2019年03月08日公開
2019年03月08日更新
マングラーはB級トラウマ映画?あらすじや結末をネタバレ【スティーブン・キング】
映画マングラーは、スティーブン・キングの小説「人間圧搾機」を映像化した作品です。1995年に制作されたアメリカの映画マングラーは、B級映画とも、トラウマ映画とも評されています。ここでは、スティーブン・キング原作の映画マングラーのストーリーのあらすじをネタバレ紹介していきます。トラウマ必須と話題を集めた映画、マングラーのあらすじを結末までネタバレしていきます。
マングラーとは?
マングラーの映画情報
映画マングラーは、1995年のアメリカの映画です。原作はスティーブン・キングの小説で、田舎町の洗濯工場を舞台に、人間圧搾機マングラーが人間を襲うというスプラッタ・ホラー映画です。監督は、トビー・フーパーが務めています。
映画マングラーの監督を務めたトビー・フーパーは、ホラー映画を数多く制作していることで知られるアメリカの映画監督です。トビー・フーパー監督はホラー好きな映画ファンの間で、その作風が評価されています。マングラー以外にも高評価を獲得している作品は多く、代表作として「悪魔のいけにえ」「ポルターガイスト」「テキサス・チェーンソービギニング」などがあります。
マングラーの予告動画
映画マングラーの舞台は小さな町の洗濯工場「ブルーリボン」です。町の女たちは強欲な社長にこき使われています。そんなブルーリボン工場には、一台の大きなプレス機があり、大きな音を立てて稼働しています。このプレス機には実は秘密があり、ブルーリボン工場では次第に惨劇が繰り広げられていきます。
マングラーのあらすじネタバレ
あらすじネタバレ:ブルーリボン洗濯工場
アメリカのニューイングランド、ライカーズ・バレーという小さな町にブルーリボン洗濯工場があります。ブルーリボン洗濯工場の社長ウィリアム・ガートレーは両足が義足の男で、工場の上に住んでおり、従業員を食い物にしていました。強欲な社長ガートレーは、従業員をこき使う一方で自分の愛人リン・スーを雇って工場で働かせることにしました。
あらすじネタバレ:プレス機の事故
ある日、ブルーリボン洗濯工場で事故が起こります。ガートレーの16歳になる姪シェリーが工場の機械で腕をけがしてしまいます。シェリーの手から血が飛び散り、スピード・アイロンやマングルと呼ばれるプレス機にその血がしたたり落ちます。その時、工場から冷蔵庫を運び出していた作業員が、プレス機に倒れこみます。
激しい放電が起こって工場内は騒然とします。強欲なガートレーは、早く仕事を再開しろと怒鳴りました。シェリーが手を怪我したこの事故が、悲劇の始まりでした。冷蔵庫を乗せたトラックが配達に向かっていると、ジョン・ハントン刑事の車と事故を起こしそうになります。悪態をついたハントン刑事は運搬先まで付いていき運転手を咎めようとしますが、そこへ冷蔵庫が倒れこんできました。ハントン刑事は怒りながら立ち上がります。
あらすじネタバレ:フローリーの死
そのころ、ブルーリボン工場ではシェリーが腕に包帯を巻いていましたが、みるみる血でシミが出来てしまいます。年配の女性従業員フローリーは、胃痛の薬を飲もうとしたところ、主任に咎められプレス機に薬を落としてしまいます。タイミングを見計らってプレス機に落ちた薬を拾おうとしたフローリーでしたが、大きく口を開けたプレス機に巻き込まれてしまいます。
従業員たちは慌ててフローリーを引っ張り出そうとしますが、安全レバーは使い物にならず、フローリーはプレス機に挟まって赤い肉塊と化してしまいました。ガートレーは、「仕事の邪魔をしおって」と悪態を繰り返しています。ハントン刑事の元にブルーリボン工場へ急行するように指示が飛んできます。ブルーリボン工場に事件の調査にやってきたハントン刑事は惨状を目にし、嘔吐してしまいます。
あらすじネタバレ:悪魔のプレス機
その夜ハントン刑事は義理の弟マークを訪問します。オカルト研究家であるマークは、以前ランドリー工場でバイトしていました。マークはプレス機の名前がマングルだと聞き、人を滅多切りにしたプレス機はマングラーと呼んでも良いと吐き捨てています。
プレス機の安全レバーに問題は認められず、プレス機はまたすぐに動き出しました。この小さな町は腐敗しており、ブルーリボン洗濯工場の社長ガートレーは、警察署長と判事とつるんでいるのです。別の従業員アネットも、プレス機の事故にあい大やけどを負ってしまいます。ハントン刑事はマークを連れて病院へ向かいます。アネットはシェリーの事故からすべては始まったと話しました。
