【進撃の巨人】エレンは始祖の巨人の能力をなぜ使える?継承時期と発動シーンは?

エレンが始祖の巨人の能力をなぜ使えるのか。進撃の巨人を読んだ人の中でも分からなかったという要素の1つとして上がるのがこのなぜ使えるのか、いつから使えたのかという問題になっています。この記事では、進撃の巨人のエレンについて、エレンが始祖の巨人の能力をなぜ使えるのか、いつから発動できるようになったのか、特徴的なエレン始祖の巨人の大きさについてなど、エレンと始祖の巨人にまつわる設定をネタバレありでまとめて紹介していきます。

【進撃の巨人】エレンは始祖の巨人の能力をなぜ使える?継承時期と発動シーンは?のイメージ

目次

  1. エレンとは?
  2. エレンは始祖の巨人の能力をなぜ使える?継承時期は?
  3. エレンが始祖の巨人の能力を発動したシーン
  4. エレンの始祖の巨人の能力や強さ
  5. エレンが骨の巨人になるシーン
  6. エレンの始祖の巨人と進撃の巨人の違い
  7. エレンの始祖の巨人に関する感想や評価
  8. エレンの始祖の巨人まとめ

エレンとは?

進撃の巨人の主人公にして、様々な謎に関わっていたのがエレンです。特に始祖の巨人については、分かりにくいとされています。この記事ではそのようなエレンについて、始祖の巨人の力をなぜ使えるのか、エレンの始祖の巨人の大きさについて、いつ継承したのかなどをネタバレありでまとめて紹介していきます。

進撃の巨人の作品情報

進撃の巨人の概要

エレンが主人公を務める進撃の巨人は、2009年から2021年までの間、講談社の別冊少年マガジンで連載されていたダークファンタジー作品です。別冊少年マガジンの創刊号から連載が開始され、その高い人気から、雑誌の知名度を高めるのにも、貢献にした作品になっています。圧倒的な力を持ち10mを軽く超える大きさを持つ巨人と、それに対抗する人間との戦いを中心に描いた物語になっています。

ファンタジー作品でありながら、魔法や超能力のような要素は控えめで、ミリタリーな要素が強く架空戦記のような様相を呈した作品です。この作風が高い人気を集める要因にもなっています。メディアミックス展開も積極的に行われた作品で、アニメやゲーム、小説化、実写映画化なども行われております。アメリカでも高い人気を誇り、ハリウッド映画化なども行われています。

進撃の巨人のあらすじ

突如現れた巨人に滅亡の淵に立たされていた人類。人類は3つの壁を築き上げることでなんとか生活圏を確保していました。壁が出来てから100年後、壁内は、巨人の脅威を忘れる程になっていた頃、突如壁の高さを越える超大型巨人が現れたことで、事態は一変します。1番外側の壁、ウォール・マリアの突出したシガンシナ区に住んでいたエレンは、故郷や夢、家族を失ったことで、巨人の駆逐を決意し、調査兵団に入ることを希望するのでした。

エレンのプロフィール

エレン・イェーガーは、進撃の巨人の主人公を務めるキャラクターです。元々自由であることを強く願う少年であり、調査兵団に入っていつの日か外の世界を見ることを夢見ていました。ただシガンシナ区の強襲により、巨人の脅威を実感してからは、巨人の駆逐が行動原理となります。高い行動力と勇気を持っており、人を引き付ける魅力があるキャラクターですが、直情的で猪突猛進な要素も持ち合わせていたりします。

物語が進む中で、なぜ使えるのかは不明ながらも自身に巨人化の能力が宿っていることを知り、さらに王家の謎や、壁外勢力の存在など、激動をその身で体感することになるのです。その中でキャラクター性や使える能力もどんどん変化していくことになります。進撃の巨人において、エレンは主人公でありながら、最終的には、物語の黒幕的な動きもしていく、独特のキャラクター性を作り出しています。

進撃の巨人 作品公式サイト

エレンは始祖の巨人の能力をなぜ使える?継承時期は?

エレンが始祖の巨人の能力をなぜ使えるのかは、『進撃の巨人』を読み進める中で、非常に分かりにくい要素になっています。ここからは、エレンが始祖の巨人の力をなぜ使えるのか、継承した時期はいつだったのかについて紹介していきます。

エレンは始祖の巨人の能力をなぜ使える?

