2021年04月16日公開
2021年04月16日更新
【進撃の巨人】エレンが真の黒幕だった?正体と進撃の巨人の能力について考察
漫画「進撃の巨人」の黒幕について、グリシャやクルーガー等の名が浮上する一方、原作漫画121話にて、真の黒幕がエレン・イェーガーであったことが判明し、物語は怒涛の展開を迎えました。本文では、主人公の知られざる正体に多くの衝撃が走った「進撃の巨人」のエレンの黒幕説の真相と進撃の巨人の能力や強さ、エレンの思想や進撃の巨人の自由と血統・目的などをネタバレ考察しました。
目次
エレンとは?
「進撃の巨人」に登場するエレンは、物語の主人公でありながら、その正体は劇中の黒幕という衝撃的な展開を迎えたものの、彼の目的はやがて世界を平和に導くきっかけをもたらしました。以下では、「進撃の巨人」のエレン・イェーガーの正体や黒幕説の真相のネタバレ、エレンの思想や進撃の巨人の自由や血統・目的などを、ネタバレ考察しました。
進撃の巨人の作品情報
諫山創先生の大ヒット漫画「進撃の巨人」は、2009年「別冊少年マガジン」の創刊号から連載されたダークファンタジー作品で、2021年4月9日発売号にて最終回を迎えました。
進撃の巨人の概要
漫画「進撃の巨人」は、国内外で高い人気を誇っており、2015年には、前後編2部作の実写映画が上映されました。また、2013年からはアニメシリーズが開始され、2020年12月からNHK総合にて、アニメ4期「The Final Season」が放送されています。
進撃の巨人のあらすじ
城壁の外の世界に憧れる主人公・エレン・イェーガーは、壁を超える超大型巨人の侵入により、母親と故郷を失います。巨人の出現により全てを奪われたエレンは、幼馴染のミカサ・アルミンと共に第104期訓練兵団に志願し、卒業後は調査兵団として巨人の駆逐に挑みます。
エレンのプロフィール
「進撃の巨人」の主人公で、本名はエレン・イェーガー、ウォールマリア南側のシガンシナ区の出身です。845年に超大型巨人の侵攻により母親を失い、第104期訓練兵団へ入団、卒業後はミカサ・アルミンと共に調査兵団として活動します。
エレンの正体は真の黒幕だった?
「進撃の巨人」の黒幕の正体は、エレンの父親やクルーガー、または始祖ユミル等と考察されてきましたが、真の黒幕の正体は、物語終盤・第121話でエレンと判明しました。以下では、エレンが真の黒幕の正体と言われる理由をネタバレ考察しました。
エレンが黒幕だと判明した?
エレンが黒幕と判明した回は、「進撃の巨人」121話であり、コニーに首を切り離されたエレンは、座標の世界で異母兄・ジークと再会します。ジークには、安楽死計画に必要な不戦の契りの無力化と、始祖の力を入手しており、場面は2人の父親・グリシャの記憶へ移行します。
エレンがグリシャに言ったセリフ
エレン・ジークが見たグリシャの過去は、始祖の巨人の能力を奪うべく、レイス家を襲撃する場面でした。巨人化してレイス家を根絶やしにすることを目指すグリシャでしたが、医者として子供の命を奪うことをためらっていました。そこへ、未来の記憶であるエレンがグリシャへ語りかけ、グリシャの巨人化とレイス家の滅亡を促し、目的を達成させました。
エレンの持つ巨人の能力や強さ
以下では、エレンの持つ3つの巨人の能力や強さ、その他の巨人の能力と持ち主、巨人が誕生した経緯や歴史をネタバレ紹介します。
エレンの持つ能力①進撃の巨人
進撃の巨人は、いつの時代も自由を求めて進み、戦ってきた巨人と言われており、未来の継承者の記憶を覗き見ることができる能力を有しています。劇中では、未来の継承者であるエレンが、過去の継承者・グリシャを誘導する場面があり、過去に干渉することも可能だと考えられます。
