2019年07月04日公開
2019年07月04日更新
ミザリーの映画のあらすじ感想ネタバレ!ラスト結末や原作との違いまとめ
1990年に公開されたアメリカ映画『ミザリー』のあらすじを結末までネタバレしていきます。『ミザリー』とは主人公である人気作家が手掛けている小説シリーズで、この映画は熱狂的なファンによる狂気を描いているサイコスリラー作品です。実際に映画を観た多くの視聴者はネタバレを含みながら様々な興味深い感想を述べているため、今回はそちらも紹介します。さらに、『ミザリー』には原作が存在しているという事で、映画版との違いもまとめ、ボリュームのある内容でお送りいたします。
目次
ミザリーの映画とは?
『ミザリー』のあらすじを結末までネタバレしてまとめていく前に、映画の作品情報を紹介していきます。映画『ミザリー』とはどんな作品なのかを詳しく知る事が出来る内容となっていますので、事前に読んでおく事で後述のネタバレあらすじをよりいっそう楽しむ事が出来ます。また、映画『ミザリー』の原作についてもここで解説します。
映画ミザリーの作品情報
映画ミザリーの概要
『ミザリー』は、監督をロブ・ライナー、脚本をウィリアム・ゴールドマンが務め、1990年に公開されたアメリカ映画です。人気作家である男性をファンの女性が監禁して狂気を見せるというサイコスリラーサスペンスで、ファンの女性・アニーを演じたキャシー・ベイツが『アカデミー主演女優賞』を受賞するなどして評価を受けました。『ミザリー』は劇中で人気作家・ポールが描いている大ヒット小説のタイトルでもあります。
後述で詳しくネタバレしますが、ストーカーという言葉がまだない時代にストーカーを描いているため後年になって評価を受けた映画でもあり、アニーを演じたキャシー・ベイツにとっても代表作となりました。また、様々な映画に影響を与えた作品でもあり、同じくキャシー・ベイツが主演となっている映画『フライド・グリーン・トマト』では、ハンマーで壁を破壊するという『ミザリー』のオマージュと見て取れるシーンが存在します。
映画ミザリーの予告編動画
こちらが映画『ミザリー』の予告編動画になります。事件の発端からアニーの狂気が現れるまでを見る事が出来るトレイラーとなっていますが、ネタバレになる事も無く、あらかじめ見ておく事で物語に入り込みやすくなるのでおススメです。また、後述のあらすじまとめでネタバレしますが、本編の見どころの1つであるハンマーで足を殴りつけるシーンも垣間見れます。
映画ミザリーの原作情報
映画『ミザリー』の原作となっているのは、アメリカのホラー小説家であるスティーヴン・キングが1987年に発表した同タイトルの長編小説です。1990年に映画化された事をきっかけに日本でも単行本が発売され、1995年には文庫版、2008年には新装版が発売されるなど、何度も発行されている人気作品となっています。
ミザリーの映画あらすじネタバレ
あらすじネタバレ①ミザリーシリーズの作家
小説『ミザリー』シリーズが大ヒットした事で売れっ子作家となっていたポール・シェルダンは、今の現状に不満そうでした。ポールは長い期間『ミザリー』を執筆し続けており、そろそろ新しい作品を書きたいと思っていたのです。そこでポールは『ミザリー』の最終話で、主人公であるミザリーを死亡させる事で物語に終止符を打とうとします。そして執筆を終えたポールは、いつも長編を書き終えた時のお決まりの儀式を始めました。
それは、ワインを飲みながら、普段は非喫煙者ですが煙草を吸って一服するというものです。いつもコロラド州にある別荘で執筆作業をしているポールは『ミザリー』の最終話もそこで書き上げ、原稿を持って車でニューヨークに帰る事にしました。しかし、ポールが車を運転していると急に雪がひどくなり、急カーブを曲がり切れなかった事で崖から落ちてしまいます。
