スティーブン・キング原作映画一覧まとめ!ホラーからサスペンスまでおすすめは?

スティーブン・キングの原作を利用した映画は数々あります。特にホラー・サスペンスの名著は誰かにおすすめするのに迷うほど数多くあります。作品の中には、あらすじ・ネタバレよりもその映像に映画としての価値を感じるものが多いと言われています。スティーブン・キングのホラー・サスペンス映画を中心にあらすじ・ネタバレを含みながら、おすすめ作が選べるようにスティーブン・キングの人生を含みながら、作品の傾向などにも着目しながらまとめました。

スティーブン・キング原作映画一覧まとめ!ホラーからサスペンスまでおすすめは?のイメージ

目次

  1. スティーブン・キングとは?
  2. スティーブン・キング原作の映画集
  3. スティーブン・キングの映画〜ホラー・サスペンス〜
  4. スティーブン・キングのおすすめ映画3選
  5. スティーブン・キング原作映画の特徴
  6. スティーブン・キング原作映画の魅力
  7. スティーブン・キングの映画に関する感想や評価は?
  8. スティーブン・キングの映画ネタバレまとめ

スティーブン・キングとは?

スティーブン・キングのプロフィール

スティーヴン・キングは、1947年9月21日、スコットランド人とアイルランド人の祖先を持つ両親の元で生まれました。この両親の間には子供が出来ないといわれ、養子を迎えた後、キングを母は妊娠します。第2子として育つキングですが。父はある日煙草を買いに行くと言って家出してしまいます。父の家を出た理由やどこに行ったのか探すと、藪蛇になると言って、その件については深追いしないようです。

父が失踪後、母が必死で働き、キングは、大学を卒業し、教員をしながら小説を書く生活となり、結婚もしました。しかし学校の仕事をしながらの作家生活は大変だったようです。金銭面でも体調面でも苦しみながら、「キャリー」のヒットにより、一躍有名作家になりました。このキャリーは、一度捨てた原稿を読んだ妻がこの作品の後押しをして、夫婦でつかんだヒット作になりました。

スティーブン・キングの経歴

キャリーは、映画化もされ、金銭的な面では、だいぶ楽になり、小説に専念できるようになり、その後、シャイニングなどヒット作を生みだしていきます。しかし作品を生み出す中で、アルコール依存症となり、コカイン・大麻などの薬物依存にも陥ってしまいますが、治療と向き合い依存症からの克服をしました。その後、無謀運転の車に轢かれる事故にあい、現在でも足を引きずる後遺症が残っています。

スティーブン・キング原作の映画集

スティーブン・キング原作の映画

スティーブン・キングの作品は、絶賛され、何度も見たいと思わせる映画、心理描写が心をえぐるものがあり、1度はみてほしいもの、見なきゃよかったと思わせる見終わった後、嫌な気分になるものがることが、映画を見たあとの感想から、知ることが出来ます。ここではスティーブン・キングの原作を映画化した作品のTOP8を知らせします。

ランキング(英Total Film誌調べ)

  1. 「ショーシャンクの空に」(94/フランク・ダラボン監督) 原作「刑務所のリタ・ヘイワース」
  2. 「シャイニング」(80/スタンリー・キューブリック監督)
  3. 「グリーンマイル」(99/フランク・ダラボン監督)
  4. 「スタンド・バイ・ミー」(86/ロブ・ライナー監督)
  5. 「ミザリー」(90/ロブ・ライナー監督)
  6. 「キャリー」(76/ブライアン・デ・パルマ監督)
  7. 「黙秘」(95/テイラー・ハックフォード監督) 原作「ドロレス・クレイボーン」
  8. 「ミスト」(07/フランク・ダラボン監督) 原作「霧」

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スティーブン・キングの映画〜ホラー・サスペンス〜

ホラー・サスペンス映画:IT/イット

ホラー映画に分類される邦題「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」は、スティーブン・キングの有名な作品「スタンド・バイ・ミー」が、好きな人におすすめと言われている映画です。映画は原作を読んだ後に、読む方がおすすめともいわれています。形は、ホラーの様相があり、簡単なあらすじと少しのネタバレをすると、弟がある日忽然と消えてしまった一人の少年の7年後の話がメインです。

ある街で、子供が消える事件が多発していました。主人公の少年の弟もある日忽然と消えました。最愛の弟を亡くしたことで、吃音がひどくなり、いじめられる側になる主人公。いじめっ子の少年に対抗して、学校内の弱虫・負け犬の子供達ですが、彼らには共通点がありました、7人は、イット(ペニーワイズ)を見たことがあるのです。

