2020年03月19日公開
2020年03月19日更新
【進撃の巨人】アニのごめんなさいの意味を考察!謝った対象はマルコ?ミーナ?
『進撃の巨人』に登場するアニはマーレの戦士で、その正体は女型の巨人でした。そんなアニはトロスト区奪還作戦の後に「ごめんなさい」と誰かに対して謝っているセリフがありました。この記事では、『進撃の巨人』でアニは一体誰に「ごめんなさい」と謝っていたのか、ルースやマルコなどアニが謝る対象となった人物の考察を紹介します。また、「ごめんなさい」のセリフの意味なども考察しています。
目次
進撃の巨人のアニとは?
進撃の巨人の作品情報
アニは『進撃の巨人』に登場するキャラクターです。『進撃の巨人』は人間が巨人に食べられるという残酷なシーンがある漫画ですが、社会現象を起こすほどの人気を誇っています。ここではアニの意味深なセリフを紹介する前に、『進撃の巨人』の作品概要やあらすじについてまとめています。
進撃の巨人の概要
『進撃の巨人』は別冊少年マガジンで連載されている漫画です。2013年のアニメ化をきっかけに大ヒットし、それ以降実写映画化やノベル化、ゲーム化を果たすなどして様々なコンテンツで展開されています。2020年にはアニメ4期が放送されています。また『進撃の巨人』は、2019年までの累計発行部数は1億部を突破しました。
進撃の巨人のあらすじ
『進撃の巨人』の主人公のエレン・イェーガーは、幼い頃に母親を目の前で巨人に食べられたことで巨人に対して強い憎しみを抱きます。しかしトロスト区が巨人に襲撃された時、エレン自身が巨人であることが判明します。エレンは調査兵団に所属し、巨人の力を使って知性を持つ巨人達と戦うことになります。エレン以外にも巨人になれる人間がいることが判明したきっかけとなったのが、今回紹介するアニの存在でした。
アニのプロフィール
『進撃の巨人』に登場するアニの本名は、アニ・レオンハートといいます。パラディ島編では16歳で、13歳のときに104期訓練兵団に入団しました。誕生日は3月22日で身長は153cm、体重は54kgと小柄で筋肉質な体型をしています。彫りが深い顔立ちでブロンドヘアが特徴的です。笑うことはほとんどなく、いつもクールです。訓練兵団は4位で卒業するという高い戦闘力を持っています。
憲兵団に所属するために調査兵団に入っており、卒業時には多くの人がエレンの演説で調査兵団に入ることを決めましたが、アニだけは憲兵団に入りました。アニは特に対人戦闘力が高く、足技に優れています。これは幼い頃、養父から戦士候補生になるための厳しい訓練を強いられてきたからです。アニはその報復のために養父を足技で倒し、その後戦士に選ばれました。
進撃の巨人のアニのごめんなさいの意味
アニがごめんなさいと言うシーン
アニが「ごめんなさい」というセリフを言うシーンが描かれたのは、『進撃の巨人』4巻の第18話です。『進撃の巨人』の4巻ではトロスト区奪還作戦と訓練兵団時代の過去編が同時進行で描かれていました。訓練兵団時代の描写ではちょうどアニが倍以上の体格であるライナーを飛ばしたシーンがあります。アニはエレンと対人訓練をした時、自分が兵団に入ったのは内地の特権を得ることだと冷静に語っていました。
そんなアニは『進撃の巨人』の18話でトロスト区奪還作戦後に、死体処理を手伝っていました。沢山の人々が死んでいる状況を見たアニは、ある女性兵士の死体の前で「ごめんなさい」と呟きました。訓練兵時代は常に冷静で目的のためだけに動くようなアニでしたが、この時初めて動揺を見せました。「ごめんなさい」と言って固まってしまったアニとは対象的に冷静だったのはライナーでした。
ライナーは「ごめんなさい」と呟くアニに、「謝っても仕方ないぞ」と言いました。このシーンは、これまでの訓練が無駄になるほどの惨劇に絶望しているような描写となっていましたが、実は後の伏線となっている回でした。
アニのごめんなさいのセリフの意味を考察
アニの「ごめんなさい」というセリフの意味は、アニの正体にも関係しています。アニの正体はマーレから来た戦士で、女型の巨人でした。つまり、アニもトロスト区襲撃に加担していたのです。アニはパラディ島のエルディア人を襲い、始祖の巨人を奪うためにやってきました。その作戦を決行するために、アニは訓練兵団に入団して104期生と共同生活をすることになります。
マーレではパラディ島のエルディア人は悪魔だという洗脳のような教育をしていました。実際に戦士候補生のガビも、初登場時はパラディ島のエルディア人に対して強い恨みを持っているような印象がありました。しかし、実際にはパラディ島のエルディア人は悪魔などではなく、マーレの捕虜になっているエルディア人と変わりません。それを知ったアニは、マーレの計画を続行することに躊躇するようになりました。
つまり、敵である104期生の仲間を殺したくないと思うようになってしまっていたのです。そのため、アニの「ごめんなさい」の意味は、仲間を殺してしまったという罪の意識を表しているといわれています。
進撃の巨人のアニがごめんなさいと謝った対象はマルコ?ミーナ?