大事故となって大怪我を負ってしまったポールは気を失ってしまいますが、次の瞬間ベッドの上で目覚めました。見覚えの無い部屋にいる事にポールが戸惑っていると、そこにアニー・ウィルクスという中年女性が現れてポールを介抱し始めます。アニーは過去に自分が看護婦であった事と、今は吹雪がひどくてポールを病院に連れていく事が出来ず、電話線も切れてしまっている事をポールに告げました。
ポールの両足は複雑骨折しており、さらに右腕が折れているので自分では何をする事も出来なかったため、アニーは自分で少しでも動けるようになるまで治療した後に病院へ行こうと話します。そして、アニーはポールが『ミザリー』の作家だという事がすでに分かっていたようで、自分が『ミザリー』シリーズの大ファンである事をポールに話しました。しかし、ポールはアニーが親切にしてくれる一方で、激昂しやすい事にも気付きます。
その頃、ニューヨークではポールの担当の編集者であるマーシャ・シンデルが、コロラド州の警察に電話をかけていました。マーシャはポールと連絡が取れず、事故に遭ったのではないかと心配した事から電話をかけたのです。電話先で対応したのはバスター保安官で、事故や事件については何も連絡が無いとの事でした。バスター保安官は調査を始め、ポールは吹雪の日に何かあったのではないかと推測します。
一方でアニーは、ポールに自分が持っている『ミザリー』の最新作を見せて、自分がポールのファンの中で1番『ミザリー』を愛しているという事を伝え、実は執筆作業中のポールの事を過去に何度も見に行っていた事を言いました。ポールはその事を聞いて戸惑いますが、現在治療してもらっている身であるので何も言えません。さらにアニーはポールが『ミザリー』の最新作の原稿を持っている事まで知っていました。
アニーが『ミザリー』の原稿を読みたいと言うとポールは了承し、原稿を渡します。アニーが原稿を読み進めていくと、綺麗な文章だが言葉遣いが汚い事に怒り出しました。しかし、アニーはすぐに正気に戻ってポールに謝ります。その頃、バスター保安官はポールの車を探していました。ところがポールの車は雪に埋もれていたため目で見る事が出来ずに発見する事が出来ません。
あらすじネタバレ②ファンの狂気
『ミザリー』の原稿を最後まで読んだアニーは、主人公であるミザリーが死んでしまうという衝撃の結末を知った事で突如豹変し、ポールに襲い掛かってきました。ポールは『ミザリー』の物語の時代である1871年には出産で死ぬ女性が多かったのだと伝えますがアニーの怒りは収まらず、『私に何かあったらあなたも死ぬ事になる』とポールに伝え、目の前の椅子を破壊してから車でどこかに走り去っていきました。
恐ろしくなったポールは一刻も早く逃げ出そうとしてベッドから飛び降りますが、身体に激痛が走って気絶してしまいます。そして、世間ではポールの行方不明について大きなニュースになっており、FBIも動き出す事態となっていましたが、目撃情報も無く、クレジットカードを使った記録も無かったため、もはやポールの発見は無理なのではないかと考えられていました。
アニーはポールをベッドに戻すと、自分自身で『ミザリー』の原稿を燃やしてミザリーの死を無かった事にするように命令してきます。ポールは自分の全てをつぎ込んで書いた原稿を燃やし、落胆しましたが、アニーは歓喜しました。ポールは何とかここから抜け出すために、鎮痛剤をベッドの下にため込み始めます。そしてアニーはポールに車椅子と机、タイプライターをプレゼントし、ミザリーを蘇らせる原稿を書くように指示しました。
ポールは了承しますが、1つだけ注文をつけます。それはアニーの用意した用紙だと印字がにじむので、新しい用紙を用意してほしいというものでした。アニーが激怒しながらも車に乗り、新しい用紙を買いに向かいます。ポールは部屋に落ちていたヘアピンを使用して部屋の鍵を開け、急いで何か役立つ物が無いか探索を始めました。しかしその時にペンギンの陶器を落としてしまい、キャッチしますが間違えて反対向きに戻してしまいます。