子供達が、お互いの中での葛藤と向き合いながら、時に仲間割れをしながら、イット(ペニーワイズ)を倒す冒険活劇とも言われています。ただイット(ペニーワイズ)は、27年後に復活するという話もあります。この作品はその後も描かれた2部作になっています。子供がメインで動くので、原作のグロテスクな部分はカットする配慮もありました。

このスティーブン・キングの映画原作にでてくる「IT]と呼ばれるそれは、ピエロの格好をして出てきます。これには、ピエロの格好をした「IT]には、モデルがいるのです。アメリカで70年代から80年代にかけて33人を誘拐・殺人で逮捕されたジョン・ゲイシーです。地元では名士として有名だった彼は自分のパーティでは、ピエロの格好をしていたことから、スティーブン・キングは、参考にしたと言います。

ホラー・サスペンス映画:キャリー

キャリーは、1976年に劇場映画として公開され、かなりの話題になりました。なので2013年にリメイクされ公開された時に、70年代に見た世代にはネタバレなのですが、それでも見たいと思わせる作りのホラー・サスペンス作品です。原作は「IT」の中でも異常性のある親が子供を不幸にしている部分も見せていましたが、「キャリー」は、その部分が色濃く出ている原作です。

スティーブン・キングの原作を映像化した2013年の「キャリー」は、時代にあわせて携帯電話の写真機能などを使うなど現代風にアレンジしてありますが、主人公のいじめられっ子キャリーがいじめられる様子は、どちらの作品も伝わると言われています。物語のあらすじ・ネタバレは、いじめられっ子のキャリーは神経質な母親の元育ちます。

キャリーが初潮を迎えた時に、母はそれを汚いものとして、キャリーを扱い、反省室に閉じ込めた母親、キャリーはその恐怖から、自分の中に眠っていた「手を使わなくても物が動かせる、それがたとえ人間であっても」そんな力をも呼び覚ましてしまいます。

けれどそれは、キャリーがよほどの感情の動きがあった時です。基本は弱気なキャリーは、細かないじめを受けながらも、学校生活を過ごしていました。けれど学校内でのパーティが近づくある日、キャリーには素敵な彼が出来るのですが、これは、いじめっ子たちの陰謀でした。パーティ当日にそのいじめの仕上げをされた時に、キャリーの超能力が暴走します。

暴走したキャリーの超能力が起こした結末は悲惨なものでした。原作で描かれた描写を映画で確認することが出来ます。この作品は、ホラー・サスペンス・超能力と不思議要素が多い原作ですが、一番恐ろしいのは、人間であると言われています。

ホラー・サスペンス映画:クリープショウ

クリープショウは、スティーブン・キングの短編原作をドラマ化したものを、映画化し、シリーズは3作まであります。あらすじ・ネタバレというよりもこの作品は、何も考えずに画面に集中する方が、興味深いと言われています。ただグロテスクなシーンも多いです。少しネタバレすると大量の虫が出てくるシーンとかが、苦手な人には、おすすめできない、目を覆いたくなるものがあります。

ホラー・サスペンスの要素はありますが、ドッキリ要素が多いとも言われています。あらすじ・ネタバレは、映画の中でもホラー小説を読みたい少年と、その小説を嫌悪し、子供に読ませたくないという父親の諍いから始まります。ホラー小説が大好きで読みたいのに取り上げられてしまった少年は父を恨んで呪いをかけます。

少年の呪いが効いて父親にある現象が起こります。オムニバス作品でシリーズ3作それぞれに、おすすめな点があるので、サブタイトルで、自分の好きなホラーを選ぶといいといわれています。

ホラー・サスペンス映画:ゴールデンボーイ

スティーブン・キングの原作のこの作品は、結末をネタバレしてしまうと、原作と映画では違うラストになっています。映画の方が救いがあるという意見もあります。第2次世界大戦時代に、ヒットラーが、ユダヤ人に対して行った、大量虐殺や弾圧を意味するホロコーストについて、学校の授業で聞いた少年がホロコーストに興味を持ってしまうところから始まります。

ホロコーストに関する本を読み漁り、その中には、未だに指名手配されている戦犯もたくさんいました。知識として読んでいた少年の前に現れたのは、今でも指名手配されているドイツのヒトラーの手先として戦争中働いていた男でした。始めは少年の問いかけに否定をしますが、その厳しい追及についには認め、当時の話をし始めます。

戦犯の男の話を聞くうちに徐々に夢中になっていく少年、学校の教師たちはホロコーストに熱中するあまりに、成績が下がる少年を心配してスクールカウンセラーに相談させます。注意された少年は、学業にも力を注ぎますが、やはりナチスの残虐な行いを知り心がむしばまれて行きます。

