FはFamilyのFの魅力を解説!Netflixオリジナルアニメの感想は?

Netflixオリジナルアニメの『FはFamilyのF』は、1970年代のアメリカ中流家庭を舞台としたホームコメディーアニメです。些細なことですぐにイライラする主人公のフランクを中心に、妻のスーは影でストレスを貯め、長男ケヴィンは反抗期、次男ビルはいじめられっ子、長女モーリーンは猫かぶりで、ご近所さんたちはぶっ飛んだ人たちばかり。それでもフランクは家族思いなお父さんです。Netflix配信アニメ『FはFamilyのF』の魅力についてやあらすじ、感想などもご紹介していきます。

FはFamilyのFの魅力を解説!Netflixオリジナルアニメの感想は?のイメージ

目次

  1. FはFamiliのFはNetflixオリジナルコメディアニメ
  2. FはFamilyのFの魅力を解説
  3. FはFamilyのFのあらすじ
  4. FはFamilyのFの声優
  5. FはFamilyのFに関する感想や評価は?
  6. FはFamilyのFの魅力を解説!まとめ

FはFamiliのFはNetflixオリジナルコメディアニメ

世界に誇る日本の文化の一つにアニメがあります。ご年配の方からは「漫画なんて文化といえるか」とお叱りを受けそうですが、先進国だけではなく途上国でも日本のアニメが絶大な人気を誇っています。なにより繊細な作画や視覚効果やスムーズな動きなど、他国のアニメ技術では逆立ちしても追いつけない品質を、日本のアニメは持っています。そこへ割り込んできたのが、Netflixオリジナルアニメである『FはFamilyのF』です。

FはFamilyのFの作品情報

『FはFamilyのF』はアメリカのアニメです。Netflixから配信されているため、Webアニメと呼ばれることがあります。日本ではシーズン1の字幕版と吹き替え版が2015年12月18日にアメリカと同日にNetflix独占配信されています。シーズン2は2017年5月30日から、シーズン3は2018年11月30日から、いずれもNetflixからの独占配信です。制作は現存する最古の映画会社であるフランスのゴーモン社です。

FはFamilyのFの概要

原作はアメリカ人コメディアンのビル・バーと、日本でもおなじみのアメリカアニメ『ザ・シンプソンズ』の脚本家のマイケル・プライスが手がけています。あらすじとしては中年サラリーマンと家族を中心としたコメディーアニメで、1970年の頃のアメリカ中流家庭の様子が描かれています。『FはFamilyのF』はアメリカ版の『サザエさん』『じゃりン子チエ』『クレヨンしんちゃん』のようなアニメです。

FはFamilyのFはホームコメディ

原作者の1人であるビル・バーの『FはFamilyのF』についての企画案は「あらすじとしては子供に手を上げる親や家の中でタバコを吸う父親や、銃社会が弾圧されていなかった1970年代のアメリカを描くこと」だったと雑誌のインタビューで語っています。当初は大人向けのテレビアニメ放送枠での放映を考えていましたが、1970年代を懐かしんでもらう大人向けのホームコメディということで最終的にNetflixでの配信となりました。

オープニングで引き込まれるアニメ

アメリカ人の間では、『FはFamilyのF』のオープニングシーンは見逃せないと高評価です。『FはFamilyのF』はオープニングの段階から引き込まれる魅力を持っています。希望に満ちた青年が、いざ社会に出ると様々な出来事に巻き込まれ、気が付くと典型的なアメリカ人となっているのですが、1970年代のアメリカを生きた人々からは、映像に出てくる一つ一つが懐かしいという感想があがっています。

オープニングの内容

大学卒業したての主人公フランク・マーフィーは、大空へ羽ばたきます。希望に満ちた、前途洋々である気持ちを表現するかのごとく、スーパーマンのように空を飛ぶシーンです。1970年代のアメリカといえば、ベトナム戦争末期でした。気持ちよく飛んでいるフランクの顔に突然、朝鮮戦争への徴兵用紙が張り付きます。かと思えばウエディングケーキーやら哺乳瓶が飛んできます。