ポールはさらに台所に進もうとしますが、ちょうど車の音がした事ですぐに元の部屋に戻りました。帰ってきたアニーがなぜ汗をかいているのか尋ねると、ポールは鎮痛剤の効果が切れたからだと返します。そんな中、FBIが遂にポールの車を発見します。
ポールの事は事故だと結論付けられましたが、バスター保安官だけは車の扉がこじ開けられている状態を見て、ポールの事を隠している人物がいると考えました。バスター保安官はポールという作家の事を詳しく知らなかったため、小説『ミザリー』を買って読んでみる事にします。
あらすじネタバレ③厳しい検閲
アニーの厳しい検閲の中、ポールは『ミザリー』の新たな結末を考えていました。ポールが考えたミザリーを蘇らせる方法は、『ハチに刺されて死んだと思われていたミザリーは埋葬されますが、実は仮死状態だったため復活し、生還を果たす』というもので、アニーはその結末に納得します。そしてその日は、おしゃれをしたアニーと夕飯を共にし、ポールはアニーのワインに今まで集めてきた鎮静剤を入れて眠らせようとしました。
しかし、アニーは誤ってワインをこぼしてしまい、ポールのアニーを眠らせて部屋を物色するという作戦は失敗してしまいます。そして遂にポールの新たな『ミザリー』の執筆作業はスタートしました。ポールは真剣に執筆作業を進める中、タイプライターを使って衰えた腕力を鍛えており、さらにその頃には足も良くなってきていました。仕事の早いポールによって、もうすぐアニーのためだけの新たな『ミザリー』が完成します。
新たな結末を描いている『ミザリー』の執筆作業が順調に進んでいく中、アニーは『ミザリー』が完成し、ポールもこの家から出て行くという現実にがっかりした表情を浮かべ始めていました。そしてアニーは銃を取り出し、『いっそこの銃で…』とつぶやいたのち、車を走らせてどこかへ出かけていきます。ポールは自分の命の危機を感じ、台所で包丁を手に入れて腕の包帯の中に仕込みました。
アニーはふと見つめた先に、アニーの思い出のアルバムというものを見つけ、読んでみる事にします。そこには作家・ポールに関する記事が多くありましたが、ポールは他に恐ろしい記事をアルバムの中に見つけてしまいました。その記事によると、アニーの元夫のカールが転落によって死亡しており、さらにアニーの看護婦時代の元同僚も転落死と書いてあります。ポールは間違いなくアニーが殺害したのだとすぐに悟りました。
さらにポールは、アルバムには同僚が死んだ事でアニーが看護婦長に昇進して小児科の責任者になり、その後、その病院に来た赤ん坊が次々と殺害されていったという記事を目撃します。アニーはすぐに逮捕されたという記事も載っていましたが、無罪を主張した事で釈放されていたようでした。そしてアニーが家へと戻ってきた事で、ポールは手に入れた包丁をベッドの下に隠して朝まで起きてチャンスをうかがおうとします。
疲れでポールが眠ってしまっていると、次の瞬間アニーが襲い掛かってきました。ポールはすぐに目覚めましたがベッドに縛り付けられており、注射を打たれてしまい、さらにベッドの下の包丁も取り上げられてしまっています。アニーはペンギンの陶器の向きが変わっていた事に気付き、ポールが抜け出していた事を知ったのでした。そしてアニーはポールが二度と抜け出せないように足をハンマーで殴り、骨を砕きました。
ミザリーの映画結末ネタバレ
結末ネタバレ①人間の正義
バスター保安官は『ミザリー』を読み進めていましたが、『人間の正義を超越した正義、私はそれを信じます』という文章に見覚えがあるような気がして目を止めます。そんな中、バスター保安官は街の外でクラクションを鳴らしながら大声を出しているアニーの姿を目撃し、その姿をじっと見ながらどこかで見たような顔だと感じました。バスター保安官はすぐに図書館へ向かい、過去の事件が掲載されている新聞を調べ始めます。
アニーの事件の記事を見つけたバスター保安官は、アニーが連続殺人事件の容疑者だった事を思い出し、アニーが無罪を主張する時に使った言葉が『ミザリー』の文章を引用したものだと気付きました。そして、雑貨屋でアニーがタイプライターで使用する用紙を購入した事を聞いたバスター保安官は、車でアニーの家へと急ぐのでした。バスター保安官の車の音を聞いたアニーは、ポールに薬物を注射して、地下室へと放り投げます。