聞き始めた頃は、悪夢にうなされた少年ですが、徐々に自分もそのナチスがやったことのようなことをしたいという悪魔の心が彼をむしばみ始めました。指名手配されている老人も時がたち、穏やかな老人になっていたのですが、少年が用意したナチスの洋服を着て語っているうちにだんだんと彼もむしばまれて行き、浮浪者を家に招き入れ、浮浪者を殺そうとします。

しかし、その時に持病である心臓発作が起き、浮浪者は地下室に放置されます。そこへやってきた少年は、老人に言われて、地下室に行くと浮浪者が襲い掛かってきます。少年は手にしたスコップを振り下ろし、殺人に手を染めてしまいます。殺人をしてしまった少年の心が悪魔へと変貌します。ネタバレをすると、この後映画では、スクールカウンセラーが登場して、彼を良い方向へ導こうとします。

映画では、スクールカウンセラーを少年が圧倒的迫力で言い負かして終わり、老人は自殺を選びます。しかし原作では、この先があるのです。原作のネタバレは、カウンセラーを言い負かすだけではなく、殺してしまいます。そして400人の前に立ち猟銃を構え、大量殺人をしたと思わせる描写で終わります。

ホラー・サスペンス映画:シャイニング

スティーブン・キングの作品は丹念に絡みついた人間関係から結末に至るまでのネタバレを導き出すという推察があります。今回このシャイニングの映画に関しては、スティーブン・キングのその絡みついた人間関係よりも、監督のキューブリックはそれよりも映像美で原作の恐ろしさや恐怖感をあおっているという推察があります。原作にある人間関係が描かれないところもあるので、原作を読んでから見るのがおすすめという人もいます。

スティーブン・キングとキューブリックのタッグで有名になったこの映画は、冬のシーズンは解放していないホテルで管理人がメンタルに異常をきたし、一家を惨殺、自分も自殺してしまうという事件がありました。すしばらくして、そのホテルに新しい管理人一家が引っ越してきたことからこの物語ははじまります。

冬の間は、外界と遮断されてしまうこのホテルの毎日は穏やかに過ぎましたが、何かを感じる能力のある息子が、このホテルに巣食う邪悪なものに気が付きます。その中で、このホテルの管理人なった父親ジャックに異変が起こります。次第に暴力的になり、家族に襲い掛かるジャック。

ホテルにかけられた呪いのように、次々に不思議な現象が起こります。この点はキューブリック監督の映像美を褒め、おすすめする人もいます。けれど原作のスティーブン・キングにとっては、「暴力の連鎖」と言うスティーブン・キングが描きたかったテーマと違っている事を彼自身が言っています。ネタバレをすると、この映画のラストシーンにある写真が出てきます。

このホテルのなかにある古い写真に父親ジャックと同じ顔をした人の顔があります。この映画結末をネタばれすると、父親は、外で凍り付いて亡くなるのですが、解凍して又よみがえるのではと言う、予感をさせて終わります。

ホラー・サスペンス映画:シークレット・ウインドウ

日本の場合、映画の出来よりも先に初動の観客動員数は、出演俳優で決まります。そう言う意味では、観客動員数を見込める俳優ジョニーデップを主演にして描かれたのが、スティーブン・キング原作を映画化した、シークレット・ウインドゥです。日本で公開されているジョニーデップの作品は比較的見終わった後、悲劇でも映画の後味は悪くない作品が多いのですが、この作品は見終わった後嫌な気分になったと言われました。

ネタバレを含んだあらすじにまります。妻の浮気で、離婚調停中の小説家レイニー(ジョニーデップ)の元に、シューターと言う男がやってきて、レイニーの描いた小説は、自分の描いたもので、「レイニーが盗作した」と言ってきます。シューターは、盗作を認め、シューターの名前で本を出し直せと言い出しました。

そのことがあってから、離婚協議中の妻の住んでいるところに火事が起きたり、愛犬が殺されたり、シューターについて調べてもらっていた友人のケンやトムが自分の車の中で殺されていたり、レイニーの周りには、事件が立て続けに起こります。そして、エイミーは、離婚届にサインをしてもらうためにやってきた時、テッドと一緒でした。シューターはエイミーとテッドを殺し、トウモロコシ畑に埋めてしまいます。

このひどい惨劇は、実はすべてレイニーの仕業でした。レイニーは妻の浮気現場を目の当たりにして、精神に異常をきたしてしまいました。シューターと言う男は、レイニーが空想で作りだした、レイニーの二重人格のような自分自身でした。

