【進撃の巨人】マルロの名場面や声優を紹介！ヒッチとの関係は？死亡の意味とは？

マルロは進撃の巨人に登場する人物です。進撃の巨人とはどんな作品なのか、ここでは進撃の巨人の作品概要やあらすじを紹介します。

進撃の巨人は、諫山創によって別冊少年マガジンで連載されているダーク・ファンタジー漫画です。2009年から連載が始まり、2011年には第35回講談社漫画賞の少年部門を受賞しました。2013年にはアニメ化されました。

また、2015年には実写映画化されており、主人公のエレン役を三浦春馬が務めました。さらに2018年にはアンディ・ムスキエティ監督によってハリウッド映画化されることが発表されました。

進撃の巨人は人類と巨人の戦いをメインとしたストーリーとなっています。巨人に母親を殺されてしまった主人公のエレンは、復讐のために巨人と戦う調査兵団に入団します。物語が進むごとに巨人の謎や真実が明らかになっていきます。

マルロの本名はマルロ・フロイデンベルクといいます。身長は178cmで体重は66kgです。ストへスク憲兵支部に所属しており、104期兵のアニと同期です。兵士達は巨人と関わりが少なく安全に暮らせる内地で仕事ができることから憲兵団を選ぶことが多いのですが、マルロは違いました。

マルロは腐敗した憲兵団内部を正すために憲兵団に志願しました。そのため強い正義感を持っており、真面目な性格をしています。仕事を新兵に押し付けて飲んで遊ぶ上司達のことを「クズ」と称し、自分の正義に外れる者たちを強く批判する一面もあります。

進撃の巨人でマルロが初登場した名場面では、寝坊して遅刻したアニに対して「最近弛みすぎだぞ」と注意をする場面があります。アニは同室のヒッチからよく思われておらず、起こしてもらえていませんでした。ヒッチがアニを茶化しますが、アニは無反応です。そんなアニを見たマルロは「愛想のないヤツだな」と呟きました。

マルロ達新兵は憲兵団に入団すると、ほとんどの仕事を上司に押し付けられて苛立っていました。ヒッチも「想像以上に腐ってる」と言うほどです。マルロはそんな憲兵団の上司に「クズ共め…」と文句を言いますが、「自分は違うとでも言いたいのか？」と仲間から言われてしまいます。

そこでマルロは「自分は皆とは違って憲兵団を正しくするためにここに来た」と言いました。そんなマルロをヒッチは冷やかし、他の仲間達は冷めた目で見ます。人を正そうとしているマルロにアニは助言します。それをきっかけにマルロは、変わるべきは人ではなく組織なのではないかと思うようになりました。

進撃の巨人の15巻では、再びマルロがヒッチと共に登場しています。マルロ達は調査兵団の捜索をしていました。しかしマルロは調査兵団が解体されてしまった時のことを危惧していました。そんな時、二人はリヴァイ、ミカサ、アルミンに捕まってしまいます。

マルロはリヴァイ達に「調査兵団が間違っているとは思えない」と言い、協力させてくれと頼みます。そんなマルロを見て、ジャンはエレン並のバカだと思いました。とはいえ、ただで信じるわけにはいきません。そこでジャンは本当にそこまでの覚悟があるのか、マルロを試しました。

マルロは自分が入る兵団を間違えたと言い、ジャンに殺されるかも知れない状況でナイフを手放しました。これによりマルロの覚悟は証明され、リヴァイ達とともに調査兵団に協力することになりました。

調査兵団に協力したことをきっかけに、マルロは調査兵団へと転属します。マルロはウォール・マリアで初めて出陣することになりました。前祝いではジャンに、自分も前線で戦いたいと申し出ますが、巨人と戦ったことのない兵がいきなり前線に出るのは危険です。ジャンはマルロに、まずは生きて帰ることに専念するように言いました。

進撃の巨人のアニメでもマルロはすでに登場しています。マルロの声優を担当しているのは、杉田智和です。

杉田智和はアトミックモンキーに所属しており、声優、ナレーター、作家として活動されています。重厚感のある独特な声質をしており、イケメンからギャグキャラまで多彩なキャラを演じます。

