2019年02月28日公開
2019年02月28日更新
映画ネクロマンティックのあらすじ・結末と感想をネタバレ!閲覧注意なほど怖い?
映画ネクロマンティックは1987年にドイツが制作したホラー映画です。この映画ネクロマンティックはネクロフィリアという死体愛好家を描いた作品となっており、多くの国で上映が禁止されることになり、さらに制作したドイツでは撮影時の素材を全て破棄する命令が裁判所で下されるなど物議を醸した作品となっています。本記事ではそんな映画ネクロマンティックについて結末までのあらすじをネタバレ紹介していきます。また他にも映画ネクロマンティックを結末まで観た方の感想も併せてネタバレ紹介させていただきます。
目次
ネクロマンティックとは?
ネクロマンティックの映画作品情報
ネクロマンティックは1987年にドイツの映画監督であるユルグ・ブットゲライトが制作したホラー映画です。ホラー映画ネクロマンティックは「死の三部作」の第1作目にあたる作品となっており、死体愛好家であるネクロフィリアの姿を描いた映画となっています。そんな映画ネクロマンティックは腐乱死体と交わるシーンなど強烈な場面が多々登場し、多くの国で上映禁止とされた作品です。
さらに多くの国で上映禁止となるほど過激な内容のため、制作国であるドイツの裁判所から撮影時のネガやフィルムなどを全て破棄するよう命じられることになり、非常に多くの物議を醸しました。しかしそのネクロフィリアという変態的な趣向をテーマにしていることから一部の人々から好評な感想を多く集めており、カルト映画の代表とよべる作品となっています。
そんな映画ネクロマンティックの主人公となるのは死体清掃会社で働くロベルトという男性です。ロベルトは死体愛好家であるネクロフィリアであり、仕事を通じて人の死体を持って帰り、それを保管したり鑑賞したりしていました。またそんなロベルトには同じネクロフィリアであるベティという恋人がおり、このベティという恋人も死体を鑑賞したり保管することが大好きでした。
そんなある日ロベルトは仕事で死体と思えない美しい死体を発見します。そしてロベルトが美しい死体を持って帰ると、その美しさからベティは大喜びすることに。お喜びする二人は死体の股間にパイプを突き立てることにし、ロベルトとベティは死体と共に禁断の行為に耽っていくというあらすじとなっています。
ネクロマンティックの予告動画
ネクロマンティックは予告動画からも内容の過激さが窺えます。上記の予告動画では死体と交わったり、臓物が飛び散るなどグロテスクな場面が登場しており、映画ネクロマンティックの危険な世界が垣間見ることができます。心臓が弱い方は予告動画も覚悟して見て頂くことになるでしょう。しかし最後の映画のキャッチコピーである「屍体としたい」は映画の内容とは全く逆のギャグとなっており、おもしろいという感想を集めました。
ネクロマンティックの監督・キャスト
映画ネクロマンティックの監督を務めたのは「死の王」や「シュラム死の快楽」などホラー映画を多数制作しているユルグ・ブットゲライトです。主人公である死体愛好家のロベルトを演じたのはダクタリ・ロレンツであり、ロベルトの恋人であるベティを演じたのはベアトリス・Mです。
ネクロマンティックのあらすじネタバレ
映画ネクロマンティックについて映画の基本情報をネタバレ紹介させて頂きました。映画ネクロマンティックはネクロフィリアという変態的性癖を描いた映画であり、狂気的な物語が展開されていきます。次は映画ネクロマンティックについて結末に至るまでのあらすじをネタバレ紹介していきます。
あらすじネタバレ:遺体愛好家
ある日の夜一人の女性が道路のわきでトイレをしていました。そしてその後トイレを済ました女性は男性の待つ車に乗り込むと、男性と一緒に車で走りだします。この女性にはある探し物があったらしく、車で走りながら探し物を探すのですが見つかりません。そのため女性を車に乗せて運転していた男性もその女性と共に探し物を探すのに協力します。しかし二人は電車が走る踏切があることを見落としてしまい、電車に轢かれてしまいます。
電車に轢かれた二人は死んでしまい、無残な死体となります。そしてその死体を回収する仕事である死体清掃会社が到着します。死体清掃会社はすぐに無残な死体を回収するのですが、ある一人の男性が男性の死体から飛び出していた目玉を盗みます。この男性はロベルトという名前であり、ネクロフィリアという死体愛好家の変態でした。ロベルトは自らの性癖のためだけに死体清掃会社に勤めていたのです。