ホラー・サスペンス映画:ダークハーフデッドゾーン

平凡な高校教師だったジョニーは、恋人のサラと幸せな恋愛関係にありました。その日もデートの帰り道、交通事故により、昏睡状態になるジョニーです。ジョニーはそのまま4年半眠り続けました。そしてその日、彼は目を覚ましました。誰もがもう目を覚ますことが出来ないと思ったので、周りは喜びましたが、5年近い歳月は、彼にとっては、違和感のある、ものでした。

恋人だったサラは、他の男と結婚して子供までいることに驚愕し、自分を担当している看護師の家が、火事になると予言があたったり、第2次大戦で、行方不明になっていた担当医の母親のいる場所言い当てたり、超能力が身についていました。警察の犯人探しに協力したり、ジョニーは一躍時の人になってしまったため、実家を離れ、別の場所で、家庭教師をすることにしたのですが。

教え子が、アイスホッケーの試合で事故死するビジョンが見えた事から、それを防いだりと、能力は衰えないまま暮らしていました。ある日、ある政治家の選挙活動中に、握手した時に、その政治家が核戦争をしようとしているのが、わかります。ジョニーはその政治家を暗殺しなければと行動を起こします。昔の恋人のサラはその政治家の支援者でした。

ジョニーがその政治家を狙った時、その政治家は琴もあろうにサラの子供を自分を守る盾に使おうとして、ジョニーは、返り討ちにあってしまいます。しかしそれを他のジャーナリストがすべてを報道したことから、その政治家の未来が変わり、ジョニーはその政治家が、核兵器を触ることなく、自殺するビジョンが見え、サラの子供を守ろうと何もしなかったジョニーは、サラの腕の中で息絶えます。

ホラー・サスペンス映画:ドリームキャッチャー

この作品は、2003年当時にスティーブン・キングが、映画化された作品の中で、一番自分の言いたいことを映像化してくれた作品だと、言っています。「ドリームキャッチャー」は、アメリカインディアンの子供を悪夢から守るといわれるおまもりです。そのお守りをもちーふにしてスティーブン・キングが、ドリームキャッチャーを通り抜けてきた悪夢のような出来事を描いています。

スティーブン・キング原作の映画ドリームキャッチャーは、4人の社会人の仲間たちが、狩猟に行くことから始まります。この4人は、ラインと呼ばれるテレパシーを共有していました。この能力は少年時代に精神に問題のある少年ダディッツを4人で助けて以来に見に着いた力です。事件は4人が狩猟に出た事から始まります。

雪の森の中で行き倒れの男を発見し、近くの小屋で介抱していた4人、いつの間にかその男はトイレに行ったのか姿が見えません。その頃動物たちは何かの危険を察したのか、森から消えはじめ、小屋の上では、何らかの理由で、この森が閉鎖されたことを伝えます。その時、トイレに行っていた男が仲間を殺し、一人は何かエリアンのようなものに体を乗っ取られてしまいます。

主人公のヘンリーはエイリアンから逃れ、小屋に火をつけて逃げ伸びます。エイリアンに対応していた軍の人たちは、エイリアンの乗り物を破壊しますが、エイリアンから逃げてきた住民やヘンリーを閉じ込めて、全員抹殺しようとしています。彼らがエイリアンの何らかの影響を受けていると思ったからです。軍の上司の行動がおかしいと思った部下により、ヘンリーは逃げ出すことが出来ました。

その足で、ヘンリーは昔助けた精神的な病と闘っていたダディッツに会いに行きます。ダディッツは、白血病で、入院していました。ダディッツは、最後の力を振り絞り、水道水を汚染し地球を乗っ取ろうとしたエイリアンと戦い、勝利します。ダディッツもまた、宇宙人だったのです。エイリアンと戦い力尽きたダディッツのおかげで平和は守られました。

ホラー・サスペンス映画:ペットセメタリー

2019年にリメイクされることで話題になっているペットセメタリーは。1983年にこの映画が出来上がった時に、この映画を多くの人に公開していいのかと、話題にもなった作品でした。元々のスティーブン・キングの原作自体にももっともダークで、ホラーの度合いが強いと言われている作品です。「愛するものを禁断の儀式でよみがえらせる」このことが、この映画の根本になっています。

あらすじ・ネタバレは、1983年の作品からです。メイン州の田舎に家を購入した家族ですが、その家は大通りに近く、トラックなどがスピードを出しそうおんもある場所でした。大通りに飛び出した動物たちの死骸も見かけることが多く、子供達は、その動物たちを弔う霊園を作りました。タイトルのペットセメタリーは、その霊園を現わしています。

