【Netflix映画】リム・オブ・ザ・ワールドのあらすじと評価！子役キャストは？

『リム・オブ・ザ・ワールド』とは、2019年にNetflixで配信されたSFアドベンチャー映画です。1980年代を舞台に、性格がバラバラな4人の子供たちを主役として描かれています。海外の有名なレビューサイト「Rotten Tomatoes」では25%の支持率で10点中3.8点と低評価気味です。一方で日本では多くのレビューサイトで5点中およそ3点を取っているのでそれほど評価は悪くありません。

Netflix映画『リム・オブ・ザ・ワールド』の監督を務めたのはマックGです。マックGとは1968年8月9日生まれのアメリカの映画監督・プロデューサーです。これまで『ターミネーター4』や『チャーリーズ・エンジェル』など多くの人気作品を手掛けています。日本のサブカルに大きく影響を受けている監督で、特に影響を受けたといわれているのが『七人の侍』と『美少女戦士セーラームーン』です。

『リム・オブ・ザ・ワールド』は主役の4人の子供たちがキャンプに参加するところから始まります。ここでは『リム・オブ・ザ・ワールド』の冒頭のあらすじのネタバレをまとめています。アレックスはSFオタクでいつも家に閉じこもっていました。そんなアレックスを心配した母のグレースは、キャンプに行けば素敵な出会いがあると言って半ば強引に「リム・オブ・ザ・ワールド」というキャンプに参加させます。

早速キャンプ場でスタッフに迎えられるアレックスですが、おとなしくて真面目な性格なので周りのテンションについていくことができません。一方である豪邸ではダリウシュという男の子が両親との別れを惜しみつつもキャンプ場へ向かう車に乗ります。ダリウシュは自分が裕福であることを他の子たちに威張り散らしていました。

そして空港では中国人のシンシンが大人を雇ってはるばるアメリカに一人でやってきていました。シンシンの目的はチラシに描かれた「リム・オブ・ザ・ワールド」というキャンプ場に行くことです。アレックス・ダリウシュ・シンシンの3人はキャンプ場で出会いますが、3人は性格が違ったのでほとんど会話することはありませんでした。シンシンに関しては一言も喋らない無口な子です。

キャンプでは子供たちを集めて川下りをすることになります。しかし予定が狂ってしまい、川下りができなくなってしまいました。スタッフが言い合っているとシンシンが一人で森の奥へと入っていきます。アレックスが心配してあとをついていくと、たまたま森の中で用を足していたダリウシュと遭遇してしまいます。ダリウシュはアレックスの高所恐怖症を治してやると言って無理矢理崖まで連れていきました。

そこに地元に住んでいるガブリエルという男の子が現れます。ガブリエルはダリウシュを殴り、アレックスを救いました。そこにチラシの場所を目指していたシンシンが戻ってきます。すると突然携帯から緊急警報が流れます。ガブリエルの案内で4人は急いで川まで降りると、そこには誰もいませんでした。緊急警報を受けて皆は先にキャンプ場に戻ってしまったのです。

取り残されたアレックスたちが急いでキャンプ場に戻ると、キャンプ場にも誰もいませんでした。ここでは一体何が起こっているのか、『リム・オブ・ザ・ワールド』のあらすじのネタバレをまとめています。キャンプ場には先に避難しているという伝言板だけが残され、そこにも人はいませんでした。アレックスたちはひとまずキャンプ場の施設内に避難することにしました。

しかし電子機器は使えず助けを呼ぶことすらできません。4人がどうするか話し合っていると外で大きな音がします。なんと空では空軍と謎の飛行物体が戦っていたのです。するとキャンプ場に脱出ポッドが墜落してきます。ガブリエルが脱出ポッドを開けると中からは宇宙飛行士の女性が現れました。女性は負傷して動けず、アレックスにある鍵を託して逃げるように言います。

すると子供たちの背後ではネバネバとした液体のようなものがエイリアンへと体を変化させてさせていました。女性は自分を置いて逃げるように言います。女性はそのエイリアンに食われてしまい、アレックスたちは急いで建物の中へ避難します。

