2021年04月04日公開
2021年04月04日更新
【進撃の巨人】アニの過去が悲惨!父親との関係や女型の巨人になった理由とは?
進撃の巨人の中でもその過去が悲惨だと言われるのがアニです。当初は女型の巨人として敵側として描かれていたキャラクターですが、その悲惨過ぎる過去が描かれた事で単なる敵として見れなくなったという声も多くなっています。今回は進撃の巨人のアニについて、外伝などでも描かれた悲惨と言われる過去、父親との関係性考察、エレンとの関係性、名言やアニメ進撃の巨人での声優情報などをまとめて紹介していきます。
目次
進撃の巨人のアニとは?
進撃の巨人にてエレンの同期として登場したもののその正体が女型の巨人だったのがアニです。今回はそんなアニの過去の情報などをまとめて紹介していきます。
進撃の巨人の作品情報
進撃の巨人の概要
進撃の巨人は2009年から講談社から発行されている雑誌、別冊少年マガジンにて創刊時から諫山創さんが連載しているダークファンタジーアクション漫画です。圧倒的な巨人を相手に抗う人間の姿を描くとそのアクションシーンが高い人気と評価を集めた作品で「このマンガがすごい2011」や「全国書店員が選んだおすすめコミック2011」に選ばれるなど数々の賞を受賞した作品になっています。
その高い人気から様々な視点で描く外伝作品やスピンオフが作られ、メディアミックス展開も積極的に行われています。アニメやドラマCD、人気の高いアクションシーンを再現したゲーム、さらには実写映画化などもされて各所で話題となり続けている作品です。
進撃の巨人のあらすじ
突如出現するようになった巨人相手に人類は追い込まれ、3つの壁を作り上げその壁の中が唯一許された生存権となっていました。壁が出来て100年、壁の中で生きる人々の世代も変わり、それが当たり前になりつつある中、主人公のエレンは壁の外に興味を持ち、唯一壁の外に出る事が出来る存在、調査兵団に憧れていました。そんな中、50mある壁をもうわ回る超大型巨人が出現、壁が破壊される事になります。
アニ・レオンハートのプロフィール
アニ・レオンハートは、主人公エレンの訓練兵団の同期の1人として登場したキャラクターの1人です。元々憲兵団入りを所望しており、他のキャラクターがエレンの影響で調査兵団に入る意志を示す中でも初志貫徹して憲兵団入りをしました。その為、同期の中でも独自の動きが多く、また憲兵団の寮での同室だったヒッチ・ドリスなど独自の関係も築いていく事になります。
その正体はマーレの戦士の1人で、女型の巨人の巨人化能力者です。女型の巨人は巨人の中でも高い機動力と持続力、汎用性の高さが特徴的な巨人で、加えてアニ自身の能力により、蹴りを主体とした肉弾戦も得意としています。
アニの性格
アニは口数、表情の変化共に少なく、同じマーレの戦士で訓練兵団時代も共に行動する事が多かったライナーとベルトルトと違い、他人との馴れ合いを好まない性格をしています。それ故にどこか孤立する場面が多くなっています。しかしその裏には自己犠牲の精神や他人への厳しさなどを持っており、普段の性格はマーレの戦士としての訓練の結果ともいう事が出来ます。
アニとエレンの関係
そんな孤立しがちのアニですが、同期の中でも異なった関係性を築いたのがエレンです。アニは蹴りを主体としている格闘術を得意としています。それを見たエレンは見様見真似でそれを体得しようとしますが、エレンからその話を聞いたアニはなんと自ら教える事を提案したのです。この時、まだエレンがマーレの戦士としてのターゲットである進撃の巨人であると知らなかったとはいえ他にキャラクターには見せない一面を見せています。
進撃の巨人のアニの悲惨な過去や女型の巨人になった理由
アニの過去はアニ外伝「Wall Sina, Goodbye」でわかる?
