約束のネバーランドの実写化に批判殺到？設定の違いが原因？キャストも紹介

「約束のネバーランド」（略称・約ネバ）は、集英社が刊行する「週刊少年ジャンプ」で2016年35号から連載がスタートし、「マンガ新聞大賞2017」では大賞、2018年には「このマンガがすごい!」オトコ版1位など、数多くのセレモニーで賞を獲得しています。作画は出水ぽすか、原作者は白井カイウが担当しています。2020年28号に掲載された181話にて最終回を迎えました。

主人公たちが自分たちが住むグレイス=フィールドハウスの秘密を知り、ハウスから脱出するまでを描いたアニメ第1期は、2019年1月から3月に放送されました。その人気から、第2期の制作・放送も予定されています。

グレイス=フィールドハウスは、ママと呼ばれる院長と親のいない子供たちが住む孤児院でした。ママは誰に対しても分け隔てなく優しく、食事は健康的なもの、衣服も綺麗なものが配給されており、施設の環境は非常に良いものでした。施設に住む子供たちは、6歳から12歳までに里親が決定し、外の世界に出ていくこととなっていました。11歳で最年長のエマは、ママを慕っており、ハウスの生活にも満足していました。

ある日、同じ施設に住む年齢6歳の少女・コニーが里子に出されることになります。別れを惜しんで見送った後、コニーがハウスにお気に入りのぬいぐるみを忘れて行ったことに気づきました。エマと仲良しで同い年のノーマンは、コニーに忘れ物を門まで届けにいくことにします。そこで、人間を食べる鬼の存在を知り、自分たちが今まで鬼の食糧として育てられてきたことを知ることになるのでした。

主演のエマ役に浜辺美波が抜擢された実写映画「約束のネバーランド」は、2020年12月18日に公開が予定されています。実写映画約ネバの内容は、現段階では明かされていませんが、子供たちがグレイスフィールドハウスを脱出するまでを取り上げるのではないかと予想する声が多くありました。

原作が人気の作品だと、実写映画化は批判がつきものです。「漫道コバヤシ漫画大賞2016」期待の新連載賞、「第63回小学館漫画賞」少年向け部門、「漫道コバヤシ漫画大賞2017」グランプリなど、数多くの賞を受賞し、現時点でコミックスの発行部数が2100万部にものぼる「約束のネバーランド」も例外ではありません。

原作のキャラクターたちのイメージをリスペクトしたキャスト、忠実な設定やストーリーなどが実写映画で評価されるポイントとなっています。特に原作がシリアスなものや、ファンタジーの分野は批判が集まりやすい傾向にあり、どちらにも該当する「約束のネバーランド」はハードルが高いのではないかとされています。

実写映画「約束のネバーランド」のキャストやビジュアルの一部は発表されましたが、現段階では原作のどこまでが実写映画で取り上げられるのか発覚していません。原作ファンから上がっている批判点を紹介していきます。

「約束のネバーランド」の主人公・エマたちが暮らすグレイス=フィールドハウスは、環境の整った孤児院と思われていました。しかし、その実態は鬼が食べる食糧を育てる農園でした。ハウスに住む子供たちは、6歳から12歳の間に出荷され鬼の食糧として殺されます。脳味噌が一番の御馳走であることから、年齢6歳から12歳までの間でスコアの低い順に出荷されていくといいます。

エマ、ノーマン、レイが11歳の年齢まで生き残っているのも、度々フルスコアを出していたからでした。女の子は、12歳になるとママの推薦があれば、シスターやママとして生き延びる道を与えられます。物語の重要な設定とされていますが、実写映画「約束のネバーランド」では、この設定に変更がありました。

「約束のネバーランド」主人公・エマたちが暮らすグレイス=フィールドハウスは、6歳から12歳までの子供が暮らしています。子供たちは、6歳から12歳の間で、スコアの低い順番に出荷されていきます。主要キャラクターのエマ、ノーマン、レイは、全員成績がよく、11歳まで生き残りました。12歳の発達した脳味噌がもっとも美味しいとされており、3人は鬼たちの食糧として上物とされています。