ロベルトは死体を回収する仕事を行う際に、死亡した人間の一部を頻繁に持って帰っていました。そんなロベルトにはベティという一人のガールフレンドがいました。ベティもまたロベルトと同じネクロフィリアという死体愛好家であり、変態です。そんなベティはロベルトが仕事で死体を持って帰ってくるのを日々楽しみにしていました。
あらすじネタバレ:ロベルトの仕事
ロベルトが働いている死体清掃会社は、死亡した人間の死体の回収のほかに、死亡した人間の死体を解剖する仕事も請け負っていました。もちろんその死体清掃会社で働くロベルトも同じであり、彼は死体解剖を行う際、脳裏にウサギを解体する様子が浮かびます。そんなある日、農場で収穫をする男性と椅子に座りながら鳥を銃で撃っている二人の男性がいました。
すると座って鳥を銃で撃っていた男性は、誤って銃で農場で収穫をしていた男性を殺してしまいます。焦った男性はその銃で殺したことを誰にも気づかれないように、死体を隠してしまいます。それから月日が流れ、この銃で撃たれた男性の腐乱死体が見つかります。この腐乱死体を回収することになったのはロベルトが働いている死体清掃会社であり、腐乱死体に一目惚れしたロベルトはその死体を家に持って帰ります。
ロベルトはこの腐乱死体が今までの死体の中で最高の一品でした。そして腐乱死体を持って家に帰るとガールフレンドのベティがいました。普通であれば腐乱死体を持って帰ったら嫌がるのですが、ロベルトと同じ死体愛好家であるベティはロベルトが持って帰った腐乱死体の素晴らしさに感動し、大喜びします。そしてロベルトとベティは持って帰った腐乱死体を使ってある禁断の行為に走っていくことになっていきます。
あらすじネタバレ:会社をクビに
ロベルトとベティは持って帰った腐乱死体の股間にパイプを突き立て、ロベルトとベティは死体を交えて営みを始めます。これまでにない美しい死体と交えたことによって今までで一番の快楽を得ます。その後死体との戯れに満足したロベルトとベティは巨大なステーキを焼いて共に食べます。二人はそのロベルトが持って帰った腐乱死体に夢中になってしまい、ベティはロベルトがいない間終始腐乱死体と抱き合います。
その頃仕事に向かっていたロベルトは会社で勤務態度が悪いことを指摘されることになってしまい、会社をクビになってしまいます。天職であった死体清掃会社をクビになったことで、これまでのように死体を持ってかえることができなくなったことを恋人のベティに打ち明けます。するとベティは死体がもう二度と手に入らないことに逆上し、別れを告げて出て行ってしまうことになります。
結局ベティにとってロベルトは性癖である死体を持って帰ってくる存在でしかなかったのです。別れを告げられたロベルトは深く悲しみます。そしてロベルトは悲しみの中で飼っていた猫を殺害し、恋人であったベティの写真を焼いてしまいます。それでも気持ちが晴れないロベルトは好きなホラー映画を観ることにするものの、ロベルトの傷が癒えることはありませんでした。
ネクロマンティックの結末ネタバレ
映画ネクロマンティックについて結末に至るまでの物語のあらすじについてネタバレ紹介させて頂きました。結末までのあらすじにおいてロベルトは死体を持って帰ることができなくなったことで恋人ベティに別れを告げられてしまいます。ロベルトはこのことをきっかけに恐ろしい事件を起こしてしまいます。では次は映画ネクロマンティックの物語の結末についてあらすじをネタバレ紹介していきます。
結末ネタバレ:娼婦を殺害
ベティから別れを告げられてしまい、気分が晴れないロベルトはそこで娼婦を誘うことにします。そしてロベルトはある日の深夜に娼婦を誘い、野原で娼婦と営みを始めます。なんとそこでロベルトは自ら誘った娼婦を殺害してしまいます。満足したロベルトは娼婦を殺害した場所で眠ってしまい、目が覚めるとそこにスコップを持った農家の男性が立っていました。
ロベルトは目の前に立っていた農家の男性に自分が娼婦を殺害されたことがバレることになってしまい、ロベルトは証拠隠滅のためにスコップで農家の男性を攻撃します。そしてロベルトはスコップで農家の男性の顔を吹き飛ばしてしまい、また新しく一人ロベルトの犠牲となってしまいます。
結末ネタバレ:ロベルトの自殺
農家の男性を殺害したロベルトは自宅に帰るとベッドに横になります。そしてロベルトはベッドの上で自分のお腹を刃物で何度も刺し、自殺しようとします。するとロベルトは自分のお腹を刺している時にこれまでの思い出が走馬灯のように駆け巡ります。そしてロベルトは快感から絶頂に達してしまい、自分が求めていた快感にたどり着きながら絶命するのでした。ロベルトの自殺によって映画ネクロマンティックは結末を迎えます。
ネクロマンティックは閲覧注意なほど怖い?
