【イン・ザ・トール・グラス】あらすじ・感想と登場人物は?巨石の正体をネタバレ

映画『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』は、Netflix (ネットフリックス)で公開されたホラー映画です。スティーブン・キング&ジョー・ヒルの『In the Tall Grass』という短編小説が原作で、考察しがいがあり、ミステリー要素が多く、映画を観た後に解説が欲しいと願う視聴者も少なくありません。この記事では、映画『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』のあらすじ(ネタバレあり)を紹介し、映画での疑問点を考察したり、シーンの解説を行います。

【イン・ザ・トール・グラス】あらすじ・感想と登場人物は?巨石の正体をネタバレのイメージ

目次

  1. イン・ザ・トール・グラス 狂気の迷路のあらすじは?
  2. イン・ザ・トール・グラスの登場人物は?
  3. イン・ザ・トール・グラスの巨石の正体をネタバレ考察
  4. イン・ザ・トール・グラスの見どころ
  5. イン・ザ・トール・グラスの原作の作者は?
  6. イン・ザ・トール・グラスに関する感想や評価
  7. イン・ザ・トール・グラスまとめ

イン・ザ・トール・グラス 狂気の迷路のあらすじは?

Netflix (ネットフリックス)で公開された映画『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』。ジャンルはホラー映画ですが、ミステリー要素が多く、一回観ただけでは理解が追いつかない作品です。そのため、考察しがいのある作品だと言えるでしょう。

この記事の内容は、『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』のあらすじネタバレや考察、シーン解説が主となります。まずは、映画『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』の基本情報と、あらすじ(ネタバレ込み)紹介からスタートです。 

イン・ザ・トール・グラスの概要

『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』は、2019年に制作されたアメリカとカナダの合作映画です。英語の原題は『In the Tall Grass』。『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』の原作は、ホラー界の巨匠・スティーブン・キングとその息子・ジョー・ヒルが執筆した短編小説です。

映画『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』の監督は『キューブ』や『スプライス』などで知られるヴィンチェンゾ・ナタリが務め、主演は『ハードキャンディ』や『死霊館』シリーズなどで有名なパトリック・ウィルソンが務めました。

イン・ザ・トール・グラスのあらすじ

ここからは、『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』のあらすじネタバレとなりますので、映画を未視聴の方はご注意ください。また、あらすじネタバレにはグロテスクなシーンも含まれるので、苦手な方は閲覧注意です。

あらすじネタバレ①サンディエゴへの道中

ベッキーは兄・カルと共に自動車に乗り、サンディエゴへ向かっていました。妊娠しているベッキーは、突然ひどいつわりに襲われ、自動車が停車すると、扉を開けて嘔吐しました。ベッキーとカルの兄妹がサンディエゴへ向かっている理由、それはベッキーのお腹の子を養子に出すためでした。

しかし、ベッキーは内心サンディエゴへ行くことを躊躇しており、心のざわつきが拭えません。兄・カルは養子に出すことに賛成しており、ベッキーを少しなだめると、目的地への運転を再開しようとします。その時、道路脇の草むらから少年の叫び声が響き渡り、2人は少し驚いた表情をしました。

あらすじネタバレ②背の高い草むら

叫び声を上げながら助けを求める少年の名前は「トビン」といいました。ベッキーとカルは、自動車から降りると、トビンが迷ってしまった草むらに近づきます。ベッキーが「中にいるの?」と尋ねると、トビンは「いるよ」と答えました。

どうやらトビンは、草むらの出口が見つからず、大変困り果てているようです。放っておくわけにもいかず、ベッキーとカルは、やけに背の高い草むらの中へ入っていくのでした。トビンの幼い声を頼りに、草むらの中を歩いていくベッキーとカル。しかし、草むらを進む内に、ベッキーもカルを見失ってしまい、離れ離れになってしまいます。