進撃の巨人の物語の中で、エレンが巨人化の能力を持っていることは比較的序盤で明らかになっています。その時点では、壁内勢力には九つの巨人の情報がほぼないため、それが進撃の巨人だとも分かりませんでした。しかし、物語が進む中で、エレンが始祖の巨人も継承していることが明らかになったのです。エレンが始祖の巨人の力も継承していたのは、彼の父親グリシャの行動がありました。

元々、グリシャは、壁の外からやってきたエルディア人でした。彼は幼少期の経験から、エルディア人を迫害するマーレに対しての反抗組織『エルディア復権派』に加わっていました。しかし、息子のジークの裏切りによって、マーレに捕らえられることになってしまいます。グリシャは、パラディ島に連行されることになりますが、そこで再会したのが、マーレに潜入していた『フクロウ』でした。

その時点で、フクロウは、進撃の巨人の力の持ち主でしたが、寿命が近いことを悟っていました。そのため、進撃の巨人の力を継承し、『始祖の巨人』の力を奪還することを託されることになるのです。そして、グリシャは記憶喪失を装って壁内に入り込むと、始祖の巨人の行方を探ることになりました。そして、長い年月をかけて、始祖の巨人を持っているのが、レイス家であると明らかにします。

そして、そこで始祖の巨人の力を持っていたフリーダを捕食して始祖の巨人の力を奪います。そして、エレンに巨人化薬を打ち込むことで巨人にさせ、自身を捕食させたのです。これにより、エレンは、巨人化の力を継承することになりました。つまり、エレンが始祖の巨人の力をなぜ使えるのかというと、進撃の巨人と始祖の巨人の力を持っていたグリシャを捕食して継承していたためです。

エレンが始祖の巨人を継承していると判明したのはいつ?

エレンが始祖の巨人の力を持っていることが判明したのがいつかというと、ウォール・マリア最終奪還戦の後の出来事です。元々エレン達は、エレンの生家の地下にグリシャが情報を残しているというのは知っていました。しかし、エレンの生家があるのは、ウォール・マリアの南端に飛び出したシガンシナ区であり、ウォール・マリアを奪還しなければいけなかったのです。そのために行われたのがウォール・マリア最終奪還戦になっています。

ウォール・マリアを奪還したことでシガンシナ区にあるエレンの生家に行くことができるようになり、そこでグリシャが残していた記録から、エレンが進撃の巨人と始祖の巨人の力を継承していたことが判明することになりました。同時期には、『ユミルの呪い』により巨人化能力者の寿命が13年であり、エレンの寿命が残り8年であることなども判明しています。

エレンの始祖の巨人の大きさ

始祖の巨人を含む九つの巨人は、能力を発動させた者によって姿形が異なっています。エレンが始祖の巨人になった際には、推定1000mにもなるほどの大きさになっています。参考までに『進撃の巨人』作中で最初に登場したベルトルトが変身した超大型巨人の身長が60m超とされているので、相当に大きいサイズです。大きさがおおよそでも示されている巨人でも最大はロッド・レイスが巨人化した奇行種でその大きさは120m級であるとされています。

ちなみに始祖の巨人がみんな大きいわけでもありません。実際、『進撃の巨人』作中で姿が描かれているフリーダ版始祖の巨人は13mだったことが明らかになっているのです。このことからもエレン版始祖の巨人の大きさが破格の大きさであったことが伺えます。なぜエレン版始祖の巨人がここまで大きいのかは不明です。しかし、道を通してユミルと協力体制になったことが影響しているのではないかと考察されています。

全ての巨人はユミルが作り出していました。そして、エレン版始祖の巨人は、ある意味でユミルが望んで作り出した唯一の巨人とも言えるのです。それだけに、始祖の巨人の能力をフル活用でき、その大きさも他の巨人とは比べ物にならない程の大きさになったのではないか、と考察されています。

また、このエレン版始祖の巨人に関しては、大きさを自在に変えられたのではないかとする考察もあります。事実として、アルミン達の協力で始祖の巨人が停止した際、超大型巨人になったアルミンと対峙するべく、エレンも超大型巨人サイズになって交戦したりしているのです。これが、『超大型巨人を生成して意識を移した状態』なのか、『始祖の巨人自体の大きさを変化させた状態』なのかは不明になっています。

エレンの始祖の巨人の能力の継承時期はいつ?