しかしエイリアンの中から犬のような小さいエイリアンが生み出され、その建物内に侵入して子供たちを襲います。4人はエイリアンに押さえつけられてピンチになりますが、そこに空軍の戦闘機が現れてエイリアンを撃ちました。

エイリアンの襲撃から生き延びた4人はキャンプ場から離れることにします。ここでは4人の冒険の始まりのあらすじのネタバレを紹介します。4人は女性が託した鍵を大人に預けてJPLに届けてもらおうと考えます。自転車に乗って山を降り、保安官事務所へと向かいますがそこはすでにエイリアンに襲われて保安官はいませんでした。

とにかく大人を見つけようと自転車を走らせていると、たまたま避難用のバスを護衛していた軍隊と遭遇します。4人は助かったと思い、兵士に鍵を渡してJPLのフィリディング博士に届けて欲しいとお願いしました。しかしその瞬間、軍の車両が爆破されてしまいます。動けなくなった兵士から再び鍵を託されてしまったアレックスは、自分たちでJPLへと向かうことにしました。

『リム・オブ・ザ・ワールド』ではエイリアンが4人を襲います。エイリアンにはある目的がありました。ここではエイリアンの目的とは何なのか、あらすじのネタバレをまとめています。自分たちだけでJPLへと向かうことを決意した4人はひとまず食べ物を探して睡眠を取ることにしました。そこで4人はそれぞれの悩みを明かして絆を深めます。

しかし4人が寝ていると大きな音が聞こえてきました。再びエイリアンが襲いかかってきたのです。エイリアンはキャンプ場で襲ってきたエイリアンと同じでした。そのエイリアンは鍵を狙っており、女性宇宙飛行士と接触した者を襲うようにインプットされていたのです。それから4人は何度もエイリアンに襲われます。エイリアンは高い再生能力を持っているので何度足止めしてもアレックスたちを追いかけてきます。

エイリアンを撃退しながら進み続けた4人はやっとJPLにたどり着きます。ここでは映画の結末のネタバレをまとめています。JPLでフィリディング博士を探したものの、博士は既に死亡していました。落胆する4人ですが、偶然空軍の将軍と通信が繋がります。将軍は急いでそこから逃げるように言いますが、アレックスは自分たちに鍵の使い方を教えて欲しいと言いました。

その鍵は国家が保有しているレーザー兵器を起動させる鍵でした。これでエイリアンの母艦を破壊することができます。シンシンは地下で非常用の電源を入れてコンピューターを起動させ、アレックスはエイリアンに襲われながらも屋上のアンテナの向きを調整しました。そして負傷しているダリウシュとガブリエルは協力して金庫を開けます。

やっとレーザー兵器を起動させられると思った瞬間、再びエイリアンが襲ってきました。そこでアレックスが囮となり、ガブリエルとシンシンの2人でレーザー兵器を稼働させて母艦を撃破ます。アレックスはエンジンの噴射を利用してエイリアンを倒し、4人は世界の平和を守ることができました。

Netflix映画『リム・オブ・ザ・ワールド』でSFオタクのアレックス役を演じたキャストはジャック・ゴアです。ジャック・ゴアはアメリカの子役で、ABCシリーズなど数多くのテレビシリーズに出演している人気子役です。まだ子役でありながら、テレビシリーズではメインキャストにも抜擢されているほどの実力があります。またアニメ映画などでは声優としても起用されています。

ジャック・ゴアの主な出演作品・キャストは、『フェルディナンド』の若い頃のヴァリエンテ役、『スポンジ・ボブ スポンジ・オン・ザ・ラン』の若い頃のパトリック役、『The Kids Are Alright』のティミー・クリアリー役、『女と男の観覧車』のリッチー・ラネル役、『シークレット・デイ』のトミー役などがあります。

Netflix映画『リム・オブ・ザ・ワールド』で謎の中国人少女のシンシン役を演じたキャストはミヤ・ケックです。ミヤ・ケックは日本生まれのアメリカの子役です。アクションからコメディーまでこなす期待の子役です。現在はロサンゼルスを拠点に活動しています。

