【進撃の巨人】ヒッチ・ドリスは最後どうなった？アニやマルロとの関係や声優を紹介

ヒッチ・ドリスとアニやマルロとの関係をまとめていく前に、彼女のプロフィールを紹介していきます。性格や戦闘での強さなども解説しますので、かわいいヒッチ・ドリスの魅力が満載です。また、『進撃の巨人』の作品概要やあらすじなども詳しく紹介しますので、作品に詳しい方もそうでない方も楽しめる内容となっております。後述のメインのまとめを読む前にぜひご覧になってみて下さい！

『進撃の巨人』は『別冊少年マガジン』で2009年から2021年まで連載されていた漫画作品です。原作者は諫山創(いさやまはじめ)で、『進撃の巨人』は彼の連載デビュー作にもなっています。物語の内容は圧倒的な存在である巨人と人間との戦いを描くダーク・ファンタジーです。単行本は全34巻で、話数は全139話、複雑な物語構成や人間関係、序盤から多くちりばめられた伏線の数々によって読者から人気を博しました。

母親を巨人に食い殺された事をきっかけに存在する全ての巨人を駆逐する事を決意したエレン・イェーガーは、訓練兵を5席で卒業するほどとなっていました。見事調査兵団に入団を果たしたエレンは、初陣となるトロスト区防衛戦において巨人に飲み込まれて命の危機に直面してしまいます。親友のアルミンをはじめ、誰もがエレンが死んだと考えましたが、エレンは自らが巨人となって自分を飲み込んだ巨人の身体から出現したのでした。

ヒッチ・ドリスはストヘス区の憲兵団支部に配属された新兵で、階級は二等兵の女性です。身長168センチ、体重53キロ、ウェーブがかった髪型が特徴のかわいい見た目をしています。アニやマルロとは同期で、初登場時はフルネームが明かされていませんでしたが、『進撃の巨人』の原作の第59話にて再登場を果たした際にヒッチ・ドリスという名前が明らかになりました。憲兵団の中でもマルロと行動を共にしている事が多いです。

かわいい見た目のヒッチ・ドリスですが、彼女の最大の特徴はその性格です。兵士ではあるヒッチ・ドリスですが、仕事に関してはやる気を見せずにだらけた様子を見せており、他の仲間達に対しても小馬鹿にしたような軽薄な言動が目立ちます。ほとんどの他の憲兵団志望の新兵もそうですが、ヒッチ・ドリスも安全な内地で楽をしたいという理由で憲兵団に入団したと本人が語っていました。

実際に憲兵団の上司が仕事中に酒を飲んでいるなどの腐敗しきった現状を見て驚いた様子も見せていましたが、それでも憲兵団に入団した事は後悔していない様子でした。真面目過ぎるマルロを茶化したり、同室で無口なアニの事をからかったりする様子も見せています。不真面目な態度から同期には不正をして訓練兵の10席以内の成績を収めて憲兵団に入団したのだと考えられていますが、真相は最後まで不明となっています。

そんなずぼらな面が目立つヒッチ・ドリスですが、冗談を言って空気を明るくしようと考えているようであり、実際に仲間達もそんな彼女の明るさに助けられている事が多々あります。アニの事も大切な仲間だと考えていて、彼女が行方不明になった時には心配して慌てており、正体が女型の巨人だと分かった時には誰よりも驚いた様子でしたが、結晶となったアニに4年間毎日話しかけに行くなど、実際は優しい人間性を持っています。

また、リヴァイ班の捕虜となった時にはマルロの真意を探ろうとしたジャンに殴りかかったシーンもあり、勇気があって機転も利くなど、有能な面も見せていました。私生活では掃除が苦手なようで、同室のアニが部屋を片付けても1日半で元通りの汚い部屋に戻してしまっています。

ヒッチ・ドリスは調査兵団ではなく憲兵団という事もあり、『進撃の巨人』の作中で巨人との戦闘シーンなどは描かれていません。立体起動装置を使っている描写も無く、どれだけの技術を持っているかは不明となっています。しかし、仲間からは不正と囁かれているものの、訓練兵団の中で10席以内に入ったという功績がある事からある程度の戦闘技術を持っている事が考えられます。