エレンはグリシャから進撃の巨人と始祖の巨人の能力を継承したことで巨人化が発動できるようになりました。継承したタイミングは、ウォール・マリアが陥落してからすぐのことです。長らく行方不明になっていたと思われたグリシャでしたが、実はこの時点で、エレンに巨人化の力を託す形で死亡していたのでした。つまり、エレンが初めて巨人化したトロスト区攻防戦の時点で、既にエレンは始祖の巨人の力も継承していたのです。

ちなみに、エレンが巨人の力を継承したのがいつか、全く覚えていませんでした。というのも九つの巨人は継承時に敵味方の判別できない暴走状態になったり、継承前後の記憶が一時的に失われることもあるためです。そのため、エレンは、自身が巨人化の力をいつ継承したのか、巨人化の力をなぜ使えるのかなど本人は一切知らない状態でした。エレン自身もいつの間にか宿っていたという形で描かれていたのです。

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エレンが始祖の巨人の能力を発動したシーン

物語の終盤になって、エレンは始祖の巨人の力を自在に使うことができるようになりました。しかし、それ以前から、エレンが始祖の巨人を使っていたことが明らかになっています。ここからは、エレンが始祖の巨人の力を使ったシーンについて、いつ、どのシーンで使ったのかネタバレありでまとめて紹介していきます。

エレンはダイナ巨人を操っていた?

始祖の巨人の能力の発動には、王家の血筋が必須条件です。そのため、王家の血を引いていないエレンは基本的には始祖の巨人の力を発動させることはできないのです。しかし、後に、エレンは、壁外に残った王家の末裔であるジークと接触、ユミルを説得して味方につけたことで、能力を自在に使えるようになります。そしてその状態のエレンが、過去に干渉して行ったことの1つとして明らかになったのが、ダイナ巨人の操作でした。

ダイナ巨人とは、グリシャの壁外での妻であり、王家の末裔であるダイナが巨人になった無知性巨人です。この巨人は、エレンの眼の前でエレンの母であるカルラを食べた巨人としても知られていました。エレンの恨みの一端ともなった存在ですが、実はこれも未来で始祖の巨人の力を使えるようになったエレンが、操って行っていたことだと明らかになったのです。

本来であればこの設定は時間軸的に、おかしな話ではあります。未来で始祖の巨人の力を手に入れたとしてなぜ使えるのでしょうか?しかし、『進撃の巨人』最終話にて、このネタバレが行われるのです。語ったのはエレン自身でエレンいわく、『始祖の力がもたらす影響には過去も未来も無い。同時に存在する』となっています。つまりエレンが始祖の力を使えるようになった時点で、いずれの時間軸の巨人も操ることが出来たのでした。

つまり、エレンの母カルラを食べたのは間接的にエレン自身が行ったことであるとも言えるのです。全てはエレンが現在までの道筋を進むために必要なことだったのでした。ちなみにこの事実が明らかになったシーンではダイナ巨人が、普通の無知性巨人とは違う点を示すべく、超大型巨人の力を解除した直後のベルトルトが襲われなかったシーンが描かれていたりもします。

エレンは過去にも始祖の巨人の能力を発動していた?

自在に始祖の巨人の力を使えるようになったエレンが、過去に干渉した例として明確になっているのは上記のシーンだけです。しかし、それ以外のシーンもネタバレされたあと読み返すと、未来のエレンが巨人に干渉していたのではないかと言われるシーンがいくつかあります。その中でも特に象徴的なシーンとされているのが、エレンが初めて巨人に食べられてしまったシーンです。

このシーン、エレンはアルミンを助けるために、無垢の巨人に捕食されてしまいます。しかし、その時の無垢の巨人の動きには、作為的なものがあったとして疑問視されていたのです。さらに、なぜこの無垢の巨人がエレンの力を継承しなかったのかも謎であるとされていました。この謎も、未来のエレンがこの巨人を操っていたと考察すると、辻褄が合うと言われているのです。