大通りの交通に不安を感じながらも、そこで暮らすルイス・クリード一家。ある日妻が子供達を連れて実家に帰省した時に、ペットの猫がトラックに轢かれて亡くなってしまいます。死んだ動物をどうしたらいいのかわからないクリスは隣人のジャドにつれられて、ペットセメタリーに行き、ネコを土葬しました。しかし次の日死んだはずの猫が帰ってきます。性格が変わり、どろだらけでしたが、間違いなく死んだはずの猫でした。

死者がよみがえる墓なのか、そう疑問を持っていたルイスを次の不幸小さな息子もまた事故にあい命を落としてしまいます。ジャドにあの霊園に埋めれば、息子は助かるのかと聞きますが、ジャドはそれを反対します。しかし愛するものを失い、それを取り戻すためならとルイスは禁を破り、息子をよみがえらせる儀式を行ってしまいます。

姿かたちは息子でしたが、中身は邪悪な何かでしかないそれは、隣人ジャドを殺し、ルイスの妻である母親も殺してしまいます。医師であるルイスは息子に2度目の死を与えます。そしてやり直すために妻をまたもあの霊園に埋めてしまうのです。戻ってきた妻は息子に惨殺された傷跡の残る体でルイスに会いにきて、二人は、抱き合いキスをしますが。妻の手にはナイフが握られていて、ルイスの死を予感させて終わります。

ホラー・サスペンス映画:ミザリー

スティーブン・キングのミザリーは、ある小説家のファンが巻き起こす行き過ぎた行動に話題が集まり、日本でもある芸能人のツイッターに、おかしなことを書く特定の女性をミザリー女などと、揶揄し芸能人への異常な執着に警鐘を鳴らす作品として、問題作として取り上げられています。

簡単なあらすじ・ネタバレは、有名な小説家ポールは、人気のない場所で交通事故にあい、自分のファンだという女性にある家で介抱してもらいます。しかしその女性は親切に開放してくれますが、医者も呼ばず、まるでポールは軟禁状態で、その女性と過ごします。その女性が大好きだという彼の連載小説ミザリーの結末の原稿をポールは持っていました。

その原稿を読んだその女は、自分の思う結末と違うことに激怒し、ポールに書き直しを要求し元の原稿も焼かせてしまいます。そして自分の元で気に入る小説を書かせるために、ハンマーでポールの足をへし折り、監禁します。一方で行方不明のポールを探す保安官がでてきて、あらゆるヒントからその女アニーを特定します。しかしその保安官もアニーによって銃で撃たれてしまいます。

アニーの望む結末を書き終えたポールは、小説を書き終わった時のお祝いをすると、たばこ、マッチ、シャンパンを用意させます。そして原稿に火をつけ燃やし、襲い掛かってくるアニーをタイプライターで殴り、その部屋にあった豚のおきもので、アニーの息の根を止めます。そしてやっと自由になったポール。ですが、映画ミザリーには続編が作られます。

ホラー・サスペンス映画:ミスト

この作品は、霧の中から、怪獣のようなものが出て来て、スーパーマーケットの中に籠城した人たちの人間模様が描かれます。スティーブン・キングの作品特有の人間の本性の恐ろしさのようなものが描かれています。霧が晴れてから、次の行動を考えますが、なかなかこの霧がはれるのこがなくて、息子と来ていた主人公は息子と中で親しくなった3人と車で脱出することを考えます。

必死に霧から逃れようと車を走らせますが、ガソリンがなくなるまで走り続けても霧は晴れません。どうしようもなくなった時、父親と息子と居合わせた3人は、怪物に殺されるのならと、自殺を選びます。しかし、自殺を決めた時の銃の弾は4発、父親は息子を殺し、居合わせた3人も殺し、ひとり車の外に出て走ります。

男が霧の中を走っていると、軍の人たちが助けに来ていました。もう少し車の中で待っていれば、自殺なんてしなくて済んだのです。父親は自分の愛する息子を殺し、他の仲間になった人たちも殺してしまったよ言う映画です。息子を手にかけた父親の絶望の心情が秀逸などと言う称賛もありますが、見終わった後の感想は様々な作品です。

ホラー・サスペンス映画:痩せゆく男

アメリカという、多くの人種が住む国だからこその問題もはらんでいるこの映画です。この映画に出てくる135キロの悪徳弁護士が主人公です。弁護士と言うのは、依頼者の見方であって、正義の味方ではないのです。依頼されたら、悪人でも弁護します。主人公のビリーはマフィアのボスを弁護して、勝利したようです。