ごめんなさいと謝った対象①マルコ
『進撃の巨人』でアニが「ごめんなさい」というセリフを言った対象として、よく考察されているのがマルコです。なぜアニが呟いた時に倒れていた死体は女性兵士だったにも関わらず、マルコに謝ったといわれているのかというと、それはマルコの死に関係してきます。優秀だったはずのマルコの死の真相が判明したのは、『進撃の巨人』19巻の77話です。
トロスト区奪還作戦の時、ライナーとベルトルトは壁に穴を開けたことや自分達が巨人だと分かるような会話をしていました。それをちょうどマルコが聞いてしまったのです。マルコは気が触れて冗談を言ったのだと思い、2人を叱咤してその場を離れました。しかしエレンが巨人になるところを見ていたマルコは、立体機動装置で移動中に2人が巨人化できる人間であることを悟りました。
それと同時にマルコはライナーに襲われます。ライナーはマルコの察しの良さを危険視し、マルコを拘束したのです。そこにアニがやってきました。マルコはアニに助けを求めましたが、アニもライナーとベルトルトの仲間なのでどうすることもできません。3人が揉めていると巨人が迫ってくるのが見えました。ライナーはアニにマルコの立体機動装置を外すように言います。
ライナーはこれまでのアニの行動に対し、「悪の民族に情が移ったのか」とアニを脅してマルコの立体機動装置を外すよう促しました。アニは絶叫するマルコの立体機動装置を外し、マルコを見殺しにしました。アニはライナーに脅されていたとはいえ、仲間を見殺しにしたことを悔いていたのではないかといわれています。
実際に104期生に対して仲間意識が一番芽生えていたような描写が多かったのはアニです。アニが「ごめんなさい」というセリフを言ったのはマルコの死体ではありませんでしたが、たくさんの死体の中でマルコを判別する余裕もなく罪の意識に苛まれていたのではないかと考察されています。
ごめんなさいと謝った対象②ミーナ
アニが「ごめんなさい」というセリフを言った死体の女性は、ミーナなのではないかという考察がたくさんされています。これはアニとミーナが訓練兵時代に親友だったという考察が元となっています。ただ、実際にアニとミーナが仲良くしているようなシーンはありません。寡黙なアニが珍しくミーナと一緒にご飯を食べているシーンが描かれたことで、2人は仲が良いのではないかという考察が生まれました。
しかし特に仲が良かったというシーンがほとんどないため、親友というほど仲が良かったわけではないのではないかとも考察する方もいます。アニとミーナが一緒にいる二次創作が多いため、二次創作を見て2人は親友同士だと勘違いをしている方も多いようです。
確かにアニが「ごめんなさい」というセリフを言った時にあった女性の死体は髪を結んでおり、ミーナに似ていました。しかし顔がえぐられている状態だったので、明確にミーナだとは断言できません。このようにミーナに関する考察では、仲の良かったミーナの死体に謝っていたという説と、ミーナはそもそもアニとは仲良くなかったという説の両極端に意見が分かれていました。
ごめんなさいと謝った対象③知らない誰か
アニが「ごめんなさい」と言ったのは、特定の人に向けて言ったわけではないという考察もあります。アニは作戦のためにトロスト区の襲撃を企みましたが、その結果仲間を沢山殺すことになり、多くの罪を背負うことになりました。その罪に耐えられず、つい「ごめんなさい」と呟いてしまったのではないかといわれています。そのため、特定の人には向けていないと考えられています。
アニが「ごめんなさい」と言った女性の顔がえぐられて特定できない状態になっていたのも、その謝罪は特定の人に向けたものではないという意味を込めていたといわれています。トロスト区襲撃で犠牲になった多くの仲間や市民に向けた謝罪だったのかもしれません。
ごめんなさいと謝った対象④ルース
アニが「ごめんなさい」と言った、顔のない女性の正体は『進撃の巨人』のアニメ1期のDVD特典であるアニ主人公のノベルゲームで判明します。その女性の名前はルース・D・クラインといいます。ルースはアニと同期の兵士でした。しかし、ルースのことは顔は見たことがある程度でほとんど話したこともない人物でした。
