2019年07月11日公開
2019年07月11日更新
キャスト・アウェイは実話?最後の荷物やラストシーンの意味は?【トム・ハンクス】
キャスト・アウェイは、トム・ハンクス演じる主人公のチャックが飛行機事故で無人島に遭難してしまい、一緒に漂流した荷物を使ってサバイバル生活をするストーリーとなっています。キャスト・アウェイはリアリティのある演出から、実話を元に作られた映画なのではないかといわれています。ここでは、キャスト・アウェイは実話を元に作られた映画なのか、また映画のあらすじやラストのネタバレなどを紹介します。
目次
キャスト・アウェイとは?
キャスト・アウェイの映画情報
キャスト・アウェイは2000年に公開されたアメリカの映画です。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でも名が知られるロバート・リー・ゼメキスが監督をしています。日本では2001年に劇場公開されました。
キャスト・アウェイの映画裏話
キャスト・アウェイの主演を務めるトム・ハンクスは、無人島でサバイバル生活をするという役作りで22.7kgも減量しました。最初に冒頭部分だけを撮影し、痩せる期間をつくるために一旦撮影を中断するほど徹底していました。
キャスト・アウェイの予告動画
キャスト・アウェイの予告動画では、トム・ハンクス演じるチャック・ノーランドが無人島に漂流し、自分で靴を作って崖を登るシーンが描かれています。なぜチャック・ノーランドがこんな無人島に漂流してしまったのか気になる内容の予告動画となっています。
キャスト・アウェイは実話?
実話ではなくフィクション
キャスト・アウェイはドラマ映画で、主人公が無人島に漂流してサバイバル生活をするというストーリーです。まるで実話のようなストーリーのため、誰かの実話を元に作られた映画なのではないかと思う方もいるのですが、キャスト・アウェイは実話ではなくすべてフィクションです。
実話のようなリアリティ
キャスト・アウェイが実話だと勘違いされる原因の一つが、実話のようなリアリティのある演出があるからです。主演のトム・ハンクスはこのために減量して撮影に挑み、これは実話なのではないかと思わせるほど豹変します。また、キャスト・アウェイに登場する国際宅配便のFedExは実際に存在する会社です。
さらに実話だと勘違いしてしまう大きな原因が、FedEXのCEOのフレッド・スミス本人が映画に登場しているところです。キャスト・アウェイには実在する会社や人物がそのまま登場するため、実話を元に作られたのではないかと勘違いされるようです。
キャスト・アウェイのあらすじネタバレ
あらすじネタバレ①忙しい毎日
まずはキャスト・アウェイの冒頭のあらすじを紹介します。FedExで働くチャック・ノーランドはシステムエンジニアとして忙しい日々を過ごしていました。国際宅配便として数多くの荷物を運ばなければならないため、チャックは効率や生産性を上げようとスタッフ達にも厳しく指導していました。
チャックはケリー・フレアーズという恋人がおり、クリスマスパーティーにも一緒に参加していました。しかしマレーシアでトラブルがあったと連絡が入り、チャックは急遽飛行機に乗って現場に向かわなければならなくなりました。チャックはケリーにプレゼントを渡して別れを惜しみます。大晦日までには帰ると約束して飛行機に乗りました。
あらすじネタバレ②不運な嵐
チャックの乗った飛行機は、荷物を沢山積んだFedExの貨物飛行機でした。離陸からしばらくチャックは眠っていましたが、大きな揺れで目を覚まします。チャックはパイロットに「今どこだ?」と問います。するとパイロットは「どこか太平洋の上だよ」と言いました。操縦室ではパイロットが慌ただしくしており、窓からは雷が光っているのが見えます。
チャックはただ事ではない様子に不安になりながらもトイレに向かい、怪我していた指の絆創膏を取り替えようとしていました。その時、突然トイレのドアが開き、チャックの体が浮きます。チャックは必死にトイレのドアにしがみつきました。駆けつけたパイロットは、機体が爆発してしまい不時着するかもしれないと言いました。
そしてチャックに救命ボートを持たせます。飛行機は不時着することができず、海に激突してしまいました。チャックはとっさに持っていたボートを開きました。飛行機の爆発からなんとか逃れ、荒れ狂う海の中必死にボートにしがみつきます。
あらすじネタバレ③生き残ったチャック
チャックが気がつくと、そこは砂浜でした。チャックはボートと一緒に砂浜に漂流していたのです。チャックは助けを求め、誰かいないのかと叫びましたが誰も返事をしません。チャックの他にはFedExの荷物もいくつか漂流していました。砂浜には木の棒で「HELP」の文字を作り、なんとかして誰かに気づいてもらおうとします。
