進撃の巨人のフロックの今後は？駐屯兵団から調査兵団に編入した理由は？

進撃の巨人のフロックは、後半に差し掛かって重要な存在となってきたキャラクターなのですが、そもそもどのようなキャラクターなのか分からないという方が多いようです。そこで、進撃の巨人の前半から後半へとフロックの登場シーンを含めて紹介していきます。

進撃の巨人は少年マガジン編集部から発行された「別冊少年マガジン」にて連載を開始した、人間と巨人の戦いを描いたファンタジー漫画。開始からは出張読み切り(特別編)と人気を博し、2011年は第35回講談社漫画賞の少年部門を受賞しました。そして2013年には進撃の巨人のアニメ化により、第1期が4月から9月まで各局で放送され、2015年には進撃の巨人が実写映画化されました。

突如出現した「巨人」によって人類滅亡の危機に立たされ、人類は「ウォール・マリア」、「ウォール・シーナ」、「ウォール・ローゼ」と巨大な三重の壁の内側にいることによって辛うじて生存を保っていました。人類の生命線である壁の中に閉じこもって102年が経過。しかし、通常の巨人とは異なる鎧の巨人と知性を持った超大型巨人が突如出現したことによって「ウォール・マリア(一番外の壁)」が破られたことで進撃の巨人は始まります。

壁が破られたことによって多くの巨人が侵入し、主人公のエレンの居住区(ガンシナ区)は崩壊。母を巨人に殺されたエレンは幼馴染であるミカサとアルミンとともに、巨人を殺す兵士を志すことに…。兵士になるため、訓練兵団として活動していたエレン達は、5年後にエレン達の前に再び超大型巨人が出現し、次は「ウォール・ロゼ」に穴をあけられます。

しかし、危機に陥ったエレンは15メートル級の巨人になることで「ウォール・ロゼ」の大穴を岩で塞ぎ、人類の危機を回避します。その後、エレンは調査兵団として巨人と戦う事になり、他の調査兵団とともに巨人の領域となってしまった壁外に出て「ウォール・マリア」の大穴を塞ごうとしますが、穴を目指す調査兵団の前に突如知性を持つ女型巨人によって調査兵団の絶滅の危機となります。

しかし、知性を持つ女型巨人の狙いが調査兵団の絶滅ではなく、調査兵団の中で唯一巨人化できるエレンだったのです。そこで、エレンが巨人化したことを知る調査兵団が巨人なのではないかと疑いをもつことに…。エレンの幼馴染のアルミンは女巨人が訓練兵団から憲兵団へと入団した、自分たちの同期の104期生アニだということを突きとめます。正体がばれたアニはエレンをとらえて壁外に逃亡を試みますが、エレンとの戦闘に破れて失敗。

事情を知るアニは戦闘に負けた後に硬直化してしまい、理由を聞き出すことが出来ない…。そこで、事情を知るニック司祭へと事情を聞き出そうとしますが、頑として口を割ろうとしません。しかし、秘密を明かすことを決めるのはある血筋の人間だけと言います。その人間というのが王家だったのです。

そして現在の王フリッツはかりそめの王だということが判明し、真の王家がレイス家であり、エレンの同期であるクリスタがレイス家の当主ロッド・レイスの落胤だと分かりました。そこで、レイス家のロッド・ロイスは5年前「ウォール・マリア」が崩壊した時にエレンの父親グリシャがロッド・レイスの家族を皆殺しにしたことを明かす。王家には「始祖の巨人」という最強の巨人を受け継いできましたが、それを奪うために実行したのです。

そしてエレンの父親は「始祖の巨人」と「進撃の巨人」の力をエレンに移譲しました。ロッド・レイスは「始祖の巨人」の力を奪い返すことを企て、クリスタとエレンをさらうことによってクリスタにエレンを食わせようとしましたが、クリスタはこれを拒絶。父ロッド・レイスを倒します。同じころ調査兵団を中心に現王政へクーデターを起こしたことで、現王政は倒れます。そこで、クリスタは本名のヒストリア・レイスを名乗り壁の女王となります。

エレンの父親グリシャは壁外の真実を自宅の地下室に保管していることから、調査兵団は真実を暴くため、エレンの家がある「ウォール・マリア」の奪還作戦を計画。調査兵団が作戦を決行するべくシガンシナ区へと向かいますが、鎧の巨人ライナーと超大型巨人のベルベルト、そして獣の巨人が待ち構えていたのです。巨人と調査兵団は交戦に入ることに…。

フロックは初登場回から進撃の巨人の主人公エレンによく絡んでいる人物ですが、訓練兵団104期生を卒業後はエレンと違う駐屯兵団へと入団。しかし、ウォール・マリア奪還作戦直前で調査兵団へ編入されました。フロックは「名も無き兵士」の代表格で、しばらくたった進撃の巨人・84話までフロックの呼び名は「モブ」だったのです。