めんどくさがりのヒッチ・ドリスですが、憲兵団として巨人との戦闘以外の事で有能さを発揮しており、巨人による災害などの時には率先して市民の救助にあたり、ここぞという時には仲間の中でも目立った活躍を見せていました。また、ジャンの脅しによってマルロが危険だと感じた時には反撃をして戦闘能力の高いジャンに一撃を食わらせていた事から、それなりに高い戦闘技術を持っている事が分かります。

『進撃の巨人』の重要人物の1人として主にアニやマルロと関わっていったヒッチ。ドリスですが、ここからはその活躍や最後をネタバレしていきます。命をかけた過酷な戦闘が多い事からメインキャラが死亡する事も少なくない『進撃の巨人』ですが、ヒッチ・ドリスは最後まで生き残ったのでしょうか？また、ヒッチ・ドリスと関係しているアネモネの花についてもここで解説していきます。

『進撃の巨人』の『マーレ編』で再登場を果たしたヒッチ・ドリスは髪型が変わっており、大人びた印象を受ける見た目になっていました。憲兵団として活動するヒッチ・ドリスは水晶の中で眠り続けるアニの監視の役目も担っていたようで、愚痴なども交えながら世界情勢の事などを4年間毎日話しかけていました。動けないアニですが意識はあって声も聞こえていたようで、寂しさの中でヒッチ・ドリスに助けられていたようです。

エレンが始祖の巨人の力を使って地鳴らしを行った際には水晶の封印が解けてアニが解放されますが、それに真っ先に気付いたヒッチ・ドリスはアニの脱走を手助けします。ヒッチ・ドリスの馬に乗って脱走を図るアニはその道中で自分の生い立ちや後悔を述べていました。マーレの人間だという事もあってパラディ島の誰とも信頼関係を築こうとしなかったアニですが、この時にはヒッチ・ドリスに心を開いている事が分かります。

ヒッチ・ドリスはその後、アニと共に露店で腹ごしらえをしますが、ヒッチ・ドリスが食事の追加を買いに行っている最中にアルミンやコニーなどの調査兵団の仲間がアニの姿を見かけます。まさに4年ぶりの再会となりますが、アニは必死にパイを貪り食っており、コニーにからかわれていました。その後、アニは調査兵団の仲間達と行動を共にして地鳴らしを止める作戦に参加するためにヒッチ・ドリスに手紙を残してその場を後にします。

ヒッチ・ドリスが戻るとアニの姿は無く、買ってきたパイを片手に持ちながら寂しそうにしているヒッチ・ドリスの姿が印象的なシーンです。アニからの手紙には4年間話しかけ続けてくれたヒッチ・ドリスへの感謝が綴られていました。4年間一方的な会話ではあったものの、ヒッチ・ドリスとアニには友情が芽生えていたという事です。

結論から言うと、ヒッチ・ドリスは最後まで生き残っています。調査兵団がエレンを倒した事でこの世の全ての巨人の存在が消え去りましたが、『進撃の巨人』の最終回はこの『天と地の戦い』の3年後を描いています。地鳴らしによってパラディ島以外の人間は多大な被害を被った為、エルディア国は他国の報復に備えて軍備拡張を進めていました。ヒッチ・ドリスはこの時、エルディア国の中枢に近い立場にある事が確認できます。

ヒッチ・ドリスは戦意高揚のための集会のようなものに参加しており、他の兵士達が大声と共に手を上げている中で、1人だけあくびをしながらめんどくさそうに手を上げていました。最後の戦いから3年後でも相変わらずで、非常にヒッチ・ドリスらしいシーンとなっていますが、この一コマが彼女の最後の登場シーンとなってます。

ヒッチ・ドリスと行動を共にする事が多かったマルロですが、真面目で正義漢の強い人物であった事から憲兵団から危険の多い調査兵団へと移籍します。そして、マルロは壁内人類にとって非常に重要な任務であるウォール・マリア奪還作戦に参加します。しかし、マルロは獣の巨人に特攻隊として馬に乗って突撃していき、最後には他の多くの兵士と共に死亡してしまうのでした。

この時にヒッチ・ドリスはマルロの事を想いながら紫色の花を生けていましたが、この花がアネモネです。この花の花言葉は『あなたを信じて待つ』となっており、マルロが無事に帰還してくる事を信じて待っていた事になります。マルロをからかう事の多かったヒッチ・ドリスですが、大切に思っていた事が分かるシーンです。

