【約束のネバーランド】アニメの続きを漫画で読むなら何巻から？その後のあらすじは？

12歳に満たない子どもたちが鬼に食べられるという運命に争うという心理戦と群像劇が楽しい大人気漫画『約束のネバーランド』がアニメ化されていたのはご存知ですか？フジテレビの「ノイタミナ」枠として放映されたアニメ『約束のネバーランド』の最終話で「続きはどうなるの！」「いつ続きが観られるの？」「漫画何巻を観たら続きがわかる？」となった方も多かったのではないでしょうか？

今回はそんなアニメ『約束のネバーランド』の続きが漫画『約束のネバーランド』の何巻にあたるのか、それぞれ何巻がどんな内容のあらすじなのか、続きはいつ放映されるのかについて深掘りしていこうと思います。

漫画『約束のネバーランド』は、集英社の『週刊少年ジャンプ』で2016年から連載が開始したダークファンタジー作品です。原作者は『アシュリー=ゲートの行方』（2015）の原作者でも知られる「白井カイウ」先生がブレインとなり、作画は『火炎の竜カゲロウ』（2008）で「第62回小学館新人コミック大賞児童部門佳作」を受賞した「出水ぽすか」先生の夢のタッグとなっており連載当初から話題になっていました。

漫画『約束のネバーランド』は、2016年の「漫道コバヤシ漫画大賞2016」期待の新連載賞をはじめ、「第63回小学館漫画賞」や「マンガ新聞大賞2017」大賞など多くの受賞を経て2019年にはアニメ化され、2020年12月公開の予定で実写映画の企画も進んでいる2020年の注目すべき漫画作品のひとつです。

豊かな自然のなかにある孤児院「グレイス=フィールドハウス」でたくさんの兄弟たちと「ママ」といっしょに暮らしている少女「エマ」は毎日学習テストに明け暮れながらも来るべき「里親」と「新しい旅路」に向けてのびのびと生活していました。いつも笑顔で仲良く暮らしている「エマ」、知性に富んだ「ノーマン」、物静かな洞察家の「レイ」はいつしかハウスの最年長になっていました。

そんなエマはある日、里親が見つかって門の外へと向かっていったコニーの忘れ物を届けにいこうと同い年のノーマンとともに禁じられた門の外へ向かい、その先で「鬼」と呼ばれる人喰いの種族の存在と「食用児」という自分達に課せられた過酷な運命を知るのでした。

そんな衝撃的な幕開けからハウスからの脱出を目指して主人公エマたちが奔走する様をアニメ化したのがアニメ『約束のネバーランド』です。アニメ制作会社「CloverWorks」によって制作された作品が2009年にフジテレビの深夜枠「ノイタミア」で放映され、『エルフェンリート』（2004）や『君と僕。』（2011）の監督として知られる「神戸守」監督がメガホンをとりました。

３ヶ月全12話という短い期間の深夜アニメながら非常に強い人気を誇り、実写映画企画や、ネットストリーミングサービス「Amazonプライム・ビデオ」における海外ドラマ企画などに火をつけることになりました。オープニングテーマ曲を「UVERworld」が、エンディング曲を「Cö shu Nie」がつとめたことでも話題になっています。

アニメ『約束のネバーランド』の最終話にあたる12話以降「続きはどうなるの！？」「いつ続編が出るの？」「早く続きが観たい！」というファンの声は鳴り止みません。アニメ『約束のネバーランド』の第２期放映については当初2020年10月とされていましたが、新型コロナウイルスによるスタジオでの集中した制作困難につき2021年1月放送へと延期されることになりました。

制作会社は引き続き「CloverWorks」が続投してくれるとのことです。そして気になる何巻まで２期で放送されるかについては、ファンの考察では「ゴールディ・ポンド猟場編」と呼ばれる８巻65話の手前までの「ミネルヴァ探訪編」を放送するのではないかというのが有力とされています。１クールならば「ミネルヴァ探訪編」まで、２クール26話の枠が叶えば「ゴールディ・ポンド猟場編」まで放映するとみていいでしょう。

2019年に放映されたアニメ『約束のネバーランド』の第12話は原作漫画『約束のネバーランド』の何巻かというと、5巻37話の「脱出」までの内容になります。37話を12話に凝縮する形になっているので当然ながらあらすじのなかからショートカットされた場面もありますが、原作漫画の各話の緩急扉絵になっている小話や巻末の小ネタなどが映像化されるなどファンに嬉しい演出がなされています。

アニメ『約束のネバーランド』の盛り上がり部分である脱出シーンの感動をそのままに続きを読みたい場合は何巻を見ればいいかというと、漫画５巻がまさにそのアニメのクライマックスから脱出した先の話を描いた巻になります。

原作漫画にはカバー袖の部分に漫画の考察や伏線などを確認出来る白井カイウ先生のコメントや、先ほどご紹介した出水ぽすか先生の小話などもあるので漫画は最初から読んでも何巻から読んでも面白いですが、アニメをそのまま追う場合は５巻が続きとなります。

この章では気になるアニメ『約束のネバーランド』の続きにあたる『約束のネバーランド』第5巻からのあらすじの内容を、何巻にどんなテーマが記されているかを軸にしてネタバレを最小限にしつつご紹介しましょう！

『約束のネバーランド』の第５巻では、「グレイス=フィールドハウス」脱出後の世界の状況についてが内容のメインとなっており、シスタークローネから託された「あるキーアイテム」をもとにして脱出の手がかりをくれた「W・ミネルヴァ（ウィリアム・ミネルヴァ）」の残した謎を解くために冒険を繰り広げます。

キーアイテムに秘められた謎や外の世界のなかに潜んでいる設定面など冒険活劇としての要素を楽しみつつもエマたちといっしょに外の世界を観察していくと思わぬ伏線などに出会えるかもしれません。