バスター保安官はアニーの家へと入り、なぜ雑貨屋で用紙を買ったのかを尋ねました。アニーは、自分が『ミザリー』の大ファンである事から、ポールの後を継いで新作を書こうとしているのだと豪語します。バスター保安官はアニーの家の中を見て回って手がかりを掴もうとしますが何も見つからなかったため、とりあえず帰る事にしました。しかし次の瞬間、地下室からポールの声が聞こえた事でバスター保安官は地下室へ向かいます。
アニーはすぐに銃を取り出し、地下室に行こうとしているバスター保安官を背後から撃って殺害しました。感情が高ぶっているアニーはポールと一緒に自分も死のうと考えますが、ポールは必死に止めます。ポールは死ぬ前に『ミザリー』の結末を書き終えたいとアニーに伝えると、アニーは考えた末に承諾して待つ事を決めました。ポールは『ミザリー』の結末を書きながら、何か脱出する方法は無いか必死で考えます。
『ミザリー』の結末を書き終える前に、ポールは3つ欲しいものがあるとアニーに言います。それは作家・ポールのファンであれば誰しもが知っている儀式であったため、アニーはすぐに『煙草』『ワイン』『グラス』を用意しました。用意されたものを確認したポールは、今あるものは間違っているとアニーに言います。それを聞いた作家・ポールの1番のファンであるアニーは、自分が間違えるわけは無いと激昂します。
しかしポールは、今回はアニーも乾杯すべきなのでグラスが2つ必要なのだと言うと、アニーはハッと我に返って嬉しそうにグラスを取りに行きました。その隙にポールは結末を書き終えた『ミザリー』の原稿を床に置き、アニーが戻ってくると煙草用に用意されていたマッチで原稿に火をつけました。アニーは驚いてすぐに燃えている原稿に駆け寄り、わめきながら火を消そうと必死です。
ポールは『ミザリー』の大ファンであるアニーが、火を消すという行動に出る事が分かっていました。ポールはアニーの頭にタイプライターを振り下ろそうとしますが、アニーは必死に抵抗します。ポールがアニーに目潰しをすると、アニーは銃でポールの肩を撃ちました。ポールは痛みに耐えながらもアニーと必死の取っ組み合いをし、アニーの口に『ミザリー』の原稿を押し込みます。
そのまま襲ってきたアニーをポールは蹴り飛ばし、タイプライターで頭を殴りつけるとアニーは動かなくなりました。ほっとしたポールでしたが、次の瞬間アニーが意識を取り戻して体当たりをしてきたため、そばにあった金属製の豚の置物でアニーの頭を殴り、遂に撃退に成功しました。
結末ネタバレ②18か月後
それから18か月後、『ミザリー』シリーズを完結させたポールは新たに『高等教育』という本を出版し、マーシャとお祝いをしていました。ポールがファンの女性に監禁されていたという事件は大きく世間に広まり、いまだに話題になっています。マーシャはポールに、ファンの女性に監禁されていた事件を本にまとめたらどうかと提案しますが、ポールは断りました。
なぜなら18か月が経った今ですらあの事件の恐怖は忘れられておらず、レストランのウエイトレスの顔がアニーに見えてしまうほどなのですから。ポールがアニーとの出来事を忘れるためにはまだまだ時間がかかりそうです。以上が映画『ミザリー』の結末までネタバレしたあらすじになります。
ミザリーの映画と原作との違い
原作との違い①序盤から怖いアニー
『ミザリー』の原作・映画どちらも見たというファンの多くが、原作の方がずっと怖かったという感想を述べています。あらすじでネタバレしてきましたが、映画では徐々にアニーの狂気が現れ始めた事に対し、原作では序盤からすでにアニーがポールに対して狂気を見せていました。ポールは足や腕を骨折しているため鎮痛剤が必須になってきますが、原作でのアニーは猛烈な痛みで苦しむポールになかなか鎮痛剤を与えません。