ネクロマンティックのトラウマシーン
映画ネクロマンティックは結末までのあらすじネタバレでご紹介した通り、死体愛好家を描いた作品となっていることから多数の残酷なシーンが登場します。死体を愛してやまない主人公達が死体を損壊させたり、生きている人間の首が飛んでいくシーンなどは当たり前のように登場します。しかしただこれだけでは極一般的なホラー映画でも登場するシーンなので、あまり変わり映えしないと思う方も多いことでしょう。
しかしこの映画ネクロマンティックの最大の怖さというのが死体愛好家の変態的な性癖です。ロベルトやベティは物語の中で死体の内臓を浮かべた風呂に入って興奮したり、死体と体を交えます。さらにこのシーンでは綺麗なオルガンの曲がBGMとして流れており、非常に狂気を感じる作品となっています。この今までにない人間の変態的性癖を狂気的に描いたことからカルト映画の代表作として挙げられることになりました。
ネクロマンティックは多くの国で上映禁止に
映画ネクロマンティックは上記の通り、死体愛好家という変態的な世界を残酷に描いた作品となっており、多数の人々のトラウマとなりました。このあまりに残酷で狂気的な世界を描いているということで、各国でネクロマンティックは映画館で上映禁止となってしまいます。さらに制作国であるドイツの裁判所からネガやフィルムなど映画を記録したものを廃棄する命令まで下され、物議をかもした作品となっています。
ネクロマンティックの続編も怖い
1987年にカルト映画ジャンルの礎を築くことになった映画ネクロマンティックはその人気から1991年にネクロマンティック2という続編が制作されることになりました。このネクロマンティックの続編であるネクロマンティック2の物語は前作で自殺したロベルトに憧れを持っていた一人の女性が、ロベルトの墓を掘り起こしてロベルトの死体を盗むシーンから始まります。しかし前作とは少し内容に変更が加えられています。
変更が加えられているのは映画ネクロマンティックのモデルであるネクロフィリアです。墓を掘り起こした女性はロベルトほどの死体愛好家であるネクロフィリアではなく、ロベルトの腐った死体の臭いに耐えることが出来ずに嘔吐してしまいます。しかし普通の人間だと思われた女性ですが、この女性もある狂気が隠れていました。その女性はどうしても憧れだったロベルトと共にいるためにあるアイディアを思いつきます。
女性には一人の恋人である男性がいました。女性が思いついたアイディアとは恋人である男性の首を切り落として、ロベルトの首と交換するといったものだったのです。女性はすぐにこのアイディアを実践し、ロベルトと共に生きる夢を叶えたことで満たされます。第1作目であるネクロマンティックも狂気に満ちた作品ですが、ネクロマンティック2も前作に負けないほどの狂気を秘めているホラー映画となっています。
ネクロマンティックに関する感想や評価は?
『ネクロマンティック』はホラー映画の紹介本に、ホラーの大傑作みたいに書かれてたから、
— 羽沢向一 (@hazawakoichi) February 21, 2019
渋谷での公式日本劇場初上映に行ったら、ホラーじゃなくてド変態映画で驚きました。
すごい映画だけど、ホラーじゃないよなあ。
映画ネクロマンティックに関する感想では狂気的な変態的な映画ではあるがホラー映画ではないという感想がありました。ネクロマンティックは幽霊のような怖さではなく、人間の中に眠る狂気に満ちたホラー映画となっており、美と狂気が両立している作品です。なので感想の通りホラー映画には思えないと感じる方が多数いました。
ネクロマンティック(1)は内容も文字通り人を選ぶけどクライマックスの自慰行為がエクストリーム過ぎて流石に不特定多数には勧められんわアレ
— 知的風ハット (@itukayomu) May 16, 2018
2はラストでちょっと笑ったからええよ
映画ネクロマンティックの結末で主人公ロベルトは自殺する中で狂気の絶頂を迎えます。この結末を観た方の感想ではあまりに衝撃的だったという感想が寄せられることになりました。ロベルトは血を流しながらも快感を感じ、血を吹き出して絶頂します。このシーンは映画ネクロマンティックで一番衝撃を与えるシーンとなっており、感想の通りホラー映画好き以外におすすめすることができない作品となっています。
ネクロマンティックのネタバレまとめ
本記事ではホラー映画ネクロマンティックについて結末までのあらすじのネタバレや、映画に関する感想などをまとめてご紹介しました。映画ネクロマンティックは死体愛好家という特殊な性癖を描いた映画となっており。残酷な描写の中に芸術性が感じられる作品となっています。トラウマとなる方も多数おり、もしこれから映画ネクロマンティックをご覧になられる方はご注意してご覧ください。