バトルシップの評価が高いのは日本だけ?アメリカで酷評の理由とあらすじは?

バトルシップは2012年に公開されたアメリカの映画です。日本ではバトルシッパーと呼ばれる熱狂的なファンができるほど評価されている映画ですが、アメリカでは酷評が目立ちます。この記事ではバトルシップの評価がなぜ日本とアメリカで極端に違うのかを解説しています。また、バトルシップがどんな内容になっているのか、あらすじや映画に出演しているキャストなどの基本情報もあわせて紹介します。

バトルシップの評価が高いのは日本だけ?アメリカで酷評の理由とあらすじは?のイメージ

目次

  1. バトルシップとは?
  2. バトルシップの評価は?
  3. バトルシップのあらすじは?
  4. バトルシップの出演俳優紹介
  5. バトルシップに関する感想や評価は?
  6. バトルシップの評価やあらすじまとめ

バトルシップとは?

バトルシップの映画情報

バトルシップとは2012年に公開されたアメリカのSF映画です。テーブルゲームである海戦ゲーム(バトルシップ)を元に制作されました。ユニバーサル・ピクチャーズ100周年記念作品として制作された作品であり、日本では俳優の浅野忠信が出演したことでも話題となりました。

バトルシップの映画監督

バトルシップの映画監督を担当したのはピーター・バーグです。ピーター・バーグは、アメリカを拠点に俳優や映画監督、プロデューサー、脚本家など幅広く活動しています。俳優としては「シカゴ・ホープ」のビリー・クロンク役としても知られています。監督としては、「ローン・サバイバー」や「ハンコック」などの制作に携わっています。

バトルシップの予告動画

バトルシップの予告動画では、突然高速道路に巨大な丸い鉄の物体のようなものが飛来するところから始まります。海上では未確認物体が発見され、それは街を襲い始めます。未確認物体の正体は一体何なのか、人類は勝利することが出来るのか気になる予告動画となっています。

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バトルシップの評価は?

日本での評価

バトルシップは日本での興行収入が14.7億円を記録する大ヒット映画となりました。ここでは日本でどのような評価がされたのか、バトルシップの評価をまとめました。

名言が豊富

バトルシップには、思わずかっこいいと言ってしまうような名言がたくさんあります。戦艦ミズーリを操る老兵達が「戦艦がこの程度で沈むか!」と叫ぶシーンや、主人公が「みんないつか死ぬ、だが今日じゃない」と呟くシーンなど、戦う男たちの名言にしびれるという評価がたくさんありました。

バトルシッパー

バトルシップには「バトルシッパー」と呼ばれる熱烈なファンがいます。一度、日本でテレビ放送される予定だったバトルシップが放送中止になったことがありました。

しかし、バトルシッパー達は放送されるはずだった時間帯にDVDを再生し、SNSでは「#バトルシップ放送中止代替同時鑑賞祭り」のタグで盛り上がりました。そのタグが、バトルシップの代わりに放送された映画を差し置いてトレンド入りする現象が起こるなど、熱狂的なバトルシッパー達がいます。

戦艦好きにはたまらない

なぜこんなにも日本でバトルシップの評価が高いのかというと、元々日本には生粋のミリタリー好きに加えて、艦これなどのゲームやアニメで戦艦が好きになったという人も存在します。バトルシップには、そんな人々の心を鷲掴みにするような戦艦や兵器がたくさん登場するのです。

例えばバトルシップに登場する敵が放つ丸い兵器は、イギリスが考案した幻の兵器「パンジャンドラム」を再現しているのではないかといわれています。「パンジャンドラム」は実際に戦争で使われることはなく、お蔵入りになったものです。しかし、バトルシップでは「パンジャンドラム」を実用化したような兵器が街を破壊します。

またバトルシップでは記念艦の戦艦ミズーリが、敵と戦うために実働しています。「最後の戦艦」とも呼ばれる戦艦ミズーリが実際に動いている姿を大迫力で見ることができると、高評価されています。

浅野忠信の出演映画

バトルシップでは、日本の俳優である浅野忠信が出演してます。日本の自衛艦艦長のナガタ役として登場し、主人公とは反発し合いながらも良いライバル的な存在です。バトルシップの最後に主人公と協力しながら敵に立ち向かう場面は胸アツだと評価されています。

アメリカでは酷評?