さらに、原作では映画よりもアニーのサイコパス度が増しており、優しさの片鱗を見せる事無く、終始ポールを痛めつけているという印象です。ポールが痛みで精神がおかしくなりそうなシーンが多くある事から、『トラウマ必須』だというファンの意見は少なくありません。
原作との違い②足首を切断
『ミザリー』の映画では、あらすじでネタバレしてきたように、アニーがポールの治りかけの足をハンマーで殴りつけて再び骨折させるというシーンがあります。映画『ミザリー』で最も怖いと言っても過言では無いシーンとなっていますが、原作ではこの部分にも違いがあります。なんと原作では足を潰すのではなく切断します。ポールが部屋から何度も出ていた事を知ったアニーはポールの足を斧で切りつけて切り落とすのです。
猛烈に苦しみだすポールの足からは大量の血が流れ出ますが、アニーは足の切断部分を火で焼いて血を止めるという乱暴で恐ろしい行動に出ます。さらに後日、アニーは反論してきたポールに言う事を聞かせようと電動ナイフで親指を切断しました。このような事で、原作の方が怖いというファンが多くいる理由となっていますが、もちろん映画も評価されています。
原作ではポールが監禁されているアニーの部屋がどんな部屋なのか分からず、想像するしかありませんでしたが、映画では殺人鬼の部屋にも関わらず小綺麗な部屋となっており、逆に不気味さを感じさせて恐怖心を掻き立てられます。映画のアニーは子供のような表情をしたかと思えば怒りを露わにして激昂するので、この綺麗な部屋が視聴者にアニーの狂気をより強く見せつけるのです。
ミザリーの映画登場人物とキャスト一覧
ポール・シェルダン役/ジェームズ・カーン
あらすじまとめでネタバレしてきましたが、売れっ子作家として活動している『ミザリー』の原作者で、ファンである女性に監禁されて恐ろしい生活を体験する事になるというポール・シェルダンを演じたキャストはジェームズ・カーンです。アメリカ出身で1940年3月26日生まれの2019年現在79歳で、俳優としてデビューした当初はドラマに出演していましたが、1964年に映画『不意打ち』に出演した事で映画デビューを果たします。
その後、映画『エル・ドラド』や映画『雨の中の女』などといった話題作に出演していき、俳優としてのキャリアを積んでいきました。そんなジェームズ・カーンの名前を世界に知らしめる作品となったのが映画『ゴッド・ファーザー』で、主要人物のソニー・コルレオーネを演じた事で爆発的に人気と知名度を上げました。
逸話として、ジェームズ・カーンは『ゴッド・ファーザー』の撮影中、ニューヨークのマフィアのボスとつるんでいたというものがあります。現在大御所俳優となっているジェームズ・カーンですが、その時はまだ無名であったため、ニューヨーク警察は彼をマフィアの新人の若者だと思ったそうです。
その後のジェームズ・カーンはソニーのイメージが強く残っていたものの、コメディや声優など様々なジャンルに挑戦していった事で、イメージを払拭していったという事です。そんなジェームズ・カーンは過去に4度の結婚と4度の離婚を経験しており、子供は5人います。子供の1人のスコット・カーンは現在俳優として活動しており、映画『オーシャンズ13』などが代表作であります。
アニー・ウィルクス役/キャシー・ベイツ
あらすじまとめでネタバレしましたが、作家であるポールの小説『ミザリー』の大ファンで、彼を監禁して狂気を見せた挙句、最後には殴られて死亡するという結末を迎えていたアニー・ウィルクスを演じたキャストはキャシー・ベイツです。アメリカ出身で1948年6月28日生まれの2019年現在70歳で、舞台女優として活動した後に1971年公開の映画『パパ/ずれてるゥ!』に出演した事で映画女優デビューを果たしました。
今作『ミザリー』は彼女の出世作となった映画作品で、恐ろしい狂気を見せるファンを熱演した事で、『アカデミー主演女優賞』『ゴールデングローブ賞 主演女優賞』を受賞するという快挙を成し遂げました。その後は1997年に公開されて興行収入262億円となった大ヒット映画『タイタニック』の主要人物・モリー・ブラウンをはじめとし、数々の話題作でメインキャストに抜擢されていきました。