そしてフランクの顔に眼鏡がつき、禿げ頭やメタボ腹などになってしまいます。そこからジェットコースターのごとく、人生を象徴する様々な物が飛んできます。この一つ一つが、アメリカ人にとっては懐かしいものばかりで非常に手の込んでいるシーンです。『FはFamilyのF』のロゴのFに追突して墜落していくと、そこには3人の子供と妻のいる平凡な我が家でしたというのが『FはFamilyのF』のオープニングです。

F is for Family | Netflix Official Site

FはFamilyのFの魅力を解説

アニメという表現方法をとっているとはいえ、ストーリーが楽しめなければヒットはしません。その点、『FはFamilyのF』はコメディアンであるビル・バーの才能が生かされています。シニカルに、そして当時を知る人たちへの気持ちを揺さぶる作品になっているのが、『FはFamilyのF』の魅力です。日本人とすれば憧れた頃のアメリカが描かれており、アメリカ人と同じく懐かしさを感じるのが『FはFamilyのF』です。

魅力①味のある絵

『FはFamilyのF』の特徴は、まさにアメリカのアニメ然としているところです。これはビル・バーとともに原作を手がけるマイケル・プライスの力によるものが大きいといえます。マイケルは『ザ・シンプソンズ』の脚本を担当していたことで有名です。日本の緻密なアニメ作画とは違い、いわゆる漫画の絵です。イケメンも出てきませんし、非常に細かいところまで書き込んでいる日本のアニメ作画とは雲泥の違いです。

しかし『FはFamilyのF』の良さは、この作画にあるといっても過言ではありません。アニメの世界であることを常に意識させてくれる絵でありながら、セリフや小道具や状況やストーリー展開などが、「あるある感満載」といえるのです。『FはFamilyのF』の味のある絵は、『FはFamilyのF』を『FはFamilyのF』らしく仕上げている最大の要素であるといえるのです。

魅力②父親に共感する

子供の頃に1970年代を過ごした人たちの評価がすこぶる高い『FはFamilyのF』ですが、主人公のフランクに対しての共感が評価に直結しているといっても良いでしょう。本国アメリカではフランクの言動にクスっと笑ってしまうという評価があります。

魅力③センチメンタルになる

子供の頃に1970年代を過ごしたアメリカ人たちが、自分が父親となったいま、『FはFamilyのF』を見ることであの頃の自分の父親の気持ちが理解できたと『FはFamilyのF』を評価しています。奮闘する父親の気持ちの裏に、父親の悲哀を上手く描いているのが『FはFamilyのF』です。このことが、『FはFamilyのF』のもう一つのヒット要素であるといえます。

FはFamilyのFのあらすじ

1970年代の普通のアメリカ家庭を描いたNetflixオリジナルアニメ『FはFamilyのF』は、細かい演出が逸品のアメリカアニメです。70年代を象徴するアイテムとしては「ディスコ」や「70年代を象徴する服」や当時大流行した「ラバライト」などがありますが、『FはFamilyのF』では一切使用していません。それでいて、70年代アメリカをよく表現しているアニメです。『FはFamilyのF』のあらすじをご紹介します。

あらすじ①フランクの出世

1973年のことです。朝鮮戦争帰還兵のフランク・マーフィーは、モヒカン航空の手荷物係りでした。上司の事故死のために、管理職に昇進します。昇進した後は、上司のボブ・ポコと同僚との板ばさみにあいます。家族問題やご近所との問題で、毎日悪戦苦闘します。日本の雷親父を髣髴させる、それでも家族思いの憎めない父親です。

あらすじ②妻の仕事

フランクの妻であるスー・マーフィーは、タッパーの販売員をしています。当時はまだ女性が社会に完全進出していない時代なので、夫のフランクはスーが仕事を持っていることに内心喜んでいません。スーは陽気な性格ですが、陰でストレスをためています。時折起こすエキセントリックな行動が、スーの性格を良くあらわしています。

あらすじ③ご近所問題

マーフィー家のご近所さんたちは、一癖も二癖もある人たちばかりです。ヴィックはマーフィー家の隣人で、ラジオ局で働いています。陽気な性格で裕福な生活をしていますがドラッグ中毒であり、スーの上司と過去に関係を持っていたことがあります。「ナチス」と呼ばれる腕に番号が書かれている老人のホルテンヴァッサー、フランクの同僚のロージーなどのご近所さんたちが毎日のように騒ぎを起こします。