フロックは進撃の巨人・70話「いつか見た夢」の食事の場面で再登場しました。しかし、エレンと同じ104期生でも、フロックとエレンは経験の差を表す役目を担っている位置にあり、これは104期生と同期であっても調査兵団と駐屯兵団の所属先の格差が生じているからです。ただそれだけの役割だろうと思われたフロックですが、進撃の巨人・76話の再登場で目立ち始めます。

進撃の巨人・76話ではフロックが同じ駐屯兵団のマルロとともに馬を引く役割。これも104期生の中で力の無さを思わせるシーンで、さらに獣の巨人が繰り出す投石攻撃に身じろぎして泣き叫ぶのです。これがもとでフロックは元々調査兵団にいた104期生とは違い、自分に与えられた任務には意味がない言い、そして周りの流れに踊られた自分を後悔します…。これは、任務に携わる「新兵全ての気持ちを代弁」しているのだろうと考えられます。

フロックは新兵と進撃の巨人の読者の気持ちを代弁しているだけかと思わされましたが、実は獣の巨人の投石攻撃への特攻展開の場面でフロックだけが生き残る展開となったのです。そこで、今後のフロックはまだ役割を担っているのかと憶測が立つことになります。そして、フロックの役割が進撃の巨人・83話で、溺死の調査兵団団長のエルビィンを背負い、エレンとリヴァイの元へ連れて帰る役割を果たしたのです。

また、巨人化注射をアルミンに使用するようにと私情を交えて発言するエレンを諭し、さらに、ミカサに立ち向かおうとする姿も見られます。しかし、進撃の巨人・90話でもフロック自身が言っている通り、特別な人間ではなく「雑魚」。やはり、フロックの位置は一貫して「一般的な人物」にすぎないと言えます。

今後の進撃の巨人の展開では、フロックが読者目線となる一般人物の役割を担っていることから、フロックが生き残る可能性はあるといえるでしょう。時に暴走するエレンに対してブレーキをかける役割を継続して与えられていると考察できます。

フロックが駐屯兵団から調査兵団へと編入されたウォール・マリア奪還作戦直前は、フロックだけではなく駐屯兵団や憲兵団から新兵も編入されて食事をしています。この食事では初めから調査兵団にいる104期生もいますが、初めから調査兵団にいた104期生のジャンが「はしゃいでんのは実務経験のない編入だけだ」とからかいますが、フロックは「そんなに駐屯兵団崩れは頼りにならないかよ、お前らと同じ104期生だろ」と言い返します。

そこで、フロックが駐屯兵団から調査兵団へと編入された理由が判明。ジャンがフロックになんで調査兵団になったんだと聞くと、フロックは調査兵団が兵員不足で募集をかけてきて、駐屯兵団の新兵だけじゃなく世間全体が浮かれてるというのです。ここで、駐屯兵団と調査兵団の差が分かるフロックの一言。調査兵団にいる104期生の同期に対して、「面構えっていうか…お前ら変わったよな」と言います。

駐屯兵団から調査兵団へと編入したフロックは、進撃の巨人で大きな展開を見せるウォール・マリア奪還作戦に参加します。しかし、奪還作戦のためにシガンシナ区に向かったものの、はじめから敵が一斉に巨人化…。そこで、フロックや新兵、リヴァイとエルヴィンを含むベテラン兵士たちは獣の巨人を相手にしますが、獣の巨人が繰り出す投石攻撃を前にベテラン兵士は全滅するのです。

進撃の巨人のフロックの今後で触れたように、フロックは腰を抜かしてしゃがみ込んでしまい、リヴァイがフロックを怒り立たせようとします。さらに、フロックは守るべき馬まで逃してしまったことからマルロにまで避難される有様。しかし、進撃の巨人の展開で今後のフロックの活躍に驚くようですが、なんと「誰も生きて帰れないから馬を守っても意味がない」とフロックはパニックと同時に大泣きします。

フロックの今後は期待できるのか疑問を抱くほど、104期生の中で一段と頼りなさを見せていますが、調査兵団への編入前は「誰かを犠牲者にさせないために、自分を犠牲にして守れる勇敢な兵士はいないかと聞かれた時は、それが自分だ」と考えるほど自身過剰な面が垣間見えます。そこで、エルヴィン団長が新兵に対して巨人への特攻作戦を命じるのですが、ここで団長に向かって一人反発したのがフロックでした。

進撃の巨人ではフロックとエルヴィンの関係性から、フロックの反発もむなしく獣の巨人へ騎馬特攻することになりますが、ここで新兵たちが獣の巨人の投石攻撃にやられてしまいます。そこでたった一人起き上がるのがフロックだったのです。しかも無傷で生き残ります。生き残りがいないか探していたフロックですが、そこで倒れたエルヴィン団長を発見。

