2021年04月08日公開
2021年04月08日更新
【進撃の巨人】イェーガー派のメンバーと目的は?対立するエレン・ストッパーズも紹介
「進撃の巨人」終盤に結成されたイェーガー派とは、エレンによる地ならしの発動に賛同する人々によって結成された組織で、メンバーには、フロックのように調査兵団のやり方に不満を持つ者もおり、自由な世界を求める壁内の人々から圧倒的な支持を獲得しています。本文では、最終回を目前に控えた「進撃の巨人」から、イェーガー派のメンバー一覧と組織の目的、彼らと対立するエレン・ストッパーズを紹介します。
イェーガー派とは?
「進撃の巨人」に登場するイェーガー派とは、地ならしを発動させて世界平和を実現させることを目指す、エレン・イェーガーを中心とするグループを指します。以下では、壁内の人類の多くが支持者と推測される、「進撃の巨人」のイェーガー派のメンバーと、一派の目的とは何か、イェーガー派と敵対するエレン・ストッパーズのメンバーなどを紹介します。
進撃の巨人の作品情報
諫山創先生の大ヒット漫画「進撃の巨人」は、2009年から別冊少年マガジンで連載されているダークファンタジーで、単行本は、2021年1月時点で計33巻が刊行されています。
進撃の巨人の概要
2021年4月9日発売の別冊マガジン・5月号で最終回を迎えることが発表された「進撃の巨人」は、巨人と人間の壮絶な戦いを描いた独創的な世界観が国内外で注目を浴びています。そして、2020年12月からは、アニメ4期「The Final Season」が、NHK総合テレビで放送されています。
進撃の巨人のあらすじ
城郭の外の世界に憧れるエレン・イェーガーは、壁を超える超大型巨人の出現と母親を目の前で失ったことから、巨人を駆逐することを決意し、幼馴染のミカサ・アルミンと共に調査兵団に入団します。兵団としての活動や、自分と同じ巨人能力者との出会い、世界を秘密を知ったエレンは、ある目的のために行動をはじめ、世界の平和を巡って、かつての仲間たちと対立していきます。
イェーガー派の概要
イェーガー派とは、「進撃の巨人」28巻第111話で初登場し、反兵団破壊工作組織の呼称とされています。設立当時のイェーガー派の目的は、彼らと敵対するハンジによると、ジークとエレンを接触させることで、地ならしを起こすこととされています。また、イェーガー派のメンバーは、ハンジの考えに反発する兵団や、壁内に住む人間で構成され、総勢100人を超えると推測されます。
一方、ハンジ率いるエレン・ストッパーズとは、エレンの地ならしを止めることを目的に結成された混合変声チームであり、これ以上犠牲者を増やさないことや、地ならし以外の平和的な解決を模索しています。しかし、チーム内では、エレンの地ならしをどのように止めるのか、考えがまとまっておらず、ミカサ達104期内でも、エレンを殺してでも止めるのかという選択で意見が対立しています。
イェーガー派のメンバー一覧
以下では、エレンの地ならしに賛同する、フロックたちイェーガー派のメンバー一覧を紹介します。
メンバー一覧①エレン・イェーガー
イェーガー派の中心メンバーで、始祖の巨人・進撃の巨人の能力の継承者です。122話で地ならしを発動させ、自身も超大型巨人を上回る、異形の巨人へと姿を変えます。
メンバー一覧②ジーク・イェーガー
エレンの異母兄で、獣の巨人の能力の継承者です。命がけの逃亡の末、エレンと合流を果たすも、彼に力の主導権を奪われると、エレンの巨人体に取り込まれ、地ならしの継続の鍵として利用されます。
メンバー一覧③イェレナ
反マーレ派義勇兵のリーダーで、イェーガー派が結成されるきっかけをもたらした女性兵士です。地ならし発動後は、エレンの目的地を知る人物として目を付けられ、反イェーガー派へエレンの目的地を明かしました。
メンバー一覧④フロック・フォルスター
エレンと同期の調査兵団で、イェーガー派のリーダーです。仲間の悲惨な死を目の当たりにした経験から、自分たちが生き残るためには非常な手段も厭わない考えを持ち、エレンの地ならしにも賛同しています。また、ミカサ達の地ならし阻止の動きをもいち早く対応するも、ミカサの手で倒されました。
メンバー一覧⑤ホルガー
109話に登場した新兵の1人で、イェーガー派に加入した経緯は、エレンの自由な世界への憧れと推測されます。後にエレン拘束の情報流出への関与を疑われ拘束されています。
メンバー一覧⑥ヴィム
ホルガー・ルイーゼと共に登場した新兵で、エレンの思想に賛同し、イェーガー派に加わるも、ホルガ―と同様の理由で拘束されました。
メンバー一覧⑦ルイーゼ
マーレ編で登場した新兵で、過去に巨人に襲われたところをミカサに救出された経緯を持ちます。マーレでの戦闘後にイェーガー派に加入したと思われ、エレンが創る自由な世界に憧れを募らせるも、マーレ軍によるパラディ島奇襲で重傷を負いました。
メンバー一覧⑧グリーズ
捕虜となったマーレ兵で、ミカサ達がレストランに来たことをイェーガー派に密告しています。一方、エルディア人に対して差別的な考えを持っており、ニコロとの口論となった直後、イェレナに射殺されています。
イェーガー派の目的や謎を考察
以下では、エレンたちイェーガー派の目的や、エレンが地ならし発動に踏み切った経緯、壁内の人類の支持や、ミカサ・アルミンがイェーガー派に入れない理由を考察しました。
考察①イェーガー派の目的
出典: https://note.com
パラディ島民の多くが支持すると言われるイェ―ガー派の目的とは、始祖の巨人・エレンと獣の巨人・ジークを接触させて地ならしを発動させることで、圧倒的武力を世界に知らしめることと推測できます。そして、地ならしに至ったエレンの目的は、パラディ島以外の生命を踏み潰し全滅させることで、壁内に住む人類にとって平和な世界を作り出すことです。
そして、地ならしを行なった先にあるものは、エレンが追い求めていた本当の自由であり、何者にも脅かされない世界でしょう。しかし、エレン達イェーガー派の選択は、自分たちの欲求のために、壁外の生命を全て絶滅させるものであり、例えイェーガー派の目的が達成されても、彼らは自分たちが招いた惨劇に罪悪感を抱かずにはいられないでしょう。
考察②パラディ島生き残りの唯一の方法がエレン?