そこで、ベッキーとカルはお互いジャンプし合うことで、どこにいるのかを確認しました。一回目は近くでお互いの姿を見ることができましたが、もう一度ジャンプすると、なんと突然距離が延びており、2人は驚愕します。ベッキーもカルも、この草むらは普通ではないと感じざるを得ませんでした。

あらすじネタバレ③謎の男

草むらの中をさ迷いながら、ベッキーとカルは夜を迎えます。1人で不安そうなベッキーの前に、突然知らない男性が現れました。その男性はロスといい、どうやらトビンの父親のようです。ロスは、行方不明の妻と息子を探していると、ベッキーに告げました。また、「出口を知っている」と語るロスにベッキーは不信感を募らせますが、今は彼に頼るしかなく、付いていく決断をします。

一方、カルは、助けを求めていた少年・トビンと会うことができましたが、トビンは不穏な表情を見せていました。カルは腹を立てながらトビンに話しかけましたが、トビンは悪びれる様子もなく、「ベッキーがもう少しで死ぬ」と言い出すのでした。

トビンはそのままカルを草むらの中心と呼ばれる場所まで案内します。そこには巨大な石がそびえ立っており、トビンはカルに石を触るように促します。しかし、その時ベッキーの叫び声が響き渡り、カルは一目散にそちらへ走っていきました。

あらすじネタバレ④トラビス

ここで場面は草むら付近の教会に変わります。トラビスという男性が現れました。トラビスはベッキーの元恋人で、サンディエゴへ向かう途中のベッキー達を追って、ここまでやってきたのです。教会の駐車場には、砂埃まみれのベッキーとカルの自動車がありました。

トラビスは誘われるように、近くの背の高い草むらの方へ向かうと、地面にベッキーの本が落ちていることに気がつきます。ベッキーの安否を心配するトラビスは、草むらの迷宮に入り、彼女を探し始めました。夜になると、トラビスの前に少年・トビンが現れ、「トラビス」と名前を呼びました。

2人は初対面ですが、トビンはトラビスのことを知っていたのです。トラビスは驚きつつも、トビンに付いていき、ベッキーの元へ向かいます。しかし、そこには命を亡くして横たわるベッキーの姿がありました。トビンの姿も消えていました。

あらすじネタバレ⑤再会

場面は再び、教会へと移ります。少年・トビンと父親・ロス、母親・ナタリーは、ドライブの途中で、トラビスが訪れた例の教会で休憩していました。すると、突然「助けてくれ」と叫ぶ男性の声が響き渡り、トビンは急いで草むらの中へと入ります。ロスとナタリーも息子を追って草むらに入りました。翌朝になると、トラビスは目を覚まし、草むらの中でベッキーの捜索を再開します。

トラビスが叫ぶと、ベッキーとカルが反応し、何とか3人で合流することができました。トラビスは昨日ベッキーを探しに草むらに入ったと語りましたが、ベッキーとカルは今日草むらに入ったばかりだと語ります。会話が少し噛み合わない3人でしたが、そこにトビンが現れ、無事に出会うことができました。

あらすじネタバレ⑥巨大な石

合流することに成功したベッキー達4人は、この異様な草むらから脱出するため、足を進めました。肩車されていたトビンが、建物を発見すると、4人はそこへ向かうことを決めます。途中でベッキーはひどいつわりに襲われ、気を失ってしまいました。トラビスはベッキーを介抱し、カルはトラビスに嫉妬心を向けます。

なんやかんやで、いつの間にか建物を見失ってしまった一同。その時、彼らの前にトビンの父親・ロスが現れました。ロスは一同を連れて、草むらの中心へと向かいます。そこには、そびえ立つ巨石があり、ロスはベッキー達に石を触るよう、しつこく促しました。

しかし、そこに妻・ナタリーがやってきて、石を触ってはいけないと忠告します。さらに、ナタリーはベッキーの顔を見ると、驚いた様子で、「あなたの死体を見た」と告げました。その瞬間、ロスは人が変わったように、一同を襲い始めます。トラビスは腕の骨を折られ、ナタリーは頭を粉砕されて息絶えました。