日本では熱狂的なバトルシッパーがいるほど人気なバトルシップですが、アメリカでは酷評を受けています。アメリカの映画評価サイトRotten Tomatoesでは支持率が34%と評価は良くなく、酷評されています。また、興行収入もアメリカではわずか6,500万ドルと良くありませんでした。ここでは、なぜアメリカでバトルシップが酷評されてしまっているのかを解説します。

酷評①主人公がお馬鹿さん

まず、バトルシップの主人公の設定が、あまりアメリカ人には受けが良くなかったようです。主人公は飲んだくれのニートで、いつも問題ごとを起こす前科持ちの男でした。見かねて兄から海軍に入れと言われてしまいます。そんなバカっぽい主人公が、タイトルコールの後には大尉にまで昇進していました。

コネか何かを使ったのではないかと思わせるような出世に加え、大尉のくせに下っ端のような行動ばかりするところが解せないと、アメリカでは酷評されています。

酷評②ド派手な映画に飽きた

アメリカの映画評価サイトRotten tomatoesでは、典型的な展開やド派手な爆発のある映画に飽きてしまったという酷評がありました。その他の酷評の中には、「演出が陳腐」「ただうるさいだけ」という声もありました。日本のミリタリーファンには受けは良いものの、アメリカ人的にはただ爆発が派手でストーリーが雑だという酷評が目立ちました。

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バトルシップのあらすじは?

あらすじ①新たな惑星

2005年、科学者達は地球によく似た星を発見します。2006年にはNASAがその星と交信を試みる計画「ビーコンプロジェクト」がスタートします。科学者は地球によく似た星「プラネットG」は、地球と同じような環境で水や空気、大気を有する星だと説明します。

あらすじ②チキンブリトー泥棒

主人公のアレックスはバーで酒を飲みながら、「ビーコンプロジェクト」のニュースをテレビで観ていました。そこに兄が誕生日を祝うためにやってきます。アレックスは職についておらず、兄から知り合いの建設業者に紹介しようかと話を持ちかけられます。しかしアレックスは、バーにやってきたサマンサという女性に釘付けになっていました。

サマンサはチキンブリトーを注文しますが、バーではもうチキンブリトーはないと言われてしまいます。アレックスは兄の話を適当に断り、サマンサの元に行きます。アレックスは5分でチキンブリトーを食わせてやると言ってコンビニに向かいました。しかし、コンビニはもう閉まっていました。そこでアレックスはコンビニに天井から侵入してチキンブリトーを盗ります。

アレックスは酔っぱらいすぎて、コンビニに侵入したは良いものの脱出することが出来ませんでした。パトカーの音に嫌な予感がした兄のストーンが様子を見に行くと、アレックスは警察に追われていました。アレックスは捕まってしまいましたが、その寸前にサマンサにはチキンブリトーを渡すことができました。

あらすじ③海軍に入る

チキンブリトーの件で兄はカンカンに怒っていました。なぜなら、アレックスがナンパしたサマンサは、なんと海軍艦隊のシェーン提督娘だったのです。海軍に入っていたストーンは自分の将来まで汚すつもりかと、アレックスに怒りをぶつけました。そして兄はアレックを更正させるために海軍に入れといいます。

そして時は過ぎ2012年、アレックスは海軍で大尉として活躍していました。サマンサとは交際しており、シェーン提督に結婚の許しを得たいと思っていました。シェーン提督と話しをする機会はありましたが、サマンサとの結婚について話そうとすると緊張してなかなか言いだせません。

あらすじ④ライバルのナガタ

アレックスはトイレで何度もシェーン提督と話す練習をします。そこに、日本の戦艦の艦長であるナガタがやってきます。ナガタは「トイレで独り言か」と言ってアレックスを挑発し、二人は殴り合いの喧嘩をしてしまいます。

この喧嘩に呆れたシェーン提督は、アレックスの頭の良さは認めていましたが、切れやすく下の者に指導ができないという性格は致命的だと言います。結局アレックスは結婚の話をシェーン提督にすることができませんでした。

あらすじ⑤退官勧告

アレックスは演習中、兄のストーンに呼ばれます。ストーンはこの演習が終わり次第、アレックスに退官勧告が出ていることを話しました。アレックスはその奔放な性格から、海軍をクビになってしまったのです。アレックスはストーンにコネはないのかと言いますが、そんなものはないと跳ね除けられました。アレックスはストーンに「期待を裏切ってすまない」と謝ります。

あらすじ⑥物体の飛来

アレックスが退官勧告を受けた頃、謎の飛行物体が地球に近づいて来ていました。飛行物体は交信を行っていた衛生を破壊し、ハワイに向かっていました。科学者達が地球に落下した謎の飛行物体を調べると、地球には存在しない物質でできていることが判明しました。

あらすじ⑦宇宙人との交信

飛来してきた謎の物体の中には、通信装置のようなものがついていたことが判明します。この謎の飛行物体は、ビーコンプロジェクトの交信によってやってきた兵器だったのです。飛来してきた兵器は地面をえぐりながら、街や軍の基地を襲います。

あらすじ⑧諦めない心

その頃、ハワイの海面にも未確認物体が現れます。そこでアレックスは未確認物体が何なのか調査しに行くことにしました。アレックス達がボートで近づいて呼びかけますが、なにも反応はありません。しかし、未確認物体にアレックスが触れた瞬間光が走り、突然周りを透明なバリアのようなもので覆われて外との通信ができなくなってしまいます。