エレンの持つ能力②戦鎚の巨人
戦闘に特化した巨人で、鎚や剣・弓・鞭などあらゆる武器を生み出し、変化自在の戦いを繰り出します。戦鎚の巨人の継承者は、ダイバー家当主の妹・ラーラです。
エレンの持つ能力③始祖の巨人
すべての巨人の祖・頂点に君臨する存在と言われ、レイス家が代々継承してきた能力で、エルディア人に対する記憶改竄・身体構造操作・叫び等を発揮します。始祖の巨人は、王家の血筋しか能力を発揮できないとされるも、初代レイス王の不戦の契りにより、王家の者でも真の能力が発動されません。劇中では、ある目的からグリシャにその能力を奪われ、エレンの手で真の能力が発揮され、地鳴らしが発動しました。
その他の巨人の能力と持ち主
巨人の能力は、エレンの能力もあわせて9つあり、残り6つは、アニ・レオンハートの女型巨人、ライナー・ブラウンの鎧の巨人、ピーク・フィンガーの車力の巨人、ジーク・イェーガーの獣の巨人です。残り2つの能力のうち超大型巨人の能力は、ベルトルトからエレンの幼馴染・アルミンに継承されています。顎の巨人は、マルセル・ガリヤードからユミル、ポルコ・ガリヤードを経て、ファルコ・グライスに継承されました。
巨人が誕生した経緯や歴史
巨人誕生の経緯は、1800年以上前にさかのぼり、エルディア人の始祖ユミル・フリッツが、大地の悪魔との契約により、巨人の力を手に入れ、エルディア帝国が築かれました。ユミルの死後、彼女の魂は、始祖・進撃・戦鎚・女型・車力・超大型・顎・獣・鎧の9つの巨人に分けられ、大国マーレを滅ぼしたエルディア帝国は、大陸の支配者に君臨します。
そして、1700年に渡ってエルディア帝国は、他民族の弾圧・民族浄化を行なうも、帝国の内部崩壊と、巨人大戦を経て、第145代王カール・フリッツ(後の初代レイス王)は、エルディア人はパラディ島に移住します。同時に、始祖の巨人の能力により、エルディア人の歴史が改竄され、人々は壁内での生活を始めました。
エレンの思想と進撃の巨人の自由や血統・目的を考察
以下では、エレンの思想と進撃の巨人の自由や血統・目的などを、ネタバレを交えながら考察しました。
考察①進撃の巨人の自由はエレンの思想?
エルディア人の自由を求める行動は、未来のエレンの思想と判明し、それらは進撃の巨人の歴代継承者に流れ込んでいたと考えられます。それらは、121話にて、未来のエレンの記憶に導かれるように、レイス家から始祖の巨人を奪ったグリシャのシーンから確認できます。
考察②進撃の巨人の不戦の契りの思想
始祖の巨人の真の能力を発揮できるとされる王家ですが、第145代フリッツ王(初代レイス王)が、不戦の契りを結んだことで、後の継承者が能力を発揮できない事態が起きました。それらは、歴代継承者はフリッツ王の思想に憑りつかれていることが原因と考察されます。一方、進撃の巨人の継承者は、未来のエレンの思想が過去の継承者に埋め込まれるパターンとなり、不戦の契りの思想とは対比しています。
考察③未来のエレンの記憶の情報量と血の関係
進撃の巨人の継承者が持つ未来のエレンの記憶の情報量は、クルーガーに比べてグリシャが多いと指摘されます。グリシャは、エレンの父親のなので、血のつながりが情報量に影響すると考えられます。
考察④未来のエレンの記憶の鮮明さと血の関係
また、未来のエレンとの血縁関係は、彼の記憶の鮮明さにも表れ、巨人の能力を継承する際、グリシャはエレンの未来を予言しているようなセリフを残しています。一方、クルーガーの記憶にも、エレンの記憶と思われるセリフが見られるも、何を意味しているのか曖昧なものとされています。
考察⑤エレンも未来のエレンの奴隷?