あらすじネタバレ⑦繰り返される惨劇

ベッキー達は、草むらの中を走り回ると、トビンが発見した例の怪しい建物に到着しました。屋上までたどり着いた一同は、草むらの出口がないかどうか確認します。その際、カルの嫉妬と憎悪はピークに達し、トラビスを建物の上から突き落としてしまいました。ベッキーに気づかれないように注意を払っていたカルでしたが、勘の良いベッキーにはお見通しでした。

その時、ロスが再び現れ、狂ったようなおぞましさを見せつけながらベッキー達に迫ります。ベッキーとカルは分かれて草むらに逃げ込みました。カルはすぐにロスに見つかり、殺害されてしまいます。カルは死ぬ間際に、自分達はこの空間を何度もループしていて、その度にロスに殺されていることに気がつきました。次に、ロスはベッキーを襲いましたが、彼女の反撃に遭い、目玉を刃物で刺されます。

ベッキーはその後、草むらにいる謎の人物達に捕まってしまい、意識を失いました。草むらの中心まで連れて行かれたベッキーは、あの忌々しい巨石の前にいました。しかし、急に気味の悪い幻覚に襲われ、ベッキーは驚いて目を覚まします。目の前にはカルがいました。

カルは何か食べ物をベッキーの口まで運んでくれますが、実はそこにいるのはカルではなく、ロスだったのです。さらに、ロスがベッキーに食べさせていたものは、なんと彼女が産んだ赤ん坊でした。ベッキーはうつろになる意識の中で、命を失います。

あらすじネタバレ⑧ループの終わり

ベッキーの死、その現場を目の当たりにしたトラビスとトビン。トラビスは怒り、ロスを仕留めた後、このループを止めなければならないと考え、決死の思いで、謎の巨石に触れます。すると、何か情報を得たのか、トラビスはトビンをある場所まで導きました。そこは草むらの外の教会でした。

「ベッキーとカルを絶対に草むらに入れないでくれ」と言うと、トラビスは姿を消します。トビンは彼に言われたことを守り、草むらに入ろうとするベッキーとカルを見つけると「入っちゃ駄目!」と叫びました。ベッキー達はトビンを疑いましたが、彼がベッキーのアクセサリーを持っていたこと、そして、トラビスを知っていたことに驚き、彼を信じ始めます。

ベッキー達は草むらに入ることを止め、車に戻りました。さらに、ベッキーはサンディエゴへ行くことも止め、自分の赤ちゃんを大切に育てることを決意するのでした。一方、草むらの中をさ迷い続けたトラビスは、ゆっくりと息を引き取りました…。

人類の歴史に関する内容

ここからは、あらすじネタバレにも登場した巨石と人類の歴史の関係について考察・解説します。『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』では、草むらに潜む謎の人々が登場します。

草むらの人々の中には、原住民のような姿の人もおり、草むらで行われた殺戮とも関係していると解説できるでしょう。何度もループする殺人は、草むらという「狂気の迷路」で行われ、この狂気の迷路こそが、人類の殺戮の歴史を表している、そう考察できるかもしれません。

人類の歴史から個人の歴史へ

上記では、映画『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』に登場する草むら(迷路)は、人類の殺戮の歴史を表していると考察・解説しましたが、それだけではざっくりし過ぎていて、映画の終わりが見えません。

そのため、人類の殺戮の歴史をどうする?よりも、キャラクター個人の具体的な問題を解決することで、物語を綺麗に完結させていました。例えば、トラビスは元々赤ん坊の堕胎を望んでいましたが、ループを重ねる内に父親としての自覚が芽生え、自分の子供が堕胎されたり、殺害されることを拒むようになります。

その結果、トラビスの想いは叶い、ベッキーも赤ちゃんも殺戮のループから抜け出すことができました。人類の問題という抽象的でスケールの大きな話ではなく、あえて個人(トラビスなど)の問題を解決することで、物語にメリハリが出て、綺麗な終わりを迎えられたと解説できるでしょう。

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イン・ザ・トール・グラスの登場人物は?

