進撃の巨人のマルコが死亡した真相は？黒幕説や復活の可能性も検証

進撃の巨人とは、諌山創さんによって描かれた大人気漫画です。2017年12月現在で既刊24巻、別冊少年マガジンに2009年10月号から連載中で、単行本累計発行部数7100万部となっています。過去にはアニメ＜進撃の巨人attack on titan＞が1,2期放送されており、2018年7月から第3期の放送が決定しています。実写映画＜進撃の巨人＞やゲーム＜進撃の巨人＞も存在しており、その人気に高さから、一時は社会現象にもなりました。

＜進撃の巨人＞の世界は巨人が支配しています。人間を食らう巨人から身を守るため人々は高さ50ｍの壁を作り、その中で生活していました。しかしある日、その壁を超える高さの巨人が出現。壁を破壊し外にいた巨人たちが人々の住む町へなだれ込んできます。主人公は当時10歳のエレン・イェーガー。母は巨人に食われ死亡、自身は「巨人を駆逐する」として調査兵団に入団します。そこで仲間と巨人の正体と真相を解明していきます。

主人公・エレンは幼馴染のミカサ・アッカーマンやアルミン・アルレルトと一緒に調査兵団に入団します。その中でたくさんの仲間ができますが、今回注目するのは謎多きマルコ・ボットです。調査兵団としてこれから長く活躍していくと思われたマルコでしたが、まさかまさか第18話で死亡します。今回は進撃の巨人でマルコは本当に死亡したのか？黒幕説などを含め、彼の正体や死の真相に迫っていきます。

本名はマルコ・ボット、進撃の巨人内で仲間からはマルコと呼ばれています。身長178cm、体重70kgと一般的な体格をしています。年齢は16歳(調査兵団入団は13歳)で、主人公・エレンが15歳であるため、1歳年上のお兄さんです。画像の通り、落ち着いた顔つきをしており、そばかすが特徴的です。エレンと同じ第104期訓練兵団に入団、7位の成績を修めて卒業しています。憲兵団を志望でしたが、調査兵団に入団しました。

見た目の通り、マルコ・ボットは非常に優しい少年です。仲間と輪を保つのが上手く、真面目な性格をしています。似たような性格をしているアルミン・アルレルトとも非常に仲が良く、2人は第104期訓練兵団の理性・頭脳というような存在でした。視野が広く、サポートなども忘れません。戦場でも冷静で、判断力・洞察力も備わっているマルコは指揮役として仲間から期待されていました。不器用なジャンともよく共に行動していました。

アニメ＜進撃の巨人attack on titan＞のマルコ・ボットを演じるのは逢坂良太さんです。進撃の巨人のマルコ以外に過去担当したキャラは落第騎士の英雄譚・黒鉄一輝役、恋と嘘・根島由佳吏役、山田くんと7人の魔女・山田竜役など、様々な有名作品の主人公を演じている人気声優です。ただのアニメ好きでしたが、高校入学式に突如「声優になりたい」と思ったというなかなかの変わり者。上京し、2010年から声優デビューしました。

進撃の巨人きっての冷静沈着さをもつマルコ・ボット。今後も司令塔として進撃の巨人の中心メンバーとして活躍していくと思われていました。しかし、進撃の巨人の世界はそんなにあまくはありませんでした。なんと。コミック第4巻＜進撃の巨人＞の18話、アニメ＜進撃の巨人attack on titan＞の13話でマルコの遺体が発見され死亡が確認されます。この時点で真相や黒幕は不明、マルコの死亡はトロスト区奪還戦でのことでした。

エレン・マルコらが訓練兵団に入団してから3年後、再び超大型巨人が襲来します。そこでトロスト区の駐屯兵と104期訓練兵団の卒業生がトロスト区防衛戦を開始します。そんな中、エレンは捕食され一時は死亡したとされました。エレンが捕食された後、「巨人を攻撃する巨人」が現れます。この巨人を利用して生き残った者はなんとか生き残ります。しかし、この巨人の中から出てきたのは死亡したとされたエレンでした。

その後、エレンを巨人化させ、岩をつかって穴を防ぐ作戦を敢行します。多くの犠牲をだすも作戦は成功、トロスト区の奪還戦に勝利します。そこでストーリーはエレンの訓練兵時代の回想に入ります。ライナー・ベルトルト・アニなどと過ごした日々が描かれています。その回想が終わると、ジャンがマルコの遺体を発見します。こうして進撃の巨人の中でマルコは早くも命を失ってしまうのです。遺体は巨人に食われていました。