高校在学中から日本ナレーション演劇研究所主催のスプリングスクールに参加するなど、声優の道を着実に歩んできました。17歳の時にデビューを果たし、高校卒業後は初めてアニメのメインキャラを務めました。社会人として独立するまでは学業と声優業を両立していました。

杉田智和が出演した作品には、「銀魂」の坂田銀時役や「涼宮ハルヒの憂鬱」のキョン役、「ジョジョの奇妙な冒険」のジョセフ・ジョースター役、「ONEPIECE」のシャーロット・カタクリ役、「七つの大罪」のエスカノール役、「消滅都市」のタクヤ役などがあります。

ヒッチの本名はヒッチ・ドリスといいます。ヒッチはマルロと同時期に入った新兵ですが、憲兵にしてはズボラな性格をしています。また、人を茶化したり煽ったりする不真面目な印象があるものの、仲間のピンチにはフォローを入れたりアニを心配する一面も持っています。

不真面目なヒッチとマルロは正反対の性格をしており、憲兵団に配属された時はマルロをからかう場面もありました。しかし、芯の強さを持つマルロに惹かれていたようで、マルロが調査兵団に転属しようとしていた時は必死に説得していました。

進撃の巨人の20巻では、ウォール・マリア奪還のために戦地でマルロが戦う姿が描かれています。マルロは、獣の巨人の投石によって一瞬で死んでしまった仲間達を見て、逃げ出そうとしたフロックを叱咤していました。一方でエルヴィンは後方の新兵達を囮に使う作戦を立てていました。

それはマルロ達新兵が更地で真正面から投石してくる獣の巨人に向かって行き、その隙にリヴァイが獣の巨人を仕留めるという作戦でした。ほぼ確実に死亡してしまう作戦でも、マルロは怯みませんでした。マルロはエルヴィンが投石によって落馬してしまうのを見ても、「振り返るな!!進め‼」と鼓舞しました。

マルロは次の投石で死ぬと悟りました。その時、ヒッチが今何をしているかを考えました。きっと寝ているだろうと、その姿を思い浮かべて「あぁ…いいな」と涙を流します。そしてなぜ自己犠牲の精神を貫いてきたのか、マルロは後悔しながら投石によって死亡しました。

マルロの死亡には、なんらかの意味があるのではないかといわれています。実はマルロが死亡した後、マルロから叱咤されていたフロックは生きていたのです。仲間たちを鼓舞して正義を掲げたマルロが死に、怯えて逃げ出そうとしていたフロックが生きたことには意味があるのではないかといわれています。

フロックはこの後、マルロとはまた違った正義の下に従っていきます。さらにはエレンも以前の直球的なバカな印象は鳴りを潜めます。このようにエレンに似ていたマルロが死亡し、フロックが生き延びたのは、エレンの今後の心の変化や物語の別れ目を意味していると考えられます。

また、進撃の巨人では正義感の強いキャラクターが真っ先に死んでいっています。エレンもまた死に急ぎ野郎といわれるほどです。世の中はクズが多く、このような「正義感の強い人物ほど損している」ということを意味しているのではないかともいわれています。

マルロはヒッチをうらやましがりましたが、ヒッチもまたマルロが死亡したことで心に傷を負ってしまいました。ヒッチも、きっと調査兵団に入るマルロをもっときちんと止めておけばよかったと後悔していると悲しむ声もありました。

進撃の巨人では沢山のキャラクターが死んでしまいます。マルロだけでなく、メインキャラクターのエルヴィンもまたウォール・マリア奪還で死亡しました。自分が好きなキャラクターばかり死んでしまうと嘆いている方もいました。

マルロとヒッチはくっついて欲しかったという読者はたくさんいました。ヒッチはマルロに想いを寄せていましたが、マルロが死亡したことでその恋も叶わなくなってしまいました。

進撃の巨人のマルロは、独自の正義を貫き通したキャラクターでした。最後は獣の巨人の投石で死亡してしまい、これからの活躍に期待していた読者の間では大きく話題になりました。マルロの死亡についてはあらゆる考察がされています。今後の展開次第では、マルロの死亡が何らかの伏線になっていたということが分かるかもしれません。