ミヤ・ケックの主な出演作品・キャストは、『アー・ユー・アフレイド・オブ・ザ・ダーク?』の晶子役、『ダーケスト・マインド』のズー役、『アメリカン・ホラー・ストーリー』のエミー・チェン役などがあります。

Netflix映画『リム・オブ・ザ・ワールド』の大富豪の息子のダリウシュ役を演じたキャストはベンジャミン・フローレス・Jr.です。ベンジャミン・フローレス・Jr.は子役・ラッパーです。7歳の頃にローカルテレビで取材されて注目され、その後ラッパーとして活躍しています。子役としても実力が高く、テレビシリーズではメインキャストを演じることもあります。

ベンジャミン・フローレス・Jr.の主な出演作品・キャストは『ゲームシェイカーズ』のトリプルG役、『ハッピー・フィート2』のアティカス役、『The Haunted Hathaways』のルーイ・プレストン役などがあります。

Netflix映画『リム・オブ・ザ・ワールド』の少年院から脱獄してきたガブリエル役を演じたキャストはアレッシオ・スカルゾットです。アレッシオ・スカルゾットは2002年10月23日生まれのイタリア生まれのアメリカの子役です。元々地元の演劇タレントショーに出て歌を歌っていました。

子役として長編映画デビューしたのが『リム・オブ・ザ・ワールド』でした。そのためまだ出演作品数が少なく、その他出演作品・キャストには『Genius』の14歳のパブロ・ピカソ役があります。

Netflix映画『リム・オブ・ザ・ワールド』のキャンプのスタッフのローガン役を演じたキャストはアンドリュー・バチェラーです。アンドリュー・バチェラーは1988年6月26日生まれの俳優です。Vineで有名になったインターネットセレブリティでもあります。俳優としては2011年から活動しています。

アンドリュー・バチェラーの主な出演作品・キャストは、『グリーンランド』のコリン役、『ザ・ベビーシッターシリーズ』のジョン役、『コフィー＆カリーム』のロドニー役、『好きだった君へのラブレター』のグレッグ役などがあります。

Netflix映画『リム・オブ・ザ・ワールド』のアレックスの母のグレース役を演じたキャストはアナベス・ギッシュです。アナベス・ギッシュは1971年3月13日生まれのアメリカの女優です。高校在学中に女優デビューを果たしたキャリアの長いベテラン女優です。

アナベス・ギッシュの出演作品・キャストは、『ミスティック・ピザ』のキャット・アルージョ役、『アンラッキー、ハッピー』のニコール役、『CSI:科学捜査班』のローラ・ガブリエル役、『ブラザーフッド』のアイリーン・カフィー役、『Xファイル』のモニカ・レイエス役などがあります。

『リム・オブ・ザ・ワールド』の見どころは子供たちが主役なところです。映画の中ではもちろん多くの大人が登場するのですが、映画の中で登場する大人はほとんど死亡してしまいます。おそらく大人が登場すると子供が頼ってしまうからだといわれています。実際に子供たちは最初、大人に鍵をJPLに届けてもらおうとしていました。しかし大人が次々と死亡してしまい、自分たちで行動しなければならない状態になります。

劇中に登場している大人の中で唯一生存が分かっているのはアレックスの母・グレースだけです。グレースはエンディングで救助されたアレックスと再会しています。このように主に子供たちだけでストーリーが展開していくのですが、子供たちは個性豊かでそれぞれ悩みを持っていました。アレックスは火事で自分を助けた父が目の前で亡くなるのを見たことがトラウマになっていました。

それもあって自信のない性格をしています。シンシンは両親が男児を望んでいたため、愛されずに育ちました。ダリウシュは父が警察に捕まり、裕福な家庭から一変して貧乏になってしまっていました。ガブリエルは貧乏な家庭で育ち、母の仕事を手伝っていました。しかし数字を判断するのが苦手で釣り銭を間違えたことで、客から金を盗んだと言われます。ガブリエルは思わずカッとなって客を殴り、少年院に入れられました。