レーダーも正常に反応せず、機械類が全滅してしまいます。アレックスの前には、巨大な兵器のようなものが現れます。その兵器は戦闘準備が整った戦艦に攻撃をしかけてきました。ストーンが乗っていた戦艦もまた攻撃を受けて破壊されてしまいます。上官が死んでしまったことで、アレックスが指揮官としてみんなをまとめることになります。

しかし、アレックスは艦長としてみんなをまとめることができず、部下からは叱咤されてしまいます。アレックスは落ち込みますが、そんな時謎の飛行物体に乗っていたと思われる地球外生命体を発見します。アレックスはこの地球外生命体達が自分の星に住めなくなり、地球を乗っ取ろうとしていることを悟りました。

あらすじ⑨目覚めたミズーリ

地球外生命体には地球の科学力では対抗することができず、レーダーもエラーを起こして使う事ができません。そんな時、ナガタがレーダーを使う事ができない時の極秘戦術を使って、敵の位置を確認することに成功します。攻撃は上手くいきましたが、アレックス達も攻撃を受けてしまい、最後の戦艦が破壊されてしまいます。

救命ボートでなんとか救出されましたが、ナガタは戦意喪失してしまいます。そんな時、アレックスは戦艦ミズーリを使うことを思いつきます。アレックスは昔ミズーリを動かしていた老兵達を呼び寄せました。記念戦艦は再び戦うために目覚めたのです。

あらすじ⑩救われた地球

昔のように動き出したミズーリによって、敵の兵器は次々と破壊されていきます。最後はミズーリの最後の砲撃でビーコンプロジェクトに使われていた実験施設を破壊することに成功し、宇宙人の侵攻を食い止めることができました。アレックスはこの功績が認められ、シェーン提督からも結婚について前向きな返答をもらえました。

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バトルシップの出演俳優紹介

アレックス・ホッパー/テイラー・キッチュ

バトルシップの主人公であるアレックス・ホッパー役のキャストは、テイラー・キッチュです。テイラー・キッチュはカナダの俳優で、アメリカを拠点として活躍しています。出演作には「ジョン・カーター」や「野蛮なやつら/SVAGES」や「ローン・サバイバー」などがあります。

ナガタ/浅野忠信

日本の戦艦の艦長であるナガタ役のキャストは、日本の俳優である浅野忠信です。テレビドラマ「3年B組金八先生Ⅲ」への出演で俳優としてデビューしました。以降、日本の映画だけでなく海外の映画にも出演しています。出演作には「PiCNiC」や「私の男」、「地球で最後のふたり」などがあります。

ストーン・ホッパー/アレクサンダー・スカルスガルド

アレックスの兄のストーン・ホッパー役のキャストは、アレクサンダー・スカルスガルドです。アレクサンダー・スカルスガルドはスウェーデンの俳優で、映画だけでなくドラマシリーズなどでも活躍されています。出演作品には、「ビッグ・リトル・ライズ〜セレブママたちの憂うつ〜」や「ターザン:REBORN」、「ホールド・ザ・ダーク そこにある闇」などがあります。

サマンサ/ブルックリン・デッカー

バトルシップのヒロインであるサマンサ役のキャストはブルックリン・デッカーです。ブルックリン・デッカーは、アメリカの女優やモデルとして活躍しています。テレビ映画「ウソツキは結婚のはじまり」で女優としてデビューし、以降「恋愛だけじゃダメかしら?」や「クレイジー・ドライブ」などに出演しています。

レイクス/リアーナ

女性海軍レイクスのキャストはリアーナです。リアーナはシンガーソングライターとしても有名で、「ドント・ストップ・ザ・ミュージック」は世界的ヒットソングとなりました。映画には「チアーズ3」や「ホーム 宇宙人ブーヴのゆかいな大冒険」、「オーシャンズ8」などに出演されています。

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バトルシップに関する感想や評価は?

バトルシップは戦う男たちの姿や、登場する戦艦に興奮するという声がたくさんありました。バトルシップを観て、主演を演じたテイラー・キッチュのアクションをもっと見たいという方もいました。

地球上の科学よりも技術が上の宇宙人に対して、昔の戦艦で戦うという斬新なストーリーがしびれるという意見もありました。宇宙人に打ち勝ち、主人公が表彰されるシーンでは思わず泣いてしまったそうです。

アメリカでは酷評を受けていましたが、日本人ではツッコミどころとして楽しんでいる方もいました。やはり、最後に老兵達が昔の戦艦を動かすシーンはとても人気のようです。

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バトルシップの評価やあらすじまとめ

バトルシップは日本とアメリカで大きく評価が分かれる映画です。ストーリーはそれほどしっかりと作られていませんが、実際の戦艦や幻の兵器が出てくるなど胸アツな展開が、日本人の特にミリタリー好きや戦艦好きの心を鷲掴みにしているようです。バトルシップは興行的には失敗に終わりましたが、何度観ても面白いという評価もあるので、気になる方はぜひ鑑賞してみてください。

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