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エレンの始祖の巨人の能力や強さ

始祖の巨人は、他の九つの巨人と比較しても能力の種類が多く、能力の規模感の大きさが非常に大きいのが特徴になっています。ここからは、始祖の巨人が持つ能力について紹介していきます。

能力や強さ①記憶に干渉する

始祖の巨人自体が持つ能力の1つが、エルディア人の記憶に干渉し、改竄することができる能力です。この能力の使用者として1番有名とも言えるのが、壁内の初代レイス王です。彼は、壁内のエルディア人の記憶を改竄することで、『壁外人類』の存在を抹消し、嘘の歴史を作り上げているのです。

通常のエルディア人であれば、この能力を使われた影響はなく、本人は気づけ無い程ですが、ミカサのようなエルディア人と他人種とのハーフだと、副作用が発現するなどもしています。ちなみにエレンもこの能力を発動させています。最終決戦となった『天と地の戦い』の前に104期の仲間達と『死さえ存在しない世界』を通して会っていたのです。そして、その記憶を一時的に封印し、戦いが終わったあとに戻るようにしていました。

能力や強さ②巨人を操る

始祖の巨人の能力の中でも特に強力な能力の1つであり、物語においてもキーになっているとされるのが、巨人を操る能力です。『進撃の巨人』作中では、叫びによって操っており、正式名称などはないことから『叫び(仮)』とも呼ばれています。エレンがライナー達に攫われた時に使えた能力でした。この時点では、なぜ使えるのかは不明でしたが、エレンがダイナ巨人に触れたことで一時的に使用が可能になっています。

また、上記でも紹介したように、少なくともこの能力に関しては、過去未来関係なく、全ての巨人を操ることが可能であることが明らかになっています。

能力や強さ③エルディア人の体の構造を変える

始祖の巨人の能力で、作中でも結局使用されることがほぼなかったとも言えるのが、エルディア人の身体の構造を変える能力です。過去の歴史では、この能力を用いて当時のエルディア王が、流行り病から国を救った話が残っていたりします。ちなみにエレンと同じく始祖の巨人の力を狙っていたジークが使おうとしていたのがこの能力でした。

ジークはこの能力を使うことで、エルディア人の身体を子供が出来ない状態にすることで、未来に生まれてくるエルディア人が不幸な目に合わなくて済むという『エルディア人安楽死計画』を考えていたのでした。逆に作中で唯一エレンが発動させたことが、明確にはなっていない能力になっていたりもします。

能力や強さ④九つの巨人の生成

始祖の巨人の能力の中でも戦闘面においては最強の能力といえるのが、巨人の生成能力です。生成できる巨人は無垢の巨人はもちろんながら、歴代九つの巨人も生成することができます。エレンはこの能力を用いて、本編に登場していた各種九つの巨人はもちろん、歴代の使用者の者と思われる巨人も生成しました。

この能力で生み出された巨人は、いずれもユミルの支配下で活動するため、側ができるだけで、歴代継承者が単純に復活するわけではありません。ただし、『道』でその使用者の意識が覚醒してしまうと、制御はその使用者に戻ってしまうという弱点も抱えています。

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エレンが骨の巨人になるシーン

ネタバレ①エレンが座標に辿り着く

始祖の巨人の力を持つエレンと、王家の血を引くジークが接触したことで、エレンは、座標にたどり着くことに成功します。この座標には今も始祖ユミルが存在しており、初代フリッツ王の命令を守って巨人を作り続けていました。そして、ここで始祖ユミルを説得します。エレンは、ずっと奴隷として扱われ続けてきたユミルを解放するとして、力を貸すように説得したのです。

これにユミルが応えたことでl自身の味方に引き込むことに成功しています。これにより、エレンは、王家の大元とも言えるユミルと協力関係になり、自在には使えなかった始祖の巨人の力を自在に発動することができるようになりました。継承した時期自体は、もっと前ですが、エレンが始祖の巨人の力を制御したのはいつか、なぜ使えるのかというと、この時の説得でユミルが味方になったからだと言えます。

