ

あらすじとネタバレの続きです。暗殺対象上位のジョンがT-Xに追い詰められたかと思った矢先、T-850が現れジョンとケイトの二人を救い出します。嫌がるケイトを無理やり車に押し込め、三人はT-Xから逃げます。道中、T-850はジョンとケイトの二人に事の次第を話します。「審判の日」は先送りになっただけであり、『ターミネーター2』のあの時に防げたわけではなかったのです。

長年の不安感が「審判の日」に関係していたことなのか、ジョンは抱えていた不安が現実であると知り失望します。三人を乗せた車は、サラ・コナーが埋葬されている墓地に向かいます。T-850はサラ・コナーはメキシコで火葬され海にまかれたと話します。その証拠に、サラ・コナーの棺の中は遺体の代わりに大量の武器が入っていました。いつか必ず戦いの日が来ると思っていたサラ・コナーの強い意志の表れでした。

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ターミネーター3の結末ネタバレ

あらすじやネタバレをいうまでもなく、『ターミネーター』の第1作も第2作も、追われるシーンは逸品といわれています。迫力満点の破壊シーンや豪快なカーチェースシーンなど、見どころ満載です。『ターミネーター3』もネタバレすると、前2作と同様に、終盤へとつながる戦闘シーンや逃亡シーンは健在です。前作の『ターミネーター2』と同じく、ロボット同士の戦いが迫力満点で展開していきます。

物語は、ジョンとケイトの二人のT-Xからの逃亡と、ロボット同士の戦いが織りなします。そして『ターミネーター3』の感想や評価が「ひどい」といわれる理由となった、「結末」につながっていきます。あらすじやネタバレだけを読むと、「はじめに続編ありき」的な結末に感じるかもしれません。特に前作『ターミネーター2』のファンたちの間では「ひどい」という感想が目立ちます。

結末ネタバレ①核シェルターへ

結末のネタバレとあらすじですので、十分に注意してください。前作までのキーワードであった「審判の日」とは、地球上で起こる同時多発核戦争のことです。この戦争を引き起こしたのは、コンピューターシステムの「スカイネット」です。SF映画の金字塔である『2001年宇宙の旅』でもコンピューターが意思を持ってしまって暴走してしまうことが描かれますが、同じコンセプトです。コンピュータなどの機械が人間を支配するのです。

ジョンとケイトはケイトの父のロバートの指示で、核シェルターに向かいます。そこにはスカイネットを止める、コアシステムがあるとジョンは思い込んでいます。逃げる二人をT-Xが執拗に追いかけてきます。T-850も誤動作したり、人間的教育システムを搭載したおかげで持ち直したりと、怒涛の展開をしていきます。あらすじやネタバレを言うまでもなく、このあたりの展開はシリーズの真骨頂です。

結末ネタバレ②審判の日

そしてロボット同士の戦いがあっけなく終わりになります。完全なあらすじとネタバレとなりますので、以下ご注意ください。第1作目の『ターミネーター』のラストシーンのごとく、下半身が吹き飛ばされたT-Xが最後までジョンとケイトを追いかけてきます。そこに現れたのがT-850で、T-Xを抱えて自爆します。これだけです。あまりにもあっけない最後に「ひどい」と低い評価が下されています。

核シェルターの奥の部屋にあったのは、スカイネットのコアシステムではありませんでした。ケイトの父のロバートは、二人をシェルターに入れ核戦争から生き延びさせるために策を練ったのでした。「審判の日」は実行され、世界が核による攻撃で破壊されます。生き残った二人は、「戦い続けろ」というT-850の言葉の意味を理解して立ち上がるところで、幕が下ります。これがラストシーンのネタバレとあらすじです。

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ターミネーター3のキャスト一覧

ジェームス・キャメロン監督が続投しないことが判明した時、前作までの重要キャラクターを演じたアーノルド・シュワルツェネッガーやリンダ・ハミルトンは出演を拒否しました。また前作で人気俳優の仲間入りをした美少年のエドワード・ファーロングは度重なる素行不良のために降板させられています。最終的にはターミネーター役に前作までのアーノルド・シュワルツェネッガーに納まりました。

T-850役/アーノルド・シュワルツェネッガー

1947年オーストリアに生まれたアーノルド・シュワルツェネッガーは、父親が軍人だったことも影響し、徴兵制のあるオーストリアで戦車兵として従軍していました。もとよりスポーツが好きな一家だったのですが、中でもウエイトトレーニングに興じ、ヨーロッパ大会で優勝するなどの成績を残しています。1968年に本格的にボディービルダーとなるために渡米し、後に全米ボディビルダー大会で優勝するまでになります。

いずれはボディービルダーでは生活できなくなると考えていたアーノルドは、大学にも通い、アメリカ国籍も取得し、また1969年ごろから俳優業もするようになりました。1982年の『コナン・ザ・グレート』でブレイクすると瞬く間に有名俳優の仲間入りを果たしました。また2003年から2011年まで、カリフォルニア州知事を務めました。

ジョン・コナー役/ニック・スタール

ニック・スタールは1979年にアメリカ合衆国テキサス州で生まれた俳優です。4歳にして俳優に興味を持ち、子役としてCMなどに出演していました。12歳の時、メル・ギブソンの『顔のない天使』が本格的な俳優業としてのデビュー作品です。その後、年に1,2本の割合で映画を中心に活動していましたが、麻薬などの問題を抱えたため、2012年以降は主な活動記録がありません。