チャックが漂流した荷物を拾っていると、森の奥から物音がしました。誰か居るのかと声をかけますが返事はありません。音がした方に行くと、そこにはヤシの実が落ちていました。チャックは石でヤシの実を割って、水分を摂ります。そして島を探索するためにズボンを破いて足に巻き、靴を作りました。
チャックは崖の上に行って島全体を見渡すと、人間が住んでいないここが無人島だということが分かりました。そして海に誰かが浮かんでいるのを発見しました。急いで海から引き上げようとしますが、もう既に死んでおり、腐敗が進んでいました。死んでいたのは一緒の飛行機に乗っていたアルバートというパイロットでした。チャックはアルバートを埋葬します。
チャックはある夜、島の近くに船があるのを見つけました。しかし、船はチャックに気づかずに通り過ぎてしまいます。次の日に救命ボートを使って島から脱出しようとしますが、これも失敗してしまいまいました。
あらすじネタバレ④ウィルソン
チャックは漂流した荷物を開けることにしました。荷物には、誕生日プレゼントや結婚同意書、バレーボール、スケート靴などが入っていました。チャックはこれらを使って魚を取る網や槍などを作りました。そしてチャックは火を起こそうと奮闘します。しかし、火を起こしている最中に手のひらを切って怪我をしてしまいます。
むしゃくしゃしたチャックは怪我をした手で、荷物にあったバレーボールを投げました。バレーボールには手の形に血がついていました。チャックは血を使ってバレーボールに顔を書き、バレーボールにウィルソンと名前を付けました。チャックはウィルソンと会話を始めます。
チャックはウィルソンと会話をしていると、火を起こすことにも成功しました。虫歯で辛い時もウィルソンはいつもチャックと一緒におり、話し相手になっていました。
あらすじネタバレ⑤救助
チャックが遭難してから4年が経ちました。チャックはやせ細り、髪や髭も伸びっぱなしです。この4年間で漁の腕前だけは上がっていました。ある日簡易トイレの破片が島に漂流しているのを見つけました。チャックはウィルソンに、「これ使えるよ」と言いました。チャックはヤシの木を切り倒してイカダを作り上げます。
しかしウィルソンと口喧嘩になってしまい、チャックはウィルソンを海に投げ捨てました。しかしチャックはすぐに「ウィルソン!」と叫んで探します。ウィルソンを見つけると「もう大丈夫だ」と言って抱きしめました。そしてついに簡易トイレと木で出来たイカダが完成します。チャックはウィルソンをイカダにくくりつけて島から脱出します。
イカダは大きな波にも耐えることができ、チャックは喜びました。しかしある時、大きな嵐に遭ってしまいイカダはボロボロになります。チャックが気がつくと、ウィルソンがいなくなっていました。なんとかウィルソンを取り戻そうとしますが、流されるウィルソンに追いつくことはできませんでした。
「ウィルソンごめんな」と言ってチャックはウィルソンに別れを告げました。ウィルソンを失ったショックで、チャックは打ちひしがれていました。そこにたまたま貿易船が通りかかります。こうしてチャックはウィルソンを失ったものの無事に救出されました。
キャスト・アウェイのラストネタバレや荷物
ラストネタバレ①孤独
ここらからはキャスト・アウェイのラストまでのあらすじのネタバレを紹介します。チャックが救出されて4週間が経過しました。チャックはFedExによるセレモニーに参加していました。そこで恋人のケリーと会う約束をしていました。しかし、会いに来たのはケリーではなくケリーの夫でした。
チャックは死んだと思われており、ケリーは既に違う男性と結婚していたのです。夫は、ケリーがチャックが生きていたことに戸惑っており、今は会うことができないから少し時間がほしいと言って去っていきました。チャックが窓の外を見ると、ケリーはチャックに会いたがっている素振りをしていました。
しかしケリーは夫に連れられて帰ってしまいました。チャックは孤独な無人島生活から解放されたにも関わらず、孤独を感じていました。
ラストネタバレ②人生の分岐点
チャックはその夜、ケリーに会いに自宅を訪れました。ケリーは皆から忘れろと言われて仕方なく結婚しており、再会したチャックに「心から愛している」と言いました。しかしケリーには既に家庭があるため、チャックはケリーに別れを告げました。
ケリーとの別れはショックでしたが、無人島の経験からこれから自分がするべきことがチャックには分かっていました。それは「息をして生きることだ」と話しました。
ラストシーンの荷物