ネタバレ②エレンが地鳴らしを発動する

そして、エレンは、ユミルとの約束通り、世界を終わらせるべく、地鳴らしを発動します。地鳴らしはパラディ島の3重の壁を形成する巨人達を解き放ち、行進し続けることで世界を滅亡させる力です。これが成功してしまえば、多くの生物が踏み潰されて死亡することになります。唯一残ることができるのは、壁の内側にあるパラディ島だけなのです。

ネタバレ③エレンは骨だけの姿になる

そしてエレン自身は、始祖の巨人の力を解放して、エレン版始祖の巨人への変貌します。このエレン版始祖の巨人は、他の巨人とは比較にならない程の大きさを誇り、頭以外がほぼ骨だけという身体になっています。その姿から後に、作者の諫山創先生が『終尾の巨人』と名付けている異様とも言える姿です。エレン版始祖の巨人がこのような姿になったのはやはり始祖ユミルの力が大きいためだと思われます。

ネタバレ④エレンの本当の目的

始祖の巨人となったアルミン達と戦うエレンですが、エレンは本当に地鳴らしを完遂するつもりはありませんでした。というのも、結局のところ、巨人と戦う力を持っているのはエルディア人だけだからです。つまり、仮に地鳴らしが成功して世界人口の半数以上が死ぬならそれでよしと考えながらも、同時に、地鳴らしを止められるとすればアルミン達だけであることを認識していたのです。

アルミン達が地鳴らしを止めることができれば、アルミン達は世界を救った英雄となります。つまり自分が悪役になることで、アルミン達、パラディ島の人達を救える可能性が高くなるのです。エレンがいつからこのような考えで行動していたのかは、明確には不明ですが、いずれにしてもエレンとしては、地鳴らしを発動させること、アルミン達と戦うことは絶対に必要なことでした。

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エレンの始祖の巨人と進撃の巨人の違い

進撃の巨人とは?

エレンは始祖の巨人と進撃の巨人の力を同時に継承しているため、その能力の違いが分かりにくいとされています。進撃の巨人とは、巨人大戦の後、多くがマーレに渡った巨人化の能力にあって、唯一、マーレに渡ることがなかった巨人です。作中で明らかになっている中では『エルディア復権派』の通称フクロウことエレン・クルーガーがその最初の保有者です。

他の巨人と比べて戦闘に有利になる固有の能力を見せていなかった進撃の巨人。エレンは、巨人化できるということと、途中で硬質化の能力を得たことでそれらを中心に戦いを進めていたのです。そのため、長らく進撃の巨人の固有能力は不明のままでした。エレンが記憶を共有しているように見えるシーンあっても、それが進撃の巨人の能力だとは分からなかったのです。

しかし、固有能力は『記憶共有』能力であることが明らかになりました。この能力は、歴代の継承者が未来の継承者も踏まえて、記憶を共有することができるという能力です。この固有能力から、使用者は断片的ながらも未来を知ることができ、それが結果的に、進撃の巨人がマーレに渡ることがなかった理由にもなっています。

硬質化の能力は、元々進撃の巨人の能力ではない

エレンは、作中で、巨人の能力を操る際に、それまでに鎧の巨人などが見せていた『硬質化』をある程度操れるようになっています。しかしそれは、新たに『ヨロイ』と書かれた薬瓶を取り込んだことで行えるようになったもので、進撃の巨人自身の能力ではありません。ただし、九つの巨人自体が元は1つの巨人なので、他の能力が発現する例も見られたりします。

また、エレンはマーレ編の序盤において、戦槌の巨人をも取り込んで吸収しています。これにより、これまでよりもより硬度の高い硬質化を使えるようになりました。さらに人間の状態でも硬質化の能力を発動できるなどの変化が加わっています。いずれにしても、これらは、エレンが進撃の巨人の能力をさらに発動させたわけではなく、新たに取り込んだ能力なのです。

始祖の巨人と進撃の巨人の違い

始祖の巨人と進撃の巨人は、九つの巨人に数えられますが、その性質は大きく異なっています。始祖の巨人は、九つの巨人の中でも最強格であり、その能力も多岐に渡っています。その代償として、ユミルの直系である一族しか使えないという代償があるのです。一方で、進撃の巨人を含む他の巨人は、ユミルの直系でなくともエルディア人であれば使用することが出来ます。