母は一度も面会に来ず、ガブリエルは自分が愛されていなかったことを知ります。このようにそれぞれが悩みを抱えていましたが、4人は家族のように絆を深めていき成長します。映画の評価では、一人ひとりが成長していく過程が面白かったという評価もありました。

『リム・オブ・ザ・ワールド』のタイトルを日本語で訳すると、「世界の縁」という意味があります。これはキャンプ場の名前でもありました。キャンプ場は冒頭にしか登場しなかったのですが、映画のタイトルと内容を関連づけるためにこのキャンプ場にもタイトルと同じ名前をつけたのではないかといわれています。

『リム・オブ・ザ・ワールド』では音楽を重視しているようなシーンがたくさんありました。特にダリウシュが登場するシーンでは派手なラップが流れて1980年代というよりも現代風の演出がされていました。ラップが流れたのはダリウシュを演じるベンジャミン・フローレス・Jr.がラッパーだからではないかといわれています。

また、エンディングではジェームズ・コーデンがカメオ出演し、有名になった4人が「カープル・カラオケ」で歌っている姿もありました。これについて感想では歌が好きそうなキャラが居なかったから違和感があったという声があります。ただ出演している子役のアレッシオ・スカルゾットは元々歌を歌っており、ベンジャミン・フローレス・Jr.もラップで有名なので一応音楽との関連性があります。

本編には関係ないですが、おそらくこれらは演じる子役のネタだといわれています。このように『リム・オブ・ザ・ワールド』では音楽や映像の中で多くのパロディ要素があるので、それも映画の楽しみ方の一つです。

『リム・オブ・ザ・ワールド』の見どころはエイリアンの設定です。映画に登場するエイリアンは、他の作品にはないような設定がありました。それは生殖を目的として地球を侵略しにきたという設定です。4人が襲われた時、エイリアンはすぐに殺さずにダリウシュの口の中に長細い舌のようなものを入れて黒い液体を吐き出しました。これに関してアレックスは高度な生物には頭部に生殖器が付いていると解説しています。

このことから、シンシンはエイリアンの目的は地球人を使った生殖だと考察していました。また、エイリアンは簡単に倒すことができず、高い再生能力を持っています。知性があるようには見えませんが、宇宙飛行士と接触した4人を認識することはできました。このように冒険物語をメインに描かれていますが、エイリアンの設定も細かいところが面白いと評価されています。

Netflix映画『リム・オブ・ザ・ワールド』の評価では下品な言葉遣いについて賛否両論あります。子供たちに下品な言葉を言わせるなという感想がある一方で、中学生の年頃らしさが出ていてよかったという評価もありました。Netflix映画だからリアルな子供を描くことができるといわれています。

Netflix映画『リム・オブ・ザ・ワールド』は映画好きが楽しめるようなパロディ要素があります。『ジュラシックパーク』など有名な映画のパロディのシーンもあるので、それらを探しながら映画を楽しむことができます。

ちなみに『リム・オブ・ザ・ワールド』の低評価が多いアメリカのレビューサイトではほとんどパロディについて触れられていませんでした。しかし評価が高い日本のレビューサイトやSNSではパロディに気づいている方が多くその分楽しめたという方が多かったようです。

Netflix映画『リム・オブ・ザ・ワールド』では特に子供たちの掛け合いが良かったという評価がたくさんありました。また、キャストの子役たちのキャラ作りもしっかりとしているのでそれぞれ個性があって一人ひとりが主役として光っていました。映画自体の感想では、テンポの良さや音楽などが高評価されています。

『リム・オブ・ザ・ワールド』のネタバレをまとめると最終的には地球を救うことができるのですが、ネタバレでは書ききれないほどのパロディ描写があります。もちろん子供たちの青春冒険ストーリーも面白いのですが、パロディを探すのもこの映画の楽しみ方の一つです。『リム・オブ・ザ・ワールド』はNetflixで配信されているのでぜひ観てみてください。