アニの過去、父との関係については本編でもアニの口から軽く言及がありました。しかしその時はまだアニが女型の巨人である、マーレの戦士であるという事が明らかになっていなかった為、意図して情報を伏せながら話しています。その後、アニの正体が女型の巨人だと明らかになった後に描かれた外伝作品、「Wall Sina, Goodbye」で描かれた前日譚で描かれる事になりました。
この外伝作品は元々はBlu-rayボックスの特典として封入されたもので、後にノベル化される形になったもので、基本的にはアニを主人公にした前日譚ながらアニが振り返る形で過去が描かれる外伝になったのです。
過去①父親との関係
本編と外伝で描かれたアニの過去をまとめて考察するとまずアニは生まれてすぐに捨てられる事になったという過去を持っています。アニの母親は浮気相手の子供を妊娠しており、血液検査の結果、その浮気相手の血を引いていた事、そしてその本当の父親がエルディア人だった事が明らかになった為です。そんなアニを広い育てたのが同じ境遇を持っていた「父親」でした。
過去②女型の巨人になった理由
アニの父は自身も同じ境遇にある事からアニに訪れる事になる未来を予想し、その悲惨な未来を唯一回避する方法としてアニをマーレの戦士にするべく幼い頃から鍛え上げています。その訓練はあまりにも苛烈でアニは一度反発した事もありましたが、訓練を続け、無事にマーレの戦士になる事が出来る出来ました。そしてアニは女型の巨人に選ばれる事になったのです。
アニを強くするべく基本的にはかなり厳しく接していた父親でしたが、アニが女型の巨人となり、旅立つ時にはアニに謝罪し「この世のすべてを敵に回したっていい」「この世のすべてからお前が恨まれることになってもオレは味方だ」という発言をするなどアニに対して深い愛情を持っていた故の行動だったことも明らかになっています。この事からアニもまた父親の元に戻るべく積極的に行動する事になるのでした。
父親が本当の父親だった説もある?
厳しく接していた父親が最後にはアニに謝罪をするという展開にファンの間では「実はこの父親こそがアニの本当の父親なのではないか」という考察が行われる事になります。つまり、アニの母親の浮気相手というのが父親であり、後にその事を知ったのではないか、それで最後に謝罪し最後まで味方でいると語ったのではないかと考察されたのでした。
進撃の巨人のアニの最後のシーンと復活を考察
アニの最後のシーン
ここからはアニの正体が女型の巨人だと明らかになる所から最後のシーンまでをまとめて紹介していきます。
エレン捕獲に失敗
紆余曲折を経て調査兵団入したエレン達。そんなエレン達も含めた調査兵団が壁外調査に出る事になるとアニは街を抜け出して女型の巨人として行動を起こす事になります。目的はエレンの確保と奪取で調査兵団をなぎ倒しながら1度はそれに成功しますが、最後にはリヴァイ兵長やミカサの活躍で取り戻される事になってしまいます。しかしこの時点では正体はバレず、アニは街に戻る調査兵団の中に紛れて再びチャンスを待つ事になるのでした。
アルミンの罠
調査兵団を襲撃した際には不明だった女型の巨人の正体でしたが、様々な行動からアルミンは女型の巨人の正体がアニではないかと推察します。一方で調査兵団は女型の巨人ことアニとの戦闘でリヴァイ小隊を含む多くの兵を失っており、エレンを「すぐに殺してしまうべき」と主張する憲兵団に引き渡さなければいけない状況にありました。
ここで調査兵団のエルヴィン団長はアルミンの推察と作戦に賭ける事に決めます。アルミンは同期で唯一憲兵団入していたという理由でアニにエレン逃亡の手助けをしてほしいと打診するのです。アニとしてもエレン奪取のチャンスであり、アルミンの罠を察知しながらもその作戦に乗る事を決めます。
地下街へ
ミカサ、エレンとも合流したアルミンはアニを地下街へ誘い込もうとします。これはそれまでの事象から巨人化するには光が必要だと考えられていた為で、事実アニは地下街に入る事を躊躇、周辺から一般住民が避難させられているなどもあり、アニはここで巨人化を行う事になります。
巨人化したエレンとの戦い
アニの抵抗を予期していた調査兵団と巨人化したエレンによって追い込まれる事になったアニ、当初はをなんとかエレンの奪取をしようとしますがそれを諦め、壁を超えて逃走しようと試みます。しかし最後にはミカサの攻撃を受けて壁から突き落とされる事になってしまうのでした。
結晶化
動けなくなった女型の巨人に対し、エレンがアニを引きずり出そうとしますが、それを察知したアニは自らの身体を水晶体のようなもので結晶化させていました。この水晶体は超硬度で壊す事は出来ず、アニを「行方不明」扱いにした上で極秘に幽閉される事になるのでした。
アニは復活した?アルミンとの関係は?