しかし、実写映画「約束のネバーランド」では、出荷の年齢が「12歳まで」ではなく「16歳まで」と設定が引き上げになりました。4歳も差があるとなるとイメージが崩れるといった批判や、設定年齢を大きく変えすぎではないかといった批判が相継ぎました。

約ネバ主人公のエマ役を演じる浜辺美波は2000年8月29日生まれで、現時点で19歳、ノーマン役の板垣李光人は2002年1月28日生まれで18歳、レイ役の城桧吏は2006年9月6日生まれで13歳です。原作と比べて大人びているところも原作約ネバファンから批判されているようです。

「約束のネバーランド」の主人公・エマは、オレンジの髪色に頭頂部のアホ毛が特徴のキャラクターです。実写映画版だと、エマの髪色は再現されていますが、アホ毛はなくなっています。その他も、実写を意識した現実的なビジュアルに整えられたキャラクターが多くおり、こうした点も約ネバファンから批判されているポイントのようです。一方で、実写だから問題ないという意見も多くあります。

実写映画「約束のネバーランド」が原作のどこまでを取り上げるのかは、現段階で明かされていません。しかし、エマたちがグレイス=フィールドハウスの秘密に気づき、脱獄計画を立てて外に世界へ逃げ出すまでが描かれるのではないかと予想する人が多くいました。原作では、グレイス=フィールドハウスの出荷年齢は、6歳から12歳までの間の子供で、スコアの低い順に出荷されていくという設定でした。

一方で、実写映画「約束のネバーランド」の設定では、出荷年齢は16歳までに引き上げられました。こうした変更点などがあることを踏まえると、オリジナル要素を盛り込んでいるのではないかと考えるファンもいます。子供たちの年齢が上がっていることから、全員でハウスを脱獄する、ハイレベルな頭脳戦になるなどといった原作約ネバとはまた違う展開になる可能性もあります。

「約束のネバーランド」のエマは、本作の主人公の元気で優しい少女です。年齢はノーマン、レイと同じ11歳で、グレイス=フィールドハウスでは最年長でした。運動神経抜群で、テストもフルスコアをとり続けています。ママのことも、ハウスで一緒に暮らす子供たちのことも大好きでした。ハウスの秘密を知った時は、年少者の子供を含め全員が助かる方法を模索します。

実写映画「約束のネバーランド」で主演のエマ役を演じたキャストは、東宝芸能に所属する浜辺美波でした。2011年に開催された第7回「東宝シンデレラオーディション」に入賞したことがきっかけで、現在の芸能事務所に入りました。2015年には、人気アニメ原作のスペシャルドラマ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」でヒロイン役を演じ、一躍注目を集めました。

「約束のネバーランド」のレイは、エマ、ノーマンと同じ11歳のハウス最年長の少年です。左目を隠した長い前髪が特徴で、クールで大人びており物知りでした。幼児期健忘がなかったため、普通に育ったら知り得ることのない人を食べる鬼の存在や、自分たちが食糧として育てられていることを知っていました。仲の良いエマとノーマンを助けるため、二重スパイをしていました。

実写映画「約束のネバーランド」でレイ役を演じるキャストは、スタメンKiDSのメンバーでもある城桧吏でした。芸能事務所・スターダストプロモーションに7歳の時スカウトされたことがきっかけで入所します。2018年に公開され数多くの賞を受賞した映画「万引き家族」で柴田祥太役を演じ、注目を集めます。そのほかにも、「僕だけがいない街」杉田広美の幼少期役、「時効警察はじめました」日下部秋斗役などを演じています。

「約束のネバーランド」ノーマンは、エマ、レイと同じ11歳のハウス最年長者です。白い髪色で、テストでは毎回フルスコアの300点を獲得しています。エマと一緒に門へコニーが忘れたぬいぐるみを届けにいき、ハウスの秘密や自分たちが置かれている状況を知ることになりました。幼い頃から病気がちで、あまり身体は強くありませんが、頭脳明晰で機転がきき、脱獄計画のリーダーととして頼れる存在でした。