なんの前触れもなく、遺体になっていたマルコ。進撃の巨人の主要メンバーで最初の犠牲者となりましたが、あまりにも早すぎる死でその真相・正体は謎のままでした。しかし、なんとコミック＜進撃の巨人＞第77話でその真相が明らかになりました。マルコは本当に死んだのか？進撃の巨人には二度と登場しないのか？コミック＜進撃の巨人＞第77話で明かされたマルコの謎を解説していきます。

マルコはトロスト区防衛戦が終わったときにはまだ生きていました。しかし、奪還戦が終わったときには死んでいました。つまり、奪還戦で死亡したと考えるのが普通です。しかし、不自然な点がいくつかあります。まず、マルコの遺体には立体起動装置が装備されていませんでした。兵士の命とも言える立体起動装置を持たないとはどのような状況なのでしょうか？そして、もう1つの不自然。その立体起動装置はアニが持っていたのです。

トロスト区奪還戦中にマルコは偶然、ライナーとベルトルトに出くわします。二人はこそこそ会話をしていました。「どうしようもない時は俺が巨人で何とかする」「穴が塞がれてしまう」この会話を聞いたマルコは2人に声をかけます。ここが彼の運の尽きでした。最初は冗談と言ったライナーでしたが、聡明なマルコを騙せるはずがありません。マルコは、ライナーとベルトルトが巨人化できることを知ってしまったのです。

マルコは自然にその場から離れようとするも、ライナーに押さえつけられます。そこに通りかかったのがアニです。アニに助けを求めたマルコでしたが、なにかおかしい。そう、アニもライナーとベルトルトの仲間だったのです。そこで、3人は反逆の証にマルコから立体起動装置を取り上げて民家に投げつけます。そこに巨人が近づいてくるのを確認して彼らはその場から飛び去ったのです。こうしてマルコは抵抗手段なく殺されました。

進撃の巨人で最初の衝撃ともいえるマルコの死の黒幕と真相はアニ・ベルトルト・ライナーに殺されたという残酷すぎる真相でした。とはいえ、3人とも計画なしにマルコを殺したことをすぐには受け入れられず、アニとベルトルトは泣き、ライナーも心が分裂してしまいました。しかし、このマルコ殺しが彼らに拍車をかけ、仲間たちと殺し合うことを決意したきっかけにもなりました。マルコの死から1か月後、3人の正体がばれます。

進撃の巨人は連載当初から注目されていましたが、それでもコミック＜進撃の巨人＞の4巻で主要メンバーのマルコが消えたことは衝撃でした。このため、マルコの正体は実は進撃の巨人の黒幕ではないか？実はマルコは生きていてまた進撃の巨人に登場するのではないか？という声が上がりました。確かに主要メンバーがこんな序盤で死ぬとは考えにくいです。真相的には復活説を唱えるのは難しいですが、それでも調査してみました。

「マルコは死ぬ予定は立てていませんでしたが、キャラが立たなかったので死んでもらいました」これが進撃の巨人の作者の言葉です。これでマルコの黒幕説もなくなり、進撃の巨人には二度と生きて登場しないことが判明しました。たしかにぱっとしないキャラではあります。また、おとなしい、知的という点でアルミンやベルトルトとキャラがかぶっている部分もあります。衝撃的事実ですが作者の言葉ですので受け入れるほかありません。

早々＜進撃の巨人＞から退場したマルコ。正体も結局ただの少年でした。彼の死は＜進撃の巨人＞においてどのような意味があったのでしょうか？1つ目はアルミンが、アニが女型の巨人の正体であると気付くための伏線です。マルコの立体起動装置を見て気づきました。2つ目はジャンがマルコの死をきっかけに調査兵団に入団したことです。この2つがマルコの存在意義ではないでしょうか？

マルコの死亡の真相はお分かりいただけたでしょうか？残念な最後でしたが、進撃の巨人は終わっていません。2018年7月よりアニメ＜進撃の巨人＞第3期が始まります。マルコの事は忘れず、今後も進撃の巨人を楽しんでいきましょう！