登場人物一覧

こちらでは『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』の登場人物を紹介します。キャラクターそれぞれの設定が濃いため、考察しがいのあるユニークな人物が多い印象です。特にベッキーとカル、トラビスの関係は複雑なので、簡単に解説させて頂きます。

ナタリー

トビンの母親。この作品の中で最も可哀想な登場人物かもしれません。出番自体は少ないのですが、夫・ロスから惨殺されたりと不幸な役回りになることが多いです。ロスの狂気を感じ取っており、ベッキー達に忠告する姿も見られました。非力ではありますが、ロスに立ち向かう勇敢さもあります。息子・トビンを最後まで守ろうとした健気な母親です。

ロス

トビンの父親。あらすじネタバレでも紹介した通り、この映画の悪役ポジションのキャラクターです。一見爽やかな男性ですが、とても自信家で、言うことを聞かない息子に腹を立てたり、妻を出来損ないと罵ったり、傲慢さが目立ちます。よくいるDV夫の象徴みたいな人物です。ベッキーにセクハラもしているので、とことんダメな奴だと言えるでしょう。

少年トビン

ロスとナタリーの息子。ベッキーとカルを草むらに呼び出した張本人でもあります。ループを何度も経験しており、その度に絶望してきた可哀想な少年です。父親・ロスの異常性に薄々勘づいており、ロスに対して恐怖心を抱いています。トラビスの次に重要な働きをする人物だと言えるでしょう。

トラビス

未練タラタラなベッキーの元恋人。ミュージシャン志望ですが、上手くいっているのかは謎です。ベッキーとの間に子供ができるものの、認知することはなく、堕胎を促すという絵に描いたようなクズ男。しかし、いやらしさはなく、作中で大きな成長を遂げる人物です。本当は心優しき青年。

カル

ベッキーの兄。極度のシスコンで、妹を家族としてというより、恋愛対象として愛しています。穏やかそうな青年で、常に妹・ベッキーのことを考えて行動しているものの、その愛は重過ぎるようです。ベッキーの元恋人・トラビスには、憎悪を抱いており、怒りが隠せない模様。

ベッキー

主人公ポジションのようで、実は被害者ポジションでもある女性です。元恋人・トラビスとの子供を妊娠しており、現在妊娠6ヶ月目。子供を養子に出すため、兄・カルと共にサンディエゴへ向かうも、背の高い草むらとの出会いで、運命が変わります。

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イン・ザ・トール・グラスの巨石の正体をネタバレ考察

巨石の正体を解説

上記の「人類の歴史に関する内容」で考察・解説した通り、狂気の迷路(草むら)は人類の歴史が再現されている場所だと考察できます。そして、その狂気の迷路の中心に存在するものこそ、例の不気味な巨石なのです。おそらくこの巨石は、草むらでループされる殺戮の歴史を引き起こすトリガー的な役割を担っているものだと解説できるかもしれません。

巨石が原因で人間関係が崩壊

巨石は殺戮の歴史を引き出すトリガーであると考察・解説しましたが、それと同時に人間関係を崩壊させる邪悪さも兼ね備えていると考察できます。例を挙げて解説するのであれば、巨石に触る前のロスは少し嫌な父親でしたが、巨石に触れた後は完全に家族との関係が破綻し、妻を殺害した上に、息子までも手にかけてしまいました。巨石は人と人との関係を変えてしまうほど恐ろしい力を持っていると解説できるでしょう。