『約束のネバーランド』の第６巻は、引き続き世界観に重きを置いた内容となりつつ、「グレイス=フィールドハウス」の追っ手である「知性のある鬼」との心理戦を交えたチェイス、そして地下のシェルターで明かされる過去の秘密とそこで出会う新たな登場人物などがメインのあらすじ内容となっています。

ここで『約束のネバーランド』の世界観や謎解きを大幅に拡張する「ある設定」が明らかになります。この先の７巻以降を読んで謎解きに詰まった時などに振り返ることの多い巻が第５〜７巻になっているといえるかもしれません。

『約束のネバーランド』の第7巻では、謎の人物「ムジカ」と「ソンジュ」からこの世界の成り立ちや生き方などを教えられ、成長と葛藤のなかでついに第１の目標地点に到達し、その先で新たな登場人物に出会う内容が描かれています。この第7巻からそれまで謎めいていた「鬼」と「世界の歴史」などが明らかになっていきます。

『約束のネバーランド』の第8巻では、新たに加わった「おじさん」との駆け引きや洞察をしつつも「W・ミネルヴァ」の謎を解くべくエマとレイと「おじさん」の3人で「ゴールディ・ポンド」と呼ばれる地点を目指す道筋と「ゴールディ・ポンド猟場編」の序章部分が内容として掲載されています。

『約束のネバーランド』の第5巻以降は「鬼」や「約束」、「W・ミネルヴァ」の正体など『約束のネバーランド』の世界観の根幹にあたる内容がどんどんと登場し、今までのクローズドな心理戦からより大局的な展開へと発展していきます。エマや仲間たちの葛藤や成長、そして閃きと選択を楽しめるのが『約束のネバーランド』の5巻以降の見どころとなっています。

また来るべき『約束のネバーランド』アニメ第２期では「鬼語」やアクロバティックな戦闘などがどうなるかもまた見所となってくるでしょう。いつでもアニメ２期が来ていいように原作漫画も楽しんでいきましょう！

この章では『約束のネバーランド』アニメ第１期と原作『約束のネバーランド』第５巻までを比較しつつそれぞれの楽しみ方をご紹介しましょう！

漫画『約束のネバーランド』では少し触れました通り、カバー裏の白井カイウ先生の謎かけなどを含め伏線となるミステリー要素がかなり含まれていました。アニメでも実は伏線の再現がされていたりします。ファンに人気な要素として表紙に込められた伏線のアニメでの再現がありました。

原作漫画では表紙の「約束のネバーランド」のタイトルロゴの「バ」の字に３本の斜線の飾りがつけられています。そしてこの斜線とわざと人物がかぶる巻があり、その巻での出荷される人物を指しているというものでした。１巻だとコニーがこれにあたります。１巻以外の何巻にそういった仕掛けがあるかは伏せておきますが、本編だけでなく扉絵や表紙にも漫画版は伏線が多く仕掛けられているのです。

アニメでも、このタイトルを用いた斜線の伏線の要素はオープニング曲のなかで回収されています。誰に、いつ、どのようなかたちでかかっているか漫画の表紙と見比べながらご注目していただくと楽しめるでしょう。ほかにも原作漫画から引き継がれた伏線や、鬼語で表記されていたキーワードの変換などファンの好奇心をくすぐる演出がされています。

漫画『約束のネバーランド』では心理戦が特にアニメ１期にあたる「GFハウス脱獄編」では色濃く、登場キャラクターたちはモノローグを用いながら読者の推理に補助線を引いていくスタイルをとっていました。アニメでは流石に心のなかのモノローグと発話とを区別しづらいため、アニメ版だとモノローグ部分をカットしてその代わりにオリジナルの要素を加えることでモノローグ内で判明する情報を補助線としています。

最もよく現れているのは藤田奈央演じる「シスタークローネ」のモノローグです。ぬいぐるみを使った語りかけの演出は漫画版にはないものでしたがアニメ独特の演技とみせかたでシスタークローネのキャラクターを語りきりファンの心を掴むことになりました。このように漫画の特色をうまくアニメで表現している点もまた両方楽しんでみると面白いとおすすめできるポイントになっているのです。

ここでは最後にSNSでの漫画・アニメ『約束のネバーランド』に関する声をご紹介していきましょう！

この方はアニメ『約束のネバーランド』から原作漫画へと移行されたようです。アニメ『約束のネバーランド』からハマって漫画も楽しかったというファンの方も多く存在しているようです。

この方は漫画『約束のネバーランド』もたくさん読み進めてアニメ２期が楽しみだという感想をあげていらっしゃいます。アニメ２期がいつまで放映出来るのかなどは生憎コロナウイルスの影響などで複数の作品が遅延しているため考察出来ない範囲ですが、間違いなく心待ちにされている1作だと言えるでしょう。

この方はアニメ版『約束のネバーランド』がとても物語に入りやすくて感動したという感想をあげられています。情報量の絞り方や謎解きの余地のある構成の絶妙さなど漫画版のじっくりと何度も読み返して解いて楽しむ方法とはまた別の楽しみ方がアニメ版『約束のネバーランド』にはあると言えるでしょう。

『約束のネバーランド』のアニメの続きを辿る今回の記事はいかがでしたか？いつアニメ２期が来てもいいようにアニメを見返したり漫画を読み進めたりして『約束のネバーランド』を読み解いていくと次々にわかっていくのがこの『約束のネバーランド』の特徴でもあります。

また、漫画やアニメのほかにも小説『約束のネバーランド ~ママたちの追想曲~』『約束のネバーランド ～ノーマンからの手紙～』などもありますのでこちらも読んでみても面白いかもしれません。