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エレンの始祖の巨人に関する感想や評価

ここからは既に『進撃の巨人』を視聴した人の、エレンの始祖の巨人に関する感想を、ネタバレありでまとめて紹介していきます。エレンが始祖の巨人を持っていること、その能力を発動させられることが判明したことで、様々な伏線が回収されることになりました。そもそもエレンが始祖の巨人の能力をなぜ使えるのかも驚きの声が多かったです。

しかし、その中でも衝撃的だったとされているのが、母親のカルラを食わせたというシーンです。このシーンは『進撃の巨人』作中でも、冒頭の中で1番エグいシーンだとして、エレンにも視聴者にも衝撃を与えました。インパクトも大きかったこのシーンが、他ならぬエレンによって引き起こされていたというのが、驚きだったとするとされています。

また、エレンが初めて始祖の巨人の力を使ったシーンもインパクトが強かったとされています。その大きさはもちろん、単純な見た目もそれまで登場していた巨人とは大きく異なっていたためです。異質さに加えて、その大きさ、さらに様々な伏線が回収されたことが一気に行われたことで、よりインパクトが強くなったとされています。

元々進撃の巨人は、巨人のインパクトと、その巨人に立ち向かう立体機動装置などの側面から人気を博した作品です。そのため、特に物語中盤、人間同士の戦いが続くようになると、人気が少し下がった時期もありました。そのような経緯を経ていただけに、エレンが始祖の巨人の能力を使い超大型な巨人になった時には、なぜ使えるのかという疑問もありながらも、そのインパクトがより強くなったとされています。

また、インパクトの強さとは反対に、エレンがいつ、始祖の巨人の力まで宿したのか分からなかったという声も非常に多くなっています。始祖の巨人の力は、王家の血を持たないエレンには発動することができず、長らく無用の長物だったのが、いつ宿したのか分からない要因となっているのです。まさか、エレンが巨人化の力を得た時点から始祖の巨人の力まで継承していたとは思わなかったとも言われています。

そもそも進撃の巨人は、特に過去のエピソードなども絡むと、いつの出来事が分からないと言われることも多い作品ではあります。特に巨人の力の継承は、後になって継承していたことが判明する例もあるのです。そのため、時間軸の前後もあり、エレンの巨人化継承がいつ行われた話なのかが、分からなかったと言われることが多くなっているのです。

また、始祖の巨人の力はエレンだからこそ、ここまで使いこなせたという声も多いです。エレンが始祖の巨人の力で行ったことは、どれも生半可な思いでは行うことが出来ません。母親を自ら巨人に食わせる、始祖の巨人を奪わせるなどなど、どれも人の生死が関わる部分なので、普通の人なら躊躇ってしまいます。実際グリシャは、始祖の巨人の力を奪おうとする時点で躊躇いがあったりしたのも描かれています。

エレンは1人の生死ならまだしも、全世界を巻き込むようなスケールの大きさの判断をしたのです。それを最後までやりきる強い精神力が、エレンの強さだとする声も多くなっています。元々エレンは、意志が強い、悪い言い方をすれば頑固なキャラクターでしたが、それを最後まで貫き通したともされているのです。

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エレンの始祖の巨人まとめ

エレンの始祖の巨人は、なぜ使えるのか、いつ使えるようになったのかわからないとも言われています。なぜ使えるかネタバレすると、エレンは進撃の巨人を引き継いだ時点で同時に始祖の巨人の力も引き継いでいました。しかし、始祖の巨人の能力を発動するには、王家の血が必要であるため、長らく自力では発動出来なかったのです。そのため、エレンの行動はいつからか、王家の血を持つジークとの合流がメインになっていました。

最終的になぜ使えるようになったかというと、ユミルと接触しその協力を取り付けたことで、自在に使えるようになりました。始祖の巨人の力は、現在だけでなく過去や未来にも干渉できることから、過去に巨人に干渉していたことも明らかになるなど、スケールの大きさも、見た目もかなり大きな巨人になっています。まだ『進撃の巨人』を視聴していない人は始祖の巨人の能力やその発動にも注目しながら視聴してみましょう。

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