実写映画「約束のネバーランド」でノーマン役を演じるキャストは、スターダストプロモーションに所属する俳優の板垣李光人です。趣味・特技に音楽鑑賞、水泳、写真撮影などをあげていました。イラストも得意としており、自身のSNSで公開しています。2歳の頃からモデルとして活躍しており、現事務所に所属してからは、テレビドラマや映画、舞台などで活躍する俳優の仕事もこなすようになります。

「約束のネバーランド」イザベラは、優しく穏やかなママと呼ばれるグレイス=フィールドハウスの院長で、子供たちからも慕われていました。身長は170cmと高く、年齢は31歳でした。その正体は、鬼に従う冷酷無残な飼育監であり、本部でも非常に優秀な逸材として知られています。エマたちと同じく農園出身の元食用児であり、その優秀さから12歳まで生き残ったため、ママになる道を選びました。

実写映画「約束のネバーランド」でママのイザベラ役を演じるキャストは、スターダストプロモーションに所属する北川景子でした。兵庫県神戸市出身、趣味に映画鑑賞や読書などをあげています。夫は、2016年に籍を入れたタレント、歌手として活動するDAIGOです。2003年10月から2004年9月にかけて放送されたテレビドラマ「美少女戦士セーラームーン」の火野レイ役で注目を集めます。

2006年に公開された江國香織原作の小説原作の映画「間宮兄弟」で初めて映画に出演し、映画「チェリーパイ」清原つぐみ役で初めて主演に抜擢されます。翌年の2007年に放送された加藤実秋の小説原作のテレビドラマ「モップガール」で主人公の長谷川桃子役を演じました。「家売るオンナ」三軒屋万智役、「この世界の片隅に」すず役、「悪夢ちゃん」武戸井彩未役、「黒い樹海」笠原祥子役などといった出演作があります。

「約束のネバーランド」のクローネは、シスターと呼ばれる補佐役の女性です。コニーが出荷された日、イザベラはエマとノーマンにハウスの秘密を知られたと勘づきます。監視の目を強化するために本部から呼び寄せられたのが、クローネでした。表面上は明るくフレンドリーで、来たばかりの頃から子供達になつかれていました。イザベラを蹴落としてママに出世することを目論んでおり、目的達成のためにエマたちに協力します。

実写映画「約束のネバーランド」クローネ役を演じるキャストは、女優のほかにお笑いタレントや歌手としても活躍する渡辺直美です。タレント養成所の吉本総合芸能学院12期生であり、現在も吉本興業に所属しています。2008年の放送されたバラエティ番組「新春大売出し!さんまのまんま」で歌姫ビヨンセの物真似を披露し、注目を集めます。

2012年に公開されたコメディ映画「綱引いちゃった!」で藤代美香役を演じ、演技力の高さも評価されました。2017年には、テレビドラマ「カンナさーん!」でシングルマザーとして奮闘する主役のカンナ役に抜擢されます。その他にも、「R100」唾液の女王様役、「SUNNY強い気持ち・強い愛」梅役、「SPOTLIGHT」鴨下蘭役、「永沢君」松島夢子役などといった出演作があります。

「約束のネバーランド」のコニーは、物語冒頭で里親の元に引き取られることになった6歳の少女です。ツインテールにした金髪の髪型が特徴で、お気に入りのウサギのぬいぐるみを常に持ち歩いていました。ハウスでは特にドンと仲良しでした。エマ、ノーマンは、彼女の忘れ物を届けに門を出た際、コニーが殺されている現場を目撃し、グレイス=フィールドハウスの秘密を知ることになりました。