危険な場面がありつつも、『進撃の巨人』の作中で最後まで生き残っていた事が分かったヒッチ・ドリスですが、ここからはアニとマルロとの関係を紹介していきます。憲兵団の同期だった3人は全く違う性格をしており、意見が食い違う事も度々ありましたが、多くの出来事を経て深い関係となっていきました。

アニと言えばエレンと同じ第104期の訓練兵団でトップクラスの成績を収め、卒業後は憲兵団に入団してヒッチと出会った金髪の女性兵士です。その正体はマーレから任務を任されてやってきた女型の巨人でしたが、正体が明かされるまでアニと一緒に行動をしている事が多くありました。ヒッチは皮肉を言ったりアニはそれに冷たく対応したりで、当初はむしろ仲が悪いのではないかと感じられるやり取りが多かったと言えます。

しかし、ヒッチはアニが女型の巨人という事が判明して水晶の中に閉じ込められてからも毎日話しかけており、普通以上の友情を持って接してきました。さらに、アニが復活した後は国外への逃亡を手伝っています。めんどくさい事はお断りな性格をしているヒッチがアニを無償で手伝っている事からも、大切な仲間だと考えている事が分かります。また、前述した2人の別れのシーンでは、お互いに大切な存在になっていた事が考えられます。

ヒッチとマルロは全く正反対な性格です。マルロはおかっぱ頭が特徴の正義感の強い兵士で、生真面目な性格をしている事からよくヒッチにからかわれていました。しかし、マルロは冗談を言うヒッチに対して真面目な回答をする事から、周りから見るとカップルのように感じられていたようです。サシャやコニーもヒッチとマルロがお互いを想い合っていたと感じていたようで、食事中にからかっているシーンもありました。

憲兵団として常に一緒に行動する事が多かったヒッチとマルロですが、マルロが調査兵団に入団した事で腐れ縁もそこまでとなります。この時にヒッチは死亡率の高い調査兵団に移籍しようとしているマルロを必死で説得して止めようとしており、好意を持っていた事がうかがえます。そんなマルロはヒッチの想いには気付かずに自分の正義を貫くために調査兵団へと入団します。

しかし、マルロは獣の巨人に特攻して自分の最後を悟った時、死ぬ間際にヒッチの幸せそうな寝顔を思い浮かべており、心の底では大切に思っていた事が分かる描写があります。ウォール・マリア奪還作戦の後、ヒッチはマルロが最後まで勇敢に戦ったという事と、最後の最後に作戦に参加した事を後悔したマルロの心境を伝えられて動揺を見せていましたが、感謝の旨を伝えてその場を去っていきました。

ここからは、アニメ版『進撃の巨人』でヒッチ・ドリスの声優を務めた人物を紹介していきます。かわいいルックスで人気キャラとなっているヒッチの担当声優とはどんな人物なのでしょうか？明るく冗談好きな性格ですが、シリアスムードの時にはかっこよく対応するヒッチの声優は演技派である事がうかがえます。

アニメ版『進撃の巨人』でヒッチ・ドリスの声を担当した声優は渡辺明乃です。千葉県船橋市出身で1982年11月18日生まれの2022年5月現在39歳で、血液型A型、身長164.5センチ、声優事務所は『大沢事務所』に所属しています。声優になる前は『劇団日本児童所属』にて子役として活動しており、2001年から声優としての活動を開始しました。声優デビュー以降はアニメやゲーム、吹き替え声優としての活動を中心としています。

声優以外にも渡辺明乃を中心に結成されたヘヴィメタルバンド『ちびらり』のボーカルとして2002年から音楽活動も行っています。『ちびらり』は渡辺明乃以外は声優というわけでもなく一般人で、社会人を中心に構成されています。また、渡辺明乃の特徴として『僕っ娘』である事が挙げられ、アニメ作品で僕っ娘キャラの担当声優となった際には他の共演声優から『役に入り込んでる』と勘違いされた事もあったようです。

渡辺明乃は2001年に放送されたアニメ『あぃまぃみぃ！ストロベリー・エッグ』のヒロイン・樟葉楓子(くずはふうこ)の担当声優として知られています。渡辺明乃はこの樟葉楓子役で声優デビューとなりました。樟葉楓子は優しくて明るい性格の中学2年生で、かわいいドジっ子でもあります。面倒見が良い事から人の頼みを断り切れずに面倒ごとに巻き込まれる事が多いという愛されキャラです。