バスター保安官役/リチャード・ファーンズワース
あらすじまとめでネタバレしてきたように、作家であるポールの事件を追い、ファンであるアニーが怪しいと気付きますが、くしくもアニーに射殺されるという結末を迎えてしまったバスター保安官を演じたキャストはリチャード・ファーンズワースです。アメリカ出身で1920年9月1日生まれで、2000年10月6日に自宅でショットガンによって自殺して享年は80歳という事でした。
遺作となった1999年公開の映画『ストレイト・ストーリー』では主人公であるアルヴィン・ストレイトを演じており、『アカデミー主演男優賞』をはじめとした数々の賞をまとめて受賞しました。デビュー当初は西部劇に多く出演しており、63歳であった1983年に西部劇『グレイフォックス』で初の主演となりました。
ヴァージニア役/フランシス・スターンハーゲン
あらすじまとめでネタバレしたように、バスター保安官の妻として一緒に捜査を手伝っていたヴァージニアを演じたキャストはフランシス・スターンハーゲンです。アメリカ出身で1930年1月13日生まれの2019年現在89歳で、舞台女優として活動した後に1967年に映画『下り階段をのぼれ』に出演した事で映画デビューを果たしました。『ミザリー』だけでなく、スティーブン・キングが原作を務める映画作品に多く出演しています。
1995年にはスティーブン・キング原作のオーディオブックにて主演も務めました。テレビドラマ・映画問わず多くの作品に出演してきており、映画『ミスト』やドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』などが代表作として挙げられます。
マーシャ・シンデル役/ローレン・バコール
作家・ポールの担当編集者で、あらすじまとめでネタバレしてきたようにポール失踪にいち早く気付いたマーシャ・シンデルを演じたキャストはローレン・バコールです。アメリカ出身で1924年9月16日生まれで、2014年8月12日に脳卒中のため89歳で亡くなりました。モデルとして活動した後に銀幕のスターへと上り詰め、その後は数多くの映画作品に出演していった実力派女優です。
死去したのは90歳の誕生日を迎える5週間前であり、長年住まいにしていたマンハッタンのダコタ・ハウスで亡くなったという事です。度々マリリン・モンローやリタ・ヘイワースと並べられる大女優の1人としてまとめて紹介され、ハリウッド映画の黄金時代を支えてきました。
ミザリーの映画の日本語吹き替え
日本語吹き替え①1998年版
こちらが1998年に『ピクチャーズエンターテイメント』から発売された映画『ミザリー』のVHSになります。声優キャストはアニー役に『Dr.スランプ アラレちゃん』の則巻アラレ役などで知られる小山茉美、ポール役に『男はつらいよ』シリーズで知られる俳優・津嘉山正種が起用されています。この1998年版は後述するDVD版よりも画質は落ちますが、全てのセリフが日本語吹き替えとなっているところがおススメポイントです。
日本語吹き替え②2000年以降発売
2000年以降に発売された『ミザリー』の日本語吹き替えでは、声優キャストでアニー役に映画『トワイライト ささらさや』の珠子役や、ドラマ『問題のあるレストラン』の藤村静子役などで知られる藤田弓子、ポール役に映画『FLOWERS-フラワーズ-』やドラマ『白い巨塔』の菊川教授役などで知られる有川博を起用しています。日テレ放送時に収録された吹き替えなので、ところどころセリフが日本語ではない部分が存在します。
ミザリーの映画に関する感想や評価
033『ミザリー』
— 7.25に単独ライブ!ジャガモンド斉藤 映画チンピラ (@MondMasa) December 12, 2018
自分の大好きなドラマや映画、漫画で納得いかない展開ってあったりしません?