アニの結晶化後、作中では4年の時が経過します。その間ずっと安置されていたアニですが、始祖の巨人の力を手に入れたエレンが「地ならし」を発動させた事で結晶化が解けて解放される事になります。見張りを担当していたヒッチと共に街に抜け出し、そこで偶然にもアルミンと再会、目的の為に行動を共にする事になります。
その過程でアニは4年間動けない状態ではあったものの意識はあった事、その中でヒッチとアルミンの声だけが聞こえていた事が明らかになっています。ヒッチは世話役としてアルミンはベルトルトの巨人の力を継承した後、度々アニに会いに行っていたのです。エレンは敵対する事になったアルミンに対し、「ベルトルトに影響されている」と考察しています。
無事に復活を果たしたアニですが、その後はアルミンと共に行動しています。その目的は「マーレにいる父の元に戻る事」となっています。エレンにマーレの父を殺されないようにアルミンと行動を共にする事にしたのです。しかしマーレにいる父が救えない事が分かると戦う目的を失い一度はアルミン達と別れ島に残っていました。
その一方でアルミンとは特別な感情を抱くようになっています。エレンを止めるべく行動するアルミンが巨人達に襲われる中、ファルコ、ガビと共に救援に現れているのです。何も答えられない自分に会いに来続けてくれた事でそんな感情が芽生えた事で再び戦う意志を示したのでした。
進撃の巨人のアニのかっこいい名言や名セリフ集
アニの名言①「あんたと一緒だと…」
あんたと一緒だと思われたくない
アニの性格とその実情が分かるとされている名言が1巻に収録されているこの名言です。訓練兵団の中で志望する兵団について話す同期達、そんな中でジャンが「内地にいけるから」という理由で憲兵団志望を話す中答えるように述べたのがこの名言でした。
アニからすれば憲兵団入はマーレの戦士としての使命を果たす為であり、巨人の情報を掴む為に必要な事です。そんなアニだからこそジャンのほのぼのとした理由と一緒にされたくないと考えるのも当然といえます。
アニの名言②「弱いヤツでも人間だと…」
弱いヤツでも人間だと思われたいだけ
同期から離れ1人憲兵団に入ったアニ、そんなアニの同期の新兵の1人マルロは強い正義感を持つ少年でした。マルロは腐敗した憲兵団の立て直しを標榜し、それを口にする事を厭わない存在でしたが、そんな彼の想いに答えた名言がこの名言です。
アニは組織が腐敗するのは人間の本質がより体現されるような構造になっている為であり、組織を改革するのではダメである事を冷静に指摘しつつもそんな一面を持っているのがまた人間であると解く事になるのでした。
アニの名言③「降参なんかしないで…」
降参なんかしないで学習しなよ
外伝作品でも描かれたようにアニの格闘術の強さに大きな影響を与えている父、その父のスパルタ教育の影響が強く現れているのがこの名言です。訓練兵団時代、格闘術の時間にアニは常にエレンの相手をしていました。上記でも紹介したように教える為ではあるのですが、その教え方はまさにスパルタで徹底的に追い込む中で自ら活路を見いださせるという方法でした。
あまりにアニがエレンをボコボコにしてしまう為、ミカサがエレンを守ろうとするほどです。実際にアニに格闘術を挑むミカサという構図までは描かれていますが、あくまでも過去を思い出す形で描かれており、その結末は明らかになっていません。ちなみにアニのスパルタ教育が功を奏したようで、作中ではアニの格闘術を使いこなすエレンの姿も描かれています。
アニの名言④「顔を近づけないで…」
顔を近づけないでくれる?