チャックは、無人島で開けずに無事に持ち帰る事ができた荷物を送り先の家に届けていました。羽根のマークが入った箱を届けに行っていましたが、家主が不在だったため感謝のメッセージと一緒に玄関に置きました。
チャックが車を途中で止めて地図を開いていると、女性が道を教えてくれました。その女性の車には箱と同じ羽根のマークがついていたのです。チャックは微笑みながら車を見送りました。
ラストシーンの意味
キャスト・アウェイのラストでは、無人島で開けなかった箱の持ち主にも感謝をしていました。このラストシーンで感謝していた理由は様々な考察がされています。「最後まで未開封の荷物を届ける義務感があったから諦めずに生き延びる事ができた」という解釈や、「羽根のマークに希望を抱いていた」といった解釈がありました。
キャスト・アウェイのキャスト
チャック・ノーランド/トム・ハンクス
キャスト・アウェイの主人公のチャック・ノーランドを演じたのはトム・ハンクスです。トム・ハンクスはアメリカの俳優・映画監督・プロデューサーとして活躍しています。2016年には「大統領自由勲章」を受賞しました。
出演作品には「ビッグ」のジョシュ・バスキン役、「フィラデルフィア」のアンドリュー・ベケット役、「フォレスト・ガンプ」のフォレスト・ガンプ役などがあります。
スタン/ニック・サーシー
スタンを演じたのはニック・サーシーです。ニック・サーシーはアメリカの俳優で、これまでの出演作品には「フライド・グリーン・トマト」のフランク・ベネット役、「逃亡者」のローリンズ郡保安官役、「タイガーランド」のサンダース役、「リチャード・ニクソン暗殺を企てた男」のトム・フォード役などがあります。
ケリー・フレアーズ/ヘレン・ハント
チャック・ノーランドの恋人のケリー・フレアーズ役を演じたのは、ヘレン・ハントです。ヘレン・ハントは女優・監督・脚本家として活動しています。「アカデミー賞」の主演女優賞をはじめ数多くの賞を受賞しています。出演作品には、「あなたにムチュー」のジェイミー・バックマン役、「恋愛小説家」のキャロル役などがあります。
ベッカ・トウィグ/ジェニファー・ルイス
ベッカ・トウィグ役を演じたのはジェニファー・ルイスです。ジェニファー・ルイスはアメリカの女優で、これまでの出演作品には「カーズ」のフロー役、「プリンセスと魔法のキス」のママ・オーディ役などがあります。
キャスト・アウェイに関する感想や評価
キャスト・アウェイの感想。
— パスタモノ (@yh0909_yh) October 15, 2017
サバイバル中は全く音楽が流れず、リアルなサバイバル生活が淡々と続く。また、トムハンクスと一緒に一喜一憂するのが楽しい。
しかし、サバイバルが終わってからが本番で四年の空間がよく描かれていると感じた。考えさせられる、何か寂しい映画。
ウィルソーーーーーン! pic.twitter.com/PfJkBqEvd5
キャスト・アウェイの実話のようなリアルなサバイバル生活を演じたトム・ハンクスの演技はとても好評でした。サバイバル生活のシーンでは音楽が流れないにも関わらず、トム・ハンクスの行動を見るだけでも楽しめる内容となっています。
キャスト・アウェイ 感想🙂
— 病みマリク (@MHW86272799) January 13, 2019
無人島で、しかもたった1人きりで生きていく事がどれだけ厳しいのかがほんとに良く分かる映画でした🎬
ウィルソンとの掛け合いはほんと草w
でも終盤になってマジで対話してるような気さえしてた。。
総合的に名作でした😌✨
ウィルソンは漂流した荷物のバレーボールでしたが、チャックを支える友人でもありました。サバイバル生活のラストには、まるで本当にウィルソンと会話しているかのような演技を見せたトム・ハンクスに思わず笑ってしまったという方もいました。
昨日見た「キャスト・アウェイ」は簡単に言えば漂流してその無人島から脱出する話。小学生の頃見た感想は、無人島生活って大変!くらいにしか思わなかったけど、今になって見ると人生に対するメッセージを感じた。作品を見直すって大事だね! pic.twitter.com/P7chrdXh
— やまお (@ymo_1010) March 15, 2012
キャスト・アウェイを観た方の中には、人生に対するメッセージを感じたという方もいました。また、キャスト・アウェイは様々な解釈がされている映画なので、映画を観た後に他の人の感想を読むとさらに新しいことに気づけるという方もいました。
キャスト・アウェイのあらすじやラストまとめ
キャスト・アウェイは4年間も無人島生活をした男の話なのですが、映画を観るととても深い話だと分かります。あらすじを観て興味を持った方はぜひ映画も観てみて下さい。