パラディ島の中には、イェーガー派と敵対するエレン・ストッパーズと呼ばれる組織も存在するも、そのリーダーであるハンジは、反イェ―ガー派も含めて、エルディア国民が生き残るためには、エレンの地ならしに頼らざるを得ないとも発言しています。また、「進撃の巨人」では、パラディ島は世界の敵となっており、皮肉にもエレンが、パラディ島の生き残りをかけた唯一の方法となってしまいます。
考察③壁内の人類はイェーガー派を支持?
壁内の人類にとっても、自分たちが生き残るためなら、エレンの地ならしに肯定を示す者もおり、支持というより考えの一致からイェーガー派に加わった兵団も存在します。その1人がフロックであり、エレンの存在を解放させることは、世界に対する抑制力となり、パラディ島の平和が守られるという考えを示しています。
そして、「進撃の巨人」122話でエレンとジークが繋がり、地ならしが発動します。その威力は、フロックの言う抑制力を超え、パラディ島以外の全ての生命を滅亡に追い込み始めます。しかし、壁外の惨劇を知りながら、イェーガー派からは地ならしに疑問を持つ者は現れず、むしろ悪魔と化したエレンから救世主を見いだしたと考えれます。
壁内に追いやられたエルディア国民は、巨人の恐怖にさらされ、巨人に身内を殺された者も少なからずおり、外の世界を知ることで生まれた怒りや憎しみが、エレンの地ならしを後押ししたでしょう。しかし、大多数を占めるイェ―ガー派の実際の武力は小さく、パラディ島の多数派世論としてイェ―ガー派が成り立っています。
考察④ミカサやアルミンをイェーガー派に入れない理由
これまでエレンと行動を共にしてきたミカサ・アルミンは、ハンジ率いるエレン・ストッパーに属しており、「進撃の巨人」では敵対関係にあります。本来ならば、彼らを味方に引き入れる展開が予想されましたが、エレンは、あえて2人から恨みを買う行動に出て、ミカサ・アルミンとの関係を断ち切っています。
どんな苦境に晒されても、ミカサ・アルミンは必ずエレンについてくるでしょう。しかし、エレンにとっても2人は大切な存在であり、共に戦ってきた仲間だからこそ、彼らを危険に巻き込みたくないという想いが推測されます。そして、ミカサ・アルミンをイェーガー派に入れない理由として、エレンの目的が命を奪いかねないことだとも考えられます。
イェーガー派と対立するエレン・ストッパーズのメンバー一覧
以下では、イェーガー派による地ならしを阻止を目指す、エレン・ストッパーズのメンバー一覧を紹介します。
ハンジ・ゾエ
調査兵団長で、エレン・ストッパーの発起人で、エレンの地ならし発動による虐殺を阻止するべく、イェーガー派の説得にあたります。最期は、地ならしによる巨人の侵攻を食い止めるべく特攻を決意し、戦死しました。
リヴァイ・アッカーマン
調査兵団の兵士長で、ジークを倒すという目的の一致からマガト達と手を組むも、ジークとの戦いで負傷して以降は、戦線から離脱しています。
ミカサ・アッカーマン
エレンの同期の調査兵団員で、地ならしによるエレンの虐殺を阻止するべく、エレン・ストッパーズとして活動しています。
アルミン・アルレルト
エレンの同期の調査兵団で、特攻前のハンジの指名で、調査兵団第15代団長に就任しました。エレン・ストッパーズへ加入した明確な動機は不明である一方、エレンのやり方に否定的だと考えられます。
ジャン・キルシュタイン
エレンの同期の調査兵団で、理想主義者のエレンとは対立することも多かった現実主義者です。戦死した親友・マルコに誇れる生き方をすることや、エレンの地ならしを阻止するために、チームに加わります。
コニー・スプリンガー
エレンの同期の調査兵団で、巨人となった母親に誇れる人間になることを目指しチームに加入、エレンの追跡を行ないます。
テオ・マガト
マーレ軍元帥で、地ならし発動後は、マーレへの侵攻を止めるべくハンジと手を組み、エレンを追います。ハンジたちを輸送船で逃がすために、キースと共に港に留まり、軍艦を自爆させる最期を迎えました。
ピーク・フィンガー
マーレの戦士で、ライナーの同期、車力の巨人の能力継承者です。地ならし発動後は、マーレにいる父や世界を救うために、ハンジ達と手を組みます。
ライナー・ブラウン
エレンの同期で、鎧の巨人の能力継承者、マーレの戦士副長です。エレンとジークの接触を止めることができず、地ならしの発動後は、エレンの暴走を止めるべく、チームに加入します。