エレンの未来の記憶は、エレン自身も見ることがあり、ウォールマリア奪還を讃える授賞式にて、その描写が初めて描かれました。同時に、このシーンを皮切りに、エレンの様子に異変が生じるようになり、未来のエレンに支配され始めた伏線や、進撃の巨人の継承者へ未来の記憶が流されたと考えられ、エレンが自由にこだわるきっかけになったでしょう。
考察⑥9歳の頃に見せた異常性
エレンが未来のエレンの奴隷になったと思われるシーンは、ミカサの家族が人さらいに遭い、犯人の潜伏先に乗り込み、大人3人を相手に2人の命を奪った場面です。その時のエレンの表情は、未来のエレンと似ており、9歳とは思えない異常な行動は、未来のエレンが影響していると考えられます。
一方、エレンが進撃の巨人を継承したのは、10歳なので未来のエレンの影響は考えにくいものの、思想という形ならば、少なからず影響を受けていた可能性は高いでしょう。そして、エレンの成長後は、過去のエレンに影響する側となり、エルディアの自由を求めて、過去を改変していきました。
エレンの地鳴らし編・マーレ編での活躍をネタバレ考察
以下では、「進撃の巨人」での正体が黒幕と判明したエレンの地鳴らし編・マーレ編での活躍をネタバレ考察しました。
エレンの地鳴らし編での活躍を考察
エレンの始祖の巨人化から怒涛の結末まで目が離せない、エレン・イェーガーの地鳴らし編での活躍をネタバレ考察しました。
考察①地鳴らし編でのエレンの状態
地鳴らし編で始祖の巨人を継承したエレンは、異形の巨人へと姿を変え、エルディア以外の民族を滅ぼすべく、巨人たちを操り始めます。悪魔のごとく険しい表情を見せるエレンは、始祖の巨人の能力を発揮できる最高の状態である一方、肉体的・精神的な負担がのしかかっているでしょう。
考察②エレンとミカサの関係
エレンとミカサの関係は、家族も同然の関係である一方、エレンの黒幕判明後は、あえてミカサを突き放すような態度を取り、距離を置き始めます。結果、ミカサはエレンの目的を阻む立場になりましたが、エレンの自由な世界を実現するために、必要不可欠な存在だったでしょう。
考察③エレンとヒストリアの関係
ヒストリアは、104期訓練兵団員で、エレンの同期にあたる女性で、王家の血筋を持ちます。ヒストリアとの接触は、進撃の巨人の能力、未来の記憶を過去へ流し入れる能力が発動されたと捉えられるでしょう。
考察④エレンとリヴァイの関係
リヴァイは、調査兵団となったエレンの配属先の上官であり、巨人化能力を持つエレンの暴走を、武力で押さえつけることができる唯一の存在とされています。そして、エレンが調査兵団に入団できた背景には、エレンが間違いを犯した場合に、リヴァイの手で正すことができるからと考察できます。そして、地鳴らし発動の際にも、リヴァイはエレン・ストッパーズの中心として、エレンの暴走を止めるべく尽力しています。
考察⑤エレンとライナーの関係
ライナーは、エレンの同期の1人で、2人の関係は表と裏とも呼べるでしょう。ライナーの正体が発覚後、2人の関係は崩壊したものの、2人の対比は光と闇のように表現されています。そして、ライナーとの関係について、エレンは「同じだ」と発しており、自分たちは表と裏のような関係だと指摘しています。
考察⑥エレンが死亡して終わる?
ネタバレになってしまいますが、「進撃の巨人」の終盤にて、エレンの死が描かれました。主人公が闇堕ちの末、命を落とす結末は、他作品でも見られる展開ですが「進撃の巨人」では、エレンの死によって、世界が平和へと向かい始めました。
考察⑦エレンの「駆逐してやる」は伏線?
エレンの名言である「駆逐してやる」は、エレンの強い決意を感じさせる名セリフである一方、物語の方向を示す伏線の役目やエレンの目的が含まれています。そして、地鳴らし編で始祖の巨人と化したエレンのセリフ「駆逐してやる!」「一匹残らず」は、劇中最大の伏線と捉えられ、巨人の消滅を意味していたでしょう。
エレンのマーレ編での活躍を考察
以下では、漫画「進撃の巨人」やエレンのターニングポイントとなった、マーレ編での活躍をネタバレ考察しました。
考察①身長と髪が伸びた?
単行本・23巻から進撃の巨人の世界は4年が経過し、エレンの年齢も15歳~19歳よなり、身長も183cmまで伸びました。容姿の変化は、他の同期兵団にも見られましたが、髪を長く伸ばしたエレンの変化は、他のキャラクターより大きく感じさせるでしょう。
考察②思想が変化した?
4年の歳月を経たエレンの変化は外見だけでなく、思想の面でも見られます。例えば、進撃の巨人・102話にて、ジャンやサシャ・コニーの行動は、4年前からの面影を残しています。しかし、エレンは、民間人への被害を顧みず巨人化し、ヴィリーに襲いかかるなど、4年前の姿からは考えられない行動をとっています。
エレンのかっこいい名言や名セリフ・名シーン集
エレンの名言①「戦え!戦わなければ…」
人さらいに誘拐されたミカサを救出するべく、犯人に立ち向かうエレンの名言です。並みならぬ殺気で犯人2人を倒したエレンでしたが、残り1人にやられそうになり、ミカサに戦うように促し、彼女の力を目覚めさせました。
戦え!!戦うんだよ!!