ケイト・ブリュースター役/クレア・デインズ

1979年にマンハッタンで生まれたクレア・デインズは、父親が写真家で母親が芸術家という環境で育ちました。幼いころからバレエと演技教室に通い、15歳で映画『若草物語』で本格的にデビューします。そして同年『アンジェラ15歳の日々』でゴールデングローブ賞を受賞しています。代表作品の中で最も有名なものは1996年のレオナルド・ディカプリオ主演の『ロミオ+ジュリエット』のジュリエット役です。

T-X役/クリスタナ・ローケン

1979年にニューヨーク州で生まれたクリスタナ・ローケンは、ノルウェーからの移民です。クリスタナは15歳のころからファッションモデルとして活躍していました。その他、数本のテレビ番組に出演した経験もありましたが、大きな役としては2001年の『エネミー・フォース 限界空域』が代表となりました。そして1万人が応募したという『ターミネーター3』の役を見事に勝ち取り、以降はアクション女優として活躍をしています。

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ターミネーター3の続編

ターミネーターのシリーズは、1984年の『ターミネーター』から1991年の『ターミネーター2』、そして2003年の『ターミネーター3』、2009年の『ターミネーター4』、2005年には第5作目の『ターミネーター:新起動/ジェニシス』、そして2019年の『ターミネーター:ニュー・フェイト』があります。第1作と第2作はジェームズ・キャメロン監督の作品ですが、それ以降は制作会社の倒産や興行成績不振などにより、企画案が変わり一貫性に欠ける作品となってしまいました。

ターミネーター・ニュー・フェイトの公開について

『ターミネーター3』の続編である『ターミネーター4』は興行成績的に振るわず、そのためだけではないにせよ、結果的に制作会社が倒産する事態が起こりました。変わって、心機一転、新たなコンセプトでシリーズを続けたのが通算5作目の『ターミネーター:新起動/ジェニシス』でした。シュワルツェネッガーも俳優業に復帰し、制作側もジェームズ・キャメロン監督からアドバイスをもらいながら完成させた作品です。

リブート作品となった5作目は、興行成績的には成功したものの、ストーリーとしては「ひどい」と酷評されました。満を持して、6作目の『ターミネーター:ニュー・フェイト』が2作目の正式な続編として公開されました。このことで、3作目から5作目の作品は番外編的な扱われ方に代わりました。

ターミネーターシリーズのさらなる続編はある?

『ターミネーター:ニュー・フェイト』の評価は「3作目から5作目の悪い点を反省しており、また新たな展開にもなっている点で評価される」となっていますが、興行成績的には振るわず、このままでは資金難でシリーズを続けることが難しくなる危険性があります。ジェームズ・キャメロン監督は、すでに続く2作のプロットを完成させているとも噂されますが、作品が続くのかは微妙なところといわれています。

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ターミネーター3に関する感想や評価

『ターミネーター』『ターミネーター2』の世界的ヒットのために、期待を必要以上に背負ってしまったのが『ターミネーター3』でした。生みの親であるジェームズ・キャメロン監督が関与していない点も、サラ・コナーという物語に不可欠なキャラクターの出演拒否も、この作品には大きな影響を与えています。ネット上には、『ターミネーター3』に関する様々な意見や感想が見られます。

やっぱり残念

特に女性ファンからの意見が多くみられます。「あの美少年の、その後が見られると期待していたのに」「いくら自堕落な生活っていってもなあ」「ちょっとジョンはイモすぎないか?」など、ジョン・コナーを演じたニック・スタールへの「ひどい」という評価が目立ちます。14歳の美少年だったエドワード・ファーロングの人気の高さが裏目に出たということでしょう。

肯定派の意見も

「これはこれであり」「前の二つを見ていないから、別に気にならないけど」「ハリウッド映画って、こういうものでしょ?」など、肯定的な意見も見ることができます。追いかけられてハラハラする楽しみと、戦うことの意味を見出すという点においては、この作品でも視聴者に十分伝えることができているといえます。

比較の問題

「3もひどい作品だったけど、5とか6も、相当ひどいと思う」「ジョンがダメというけど、爺になったシュワちゃんもひどいでしょ」「正統なる2の続きがコレって。3でも十分だと思っちゃうわ」などの感想や評価は、逆に言えばいかに1作目と2作目の人気が高いかということです。「3も最新作も、結局駄作」という極端な意見もみられました。

キャメロン監督の映画

「T2を超える作品は、この世に存在しない」「キャメロンが参加していないんだから、T3と呼ぶべきではない」「2で完結しているよね。監督自身が公言しているんだから」など、『ターミネーター3』以降の作品は、第1作と第2作とは別のものという意見が多くみられます。「ターミネーター=キャメロン監督」という方程式がファンたちの間では強く支持されているようです。

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ターミネーター3の評価まとめ

世界的ヒットとなった1作目の『ターミネーター』と2作目の『ターミネーター2』は、その世界観が時代にマッチしたからこそヒットしたといえます。『ターミネーター3』や、その後の作品についてはファンたちの間で賛否両論があります。アーノルド・シュワルツェネッガーが出演してきた作品という点においては、『ターミネーター3』も十分楽しめる作品に仕上がっています。

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