FはFamilyのFの声優

Netflixオリジナルアニメ『FはFamilyのF』の声優には、多くのベテランの俳優や女優が担当しています。脚本の良さだけではなく、声優の声の演技がしっかりしていることも『FはFamilyのF』に定評がある理由といえます。見ていて、聞いていて、つい引き込まれてしまうというわけです。

フランクの声優はビル・バー

1968年生まれのアメリカ人コメディアンのビル・バーは、ボストンの出身です。コメディアンとしての経歴は1992年から始まり、2007年からは毎週1時間のポッドキャストを放送しています。Netflixオリジナルアニメ『FはFamilyのF』の原作を手がけながら主人公のフランクの声優をしています。

スーの声優はローラ・ダーン

ローラ・ダーンは俳優家族の中で育ちます。曾祖父は陸軍長官でした。ローラはデヴィッド・リンチ監督の常連女優です。ローラのキャリアの中で最も有名なものは『ジュラシック・パーク』です。研究員の1人であるエリー・サトラーを演じています。

ケヴィンの声優はジャスティン・ロング

ジャスティン・ロングはコネチカット州出身の俳優です。大学在学中から舞台俳優として活躍しました。映画には1999年の『ギャラクシー・クエスト』でデビューしています。ジャスティン・ロングのキャリアの中で最も有名な役は2007年の『ダイ・ハード4.0』におけるハッカーのマット役です。

ヴィックの声優はサム・ロックウェル

サム・ロックウェルも両親が俳優です。1989年のホラー映画『マニアック1990』でデビューすると、1990年には『ミュータント・タートルズ』や2000年の『チャーリーズ・エンジェル』などに出演して、キャリアを積んでいきました。サム・ロックウェルは2017年の『スリー・ビルボード』で、アカデミー賞とゴールデングローブ賞でともに助演男優賞を受賞している実力派俳優です。

FはFamilyのFに関する感想や評価は?

本国アメリカでは『FはFamilyのF』の熱烈なファンが存在し、毎回の放送に対して盛り上がりを見せています。ホームコメディといえども大人相手のアニメなので、使われている言葉も過激です。ゴールデンタイムであれば、ビープ音で消されてしまう言葉も多々使われています。こうしたシニカルな表現に対して、どこか懐かしさを感じさせてしまうのがNetflixオリジナルアニメ『FはFamilyのF』の魅力です。

シーズン4が待ち遠しいという感想は、本国アメリカでよく聞かれます。原作のビル・バーに対して早く作ってくれというリクエストが殺到しているようです。

抱腹絶倒という感想が『FはFamilyのF』には似合うようです。1970年代を知っている人にとっては、フランクの一挙手一投足が笑いに繋がり、出てくるアイテムや、家族や隣人のリアクションがツボにはまってしまうようです。

本国アメリカでも、『FはFamilyのF』のオープニングは絶賛されています。テーマ曲であるレッドボーンが歌う「カム・アンド・ゲット・ユア・ラブ」は1974年に大ヒットした曲です。つい踊りたくなってしまうという感想が、『FはFamilyのF』のオープニングに対する最も多く聞かれる感想です。

アニメ『FはFamilyのF』はNetflixでの配信のため、小中学生にもヒットしているようなものではありません。高校生がこぞって見るようなものでもありません。静かなブーム、というようなものでしょう。1970年代を知っている日本人であっても、理解できないところがあるのは仕方がありません。それでも「ぶっとんでいるフランクや隣人が最高」という感想もみられます。

FはFamilyのFの魅力を解説!まとめ

Netflixオリジナルアニメ『FはFamilyのF』のあらすじは、1970年代のごくごく普通のアメリカ人家庭を描いただけのものです。もちろんアニメですから誇張したりはしています。それでも、描かれていることはかつてのアメリカの多くの人々が通り過ぎたものばかりです。昭和の日本に通じるところが多々ある『FはFamilyのF』ですから、昭和のテレビドラマに飽きた方にとっては是非見て欲しいアニメです。

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