勝てなきゃ…死ぬ……勝てば生きる…
戦わなければ勝てない…
エレンの名言②「早く帰ろうぜ…」
誘拐犯を倒したものの、帰る場所を失ったミカサに対して、エレンが放った名言です。ミカサのチャームポイントであるマフラーは、この時にエレンから巻かれたものであり、ミカサの心の拠り所となりました。
ほら、早く帰ろうぜ、俺たちの家に
エレンの名言③「調査兵団に入って…」
出典: https://prcm.jp
巨人化してトロスト区の壁の穴を塞いだエレンでしたが、昏睡状態に陥っている間、憲兵団によって地下牢に閉じ込められてしまいます。以下の名言は、面会に訪れたリヴァイの問いに対して、エレンが放った答えです。
調査兵団に入って・・・とにかく巨人をぶっ殺したいです
エレンの名言④「裏切りもんがああああ…」
ライナーの正体を知り、仲間の裏切りに傷付き、悔しさをにじませるエレンの怒りの名言です。鎧の巨人となり、自身を連れ去ろうとしたライナーに対して、エレンも叫び声と上げると共に巨人化し、彼と対峙します。
この…裏切りもんがああああ
エレンの名言⑤「お前らができるだけ苦しんで…」
母親と故郷を奪った元凶が、ライナー達と知り、彼らにも自分と同じ苦しみを思い知らしめるべく、復讐に燃えるエレンの名言です。
頑張ってお前らができるだけ苦しんで死ぬように努力するよ
エレンに関する感想や評価
以下では、壮絶な最期を迎えた「進撃の巨人」の主人公・エレン・イェーガーに関する感想や評価を紹介します。
感想1:「進撃の巨人」に相応しい主人公像だった
進撃の巨人最終話を読んで
— 淺野ケニー (@the_helios402) April 9, 2021
「ミカサやアルミン皆を救いたいなら使命を全うしろ」
その言葉通りに使命を全うした
エレン・イェーガーはまさに主人公だと感じました。
毎月の楽しみが減っちゃうのは残念だけど、いい終わり方してくれて良かったなー、#進撃の巨人最終回 #エレン・イェーガー
地鳴らしの発動から結末ラストにかけて怒涛の展開を迎えた「進撃の巨人」は、エレン・イェーガーが主人公でなければなり立たない物語とも評されており、使命を全うしたエレンの活躍は、多くのファンに称賛されました。当初は、エレンの黒幕はバッドエンドにつながるとも予想されていましたが、彼の目的や結末を知れば、ハッピーエンドの最終回だったと言えるでしょう。
感想2:エレン・イェーガーの生き様がかっこいい
いやー結局最後は「巨人」を駆逐したエレンまじカッコイイ#進撃の巨人最終回 #エレン・イェーガー
— ぱらぱらちゃーはん (@Parapara_1220) April 9, 2021
始祖の巨人化し、エルディア人以外の民族の駆逐を決行したエレンでしたが、彼の真の目的は、世界に存在する巨人の駆逐であり、彼の死を以て巨人たちは消滅しました。主人公の死は耐え難い結末でしたが、巨人を駆逐し、世界を平和に導いたエレンの決断は、誰にも真似できないかっこいい主人公像でしょう。
感想3:エレンをねぎらう
エレン…皆のためによく頑張ったね😭
— 🎀Yuzu🎀 (@Yisney0330) April 8, 2021
お疲れ様。
エレンとミカサが凄く辛い…
ずっと一緒にいて欲しいです。
#進撃の巨人139話
#shingeki
#エレン・イェーガー
黒幕説やその正体・目的について様々な考察が飛び交ったエレンでしたが、それらは大切な人々の平和を守るための行動と判明し、SNS上ではエレンをねぎらう声も多く投稿されています。物語の主人公らしい最期は、多くの感動を与えた一方、ミカサとの恋を応援してきたファンにとって、2人が結ばれることのない結末は、涙を誘うものだったでしょう。
エレンの黒幕説まとめ
「進撃の巨人」のエレンの黒幕説や正体、エレンの思想や進撃の巨人の能力・血統・目的などをネタバレ考察しました。エレンの闇堕ちは多くの衝撃を与えた一方、彼のこれまでの活躍を称賛する声も多く見られ、最終回を迎えた後も、エレンの人気は衰えを知りません。