そのため、なぜルースに対して謝ったのか、その謝罪の意味が分からないという視聴者もたくさいんいるようです。確かにルースの死体に対して謝っているのですが、謝罪の意味に関してはルース本人ではなく多くの犠牲者に対する謝罪だと解釈している方がたくさんいました。また原作ファンの中には、ルースという人物はアニメオリジナルで特に意味は無いと考える人もいました。
進撃の巨人のアニ(女型の巨人)が涙を流していた理由
女型の巨人の正体はアニ
女型の巨人はエレンを狙って壁外調査に紛れ込み、調査兵団の精鋭たちを次々と殺していきました。その女型の巨人の正体がアニでした。アニはマーレが持つ巨人の一人で、先代の戦士から女型の巨人の能力を引き継ぎました。女型の巨人の力を継承したアニは、始祖の巨人を奪うためにパラディ島にやってきたのです。
女型の巨人が涙を流していた理由
壁外調査でリヴァイとの戦闘で負けてしまい、エレンを奪われたアニは女型の巨人の姿のまま泣いていました。アニは本当はマーレの作戦を続行したくなかったのだといわれています。実際に壁外調査では、フードの正体がアルミンであると分かると殺さなかったのです。アルミンに情をかけてしまったアニは、そのことが原因で正体がバレてしまいます。
殺したくないという思いがありながらも、マーレの作戦を成功させなければならないというプレッシャーに耐えきれずに涙を流したのではないかといわれています。また、何人も仲間を殺してまでやった作戦が失敗してしまったという無念による涙であるとも考察されています。
進撃の巨人のアニのごめんなさいに関する感想や評価
マルコ……誰もマルコの最期を知らないって言ってたけどそうだよね。アニとライナーとベルトルトのことを知った後で、マルコの遺体を見たアニが「ごめんなさい…」って呟いてるのを改めて見て危うく泣きそうになった。。。
— 奈津弥はモブお姉さんになる (@Natsumi030609) June 5, 2019
『進撃の巨人』の原作漫画ではルースの前でアニが「ごめんなさい」と言っており、ジャンがマルコを見つけた場面とは全く違いました。しかしアニメでは死体の顔が映っておらず、誰に「ごめんなさい」というセリフを言っているのか分かりにくくっていました。そのため、マルコの死体に「ごめんなさい」と謝っていると思った視聴者も多いようです。
アニのごめんなさいは誰に向かってるんだろう。何に向かってるんだろう。
— 七篠しの (@nanashinyo) September 10, 2016
アニはルースに対して「ごめんなさい」と呟いていましたが、この謝罪の意味はルース一人に対するものではないと考察している方はたくさんいました。『進撃の巨人』の125話では、始祖の巨人の能力の影響でアニが4年ぶりに水晶から出て来ます。再びアニが活躍していくと予想出来るので、今後のストーリーで「ごめんなさい」の意味が詳しく分かるかもしれません。
@ka6ro3_ 死体の名札が見えて「ルース・D・クライン」という顔わかる程度で会話したこともない同期兵だったことはアニちゃん理解するんですけどそのうえでなぜかごめんなさいと言ってしまったという説明でした!!!私のキャラ解釈とちがう!(会話したこともない奴の名を認識している点が)
— 🥧ハイジロー🥧 (@phnoch) October 13, 2014
アニが「ごめんなさい」というセリフを言ったのが、ほとんど喋った事がないルースの死体だということが『進撃の巨人』のDVD特典で判明しました。しかし、なぜ親しくもない人物に対して謝ったのかその意味についてたくさん考察している方がいました。中には突然新キャラクターが出たことに違和感を感じている方もいるようです。
進撃の巨人のアニのごめんなさいの意味まとめ
『進撃の巨人』のアニはマーレ側の女型の巨人でありながら、兵士として人々を救わなければならないという矛盾した立場にいました。そのため、アニがトロスト区奪還作戦の後に「ごめんなさい」と言ったのは、多くの仲間や民間人を殺してしまった罪の意識による謝罪なのではないかと多くの方が考察していました。
そんなアニは正体がバレてから4年間水晶の中にいましたが、『進撃の巨人』の125話で復活します。アルミンと合流した後アニがどのような行動を取るのか、今後のストーリーにも注目です。