そんなビリーは、外でお祭り騒ぎをしているジプシーの集団が気になります。裁判に勝利して浮かれたビリーは外で騒いでいる若くきれいな女のスカートをめくってこいなどと、せくはら的な冗談を言って吾っています。そんな言葉を見透かしたかのようなジプシーの目が気になるビリーでした。ある日、ビリーは妻と車で性的な行為をしながら運転をしていました。

その時に、ジプシーの最長老の娘を車で引いて死なせてしまいます。けれど、いろいろ手を回して無罪を勝ち取るビリーです。そんなビリーとすれ違いざま長老は、ビリーに「痩せていく」とつぶやいて、かれの頬に触れて去っていきます。それまでダイエットしていたのにと、妻は言いますが、今まで以上に食べているのにどんどんやせていくのです。

そのうちに痩せたというよりも病的にやつれたという風情になるビリー、呪いを解く条件はいちごのパイこれをお前と同じ目にあわせたい奴に食べさせれば、そいつは瞬く間に死ぬが、今江はまた元に戻るように太るといわれました。ビリーはそれを妻の浮気相手にたべさせ、時を街それまで寝ていました。妻の浮気相手はガリガリに痩せて死んでいましたが。

内容は、呪いや犯罪者を守る弁護士が出てきたり、人が亡くなるシーンなども出てきますが、軽いタッチで描かれていて、コメディ要素もあります。多少性的な要素もあるので、子供と一緒の視聴は、避けた方がいいという人もいる映画です。

ホラー・サスペンス映画:1408号室

心霊を主に書くルポライターのマイクの元に、「ドルフィンホテルの1408号室にはいくな」と言うはがきが舞い込みます。これまでも言ってはいけないいわく作の場所で心霊レポをしてきたマイクは、興味をそそられて、そこへ出向きます。妻もいますが、娘が死んで以来二人は離婚危機になっていました。

よほど悪いことばかりが起こるのか、ホテルの人は、マイクがそこに行くのを拒否します。「1時間市内で死んだ人もいる」そう説得するやり取りは続きますが、支配人は根負けして、ついにカギを渡します。部屋では異様なことが起こりますが、マイクは部屋から出てきました。けれどそれは、マイクの姿をした悪魔でした。妻は部屋の中と繋がっている音声を聞いていました。マイクは娘と向こうの世界に行ってしまいます。

妻の元に戻ってきたのは、マイクの体を借りた悪魔でした。悪魔はそこで、やってくる人を見定めて、審判し、あの世に連れて行くのだという形で終わります。ホラーとしてスティーブン・キングの原作の映画として一番のヒットを記録した映画としても有名です。

スティーブン・キングのおすすめ映画3選

おすすめ映画:グリーンマイル

スティーブン・キングの原作映画の中で、多くの人がオススメと言う作品である映画を3点あげていきます。まず最初にあげるのは、刑務所の死刑囚と看守たちの間にの、暖かく悲しく、心にしみる物語と評判になっています。もちろん、死刑囚の物語なので、悪人たちが多いのですが、自分たちの人生の最期の時期を穏やかに過ごす囚人たちと看守たちのつながりが見どころです。

それは、アメリカで電気椅子による死刑が行われていた頃の話です。看守長のポール(トム・ハンクス)は、監獄には、大男のジョンやデルなどの死刑囚がいましたが、穏やかな時が過ぎていました。ある時、監獄の中にネズミが迷い込み、捕まえようとしましたが、逃がしてしまいました。そのネズミはデルになつき、デルが死刑のその日を迎えるまで、彼の心のよりどころでした。

看守の中には州知事の甥でコネで入ってきた、性格的に問題のある男がいました。確かに悪いことをして死刑になる男たちですが、死刑囚を口汚く罵ったり、他の看守たちからも迷惑な存在でした。ある日、そんな問題に手を焼いていた時、ポールは、パーシーのせいで暴れた死刑囚の諍いを止める時、病気を患っている局部をけられ、苦しんでいると大男のジョンが、触れた事で不思議なことに病気が治ってしまったのです。

ジョンには不思議な力があり、触れることで病気やケガが直せる力がありました。実は死刑になる理由の殺人事件も倒れていた少女たちを自分の力で治せないかと試していたのですが、すでに死んでいた二人の命を呼び戻す事は出来ませんでした。そして、真犯人は別にいたのです。ポールは彼の治療を受けた事で、彼のような不思議な力が付いていたのです。そして新たな囚人ビリーが、収監されます。