実写映画「約束のネバーランド」のコニー役のキャストは、浅田芭路です。東京都出身、2013年9月5日生まれで、原作のコニーと年齢は同じでした。代表的な出演作に、特撮の「魔進戦隊キラメイジャー」大治小夜の幼少期役、「ランチ合コン探偵～恋とグルメと謎解きと～」ユミ役、「執事西園寺の名推理２」美波の幼少期役、映画「一度死んでみた」野畑七瀬の幼少期役などがあります。

「約束のネバーランド」のフィルは、エマと仲良しの4歳の男の子です。スコア200点代をとるほど頭がよく、ハウスに所蔵されている本の蔵書票にモールス符号が隠されていることに気づいており、洞察力も優れていることがわかります。4歳の中で、唯一ハウスの秘密をエマたちから聞かされました。しかし、薄々勘付いていたようで、驚いた様子もなくすんなり納得していました。

実写映画「約束のネバーランド」でフィル役を演じるキャストは、スマイルモンキーに所属する森優理斗です。2014年1月22日生まれ、年齢は6歳です。趣味は、絵を描くこと、スキー 、絵本などをあげています。代表的な出演作に、「わたし旦那をシェアしてた」藤宮慎吾役、「常識の仮面はがします秘密潜入員エース」菊池陸役、「悪党～加害者追跡調査～」早見剛役、「イノセンス冤罪弁護士」晴斗役などがあります。

「約束のネバーランド」ナットは、ピアノ演奏が得意で筋の通った鼻が特徴の9歳の少年です。10歳のドンとギルダの後に、脱獄計画を知らされメンバーに加わります。身長は133cm、首に刻まれている番号は30294でした。アニメ「約束のネバーランド」の声優は、プロ・フィットに所属する石上静香が担当していました。

実写映画「約束のネバーランド」でナット役を演じるキャストは、スターダストプロモーションに所属する柴崎楓雅です。東京都出身で、2008年4月22日生まれの12歳、趣味・特技に野球や将棋などをあげています。2017年に芸能事務所にスカウトされ、翌年の2018年から子役として活躍するようになります。東元俊哉の漫画が原作のドラマ「テセウスの船」に出演し、一躍注目を集めます。

「約束のネバーランド」（略称・約ネバ）の主人公・エマは、元気で明るく心優しいハウスの最年長者です。自分たちが食用児と知った時は、年少者も連れて全員で脱出しようと考えます。実写映画のキャストは、人気女優の浜辺美波です。雰囲気やイメージがぴったりだという声や、彼女が演じるエマ役をみたいといった約ネバファンの感想も多くありました。

「約束のネバーランド」のクローネは、監視の目を強めるためイザベラが本部から呼び寄せた補佐役のシスターです。ハウスのママに出世するため、イザベラを蹴落とすことを目論みます。顔芸のバリエーションの広さなどファンの間でも評判で、コラ画像が作られるほどでした。クローネ役のキャストは、渡辺直美です。彼女が演じるクローネを見てみたいという約ネバファンの感想も多くありました。

「約束のネバーランド」に登場するイザベラは、エマたちが住むグレイス=フィールドハウスの院長であり、優しいママとして慕われています。しかし、その正体は、鬼に育てた子供達を出荷する飼育監でした。そんなイザベラの実写映画のキャストは、北川景子です。ビジュアルは公式公開されており、似合っている、雰囲気があっているといった約ネバファンの感想が多く上がりました。

実写映画「約束のネバーランド」が原作のどこまでを取り上げるのか気になるといった感想もあります。子供たちがグレイス=フィールドハウスを脱出するまでを描くのではないかという約ネバファンの予想が一番多くみられました。

原作では、グレイス=フィールドハウスの出荷年齢は6歳から12歳までという設定になっています。一方で、実写映画「約束のネバーランド」では、12歳という年齢が16歳までという設定に変更されました。現時点で一番批判されている箇所ですが、仕方がないといった約ネバファンの意見も多くありました。

実写映画「約束のネバーランド」（略称・約ネバ）のキャスト、主人公たちの年齢、原作ファンから批判されている点などを紹介してきました。設定の変更など批判されている点もありますが、キャスティングは絶賛する感想が多くみられました。