同じくマーレの戦士として潜入した、ライナーとベルトルト。しかしこの巨人奪還作戦は元から破綻していました。そもそものリーダーだったマルセルは潜入前に死亡していますし、潜入に成功して訓練兵団に入ってからも作戦は遅々として進みませんでした。そんな中でも粛々と作戦を進めようとするのがアニです。アニは度々女型の巨人となり情報を探っていたのです。
一方、ライナーとベルトルトは能力の相性もあって動けないばかりか、エレン達とバカ騒ぎをしてぐっすり寝るような様子を見せます。そんな様子にストレスを最高潮まで高めたアニがライナーに向けて放った名言がこの名言でした。リーダーになると宣言したライナーでしたが、アニのこの発言には何も言えなくなるほどでした。
進撃の巨人のアニのアニメ声優・実写
アニのアニメ声優
ここからはそれぞれのメディアでのアニ役について紹介していきます。アニメ進撃の巨人でアニ役の声優を担当したのは嶋村侑さんです。
嶋村侑のプロフィール
嶋村侑さんは2005年にデビューした声優さんで、それまでは舞台女優として活動していましたが、富野由悠季さんに声優としての才能を見いだされた事で声優として活動するようになりました。演技力が高く少女役から母親、大人の女性役、少年役なども幅広くこなす事が出来る声優さんです。
嶋村侑の主な出演作品
嶋村侑さんがこれまでに出演した作品としては、「文豪ストレイドッグス」の与謝野晶子役、「終わりのセラフ」の十条美十役、及び少年期の百夜優一郎役、「GANGSTA」のエリカ役、「黒子のバスケ」の荒木雅子役、「ゼルダの伝説・スカイウォード」以降のゼルダの伝説シリーズのゼルダ役などを担当しています。
アニは実写映画に登場する?
出典: https://ciatr.jp
実写映画化もされている進撃の巨人ですが、残念ながらアニは登場していません。そもそも実写映画版進撃の巨人は進撃の巨人の世界観はそのままに別のストーリーを展開した作品であり原作のキャラクターはエレンを始め5人しか登場しておらず、進撃の巨人の中でも高い人気を誇るキャラクターであるリヴァイ兵長すら登場しなかったのです。アニの場合映画化の時点で水晶化しておりその後が分からなかったのも要因ではないかとされています。
進撃の巨人のアニに関する感想や評価
進撃最初に見たのが5年前、その時はエレンたちを正義、ライナーたちを敵って決めつけて見てたんだけど、ライナーたちの過去とかを知った今、改めて見返したら、ライナーもベルトルトもアニもある意味被害者で、そうせざるを得なかったのかなーと、それが分かった以上、素直にエレンたちを応援できない
— がらしゃ (@osigakyawatan) December 10, 2020
ここからは既に進撃の巨人を視聴した人のアニに関しての感想を紹介していきます。進撃の巨人は1巻からしっかりと伏線を張り巡らし読み返してみるとアニ達が敵側の巨人である事が分かる描写もあるのですが、当初はその過去なども描かれていなかった事からそこに正義を感じなかったものの、その過去が描かれた事でどちらにも正義があると感じるようになったという声が多くなっています。
進撃の巨人続くと思ってたけどちゃんと続いて良かった!
— あきと🍑(あっきー) (@Akito273914) March 28, 2021
最後までアニメ化するかな、アニ復活見るまでは死ねない
アニと父の関係は外伝でも触れられるなど随所に描かれており、これまでも様々な考察が行われていました。そもそもアニが結晶化した事でその後の物語に大きく関わるだろうと様々な考察が行われ、中には女型の巨人の能力を継承する為に食われる事になるのではないかという考察などもあっただけに復活を喜ぶ声は非常に多くなっています。
アニが女型の巨人は能力発現しやすいから色々薬飲まされたとか言ってたから、小さい巨人扱いであるアッカーマンも薬摂取すれば何か能力備わるんじゃないかな。始祖と進撃の脊髄液ってまだ誰も飲んでないよね?
— れんと (@fiorisuta) February 26, 2021
特にアニの過去は描かれているだけでも悲惨なのに、まだ暗喩だけで直接的な描写のない部分も多く、外伝などでも描かれなかった事から様々な考察が行われる事になっています。いずれにしてもアニが復活した事で「最後まで生きてほしい」という声が多くなっています。
進撃の巨人のアニの過去まとめ
進撃の巨人には様々な過去を持つキャラクターが登場していますがその中でも悲惨だと言われるのがアニの過去です。ある種物語の根幹に関わるキャラクターであり、被害者であるとする声も多く、当初の進撃の巨人のイメージだった「巨人は敵」とするイメージが大きく変わったという声も多くなっています。特にアニの場合外伝でより鮮明に描かれた事などもその悲惨さを印象付ける要因になっているとする声が多いです。
まだ進撃の巨人を読んでいないという人、本編は読んでいても外伝は読んでいないという人はアニの過去にも注目しながら手に取ってみてはいかがでしょうか?