デルの死刑が決まり、ネズミの事を心配するデルに、ポールは優しくネズミのサーカスに連れて行くというのですが、パーシーは、そんなデルの目の前でネズミを踏みつぶします。新人のビリーはそんなパーシーを鉄柵の向こうから締め、パーシーを痛めつけます。ジョンは不思議な力で、ネズミを生き返らせます。こんなことがあり、パーシーは、デルの処刑が上手くいかないように、悪だくみをします。

通電しづらくして、デルは電気ショックで死ぬところを電気で焼かれ、ひどい苦しみの中死にました。その事実を知ったジョンは、不思議な力で所長の妻の病気を治し、その病気をパーシーに移し替えました。パーシーは恐怖のあまり精神病院に入院することになりました。新しく入ってきたビリーの思考を読んだポールは、ジョンの無実を知るのですが、死刑を止める事も出来ず、さらにジョンの望みでもあったので死刑を執行しました。

けれど、ポールはジョンが無実であったことを知っていました。それでも死刑を執行しなければならないポールは一つだけ、ジョンの願いを叶えました。ジョンは映画を見たことがないので、留置場の中でジョンの為に上映会をしました。最初で最後の映画を見てジョンは旅立って行ったのです。

何十年もの時が流れ、ポールは100歳を超えても生きていました。妻も息子たちも自分より先に死に、ポールのそばには、あのネズミがいます。不思議な力で生かされ、死ぬまでのグリーンマイルと言う長い時間を「もう止めてくれ」と死刑を望んだジョンと一緒に見た映画を見て、長く生き過ぎた人生を振り返るポールでした。

おすすめ映画:ショーシャンクの空に

スティーブン・キングの代表作の映画原作とも言われる作品で、この作品をおすすめにあげる数はおおいです。ざっくりとしたあらすじ・ネタバレは、冤罪で逮捕された男が、牢獄の中の人間関係の中で、真実を見つけ、自分の名誉を回復するという映画です。簡単にあらすじ・ネタバレを言うと明るい映画にみえますが、中身は、裏切り、陰謀、死が描かれ、スティーブン・キングらしい絶望感もあります。

ある書評で絶望感のなかの希望というのが、ひときわ輝くように、この映画の一番のおすすめ部分は、どんな絶望の中にあっても希望を捨てない主人公の強さだとネタバレしていました。原作のタイトルは映画とは違って、スティーブン・キングの中編小説『刑務所のリタ・ヘイワース』というタイトルが付いています。

この作品は、アカデミー賞のも7部門でノミネートされ、さらにこの映画の中でのモーガンフリーマンの演技は絶賛されていました。しかしそれ以上に同じ年にノミネートされた「フォレストガンプ」の出来も素晴らしく、最高賞は受賞できませんでしたが、その後口コミでもその素晴らしさが伝わり、長く多くの人に愛されている映画になったと言います。

スティーブン・キングの原作映画は、見終わった後、人間の嫌な部分をたくさん見せられて、暗い気分になるという意見がありますが、「ショーシャンクの空に」については、明るく見終わることが出来るという意見も多いです。スティーブン・キングらしく、人間の汚い面もふんだんに見せる部分もありますが、ネタバレするとそれを覆すラストになっています。

おすすめ映画:スタンド・バイ・ミー

スティーブン・キングの原作映画のスタンドバイミーは、非ホラー短編集の中で『恐怖の四季』の中に収められた邦題「死体」と言う作品が元になって作られています。タイトルだけ見ると、ホラー作品の様ですが、中身は、有名になりたい12歳の少年4人組が、列車に轢かれたと、噂になっている少年の遺体を線路沿いに探すという内容です。

ネタバレをしてしまうと、4人は亡くなった少年の遺体を見つけます。けれどその遺体に巡り会うまでの彼らの心の動きや、死体を目にした時のそれぞれの心に湧き上がる感情などが見事に描き出されています。少年の日の冒険の数ページを見る事で、若い世代は、共感し、先に進んでいる世代は、自分たちのそう言う時代を懐かしむ作品であると言われています。

主題歌である映画のタイトルと同じ「スタンド・バイ・ミー」は、リバイバルヒットも含めて大きな売り上げを残しています。日本でも少年の冒険ドラマなどでも使われたことがあります。4人の12歳の少年の誰に共感するかによっても、物語の感想は違うとも言われています。

スティーブン・キング原作映画の特徴

逆恨みされる主人公

映画に限らず、人は知らず知らずにその言動で、他人を傷つけてしまうことがあります。「シークレット・ウインドゥ」では自分の心のままに浮気した妻は主人公により、非業の最期を遂げます。また「キャリー」では、クラスメイトの悪ふざけ、これは日本でも問題になっていますが、人の心を殺すほどの悪意ある行動です。この2点は、主人公が加害者になる映画です。