シェリーの血を得たプレス機は、それをきっかけに悪魔に取りつかれたのではないかと、マークは仮説を立てます。オカルト研究家のマークの談義では、悪魔をおびき出すのには処女の血が好まれるとの事。ガートレー邸でシェリーに出会った二人は、シェリーが母のように慕っていたフローリーを亡くして悲しむ様子を目にします。シェリーは心の優しい少女でした。
あらすじネタバレ:悪魔は冷蔵庫へ移動
シェリーと会った二人はその帰り、ある家にパトカーや救急車が集まっているのを見ます。何事かとハントン刑事は現場へ向かうと、家の前に置かれた冷蔵庫の中で子供が窒息死していたのです。死亡していたのは行方が分からなくなっていた子供でした。幼い子供の死を悼むハントン刑事。その冷蔵庫には、ブルーリボン工場の印がつけられていました。悪魔はブルーリボン洗濯工場のプレス機から、冷蔵庫へと移っていたのです。
ハントン刑事は冷蔵庫を開けて見ます。すると、中には一羽の生きた鳩と、複数の鳩の死骸がありました。いきなり冷蔵庫のドアが閉まってハントン刑事の腕が挟まれます。腕を引っこ抜いたハントン刑事ですが、怒って冷蔵庫を壊そうとし始めます。ハントン刑事がハンマーで冷蔵庫を叩くと、怪しく光を放ちます。この不気味な出来事でハントン刑事はマークの説を信じ始めます。
夜、ブルーリボン洗濯工場へと忍び込んだハントン刑事は、雨どいを伝って工場内に落下します。プレス機の前でタバコを吸おうとしたところ、コートが巻き込まれて食べられそうになってしまいます。ガートレーにこれ以上犠牲者を出す前に機械を止めるように求めるハントン刑事でしたが、ガートレーは犠牲は必要だと相手にしません。
あらすじネタバレ:地下室
シェリーはもう仕事と辞めるといって、主任に相談します。叔父であるガートレーに話に行くというシェリーを、主任は愛人のリン・スーと一緒だからやめた方が良いと止めます。しかし、今話がしたいとシェリーはガートレーの元へ向かいます。すると、停止していたプレス機が作動し、主任の腕を飲みこみました。急いで電源を切ろうとしても、プレス機はスパークして停止しません。
ガートレーとリン・スーが現れますが、シェリーの必死の頼みも聞かずにダンスを始めます。ガートレーは今夜は儀式だと言い、シェリーに自分の所に来るように命じます。主任は死亡してしまい、返り血を浴びたシェリーは外へと逃げだします。
冷蔵庫事件の現場にもいたカメラマンが突然体調を崩します。カメラマンはハントン刑事に地下室にプレゼントがあるという言葉を残しました。ハントン刑事とマークは警察署の地下のカメラマンの部屋へ行き、残された資料を調べます。そこで二人は、この街の近隣で多くの16歳の少女が失踪している事を知ります。その中にはガートレーの実の娘も含まれていました。
あらすじネタバレ:少女達の失踪事件
多くの16歳の少女が失踪しているという奇妙な状況。シェリーも今日が16歳の誕生日でした。シェリーに電話をかけたハントン刑事は、現場監督のジョー・スタナーもプレス機の犠牲になってしまったことを知ります。ハントンとマークは悪魔祓いを行うために、ブルーリボン洗濯工場へと急ぎました。
ここまでは、トラウマB級映画マングラーのあらすじを詳しくご紹介してきました。悪魔のプレス機による惨劇が続き、物語は結末へと向かっていきます。続いて、マングラーの衝撃の結末まで、詳しくネタバレ紹介していきます。
マングラーの結末ネタバレ
結末ネタバレ:悪魔との取引
ブルーリボン洗濯工場の強欲な社長ガートレーは、事業を成功させるために悪魔と取引をしていたのです。自分の娘と自身の足も、悪魔へと捧げるために犠牲にしたのです。愛人リン・スーにも手伝わせ、16歳になったシェリーも生贄にささげようとしていました。そこへハントン刑事とマークが現れ、シェリーを助けます。そして、ガートレーとリン・スーがプレス機の犠牲になりました。
結末ネタバレ:追われるハントン達
ハントン刑事とマークはプレス機の悪魔祓いを始めますが、失敗してしまいます。プレス機は床から外れ、自ら動き始めます。プレス機に襲われるハントン刑事とマーク。マークがプレス機の犠牲になってしまい、狙われているのは自分だといってシェリーはプレス機に手を差し出しますが、何とかハントン刑事と共に逃げ延びます。
結末ネタバレ:プレス機の呪いは続く
後日、ハントン刑事は花をもってブルーリボン洗濯工場に見舞いに訪れます。しかし、既にブルーリボン洗濯工場は営業を再開していました。ブルーリボン洗濯工場を相続したシェリーは、ガートレー同様に従業員をこき使っています。未だ健在なマングラーを目にし、ハントン刑事は驚きます。シェリーはハントン刑事に気づくと、彼に向かって右手を開いて見せます。シェリーの右手の薬指は失われていたのでした。
マングラーはB級トラウマ映画?