この映画に出てくるおばさんは大好きな小説の作家を誘拐、監禁して自分の好きなように結末を変えさせようとするスーパー腐女子です。#1日1本映画感想 pic.twitter.com/SSAeSjOxDW
自分の好きな映画やドラマの結末が納得いかない事はよくある事ですが、作家を誘拐して自分好みの結末にまとめさせようとしたアニーを評価するファンの感想があります。あらすじまとめでネタバレしましたが、アニーはただ単に作家に新たな結末を書かせようとしただけでなく、連続殺人鬼という顔を持っていた狂気の女であるため、『スーパー腐女子』とも言うべき存在だという事です。
#ミザリー
— たー (@tar_movie_etc) September 4, 2017
この女、不安定すぎ。自分の生殺与奪をヤバい奴に握られる恐怖。もう何回観ても怖い。主人公が状況に抗う度に「ひー、お前酷い目に合うぞー」と心臓がバクバク。狂った愛情がものすげえ怖い。探偵役が明晰で盛り上がるし、全てが徹底的に生きる結末。余韻もいい。そして絶妙な顔した女優。
映画『ミザリー』に登場するアニーが何回見ても怖過ぎるという視聴者の感想があります。ストーカー独特の狂った愛情を持ったアニーは、人間の怖さを表しています。さらに、あらすじまとめでネタバレしましたが、レストランで働くウェイトレスが『ミザリー』の作家ポールの目にはアニーに見えてしまうほど、事件は彼にトラウマを植え付けました。全てにおいて徹底的に生きてくるこの結末には、多くのファンが感服しています。
「小説『ミザリー』が大好きだったのにラストで主人公を殺すなんて許せない!」
— 7.25に単独ライブ!ジャガモンド斉藤 映画チンピラ (@MondMasa) June 17, 2017
ブチ切れ更年期ババアが雪山で事故った作者を監禁し「私が納得する結末」を書かせようとするサイコスリラー。モノを生む側と消費者の間に引かれた線の物語。
キャシー・ベイツの見事な変顔、怪演は本当に必見。 pic.twitter.com/rVVTRcN6fP
あらすじまとめでネタバレしましたが、アニーは自分の好きな小説の結末が納得いかないという理由で、それを書いた作家に激怒します。この時の表情の変わりようが凄まじいため、怪演しているキャシー・ベイツを評価しているファンの意見は非常に多くありました。キャシー・ベイツの出世作となった今作ですが、彼女の演技がいかに幅広いか分かる作品でもあります。
二次創作をする動機は人それぞれで色々あるんだけど、その中に、「原作が残念な展開(結末)になったので泣きながら補完する」っていうのがあって、私は『一人ミザリー』って呼んでるんだけど、公式のしがらみとか、思惑とかないから、好き勝手に書けるわけで、まあ、人の数だけバロックがあるよねと
— たじま (@taj_h) February 23, 2012
好きな作品の二次創作をするというファンは珍しくありませんが、その理由の1つに結末が自分好みでは無かったため補完したいからというものがあります。あらすじまとめでネタバレしたように作家に結末を変えさせようとしたアニーの考えに則って、それを『一人ミザリー』と呼ぶという視聴者の感想があり、映画『ミザリー』がどれだけ多くの人に影響を与えたのかが分かります。
ミザリーの映画ネタバレまとめ
映画『ミザリー』のあらすじを結末までネタバレしてまとめました。好きな作家の好きな作品の結末が納得いかずにファンが狂気に走るという不気味で恐ろしいサイコスリラーである事が分かります。今回のネタバレまとめを読んでからもう1度、映画『ミザリー』を観てみるというのはいかがでしょうか?