巨石に触れると狂ってしまう

巨石の本当の恐怖は、人の狂気を引き出してしまうことだと考察できます。例えば、ロスのケースで解説すると、彼は巨大な石に触れたことで狂気に駆られてしまい、妻・ナタリーの頭蓋骨を無残に粉砕したり、トラビスの腕を骨折させたり、さらには、ベッキーに赤ん坊を食べさせたりと、悪行の限りを尽くしていました。そのため、巨石は人間の狂気を増長させる源であると解説できます。

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イン・ザ・トール・グラスの見どころ

草がとにかく怖い

背の高い草むらが無限に続き、どこまでも恐怖を生み続けています。この草むらから感じられるものは自然の恐怖です。自然の脅威に勝てる人間は存在しません。そのため、草むらから逃れられない恐怖は耐え難いものだと言えるでしょう。他のホラー映画とは怖さの種類が一線を画していると解説できます。
 

ラストが充実している

『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』では、不可解な事象が登場人物達を襲いますが、何故そんなにも強い力が誕生してしまったのかは、触れられていません。だからこそ考察しがいのある作品なのです。そもそも、スティーブン・キング作品は、不可解なことが起こった原因などは描かれず、面白い展開まで話を持っていけば良いというスタンスで物語が進みます。

だからといって、適当な終わり方をする訳ではありません。見応えのある結末を提供してくれるのが、スティーブン・キング作品の良い点です。『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』のラストでは、ベッキーやトラビスの成長が描かれており、充足感を得られます。

設定がしっかりしている

『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』は、移動し続ける草むらと触ると狂気が生まれる巨石の設定ばかりが目立ちますが、「死体は動かすことができない」という設定も見逃せません。なぜなら、トラビスはその設定によって、草むらの中でベッキー達と会うことができたのです。トビンの愛犬・フレディの死体の場所に皆を呼び寄せることで、トラビスは動かない場所を確保し、草むらをさ迷う仲間達と再会できました。

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イン・ザ・トール・グラスの原作の作者は?

原作の作者はスティーブン・キング

『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』の原作者・スティーブン・キングは、多彩な引き出しを持っている作家で、描くジャンルは多岐に渡ります。ドラマ作品では『グリーン・マイル』や『ショーシャンクの空に』、SF作品では『アンダー・ザ・ドーム』、ホラー作品では『IT』や『キャリー』など、どのジャンルでも成功を収めていると言えるでしょう。

スティーブン・キングとジョー・ヒル親子の関係

スティーブン・キングの長男として生まれたジョー・ヒル。作家としてデビューしたジョー・ヒルは、有名作家である父・キングとの親子関係を隠していました。ジョー・ヒルがキングの息子と発覚する前に執筆した『ハートシェイプト・ボックス』や『20世紀の幽霊たち』は、キングの名を借りずに、実力で有名になった作品です。

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イン・ザ・トール・グラスに関する感想や評価

『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』はスティーブン・キング&ジョー・ヒル親子の作品でもありますが、ヴィンチェンゾ・ナタリ監督の作品でもあります。ヴィンチェンゾ・ナタリ監督の代表作『キューブ』と『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』には似通った点があるため、映画ファンは思わず反応せざるを得ません!

『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』の終わり方は、トラビスの慈悲心によって成り立っています。父親としての自覚が芽生えたトラビスは、ベッキーと子供を守るため、自身を犠牲にして、彼女達の未来を創り上げたのです。この切ない結末は、視聴者の心にそっと残ります。

一筋縄ではいかず、想像もつかない様々なパターンで視聴者に恐怖を植えつける映画、それこそが『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』です。『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』は、人間が無意識に恐怖を感じてしまう事物を徹底的に再現し、思わず目をそらしたくなるような仕掛けもたくさんある映画だと言えるでしょう。

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イン・ザ・トール・グラスまとめ

この記事では、スティーブン・キング&ジョー・ヒル親子が原作者で、ヴィンチェンゾ・ナタリが監督を務めた映画『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』のあらすじネタバレや、作品についての考察・解説をお届けしました。『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』が気になった方は、是非作品に触れてみてください!

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