トラウマ要素:プレス機
映画マングラーには、悪魔のプレス機が登場します。生贄を捧げられ、犠牲を払ったものが成功するというプレス機マングラー。映画のタイトルともなったプレス機マングラーですが、このプレス機の恐ろしさがトラウマになると話題です。次々に人を飲み込んでいくマングラー。その凄惨な事故現場は見る人のトラウマになってしまうのです。
トラウマ要素:惨い死体
映画マングラーのトラウマシーンは、やはり惨い死体です。プレス機に襲われるという設定の映画マングラー。人間を丸ごとのみこんで潰してしまうプレス機は、登場人物をただの肉塊に変えてしまいます。現場にやってきた警察官や主人公ハントン刑事も思わず吐いてしまう程。酷い有様の死体はマングラーに多数登場しており、そのすべてが強烈なインパクトを残します。
マングラーの原作者は?
スティーブン・キング
出典: https://eiga.com
マングラーの原作者は、スティーブン・キングです。スティーブン・キングはアメリカの小説作家で、ホラー作品に定評のある作家です。モダンホラーの巨匠で第一人者と評されるスティーブン・キングは、緻密な日常描写や平凡な田舎町を舞台設定とする事などがその作品の特徴です。また、ホラー作品だけではなく、「ショーシャンクの空に」や「グリーンマイル」などの感動的な作品も有名です。
スティーブン・キングは多作でも知られる作家で、その作品は世界中で翻訳されて読まれています。映画化作品が多いのも彼の作品の人気を物語っています。スティーブン・キングの有名な作品には、「キャリー」「IT」「シャイニング」「ドリームキャッチャー」などがあり、そのすべてが映画化されています。
マングラーに関する感想や評価
洗濯工場のプレス機が人肉の味を覚えてしまってエライ事になる傑作ホラー『マングラー』がネトフリに来てたので観てる。最高。プレス機が自律走行して追いかけてきたときの衝撃は未だに忘れられない。 pic.twitter.com/jAdA4YPLdy
— 人間食べ食べカエル (@TABECHAUYO) October 18, 2018
映画マングラーの感想としては、マングラーのクライマックスシーンで訪れる、巨大なプレス機が自ら動いて襲い掛かってくる展開が最高だという感想が多いです。ホラー映画には、B級と呼ばれる映画が数多く存在しています。得体のしれない化け物と闘うストーリーのホラー映画は数あれど、大きな機械が自立移動して展開は衝撃的で、見る人にインパクトを残します。
ジャンルでいえば『労災ブラック企業オカルト・マシンモンスターホラー』
— るちお (@LucioFulci74) May 1, 2018
その名も「マングラー」。
仕事しんどいなーと思ってる人が観ると、真夏に激辛カレー食って汗だくになったあとに訪れる妙なサッパリ感みたいなものを味わえる映画。
(・ω・)(おもちろいよ) pic.twitter.com/GXKGD0gg7l
映画マングラーはトラウマB級映画と呼ばれている事もあり、壮絶なグロテスク映像が次々現れます。ショッキングなシーンの数々は恐ろしく見る人を恐怖させますが、見終わった後に不思議とさっぱりするという感想もあります。映画マングラーに登場する人物たちは、どこか現実に疲れ切った人々ばかりです。舞台となる街も腐敗しきっており、そんな世界観の中でマングラーが大暴れしてくれることで、ストレス発散になる映画です。
巨大な洗濯用プレス機が人を喰らう『マングラー』は、メイン舞台となる工場の薄汚い景観やロバート・イングランド御大の飛ばしすぎなキャラとビジュアルが大好き。そして何より、巨大プレス機が自律走行して追いかけてくる前代未聞のクライマックスは今観てもテンションが上がる! pic.twitter.com/8Y5Pva9373
— 人間食べ食べカエル (@TABECHAUYO) February 18, 2018
映画マングラーの感想では、作りこまれた世界観が好きだという感想も多いです。映画マングラーはスティーブン・キングの人間圧搾機を映像化した作品です。スティーブン・キングの映像化作品はたくさんありますが、B級と呼ばれているマングラーも、スティーブン・キングの描きだす世界観が凝縮している作品です。登場する強欲社長などのキャラクターも、強烈な印象を残し見る人に評価されています。
マングラーのあらすじ・結末ネタバレまとめ
ここでは、スティーブン・キングの小説を映像化した映画、マングラーのあらすじを結末までネタバレしました。マングラーはB級映画とも評されていますが、モダンホラーの巨匠スティーブン・キングが原作というだけあって、アメリカの田舎町を舞台とした雰囲気のあるホラー映画となっています。
映画マングラーの結末までのあらすじネタバレと合わせて、作品情報や原作者スティーブン・キングの情報、マングラーを鑑賞した人の感想等もご紹介しました。B級トラウマ映画として話題を集めたマングラーに興味が出たという人は、是非作品をチェックしてみてください。