エルヴィンは息絶えたわけではなく、内臓がえぐれて出血が止まらない状態だけだったのですが、フロックはエルヴィンにとどめを刺してやろうとしました。しかし、思いとどまることに…。フロックは「エルヴィンにはまだ地獄が必要だ、巨人を滅ぼすことができるのは悪魔だけ、そしてその悪魔を蘇らせるのは唯一生き残った自分の使命」と言い、フロックは巨人化ができる注射のもとへ運びます。

ここでフロックはミカサやエレンと関わりを持ちます。衝撃のシーンですが、エルヴィンを運んできたフロックは、注射をめぐってエレン、ミカサ、リヴァイが揉めているのです。もちろんフロックはこの状況に戸惑いますが、壁の反対側で起きた惨劇を言って聞かせ、「お前らばかりが辛いと思うなよ！」と一言、その後はミカサに向かって突進。フロックはミカサに切られそうになりますが、ハンジがミカサを抑えたため助かります。

次に進撃の巨人の展開は、フロックがエレンを抑えることに。エルヴィンに対して注射を打とうとするリヴァイの足を掴み、アルミンに注射を打つように説得しますが、フロックがエレンをおさえます。その後のフロックはエレンを抱えてその場から離脱します。

なぜか、エルヴィンに注射を打とうとしていたリヴァイがアルミンに注射を打つのです。ここでフロックはエルヴィンに向かって、エルヴィンではなくアルミンを選んだ理由を聞きます。

進撃の巨人で重要な役割を担うようになってきたフロックですが、臆病な態度や強気な態度など進撃の巨人の展開に伴って様々な人間性を垣間見える存在です。そんな進撃の巨人フロック役を担当した声優が小野憲章さんです。それでは、どのような声優なのか小野憲章さんのプロフィールや進撃の巨人フロック役を担当するまで、どれほど出演作があるのか解説をしていきます。

• 出身地：福岡県
• 生年月日：1989年10月5日
• 血液型：A型
• 年齢29歳
• 身長：170㎝
• 所属：砂岡事務所→アニモプロデュース

現在は声優と進撃の巨人のフロック役として活躍している小野賢章さんですが、進撃の巨人に携わる前は4歳から子役デビューを果たし、「ライオンキング」に小学校5年生から中学1年生で出演するほどの役者でした。進撃の巨人以外で特に声優活動で印象が強いのは「ハリー・ポッター」の主人公ハリー役を担当した事でしょう。なんと声優として担当したのが12歳から10年間担当したことに驚きです。

また、その後の声優活動は「黒子のバスケ」の黒子テツヤの声優を担当、「ジョジョの奇妙な冒険」のジョルノ・ジョバアーナの声優を担当したりと進撃の巨人も含めて幅広く声優活動をしています。

今後、進撃の巨人の展開におけるフロックはまた違った特徴を見せると想定できますが、フロックが見せた「腰が抜けた泣き叫ぶシーン」、「調査兵団が追い込まれたシーン」、「辛辣なセリフを投げかけるシーン」など進撃の巨人の展開とともに色々なキャラを演じる必要があります。そこで、これまでに主な出演作から分かる通り、様々なキャラの声優を担当してきた小野賢章だからこそ、進撃の巨人のフロック役に適任だと言われています。

進撃の巨人・83話になるまで「モブ」と呼ばれるほど無名のフロックでしたが、進撃の巨人で重要なキャラとなってきたことは思いもよらなかった展開だとの声です。今後の進撃の巨人は異様な展開となりそうなので、ますますフロックの可能性へと期待できます。

進撃の巨人で重要な場面を生き残ったフロック。さすがにアルヴィン団長も倒れたほどの投石攻撃を受けながら生き残ったことで、どれほど進撃の巨人の展開に影響を与える存在となるのか期待せずにはいられません。そして、進撃の巨人で特別な存在であるエレン、ミカサ、リヴァイとの関わりがワクワクさせます。

フロックは進撃の巨人のキャラクターの中でも、特に人間らしさを見せるシーンが多い印象です。進撃の巨人フロック役の声優を担当するのは難しいと言えますが、小野賢章さんの演技が進撃の巨人フロック役に適しているという理由が、声だと感じている人もいるようです。

進撃の巨人のフロックは、後半に差し掛かってエレン、ミカサ、リヴァイへの影響を与える重要な存在となってきました。今後の進撃の巨人は異様な展開となることが予想され、さらにエレンは時に暴走するキャラクターだということから、ますますフロックの役割へと期待ができます。進撃の巨人の読者目線で意見を言うフロックは、進撃の巨人の展開に伴って方向を定める存在だといえるでしょう。この機会に小さな影響も見逃さずご覧ください！