アニ・レオンハート
エレンの同期で、女型の巨人の能力継承者、マーレの女性戦士です。地ならし発動後、アルミン達と偶然出会ったことと、マーレに暮らす父との再会を果たすべく、チームに加わります。
ファルコ・グライス
マーレ戦士候補生の少年で、顎の巨人の能力継承者です。かつてマーレ国に侵入したエレンの工作に利用された過去を持ち、マーレで暮らす家族を守るべく、加入しました。
ガビ・ブラウン
マーレの戦士候補生の少女で、巨人化を解いたエレンに向かって対巨人ライフルを撃ち、ジークとの接触を阻むも、エレンが超巨大巨人を上回る巨人と化したことで、地ならしを発動させてしまいます。
オニャンコポン
航空船舶の操縦を得意とする義勇兵の1人です。地ならし発動後に、イェ―ガー派への服従を拒んだことで、処刑に追い込まれるも、車力の巨人に救出されて以降は、祖国を地ならしから守るべく、エレンの討伐に協力します。
イェレナ
イェーガー派の人間でもあるイェレナは、目的のためなら味方を裏切ることも厭わない考えの持ち主です。そのため、エレンの地ならしに対してどっちつかずな立場にあり、マーレの滅亡にも危機感を抱いていません。しかし、イェーガー派とエレン・ストッパーズの行く末には興味があるらしく、両方の組織に属している状態です。
イェーガー派に関する感想や評価
最終回が迫る中、地ならしを発動させたエレンと、彼を救うべく敵対関係となったミカサ・アルミンの決死の行動や3人の結末まで目が離せません。以下では、イェーガー派に関する感想や評価を紹介します。
感想1:一派をまとめ上げるフロックに注目
フロック好き…エレくんの力になるためにあそこまでイェーガー派をまとめたのほんとえらい
— ミヤマ (@miyama012) April 4, 2021
イェーガー派の中で、エレンの地ならしを全面的に支持するフロックは、一派の目的達成のために心強い存在です。地ならしは、壁外の世界で暮らす人類の命を奪う残酷なものですが、自分たちが生き延びるためには、それしかないと割り切り、一派の中心であるエレンを支えるフロックの活躍にも、注目が集まっています。
感想2:イェーガー派の暴走は誰にも止められない
クーデター後の島民の気持ちを軟着陸できず、むしろマリアを奪還した事でブーストがかかった状態で領土拡大、エレンが出奔→イェーガー派台頭→地鳴らし開始って怒涛の流れになるのほんとに… 話し合おうって優しく構えてるハンジさんやアルミンにはこの流れは止められないわな…
— きよし🍒 (@yoimosezu) April 4, 2021
パラディ島を守るためには、イェーガー派の選択も止む得ないと考えられる中、地ならしが開始されるまでは、ハンジを中心とするエレン・ストッパーズの働きかけが最悪の事態を防ぐ頼みの綱として期待されていました。しかし、地ならし開始までの流れを振り返ると、ハンジたち少数派だけでは、イェーガー派の動きは止めることは出来ず、地ならしもやむを得なかったとも言われています。
感想3:エルディアの希望はエレンにある
@pad_sexyエルディアに希望があるとしたらイェーガー派が国の実権を握ることだでもみんなそう思ってるだろ?みんなエレン・イェーガーにエルディアを導いて貰いたいはずだ
— 空気の読めないスルマbot (@FyS9t) April 1, 2021
「進撃の巨人」では、エレン・ストッパーズが正義側として描かれているものの、彼らの選択が正しいとは言い切れない局面を迎えています。そして、読者の中には、エレンを中心とするイェーガー派の考えに賛同する者もおり、ファンの間でも意見が二分しています。一部ではバッドエンドも予想される「進撃の巨人」ですが、エレン・イェーガーがエルディアを導く存在となることに、多くの期待が寄せられています。
イェーガー派まとめ
「進撃の巨人」のイェーガー派とは、エレンを始めとするメンバー一覧や目的、敵対するエレン・ストッパーズのメンバーについて紹介しました。漫画「進撃の巨人」は、2021年4月9日発売の「別冊マガジン」にて最終回を迎えることが予定されています。地ならしに踏み切ったエレンと、彼の暴走を止めるべく立ち上がったミカサ・アルミンの3人の結末や、予測不能のラストに期待が寄せられています。