「11/22/63(2016)」では、まさにトバッチリともいえる被害を主人公が受けます。好きになった女性の元夫がストーカー行為をしていたのを「変態野郎」と罵ったのが、原因になります。

宗教にハマったおばさん

「ミスト(2007)」や「セル(2016)」には、宗教観を他人にも押し付け大騒ぎするオバサンが登場し、登場人物たちを悩ませますが、宗教にハマりすぎて、娘を不幸に陥れてしまった「キャリー」の母親の存在がいちばんわかりやすいと言われています。日本でも宗教を妄信してしまったために起きた悲惨な事件がいくつかあります。

宗教は人を救うものであり、時に正しい道を教えますが、それが人を縛る存在になってしまうことにスティーブン・キング原作の映画は警鐘を鳴らしていると推察する意見もありました。

スティーブン・キング原作映画の魅力

オカルト現象の定義当て

ホラー映画の定義として、超自然的な神秘的な現象を描き不思議なこともオカルトだからで、終わらせる映画もあります。スティーブンキングの原作や映画には、オカルト要素を含みながら、納得できる人間関係や、心理描写が含まれていて、オカルト要素でも絵空事だけではないものとして、納得させる描写があります。

スティーブンキング原作の映画「ドリームキャッチャー」はエイリアンや宇宙人との戦いを描いています。でも宇宙人だった少年が、授けた超能力は親切にしてくれたことによる感謝のきもちであり、それがエンディングの解決につながる感動的な心情なども描いています。スティーブン・キングは、オカルトで会ってももう少しそこに人が存在すると言われています。

心理描写の描き方

スティーブン・キング原作の映画作品には、この家庭環境、こんな人生を歩んできたら、こんな心理に追い詰められるのは、納得できるという登場人物が多いです。シークレット・ウインドゥに関しては当初はただの離婚協議中の夫婦と見せかけて、実は夫人のひどい裏切りと言うネタバレを見せます。この現実が、彼を狂気に追い詰めたという心理は、納得できるものです。もちろん映画監督の腕もあります。

人間模様の描き方

人間は、職業による人間関係があったり、住んでいる環境などで、その場での常識と言うものが生まれてきます。それを上手に使いながら描いていき、その中での逸脱することでの問題などを描くのが、とてもうまいと言われています。とくにそれは、何気ない挨拶などにも表れていて、その点に「あれ?」と気づく事もあるという意見もあります。

スティーブン・キングの映画に関する感想や評価は?

スティーヴン・キングの原作は、このツイートが言うようにセンシティブな、ITの原作の中には、多くの人がみることをおすすめできない表記があります。それを上手に表現していると、作風をネタバレしながら語っています。

「自由を手にするためには希望を捨てないこと」、冤罪で投獄された一人の男を通して、「腐敗しているからもうだめだ」そう思う気持ちを励ましてくれるという、この作品をおすすめする意見もある作品です。今の日本も腐敗しているのではと思う場面があります。この作品のあらすじ・ネタバレにふれるだけでなく、観てほしいという意見も多い作品です。

日本のゴジラ映画が愛されるのは、そこにある社会の矛盾をゴジラが生まれた経緯を通じて描いているという説もあります。そんなゴジラ映画を好きなツイッターの主が、選んだシャイニングもまた、人間描写にすぐれていて恐怖の影のメッセージを感じることが出来ると言われています。この方の感じている俳優の演技もおすすめの要因です。

スティーブン・キングの原作のこのキャリーですが、ホラー・サスペンスとして、スティーブン・キングの出世作でもあります。70年代のキャリーとリメイク版のキャリーでは、比べると趣がちがいます。どちらもおすすめな部分が違いますが、ホラー・サスペンスとしては、70年代をおすすめという人が多いです。

スティーブン・キングの映画ネタバレまとめ

スティーブン・キングの代表作といわれるものをまとめました。サスペンス・ホラー作品の多くが、人間の深層心理にある「悪」の部分を描いています。スティーブン・キングの小説は、心霊的なホラーではなく、人間の中の「悪」と戦うホラーであるという意見もありました。その為、映画にしろ、小説にしろ、見終わった時に嫌な気分になるという作品もあります。

けれどその見終わった後の、嫌な気分は、どんな人間にも潜む悪意であり、それを表に出すか、全く出さずに無事に人生を過ごすかどうかは、紙一重という意見もありました。けれどその自分の中の「悪」は、どこかで自分でも知っているからこそ、スティーブン・キングの映画作品は、多くの人を引き付け、たくさんの人に愛されていると、言われています。興味深い作品がたくさんあるスティーブン・キングの映画・小説です。

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