渡辺明乃はアニメ『一騎当千シリーズ』の呂布奉先の担当声優としても有名です。呂布奉先は洛陽高校3年生の闘士で、褐色の肌とグリーンのツインテールが特徴のかわいい美女となっています。作中では敗北シーンが少なく、かなり高い実力を持っている事がうかがえます。また、呂蒙や陳宮への言動から同性愛者である事が分かるシーンが多数存在しますが、董卓や左慈とも良い雰囲気になっている事から両刀である事が考えられます。

アニメ版『進撃の巨人』では演技派声優・渡辺明乃が演じている事が分かったヒッチ・ドリスには、彼女らしい多くの名言が存在しています。人をからかう事もあれば、仲間を心を救うセリフを発言する事もあり、クセのある名言の数々はヒッチが人気キャラとなっている大きな理由にもなっています。心に響くヒッチの名言は必見です。

マルロと共に調査兵団の捜索にあたっている時にヒッチが発言した名言です。アニが女型の巨人だとはまだ知らずに、行方不明になったアニの事を心配している様子が分かります。アニと同室だったヒッチはアニの荷物を片付けずにそのままにしており、心配しながら帰りを待っている様子がうかがえます。アニに対してからかう言動が多かったヒッチですが、実際は大切な仲間だと考えており、いなくなった事を寂しく感じていたようです。

マルロを拘束しているジャンに対してヒッチが発言した名言です。マルロを助けようと近くにある棒を使ってジャンに一撃を与えたヒッチは、その後にこのセリフを大声で言い放ちながら追撃を食らわせようとしていました。普段はやる気を見せないヒッチですが、危険を顧みずにマルロを助けようとしており、彼女の勇気が伝わります。ちなみに、ジャンを馬面と呼んだのはエレンに続いてヒッチが2人目となっています。

ヒッチがかわいいというファンの感想があります。ヒッチの特徴と言えば冗談好きの明るい性格ですが、何といっても最大の魅力はかわいいルックスです。身長168センチに対して体重53キロというところもスタイルの良さを感じさせます。『進撃の巨人』にはミカサやサシャなどかわいい女性キャラが多く登場しますが、ヒッチが一番かわいいというファンの意見も少なくありません。

ヒッチが面白いというファンの感想があります。『進撃の巨人』はダーク・ファンタジーの為、作中ではシリアスなムードが多いですが、ヒッチはそんな中でファンに笑いを届けてくれます。アルミンも4年間もの間、水晶の中に閉じ込められているアニに会いに行っていましたが、ヒッチはそんなアルミンに対して『お触り厳禁なんですけど』と、まるでお店のような発言をしており、かなり高いギャグセンスを持っています。

ヒッチは根は優しいのにひねくれた態度しか出来ないというファンの感想があります。アニが行方不明となった時もそうですが、ヒッチは心の底から心配しているにも関わらず正直には口に出す事はありません。マルロが死んだ時もショックを隠し切れない表情をしていましたが、悲しい言葉を述べる事はありませんでした。このようなツンデレな性格であるところもヒッチのかわいい魅力の1つです。

ヒッチの性格が悪そうというファンの感想があります。特に作中で初登場を果たした時のヒッチは性格の悪さが強調されており、登場キャラだけでなくファンにも不快感を与えるような発言が目立ちました。真面目に頑張ろうとするマルロの事を皮肉り、暗い態度のアニの事もからかうなど、この時はお世辞にも性格が良いとは言えませんでした。しかし、物語が進むにつれて、ヒッチの真意がファンにも伝わるようになっていきます。

『進撃の巨人』の中で一番せつない子はヒッチだというファンの感想があります。ヒッチは大切な存在であったマルロとは死に別れ、友達ともいうべきアニとも別々の道を歩んだ事で、関係の深い人物全てと別れています。悲しい結果ですが、『進撃の巨人』の最終回ではマイペースに頑張るかわいい姿が目撃出来ます。

『進撃の巨人』に登場するヒッチ・ドリスについて、作中での活躍やアニとマルロとの関係などをまとめてきましたが、一見性格がひねくれているように見えながらも、仲間の事を大切に思う一本筋の通った人物である事が分かりました。性格が悪いと言われる事も少なくないヒッチですが、本当は優しい性格のかわいい女性です。